JP2017066331A - 粘着剤およびそれを用いた粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生しにくい粘着剤およびそれを用いた粘着シートの提供。
【解決手段】アクリル系共重合体(A)、有機シラン化合物(B)および架橋剤(C)を含んでなる粘着剤であって、共重合体(A)は、少なくともカルボキシル基含有モノマー(a−1)単位および水酸基含有モノマー(a−2)単位を含有する共重合体であり、有機シラン化合物(B)が、エポキシ基等を含む、または含まないシリコーンオリゴマーである粘着剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤、粘着シート、偏光板粘着シートおよび液晶セル部材に関する。より詳しくは、プラスチックやガラス等の部材に好適に使用できる粘着シート、偏光板粘着シートおよび液晶セル部材に関する。
電子計算機、電子時計、携帯電話、テレビジョン等の家庭用・業務用電化製品など様々な機器に使用される液晶ディスプレイ等の表示装置は、大型化が進んでおり、特に液晶テレビやプラズマテレビ等は大型化が顕著である。また、近年ではスマートフォンやタブレットをはじめとするタッチパネル方式の液晶ディスプレイが急速に普及しており、今後も大きな市場拡大が期待されている。一方で、液晶ディスプレイは、カーナビゲーションなど車載機器等にも使用されており、高温高湿雰囲気などの過酷な車内環境下で使用できる耐久性が必要とされている。そして、液晶ディスプレイには、様々な光学的機能を有する偏光板や位相差板等が用いられており、これらは粘着剤を介してガラスや透明なプラスチックを使用した液晶セル等の被着体に貼付される。
前記偏光板は、一般にポリビニルアルコールフィルムがトリアセチルセルロース系フィルムやシクロオレフィン系フィルムにより、挟まれた構成の積層体である。そして、これらのフィルムは、それぞれ機械特性が異なるため加熱時の寸法変化率が異なる、そのため高温雰囲気下に置かれた場合、前記積層体に反りが生じることが多い。
ここで例えば、偏光板/粘着剤層/ガラス(ガラスは液晶セルの表面部材)の液晶セル用部材を高温雰囲気に放置すると、偏光板の構成部材間の寸法変化率に由来する反りが発生したり、粘着剤層とガラスとの貼着界面に気泡(発泡)が発生したり、偏光板がガラスから浮き上がり剥がれるといった問題が発生する場合がある。また、反りに起因して液晶セル用部材の応力分布が不均一となり、応力が液晶セル用部材の周辺端部へ集中する結果、液晶セル用部材の四隅や周辺端部から光が漏れる、いわゆる「光漏れ現象」という問題が生じる場合がある。前記の問題は、高温高湿雰囲気でも同様に発生する。
他方、液晶ディスプレイ等の製造工程では、偏光板を液晶セルなどの光学部品に貼合せるときに、貼合せ位置にずれが生じた場合など、貼合せてから一定の時間が経過した後に偏光板を剥離し、高価な液晶セルを再利用することが行われている。そのため、粘着剤には貼付から一定時間が経過した後に偏光板を液晶セルから再剥離できる特性(リワーク性)が求められている。
これらの問題を解決すべく、特許文献1では、芳香環含有モノマーを使用したアクリル系共重合体を含ませることにより、応力緩和性を高め、光漏れを防止する技術が開示されている。しかし、特許文献1に挙げられている芳香環含有モノマーを使用した粘着剤は、光漏れ評価において、白抜けが発生し、また光学特性が劣るという問題があった。
また、特許文献2では、再剥離性を付与するために、重量平均分子量50万以上の高分子量アクリル系重合体に対し、酸価が高く、重量平均分子量0.2〜10万の低分子量アクリル系重合体をブレンドする技術が開示されている。しかし、特許文献2記載の粘着剤は、再剥離性はあるものの、長期における耐久性が劣るという問題があった。
一方で、特許文献3では、2種以上のモノマーを使用したブロックポリマーを使用することで、加熱や加湿条件下での耐久性や粘着特性を向上させる技術が開示されている。しかし、特許文献3記載の粘着剤は、加熱や加湿条件下での光学特性が低下するという問題があった。
さらには、特許文献4では、ガラス転移温度が−55℃以上0℃未満のアクリル系共重合体と、ガラス転移温度が0℃以上180℃以下のアクリル系共重合体とを含む、偏光解消を起こし難い水分散型粘着剤が開示されている。しかし、特許文献4記載の粘着剤は、粘着剤に使用される種々の添加剤によって、ガラス等の被着体を汚染するという問題があった。
また、特許文献5では、ヒドロキシ基およびアルキレンオキシド基含有アクリル系共重合体と、多官能性イソシアネート系硬化剤によって、硬化状態で相互浸透ネットワーク構造を構築することで高温高湿環境下における浮き剥がれを抑制する技術が開示されている。しかし、特許文献5記載の粘着剤は、長期にわたり高温高湿環境下に放置された際、アルキレンオキシド基の分解が生じ、浮き、剥がれが生じるという問題があった。
また、特許文献6では、水酸基およびカルボキシル基を含有するアクリル系共重合体とメルカプト基含有シラン化合物およびアルコールによって、高温高湿環境下で長期間置かれた際、粘着シートの浮き、剥がれを抑制する技術が開示されている。しかし、特許文献6記載の粘着剤は、揮発性の高いシラン化合物を使用しているため、粘着剤を塗工、乾燥させた際、シラン化合物が揮発し、塗工後の粘着剤層中に十分な量のシラン化合物が残存しないため、浮き剥がれが生じるという問題があった。
特開2007−169329号公報 特開2010−100710号公報 特開2013−82772号公報 特開2014−1365号公報 特開2014−055299号公報 特開2004−059711号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記諸問題を解決すべく、粘着シートに用いたときに、剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後、被着体からの浮きや剥がれが発生しにくい粘着剤およびそれを用いた粘着シートを提供することを目的とする。さらに偏光板固定用に用いたとき、光漏れ評価が極めて少なく、高温高湿環境下に曝された場合においても高い透明性を維持できる良好な粘着力を有し、また、ガラス等の被着体を汚染することが無い粘着剤およびそれを用いた粘着シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。
