JP2017064591A - 噴霧機構の封止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプ式噴霧機構等のアキュムレーター部内での封止用ボールによる封止を向上させる。【解決手段】容器の開口部に取り付けられるポンプ式噴霧機構のポンプハウジング20h内のアキュムレーター部21内で内容液吐出用のステムが押下されることにより前記アキュムレーター部21内に貯留した内容液が前記ステムの吐出口から噴口部に向かって吐出される。容器内の内容液を吸い上げるディップチューブの上端部が接続する前記アキュムレーター部21の下端部29の上方には封止用ボール(ボール弁)26が配設される。ステムの中間部外周面には環状の突条部が配設されて、前記ポンプハウジング20hの上部の封止が行われる。前記封止用ボール26が封止を行う前記アキュムレーター部21の接合内周面(弁座部)27を内側方向に膨出する曲面に形成する。ステムの中間部外周面に設けた環状の突条部の上面側が外側に向かって膨出する曲面に形成する。【選択図】図3

Description

本発明は、内容液が収容される容器の開口部に設備されるポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構内に備えられた内容液を吸い上げるポンプ部又は内容液の噴射の開閉を行うバルブ部に配設されるボール弁と当該ボール弁によって通路が封止される弁座部との封止構造に関するものである。
この種の従来品としては、例えばポンプ式噴霧機構であれば、下記特許文献1に記載のものを挙げることができる。
下記特許文献1に記載のものにおいては、トリガー部のガタ付きを防止することと、ロック動作の円滑化を課題とするものであるが、本願発明と同種のポンプ式噴霧機構の開示があり、噴霧される内容液を容器内に収容し、その容器の上端の開口部にポンプを設け、トリガー或いは押しボタンによってポンプハウジングの上端から上方に延長する内容液吐出用のステムを押下して、容器内部の内容液を噴口部から外界に噴霧できるものである。
この噴霧機構のポンプハウジング内の下方部にはアキュムレーター部が設けられ、このアキュムレーター部の下端に配設された封止用ボールが前記アキュムレーター部下端に連結されたディップチューブから吸い上げられた内容液を内部に貯留した状態で、上方の内容液吐出用のステムが押下される動作に伴って、内部のピストン部も下方に移動し、前記内容液が前記アキュムレーター部の貯留部からステムの導通路を通過してステムの上端から吐出され、その後噴口部へと押し出され噴口から外界へと噴霧されるのである。
図8は、上記従来のポンプ式噴霧機構における内部構造を省略したポンプハウジングのアキュムレーター部の断面を図示しており、その(A)が封止用ボールを取り除いた状態を示し、その(B)が(A)図のB部の拡大図を示し、その(C)が封止用ボールを配置した状態を示し、その(D)が(C)図のD部の拡大図を示している。
これらの図から解る通り、アキュムレーター部40の下端部41にはディップチューブの上端部が連結され、このディップチューブから容器内の内容液がアキュムレーター部40内に吸い上げられる。
この下端部41の少し上方には細径部42が設けられ、この細径部42の上方にはその内径が徐々に大きくなるテーパー部(弁座部)43が形成され、このテーパー部43に封止用ボール45が封止用のボール弁として配置される。
このようにして、封止用ボール(ボール弁)45がテーパー部(弁座部)43と接合してアキュムレーター部40の内部に内容液を貯留した状態で封止を行うことができ、図示はされていないが、上方からステム及びピストン部を押下することによりこのアキュムレーター部40内に貯留した内容液がステムの導通路を通過して噴口部へと押し出され、噴口から内容液が外界に噴霧されるのである。
そして、この従来例においては、上記した通り、封止用ボール(ボール弁)45がアキュムレーター部40のテーパー部(弁座部)43と接合して封止が行われるのであるが、この従来のテーパー部(弁座部)43の接合内周面は直線的な平面から形成されており、いわば逆円錐形の周面と同一面から構成されているのである。
尚、本明細書においては、上記の通り、封止用ボールを「ボール弁」と特定し、この封止用ボールが通路を封止する部位を「弁座部」と特定している。
特開2015−112522号公報
