JP2017066653A - トンネル内の施工装置および施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大断面のトンネルの補強工事の施工効率を向上させる。【解決手段】大断面のトンネルTの補強工事で使用する吹付施工装置1を2台の吹付機1A,1Bで構成した。補強工事に際しては、2台の吹付機1A,1BをトンネルTの幅方向に並べて配置し、トンネルT内において各吹付機1A,1B側の内壁面に対してコンクリートの吹き付けおよび支保工P1,P2の設置を実施する。吹付機1A,1Bにおいて支保工P1,P2を保持するエレクタアーム5a.5bは、トンネルTの幅方向の中央よりに装着されており、支保工P1,P2の設置に際しては、エレクタアーム5a,5bが各吹付機1A,1Bに対して斜めに交差した状態で各吹付機1A,1B側のトンネルTの内壁面に支保工P1,P2を設置するようになっている。【選択図】図3

Description

本発明は、トンネル内の施工装置および施工方法に関し、例えば、トンネルの掘削工事において掘削したトンネルの内壁面に支保工を設置したり、コンクリート等を吹き付けたりすることでトンネルを補強するための施工装置および施工方法に適用して有効な技術に関するものである。
トンネルの掘削工事においては、発破または機械等により岩盤を掘削し、掘削により生じた土砂等をトンネルの外部に排出した後、掘削したトンネルの内壁面に支保工を設置したり、コンクリート等を吹き付けて壁面を固めたりすることでトンネルの強度を確保するトンネル内補強工事が実施されている。
このトンネル内補強工事においては、例えば、支保工建て込み用のエレクタおよびコンクリート吹き付け用の吹付ノズルを搭載した吹付装置が使用されている。この吹付装置は、自走式になっており、H鋼製等の支保工をエレクタで保持した状態で切羽の近傍まで移動し、そこで支保工を設置したり、吹付ノズルからトンネルの内壁面に向かってコンクリートを吹き付けたりしている。
なお、トンネル内補強技術については、例えば、特許文献1,2に記載があり、1台の自走式の吹付装置に支保工建て込み用の2個のエレクタブームおよびコンクリート吹付用の2個の吹付ブームを搭載した吹付装置構造が開示されている。
特開2011−26943号公報 特開2014−95286号公報
ところで、掘削断面積が70mを超える大断面のトンネル内の補強工事において、トンネルの幅方向に並べられた2台の吹付装置を同時に稼働させて補強工事を実施する場合、通常のエレクタ付き吹付装置においては、エレクタおよびゲージが1台の吹付装置の左右に1基ずつ搭載されている(すなわち、4本のブームが搭載されている)ので空間的な制約が生じる結果、安全を確保するために、より注意して作業を進めなければならず、施工効率が著しく低下する、という問題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、その目的は、大断面のトンネルの補強工事の施工効率を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のトンネル内の施工装置は、大断面のトンネルを補強するためのトンネル内の施工装置であって、前記トンネルの幅方向に並んで配置される第1の施工装置および第2の施工装置を備え、前記第1の施工装置は、前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面にコンクリートを吹き付ける第1のコンクリート吹付手段と、前記第1の施工装置において前記第1のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着され、前記第1の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に第1の支保工を設置する第1の支保工設置手段と、を備え、前記第2の施工装置は、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面にコンクリートを吹き付ける第2のコンクリート吹付手段と、前記第2の施工装置において前記第2のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着され、前記第2の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に第2の支保工を設置する第2の支保工設置手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、上記請求項1記載の発明において、前記第1の施工装置は、さらに、前記第1のコンクリート吹付手段により前記トンネルの内壁面に形成されたコンクリートの表面に対してケレン処理を施す第1のケレン手段を備え、前記第2の施工装置は、さらに、前記第2のコンクリート吹付手段により前記トンネルの内壁面に形成されたコンクリートの表面に対してケレン処理を施す第2のケレン手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明のトンネル内の施工方法は、大断面のトンネルを補強するためのトンネル内の施工方法であって、前記トンネル内に、第1の支保工設置手段により第1の支保工を保持した第1の施工装置と、第2の支保工設置手