即ち、本発明は、アクリル系共重合体(A)、有機シラン化合物(B)および架橋剤(C)を含んでなる粘着剤であって、前記アクリル系共重合体(A)は、共重合体を構成するモノマー単位として、少なくともカルボキシル基含有モノマー(a−1)単位および水酸基含有モノマー(a−2)単位を含有する共重合体であり、前記有機シラン化合物(B)が、下記式[I]または式[II]で表される有機シラン化合物であることを特徴とする粘着剤に関する。
(式中、p、q、r、sは、繰り返し単位を表す整数であり、0≦p≦100、5≦q≦50、5≦r≦50、5≦s≦50、5≦p+q≦150、15≦q+r+s≦150である。Xは、それぞれ独立に、アルコキシ基を表し、Y1〜Y5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を表し、Zは、それぞれ独立に、メタクリロイル基、アクリロイル基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基およびアミノ基よりなる群から選ばれる少なくとも一種を表わす。)
また、本発明は、アクリル系共重合体(A)100重量部に対して、有機シラン化合物(B)0.05〜2.0重量部を含有してなることを特徴とする上記粘着剤に関する。
また、本発明は、アクリル系共重合体(A)100重量部に対して、架橋剤(C)0.5〜20重量部を含有してなることを特徴とする上記粘着剤に関する。
また、本発明は、Xは、それぞれ独立に、メトキシ基またはエトキシ基であり、Zは、それぞれ独立に、エポキシ基またはメルカプト基であることを特徴とする上記粘着剤に関する。
また、本発明は、架橋剤(C)が、ポリイソシアネート系化合物であることを特徴とする上記粘着剤に関する。
また、本発明は、基材と、上記粘着剤から形成された粘着剤層とを備えてなる粘着シートに関する。
また、本発明は、偏光板と、上記粘着剤から形成された粘着剤層とを備えてなる偏光板粘着シートに関する。
また、本発明は、ガラス板と、上記粘着剤から形成された粘着剤層と、光学部材とを備えてなる液晶セル部材に関する。
本発明により、再剥離性に優れ、高温環境下や高温高湿環境下に曝された後に、例えばガラスやプラスチックス等に被着体から浮きや剥がれが生じにくく、光漏れが生じにくい粘着シートを作成できる粘着剤を提供できるようになった。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの総称を意味する。
<粘着剤>
本発明の粘着剤は、上記アクリル系共重合体(A)、有機シラン化合物(B)および架橋剤(C)を含むことを特徴とする。
<アクリル系共重合体(A)>
本明細書におけるアクリル系共重合体(A)は、共重合体を構成するモノマー単位として、少なくともカルボキシル基含有モノマー(a−1)単位および水酸基含有モノマー(a−2)単位を含有する共重合体であり、少なくともカルボキシル基含有モノマー(a−1)と水酸基含有モノマー(a−2)とを含有するモノマー混合物を共重合することにより得ることができる。
カルボキシル基含有モノマー(a−1)とは、カルボキシル基を有するモノマーを意味する(以下、モノマー(a−1)と略記することがある)。モノマー(a−1)は、架橋剤との架橋反応によりポリマーネットワークを形成するとともに、被着体表面と水素結合を形成することで、浮きおよび剥がれの抑制、光漏れの抑制に寄与する。モノマー(a−1)は、水酸基を有しないカルボキシル基含有モノマーであることが好ましい。
モノマー(a−1)としては、具体的には、(メタ)アクリル酸、アクリル酸p−カルボキシベンジル、アクリル酸β−カルボキシエチル、マレイン酸、モノエチルマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸などが挙げられる。これらは単独または2種以上を併用できる。
モノマー(a−1)は、アクリル系共重合体中、共重合体を構成するモノマー単位として、0.1〜20重量%含まれることが好ましく、0.5〜10%重量%がより好ましい。含有量が0.1%以上になることで凝集力がより向上する。また、含有量が20重量%以下になることで凝集力と応力緩和性を両立しやすくなる。
水酸基含有モノマー(a−2)とは、水酸基を有するモノマーを意味する(以下、モノマー(a−2)と略記することがある)。モノマー(a−2)は、架橋剤との架橋反応によりポリマーネットワークを形成することで、浮きおよび剥がれの抑制、光漏れの抑制に寄与する。モノマー(a−2)は、カルボキシル基を有しない水酸基含有モノマーであることが好ましい。
モノマー(a−2)としては、具体的には、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルや、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリル酸エステルなどのグリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル、カプロラクトン変性(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。また、これらは単独または2種以上を併用できる。
モノマー(a−2)は、アクリル系共重合体中、共重合体を構成するモノマー単位として、0.05〜10重量部含まれることが好ましく、0.5〜5重量部がより好ましい。含有量が0.05重量部以上になることで凝集力がより向上する。また、含有量が10重量%以下になることで凝集力と応力緩和性を両立しやすくなる。
アクリル系共重合体(A)を構成するモノマー単位として、上記以外に使用できるモノマーとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、その他ビニル系モノマーが挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルなどが挙げられる。これらの中でも(メタ)アクリル酸ブチルが、良好な粘着性能を得やすいという点から好ましい。これらは単独または2種以上を併用できる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、アクリル系共重合体中、共重合体を構成するモノマー単位として、70〜99.85重量%含むことが好ましく、85〜99.85%重量%がより好ましい。含有量が70重量%以上になることで凝集力がより向上する。また、含有量が99.85重量%以下になることで凝集力と応力緩和性を両立しやすくなる。
前記その他ビニル系モノマーは、アミド結合を含有するモノマー、エポキシ基を含有するモノマー、アミノ基を含有するモノマー、アルキレンオキサイド単位を有するモノマー、酢酸ビニル、クロトン酸ビニル、スチレン、アクリロニトリルなどが挙げられるが、共重合可能であれば良く、特にこれらに限定されるものではない。