本発明においては、上記従来の封止用ボール(ボール弁)と当該封止用ボールが接合するアキュムレーター部のテーパー部(弁座部)の接合内周面の形態を改良することによって、両者の封止をより向上させることがその課題である。
また、このボール弁と弁座部との封止構造は、例えばエアゾール容器の定量噴射機構等のエアゾール式噴霧機構内に配設されるボール弁と弁座部の構造にもそのまま適用できるものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構に備えられた内容液を吸い上げるポンプ部又は内容液の噴射の開閉を行うバルブ部に配設されるボール弁と当該ボール弁によって通路が封止される弁座部との封止構造において、ボール弁が弁座部を封止する当該弁座部の接合内周面を内側方向に膨出する曲面に形成したことを特徴とする噴霧機構の封止構造である。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構において、ポンプ部又はバルブ部から上方に延長するステムを押下する手段がトリガー式又は押しボタン式であることを特徴とする請求項1に記載の噴霧機構の封止構造である。
本発明の第1のものにおいては、ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構に備えられた内容液を吸い上げるポンプ部又は内容液の噴射の開閉を行うバルブ部に配設されるボール弁と当該ボール弁によって通路が封止される弁座部との封止構造において、ボール弁が弁座部を封止する当該弁座部の接合内周面を内側方向に膨出する曲面に形成したことにより、前記ボール弁と前記弁座部とがより密接に接合することができ、その封止効果を従来よりも向上させることができた。
この封止効果については、以下の詳細な説明において説明する
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明において、前記ポンプ部又はバルブ部から上方に延長するステムを押下する手段を特定したものであり、それらがトリガー式又は押しボタン式のものであることを明確にしたものである。
容器のキャップ部に取り付けられた本発明のポンプ式噴霧機構に係る一実施形態を図示した断面説明図であって、非作動状態を示している。 図1に示した実施形態の作動状態を図示している。 上記実施形態に係るポンプ式噴霧機構における内部構造を省略したポンプハウジングのアキュムレーター部の断面を図示しており、その(A)が封止用ボールを取り除いた状態を示し、その(B)が(A)図のB部の拡大図を示し、その(C)が封止用ボールを配置した状態を示し、その(D)が(C)図のD部の拡大図を示している。 上記実施形態におけるステムの中間外周面に設けた環状突条部とポンプハウジングの上面を閉鎖する上面部との封止状態を示す拡大断面図である。 ボール弁と弁座部のシール性を検証する第1の実験方法を示す説明図である。 ボール弁と弁座部のシール性を検証する第2の実験方法を示す説明図であって、トリガー形式のポンプ式噴霧機構の下端部にU字管を連結したものであり、その(A)が図8に図示した従来のものを示し、その(B)が上記本発明に係るものを示している。 ボール弁と弁座部を有する従来のエアゾール式噴霧機構を示す縦断面図である。 従来のポンプ式噴霧機構における内部構造を省略したポンプハウジングのアキュムレーター部の断面を図示しており、その(A)が封止用ボールを取り除いた状態を示し、その(B)が(A)図のB部の拡大図を示し、その(C)が封止用ボールを配置した状態を示し、その(D)が(C)図のD部の拡大図を示している。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
尚、以下の実施形態では、ポンプ式噴霧機構を一つの例示として示すが、この封止構造はそのまま例えばエアゾール式噴霧機構においても適用することができるものである。
図1は、容器のキャップ部に取り付けられた本発明のポンプ式噴霧機構に係る一実施形態を図示した断面説明図である。
この実施形態では、ステムを押下する構造がトリガー形式のものであり、且つステムの押下を防止するストッパー部材が設けられており、この図は非作動状態を図示している。
図2は、上記図1に示した同じ実施形態を図示しており、その作動状態つまり噴霧状態を図示している。