段により第2の支保工を保持した第2の施工装置とを前記トンネルの幅方向に並べて配置する工程と、前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に対して前記第1の施工装置の第1のコンクリート吹付手段からコンクリートを吹き付けるとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に対して前記第2の施工装置の第2のコンクリート吹付手段からコンクリートを吹き付けるコンクリート吹付工程と、前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に対して前記第1の支保工設置手段により前記第1の支保工を設置するとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に対して前記第2の支保工設置手段により前記第2の支保工を設置し、前記第1の支保工と前記第2の支保工とを結合する支保工設置工程と、を有し、前記第1の支保工設置手段は、前記第1の施工装置において前記第1のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着されており、前記第1の支保工の設置工程においては、前記第1の支保工設置手段を前記第1の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記第1の支保工を設置し、前記第2の支保工設置手段は、前記第2の施工装置において前記第2のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着されており、前記第2の支保工の設置工程においては、前記第2の支保工設置手段を前記第2の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記第2の支保工を設置することを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明は、上記請求項3記載の発明において、前記コンクリート吹付工程を前記支保工設置工程の前後に実施することを特徴とする。
また、請求項5に記載の本発明は、上記請求項3または4記載の発明において、前記コンクリート吹付工程後、前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面のコンクリート表面に対して前記第1の施工装置の第1のケレン手段によりケレン処理を実施するとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面のコンクリート表面に対して前記第2の施工装置の第2のケレン手段によりケレン処理を実施するケレン工程を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、大断面のトンネルの補強工事に際して、作業空間を確保することができるので、大断面のトンネルの補強工事の施工効率を向上させることが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、コンクリートの吹き付け作業、支保工の設置作業およびケレン作業を施工装置の入れ替えをすることなく実施することができるので、大断面のトンネルの補強工事の施工速度を向上させることが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、大断面のトンネルの補強工事に際して、作業空間を確保することができるので、大断面のトンネルの補強工事の施工効率を向上させることが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、大断面のトンネルの補強構造が、支保工をコンクリート層で挟み込む構造にすることができるので、大断面のトンネルの補強強度を向上させることが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、コンクリートの吹き付け作業、支保工の設置作業およびケレン作業を施工装置の入れ替えをすることなく実施することができるので、大断面のトンネルの補強工事の施工速度を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る吹付施工装置の一例の概略平面図である。 図1の矢印A1の方向から見た吹付施工装置の側面図である。 図1のトンネルの切羽側から見た施工時の吹付施工装置の正面図である。 トンネルの掘削工程の一例のフロー図である。 (a)は掘削工程中のトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図5(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は発破工程時におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は発破工程後におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図である。 (a)は補強工程の準備段階におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図7(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は図7に続く補強工程の準備段階におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図8(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は一次吹付工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図9(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は支保工設置工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図10(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は二次吹付工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図11(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)は第2吹付工程後のトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図12(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。 (a)はケレン工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、(b)は図13(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態の吹付施工装置の構成について図1〜図3を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る吹付施工装置の一例の概略平面図、図2は図1の矢印A1の方向から見た吹付施工装置の側面図、図3は図1のトンネルの切羽から見た施工時の吹付施工装置の正面図である。
本実施の形態の吹付施工装置1は、例えば、掘削断面積が70m以上の大断面のトンネルTの補強工事で使用される施工装置である。なお、トンネルTの掘削断面積は、例えば、100m程度である。また、符号CLは、トンネルTの幅方向(短方向)の中心位置を示している。また、符号S1は、トンネルTの切羽を示している。
吹付施工装置1は、例えば、2台の自走式の吹付機(第1の施工装置、第2の施工装置)1A,1Bを備えている。これら2台の吹付機1A,1Bは、トンネルTの補強工事を実施する主装置であり、補強工事に際してトンネルTの幅方向に並んで配置され、それぞれに隣接する側(近傍側)のトンネルTの内壁面に対して補強工事を実施するようになっている。すなわち、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、トンネルTの左側に配置される吹付機1AはトンネルTの左側の内壁面に対して補強工事を実施し、トンネルTの右側に配置される吹付機1BはトンネルTの右側の内壁面に対して補強工事を実施するようになっている。これらの各吹付機1A,1Bには、各吹付機1A,1Bに対してコンクリートを供給するためのコンクリートミキサー車2A,2Bが配備されている。
各吹付機1A,1Bは、車両本体3a,3bを備えるとともに、各車両本体3a,3bの前方に装着された複数本のアーム(吹付アーム(第1の吹付手段、第2の吹付手段)4a,4b、エレクタアーム(第1の支保工設置手段、第2の支保工設置手段)5a,5b、ケレンアーム(第1のケレン手段、第2のケレン手段)6a,6bおよびケージアーム7a,7b)を備えている。
各吹付機1A,1Bの車両本体3a,3bは、例えば、複数の車輪3a1,3b1を有する駆動輪式の車両で構成されている。これにより各吹付機1A,1Bは作業現場(敷地内)を自由に移動することが可能になっている。ただし、各吹付機1A,1Bの移動方式は駆動輪式に限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、キャタピラ式やレール敷設式としても良い。
また、各車両本体3a,3bには、吹付機構部(コンクリートポンプ(図示せず)および圧送管(図示せず)等を含む)が設置されている。このコンクリートポンプは、コンクリートミキサー車2A,2Bから供給されたコンクリートを、圧送管を通じて吹付アーム4a,4bに圧送(供給)するコンクリート供給装置である。
また、車両本体3a,3bの前輪の前方と後輪の後方には、それぞれ2つ(合計4つ)の昇降ジャッキ3a2,3b2が設置されている。この昇降ジャッキ3a2,3b2は、図3に示すように、補強工事に際して車輪3a1,3b1が大地Gから離れる位置まで車両本体3a,3bを上昇させることで、施工時に吹付機1A,1Bが動かないように固定する装置である。
各吹付機1A,1Bの吹付アーム4a,4bは、トンネルTの内壁面にコンクリートを吹き付ける機構部である。ここでは、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aの吹付アーム4aはトンネルTの天端部から左側の内壁面にコンクリートを吹き付け、右側の吹付機1Bの吹付アーム4bはトンネルTの天端部から右側の内壁面にコンクリートを吹き付けるようになっている。
