JP2017065769A - 固形内容物用二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内の空気の排出を容易に行うことができると共に内容物への空気の接触を抑制でき、保存に適した二重容器を提供すること。
【解決手段】内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形する内容器2、及び内容器が内装される外容器3を備える容器本体4と、容器本体の口部4aに装着され、且つ内容物の吐出孔5が形成された吐出キャップ6と、吐出キャップに離脱自在に装着され、吐出孔を開放自在に上方から覆う蓋体7と、を備え、外容器には内容器との間に外気を導入する外気導入孔が形成され、蓋体には内容器内と外部とを連通する空気孔47が形成され、蓋体には、空気孔を通した内容器内から外部への空気の排出を許容し、且つ空気孔を通した外部から内容器内への空気の流入を遮断する逆止弁41と、排出される空気を利用して音を鳴らす吹鳴部50とが設けられている二重容器1を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、二重容器に関する。
従来から、紛体、粒状や錠剤状等の固形内容物用の容器として、内容物を収容する容器本体と、容器本体の口部に装着され、内容物の吐出孔が形成された吐出キャップと、を備えた振出し容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記吐出キャップは、吐出孔が形成された天板を有し、容器本体の口部を塞ぐように該口部に装着された起立筒と、起立筒に対して回動自在に装着された操作部材と、を備えている。操作部材は、吐出孔を上方から閉塞する蓋板と、前方に押し込み操作されることで、蓋板を回動させて吐出孔を開放させる押込み部と、を備えている。
特開2004−331106号公報
しかしながら、上記従来の振出し容器では、操作部材の蓋板を利用して吐出孔を塞いでいるだけであるので、容器本体内の空気を外部に排出することができなかった。そのため、容器本体内の内容物に対する空気の接触を抑制し、さらに保存等に適した容器が求められていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体内の空気の排出を容易に行うことができると共に内容物への空気の接触を抑制でき、保存に適した二重容器を提供することである。
(1)本発明に係る二重容器は、内容物が収容されると共に前記内容物の減少に伴い減容変形する内容器、及び前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、前記容器本体の口部に装着され、且つ前記内容物の吐出孔が形成された吐出キャップと、前記吐出キャップに離脱自在に装着され、前記吐出孔を開放自在に上方から覆う蓋体と、を備え、前記外容器には、前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔が形成され、前記蓋体には、前記内容器内と外部とを連通する空気孔が形成され、前記蓋体には、前記空気孔を通した前記内容器内から外部への空気の排出を許容し、且つ前記空気孔を通した外部から前記内容器内への空気の流入を遮断する逆止弁と、排出される空気を利用して音を鳴らす吹鳴部と、が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る二重容器によれば、蓋体を吐出キャップから離脱させて吐出孔を開放させることで、吐出孔を通じて容器本体内から内容物を外部に吐出することができる。
内容物を保存する場合には、蓋体を元の状態に戻して吐出孔を上方から塞いだ後、内容器を減容変形させ、空気孔を通じて内容器内の空気を外部に強制的に排出させる。この際、逆止弁を有しているので、内容器内への空気の流入を遮断しつつ、内容器内から外部への空気の排出だけを行えるため、内容器内の空気を徐々に減少させることができる。また、内容器の減容変形によって内容器と外容器との間が負圧になるので、外気導入孔を通じて内容器と外容器との間に外気(空気)を導入することができる。これにより、内容器を減容変形させたままの状態にすることができる。
従って、内容物の減少に伴って内容器を減容変形させることができると共に、内容器内の空気を外部に排出することで内容器内に空気が残留することを抑制することができる。特に、吹鳴部を備えているので、内容器内から空気を排出する際に音を鳴らして使用者に報知することができる。従って、使用者は、内容器内の空気が適切に排出されていることを容易に把握することができると共に、音が鳴らなくなることで内容器内から空気が排出されたことを把握し易い。