本発明に係るポンプ式噴霧機構10(以下単に「噴霧機構」という。)は、キャップ部Cに取り付けられており、本体部11と、この本体部11の後方の回動部12で回動自在に取り付けられたトリガー部13と、略直角方向に折曲する押下ボタン部15と、本体部11の下端部に連結されたポンプ部20とから成る。
ポンプ部20の下方側がアキュムレーター部21となっており、このアキュムレーター部21の内部で上下に往復動するピストン部22が配備され、このピストン部22はステム30に対してコイルスプリングにより常に下方に付勢され、またこのピストン部22の軸芯部には内容液吐出用の前記ステム30が貫通し、ステム30の下端部にはコイルスプリング受部23が設けられてこの下方に位置するコイルスプリングによりステム30は常に上方に付勢されている。
これによりステム30が押下されると、このピストン部22も下方に移動する。
ステム30の軸芯部には内容液の導通路が形成されており、ステム30の上端部に連結する前記押下ボタン15の導通路と連通している。この押下ボタン15の導通路の先端部に噴口17が形成されている。つまり、この押下ボタン15自体が噴口部材を構成している。
従って、押下ボタン15は、トリガー部13のレバー14を引き寄せると、下方に押下され、同時にステム30も押下され、これに伴いピストン部22も押下されることによって、アキュムレーター部21内に貯留している内容液が圧縮されて、ステム30の導通路内に流入し、その後押下ボタン15内の導通路を通過して噴口17から内容液が外界に噴霧されることとなるのである。
この内容液が噴霧されている状態を図2が示している。
この図2から解る通り、トリガー部13のレバー14を引き寄せるためには、ロック部材25を後方に向けて引き出さねばならない。図2では、このロック部材25が後方に引き出され、レバー14を引き寄せて、内容液が噴口17から外界に噴霧されている状態である。
この内容液が噴口17から噴霧されている間、アキュムレーター部21の下端に位置する封止用ボール26がアキュムレーター部21の下端の開口部を封止しているのである。
本発明においては、この封止用ボール26とアキュムレーター部21の接合内周面27との構成が特徴部分となっている。
ここで、上記封止用ボール26がボール弁を意味し、アキュムレーター部21の下端の開口部の接合内周面27の部位が弁座部を意味することとなる。
他方、ポンプ部20の内部で上下に往復動するピストン部22の上下運動を区画する空間の上端部を封止するのが、本体部11の下端面となり、この下端面がポンプ部20のポンプハウジング20hの上端面31を構成することとなる。この上端面31がポンプハウジング20hの上部封鎖部となる。
この上端面31の略中心部を貫通して、ステム30が上下に往復動することができる。
従って、ステム30が押下されない、静止時(非作動状態)では、このステム30と上記上端面31とが封止されている必要がある。というのも、容器の封鎖状態を維持するためである。
他方、内容液を噴霧した後、非作動状態に至る間には、容器内への外気の導入が必要となる。
この外気導入の構成は、以下のようになる。
ポンプハウジング20hの上端を閉鎖する上端面(上部封鎖部)31とステム30との間には隙間があり、同様に、この上面部31から筒状に上方に延長するガイド部32と押下ボタン部15の下方部分にも隙間が設けられており、ステム30が押下された状態で、上記の隙間からピストン部22の上方部分の外周の隙間を通り、ポンプハウジング20hに設けた穴部35から容器内部に外気が導入されるのである。
ここで、上記ステム30の中間部の外表面の周方向に設けられた環状突条部36が上面部31の略中心部に設けた貫通孔(ステム挿通孔)を封止できる構造である。
つまり、ステム30と上面部31の隙間を封止できる構成である。
そして、この発明においては、この封止をより効果的に実施するために、上記環状突条部36の上面側を外側方向に膨出する曲面に形成している点がその特徴となっている。
上記封止用ボール26とアキュムレーター部21の接合内周面27の構成については次の図3により更に詳説する。
図3は、上記実施形態に係るポンプ式噴霧機構における内部構造を省略したポンプハウジングのアキュムレーター部の断面を図示しており、その(A)が封止用ボールを取り除いた状態を示し、その(B)が(A)図のB部の拡大図を示し、その(C)が封止用ボールを配置した状態を示し、その(D)が(C)図のD部の拡大図を示している。