各吹付アーム4a,4bは、吹付ブーム4a1,4b1と、吹付ロボット部4a2,4b2と、吹付ノズル4a3,4b3とを一体的に備えている。吹付ブーム4a1,4b1は、吹付ノズル4a3,4b3および吹付ロボット部4a2,4b2を支持するとともに、吹付ノズル4a3,4b3の移動を行う機構部であり、各吹付機1A,1Bの前方側の幅方向中央に装着されている。吹付ブーム4a1,4b1は、前後方向に伸縮可能になっているとともに、上下左右方向に移動可能になっている。
吹付ロボット部4a2,4b2は、吹付ノズル4a3,4b3の先端の位置や向き(吹付角度)を設定(変更)する機構部であり、吹付ブーム4a1,4b1の前方先端に取り付けられている。この吹付ロボット部4a2,4b2には、吹付ノズル4a3,4b3の先端の位置や向きを設定(変更)することが可能な複数の関節部が設けられている。
吹付ノズル4a3,4b3は、トンネルTの内壁面にコンクリートを吹き付ける吹付口部であり、吹付ロボット部4a2,4b2の前方先端に取り付けられている。この吹付ノズル4a3,4b3は、上記圧送管を介して上記コンクリートポンプと機械的に接続されている。これにより、コンクリートポンプを作動させると、コンクリートポンプ内のコンクリートが圧送管を通じて吹付ノズル4a3,4b3に圧送され、吹付ノズル4a3,4b3の先端からトンネルTの内壁面に吹き付けられるようになっている。また、吹付ブーム4a1,4b1および吹付ロボット部4a2,4b2により吹付ノズル4a3,4b3を前後上下左右に移動させることで、吹付ノズル4a3,4b3の吹付位置や吹付方向(吹付角度)を種々調整することが可能になっている。
各吹付機1A,1Bのエレクタアーム5a,5bは、円弧状の支保工P(P1,P2)をトンネルTの内壁面に設置する機構部である。ここでは、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのエレクタアーム5aはトンネルTの左側の内壁面に支保工P1を設置し、右側の吹付機1Bのエレクタアーム5bはトンネルTの右側の内壁面に支保工P2を設置するようになっている。なお、支保工P(P1,P2)は、例えば、H鋼により構成されている。
各エレクタアーム5a,5bは、エレクタブーム5a1,5b1と、その前方先端に取り付けられたエレクタ保持部5a2,5b2とを一体的に備えている。エレクタブーム5a1,5b1は、エレクタ保持部5a2,5b2を支持するとともにエレクタ保持部5a2,5b2の移動を行う機構部であり、エレクタ保持部5a2,5b2は、支保工P1,P2を保持する機構部である。
エレクタブーム5a1,5b1は、前後方向に伸縮可能とされているとともに、上下左右方向に移動可能とされている。これにより、エレクタ保持部5a2,5b2を前後上下左右に移動させることで、エレクタ保持部5a2,5b2の位置や向き等を種々調整することが可能になっている。
また、エレクタブーム5a1,5b1は、各吹付機1A,1Bの前方側の幅方向においてトンネルTの幅方向の中心位置CL側(吹付機1A,1Bの隣接側)に位置するように装着されている。すなわち、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのエレクタブーム5a1は吹付機1Aの前方右側に装着され、右側の吹付機1Bのエレクタブーム5b1は吹付機1Bの前方左側に装着されている。このため、支保工P1,P2の設置に際して、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのエレクタアーム5aは右下から左上に上がるように傾斜した状態でトンネルTの左側の内壁面に四分円弧状の支保工P1を設置し、右側の吹付機1Bのエレクタアーム5bは左下から右上に向かって上がるように傾斜した状態でトンネルTの右側の内壁面に四分円弧状の支保工P2を設置するようになっている。
各吹付機1A,1Bのケレンアーム6a,6bは、補強後のトンネルTの内壁面の汚れや異物等を削ったり磨いたりすることで剥離する機構部である。ここでは、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのケレンアーム6aはトンネルTの天端部から左側の内壁面に対して処理を施し、右側の吹付機1Bのケレンアーム6bはトンネルTの天端部から右側の内壁面に対して処理を施すようになっている。
各ケレンアーム6a,6bは、ケレンブーム6a1,6b1と、その前方先端に取り付けられたケレンブレード部6a2,6b2とを一体的に備えている。ケレンブーム6a1,6b1は、ケレンブレード部6a2,6b2を支持するとともにケレンブレード部6a2,6b2の移動を行う機構部であり、ケレンブレード部6a2,6b2は、トンネルTの内壁面に接触してその表層を削ったり磨いたりする板状部材である。
ケレンブーム6a1,6b1は、前後方向に伸縮可能とされているとともに、上下左右方向に移動可能とされている。このケレンブーム6a1,6b1により、ケレンブレード部6a2,6b2を前後上下左右に移動させることで、ケレンブレード部6a2,6b2の位置や向きを種々調整することが可能になっている。