アミド結合を含有するモノマーは、例えば(メタ)アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、N−(ブトキシメチル)アクリルアミド、などの(メタ)アクリルアミド系の化合物、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、などの複素環を含有した化合物、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミドなどが挙げられる。
エポキシ基を含有するモノマーは、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチルなどが挙げられる。
アミノ基を含有するモノマーは、例えば、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸モノメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸モノエチルアミノプロピルなどの(メタ)アクリル酸モノアルキルアミノエステルなどが挙げられる。
アルキレンオキサイド単位を有するモノマーは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の単位を有することが好ましい。具体的には、例えば、アクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸2−フェノキシエチル、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、エトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、フェノキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
その他ビニル系モノマーは、これらのモノマーを単独または2種以上を併用できる。
その他ビニル系モノマーは、アクリル系共重合体中、共重合体を構成するモノマー単位として、80〜99.9重量%含むことが好ましく、85〜99.5%重量%がより好ましい。含有量が80重量%以上になることで凝集力がより向上する。また、含有量が99.9重量%以下になることで凝集力と応力緩和性を両立しやすくなる。
アクリル系共重合体(A)の重量平均分子量は、50万〜200万が好ましく、70万〜180万がより好ましい。50万〜200万の範囲にあることで凝集力などがより向上するため、浮きおよび剥がれがより抑制でき、応力緩和性もより向上する。また、アクリル系重合体(A)の分子量分布(重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比率を表す分子量分布(Mw/Mn))は、2〜20が好ましい。前記範囲にあることで、浮きおよび剥がれが生じにくく、粘着力が寄り向上する。なお、上記重量平均分子量及び数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。GPCの測定法の詳細は、実施例に記載する。
アクリル系共重合体(A)は、モノマー混合物を重合することで得ることができる。重合は、溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合など公知の重合方法が可能であるが、溶液重合が好ましい。溶液重合で使用される溶媒は、アセトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トルエン、キシレン、アニソール、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどが好ましい。重合温度は、60〜120℃の沸点反応が好ましく、重合時間は5〜12時間が好ましい。
重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤が好ましい。ラジカル重合開始剤としては、重合温度でラジカルを発生できる化合物であれば特に制限はなく、過酸化物およびアゾ化合物等の公知の化合物を使用できる。
過酸化物としては、例えば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイド類;
t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサンなどのパーオキシエステル類;
シクロヘキサノンパーオキサイド、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイドなどのケトンパーオキサイド類;
2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレート、などのパーオキシケタール類;
クメンヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチルシクロヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイドなどのハイドロパーオキサイド類;
ベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド類;
ビス(t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート類などの有機過酸化物、又はこれらの混合物があげられる。
アゾ化合物としては、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(略称:AIBN)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)などの2,2’−アゾビスブチロニトリル類;
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などの2,2’−アゾビスバレロニトリル類;
2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)などの2,2’−アゾビスプロピオニトリル類;
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)などの1,1’−アゾビス−1−アルカンニトリル類などが使用できる。
重合開始剤は、単独または2種以上を併用できる。
重合開始剤は、前記モノマー混合物100重量部に対して、0.01〜10重量部を使用することが好ましく、0.1〜2重量部がより好ましい。
<有機シラン化合物(B)>