その結果、容器本体内に残っている内容物が空気に接触することを抑制した状態で保存を行うことができ、内容物の酸化等を防止して長期保存を行うことができる。
また、内容器を減容変形させることができるので、使用前或いは保存中のいずれの場合であっても、内容物を内容器で包み込むように保持することが可能である。従って、内容物を内容器で保持した状態で二重容器を移動等させたとしても、内容器内で内容物が動くことを防止することができ、例えば内容物同士が接触することで割れや欠け等が発生することを防止できる。そのため、内容物の品質を維持することができると共に、内容物に対して格別な注意を払う必要がないので二重容器を持ち運び易い。なお、このような作用効果は、内容物が錠剤等の場合に特に効果的に奏功できる。
(2)前記空気孔は、前記内容器内の空気を排出させる第1空気孔と、前記第1空気孔から排出された空気を外部に排出させる第2空気孔と、を備え、前記逆止弁は、前記第1空気孔を通した空気の排出を許容し、且つ前記第1空気孔を通した空気の流入を遮断するように配設され、前記吹鳴部は、前記第2空気孔よりも外部側に配設されていても良い。
この場合には、内容器を減容変形させることで、内容器内の空気を、第1空気孔及び逆止弁を通過させた後に第2空気孔を通じて外部に排出させることができる。そして吹鳴部を第2空気孔よりも外部側に配設しているので、空気の排出に伴って発生する音を籠らせることなく、明瞭に鳴らすことができる。従って、使用者は音の有無に基づいて内容器内からの空気の排出具合を把握し易くなる。
(3)前記蓋体は、前記吐出キャップに対して第1ヒンジ部を介して回動自在に接続され、前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋本体と、前記蓋本体に対して第2ヒンジ部を介して回動自在に接続され、前記蓋本体の頂壁部を上方から覆う蓋カバーと、を備え、前記第1空気孔は、前記蓋本体の前記頂壁部に形成され、前記第2空気孔は、前記蓋カバーに形成されていても良い。
この場合には、第1ヒンジ部回りに蓋本体を回動させることで、吐出キャップに対して蓋体の全体を速やかに離脱及び装着できるので、操作性を向上することができる。また、第2ヒンジ部回りに蓋カバーを回動させることで、蓋本体の頂壁部を露出させることができるので、例えば逆止弁の取付け作業や点検作業等を容易に行うことができる。
本発明に係る二重容器によれば、容器本体内の空気の排出を容易に行うことができ、内容物への空気の接触を抑制することができる。そのため、内容物の長期保存に適した容器とすることができる。
本発明に係る二重容器の実施形態を示す縦断面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。 図1に示す二重容器における口部の周辺を拡大した縦断面図である。 図3に示す状態から、蓋体をあけて吐出孔を開放させた状態を示す二重容器の縦断面図である。 図3に示す状態から、内容器内の空気を外部に排出している状態を示す二重容器の縦断面図である。 図1に示す状態から、内容器を減容変形させた状態を示す二重容器の縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、本実施形態の二重容器1は、内容物Wが収容されると共に内容物Wの減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器2、及び内容器2が内装される外容器3を有する容器本体4と、容器本体4の口部4aに離脱自在に装着され、内容物Wの吐出孔5が形成された筒状の吐出キャップ6と、吐出キャップ6に離脱自在に装着され、吐出孔5を開放自在に上方から覆う有頂筒状の蓋体7と、を備えている。
なお、内容物Wは、粉状、粒状や錠剤状等の固形の内容物であって、例えば食品、医薬品、工業製品等、各種の分野から幅広く選択することが可能である。具体的には、例えば紛体調味料や小麦粉等の紛体状の食品が挙げられる。また、カプセルやソフトカプセル等の粒状の医薬品が挙げられる。さらには、清涼菓子やサプリメント、薬剤等の錠剤製品が挙げられる。但し、ここで記載したものは内容物Wの一例であって、これらの場合に限定されるものではない。
なお、図1及び図6では、ドット柄のハッチングで内容物Wを模式的に表しているが、内容物Wの形状を特定しているものではない。
内容器2及び外容器3は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。そして、吐出キャップ6及び蓋体7はこの共通軸と同軸に配置されている。
