JP6650357B2 - ガス抜き機構付き容器 - Google Patents

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JP6650357B2 JP2016130026A JP2016130026A JP6650357B2 JP 6650357 B2 JP6650357 B2 JP 6650357B2 JP 2016130026 A JP2016130026 A JP 2016130026A JP 2016130026 A JP2016130026 A JP 2016130026A JP 6650357 B2 JP6650357 B2 JP 6650357B2
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Description

本発明は、ガス発生などによって内圧上昇の可能性がある内容物を収容するのに適した容器に関し、より詳細には、ガス抜き機構を備えることで、容器本体の内圧が上昇した際には内部のガスを排出可能なガス抜き機構付き容器に関する。
例えば、焙煎されたコーヒー豆のような炭酸ガスを発生する製品を密封収納するものとして、プラスチックフィルム製の包装袋の側面に袋内のガスを放出するための逆止弁を備えたものが知られている。
しかし、このような包装袋は消費者が使用する際に内容物が飛散し易く、また保管時に口元をクリップ等で密封する作業が面倒であるとともに完全に密封するのが困難であるという問題がある。
一方、ボトル形状やジャー形状の樹脂製の容器本体の口部にキャップを螺着してなる容器では、密封性に優れかつ保管時の再密封も容易に行うことができるが、このような容器内にガス発生製品を収納するためには何らかの圧力逃し機構を設ける必要がある。
この点に関し、特許文献1には、容器本体の口筒部に螺合する周壁と、その周壁の上部を覆う天板とからなる外装を備える容器キャップであって、容器本体の口筒部の周縁部分を閉塞し中央がくり抜かれた円形の閉塞板の当該くり抜き部分周縁から容器本体の方向に有底筒状体を垂下し、この有底筒状体の周壁に空気流通孔を形成するとともにその空気流通孔を通液不可気体透過性の半透膜で覆った中栓を上記外装内に配設したものが提案されている。
実用新案登録第2556499号公報
しかし、特許文献1に記載の容器キャップにあっては、容器の内圧が上昇すると半透膜および空気流通孔を通じて容器内のガスを抜くことができるが、容器外の圧力が内圧よりも高くなった場合には逆に外気が容器内に侵入して、酸化によって製品たる内容物が変色したり風味劣化したりする可能性があるものである。また、この容器キャップを製造するにあたっては、まず、空気流通孔を開口した有底の筒状体と閉塞体とを一体化し、有底の筒状体に半透膜を設けて中栓を形成した後、その中栓と外装を組み合わせる必要があり、組立作業が煩雑であるため、製造に手間がかかり、その点においても改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、容器内のガスを抜くことが可能でかつ外気が逆流せず、また、簡単な構造で容易に製造することができるガス抜き機構付き容器を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のガス抜き機構付き容器は、
内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口筒部に設けられて該口筒部を閉塞するキャップと、を備える容器であって、
前記キャップは、前記口筒部に着脱自在に装着する周壁、及び該周壁の上部を覆うとともに容器内外を連通する連通孔が形成された頂壁を有するキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して一体に結合され前記頂壁を覆うとともに前記連通孔から外部につながる排出流路を前記キャップ本体との間に形成する蓋体と、を有し、
前記蓋体は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い弾性変形可能に形成されており、
前記蓋体と前記キャップ本体との間には、前記蓋体の前記弾性変形に伴い前記排出流路を開閉するシール部が設けられ
該シール部は、前記連通孔の周縁に形成された弁座と、前記蓋体に前記頂壁に向けて垂設されて該弁座に着座する突起と、を有し、
前記蓋体は、前記突起の基端周縁部に沿って形成された薄肉部を有することを特徴とするものである。