次に、有機シラン化合物(B)について説明する。有機シラン化合物(B)は、基材表面と共有結合、水素結合を形成することで浮きおよび剥がれの抑制、光漏れの抑制に寄与する。また、本発明で使用する有機シラン化合物(B)は、ポリマー型有機シラン化合物であるため、粘着剤の塗工、乾燥時に揮発することなく、乾燥後の粘着剤層に十分な量のシラン化合物が残存するため、長期にわたり高温高湿環境下に放置された際においても、浮きおよび剥がれを抑制することができる。さらに、基材に貼付した粘着シートを再剥離した際、基材に有機シラン化合物が残留する基材汚染を防止することができる。
上記式[I]および[II]において、Xはアルコキシ基であり、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンタオキシ基等が挙げられる。この内、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基がより好ましい。
1〜Y5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を表し、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられる。この内、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フェニル基が好ましく、メチル基、フェニル基がより好ましい。
Zは、メタクリロイル基、アクリロイル基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基、アミノ基が挙げられ、この内、エポキシ基が好ましい。
pは、0≦p≦100の範囲内の整数であるが、20≦p≦100の範囲内の整数が好ましく、20≦p≦80の範囲内の整数がより好ましい。
qは、5≦q≦50の範囲内の整数であるが、10≦q≦50の範囲内の整数が好ましく、10≦q≦40の範囲内の整数がより好ましい。
rは、5≦r≦50の範囲内の整数であるが、10≦r≦50の範囲内の整数が好ましく、10≦r≦40の範囲内の整数がより好ましい。
sは、5≦s≦50の範囲内の整数であるが、10≦s≦50範囲内の整数が好ましく、10≦s≦40の範囲内の整数がより好ましい。
p+qは、5≦p+q≦150の範囲内の整数であるが、10≦p+q≦130の範囲内の整数が好ましく、20≦p+q≦120の範囲内の整数がより好ましい。
q+r+sは、15≦q+r+s≦150の範囲内の整数であるが、20≦q+r+s≦130の範囲内の整数が好ましく、30≦q+r+s≦120の範囲内の整数がより好ましい。
有機シラン化合物(B)の内、上記式[I]であらわされる化合物としては、具体的には、KC−89S、KR−515、KR−500、X−40−9225、X−40−9246、X−40−9250、KR−401N、X−40−9227、X−40−9247、KR−510、KR−9218、KR−213(いずれも信越化学工業社製)などが挙げられる。
有機シラン化合物(B)の内、上記式[II]であらわされる化合物としては、具体的には、KR−516、X−41−1810、X−40−2651、X−40−9296、KR−513、KR−511(いずれも信越化学工業社製)などが挙げられる。
有機シラン化合物(B)は、アクリル系共重合体100重量部中に、0.05重量部〜2重量部以下含有することが好ましく、0.1重量部〜1.0重量部以下含有することがより好ましい。含有量が0.05重量部以上になることで十分な基材密着性を得ることができる。含有量が2重量部以下になることで基材密着性と再剥離性を両立しやすくなる。
<架橋剤(C)>
次に、架橋剤(C)について説明する。架橋剤は、アクリル系重合体と架橋反応し、樹脂ネットワークを形成することで、浮きおよび剥がれの抑制、光漏れの抑制、ならびに高温高湿環境下に曝された場合においても高い透明性を維持できる効果が得られる。
架橋剤(C)には、イソシアネート系化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、酸無水物基含有化合物、カルボジイミド化合物、N−メチロール基含有化合物および、金属キレート化合物等が挙げられる。
上記イソシアネート系化合物は、具体的には、2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネートモノマー、具体的には芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート等のイソシアネートモノマー、およびビュレット体、ヌレート体、及びアダクト体が好ましい。
芳香族ポリイソシアネートは、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、ジアニシジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート等を挙げることができる。
脂肪族ポリイソシアネートは、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(別名:HMDI)、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることができる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートは、例えば、ω,ω’−ジイソシアネート−1,3−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジメチルベンゼン、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,3−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等を挙げることができる。
脂環族ポリイソシアネートは、例えば、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(別名:IPDI、イソホロンジイソシアネート)、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等を挙げることができる。
ビュレット体は、イソシアネートモノマーが自己縮合したビュレット結合を有する自己縮合物をいう。具体的には、例えばヘキサメチレンジイソシアネートのビュレット体などが挙げられる。
ヌレート体は、イソシアネートモノマーの3量体をいい、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体イソホロンジイソシアネートの3量体トリレンジイソシアネートの3量体などが挙げられる。
