JP2898551B2 - トンネル工事用の作業装置 - Google Patents
トンネル工事用の作業装置Info
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Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネル工事用の作
業装置に関し、特に、発破後における切羽周辺でのズリ
均し作業あるいはコンクリート吹付け作業等の各種切羽
作業に好適な作業装置に関する。
業装置に関し、特に、発破後における切羽周辺でのズリ
均し作業あるいはコンクリート吹付け作業等の各種切羽
作業に好適な作業装置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】一般に、トンネルの掘削
作業において、吹付けコンクリートとロックボルトを支
保部材として利用するいわゆるNATM工法(新オース
トリアトンネル工法)にあっては、切羽掘削直後、でき
るかぎり早くコンクリートを吹付けて地山のゆるみを最
小限のとどめる必要がある。ところが、発破直後におけ
る切羽周辺にはズリ(堀り崩して坑外に運び出す岩石、
土)が堆積しているので、作業者が近づくことができ
ず、また作業装置を運び込むことができない。このた
め、従来は発破直後、先ずズリ取り、ズリ均しあるいは
コソク作業等を先行させてズリを取り除きつつ、徐々に
切羽に近づいて周辺を整備した後、例えばコンクリート
吹付け等の切羽作業を行わなければならなかった。
作業において、吹付けコンクリートとロックボルトを支
保部材として利用するいわゆるNATM工法(新オース
トリアトンネル工法)にあっては、切羽掘削直後、でき
るかぎり早くコンクリートを吹付けて地山のゆるみを最
小限のとどめる必要がある。ところが、発破直後におけ
る切羽周辺にはズリ(堀り崩して坑外に運び出す岩石、
土)が堆積しているので、作業者が近づくことができ
ず、また作業装置を運び込むことができない。このた
め、従来は発破直後、先ずズリ取り、ズリ均しあるいは
コソク作業等を先行させてズリを取り除きつつ、徐々に
切羽に近づいて周辺を整備した後、例えばコンクリート
吹付け等の切羽作業を行わなければならなかった。
【0003】このように従来は発破後の一連の作業を同
時に並行して行うことができなかったので、発破後早い
段階でコンクリート吹付けあるいはロックボルトの打込
み作業にとりかかることができず、このため地山をゆる
めてしまうという問題があった。本発明は、この問題に
鑑みなされたもので、発破直後の早い段階でコンクリー
ト吹付け作業等の切羽作業を行うことのできる作業装置
を提供することを目的とする。
時に並行して行うことができなかったので、発破後早い
段階でコンクリート吹付けあるいはロックボルトの打込
み作業にとりかかることができず、このため地山をゆる
めてしまうという問題があった。本発明は、この問題に
鑑みなされたもので、発破直後の早い段階でコンクリー
ト吹付け作業等の切羽作業を行うことのできる作業装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、トンネルの天頂部に沿って適宜間隔をおいて
配設された複数の支持部材を介して、該トンネルの上部
空間を切羽に向かって前進可能かつ坑口に向かって後退
可能に吊り下げ支持されたメインレールと、該メインレ
ールに沿って移動可能に支持した作業デッキと、該作業
デッキに取り付けられ、発破後のズリに対して該作業デ
ッキを突っ張り支持するためのリガーを備えた構成とし
たことを特徴とする。
の発明は、トンネルの天頂部に沿って適宜間隔をおいて
配設された複数の支持部材を介して、該トンネルの上部
空間を切羽に向かって前進可能かつ坑口に向かって後退
可能に吊り下げ支持されたメインレールと、該メインレ
ールに沿って移動可能に支持した作業デッキと、該作業
デッキに取り付けられ、発破後のズリに対して該作業デ
ッキを突っ張り支持するためのリガーを備えた構成とし
たことを特徴とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、メインレールを
移動させることにより切羽作業に用いられる作業機器
を、トンネルの上部空間を経て切羽に近づけることがで
きるので、発破後のズリ取り作業に支障を来すことな
く、切羽の各種作業を並行して行うことができる。すな
わち、トンネルの下部においてズリ取り作業を行い、ト
ンネル上部の空間において切羽作業を同時並行して行う
ことができ、これによりコンクリート吹付けおよびロッ