また、本発明のガス抜き機構付き容器は、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口筒部に設けられて該口筒部を閉塞するキャップと、を備える容器であって、
前記キャップは、前記口筒部に着脱自在に装着する周壁、及び該周壁の上部を覆うとともに容器内外を連通する連通孔が形成された頂壁を有するキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して一体に結合され前記頂壁を覆うとともに前記連通孔から外部につながる排出流路を前記キャップ本体との間に形成する蓋体と、を有し、
前記蓋体は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い弾性変形可能に形成されており、
前記蓋体と前記キャップ本体との間には、前記蓋体の前記弾性変形に伴い前記排出流路を開閉するシール部が設けられ、
前記連通孔の上流側に粉粒体通過規制手段を備えることを特徴とする。
また、本発明のガス抜き機構付き容器にあっては、前記シール部は、前記連通孔の周縁に形成された弁座と、前記蓋体に前記頂壁に向けて垂設されて該弁座に着座する突起と、を有することが好ましい。
さらに、本発明のガス抜き機構付き容器にあっては、前記蓋体は、前記突起の基端周縁部に沿って形成された薄肉部を有することが好ましい。
あるいは、本発明のガス抜き機構付き容器にあっては、前記口筒部と前記キャップ本体の前記頂壁との間にこれらの相互間をシールするスリット付きのパッキンを備え、該パッキンは粉粒体通過規制手段を兼ねることが好ましい。
本発明のガス抜き機構付き容器において、容器本体内に例えば焙煎されたコーヒー豆のような炭酸ガスなどの気体を発生する製品を収容した場合、製品から気体が発生し、容器本体の内圧が上昇すると、蓋体が弾性変形しシール部によって閉鎖されていた排出流路が開通し、容器本体内の気体が連通孔及び排出流路を通って外部に排出される。気体の排出により容器本体内の内圧が低下すると蓋体が元の位置に弾性復元し、シール部によって排出流路が再び閉鎖され、外気の逆流は防止される。
したがって、本発明のガス抜き機構付き容器によれば、容器内のガスを抜くことが可能でかつ外気の逆流を防止することができる。また、本発明のガス抜き機構付き容器は、キャップ本体と蓋体はヒンジを介して一体結合されているため、部品点数が少なく、またこれら相互の位置合わせも不要であり、蓋体をキャップ本体に対して閉じるという単純な作業で組み立てることができる。
本発明に従う一実施形態のガス抜き機構付き容器を一部断面で示す側面図である。 (a)は図1のガス抜き機構付き容器の一部を拡大して示す断面図であり、(b)は容器本体の内圧の上昇に伴い内部のガスを排出する様子を示した断面図である。 粉粒体通過規制手段を備えた、本発明に従う他の実施形態のガス抜き機構付き容器を一部断面で示す側面図である。 (a)は図3のガス抜き機構付き容器において容器本体の内圧の上昇に伴い内部のガスを排出する様子を示した部分拡大断面図であり、(b)は図4(a)中のA−A線に沿う断面図である。 粉粒体通過規制手段の変形例を示す、本発明に従う更に他の実施形態のガス抜き機構付き容器の部分断面図である。 本発明に従う更に他の実施形態のガス抜き機構付き容器を一部断面で示す側面図である。 のガス抜き機構付き容器に設けられたパッキンの平面図である。 のガス抜き機構付き容器において、容器本体の内圧の上昇に伴い内部のガスを排出する様子を示した部分断面図である。 (a)は本発明に従う更に他の実施形態のガス抜き機構付き容器を示した部分断面図であり、(b)は図9(a)のガス抜き機構付き容器において、容器本体の内圧の上昇に伴い内部のガスを排出する様子を示した部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に従う一実施形態のガス抜き機構付き容器(以下、単に「容器」ともいう。)を一部断面で示す側面図であり、図2は、(a)は図1の容器の一部を拡大して示す断面図であり、(b)は容器本体の内圧の上昇に伴い内部のガスを排出する様子を示した断面図である。
図1に示すように、本実施形態の容器1は、主として、容器本体2と、この容器本体2の口筒部2aに装着されるキャップ3とを備え、キャップ3は、容器本体2内のガスを排出する際の排出流路Pを相互間に区画するキャップ本体4及び蓋体5と、容器本体2の内圧の変化に伴い当該排出流路Pを開閉するシール部(弁)6と、を有している。