アダクト体は、イソシアネートモノマーと2官能以上の低分子活性水素含有化合物が反応した2官能以上のイソシアネート化合物をいい、例えば、トリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させた化合物(トリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネートとを反応させた化合物、トリメチロールプロパンとキシリレンジイソシアネートとを反応させた化合物、トリメチロールプロパンとイソホロンジイソシアネートとを反応させた化合物、1,6−ヘキサンジオールとヘキサメチレンジイソシアネートとを反応させた化合物などが挙げられる。
2官能以上の低分子活性水素含有化合物は、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3,3’−ジメチロールヘプタン、2−メチル−1,8−オクタンジオール、3,3’−ジメチロールヘプタン、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ポリオキシエチレングリコール(エチレンオキサイドの付加モル数10以下)、ポリオキシプロピレングリコール(プロピレンオキサイドの付加モル数10以下)、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール,トリシクロデカンジメタノール、シクロペンタジエンジメタノール、ダイマージオール等の脂肪族あるいは脂環族ジオール類;
1,3−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,2−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4’−メチレンジフェノール、4,4’−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、o−,m−,及びp−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−イソプロピリデンフェノール、あるいはビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェノール類にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加させてなるビスフェノール類等の芳香族ジオール類;
1,1,1−トリメチロールプロパン、1,1,1−トリメチロールブタン、1,1,1−トリメチロールペンタン、1,1,1−トリメチロールヘキサン、1,1,1−トリメチロールヘプタン、1,1,1−トリメチロールオクタン、1,1,1−トリメチロールノナン、1,1,1−トリメチロールデカン、1,1,1−トリメチロールウンデカン、1,1,1−トリメチロールドデカン、1,1,1−トリメチロールトリデカン、1,1,1−トリメチロールテトラデカン、1,1,1−トリメチロールペンタデカン、1,1,1−トリメチロールヘキサデカン、1,1,1−トリメチロールヘプタデカン、1,1,1−トリメチロールオクタデカン、1,1,1−トリメチロールナノデカン、1,1,1−トリメチロール−sec−ブタン、1,1,1−トリメチロール−tert−ペンタン、1,1,1−トリメチロール−tert−ノナン、1,1,1−トリメチロール−tert−トリデカン、1,1,1−トリメチロール−tert−ヘプタデカン、1,1,1−トリメチロール−2−メチル−ヘキサン、1,1,1−トリメチロール−3−メチル−ヘキサン、1,1,1−トリメチロール−2−エチル−ヘキサン、1,1,1−トリメチロール−3−エチル−ヘキサン、1,1,1−トリメチロールイソヘプタデカンなどのトリメチロール分岐アルカン類、トリメチロールブテン、トリメチロールヘプテン、トリメチロールペンテン、トリメチロールヘキセン、トリメチロールヘプテン、トリメチロールオクテン、トリメチロールデセン、トリメチロールドデセン、トリメチロールトリデセン、トリメチロールペンタデセン、トリメチロールヘキサデセン、トリメトロールヘプタデセン、トリメチロールオクタデセン、1,2,6−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、グリセリン等の3官能ポリオール類;
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、キシリトール等の4官能以上のポリオール類;
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ペンチレンジアミン、ヘキシレンジアミン、ヘプチレンジアミン、オクチレンジアミン、ノニレンジアミン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、トリエチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリアミノプロパン等の脂肪族ポリアミン類;
フェニレンジアミン、トリレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル等の芳香族ポリアミン類;
エチレンジチオール、プロピレンジチオール、ブチレンジチオール、ペンチレンジチオール、ヘキシレンジチオール、ヘプチレンジチオール、オクチレンジチオール、ノニレンジチオール、ジメルカプトジシクロヘキシルメタン、3−メルカプトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルチオール、1,3−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン、ペンタエリスリトール テトラキス(3−メルカプトブチレート)等のポリチオール類を挙げることができる。
これら多官能低分子活性水素含有化合物は、単独または2種以上を併用できる。
イソシアネート系硬化剤は、十分な架橋構造を形成する観点から、3官能のイソシアネート化合物が好ましく、イソシアネートモノマーと3官能の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体がより好ましい。具体的にはヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体、イソホロンジイソシアネートのヌレート体、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体が好ましく、更にはトリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンのアダクト体、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンアダクト体等の芳香脂肪族系ポリイソシアネート化合物が好ましい。これらのポリイソシアネート化合物は、単独または2種以上を併用できる。