本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った蓋体7側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体4は、例えばブロー成形により形成され、外容器3の内面に内容器2が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをブロー成形することで容器本体4を形成しても良い(押出ブロー成形)。また、射出成形等によって外容器用のプリフォーム、及び内容器用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成しても構わない。
なお、外容器用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器3を形成した後、内容器用のプリフォームを内部に配置し、その後、内容器用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成しても構わない。
なお、内容器2及び外容器3の材質は樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの樹脂材料の中から、外容器3と内容器2とは剥離可能(相溶性がない)となる組み合わせで形成される。
容器本体4は、口部4a、肩部4b、胴部4c及び底部4dが上側から順に連設された有底筒状に形成されている。図示の例では、肩部4bは上側から下側に向かうにしたがい漸次拡径し、胴部4cは横断面視円形状に形成されている。
なお、容器本体4を構成する外容器3はスクイズ変形可能とされ、この外容器3のスクイズ変形に伴って内容器2は減容変形する。よって、外容器3のうち少なくとも胴部4cに位置する部分は、径方向内側(容器内側)に向けて弾性変形可能とされている。
容器本体4の口部4aは、肩部4bの上端開口部から上方に向けて延びるように形成され、内容器2の口部2aと外容器3の口部3aとが積層された構成とされている。
底部4dは、図1及び図2に示すように、胴部4cに連設されると共に外周縁部に位置する接地部10と、接地部10に連設されると共に容器内側に底上げされた陥没凹部11と、を備えている。
なお、図示の例では陥没凹部11は、容器軸O方向から見た平面視で、互いに直交する2方向に向けて延びる十字状に形成されている。但し、陥没凹部11の形状はこの場合に限定されるものではない。
陥没凹部11には、外容器3の一部が内容器2の一部を挟み込んだ状態で一体的に保持された保持リブ12と、外容器3と内容器2との間に外気(空気)を導入する外気導入孔13と、が形成されている。
保持リブ12は、径方向に沿って延びるように形成されていると共に、容器軸Oを挟んで径方向の反対側に配置されるように一対設けられている。また保持リブ12は、陥没凹部11から下方に向かって突出するように形成され、そのリブ高さは陥没凹部11内に収まる程度とされている。これにより、保持リブ12に邪魔されることなく、接地部10を介して二重容器1を安定して載置することが可能とされている。
保持リブ12は、例えば容器本体4をブロー成形で成形した後、内容器2の底部部分の一部を、外容器3の底部部分の一部で挟み込んだ状態で径方向の両側から外力を加えられることで接着されることで形成されている。例えばブロー成形の際に、金型のピンチオフ部で保持リブ12となる部分を挟み込むことで形成される。この場合には、保持リブ12は金型のパーティングライン上に形成される。
なお、保持リブ12の形成時、横穴状の凹部を、その開口方向が交互に逆向きとなるように保持リブ12の延在方向に沿って複数形成することが好ましい。このようにすることで、外容器3と内容器2とを圧着された圧着部12a(図1参照)を保持リブ12に沿って交互に配置することができ、内側に挟み込んだ内容器2の一部に対する保持の信頼性を高めることができる。
外気導入孔13は、保持リブ12の延長線上に沿って形成されたスリットであり、一対の保持リブ12の間に位置するように形成されている。
吐出キャップ6は、図1及び図3に示すように、容器本体4の口部4aに螺着された外筒部20と、外筒部20の上端部から径方向の内側に向かって突出し、容器本体4の口部4aの開口端縁上に配置された環状のフランジ部21と、フランジ部21の内縁部から上方に向かって突出した吐出筒部22と、を備えている。吐出筒部22は内容器2の内部に連通しており、その内側が内容物Wを吐出する吐出孔5とされている。
なお吐出キャップ6は、容器本体4の口部4aに対して螺着される場合に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合されていても構わない。
蓋体7は、吐出キャップ6に対して第1ヒンジ部32を介して回動自在に接続され、吐出孔5を上方から覆う有頂筒状の蓋本体30と、蓋本体30に対して第2ヒンジ部33を介して回動自在に接続され、蓋本体30の頂壁部36をさらに上方から覆う蓋カバー31と、を備えている。
