JP2017064069A - 手術用把持具 - Google Patents

手術用把持具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017064069A
JP2017064069A JP2015193734A JP2015193734A JP2017064069A JP 2017064069 A JP2017064069 A JP 2017064069A JP 2015193734 A JP2015193734 A JP 2015193734A JP 2015193734 A JP2015193734 A JP 2015193734A JP 2017064069 A JP2017064069 A JP 2017064069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
surgical
engaging
fitting
gripping device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015193734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6525842B2 (ja
Inventor
加藤 弘一
Koichi Kato
弘一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Medical Corp
Original Assignee
Kyocera Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Medical Corp filed Critical Kyocera Medical Corp
Priority to JP2015193734A priority Critical patent/JP6525842B2/ja
Publication of JP2017064069A publication Critical patent/JP2017064069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6525842B2 publication Critical patent/JP6525842B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Prostheses (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 手術用部材の嵌合凹部に偏りのない押圧力を作用させて、手術用部材を確実に把持することができる手術用把持具を提供する。【解決手段】 把持具本体3と、係合部材4と、作動部材5と、駆動手段6とを含んで構成され、把持具本体3は、ブローチ2に形成された嵌合凹部7に嵌合可能な中空の嵌合部8を有する。係合部材4は、嵌合部8から先端部4aが突出して嵌合凹部7の内面に当接する突出位置と、嵌合部8内に先端部4aが退避した退避位置とにわたって、把持具本体3の長手軸線L0に90°未満の予め定める角度で交差する第1軸線L1まわりに角変位自在に設けられる。作動部材5は、把持具本体3に、長手方向に移動自在に保持され、係合部材4の第1軸線L1に関して、先端部4aとは反対側の部分に、長手軸線L0に直交する第2軸線L2まわりに回動自在な連結部9を有する。駆動手段6は、把持具本体3に保持され、作動部材5を把持具本体3の長手方向に移動させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる手術用部材を把持するための手術用把持具に関する。
関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、関節に止着して用いられる手術用部材を把持する手術用把持具の従来技術は、たとえば特許文献1に人工股関節用手術器具として記載されている。この従来技術の手術用把持具は、大腿骨の近位端に固定される人工股関節のステムが挿入されるステム用穴部を大腿骨に形成するために、大腿骨に打ち込まれるブローチと、ブローチに形成された嵌合凹部としての係合穴部に係合する係合凸部が形成されたハンドル本体部を有するブローチハンドルとを備える。
係合凸部の外壁には、該係合凸部の突出する方向に交差する方向において、一側方から他側方に向かって互いに近づくように傾斜する一対の凸部側テーパ面が形成される。係合穴部の内壁には、一対の凸部側テーパ面に対応する一対の穴部側テーパ面が形成される。ブローチハンドルは、係合凸部が係合穴部に挿入された状態で、係合凸部が前記一側方から他側方に向かう押圧方向に押圧されることによって、一対の凸部側テーパ面を一対の穴部側テーパ面に押し付けるための押圧機構を備える。この押圧機構は、ハンドル本体部に対して変位する操作部と、操作部の操作による変位によって、係合穴部に挿入された係合凸部が係合穴部に押し付けられるように、該係合凸部を押圧する押圧部とを有する。