エポキシ化合物は、例えばビスフェノールA−エピクロロヒドリン型のエポキシ系樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、N,N,N',N'−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン、1、3−ビス(N、N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N',N'−テトラグリシジルアミノフェニルメタン等が挙げられる。
アジリジン化合物は、例えばN,N’−ジフェニルメタン−4,4'−ビス(1−アジリジンカルボキサイト)、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキサイト)、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジリジン)、トリ−1−アジリジニルホスフィンオキサイド、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキサイト)、2,2’−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、トリメチロールプロパントリ−β−アジリジニルプロピオネート、テトラメチロールメタントリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリス−2,4,6−(1−アジリジニル)−1、3、5−トリアジン、4,4’−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等が挙げられる。
カルボジイミド化合物は、カルボジイミド化触媒の存在下でジイソシアネート化合物を脱炭酸縮合反応させることによって生成した高分子量ポリカルボジイミドが挙げられる。このような高分子量ポリカルボジイミドとしては、日清紡績社のカルボジライトシリーズが挙げられる。その中でもカルボジライトV−01、03、05、07、09は有機溶剤との相溶性に優れており好ましい。
酸無水物基含有化合物は、カルボン酸無水物基を2つ以上有する化合物であり特に限定されるものではないが、テトラカルボン酸二無水物、ヘキサカルボン酸三無水物、ヘキサカルボン酸二無水物、無水マレイン酸共重合樹脂などが好ましい。なお、反応中に脱水反応を経由して無水物と成りうるポリカルボン酸、ポリカルボン酸エステル、ポリカルボン酸ハーフエステルなどは、本発明の「酸無水物基含有化合物」に含まれる。
テトラカルボン酸二無水物は、例えば無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、オキシジフタル酸二無水物、ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、ジフェニルスルフィドテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、ペリレンテトラカルボン酸二無水物、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物などが挙げられる。
金属キレート化合物は、例えばアルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロムおよびジルコニウムなどの多価金属と、アセチルアセトンまたはアセト酢酸エチルとの配位化合物などが挙げられる。具体的には、アルミニウムエチルアセトアセテート・ジイソプロピレート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート、アルミニウムアルキルアセトアセテート・ジイソプロピレートが挙げられる。
これらその架橋剤は、単独または2種以上を併用できる。
これら架橋剤のうち、ポリイソシアネート系化合物が、基材密着性と再剥離性と両立する観点より好ましい。
架橋剤は、アクリル系共重合体100重量部中に、0.05重量部〜20重量部以下含有することが好ましく、0.1重量部〜15重量部以下含有することがより好ましい。含有量が0.05重量部以上になることで凝集力がより向上する。含有量が20重量部以下になることで凝集力と応力緩和性を両立しやすくなる。
本発明の粘着剤には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、任意成分として各種樹脂、オイル、軟化剤、染料、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐候安定剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤及び帯電防止剤等を配合しても良い。
本発明の粘着剤は、光学部材用粘着剤として好適であるほか、各種プラスチックシート、一般ラベル・シール、塗料、弾性壁材、塗膜防水材、床材、粘着性付与剤、粘着剤、積層構造体用粘着剤、シーリング剤、成形材料、表面改質用コーティング剤、バインダー(磁気記録媒体、インキバインダー、鋳物バインダー、焼成レンガバインダー、グラフト材、マイクロカプセル、グラスファイバーサイジング等)、ウレタンフォーム(硬質、半硬質、軟質)、ウレタンRIM、UV・EB硬化樹脂、ハイソリッド塗料、熱硬化型エラストマー、マイクロセルラー、繊維加工剤、可塑剤、吸音材料、制振材料、界面活性剤、ゲルコート剤、人工大理石用樹脂、人工大理石用耐衝撃性付与剤、インキ用樹脂、フィルム(ラミネート粘着剤、保護フィルム等)、合わせガラス用樹脂、反応性希釈剤、各種成形材料、弾性繊維、人工皮革、合成皮革等の原料として、又、各種樹脂添加剤およびその原料等としても非常に有用に使用できる。
<粘着シート>
本発明の粘着シートは、基材と、本発明の粘着剤から形成した粘着剤層を備えている。前記粘着シートは、例えば、基材に粘着剤を塗工、乾燥することで粘着剤層を形成することで得られる。また、剥離性シートに粘着剤を塗工、乾燥することで粘着剤層を形成し、基材を貼り合わせることで得られる。なお粘着剤層は基材の少なくとも一方の面に設けられていれば良い。また、本発明でシート、フィルムおよびテープは同義語である。また、粘着剤層の基材と接していない面に剥離性シートを貼り合せることはいうまでも無い。