容器本体2は、容器軸Oに沿って上から順に口筒部2a、肩部2b、胴部2cおよび底部2dが一体に形成された有底筒状の容器体であり、本例では、略円錐状の肩部2bを経て口筒部2aが胴部2cに対して大幅に小径とされたボトルタイプの容器体を採用している。容器本体2の口筒部2aの外周面には雄ねじ7が刻設されている。容器本体2は一般的には合成樹脂製であり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂等からなる主材樹脂層にその内層、中間層又は外層としてエチレンビニルアルコール共重合(EVOH)樹脂等のガスバリア性樹脂を積層した積層容器体を用いた場合には、ガスバリア性を良好に発揮することができ、内容物の酸化による品質の低下を長期間安定して抑制することができる。このような積層容器体は押出しブロー成形(EBM)により製造することができる。なお、容器本体2の材料は特に限定されるものではなく、PET樹脂やPP樹脂等の単層構造としてもよいし、その他ガラス製や金属製などどのような材料から形成された容器体であってもよい。また、成形方法においても押出しブロー成形に限らず、射出成形により形成されたプリフォームを2軸延伸ブロー成形する方法を採用してもよい。
キャップ3は合成樹脂製であり、図2(a)に示すように容器本体2の口筒部2aに装着される円筒状の周壁11及びこの周壁11の上部を覆う頂壁12を有するキャップ本体4と、キャップ本体4の頂壁12を閉塞する蓋体5とが一体に成形された部材である。キャップ3は、射出成形により製造することができる。蓋体5は図2において容器軸Oからみて右側の位置に設けられたヒンジ16を介してキャップ本体4の周壁11に回動可能に支持されており、ヒンジ16を中心に蓋体5を回動させキャップ本体4の頂壁12を閉塞した状態では、これらの蓋体5とキャップ本体4との間には上記排出流路Pが形成される。キャップ本体4の周壁11の内周面には容器本体2の口筒部2aの外周面に形成された雄ねじ7に螺合する雌ねじ17が形成されている。
キャップ本体4の頂壁12には容器本体2の口筒部2a内側に嵌め込まれ密封性能を高める嵌合筒18が垂設され、さらにその内側上面には厚みが減じられた円形の窪みrが形成されている。さらに、頂壁12の窪みrの中央には容器内外を連通し上記排出流路Pの入口をなす連通孔20が形成されている。連通孔20には上面側で拡径したテーパ面状又は湾曲面状の弁座20aが形成されている。頂壁12の外周面の径は、蓋体5で頂壁12を閉塞した際に蓋体5の後述する側壁22がキャップ本体4の周壁11と面一となるよう周壁11の外径よりも小さく形成されている。また、この外周面には径方向外側に突出する凸部23が形成されており、さらに頂壁12の外周面の複数箇所には排出流路Pの一部を構成する縦溝24が形成されている。
蓋体5はキャップ本体4の頂壁12に沿って形成され該頂壁12との間に排出流路Pの一部を区画する円形の天板26と、この天板26の周縁からキャップ本体4の周壁11上面に向かって延設された筒状の上記側壁22とを有する。天板26は、半径方向内側に配置された円形の厚肉部分26aとこの厚肉部分26aの半径方向外側に形成された環状の薄肉部分26bとを有している。厚肉部分26aには、キャップ本体4の頂壁12に形成された連通孔20の位置に対応して弁体としての断面U字状の突起28が形成されている。本実施形態において突起28は、連通孔20の周縁に形成された弁座20aに線又は面で接触し当該弁座20aとともにシール部6を構成するものである。薄肉部分26bの厚み及び半径方向長さは、突起28を連通孔20の弁座20aに押し付けてシール機能(逆流防止機能)を維持する一方、容器本体2の内圧上昇により突起28に所定の上昇圧力が加わった場合に弾性たわみ変形し突起28を弁座20aから離反させることが可能な程度に設定されている。また、厚肉部分26aには、突起28の芯ズレを吸収するための薄肉部29が突起28の基端周縁部に沿って形成されている。蓋体5の側壁22の内周面は、キャップ本体4の頂壁12の外周面に形成された上記凸部23と離脱不能(嵌め殺し状態)に嵌合する凸部30を有している。「離脱不能に嵌合する」とは、容器本体2内の内圧上昇時に突起28を介して蓋体5に作用する開放力によっては凸部23と凸部30の嵌合が解除されない程度に嵌合していればよく、不意な外力によっても蓋体5が開放されないように嵌合していることがより望ましい。