クボルトの打込み作業を発破後早い段階で取りかかるこ
とができる。
移動させることにより切羽作業に用いられる作業機器
を、トンネルの上部空間を経て切羽に近づけることがで
きるので、発破後のズリ取り作業に支障を来すことな
く、切羽の各種作業を並行して行うことができる。すな
わち、トンネルの下部においてズリ取り作業を行い、ト
ンネル上部の空間において切羽作業を同時並行して行う
ことができ、これによりコンクリート吹付けおよびロッ
クボルトの打込み作業を発破後早い段階で取りかかるこ
とができる。
【0009】又、ズリ取り作業中であっても、作業デッ
キに作業者が乗り込んで移動することによりズリ取り作
業に支障を来すことなく安全に切羽の作業を行うことが
できる。
キに作業者が乗り込んで移動することによりズリ取り作
業に支障を来すことなく安全に切羽の作業を行うことが
できる。
【0010】更に、メインレール或いは作業デッキに、
切羽作業に用いられる作業装置として、コソク作業装
置、ズリ均し装置、コンクリート吹き付け装置或いは削
孔装置等の各種機器を装備することにより、発破後のズ
リ取り作業に並行して、コソク作業またはズリ均し作業
またはコンクリート吹付け作業またはロックボルト打込
み作業を行うことができる。なお、コソク作業とは、発
破後に落下する可能性のある岩石を取り除く作業をい
い、ズリ均し作業とは、ズリを均してコンクリート吹付
けを行う範囲を確保するための作業をいう。
切羽作業に用いられる作業装置として、コソク作業装
置、ズリ均し装置、コンクリート吹き付け装置或いは削
孔装置等の各種機器を装備することにより、発破後のズ
リ取り作業に並行して、コソク作業またはズリ均し作業
またはコンクリート吹付け作業またはロックボルト打込
み作業を行うことができる。なお、コソク作業とは、発
破後に落下する可能性のある岩石を取り除く作業をい
い、ズリ均し作業とは、ズリを均してコンクリート吹付
けを行う範囲を確保するための作業をいう。
【0011】又、作業デッキに、坑内の空気を清浄化す
るための装置を装備することにより、発破直後において
切羽周辺の空気を清浄化しつつ作業を行うことができる
ので、作業環境を迅速に整えることができ、従ってより
迅速に切羽作業に取りかかることができる。
るための装置を装備することにより、発破直後において
切羽周辺の空気を清浄化しつつ作業を行うことができる
ので、作業環境を迅速に整えることができ、従ってより
迅速に切羽作業に取りかかることができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、トンネル
下部においてズリ取り作業をしつつ、コンクリート吹付
け作業等の各種切羽作業を同時に並行して行うことがで
きるので、発破後の各種作業を効率よく行うことができ
る。
下部においてズリ取り作業をしつつ、コンクリート吹付
け作業等の各種切羽作業を同時に並行して行うことがで
きるので、発破後の各種作業を効率よく行うことができ
る。
【0013】又、ズリ取り作業中であっても作業者が切
羽にまで安全に近づいて作業を行うことができる。
羽にまで安全に近づいて作業を行うことができる。
【0014】更に、発破後すぐに作業環境を整えて切羽
作業に取りかかることができるので、一層効率よく作業
を進行することができる。
作業に取りかかることができるので、一層効率よく作業
を進行することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1〜図5に基づい
て説明する。図1〜図3には、本例におけるトンネル工
事用の作業装置(以下、単に「作業装置1」という)の
全体が示されている。なお、この図1〜図3では、トン
ネル内の、発破直後であっていわゆるズリZが切羽Kの
周辺に堆積したままの状態が示されている。
て説明する。図1〜図3には、本例におけるトンネル工
事用の作業装置(以下、単に「作業装置1」という)の
全体が示されている。なお、この図1〜図3では、トン
ネル内の、発破直後であっていわゆるズリZが切羽Kの
周辺に堆積したままの状態が示されている。
【0016】さて、この作業装置1は、トンネルの天頂
部Tに沿って吊り下げ状に支持された約40mの長尺の
メインレール2を備えている。このメインレール2は、
図示するようにトンネルの天頂部Tに沿って約6m間隔
で配置された複数の支持部材3〜3を介して同天頂部T
の近傍を、切羽Kに向けて前進可能かつ図示右方の坑口
(図示省略)に向けて後退可能に支持されている。
部Tに沿って吊り下げ状に支持された約40mの長尺の