ブローチの係合穴部にブローチハンドルの係合凸部を係合させて、ブローチハンドルにブローチが固定される。ブローチの先端部を大腿骨の近位端に当接させた状態で、ブローチハンドルをハンマーで打撃することによって、ブローチが大腿骨内に打ち込まれ、ステムを挿入するためのステム用穴部が大腿骨に形成される。
係合凸部を係合穴部に挿入した状態で、押圧機構の押圧部によって係合凸部が押圧されることで、係合凸部の一対の凸部側テーパ面のそれぞれが、係合穴部の一対の穴部側テーパ面のそれぞれに押付けられて、係合凸部と係合穴部とが固定され、ブローチがブローチハンドルによって大きな把持力で把持される。
特開2015−123092号公報
前述の従来技術では、大腿骨内に固定されるステムが、長尺の幹部と頸部との2部材が長手方向に分割可能なモジュラーネック式ステムである場合、ステム幹部は大腿骨の髄腔部に適合するように3次元的に複雑な解剖学的形状を有しており、ステム頸部の軸線は、ステム幹部の軸線に対して鋭角の角度を成して交差しているので、このようなステムが挿入されるステム用穴部を形成するブローチもまた、ステム頸部の軸線とステム幹部の軸線とに対応して傾斜した軸線を有している。
ブローチを用いてステム幹部の長手軸線に沿って真っ直ぐにブローチングするために、手術用把持具であるブローチハンドルを、ステム幹部の軸線に沿ってほぼ平行に操作すると、ハンドル本体部の軸線と係合凸部の軸線とがほぼ平行であるので、ブローチハンドルの係合凸部は、ブローチの係合穴部に、鋭角に傾斜した状態で係合している。
そのため、係合穴部に対する係合凸部の押圧力に偏りが生じた状態でブローチを把持することになり、このような押圧力の偏りによって、ブローチの骨への押付け力にも偏りが生じ、ブローチなどの手術用部材を確実に把持する上で、好ましくないという問題がある。また、上記のモジュラーネック式ステムなどの人工股関節用ステムに限るものではなく、膝関節、肘関節などの各種の部位に埋設される人工関節用ステムなどの手術用部材を把持するための手術用把持具においても、上記と同様な問題を有する。
本発明の目的は、手術用部材の嵌合凹部に偏りのない押圧力を作用させて、手術用部材を確実に把持することができる手術用把持具を提供することである。
本発明は、関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる手術用部材を把持する手術用把持具であって、
前記手術用部材に形成された嵌合凹部に嵌合可能な中空の嵌合部を有する長手の把持具本体と、
前記嵌合部に、該嵌合部から先端部が突出して前記嵌合凹部の内面に当接する突出位置と、前記嵌合部内に先端部が退避した退避位置とにわたって、把持具本体の長手方向に延びる長手軸線に90°未満の予め定める角度で交差する第1軸線まわりに角変位自在に設けられる係合部材と、
把持具本体に、前記長手方向に移動自在に保持され、前記係合部材の前記第1軸線に関して前記先端部とは反対側の部分に、前記長手軸線に直交する第2軸線まわりに回動自在に連結される連結部を有する作動部材と、
把持具本体に保持され、前記作動部材を把持具本体の長手方向に移動させる駆動手段と、を含むことを特徴とする手術用把持具である。
また本発明は、前記連結部は、第2軸線を中心とする円柱体から成り、
前記係合部材における先端部とは反対側の部分には、前記円柱体の外周面の少なくとも一部を接触させて該円柱体を支持する小径部を有し、該小径部から前記第2軸線方向に離反するにつれて内径が大きくなる透孔が形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記透孔は、前記小径部から前記第2軸線方向の両側に向かって内径が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
また本発明は、前記連結部の透孔に臨む内周面と、前記第2軸線とが成す角度θ1は、前記第1軸線と前記第2軸線とが成す角度θ2以上に選ばれることを特徴とする。
本発明によれば、手術用把持具は、関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる手術用部材を把持するために用いられる。このような手術用把持具は、把持具本体と、係合部材と、作動部材と、駆動手段とを含んで構成される。把持具本体は、手術用部材に形成された嵌合凹部に嵌合可能な中空の嵌合部を有し、係合部材は、嵌合部に、該嵌合部から先端部が突出して前記嵌合凹部の内面に当接する突出位置と、嵌合部内に先端部が退避した退避位置とにわたって、把持具本体の長手方向に延びる長手軸線に90°未満の予め定める角度で交差する第1軸線まわりに角変位自在に設けられる。作動部材は、係合部材の第1軸線に関して先端部とは反対側の部分に、長手軸線に直交する第2軸線まわりに回動自在に連結される連結部を有する。