このような容器1は、焙煎されたコーヒー豆のような炭酸ガスなどの気体を発生する製品を収容する容器として適している。例えば、図1に示したように容器本体2内に焙煎されたコーヒー豆を収容した場合、コーヒー豆から炭酸ガスが発生し、容器本体2の内圧が上昇する。容器本体2の内圧が所定圧力を超えると、つまり連通孔20を通じて突起28に作用する上昇圧力が所定値を超えると、図2(b)に示すように、蓋体5の天板26の薄肉部分26bが弾性たわみ変形し突起28が連通孔20の周縁の弁座20aから離反し、容器本体2内の炭酸ガスは、排出流路P、すなわち連通孔20、蓋体5の天板26とキャップ本体4の頂壁12との間、頂壁12の外周面に形成された縦溝24、及び蓋体5の側壁22とキャップ本体4の周壁11上面との間の隙間gをこの順に通って外部に排出される。そして、容器本体2内の炭酸ガスが排出され、内圧が所定値以下となると、蓋体5の天板26が元の形状に弾性復元することで突起28は連通孔20の周縁の弁座20aに再び着座し、外気の逆流は防止される。
したがって、本実施形態の容器1によれば、容器1内のガスを抜くことが可能でかつ外気が逆流せず、容器1内の製品の良好な品質を長期にわたって維持することができる。また、キャップ3は、主として一体成形されたキャップ本体4と蓋体5からなり、部品点数が少ないとともに構造が簡単であり、また、キャップ本体4と蓋体5はヒンジ16を介して一体連結されているため、これら相互の位置合わせも不要であり、蓋体5をキャップ本体4に対して閉じるという単純な作業で組み立てることができる。
また、本実施形態の容器1のように、シール部6を、連通孔20の周縁に形成された弁座20aと、蓋体5に垂設されて該弁座20aに着座する突起28とで構成した場合には均一でかつ高いシール性を得ることが可能である。
さらに、本実施形態の容器1のように、蓋体5に、突起28の基端周縁部に沿って形成された薄肉部29を設けた場合には、突起28の傾斜等に起因して突起28が弁座20aに対して芯ズレを有する場合においても、当該芯ズレを吸収し、突起28を弁座20aに確実に着座させることが可能である。
さらに、本実施形態の容器1のように、蓋体5をキャップ本体4に対して離脱不能に嵌合した場合には、容器本体2内の内圧上昇時に突起28を介して蓋体5に作用する開放力によって蓋体5が開放されるのを防止することができ、シール部6によるガス抜き及び逆流防止機能を確実に得ることが可能であり、さらに、蓋体5等に不意な外力が加わった場合における蓋体5の不用意な開放を回避して、内容物の飛散や容器内部への異物の混入を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態の容器40について図3を参照して説明する。なお、先の実施形態において説明した要素と同様の要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の容器40は、内容物として挽き豆のような粉粒体を収容するのに適したものである。粉粒状の内容物を収容した場合、連通孔20に粉粒体が付着し正常にガスが抜けなくなる可能性がある。そのため、本実施形態の容器40は、図3に示すように、連通孔20の上流側にガスを通過させるが粉粒状の内容物は通過させない粉粒体通過規制手段41を備えている。粉粒体通過規制手段41は、具体的には、図4に示すようにその周面に容器軸Oに沿って少なくとも1本(図示例では4本)のガス抜き溝42aが形成された円形のディスク体42と、キャップ本体4の頂壁12の下面側で該ディスク体42を嵌合により保持するとともにガス抜き溝42aの開放側を覆う筒体44とからなる。ディスク体42の表側及び裏側の周縁にはガスの流路を確保するため面取り部42bが形成されている。また、ディスク体42とキャップ本体4の頂壁12の下面との間にガスのみを流通させる狭幅の流路を確保するため、頂壁12の下面には半径方向に沿って少なくとも1つ(図示例では4つ)のリブ45が形成されている。ガス抜き溝42aの深さ及びリブ45の高さは、容器内に収容される粉粒体の最小径よりも小さくするのがよい。リブ45は図示例のようにキャップ本体4の頂壁12の下面に形成することで、ディスク体42のセット時に上下の方向合わせの必要がないという利点があるが、リブ45はディスク体42に設けてもよい。
本実施形態の容器40によれば、先の実施形態の容器1による効果を奏するのに加えて、挽き豆のような粉粒状の内容物が連通孔20に付着するのを防止することができ、ガス抜きを確実に行うことができる。
図5に、粉粒体通過規制手段の他の実施例を示す。図5に示す容器50では、粉粒体通過規制手段は、リング体51aの開口端にガスを通過させるが内容物は通過させないメッシュ51bを有するメッシュリング51により構成される。このメッシュリング51はキャップ本体4の頂壁12に形成された連通孔20に対向配置されるとともに、頂壁12下面に垂設された筒体52に圧入され保持されている。このような容器50によっても、挽き豆のような粉粒状の内容物が連通孔20に付着するのを防止することができ、ガス抜きを確実に行うことができる。