メインレール2を備えている。このメインレール2は、
図示するようにトンネルの天頂部Tに沿って約6m間隔
で配置された複数の支持部材3〜3を介して同天頂部T
の近傍を、切羽Kに向けて前進可能かつ図示右方の坑口
(図示省略)に向けて後退可能に支持されている。
【0017】図4に示すように各支持部材3は、約2m
の打込み部材3a〜3aを上面左右両端にV字状に配置
したブラケット3bの下面側左右両端部にローラー3c
〜3cを対向配置した構成となっており、打込み部材3
a〜3aをトンネルの天頂部Tに打ち込むことにより一
つの支持部材3が天頂部から吊り下げ状に固定されてい
る。なお、打込み部材3aには、通常支保部材として打
ち込まれるロックボールトが用いられている。これに対
して、メインレール2は図示するように断面略C字形を
なし、その四隅には一定の幅で側方に張り出す支持縁2
a,2a,2b,2bを有し、上側の両支持縁2a,2
aが上記支持部材3の両ローラー3c,3cに載せ掛け
られることで当該メインレール2が支持部材3〜3に支
持されている。この上側の両支持縁2a,2aの進行方
向先端部は、図示は省略したが上面および下面が傾斜し
て先端鋭角の楔形状に形成されており、これにより後述
するように当該メインレール2が前進する際にこの支持
縁2aの先端部が支持部材3のローラー3cに突き当た
ることなくスムーズに乗り上がってメインレール2が滑
らかに前進しつつ支持部材3に支持されるようになって
いる。なお、このメインレール2は図示省略したワイヤ
駆動機構によって前進後退されるようになっているが、
このワイヤ駆動機構については従来公知のものであるの
で説明を省略する。
の打込み部材3a〜3aを上面左右両端にV字状に配置
したブラケット3bの下面側左右両端部にローラー3c
〜3cを対向配置した構成となっており、打込み部材3
a〜3aをトンネルの天頂部Tに打ち込むことにより一
つの支持部材3が天頂部から吊り下げ状に固定されてい
る。なお、打込み部材3aには、通常支保部材として打
ち込まれるロックボールトが用いられている。これに対
して、メインレール2は図示するように断面略C字形を
なし、その四隅には一定の幅で側方に張り出す支持縁2
a,2a,2b,2bを有し、上側の両支持縁2a,2
aが上記支持部材3の両ローラー3c,3cに載せ掛け
られることで当該メインレール2が支持部材3〜3に支
持されている。この上側の両支持縁2a,2aの進行方
向先端部は、図示は省略したが上面および下面が傾斜し
て先端鋭角の楔形状に形成されており、これにより後述
するように当該メインレール2が前進する際にこの支持
縁2aの先端部が支持部材3のローラー3cに突き当た
ることなくスムーズに乗り上がってメインレール2が滑
らかに前進しつつ支持部材3に支持されるようになって
いる。なお、このメインレール2は図示省略したワイヤ
駆動機構によって前進後退されるようになっているが、
このワイヤ駆動機構については従来公知のものであるの
で説明を省略する。
【0018】次に、上記メインレール2には中間スライ
ドブーム4が移動可能に支持されている。図示するよう
にこの中間スライドブーム4の両側部にはローラー4a
〜4aが取付けられており、この各ローラー4a〜4a
を上記メインレール2の下側の両支持縁2b,2bに載
せ掛けることで当該中間スライドブーム4がメインレー
ル2に移動可能に支持されている。この中間スライドブ
ーム4もワイヤ駆動機構(図示省略)によってメインレ
ール2の先端部から突き出した状態とメインレール2内
に収容された状態との間で移動可能となっているが、こ
のワイヤ駆動機構についても従来公知のものであるので
説明を省略する。
ドブーム4が移動可能に支持されている。図示するよう
にこの中間スライドブーム4の両側部にはローラー4a
〜4aが取付けられており、この各ローラー4a〜4a
を上記メインレール2の下側の両支持縁2b,2bに載
せ掛けることで当該中間スライドブーム4がメインレー
ル2に移動可能に支持されている。この中間スライドブ
ーム4もワイヤ駆動機構(図示省略)によってメインレ
ール2の先端部から突き出した状態とメインレール2内
に収容された状態との間で移動可能となっているが、こ
のワイヤ駆動機構についても従来公知のものであるので
説明を省略する。
【0019】この中間スライドブーム4には、作業デッ
キ5が油圧スライド機構(図示省略)によって前後方向
に移動可能に支持されている。すなわち、図4に示すよ
うにこの作業デッキ5の上面後部にもローラー5a〜5
aが取り付けられており、このローラー5a〜5aが上
