JP2017066926A - 燃料蒸発ガス処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ターボチャージャ40と、コンプレッサ42の出口側から入口側へ空気の一部を還流させるバイパス流路43と、バイパス流路を開閉可能なエアバイパスバルブ44とを備えるエンジン1に設けられる燃料蒸発ガス処理装置を、キャニスタ70から放出される燃料蒸発ガスをコンプレッサの入口と隣接する領域に導入するパージ流路73と、パージ流路を開閉可能なパージコントロールバルブ74と、パージコントロールバルブが開状態である場合にエアバイパスバルブを開状態とする制御手段100とを備える構成とする。
【選択図】図1
Description
キャニスタは、燃料蒸発ガスを活性炭によって一時的に吸着するとともに、エンジンの運転時に燃料蒸発ガスをパージガスとして吸気管内に導入し、混合気(新気)とともに燃焼処理するものである。
パージガスの導入は、一般にインテークマニホールド内等の吸気管負圧を利用して行われる。
このような過給ダウンサイジングエンジンにおいては、通常走行時においても過給領域が用いられる頻度が高く、インテークマニホールド内の負圧が小さいか、あるいは正圧となっている場合が多いため、従来の燃料蒸気処理装置では、キャニスタから吸気管内に導入されるパージガスの流量を確保することができず、キャニスタのパージに支障をきたすことが懸念される。
一方、特許文献2に記載された技術のように、還流通路に絞り部を設けて負圧を発生させ、パージガスを吸引する構成とした場合、パージガス流量を増加することは可能であるが、絞り部等を新規に追加する必要があり、エンジンの構成部品が増加して構造が複雑化してしまう。
上述した問題を鑑み、本発明の課題は、簡単な構成によって過給時においてもパージガス流量を確保可能な燃料蒸発ガス処理装置を提供することである。
請求項1に係る発明は、排気により駆動されるタービン及び前記タービンにより駆動され空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャと、前記コンプレッサの出口側から空気の一部を抽出して前記コンプレッサの入口側へ還流させるバイパス流路と、前記バイパス流路による空気の還流を可能とする開状態と前記バイパス流路を実質的に閉塞する閉状態とを切換可能なエアバイパスバルブとを備えるエンジンに設けられる燃料蒸発ガス処理装置であって、燃料タンクから排出される燃料蒸発ガスを吸着する吸着剤を有するキャニスタと、前記キャニスタから放出される燃料蒸発ガスを前記エンジンの吸気流路における前記コンプレッサの入口と隣接する領域に導入するパージ流路と、前記パージ流路による燃料蒸発ガスの導入を可能とする開状態と前記パージ流路を実質的に閉塞する閉状態とを切換可能なパージコントロールバルブと、前記パージコントロールバルブが開状態である場合に前記エアバイパスバルブを開状態とする制御手段とを備えることを特徴とする燃料蒸発ガス処理装置である。
これによれば、過給時にエアバイパスバルブを開いてコンプレッサの出口側の空気の一部を入口側へ還流させ、コンプレッサの効率を低下させることによって、コンプレッサの仕事量を増加させ、コンプレッサの入口部に発生する負圧を増大(圧力低下)させることができる。
この負圧によってキャニスタから燃料蒸発ガスを吸引することによって、過給時であってもパージガス流量を確保してキャニスタのパージを適切に行うことができる。
なお、このようなエアバイパスバルブは、例えばサージングの防止やブレード保護等の他の目的のために一般的なターボ過給エンジンには通常設けられているものであり、新規に部品を追加する必要がなく、構造を簡素化することが可能である。
これによれば、比較的高い過給圧を必要とする高負荷領域においては、エアバイパスバルブを閉状態としてキャニスタのパージよりも過給圧上昇を優先することによって、エンジン出力及びドライバビリティを確保することができる。
これによれば、過度に濃度の高い燃料蒸発ガスがエンジンの吸気管路に過剰に導入されてリッチ失火が生じることを防止できる。
実施例の燃料蒸発ガス処理装置は、例えば、走行用動力源として水平対向4気筒のガソリン直噴ターボ過給エンジンを搭載する乗用車等の自動車に搭載されるものである。
エンジン1は、クランクシャフト10、シリンダブロック20、シリンダヘッド30、ターボチャージャ40、インテークシステム50、エキゾーストシステム60、キャニスタ70、エンジン制御ユニット(ECU)100等を有して構成されている。
クランクシャフト10の一方の端部には、図示しない変速機等の動力伝達機構が接続されている。
クランクシャフト10には、図示しないコンロッドを介してピストンが連結されている。