次に、本発明の更に他の実施形態の容器について図6〜図8を参照して説明する。この図に示すように、本実施形態は、口広のジャータイプの容器体を容器本体2として採用するものである。なお、先の実施形態において説明した要素と同様の要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
先のボトルタイプの容器本体1,40,50では、口筒部2aの径が小さいためキャップ本体4の頂壁12から嵌合筒18を垂下して口筒部2a内に嵌入することで密封性能を高めることができるが、本実施形態のような口広の容器本体2では、同じようにキャップ本体4の頂壁12から嵌合筒18を垂下して口筒部2aに嵌入させても、周長が長いため均一な密封性が得られない可能性がある。そこで、本実施形態の容器60は、嵌合筒18に代えて容器本体2の口筒部2aとキャップ本体4の頂壁12との間にこれらの相互間をシールするゴム又は樹脂製の弾性変形可能なパッキン61を備える。
7に示すように、パッキン61は円形であり、例えば低反発PEシートからなり、その中央において相互に直角(十字状)に交わる4本のスリット(切り込み)61aが設けられている。パッキン61は例えばPP樹脂フィルムでラミネートされたものが好ましい。また、図6に示すように、キャップ本体4の頂壁12の下面には、容器本体2の内圧上昇に伴うパッキン61のたわみ変形を許容するため、連通孔20の位置を最深部として凹曲面12aが形成されている。図7及び図8に示すようにパッキン61がたわみ変形するとスリット61aが開き、容器本体2内のガスは連通孔20に進入する。この際、本実施形態では、スリット61aの開度を連通孔20の径又は幅よりも小さくして連通孔20への粉粒状の内容物の付着を防止するためパッキン61の過度なたわみ変形を規制している。パッキン61のたわみ変形は凹曲面12aの上記最深部における深さにより調整することができ、この深さは連通孔20の径又は幅よりも小さくすることが好ましく、内容物としての粉粒体の粒径よりも小さくすることがより好ましい。このように粉粒体はスリット61aを通過できず、スリット61a付きのパッキン61は粉粒体通過規制手段の機能も兼ね備えるものである。
また、本実施形態では、蓋体5の天板26は、弁体としての突起28を垂下するとともに容器本体2の内圧が所定圧力を超えた場合に弾性たわみ変形する円形の薄肉部分62aと、その半径方向外側に位置しこの薄肉部分62aを支持する環状の厚肉部分62bとを有する。このように容器本体2の内圧上昇に伴い弾性たわみ変形する薄肉部分62aを径方向内側に配置し、それを支持する厚肉部分62bを径方向外側に配置することで、径の大きい蓋体の剛性を確保しつつ天板26を確実にたわみ変形させて連通孔20の開閉を行うことができる。
次に、本発明の更に他の実施形態の容器について図9を参照して説明する。本実施形態の容器70は、容器本体2として図1〜図5で示したものと同様のボトルタイプの容器体を採用するが、シール部の構成が先の実施形態のものとは異なる。なお、先の実施形態において説明した要素と同様の要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の容器70において、シール部(弁)71は、図9(a)に示すように、キャップ本体4の頂壁12上面に連通孔20を取り囲むように形成された弁座としての環状のシール突起72と、該シール突起72に押し付けられ排出流路Pを閉鎖し、容器本体2の内圧が上昇すると弾性たわみ変形してシール突起72から離反し、排出流路Pを開放する弁体としての円形の天板26とを有して構成される。天板26は、半径方向内側に配置された円形の厚肉部分26aと、その半径方向外側に配置され当該円形の厚肉部分26aを容器本体2の内圧の変化に応じて上下に変位可能に弾性支持する薄肉部分26bとを有する。本実施形態では、連通孔20は複数設けられているが、連通孔20は1つでもよい。
本実施形態において、図9(b)に示すように容器本体2の内圧が上昇すると、天板26の薄肉部分26bの弾性変形により天板26の中央部(厚肉部分26a)は上方に変位して環状のシール突起72から離反し、排出流路Pは開放される。そうすると、容器本体2内のガスは連通孔20、蓋体5の天板26とキャップ本体4の頂壁12との間、縦溝24、隙間gを通って外部に排出される。容器本体2内の圧力が下がると天板26は元の形状に復帰し、天板26の厚肉部分26aがシール突起72に着座して排出流路Pは閉鎖される。したがって、外気の逆流は防止することができる。なお、本実施形態の容器70に対しても粉粒体通過規制手段として、図3に示したディスク体42及び筒体44、図5に示したメッシュリング51、または図6〜図8に示したスリット付きパッキン61を設けてもよく、このようにすれば粉粒状の内容物を収容するのに適した容器を提供することができる。