嵌合部を手術用部材の嵌合凹部に嵌合させた状態で、駆動手段によって作動部材を把持具本体の長手方向に移動させると、その移動方向に対応する方向に係合部材が退避位置から突出位置へ、または突出位置から退避位置へ変位させることができる。係合部材が退避位置から突出位置に変位したときには、嵌合凹部が把持部本体の長手方向に対して傾斜している状態であっても、係合部材が突出位置と退避位置とにわたって第1軸線まわりに角変位自在に設けられるので、駆動手段の駆動力の方向と係合部材の移動方向とが異なる場合であっても、係合部材の先端部を嵌合凹部の内面に偏りのない大きな押圧力で当接させて、嵌合部を嵌合凹部に大きな押付け力で押付け、手術用部材を手術用把持具によって確実に把持することができる。
また本発明によれば、連結部は、第2軸線を中心とする円柱体から成り、係合部材における先端部とは反対側の部分には、前記円柱体の外周面の少なくとも一部を接触させて該円柱体を支持する小径部を有し、該小径部から第2軸線方向に離反するにつれて内径が大きくなる透孔が形成されるので、係合部材4が透孔内の連結部に支持された状態で係合部材を角変位させることができ、作動部材に対して係合部材を異なる方向に角変位させた状態で、嵌合凹部に大きな押付け力で嵌合部を押し付けて係合させ、確実に手術用部材を把持することができる。
また本発明によれば、透孔は、小径部から第2軸線方向の両側に向かって内径が大きくなるように形成されるので、連結部から係合部材の小径部に作用する反力を係合部材の第2軸線方向の両側へ分散させ、連結部から係合部材の小径部に作用する大きな反力を許容することができ、係合部材の損傷または変形を抑制することができる。
また本発明によれば、連結部の透孔に臨む内周面と、第2軸線とが成す角度θ1は、第1軸線と第2軸線とが成す角度θ2以上に選ばれるので、係合部材が第1軸線と第2軸線とが成す角度θ2を超えて角変位しても、連結部が係合部材の小径部に干渉して、小径部に連結部から大きな反力が作用することを防止することができる。
本発明の一実施形態の手術用把持具1を示す正面図である。 図1の上方から見た手術用把持具1の平面図である。 手術用把持具1の手前側を切欠いた斜視図である。 手術用把持具1の係合部材4付近の拡大平面図である。 図4のセクションVの拡大断面図である。 係合部材4の拡大正面図である。 係合部材4の拡大平面図である。 係合部材4の拡大背面図である。 手術用把持具1の動作を説明するための図であり、図9(1)は係合部材4の先端部4aが嵌合部8から突出した当接位置に配置された状態を示し、図9(2)は係合部材4の先端部4aが当接位置から退避位置側に変位した中間位置に配置された状態を示し、図9(3)は係合部材4の先端部4aが嵌合部8内に退避した退避位置に配置された状態を示す。
図1は本発明の一実施形態の手術用把持具1を示す正面図であり、図2は図1の上方から見た手術用把持具1の平面図であり、図3は手術用把持具1の手前側を切欠いた斜視図である。本実施形態の手術用把持具1は、関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、関節に止着して用いられる手術用部材を把持するために用いられる。本実施形態では、股関節の大転子が切除された大腿骨の髄腔に、大腿骨の近位端側からステムを挿入するためのステム用穴部を形成するための手術用部材であるブローチ2を把持して、大腿骨を穿孔(以下、「ブローチング」という。)するために用いられる手術用把持具1について説明する。大腿骨には、ブローチ2を挿入するためのステムの下穴が形成される。
ブローチ2は、基端部2aから先端部2bに向かって先細状に形成され、外周表面には多数の刃部が形成されている。下穴の開口からブローチ2を打ち込んだ後、打ち込まれたブローチ2を引き抜くことによって、ステム用穴部が形成される。ステムは、モジュラーネック式ステムであり、長尺の幹部と頸部との2つの部材が長手方向に分割可能に構成される。
手術用把持具1は、把持具本体3、係合部材4、作動部材5および駆動手段6を含んで構成される。把持具本体3は、ブローチ2に形成された嵌合凹部7に嵌合可能な中空の嵌合部8を有する長手部材から成る。係合部材4は、嵌合部8に、該嵌合部8から先端部4aが突出して嵌合凹部7の内面に当接する突出位置と、嵌合部8内に先端部4aが退避した退避位置とにわたって、把持具本体3の長手方向に延びる長手軸線L0に90°未満の予め定める角度αを成して交差する第1軸線L1まわりに角変位自在に設けられる。
作動部材5は、把持具本体3に、長手方向に移動自在に保持され、係合部材4の第1軸線L1に関して先端部4aとは反対側の部分に、長手軸線L0に直交する第2軸線L2まわりに回動自在に連結される連結部9を有する。駆動手段6は、把持具本体3に保持され、作動部材5を把持具本体3の長手方向に移動させる。係合部材4および作動部材5は、たとえばステンレス鋼から成る。
駆動手段6は、操作レバー20と、第1リンク部材21と、第2リンク部材22と、第1ピン24と、第2ピン25と、第3ピン26と、第4ピン27と、第5ピン28と、第6ピン29とを含んで構成される。これらの操作レバー20、第1および第2リンク部材21,22と、第1〜第6ピン24〜29とは、たとえばステンレス鋼から成る。