クランクシャフト10の端部には、クランクシャフトの角度位置を検出するクランク角センサ11が設けられている。
クランク角センサ11の出力は、ECU100に伝達される。
シリンダブロック20の中央部には、クランクシャフト10を収容するとともに、クランクシャフト10を回転可能に支持するメインベアリングを有するクランクケース部が設けられている。
クランクケース部を挟んで左右に配置されるシリンダブロック20の左右バンクの内部には、ピストンが挿入され内部で往復するシリンダが例えば一対ずつ(4気筒の場合)形成されている。
シリンダヘッド30は、燃焼室31、点火プラグ32、吸気ポート33、排気ポート34、吸気バルブ35、排気バルブ36、吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38等を備えて構成されている。
燃焼室31は、シリンダヘッド30のピストン冠面と対向する箇所を、例えばペントルーフ状に凹ませて形成されている。
点火プラグ32は、燃焼室31の中央に設けられ、ECU100からの点火信号に応じてスパークを発生し、混合気に点火するものである。
排気ポート34は、燃焼室31から既燃ガス(排ガス)を排出する流路である。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、吸気ポート33、排気バルブ34を所定のバルブタイミングで開閉するものである。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、各気筒に例えば2本ずつ設けられる。
吸気バルブ35、排気バルブ36は、クランクシャフト10の1/2の回転数で同期して回転する吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38によって開閉される。
吸気カムシャフト37、排気カムシャフト38のカムスプロケット部には、各カムシャフトの位相を進角・遅角させて各バルブの開弁時期、閉弁時期を変化させる図示しないバルブタイミング可変機構が設けられている。
ターボチャージャ40は、タービン41、コンプレッサ42、エアバイパス流路43、エアバイパスバルブ44、ウエストゲート流路45、ウエストゲートバルブ46等を備えている。
タービン41は、エンジン1の排ガスによって回転駆動される。
コンプレッサ42は、タービン41に同軸に取り付けられ、タービン41によって回転駆動され空気を圧縮する。
エアバイパスバルブ44は、エアバイパス流路43に設けられ、ECU100からの指令に応じてエアバイパス流路43を実質的に閉塞する閉状態と、エアバイパス流路43を空気が通過可能な開状態とを、二段階に切換えるものである。
エアバイパスバルブ44は、電動アクチュエータによって開閉駆動される弁体を有する電動バルブとなっている。
エアバイパスバルブ44は、例えば、スロットルバルブ56を急激に閉じた場合等に、ターボチャージャ40のサージング防止やブレードの保護等を図るため開状態とされ、コンプレッサ42よりも下流側の吸気管内の空気をコンプレッサ42の上流側に還流させ、余剰圧力を低減させる。
また、エアバイパスバルブ44は、過給時におけるキャニスタ70からのパージガスの流量を増加させるため、過給時に開状態としてコンプレッサ42の入口部の負圧を大きくするためにも用いられる。
この点については、後に詳しく説明する。
ウエストゲート流路45は、タービン41のハウジングに一体に形成されている。
ウエストゲートバルブ46は、ウエストゲート流路45に設けられ流路を開閉する弁体を有し、ウエストゲート流路45を通過する排ガスの流量を制御するものである。
ウエストゲートバルブ46は、ECU100からの指令に応じて弁体を開閉駆動する電動アクチュエータを有する電動ウエストゲートバルブである。
ウエストゲートバルブ46は、全開状態と全閉状態とを切換可能であるとともに、これらの中間位置においても任意の開度設定が可能となっている。
インテークシステム50は、インテークダクト51、チャンバ52、エアクリーナ53、エアフローメータ54、インタークーラ55、スロットルバルブ56、インテークマニホールド57、吸気圧センサ58、インジェクタ59等を備えて構成されている。
チャンバ52は、インテークダクト51の入口部近傍に連通して設けられた空間部である。
エアクリーナ53は、インテークダクト51におけるチャンバ52との連通箇所の下流側に設けられ、空気を濾過してダスト等を取り除くものである。
エアフローメータ54は、エアクリーナ53の出口近傍に設けられ、インテークダクト51内を通過する空気流量を計測するものである。
エアフローメータ54の出力は、ECU100に伝達される。