粘着剤を塗工するときに、適当な液状媒体、例えば、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶剤;ジエチルエーテル、メトキシトルエン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、その他の炭化水素系溶剤等の有機溶剤を添加して、粘度を調整することができる。また粘着剤を加熱して粘度を低下させることもできる。ただし、水やアルコール等はアクリル系共重合体(B)とポリイソシアネート化合物との架橋反応を阻害するため、使用を避けることが好ましい。
基材は、例えばセロハン、プラスチック、ゴム、発泡体、布帛、ゴムびき布、樹脂含浸布、ガラス板、木材等が挙げられる。基材は板状でもフィルム状でも良い。また基材は、単独または、複数の基材を積層した構成も好ましい。
プラスチックは、例えば、ポリビニルアルコールやトリアセチルセルロース、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリシクロオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂、ポリアリレート系樹脂(PAR:ビスフェノールAとフタル酸の共重合樹脂です)、ポリアクリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂(エポキシ基含有樹脂とポリアミン又は無水カルボン酸を反応させた樹脂です)などが挙げられる。
本発明において粘着剤は、公知の方法で塗工できる。例えばマイヤーバー、アプリケーター、刷毛、スプレー、ローラー、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーター、コンマコーター、ナイフコーター、リバースコ−ター、スピンコーター等が挙げられる。乾燥方法には特に制限はなく、熱風乾燥、赤外線や減圧法を利用したものが挙げられる。乾燥条件は、通常60〜160℃程度の熱風加熱でよい。
粘着剤層の厚さは、0.1〜300μmが好ましく、1〜100μmがより好ましい。0.1μmに満たない場合、十分な粘着力が得られないことがあり、300μmを超えても粘着力等の性能はそれ以上向上しない場合が多い。
本発明の粘着シートは、光学部材の貼合わせに好適に用いることができる。すなわち基材に光学部材を使用することが好ましい。光学部材は、具体的には、偏光板、位相差フィルム、楕円偏光フィルム、反射防止フィルム、輝度向上フィルム等を挙げることができる。
基材に光学部材を使用した本発明の粘着シートは、液晶セルのガラス部材に貼り付けて液晶セル部材として使用することも好ましい。前記光学部材が偏光板の場合、高温雰囲気及び高温高湿雰囲気に放置されたときにも、粘着剤層は応力緩和性が良好であるため偏光板の反りに起因する光漏れを抑制できる。
本発明の粘着シートは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル、電極周辺部材等各種エレクトロニクス関連の部材やプロテクトフィルム、建材や車輌の窓ガラス等のガラス部材に好ましく使用できるが、ポリオレフィン、ABS、アクリル等のプラスチック、ダンボール、木材、合板、ステンテス、アルミ等の金属にも使用できる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例中、「部」とは「重量部」、「%」とは「重量%」を、それぞれ意味するものとする。
<アクリル系共重合体(A)の合成>
<合成例1>
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下装置、窒素導入管を備えた反応容器(以下、単に「反応容器」と称することがある)に、アクリル酸ブチル99.4部、アクリル酸0.5部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル0.1部、酢酸エチル100部、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.025部を仕込んだ後、反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。次いで、窒素雰囲気下で撹拌しながら、80℃まで加熱し、反応を開始した。更に、反応溶液を還流温度で7時間反応させた。反応終了後、冷却し、酢酸エチルで希釈して不揮発分30%、粘度3000mPa・sの共重合体溶液を得た。また、GPCを用いてアクリル系共重合体の重量平均分子量(Mw)を測定したところ、重量平均分子量は100万であった。得られた共重合体を、共重合体(A−1)とする。
<合成例2〜20>
合成例1で使用した原料の替わりに、表1および表2に示した原料および量にそれぞれ変更した以外は、合成例1と同様の方法でアクリル系共重合体(A−2)〜(A−20)をそれぞれ合成した。得られた各アクリル系共重合体の重量平均分子量を表1および表2に示す。
<重量平均分子量(Mw)の測定>
重量平均分子量(Mw)は、島津製作所社製GPC「LC−GPCシステム」を用いて測定を行い、標準物質としてポリスチレンの換算値により決定した。以下に、測定条件を示す。
装置名 : 島津製作所社製、LC−GPCシステム「Prominence」
カラム : 東ソー社製GMHXL 4本、東ソー社製HXL-H 1本を直列に連結した。
移動相溶媒 : テトラヒドロフラン(THF)
流量 : 1.0ml/分
カラム温度 : 40℃
(実施例1)
アクリル系共重合体(A)として合成例1で得られた共重合体溶液(溶液中のアクリル系共重合体(A−1)が100部となる量)と、有機シラン化合物(B)として表5に示す有機シラン化合物(B−1)1部、架橋剤(C)としてトリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパンのアダクト体1部を配合し、更に、不揮発分が20%となる量の酢酸エチルを配合して粘着剤を得た。
上記粘着剤を、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート製剥離性シート(セラピールMF:東レフィルム加工社製)上に、乾燥後の厚さが25μmになるように塗工し、100℃で2分間乾燥することで粘着剤層を形成した。次いで、この粘着剤層に、ポリビニルアルコール(PVA)系偏光子の両面をトリアセチルセルロース系フィルム(以下、「TACフィルム」という)で挟んだ積層構造の偏光板(HLC2−5618:SANRITZ製)の片面を貼り合せ、「剥離フィルム/粘着剤層/TACフィルム/PVA/TACフィルム」という構成からなる粘着シートを得た。次いで、得られた粘着シートを温度35℃相対湿度55%の条件で1週間熟成させて、積層体を得た。