操作レバー20は、偏平な棒状体から成り、術者などの操作者が把持する操作部20aと、操作部20aの長手方向一端部に連なり、厚み方向(図1の紙面に垂直な方向)に垂直な方向から見て大略的に楕円状の基部20bとを有する。基部20bは、一対の板状部分20b1,20b2と、各板状部分20b1,20b2に一体的に連なって形成される厚肉部分20b3とを有する。各板状部分20b1,20b2の間には、第1リンク部材21の一端部が面方向に移動自在に嵌合する凹所20b4が形成される。
把持具本体3は、長手方向に垂直な断面が一方向(図1の上方)に開放した略U字状の中空部材から成り、一直線に延びる長手の第1把持部3aと、第1把持部3aの長手方向一端部に屈曲して連なる第2把持部3bと、第2把持部の一端部に第1把持部3aと平行となるように屈曲して連なる第3把持部3cと、縦長の板状体から成り、ブローチ2を打込む際にハンマーによって打撃されるインパクトプレート3dとを有する。このような把持具本体3は、たとえばステンレス鋼から成る。
把持具本体3の内部空間には、前述の操作レバー20の操作部20aの長手方向一端部と、基部20bと、第1および第2リンク部材21,22と、作動部材5と、第2ピン25と、第3ピン26と、第4ピン27と、第6ピン29とが収容される。第1ピン24の一端部は、把持具本体3の一方の側壁に固定され、第1ピン24の他端部は、把持具本体3の他方の側壁に固定される。第1ピン24の各側壁間の中間部は、操作レバー20の基部20bの厚肉部分20b3を回動自在に貫通し、操作レバー20を第1ピン24の軸線まわりに矢符A1方向および矢符A2方向に角変位自在に支持している。
第2ピン25の一端部は、基部20bの一方の板状部分20b1に固定され、第2ピン25の他端部は、基部20bの他方の板状部分20b2に固定される。第2ピン25の各板状部分20b1,20b2間の中間部は、第1リンク部材21の一端部を貫通し、第1リンク部材21の一端部が第2ピン25の軸線まわりに回動自在にピン結合される。
第1リンク部材21の他端部は、第3ピン26によって第2リンク部材22の一端部にピン結合される。第2リンク部材22の他端部は、第4ピン27によって作動部材5の一端部にピン結合される。第2リンク部材22の中間部は、第5ピン28にピン結合され、第5ピン28の一端部は、把持具本体3の一方の側壁に固定され、第5ピン28の他端部は、把持具本体3の他方の側壁に固定される。
作動部材5の他端部は、連結部9によって、係合部材4に第2軸線L2まわりに回動自在にピン結合される。係合部材4の中間部は、第6ピン29によって嵌合部8に第1軸線L1まわりに回動自在にピン結合される。係合部材4の一端部は、前述した先細状の先端部4aを構成する。
図4は手術用把持具1の係合部材4付近の拡大平面図であり、図5は図4のセクションVの拡大断面図である。図6は係合部材4の拡大正面図であり、図7は係合部材4の拡大平面図であり、図8は係合部材4の拡大背面図である。連結部9は、第2軸線L2を中心とする円柱体から成る。係合部材4における先端部4aとは反対側の部分には、連結部9の円筒状の外周面の少なくとも一部を接触させて該連結部9を支持する小径部10を有し、該小径部10から第2軸線L2方向に離反するにつれて内径が大きくなる透孔11が形成される。
連結部9の透孔11に臨む内周面12と、第2軸線L2とが成す角度θ1は、第1軸線L1と第2軸線L2とが成す角度θ2以上に選ばれる。
図9は手術用把持具1の動作を説明するための図であり、図9(1)は係合部材4の先端部4aが嵌合部8から突出した当接位置に配置された状態を示し、図9(2)は係合部材4の先端部4aが当接位置から退避位置側に変位した中間位置に配置された状態を示し、図9(3)は係合部材4の先端部4aが嵌合部8内に退避した退避位置に配置された状態を示す。
図9(1)に示されるように、操作レバー20が把持具本体3とほぼ平行に配置した状態では、係合部材4の先端部が嵌合部8から突出した突出位置に配置、嵌合部8をブローチ2の嵌合凹部7に嵌合させた状態で、係合部材4の先端部4aが嵌合凹部7の内面を押圧し、嵌合部8が嵌合凹部7の内面に大きな押付け力で押付けられて、高い把持力によってブローチ2を把持することができる。
操作レバー20を前述の図9(1)に示されるように、把持具本体3とほぼ平行に倒した状態から、操作レバー20を矢符A1方向に操作すると、図9(2)に示されるように、係合部材4の先端部4aが嵌合部8内へ向けて変位し、さらに操作レバー20を矢符A1方向に操作すると、図9(3)に示されるように、係合部材4は嵌合部8内へ埋没し、退避位置に配置される。