ターボチャージャ40のコンプレッサ42は、エアフローメータ54の下流側に設けられている。
スロットルバルブ56は、インテークダクト51におけるインタークーラ55の下流側に設けられ、空気の流量を調節してエンジン1の出力を制御するバタフライバルブである。
スロットルバルブ56は、ドライバによる図示しないアクセルペダル操作等に応じて、図示しないスロットルアクチュエータによって開閉駆動される。
また、スロットルバルブ56には、その開度を検出するスロットルセンサが設けられ、その出力はECU100に伝達される。
インテークマニホールド57は、スロットルバルブ56の下流側に設けられ、空気を各気筒の吸気ポート33に分配する分岐管である。
吸気圧センサ58は、インテークマニホールド57内の空気の圧力(吸気圧力)を検出するものである。
吸気圧センサ58の出力は、ECU100に伝達される。
インジェクタ59は、インテークマニホールド57のシリンダヘッド30側の端部に設けられ、ECU100が発する開弁信号に応じて、燃焼室31内に燃料を噴射して混合気を形成するものである。
エキゾーストシステム60は、エキゾーストマニホールド61、エキゾーストパイプ62、フロント触媒63、リア触媒64、サイレンサ65、空燃比センサ66、リアO2センサ67等を有して構成されている。
エキゾーストマニホールド61は、各気筒の排気ポート34から出た排ガスを集合させる集合管である。
ターボチャージャ40のタービン41は、エキゾーストマニホールド61の下流側に配置されている。
エキゾーストパイプ62は、タービン41から出た排ガスを外部に排出する管路である。
フロント触媒63、リア触媒64は、エキゾーストパイプ62の中間部分に設けられ、排ガス中のHC、NOx、CO等を浄化する三元触媒をそれぞれ備えている。
フロント触媒63は、タービン41の出口に隣接して設けられ、リア触媒64はフロント触媒の出口側に設けられている。
サイレンサ65は、エキゾーストパイプ62の出口近傍に設けられ、排ガスの音響エネルギを低減するものである。
リアO2センサ67は、フロント触媒63の出口とリア触媒64の入口との間に設けられている。
空燃比センサ66、リアO2センサ67は、ともに排ガス中の酸素濃度に応じた出力電圧を発生することによって、排ガス中の酸素量を検出するものである。
空燃比センサ66は、リアO2センサ67に対してより広範囲の空燃比における酸素濃度を検出可能なリニア出力センサとなっている。
空燃比センサ66、リアO2センサ67の出力は、ともにECU100に伝達される。
キャニスタ70は、燃料蒸発ガスを一時的に吸着可能な活性炭を、樹脂製の筐体であるキャニスタケース内に収容して構成されている。
パージライン71は、インテークマニホールド57内が負圧となる非過給時に、キャニスタ70から放出された燃料蒸発ガスからなるパージガスを、インテークマニホールド57内に導入するものである。
パージコントロールバルブ(PCV)72は、パージライン71の途中に設けられたデューティ制御ソレノイドバルブである。
PCV72は、ECU100からの指令に応じて、開状態と閉状態との切換、及び、開状態における開度の設定が可能となっている。
パージライン73は、インテークマニホールド57内が正圧となり、パージライン71によるパージガスの導入が困難となる過給時に、パージガスをコンプレッサ42よりも上流側のインテークダクト51内に導入するものである。
パージコントロールバルブ(PCV)74は、パージライン73の途中に設けられた電磁弁である。
PCV74は、ECU100からの指令に応じて、開状態と閉状態との切換が可能となっている。
上述したPCV72,74の制御については、後に詳しく説明する。
ECU100は、CPU等の情報処理手段、RAMやROM等の記憶手段、入出力インターフェイス及びこれらを接続するバス等を備えて構成されている。
また、ECU100には、ドライバによる図示しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ101が設けられている。
ECU100は、アクセルペダルセンサ101の出力等に基づいて、ドライバ要求トルクを設定する機能を備えている。
ECU100は、エンジン1が実際に発生するトルクが、設定されたドライバ要求トルクに近づくよう、スロットルバルブ開度、過給圧、燃料噴射量、点火時期、バルブタイミング等を制御する。
また、ECU100は、エアバイパスバルブ44及びPCV72,74の開閉状態を制御する、本発明にいう制御手段として機能する。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