記中間スライドブーム4に形成された支持縁4b,4b
に載せ掛けられて当該作業デッキ5が移動可能に支持さ
れている。この作業デッキ5は、図示するように左右に
張り出して設けられ、この左右の張出し部分に作業者が
乗り上がって種々作業を行うに足る面積を有している。
キ5が油圧スライド機構(図示省略)によって前後方向
に移動可能に支持されている。すなわち、図4に示すよ
うにこの作業デッキ5の上面後部にもローラー5a〜5
aが取り付けられており、このローラー5a〜5aが上
記中間スライドブーム4に形成された支持縁4b,4b
に載せ掛けられて当該作業デッキ5が移動可能に支持さ
れている。この作業デッキ5は、図示するように左右に
張り出して設けられ、この左右の張出し部分に作業者が
乗り上がって種々作業を行うに足る面積を有している。
【0020】この作業デッキ5の下面中央には、ブーム
ポスト6bを介して複数段に伸縮するエクステンション
ブーム6が油圧スライド機構(図示省略)により前後方
向に移動可能に支持されている。ブームポスト6bの両
側部にはローラー6a〜6aが側方へ張出し状に取付け
られており、このローラー6a〜6aが上記作業デッキ
5の下面に形成された支持縁5b,5bに載せ掛けられ
て当該ブームポスト6bひいてはエクステンションブー
ム6が前後方向に移動可能に支持されている。ブームポ
スト6bを介して支持されたエクステンションブーム6
は油圧シリンダ(図示省略)によって伸縮され、かつ左
右方向および上下方向に一定の範囲で旋回できるように
なっている。
ポスト6bを介して複数段に伸縮するエクステンション
ブーム6が油圧スライド機構(図示省略)により前後方
向に移動可能に支持されている。ブームポスト6bの両
側部にはローラー6a〜6aが側方へ張出し状に取付け
られており、このローラー6a〜6aが上記作業デッキ
5の下面に形成された支持縁5b,5bに載せ掛けられ
て当該ブームポスト6bひいてはエクステンションブー
ム6が前後方向に移動可能に支持されている。ブームポ
スト6bを介して支持されたエクステンションブーム6
は油圧シリンダ(図示省略)によって伸縮され、かつ左
右方向および上下方向に一定の範囲で旋回できるように
なっている。
【0021】また、作業デッキ5の左右両側部の下面に
は、折たたみ可能かつ伸縮可能な支脚としてのリガー
7,7が支持されている。このリガー7,7は、作業デ
ッキ5から下方に向けて突き出されてズリZの上に突っ
張った状態で立脚され、これにより各種切羽作業におい
てメインレール2および中間スライドブーム4に過大な
オーバーハング荷重が負荷されないようになっている。
は、折たたみ可能かつ伸縮可能な支脚としてのリガー
7,7が支持されている。このリガー7,7は、作業デ
ッキ5から下方に向けて突き出されてズリZの上に突っ
張った状態で立脚され、これにより各種切羽作業におい
てメインレール2および中間スライドブーム4に過大な
オーバーハング荷重が負荷されないようになっている。
【0022】次に、図1および図2に示すように上記エ
クステンションブーム6の先端には、ロータリースゥイ
ングシリンダおよび当該エクステンションブーム6の軸
回りに360°の範囲で回転可能なロータリーアクチュ
エータからなる旋回機構8が装着されており、この旋回
機構8を介して当該エクステンションブーム6の先端に
は各種の作業機器が交換可能に装着されるようになって
いる。各種作業機器としては、油圧により爪を起伏させ
るリッパー方式のコソク装置9、コンクリート吹付けノ
ズル11、削孔装置10あるいはその他ズリ均しのため
の機器等が用意され、作業内容に合わせて選択して装着
される。ここで、図示は省略したが上記エクステンショ
ンブーム6の先端部を複数に分岐して、各種作業機器を
一度に装備する構成とすることも可能である。また、切
羽K周辺において穿孔作業をするため削孔装置10を用
いる場合には、メインレール2のカンチレバー状態等を
回避するため、図5に示すように作業デッキ5および中
間スライドブーム4を介することなくエクステンション
ブーム6をメインレール2に直接支持する構成とするこ
とが望ましい。なお、これら各種の作業機器自体につい
ては、特に変更を要するものではないので説明を省略す
る。
クステンションブーム6の先端には、ロータリースゥイ
ングシリンダおよび当該エクステンションブーム6の軸
回りに360°の範囲で回転可能なロータリーアクチュ
エータからなる旋回機構8が装着されており、この旋回
機構8を介して当該エクステンションブーム6の先端に