以上のような手術用把持具1によって、嵌合部8を手術用部材の嵌合凹部7に嵌合させた状態で、駆動手段6によって作動部材5を把持具本体の長手方向に移動させると、その移動方向に対応する方向に係合部材4が退避位置から突出位置へ、または突出位置から退避位置へ変位させることができる。係合部材4が退避位置から突出位置に変位したときには、嵌合凹部7が把持部本体の長手方向に対して傾斜している状態であっても、係合部材4が突出位置と退避位置とにわたって第1軸線L1まわりに角変位自在に設けられるので、駆動手段6の駆動力、すなわち術者の操作による操作レバー20で作動部材5の方向と係合部材4の移動方向とが異なる場合であっても、係合部材4の先端部4aを嵌合凹部7の内面に偏りのない大きな押圧力で当接させて、嵌合部8を嵌合凹部7に大きな押付け力で押付け、ブローチ2を手術用把持具1によって確実に把持することができる。
また、連結部9は、第2軸線L2を中心とする円柱体から成り、係合部材4における先端部4aとは反対側の部分には、前記円柱体の外周面の少なくとも一部を接触させて該円柱体を支持する小径部10を有し、該小径部10から第2軸線L2方向に離反するにつれて内径が大きくなる透孔11が形成されるので、係合部材4が透孔11内の連結部9に支持された状態で係合部材4を角変位させることができ、作動部材5に対して係合部材4を異なる方向に角変位させた状態で、嵌合凹部77に大きな押付け力で嵌合部8を押し付けて係合させ、確実にブローチ2を把持することができる。
また、連結部9の透孔11に臨む内周面12と、第2軸線L2とが成す角度θ1は、第1軸線L1と第2軸線L2とが成す角度θ2以上に選ばれるので、係合部材4が第1軸線L1と第2軸線L2とが成す角度θ2を超えて角変位しても、連結部9が係合部材4の小径部10に干渉して、小径部10に連結部9から大きな反力が作用することを防止することができる。
本発明の他の実施形態として、透孔11は、小径部10から第2軸線L2方向の両側に向かって内径が大きくなるように形成されてもよい。これによって、連結部9から係合部材4の小径部10に作用する反力を係合部材4の第2軸線L2方向の両側へ分散させ、連結部9から係合部材4の小径部10に作用する大きな反力を許容することができ、係合部材4の損傷または変形を抑制することができる。
前述の実施形態では、手術用部材としてブローチ2を把持する場合について述べたが、本発明の他の実施形態では、手術用部材として、人体に埋設されたステムを外す場合においても、該ステムを把持するために本発明に係る手術用把持具を有利に実施することができる。また、本発明は、上記のモジュラーネック式ステムなどの人工股関節用ステムに限るものではなく、膝関節、肘関節などの各種の部位に埋設される人工関節用ステムなどの手術用部材を把持するための手術用把持具においても、本発明を好適に実施することができる。
1 手術用把持具
2 ブローチ
3 把持具本体
4 係合部材
4a 先端部
5 作動部材
6 駆動手段
7 嵌合凹部
8 嵌合部
9 連結部
10 小径部
11 透孔
12 内周面
20 操作レバー
21 第1リンク部材
22 第2リンク部材
24 第1ピン
25 第2ピン
26 第3ピン
27 第4ピン
28 第5ピン
29 第6ピン
L0 長手軸線
L1 第1軸線
L2 第2軸線

Claims (4)

  1. 関節の一部または全部を人工関節に置換する手術において、前記関節に止着して用いられる手術用部材を把持する手術用把持具であって、
    前記手術用部材に形成された嵌合凹部に嵌合可能な中空の嵌合部を有する長手の把持具本体と、
    前記嵌合部に、該嵌合部から先端部が突出して前記嵌合凹部の内面に当接する突出位置と、前記嵌合部内に先端部が退避した退避位置とにわたって、把持具本体の長手方向に延びる長手軸線に90°未満の予め定める角度で交差する第1軸線まわりに角変位自在に設けられる係合部材と、
    把持具本体に、前記長手方向に移動自在に保持され、前記係合部材の前記第1軸線に関して前記先端部とは反対側の部分に、前記長手軸線に直交する第2軸線まわりに回動自在に連結される連結部を有する作動部材と、
    把持具本体に保持され、前記作動部材を把持具本体の長手方向に移動させる駆動手段と、を含むことを特徴とする手術用把持具。
  2. 前記連結部は、第2軸線を中心とする円柱体から成り、
    前記係合部材における先端部とは反対側の部分には、前記円柱体の外周面の少なくとも一部を接触させて該円柱体を支持する小径部を有し、該小径部から前記第2軸線方向に離反するにつれて内径が大きくなる透孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の手術用把持具。
  3. 前記透孔は、前記小径部から前記第2軸線方向の両側に向かって内径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手術用把持具。
  4. 前記連結部の透孔に臨む内周面と、前記第2軸線とが成す角度θ1は、前記第1軸線と前記第2軸線とが成す角度θ2以上に選ばれることを特徴とする請求項2または3に記載の手術用把持具。