蓋本体30は、周壁部35と頂壁部36とで有頂筒状に形成され、吐出キャップ6における外筒部20の上端部に離脱自在に外嵌されている。
周壁部35は、吐出筒部22を径方向の外側から囲んでいると共に、吐出筒部22よりも上方に突出している。第1ヒンジ部32は、周壁部35の下端部と外筒部20の上端部とを接続している。これにより、第1ヒンジ部32回りに蓋本体30を回動させることで、蓋体7の全体を吐出キャップ6から離脱させて、吐出孔5を開放することが可能とされている(図4参照)。
頂壁部36には、下方に向けて突出したシール筒部37が形成されている。このシール筒部37は、吐出筒部22に対して上方から離脱自在に嵌合(例えばアンダーカット嵌合)されている。
頂壁部36の中央部分には、該頂壁部36を上下に貫通する貫通孔38が形成されている。図示の例では、貫通孔38は容器軸O方向から見た平面視で円形状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。また、頂壁部36には、該頂壁部36を上下に貫通する第1空気孔39が貫通孔38を囲むように周方向に間隔をあけて複数形成されている。これにより、内容器2内の空気は、容器本体4のスクイズ変形によって第1空気孔39を通じて内容器2内から排出される。
さらに、頂壁部36の中央部分における上面には、容器軸O方向から見た平面視で円形状に僅かに窪む段差部40が形成され、該段差部40内に逆止弁41が配置されている。
逆止弁41は、上記貫通孔38内に上方から挿入された軸部42と、軸部42の上端部から径方向の外側に向かって突出し、外縁部が段差部40の底面に着座した弁本体43と、を備えている。
軸部42の下端部には、径方向の外側に向かって突出し、頂壁部36に下方から係止する係止突起44が形成されている。これにより、逆止弁41は上方への抜け止めがされた状態で頂壁部36に取り付けられている。
弁本体43は、容器軸O方向から見た平面視で円形状に形成され、外縁部が段差部40の内側面に対して径方向の内側から接触或いは近接した状態で着座している。この弁本体43の外縁部は、上方に向けて弾性変形可能とされている。よって逆止弁41は、第1空気孔39を通した内容器2内から外部への空気の排出を許容し、且つ第1空気孔39を通した外部から内容器2内への空気の流入を遮断している。
なお、第1空気孔39は貫通孔38を囲むように形成されている場合に限定されるものではなく、例えば軸部42と弁本体43の外縁部との間に配置されていれば良い。また、段差部40は必須なものではなく、例えば頂壁部36の上面に弁本体43の外縁部が着座するように逆止弁41を取り付けても構わない。
蓋カバー31は、上方に向けて凸の曲面状に膨らむドーム状に形成され、蓋本体30における周壁部35の上端部に離脱自在に外嵌されている。第2ヒンジ部33は、蓋カバー31の外縁部と周壁部35の上端部とを接続している。これにより、第2ヒンジ部33回りに蓋カバー31を回動させることで、蓋本体30の頂壁部36を大きく露出させることが可能とされている。
図示の例では、第2ヒンジ部33は容器軸Oを挟んで第1ヒンジ部32とは径方向の反対側に配置されている。但し、第2ヒンジ部33は、第1ヒンジ部32に対して周方向にずれた位置に形成されていれば良く、第1ヒンジ部32に対して容器軸Oを挟んだ反対側に配置される場合に限定されるものではない。
蓋カバー31の中央部分には、下方に向けて凹んだ収容凹部45が形成されている。図示の例では、収容凹部45は容器軸O方向から見た平面視で円形状に形成されている。収容凹部45の下面と逆止弁41との間には、若干の隙間があいている。
収容凹部45の中央部分には、該収容凹部45を上下に貫通し、第1空気孔39から排出された空気を外部に排出させる第2空気孔46が形成されている。第2空気孔46は、容器軸O方向から見た平面視で円形状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。
なお、第1空気孔39及び第2空気孔46は、内容器2内と外部とを互いに協働して連通する空気孔47として機能する。
収容凹部45内には、第2空気孔46を通じて排出される空気を利用して音を鳴らす吹鳴部50が収容されている。
この吹鳴部50は、収容凹部45の内側に嵌合される嵌合筒部51、及び蓋カバー31の上面と略面一とされた天壁部52を有する有頂筒状に形成され、第2空気孔46よりも外部側に配置されている。
吹鳴部50の内部には、第2空気孔46から排出された空気が流入する空間部53が形成されている。天壁部52の中央部分には、天壁部52を上下に貫通し、空間部53と外部とを連通させる連通孔54が形成されている。