また、ケレンブーム6a1,6b1は、各吹付機1A,1Bの前方側の幅方向においてトンネルTの内壁面近傍側に装着されている。すなわち、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのケレンブーム6a1は吹付機1Aの前方左側に装着され、右側の吹付機1Bのケレンブーム6b1は吹付機1Bの前方右側に装着されている。
各吹付機1A,1Bのケージアーム7a,7bは、作業者等の搭乗用の機構部であり、各吹付機1A,1Bの前方側の幅方向中央に装着されている。ここでは、図3に示すように、トンネルTの切羽側から見て、左側の吹付機1Aのケージアーム7aはトンネルTの左側の内壁面側の作業に対応し、右側の吹付機1Bのケージアーム7bはトンネルTの右側の内壁面の作業に対応するようになっている。なお、ここでは吹付機1A,1Bの各々に2台のケージアーム7a,7bが装備されている場合が例示されているが、これに限定されるものではなく、例えば、吹付機1A,1Bの各々に1台のケージアーム7a,7bが装備される構成でも良い。
各ケージアーム7a,7bは、ケージブーム7a1,7b1と、その前方先端に取り付けられたケージ7a2,7b2とを一体的に備えている。ケージブーム7a1,7b1は、ケージ7a2,7b2を支持するとともにケージ7a2,7b2の移動を行う機構部であり、それに保持されたケージ7a2,7b2は作業者等が搭乗する篭体である。ケージブーム7a1,7b1は、前後方向に伸縮可能とされているとともに、上下左右方向に移動可能とされている。これにより、ケージブーム7a1,7b1を前後上下左右に移動させることで、ケージ7a2,7b2の位置を種々調整することが可能になっている。
次に、本実施の形態の補強工事の施工方法の一例について図4のフロー図に沿って図5〜図13を参照して説明する。図4はトンネルの掘削工程の一例のフロー図、図5(a)は掘削工程中のトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図5(b)は図5(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図4の破線DLで囲んだ工程はトンネルの補強工程を示している。また、符号RLは既に施工が終了した補強層(補強部)を示している。
まず、図5に示すように、自走式の削孔機10をトンネルT内の切羽S1の近くまで走行させた後、削孔機10の昇降ジャッキ10aを伸ばして削孔機10を固定する。続いて、削孔機10のブーム10bの角度や伸びを調節することにより、ガイドセル10cを所定の位置に移動した後、ガイドセル10cの先端を切羽S1に押し当てた状態で、図5(a)の矢印A2で示すように、削孔ビット10d(図5(b)参照)を所定のフィード圧で切羽S1に押し当てて岩盤に発破孔(図示せず)を削孔する(図4の工程100)。
次に、図6(a)は発破工程時におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図6(b)は発破工程後におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図である。
ここでは、トンネルTの切羽S1に穿孔した発破孔内に爆薬を仕掛けた後(図4の工程101)、図6(a)に示すように、爆薬を爆破することにより、図6(b)に示すように、トンネルTを掘削する(図4の工程102)。爆破に際しては、岩盤が崩れ易いように、トンネルTの切羽S1の面内の中央から外側の順で爆破する。図6(b)の符号S2は発破により形成されたトンネルTの切羽を示している。続いて、発破により砕いた岩(ずりZ)を、例えば、トラクタシャベルやダンプトラック等のような重機によりトンネルTの外部に運び出す(図4の工程103)。ただし、ずりZの運搬は重機を用いることに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、ベルトコンベア、トロッコあるいはカプセル等を用いても良い。
次に、図7(a)は補強工程の準備段階におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図7(b)は図7(a)のトンネルの切羽側から見た正面図、図8(a)は図7に続く補強工程の準備段階におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図8(b)は図8(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図7(a)および図8(a)は図7(b)および図8(b)の左側の吹付機1Aを右側から見ている。また、図7(a)および図8(a)においては図面を見易くするため吹付アーム4a,4bを省略している。また、図7(b)および図8(b)においては図面を見易くするためケージアーム7a,7bを省略している。
ここでは、図7に示すように、自走式の2台の吹付機1A,1BをトンネルTの切羽S2に向かって走行させる。この際、各吹付機1A,1Bは、エレクタアーム5a,5bにより四分円弧状の支保工P1,P2を保持している。
続いて、図8に示すように、2台の吹付機1A,1BをトンネルTの幅方向に沿って並ばせた状態でトンネルTの切羽S2の近傍で停止させた後、吹付機1A,1Bの昇降ジャッキ3a2,3b2を伸ばして吹付機1A,1Bを固定する。また、トンネルTの切羽S2に向かってコンクリートミキサー車2A,2Bをバックで走らせて吹付機1A,1Bの後方近傍に配置し、コンクリートミキサー車2A,2Bから吹付機1A,1Bに対してコンクリートを供給することが可能なように設定する。