これらの断面図及び断面拡大図から解る通り、本発明に係るポンプ部20のアキュムレーター部21の下端部29には、容器内の内容液を吸い上げるためのディップチューブの上端部が連結される。
この下端部29の少し上方には、細径部28が設けられ、この細径部28の上方にはその内径が徐々に拡大する封止用ボール26が接合する接合内周面27が設けられている。
上記した通り、この封止用ボール26がボール弁となり、上記接合内周面27が弁座部となる。
この接合内周面27に封止用ボール26が接合して封止が行われ、アキュムレーター部21の内部に貯留する内容液を液密状態に封止できるのである。
本発明においては、この接合内周面27が拡大された図3(B)及び(D)に図示した通り、その内側方向に膨出するような曲面に形成されていることが最大の特徴部分なのである。
図4は、上記実施形態におけるステムの中間外周面に設けた環状突条部とポンプハウジングの上面を閉鎖する上面部との封止状態を示す拡大断面図である。
この図から良く分かる通り、ステム30は、ポンプハウジング20hの上面を封鎖する上面部31の略中心部を貫通し、上下に往復動可能に形成されている。
このステム30の略中央外周面には、その周方向に環状突条部36が形成され、ステム30と上面部31との隙間を封止することができる。
この環状突条部36の上面側が外側方向に膨出するように曲面に形成されている点も本発明の特徴点となっている。
この構成により、ステム30と上面部31との隙間はより適切に封止が行われることとなるのである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記封止構造に関する簡単な実験結果について説明を加える。
図5は、上記ボール弁と弁座部とのシール性を検証する第1の実験方法を示す説明図である。
この図に示した通り、水槽S内に水Wを満たし、この水W内にポンプ部Pの下端部を入れ、ポンプ部Pの上端部からエアーAを供給するのである。
供給するエアーの圧力は、0.1MPaである。
その結果は、図8に示した従来のもの、即ち、弁座部の接合内周面がテーパー状の平面的なものにあっては、空気の泡がブクブク水槽内に流れ込むが、本発明に係る上記弁座部の接合内周面が曲面形状に膨出しているものにあっては、殆ど空気の泡は流れ込まなかった。
但し、従来のものであっても、精製水等の内容液の吸い上げなどのポンプ製品としての機能は満たすものである。
図6は、同様に上記ボール弁と弁座部とのシール性を検証する第2の実験方法を示す説明図であり、トリガー形式のポンプ式噴霧機構の下端部にU字管を連結したものであって、その(A)が図8に図示した従来のものを示し、その(B)が上記本発明に係るものを示している。
このU字管の中に水Wを入れた状態で、ポンプ式噴霧機構P1、P2のトリガーレバーL1、L2を複数回引き寄せるように操作して、U字管内部のエアーAを外部に吐出させるのである。
その結果、(A)図の従来のものにあっては、U字管内部の水Wの水面Xがポンプ作動時に上下して、左右の両水面X、Xはほぼ同じ状態(略水平のまま)を維持するのであった。
他方、(B)図の本発明のものにあっては、図示した通り、作動回数に応じて、ポンプ取り付け側の水面X(右側水面)が上方に引き上げられた状態を維持するものであった。
このように上記2つの実験結果から、本発明に係るボール弁と弁座部の構造が従来のそれよりも明白にそのシール性が高いことが証明された。
ここで、従来のエアゾール式噴霧機構の一例を示す。
図7は、従来からあるエアゾール式噴霧機構の縦断面図を示しており、その内部にボール弁と弁座部を備えるものである。
このエアゾール式噴霧機構のバルブ50には、その下端部にボール弁56が内設されたボール弁収納部51が接続し、このボール弁収納部51の下端部にディップチューブ58が接続する。
上記バルブ50の内部には、バルブステム52が上下往復動可能に設備され、このバルブステム52は、コイルスプリングにより常に上方に付勢され、不使用状態でバルブステム52は最上位に位置して、バルブステム52の側壁に設けられた横孔は封止された状態となる。
バルブステム52が押下されると、上記横孔が開放され、エアゾール容器の内容液は、ディップチューブ58、ボール弁収納部51、バルブ50そしてバルブステム52の導通路を流通してバルブステム52の上端吐出口へと流出する。