は各種の作業機器が交換可能に装着されるようになって
いる。各種作業機器としては、油圧により爪を起伏させ
るリッパー方式のコソク装置9、コンクリート吹付けノ
ズル11、削孔装置10あるいはその他ズリ均しのため
の機器等が用意され、作業内容に合わせて選択して装着
される。ここで、図示は省略したが上記エクステンショ
ンブーム6の先端部を複数に分岐して、各種作業機器を
一度に装備する構成とすることも可能である。また、切
羽K周辺において穿孔作業をするため削孔装置10を用
いる場合には、メインレール2のカンチレバー状態等を
回避するため、図5に示すように作業デッキ5および中
間スライドブーム4を介することなくエクステンション
ブーム6をメインレール2に直接支持する構成とするこ
とが望ましい。なお、これら各種の作業機器自体につい
ては、特に変更を要するものではないので説明を省略す
る。
【0023】さらに、図示は省略したが作業デッキ5の
下面には、坑内の空気を清浄化するための空気清浄機あ
るいは集塵機が据え付けられ、また各種作業機器に圧油
を供給するための油圧ポンプ等その他切羽Kの各種作業
に必要な補助設備が据え付けられている。
下面には、坑内の空気を清浄化するための空気清浄機あ
るいは集塵機が据え付けられ、また各種作業機器に圧油
を供給するための油圧ポンプ等その他切羽Kの各種作業
に必要な補助設備が据え付けられている。
【0024】なお、上記のように据え付けられた各種設
備を含めて作業デッキ5は地上約5m以内の空間部を侵
害しない範囲に収まるよう構成され、これにより後述す
るように地上においてショベルローダー20による積み
込み作業の障害になることがないようになっている。
備を含めて作業デッキ5は地上約5m以内の空間部を侵
害しない範囲に収まるよう構成され、これにより後述す
るように地上においてショベルローダー20による積み
込み作業の障害になることがないようになっている。
【0025】以上のように構成された本例の作業装置1
によれば切羽作業が以下のようにしてなされる。すなわ
ち、図1および図2に示すように発破直後であって、ズ
リZが切羽Kの周辺に堆積した状態において、ワイヤ駆
動機構が起動されてメインレール2が前進され、さらに
中間アーム4が前進されて、作業デッキ5が切羽Kの近
傍にまで移動される。この際、図示するように両側のリ
ガー7,7がズリZの上面に立脚されて当該作業デッキ
5がズリZの上方に固定される。
によれば切羽作業が以下のようにしてなされる。すなわ
ち、図1および図2に示すように発破直後であって、ズ
リZが切羽Kの周辺に堆積した状態において、ワイヤ駆
動機構が起動されてメインレール2が前進され、さらに
中間アーム4が前進されて、作業デッキ5が切羽Kの近
傍にまで移動される。この際、図示するように両側のリ
ガー7,7がズリZの上面に立脚されて当該作業デッキ
5がズリZの上方に固定される。
【0026】この状態とした後、ブームポスト6bおよ
びエクステンションブーム6が作業デッキ5の下から前
方に突き出された状態とされる。エクステンションブー
ム6の先端には、図1に示すように先ずコソク装置9が
装着されている。このコソク装置9は、エクステンショ
ンブーム6を左右方向または上下方向にスゥイングさせ
ることにより切羽Kのほぼ全域をカバーできる。
びエクステンションブーム6が作業デッキ5の下から前
方に突き出された状態とされる。エクステンションブー
ム6の先端には、図1に示すように先ずコソク装置9が
装着されている。このコソク装置9は、エクステンショ
ンブーム6を左右方向または上下方向にスゥイングさせ
ることにより切羽Kのほぼ全域をカバーできる。
【0027】このようにして作業デッキ6およびコソク
装置9等がトンネル上部の空間部を移動して切羽Kの近
傍に至るので、このコソク作業の間、トンネルの下部に
おいてはズリ取り作業を並行して行うことができる。従
来のように切羽作業を地上(ズリ上)で行うと、ショベ
ルローダーとの競合作業や危険な作業を強いられること
になるのでズリ取り作業と同時には行えないのである
が、本例の作業装置1によれば、トンネルの上部空間を
利用して切羽Kの作業を行う構成であるので、このよう
な問題はなく同時作業を安全に行うことができる。切羽
Kにおけるコソク作業が完了したならば、コソク装置9
に代えて例えばズリ均し装置、コンクリート吹付け装置
11あるいは削孔装置10を装着し、作業を続行する。
このように、発破直後早い段階でコンクリート吹付けお
よびロックボルト打込み作業を行うことができるので、
いわゆるNATM工法による場合に地山を緩めることな