以上、図示例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態のものに限定されず、種々の変更、追加が可能である。例えば、図1〜8で示したシール部6と図9で示したシール部71とを併用して二重のシール部を設けてもよく、これによればシール性能(逆流防止性能)を高めることができる。また、連通孔20は1つに限らず、2つ以上設けてもよい。さらに、本実施形態の容器は、内容物として焙煎されたコーヒー豆や挽き豆を収容するのに用いることができると説明したがこれは一例にすぎず、他の食品あるいは食品以外のものを収容するのに用いてもよい。
本発明のガス抜き機構付き容器によれば、容器内のガスを抜くことが可能でかつ外気が逆流せず、また、簡単な構造で容易に製造することができる。
1,40,50,60,70 ガス抜き機構付き容器
2 容器本体
3 キャップ
4 キャップ本体
5 蓋体
6 シール部
11 周壁
12 頂壁
16 ヒンジ
18 嵌合筒
20 連通孔
20a 弁座
26 天板
28 突起(弁体)
41 粉粒体通過規制手段
42 ディスク体
42a ガス抜き溝
44 筒体
45 リブ
51 メッシュリング(粉粒体通過規制手段)
51a リング体
51b メッシュ
61 パッキン
61a スリット
71 シール部
72 シール突起(弁座)

Claims (5)

  1. 内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口筒部に設けられて該口筒部を閉塞するキャップと、を備える容器であって、
    前記キャップは、前記口筒部に着脱自在に装着する周壁、及び該周壁の上部を覆うとともに容器内外を連通する連通孔が形成された頂壁を有するキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して一体に結合され前記頂壁を覆うとともに前記連通孔から外部につながる排出流路を前記キャップ本体との間に形成する蓋体と、を有し、
    前記蓋体は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い弾性変形可能に形成されており、
    前記蓋体と前記キャップ本体との間には、前記蓋体の前記弾性変形に伴い前記排出流路を開閉するシール部が設けられ
    該シール部は、前記連通孔の周縁に形成された弁座と、前記蓋体に前記頂壁に向けて垂設されて該弁座に着座する突起と、を有し、
    前記蓋体は、前記突起の基端周縁部に沿って形成された薄肉部を有することを特徴とするガス抜き機構付き容器。
  2. 内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口筒部に設けられて該口筒部を閉塞するキャップと、を備える容器であって、
    前記キャップは、前記口筒部に着脱自在に装着する周壁、及び該周壁の上部を覆うとともに容器内外を連通する連通孔が形成された頂壁を有するキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジを介して一体に結合され前記頂壁を覆うとともに前記連通孔から外部につながる排出流路を前記キャップ本体との間に形成する蓋体と、を有し、
    前記蓋体は、前記容器本体の内圧の上昇に伴い弾性変形可能に形成されており、
    前記蓋体と前記キャップ本体との間には、前記蓋体の前記弾性変形に伴い前記排出流路を開閉するシール部が設けられ、
    前記連通孔の上流側に粉粒体通過規制手段を備えることを特徴とするガス抜き機構付き容器。
  3. 前記シール部は、前記連通孔の周縁に形成された弁座と、前記蓋体に前記頂壁に向けて垂設されて該弁座に着座する突起と、を有することを特徴とする請求項に記載のガス抜き機構付き容器。
  4. 前記蓋体は、前記突起の基端周縁部に沿って形成された薄肉部を有すること特徴とする請求項に記載のガス抜き機構付き容器。
  5. 前記口筒部と前記キャップ本体の前記頂壁との間にこれらの相互間をシールするスリット付きのパッキンを備え、該パッキンは粉粒体通過規制手段を兼ねることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載のガス抜き機構付き容器。
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