次に、図9(a)は一次吹付工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図9(b)は図9(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図9(a)は図9(b)の左側の吹付機1Aを右側から見ている。また、図9(a)においては図面を見易くするためアームのうちの吹付アーム4a,4bのみを示している。また、図9(b)においては図面を見易くするためケージアーム7a,7bを省略している。
ここでは、図9に示すように、コンクリートミキサー車2A,2Bから供給されたコンクリートを吹付機1A,1Bのコンクリートポンプおよび圧送管を通じて吹付機1A,1Bの吹付アーム4a,4bの先端の吹付ノズル4a3,4b3からトンネルTの掘削部の内壁面に吹き付ける。この際、図9(b)に示すように、左側の吹付機1Aは吹付アーム4aの吹付ブーム4a1や吹付ロボット部4a2により吹付ノズル4a3の位置や角度等を調整してトンネルTの天端部から左側の内壁面にコンクリートを吹き付け、右側の吹付機1Bは吹付アーム4bの吹付ブーム4b1や吹付ロボット部4b2により吹付ノズル4b3の位置や角度等を調整してトンネルTの天端部から右側の内壁面にコンクリートを吹き付ける。トンネルTの天端部を含む所定範囲においては、吹付機1A,1Bによるコンクリートの吹き付け処理が重なるようにしても良い。また、このコンクリートに急結剤を混合することができる(図4の工程104)。
このように本実施の形態においては、2台の吹付機1A,1Bを同時に稼働させてトンネルTの内壁面にコンクリートを吹き付ける場合に、作業空間を確保することができるので、吹付機1A,1Bのアーム同士の干渉を防止することができる。このため、コンクリートの一次吹付作業の処理速度を2倍に向上させることができ、コンクリートの一次吹付作業の処理効率を向上させることができる。
次に、図10(a)は支保工設置工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図10(b)は図10(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図10(a)は図10(b)の左側の吹付機1Aを右側から見ている。また、図10(a)においては図面を見易くするためアームのうちのエレクタアーム5a,5bのみを示している。また、図10(b)においては図面を見易くするため吹付アーム4a,4bおよびケージアーム7a,7bを省略している。また、図10においては図面を見易くするため、支保工Pにハッチングを付した。
ここでは、図10に示すように、上記した第1のコンクリート吹き付け作業によりトンネルTの掘削部の内壁面にコンクリート製の第1の補強層RL1を形成した後、吹付機1A,1Bのエレクタアーム5aにより支保工P(P1,P2)をトンネルTの掘削部の内壁面に建て付ける。
この際、図10(b)に示すように、左側の吹付機1Aは、支保工P1を保持したエレクタアーム5aを左方向に回転させて右下から左上に上がるように傾斜させてトンネルTの天端部より左側の内壁面に支保工P1を建て付ける。一方、右側の吹付機1Bは、支保工P2を保持したエレクタアーム5bを右方向に回転させ左下から右上に上がるように傾斜させてトンネルTの天端部より右側の内壁面に支保工P2を建て付ける。その状態でトンネルTの天端部近傍において双方の支保工P1,P2をボルトおよびナット等で結合する(図4の工程105)。
このように本実施の形態においては、吹付機1A,1Bを同時に稼働させてトンネルTの内壁面に支保工P(P1,P2)を設置する場合に、作業空間を確保することができるので、吹付機1A,1Bのアーム同士の干渉を防止することができる。このため、支保工P1,P2の設置作業の処理速度を2倍に向上させることができ、支保工P1,P2の設置作業の処理効率を向上させることができる。
また、コンクリートの一次吹付作業および支保工の設置作業の両作業を重機の入れ替えをすることなく吹付機1A,1Bによって実施することができので、トンネルTの補強工事の施工速度を向上させることができる。
また、吹付機1A,1BにおいてトンネルTの幅方向両側面の近傍側にエレクタアーム5a,5bを装着した場合、エレクタアーム5a,5bによる支保工P1,P2の建て付けの際に支保工P1,P2の重さにより作業が不安定になる虞がある。これに対して本実施の形態においては、図10(b)に示すように、吹付機1A,1BにおいてトンネルTの幅方向の中心位置CL側にエレクタアーム5a,5bを装着し、支保工P1,P2の建て付け時には、エレクタアーム5a,5bを吹付機1A,1Bに対して交差するように傾斜させた状態とすることにより、支保工P1,P2の設置作業を安定した状態で実施することができる。このため、支保工P1,P2の設置作業の処理速度を向上させることができる。
次に、図11(a)は二次吹付工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図11(b)は図11(a)のトンネルの切羽側から見た正面図、図12(a)は二次吹付工程後のトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図12(b)は図12(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図11(a)および図12(a)は図11(b)および図12(b)の左側の吹付機1Aを右側から見ている。また、図11(a)においては図面を見易くするためアームのうちの吹付アーム4a,4bのみを示している。また、図12(a)においては図面を見易くするため吹付アーム4a,4bを省略している。また、図11(b)および図12(b)においては図面を見易くするためケージアーム7a,7bを省略している。
ここでは、図11に示すように、コンクリートミキサー車2A,2Bから供給されたコンクリートを吹付機1A,1Bのコンクリートポンプおよび圧送管を通じて吹付機1A,1Bの吹付アーム4a,4bの先端の吹付ノズル4a3,4b3からトンネルTの掘削部の内壁面に吹き付ける。この際、図11(b)に示すように、左側の吹付機1AはトンネルTの天端部から左側の内壁面にコンクリートを吹き付け、右側の吹付機1BはトンネルTの天端部から右側の内壁面にコンクリートを吹き付ける。トンネルTの天端部を含む所定の範囲においては、吹付機1A,1Bによるコンクリートの吹き付け処理が重なるようにしても良い。また、このコンクリートに急結剤を混合することができる(図4の工程106)。このようなコンクリート吹き付け作業により、図12に示すように、トンネルTの掘削部の内壁面に、支保工Pを覆うようにコンクリート製の第2の補強層RL2を形成する。
この二次吹付作業の場合においても、作業空間を確保することができるので、吹付機1A,1Bのアーム同士の干渉を防止することができる。このため、コンクリートの二次吹付作業の処理速度を2倍に向上させることができ、コンクリートの二次吹付作業の処理効率を向上させることができる。
次に、図13(a)はケレン工程におけるトンネルの長手方向に沿う要部断面図、図13(b)は図13(a)のトンネルの切羽側から見た正面図である。なお、図13(a)は図13(b)の左側の吹付機1Aを右側から見ている。また、図13(a)においては図面を見易くするためアームのうちのケレンアーム6a,6bのみを示している。また、図13(b)においては図面を見易くするためケージアーム7a,7bを省略している。
ここでは、図13に示すように、ケレンアーム6a,6bのケレンブレード部6a2,6b2により補強後のトンネルTの内壁面(第2の補強層RL2の表面)の汚れや異物等を削ったり磨いたりすることで剥離する。この際、図13(b)に示すように、左側の吹付機1AはトンネルTの天端部から左側の内壁面に対してケレン処理を施し、右側の吹付機1BはトンネルTの天端部から右側の内壁面に対してケレン処理を施す。トンネルTの天端部を含む所定範囲においては、左右の吹付機1A,1Bのケレンブレード部6a2,6b2によるケレン処理が重なるようにしても良い(図4の工程107)。
このように本実施の形態においては、吹付機1A,1Bを同時に稼働させてトンネルTの内壁面に対してケレン処理を実施する場合においても、作業空間を確保することができるので、吹付機1A,1Bのアーム同士の干渉を防止することができる。このため、トンネルTの内壁面に対するケレン処理速度を2倍に向上させることができ、ケレン処理効率を向上させることができる。
また、コンクリート吹付作業、支保工の設置作業およびケレン作業を重機の入れ替えをすることなく吹付機1A,1Bによって実施することができので、トンネルTの補強工事の施工速度を向上させることができる。
以上のような穿孔工程100からケレン工程107(図4参照)をトンネルTの設計全長に沿って繰り返し実施することにより設計全長分のトンネルTを形成した後、トンネルTの長手方向の所定位置においてトンネルTの周方向に沿って複数のロックボルトを、補強層RLを介して地盤に打ち込むNATM(New Austrian Tunneling Method:ナトム)工法等を経て大断面のトンネルTの補強強度を向上させる。
このように本実施の形態においては、大断面のトンネルTの形成時に繰り返し実施される補強工事の施工効率を向上させることができるので、トンネルTの工期を短縮させることができる。また、大断面のトンネルの補強工事を1台の吹付施工装置で実施する場合、アームが長くなり強度や安全性を確保する観点から吹付施工装置の構造が複雑になる。これに対して本実施の形態においては、吹付施工装置1を2台の吹付機1A,1Bで構成することにより、強度や安全性を阻害することなく簡単な構造の吹付施工装置1で補強工事を実施することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
以上のように、本発明に係る施工装置および施工方法は、大断面のトンネルの補強工事に適用して有効である。
1 吹付施工装置
1A,1B 吹付機
2A,2B コンクリートミキサー車
3a,3b 車両本体
3a1,3b1 車輪
3a2,3b2 昇降ジャッキ
4a,4b 吹付アーム
4a1,4b1 吹付ブーム
4a2,4b2 吹付ロボット部
4a3,4b3 吹付ノズル
5a,5b エレクタアーム
5a1,5b1 エレクタブーム