JP2015193734A 2015-09-30 2015-09-30 手術用把持具 Active JP6525842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015193734A JP6525842B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 手術用把持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015193734A JP6525842B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 手術用把持具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017064069A true JP2017064069A (ja) 2017-04-06
JP6525842B2 JP6525842B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=58493280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015193734A Active JP6525842B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 手術用把持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6525842B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019111136A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 京セラ株式会社 手術用器具

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5531750A (en) * 1994-07-15 1996-07-02 Snap-On Incorporated Surgical tool and adjustable locking handle therefor
WO2006061708A2 (en) * 2004-12-09 2006-06-15 Precimed S.A. Surgical tool holder for facilitated sterilization
KR20100005536A (ko) * 2008-07-07 2010-01-15 주식회사 코렌텍 브로치핸들
US20110152954A1 (en) * 2009-12-22 2011-06-23 Howmedica Osteonics Corp. Broach handle with flexure spring
US20120083769A1 (en) * 2010-03-05 2012-04-05 Greatbatch Medical S.A. Double Offset Surgical Tool Handle Assembly To Provide Greater Offset From The Coronal Plane
JP2013511351A (ja) * 2009-11-20 2013-04-04 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 二重オフセットを有した手術器具
JP2013094331A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Kyocera Medical Corp 人工股関節置換術用手術器具
US20140121650A1 (en) * 2012-10-29 2014-05-01 Zimmer, Inc. Surgical tool handle assemblies and related methods
JP2014180564A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Depuy (Ireland) 大腿システムハンドル手術器具及びその組み立て方法
JP2015123092A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 京セラメディカル株式会社 人工股関節用手術器具

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5531750A (en) * 1994-07-15 1996-07-02 Snap-On Incorporated Surgical tool and adjustable locking handle therefor
WO2006061708A2 (en) * 2004-12-09 2006-06-15 Precimed S.A. Surgical tool holder for facilitated sterilization
KR20100005536A (ko) * 2008-07-07 2010-01-15 주식회사 코렌텍 브로치핸들