図示の例では、連通孔54は容器軸O方向から見た平面視で円形状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。但し、連通孔54の位置や形状はこの場合に限定されるものではない。
このように吹鳴部50が配置されているので、第2空気孔46から排出された空気は、その一部が天壁部52に接触することで流れが乱され、気流の乱れに起因した空気の渦(いわゆるカルマン渦)を空間部53内に繰り返し発生させながら、連通孔54を通じて外部に抜ける。その際、空気の渦の発生と消滅とが繰り返されることによる圧力変動が空間部53内で生じるので、この圧力変動を音源として音を発生させることが可能となる。
なお、吹鳴部50の嵌合筒部51には、蓋カバー31に対して上方から重なるように配置されたアーム片55の上端部が接続されている。このアーム片55の下端部は、第3ヒンジ部56を介して蓋カバー31の外縁部に接続されている。
これにより、第3ヒンジ部56回りにアーム片55を回動させることで、吹鳴部50を収容凹部45内から離脱させることが可能とされている。但し、アーム片55は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
(二重容器の作用)
このように構成された二重容器1を使用する場合について説明する。
内容物Wを吐出する場合には、図4に示すように、第1ヒンジ部32回りに蓋本体30を回動させることで吐出キャップ6に対して蓋体7の全体を離脱させ、吐出孔5を開放させる。これにより、例えば容器本体4を傾倒又は上下反転させることで、吐出孔5を通じて内容物Wを外部に吐出することができる。
その後、内容物Wを保存する場合には、第1ヒンジ部32回りに蓋本体30を逆方向に回動させ、図3に示すように吐出キャップ6に対して蓋体7の全体を装着させる。そして、吐出孔5を上方から塞いだ後、容器本体4の外容器3を径方向内側にスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器2が外容器3と共に径方向内側に変形して減容するので、図5に示す矢印のように、内容器2内の空気を、第1空気孔39及び第2空気孔46を通じて外部に排出することができる。
この際、逆止弁41を有しているので、第1空気孔39を通じた内容器2内への空気の流入を遮断しつつ、第1空気孔39を通じた内容器2内から外部への空気の排出だけを行うことができる。従って、スクイズ変形を繰り返し行うことにより、内容器2内の空気を徐々に減少させることができる。
また、容器本体4のスクイズ変形を解除することで、外容器3が復元変形し始めるので、外容器3と内容器2との間が負圧となる。これにより、外気導入孔13を通じて外容器3と内容器2との間に外気を導入することができ、外容器3が復元変形したとしても、内容器2を減容変形させたままの状態にすることができる。
従って、図6に示すように、内容物Wの減少に伴って内容器2を減容変形させることができると共に、内容器2内の空気を外部に排出することで、内容器2内に空気が残留することを抑制することができる。
特に、吹鳴部50を備えているので、図5に示すように第2空気孔46から排出された空気は、吹鳴部50の空間部53内に流入すると共に空間部53内で空気の渦(いわゆるカルマン渦)を繰り返し発生させながら、連通孔54を通じて外部に抜ける。その際、空気の渦の発生と消滅とが繰り返されることによる圧力変動が空間部53内で生じるので、この圧力変動を音源として音を発生させることができる。このように、吹鳴部50を備えていることで、内容器2内から空気を排出する際に音を鳴らして使用者に報知することができる。
従って、使用者は内容器2内の空気が適切に排出されていることを容易に把握することができると共に、音が鳴らなくなることで内容器2内から空気が排出されたことを把握し易い。その結果、容器本体4内に空気が残留することを抑制でき、容器本体4内に残っている内容物Wが空気に接触することを抑制した状態で保存を行える。
従って、内容物Wの酸化等を防止することや、空気中の水分による内容物Wへの影響を抑制することができる。より具体的には、例えば空気中の水分(湿気)による紛体内容物の固化や錠剤内容物への吸湿を抑制することができる。よって、本実施形態の二重容器1によれば、内容物Wの長期保存に適した容器とすることができる。
しかも、吹鳴部50は蓋カバー31の収容凹部45内に収容され、第2空気孔46よりも外部側に配設されているので、空気の排出に伴って発生する音を籠らせることなく、明瞭に鳴らすことができる。従って、使用者は音の有無に基づいて内容器2内からの空気の排出具合を把握し易い。