ここで上記噴射が行われると、この従来例では、ボール弁56の作動により、内容液の吐出が一定量となる定量噴射機構を有するものとなっている。
即ち、このボール弁56の作用により、バルブステム52が押下されると、前記ボール弁56がボール弁収納部51の下端内面である接合内周面57と接合して封止が行われ、エアゾール容器内の内容液の供給が停止されて、ボール弁収納部51及びバルブ50内部の内容液のみが外部に吐出され、そしてボール弁56が上方に移行して通路を封止するため、一定量の内容液の噴射が行われることとなるのである。
当該一定量の噴射が行われ、バルブステム52が元の上方位置に復帰すると、ボール弁56の上部の内圧は低下した状態となっており、ボール弁56の上方での封止においては一部に通路54が設けられているために、内容液はボール弁56の上方に流入し、ボール弁56は自重で最初の状態に復帰するのである。
以上の動作を繰り返して定量噴射が行われる。
ここで、この従来のエアゾール式噴霧機構においては、上記ポンプ式噴霧機構と同様に、ボール弁56と共同して封止を行うボール弁収納部51の下端内面である接合内周面57は、逆円錐形状の表面形状を有しており、即ち、傾斜した平面から成るものであった。
本発明においては、このようなボール弁56と接合内周面57との両者の接合構造(図8に示した構造と同じ構造)を改良して、前記接合内周面を内側方向に膨出した湾曲面(図3示した構造と同じ構造)に形成したことをその特徴とするものである。
このように、本発明に係るボール弁と弁座部との接合構造は、エアゾール式の噴霧機構においても適用することができるものである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更することが可能である。
先ず、上記実施形態においては、ポンプ式噴霧機構を例示して説明したが、本発明に係るボール弁と弁座部の封止構造は、上記した通りそのままエアゾール式噴霧機構にも適用できるものである。
即ち、エアゾール式噴霧機構においても、例えば定量噴射機構を備えたものにあっては、このボール弁と弁座部との構成をそのまま適用することができるからである。
次に、上記実施形態においては、トリガー形式の噴霧機構について説明したが、トリガー形式でなく押しボタン形式のものであってもよい。
このトリガー式又は押しボタン式構造も、エアゾール式噴射機構にもそのまま適用することができる。
ポンプハウジングの内容積についても、所望のサイズのものとして実施することができる。
同様に、アキュムレーター部のピストン部の上下の行程長さも自由に設計変更することができる。
勿論、封止用ボールの直径も適宜必要に応じて設計変更することができ、この封止用ボールが接合する弁座部の接合内周面の内側方向への膨出高さも自由に設計変更することができる。
同様に、ステムの中間外周面に設けた環状突条部の上面側の膨出高さも自由に設計変更することができる。
以上、本発明においては、ボール弁とこれに接合する弁座部との封止構造を改良したことにより、ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構の封止効果をより向上させることができたものである。
10 ポンプ式噴霧機構
11 本体部
12 回動部
13 トリガー部
14 レバー
15 押下ボタン部
17 噴口
20 ポンプ部
20h ポンプハウジング
21 アキュムレーター部
22 ピストン部
23 コイルスプリング受部
26 封止用ボール
27 接合内周面
28 細径部
29 下端部
30 ステム
31 上端面
35 穴部
36 環状突条部

Claims (2)

  1. ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構に備えられた内容液を吸い上げるポンプ部又は内容液の噴射の開閉を行うバルブ部に配設されるボール弁と当該ボール弁によって通路が封止される弁座部との封止構造において、
    ボール弁が弁座部を封止する当該弁座部の接合内周面を内側方向に膨出する曲面に形成したことを特徴とする噴霧機構の封止構造。
  2. ポンプ式噴霧機構又はエアゾール式噴霧機構において、ポンプ部又はバルブ部から上方に延長するステムを押下する手段がトリガー式又は押しボタン式であることを特徴とする請求項1に記載の噴霧機構の封止構造。
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