(実施例2〜38、比較例1〜10)
実施例1で使用した材料の替わりに、表3および表4に示した材料および配合量にそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にして粘着剤をそれぞれ得た。更に、実施例1と同様にして、粘着シートおよび積層体をそれぞれ得た。
実施例および比較例で使用した有機シラン化合物(B)を表5に示す。
得られた積層体を、以下の方法によって評価した。
(1)耐熱性および耐湿熱性評価
上記で得られた積層体を、幅160mm、縦120mmの大きさに切り出した。次いで、切り出した積層体から剥離性シートを剥がして無アルカリガラス板に、ラミネータを用いて貼着した。続いて、この積層体が貼り付けられたガラス板を50℃、5気圧の条件のオートクレーブ内に20分間保持して各部材を密着させることで測定試料を得た。この測定試料を、高温雰囲気での耐性評価として耐熱性を評価した。すなわち測定試料を85℃で500時間放置した後に、発泡、浮き、剥がれの有無を目視で観察した。
また、測定試料を、高温高湿雰囲気での耐性評価として耐湿熱性を評価した。すなわち測定試料を60℃、相対湿度95%で500時間放置した後に発泡、浮き、剥がれの有無を目視で観察した。耐熱性および耐湿熱性は、いずれも以下の基準に基づいて評価した。
◎:発泡、浮き、剥がれが全く認められず、良好である。
○:0.5mm以下の発泡、浮き、剥がれのいずれかが認められるが、実用上問題がない。
×:全面的に発泡、浮き、剥がれがあり、使用できない。
(2)光漏れ評価
上記で得られた積層体を、幅160mm、縦120mmの大きさに切り出した。次いで、切り出した積層体から剥離性シートを剥がして無アルカリガラス板の両面に、各々2枚の積層体をその偏光板の吸収軸が直交するようにラミネータを用いて貼着して圧着物を得た。続いて、圧着物を、50℃、5気圧の条件のオートクレーブ内に20分間保持させて各部材を密着させることで測定試料を得た。この測定試料を、85℃で500時間放置した後、偏光板に光を透過させたときの光漏れを目視で観察した。光漏れ性は、以下の基準に基づいて評価した。
◎:白抜けが無く、良好である。
○:ごく一部に白抜けが認められるが、全面的な白抜けは認められず、実用上問題がない。
×:全面的に白抜けがあり、使用できない。
(3)再剥離性評価
上記で得られた積層体を、幅160mm、縦120mmの大きさに切り出した。次いで、切り出した積層体から剥離性シートを剥がして無アルカリガラス板にラミネータを用いて貼り付けた。続いて、50℃、5気圧の条件のオートクレーブ内に20分間保持させて各部材を密着させることで測定試料を得た。この測定試料を、85℃で3時間放置した後に、23℃、相対湿度50%の環境下で、引張試験機(オリエンテック社製「テンシロン」)を用いて、180°方向に300mm/分の速度で引っ張る、剥離試験を行った。次いで、剥離後のガラス表面の曇りを目視で観察し、以下の基準に基づいて評価した。
○:糊残り、曇りが認められず、良好である。
×:糊残り、曇りが認められ、実用不可である。
(4)粘着力評価
得られた積層体を、幅25mm、縦100mmの大きさに切り出した。次いで、切り出した積層体から剥離性シートを剥がして無アルカリガラス板にラミネータを用いて貼り付けた。続いて、50℃、5気圧の条件のオートクレーブ内に20分間保持させて各部材を密着させることで測定試料を得た。この測定試料を、23℃で1日間放置した後に、23℃、相対湿度50%の環境下で、引張試験機(オリエンテック社製「テンシロン」)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°の条件で粘着力を測定した(貼合せ1日後の粘着力)。また、前記測定試料を、23℃で14日放置した後に、同様の方法で粘着力を測定した(貼合せ14日後の粘着力)。
表6、7および表8の結果から実施例1〜38に示すように本発明の粘着剤は、高温雰囲気および高温高湿雰囲気での耐久性、光漏れ性、ならびに再剥離性が優れている。一方、比較例1〜10は、前記特性を全て満たすことはできなかった。

Claims (8)

  1. アクリル系共重合体(A)、有機シラン化合物(B)および架橋剤(C)を含んでなる粘着剤であって、前記アクリル系共重合体(A)は、共重合体を構成するモノマー単位として、少なくともカルボキシル基含有モノマー(a−1)単位および水酸基含有モノマー(a−2)単位を含有する共重合体であり、前記有機シラン化合物(B)が、下記式[I]または式[II]で表される有機シラン化合物であることを特徴とする粘着剤。

    (式中、p、q、r、sは、繰り返し単位を表す整数であり、0≦p≦100、5≦q≦50、5≦r≦50、5≦s≦50、5≦p+q≦150、15≦q+r+s≦150である。Xは、それぞれ独立に、アルコキシ基を表し、Y1〜Y5は、それぞれ独立に、アルキル基またはアリール基を表し、Zは、それぞれ独立に、メタクリロイル基、アクリロイル基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基およびアミノ基よりなる群から選ばれる少なくとも一種を表わす。)
  2. アクリル系共重合体(A)100重量部に対して、有機シラン化合物(B)0.05〜2.0重量部を含有してなることを特徴とする請求項1記載の粘着剤。
  3. アクリル系共重合体(A)100重量部に対して、架橋剤(C)0.5〜20重量部を含有してなることを特徴とする請求項1または2記載の粘着剤。
  4. Xは、それぞれ独立に、メトキシ基またはエトキシ基であり、Zは、それぞれ独立に、エポキシ基またはメルカプト基であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の粘着剤。
  5. 架橋剤(C)が、ポリイソシアネート系化合物であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の粘着剤。
  6. 基材と、請求項1〜5いずれか記載の粘着剤から形成された粘着剤層とを備えてなる粘着シート。
  7. 偏光板と、請求項1〜5いずれか記載の粘着剤から形成された粘着剤層とを備えてなる偏光板粘着シート。
  8. ガラス板と、請求項1〜5いずれか記載の粘着剤から形成された粘着剤層と、光学部材とを備えてなる液晶セル部材。
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