くトンネル工事を進めることができる。
装置9等がトンネル上部の空間部を移動して切羽Kの近
傍に至るので、このコソク作業の間、トンネルの下部に
おいてはズリ取り作業を並行して行うことができる。従
来のように切羽作業を地上(ズリ上)で行うと、ショベ
ルローダーとの競合作業や危険な作業を強いられること
になるのでズリ取り作業と同時には行えないのである
が、本例の作業装置1によれば、トンネルの上部空間を
利用して切羽Kの作業を行う構成であるので、このよう
な問題はなく同時作業を安全に行うことができる。切羽
Kにおけるコソク作業が完了したならば、コソク装置9
に代えて例えばズリ均し装置、コンクリート吹付け装置
11あるいは削孔装置10を装着し、作業を続行する。
このように、発破直後早い段階でコンクリート吹付けお
よびロックボルト打込み作業を行うことができるので、
いわゆるNATM工法による場合に地山を緩めることな
くトンネル工事を進めることができる。
【0028】次に、再度発破を行う際には、図3に示す
ように当該作業装置1を切羽Kの近傍から安全な場所に
まで後退される。すなわち、メインレール2は、切羽K
から最大で例えば40m程度坑口側に後退される。こう
してメインレール2が後退されるとその先端部は、図示
するようにより奥側の支持部材3〜3から外れていく。
また、中間スライドブーム4も後退してメインレール2
の内部に収容された状態となり、さらに作業デッキ5お
よびエクステンションブーム6が後退される。作業デッ
キ5はメインレール2の先端から約20m後退した位置
(メインレール2のほぼ中間位置)に至り、結果的にエ
クステンションブーム6およびコソク装置9等の機器
は、切羽Kから最大で60m後退した位置にまで退避さ
れる。
ように当該作業装置1を切羽Kの近傍から安全な場所に
まで後退される。すなわち、メインレール2は、切羽K
から最大で例えば40m程度坑口側に後退される。こう
してメインレール2が後退されるとその先端部は、図示
するようにより奥側の支持部材3〜3から外れていく。
また、中間スライドブーム4も後退してメインレール2
の内部に収容された状態となり、さらに作業デッキ5お
よびエクステンションブーム6が後退される。作業デッ
キ5はメインレール2の先端から約20m後退した位置
(メインレール2のほぼ中間位置)に至り、結果的にエ
クステンションブーム6およびコソク装置9等の機器
は、切羽Kから最大で60m後退した位置にまで退避さ
れる。
【0029】以上説明したように、本例の作業装置1に
よれば図2に示すように、発破直後トンネル下部におい
てはショベルローダー20等によりズリ取り作業を行
い、これに並行してトンネル上部の空間部では作業装置
1が移動して切羽Kの各種作業が行われる。従って、従
来ズリ取り作業がほぼ完了した後に作業者あるいは各種
作業機器を切羽Kの近傍にまで運んでコンクリート吹付
け等の種々作業を行っていた場合に比して、効率よく所
定の作業を進行させることができ、ひいては工期の短縮
を図ることができるようになる。
よれば図2に示すように、発破直後トンネル下部におい
てはショベルローダー20等によりズリ取り作業を行
い、これに並行してトンネル上部の空間部では作業装置
1が移動して切羽Kの各種作業が行われる。従って、従
来ズリ取り作業がほぼ完了した後に作業者あるいは各種
作業機器を切羽Kの近傍にまで運んでコンクリート吹付
け等の種々作業を行っていた場合に比して、効率よく所
定の作業を進行させることができ、ひいては工期の短縮
を図ることができるようになる。
【0030】次に、メインレール2を支持する支持部材
3〜3は、それぞれ四本の打込み部材3a〜3aを打ち
込んで固定されているのであるが、いっそう安全性を確
保するためには、打込み部材3aの引き抜き強度を過信
することなく、例えば図5に示すように切羽Kから20
m程遠ざかった位置の支持部材3を補強柱15により強
固に補強しておくことが望ましい。これによれば、地山
が悪化してもメインレール2を所定の状態に確実に支持
しておくことができる。
3〜3は、それぞれ四本の打込み部材3a〜3aを打ち
込んで固定されているのであるが、いっそう安全性を確
保するためには、打込み部材3aの引き抜き強度を過信
することなく、例えば図5に示すように切羽Kから20
m程遠ざかった位置の支持部材3を補強柱15により強
固に補強しておくことが望ましい。これによれば、地山
が悪化してもメインレール2を所定の状態に確実に支持
しておくことができる。
【図1】本発明の実施例を示し、切羽作業中における作
業装置の全体斜視図である。