5a2,5b2 エレクタ保持部
6a,6b ケレンアーム
6a1,6b1 ケレンブーム
6a2,6b2 ケレンブレード部
7a,7b ケージアーム
7a1,7b1 ケージブーム
7a2,7b2 ケージ
10 削孔機
10a 昇降ジャッキ
10b ブーム
10c ガイドセル
T トンネル
G 大地
S1,S2 切羽
P,P1,P2 支保工
RL 補強層
RL1 第1の補強層
RL2 第2の補強層

Claims (5)

  1. 大断面のトンネルを補強するためのトンネル内の施工装置であって、
    前記トンネルの幅方向に並んで配置される第1の施工装置および第2の施工装置を備え、
    前記第1の施工装置は、
    前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面にコンクリートを吹き付ける第1のコンクリート吹付手段と、
    前記第1の施工装置において前記第1のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着され、前記第1の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に第1の支保工を設置する第1の支保工設置手段と、
    を備え、
    前記第2の施工装置は、
    前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面にコンクリートを吹き付ける第2のコンクリート吹付手段と、
    前記第2の施工装置において前記第2のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着され、前記第2の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に第2の支保工を設置する第2の支保工設置手段と、
    を備えることを特徴とするトンネル内の施工装置。
  2. 前記第1の施工装置は、さらに、前記第1のコンクリート吹付手段により前記トンネルの内壁面に形成されたコンクリートの表面に対してケレン処理を施す第1のケレン手段を備え、
    前記第2の施工装置は、さらに、前記第2のコンクリート吹付手段により前記トンネルの内壁面に形成されたコンクリートの表面に対してケレン処理を施す第2のケレン手段を備えることを特徴とする請求項1記載のトンネル内の施工装置。
  3. 大断面のトンネルを補強するためのトンネル内の施工方法であって、
    前記トンネル内に、第1の支保工設置手段により第1の支保工を保持した第1の施工装置と、第2の支保工設置手段により第2の支保工を保持した第2の施工装置とを前記トンネルの幅方向に並べて配置する工程と、
    前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に対して前記第1の施工装置の第1のコンクリート吹付手段からコンクリートを吹き付けるとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に対して前記第2の施工装置の第2のコンクリート吹付手段からコンクリートを吹き付けるコンクリート吹付工程と、
    前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面に対して前記第1の支保工設置手段により前記第1の支保工を設置するとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面に対して前記第2の支保工設置手段により前記第2の支保工を設置し、前記第1の支保工と前記第2の支保工とを結合する支保工設置工程と、
    を有し、
    前記第1の支保工設置手段は、前記第1の施工装置において前記第1のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着されており、
    前記第1の支保工の設置工程においては、前記第1の支保工設置手段を前記第1の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記第1の支保工を設置し、
    前記第2の支保工設置手段は、前記第2の施工装置において前記第2のコンクリート吹付手段の装着位置よりも前記トンネルの幅方向中央よりに装着されており、
    前記第2の支保工の設置工程においては、前記第2の支保工設置手段を前記第2の施工装置に対して斜めに交差した状態で前記第2の支保工を設置することを特徴とするトンネル内の施工方法。
  4. 前記コンクリート吹付工程を前記支保工設置工程の前後に実施することを特徴とする請求項3記載のトンネル内の施工方法。
  5. 前記コンクリート吹付工程後、前記トンネル内において前記第1の施工装置側の内壁面のコンクリート表面に対して前記第1の施工装置の第1のケレン手段によりケレン処理を実施するとともに、前記トンネル内において前記第2の施工装置側の内壁面のコンクリート表面に対して前記第2の施工装置の第2のケレン手段によりケレン処理を実施するケレン工程を有することを特徴とする請求項3または4記載のトンネル内の施工方法。
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