ECU100は、エンジン1の運転状態を判別し、キャニスタ70のパージを実行することが可能な所定の条件を充足しているか否かを判断する。
この条件として、例えば、エンジン1が停止状態や燃料カット状態ではなく、サイクル毎に各気筒の燃焼室31において、混合気が正常かつ安定して燃焼している完爆状態であることなどがあげられる。
パージ実行が可能である場合はステップS02に進み、パージ実行が不可能である場合は一連の処理を終了(リターン)する。
ECU100は、図示しない吸気圧センサ58が検出するインテークマニホールド57内の圧力を、予め設定された所定値(閾値)と比較し、所定値以上である場合には、過給によりインテークマニホールド57内で負圧が小さいか、あるいは大気圧以上の正圧となっており、パージライン71によるパージガスの導入が困難な状態であると判断する。
インテークマニホールド57内の圧力が所定値以上である場合には、ステップS03に進み、その他の場合にはステップS04に進む。
ECU100は、過給時用のPCV74を開状態とし、非過給時用のPCV72を閉状態とする。
その後、ステップS05に進む。
ECU100は、非過給時用のPCV72を開状態とし、過給時用のPCV74を閉状態とする。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
ECU100は、現在のドライバ要求トルクが予め設定された閾値である所定値以上であるか否かを判断する。
ドライバ要求トルクが所定値以上である場合には、パージガス流量よりも出力及びドライバビリティを優先すべき高負荷状態であるとして、エアバイパスバルブ44を閉状態としたまま一連の処理を終了(リターン)する。
一方、ドライバ要求トルクが所定値未満である場合には、パージガス流量を増加させるため、ステップS06に進む。
ECU100は、エアバイパスバルブ44を開状態とし、コンプレッサ42の出口側の空気の一部を、バイパス流路43を介して入口側へ還流させる。
これによって、コンプレッサ42の効率を低下させてコンプレッサ42の入口部における負圧を大きく(圧力を低く)し、パージライン73のパージガス流量を増加させることができる。
その後、一連の処理を終了(リターン)する。
図3は、実施例1の燃料排出ガス処理装置におけるエンジン吸入空気量とコンプレッサ入口部圧力との相関を模式的に示すグラフである。
図3において、横軸はエンジン吸入空気量を示し、縦軸はコンプレッサ42の入口部近傍におけるインテークダクト51内の圧力を示している。(図5において同じ)
図3において、実施例1における相関を実線で示すとともに、エアバイパスバルブ44を常時全閉状態としたときの相関を一点鎖線で示している。(図4乃至6において同じ)
図4は、実施例1の燃料排出ガス処理装置におけるエンジン吸入空気量とパージガス流量との相関を模式的に示すグラフである。
図4において、横軸はエンジン吸入空気量を示し、縦軸はパージライン73内のパージガス(燃料蒸発ガス)の流量を示している。(図6において同じ)
エンジン吸入空気量は、ECU100が設定するドライバ要求トルクの増加に応じて増加する。
また、エンジン1の過給圧は、エンジン吸入空気量の増加に応じて増加するため、横軸として過給圧を取った場合であっても、実質的に同様の傾向となる。
その結果、パージガスの吸引が促進され、図4に示すように、パージガス流量も増大していることがわかる。
一方、ドライバ要求トルクが大きく、エンジン吸入空気量が所定値を上回る高負荷の領域においては、エアバイパスバルブ44を閉じることによって、コンプレッサ42の効率を向上させてエンジン1の出力及びドライバビリティを確保することができる。
(1)過給時にエアバイパスバルブ44を開きコンプレッサ42の出口側の空気の一部を入口側へ還流させ、コンプレッサ42の効率を低下させることによって、コンプレッサ42の仕事量を増加させコンプレッサ42の入口部に発生する負圧を増大(圧力低下)させることができる。
この負圧によってキャニスタ70から過給時用のパージライン73を介して燃料蒸発ガスからなるパージガスを吸引することによって、過給時であってもパージガス流量を確保してキャニスタ70のパージを適切に行うことができる。
(2)比較的高い過給圧を必要とする全開時等の高負荷領域においては、エアバイパスバルブ44を閉状態としてキャニスタ70のパージよりも過給圧上昇を優先することによって、エンジン1の出力及びドライバビリティを確保することができる。
(3)エアバイパスバルブ44は、コンプレッサ42の下流側の余剰圧力を排出する目的で一般的なターボ過給エンジンに通常設けられるいわゆるブローオフバルブと共用することが可能であるから、パージガス処理のために新規に追加する必要がなく、装置の構成を簡素化することができる。