また、内容物Wの減少に伴って内容器2を減容変形させることができるので、図6に示すように、内容物Wを内容器2で包み込むように保持することができる。従って、内容物Wを内容器2で保持している状態で二重容器1を移動等させたとしても、内容物Wが内容器2内で動くことを防止でき、例えば内容物W同士が接触して割れや欠けが生じることを防止できる。なおこの作用効果は、例えば内容物Wの形状が大きく、且つ乾燥している場合(錠剤状の内容物等の場合)に特に効果的に奏功できる。そのため、内容物Wの品質を維持することができると共に、内容物Wに対して格別な注意を払う必要がないので、二重容器1を持ち運び易い。
さらに、第1ヒンジ部32回りに蓋本体30を回動させることで、吐出キャップ6に対して蓋体7の全体を速やかに離脱及び装着できるので、操作性を向上することができる。また、第2ヒンジ部33回りに蓋カバー31を回動させることで、蓋本体30の頂壁部36を大きく露出させることができるので、逆止弁41の取付け作業や点検作業等を容易に行うことができる。さらに、第3ヒンジ部56回りにアーム片55を回動させることで、吹鳴部50を凹部内から離脱させることもできるので、吹鳴部50及び第2空気孔46の点検作業も容易に行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、内容器2が外容器3の内面に剥離可能に積層された積層剥離型容器としたが、これに限定されるものではなく、例えば内容器2と外容器3との間に隙間が確保された二重容器としても構わない。但し、積層剥離型容器とした場合には、汎用性を高めることができるので好ましい。
また、上実施形態では、外気導入孔13を容器本体4の底部4dに設けた場合を例にして説明したが、外気導入孔13の位置は特に限定されるものではなく、例えば容器本体4の口部4aに形成しても構わない。
また、第1空気孔39を通して排出される空気を利用して音が鳴るように、吹鳴部50を蓋本体30に配設すると共に、第2空気孔46を通した空気の排出を許容し、且つ第2空気孔46を通した空気の流入を規制するように逆止弁41を蓋カバー31に配設しても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
但し、上記実施形態のように吹鳴部50を蓋カバー31に配設することで明瞭に音を鳴らすことができ、使用者に報知し易くなる。
さらに、吹鳴部50としては上記実施形態の構成に限定されるものではなく、排出される空気を利用して音を発生できれば構わない。例えば、排出される空気によって球体を振動させることにより、音を鳴らすように吹鳴部を構成しても構わない。
W…内容物
1…二重容器
2…内容器
3…外容器
4…容器本体
4a…容器本体の口部
5…吐出孔
6…吐出キャップ
7…蓋体
13…外気導入孔
30…蓋本体
31…蓋カバー
32…第1ヒンジ部
33…第2ヒンジ部
36…蓋本体の頂壁部
39…第1空気孔
41…逆止弁
46…第2空気孔
47…空気孔
50…吹鳴部

Claims (3)

  1. 内容物が収容されると共に前記内容物の減少に伴い減容変形する内容器、及び前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着され、且つ前記内容物の吐出孔が形成された吐出キャップと、
    前記吐出キャップに離脱自在に装着され、前記吐出孔を開放自在に上方から覆う蓋体と、を備え、
    前記外容器には、前記内容器との間に外気を導入する外気導入孔が形成され、
    前記蓋体には、前記内容器内と外部とを連通する空気孔が形成され、
    前記蓋体には、前記空気孔を通した前記内容器内から外部への空気の排出を許容し、且つ前記空気孔を通した外部から前記内容器内への空気の流入を遮断する逆止弁と、排出される空気を利用して音を鳴らす吹鳴部と、が設けられていることを特徴とする二重容器。
  2. 請求項1に記載の二重容器において、
    前記空気孔は、前記内容器内の空気を排出させる第1空気孔と、前記第1空気孔から排出された空気を外部に排出させる第2空気孔と、を備え、
    前記逆止弁は、前記第1空気孔を通した空気の排出を許容し、且つ前記第1空気孔を通した空気の流入を遮断するように配設され、
    前記吹鳴部は、前記第2空気孔よりも外部側に配設されていることを特徴とする二重容器。
  3. 請求項2に記載の二重容器において、
    前記蓋体は、前記吐出キャップに対して第1ヒンジ部を介して回動自在に接続され、前記吐出孔を上方から覆う有頂筒状の蓋本体と、前記蓋本体に対して第2ヒンジ部を介して回動自在に接続され、前記蓋本体の頂壁部を上方から覆う蓋カバーと、を備え、
    前記第1空気孔は、前記蓋本体の前記頂壁部に形成され、
    前記第2空気孔は、前記蓋カバーに形成されていることを特徴とする二重容器。
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