JP2013511351A (ja) * 2009-11-20 2013-04-04 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 二重オフセットを有した手術器具
US20110152954A1 (en) * 2009-12-22 2011-06-23 Howmedica Osteonics Corp. Broach handle with flexure spring
US20120083769A1 (en) * 2010-03-05 2012-04-05 Greatbatch Medical S.A. Double Offset Surgical Tool Handle Assembly To Provide Greater Offset From The Coronal Plane
JP2013094331A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Kyocera Medical Corp 人工股関節置換術用手術器具
US20140121650A1 (en) * 2012-10-29 2014-05-01 Zimmer, Inc. Surgical tool handle assemblies and related methods
JP2014180564A (ja) * 2013-03-15 2014-09-29 Depuy (Ireland) 大腿システムハンドル手術器具及びその組み立て方法
JP2015123092A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 京セラメディカル株式会社 人工股関節用手術器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019111136A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 京セラ株式会社 手術用器具
JP7005336B2 (ja) 2017-12-22 2022-02-10 京セラ株式会社 手術用器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6525842B2 (ja) 2019-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7806899B2 (en) Patellar resection tool
US20080172061A1 (en) Assembly Consisting of Insertion/Extraction Device and Part Used in Orthopaedic Surgery
US20180228506A1 (en) Surgical instrument
CN104902834B (zh) 用于拔出销的器械
US9468440B2 (en) Surgical clip applicator
CN101237962A (zh) 固定螺钉的螺丝刀
WO2006083728A3 (en) End effector for surgical instrument, surgical instrument, and method for forming the end effector
US10548577B2 (en) Handling device for a medical instrument
US10004519B2 (en) Jig for guide pin piercing
US20160213389A1 (en) Gripping Tool
JP5248498B2 (ja) ピンを抜き取るためのツール
WO2012042920A1 (ja) 処置具
JP4295628B2 (ja) 分解可能にハウジングに配設された機能ユニットを結合するための装置
JP2017064069A (ja) 手術用把持具
JP6449884B2 (ja) インプラントに対して外科用ロッドを操作、位置決め及び固定するための外科用器具
JP6235331B2 (ja) 人工股関節用手術器具
JP3238462U (ja) 外科手術用器具の把持手段
JP2021510554A5 (ja)
JP6883190B2 (ja) 抜歯器具
CN216257361U (zh) 一种胫骨骨折移位复位用具
JP7325967B2 (ja) 手術器具
JP2017006991A (ja) 配管抜き方法
JP7290157B2 (ja) 割ピン曲げ工具
JP6818344B2 (ja) 同軸度検査器具
JP2014023922A (ja) 内視鏡外科手術用鉗子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170509

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6525842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150