なお、上述した実施例1と実質的に共通する箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
実施例2においては、エアバイパスバルブ44として、例えばデューティ制御されるソレノイドバルブ等によりバイパス流路43の空気流量を連続的に可変できるものを用いている。
図6は、実施例2の燃料排出ガス処理装置におけるエンジン吸入空気量とパージガス流量との相関を模式的に示すグラフである。
図5、図6に示すように、実施例2においては、エンジン吸入空気量が所定値(実施例1においてエアバイパスバルブ44の開閉を切り換える値)よりも多い領域において、エアバイパスバルブ44の開度を、エンジン吸入空気量の増加に応じて、全開(全負荷)領域において全閉状態となるように、全開状態から連続的に変化させるようにしている。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
例えば、エンジン及び燃料蒸発ガス処理装置の構成は、上述した実施例の構成に限定されず、適宜変更することが可能である。
例えば、エンジンのシリンダレイアウト、気筒数、ターボチャージャの個数等は、上述した実施例に限定されず適宜変更することが可能である。
また、実施例のエンジンは燃料としてガソリンを用いているが、キャニスタによる吸蔵及び吸気管負圧を利用したパージが可能な揮発性の燃料であれば、ガソリンに限定されず適宜変更することが可能である。
11 クランク角センサ 20 シリンダブロック
30 シリンダヘッド 31 燃焼室
32 点火プラグ 33 吸気ポート
34 排気ポート 35 吸気バルブ
36 排気バルブ 37 吸気カムシャフト
38 排気カムシャフト 40 ターボチャージャ
41 タービン 42 コンプレッサ
43 エアバイパス流路 44 エアバイパスバルブ
45 ウエストゲート流路 46 ウエストゲートバルブ
50 インテークシステム 51 インテークダクト
52 チャンバ 53 エアクリーナ
54 エアフローメータ 55 インタークーラ
56 スロットルバルブ 57 インテークマニホールド
58 吸気圧センサ 59 インジェクタ
60 エキゾーストシステム 61 エキゾーストマニホールド
62 エキゾーストパイプ 63 フロント触媒
64 リア触媒 65 サイレンサ
66 空燃比センサ 67 リアO2センサ
70 キャニスタ 71 パージライン
72 パージコントロールバルブ 73 パージライン
74 パージコントロールバルブ
100 エンジン制御ユニット(ECU)
101 アクセルペダルセンサ
Claims (3)
- 排気により駆動されるタービン及び前記タービンにより駆動され空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャと、
前記コンプレッサの出口側から空気の一部を抽出して前記コンプレッサの入口側へ還流させるバイパス流路と、
前記バイパス流路による空気の還流を可能とする開状態と前記バイパス流路を実質的に閉塞する閉状態とを切換可能なエアバイパスバルブと
を備えるエンジンに設けられる燃料蒸発ガス処理装置であって、
燃料タンクから排出される燃料蒸発ガスを吸着する吸着剤を有するキャニスタと、
前記キャニスタから放出される燃料蒸発ガスを前記エンジンの吸気流路における前記コンプレッサの入口と隣接する領域に導入するパージ流路と、
前記パージ流路による燃料蒸発ガスの導入を可能とする開状態と前記パージ流路を実質的に閉塞する閉状態とを切換可能なパージコントロールバルブと、
前記パージコントロールバルブが開状態である場合に前記エアバイパスバルブを開状態とする制御手段と
を備えることを特徴とする燃料蒸発ガス処理装置。 - 前記エンジンの要求トルクを設定する要求トルク設定手段を備え、
前記制御手段は、前記要求トルクが所定値以上である場合には前記パージコントロールバルブの状態に関わらず前記エアバイパスバルブを閉状態とすること
を特徴とする請求項1に記載の燃料蒸発ガス処理装置。 - 前記キャニスタから放出される燃料蒸発ガスの濃度を推定する濃度推定手段を備え、
前記制御手段は、前記エアバイパスバルブの開度を制御して前記バイパス流路の空気流量を変化させる機能を備えるとともに、前記濃度推定手段が推定した燃料蒸発ガスの濃度増加に応じて前記バイパス流路の空気流量を減少させること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料蒸発ガス処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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