業装置の全体斜視図である。
【図2】同じく、切羽作業中における作業装置の側面図
である。
である。
【図3】作業装置が後方に退避した状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】作業装置の縦断面図である。
【図5】補強柱により支持部材が補強された状態の作業
装置を示す斜視図である。
装置を示す斜視図である。
1…作業装置 2…メインレール 2a…上側の支持縁、2b…下側の支持縁 3…支持部材、3a…打込み部材、3b…ブラケット、
3c…ローラー 4…中間スライドブーム、4a…ローラー、4b…支持
縁 5…作業デッキ、5a…ローラー、5b…支持縁 6…エクステンションブーム、6a…ローラー、6b…
ブームポスト 7…リガー、8…旋回機構、9…コソク装置、10…削
孔装置 11…コンクリート吹付け装置 15…補強柱、20…ショベルローダー K…切羽 T…トンネルの天頂部 Z…ズリ
3c…ローラー 4…中間スライドブーム、4a…ローラー、4b…支持
縁 5…作業デッキ、5a…ローラー、5b…支持縁 6…エクステンションブーム、6a…ローラー、6b…
ブームポスト 7…リガー、8…旋回機構、9…コソク装置、10…削
孔装置 11…コンクリート吹付け装置 15…補強柱、20…ショベルローダー K…切羽 T…トンネルの天頂部 Z…ズリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21F 13/06 E21F 17/02
Claims (1)
- 【請求項1】 トンネルの天頂部に沿って適宜間隔をお
いて配設された複数の支持部材を介して、該トンネルの
上部空間を切羽に向かって前進可能かつ坑口に向かって
後退可能に吊り下げ支持されたメインレールと、該メイ
ンレールに沿って移動可能に支持した作業デッキと、該
作業デッキに取り付けられ、発破後のズリに対して該作
業デッキを突っ張り支持するためのリガーを備えた構成
としたトンネル工事用の作業装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22518194A JP2898551B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | トンネル工事用の作業装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22518194A JP2898551B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | トンネル工事用の作業装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0886199A JPH0886199A (ja) | 1996-04-02 |
JP2898551B2 true JP2898551B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=16825237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22518194A Expired - Fee Related JP2898551B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | トンネル工事用の作業装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898551B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104612746B (zh) * | 2015-01-12 | 2016-08-24 | 中国矿业大学 | 一种钻孔内割-爆耦合式煤体增透方法 |
CN107780948A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-03-09 | 徐工集团工程机械有限公司 | 隧道施工设备 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22518194A patent/JP2898551B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0886199A (ja) | 1996-04-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |