JP7005336B2 - 手術用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、手術用部材を保持するための手術用器具に関する。
関節の一部または全部を人工関節に置換する人工関節置換術等においては、ステム等の埋入部材用の外形に沿った穴または孔を骨の髄腔内に形成するために、のこぎり状の切削刃を有するステムブローチや、リーマ、やすり等の切削工具が用いられる。また、これら切削工具等の手術用部材は、施術中、適正な位置や姿勢を保持するために、ハンドルやアダプタ等と呼ばれる、手術用部材を保持する手術用器具に取り付けて使用される。
たとえば、このような手術用器具の一例として、特許文献1,2には、大腿骨の髄腔内にステム埋入孔を形成するためのステムブローチ(以下、ブローチ)を、その一端に配設されたかぎ状の係合部に嵌合させて保持する、ブローチハンドルが開示されている。
ブローチを一端に保持したブローチハンドルは、ブローチが取り付けられていない側の他端(後端部)をハンマーで叩いて使用される。大腿骨の髄腔に打ち込まれたブローチは、これを引き抜く際、ブローチの外周に形成された、のこぎり状の切刃が、大腿骨の髄腔の内面を削り取ることによって、この大腿骨の髄腔内に、ステムの外形に沿った形状の埋入孔を形成する。
特開2016-16056号公報 特開2017-64069号公報
ところで、前述のブローチハンドル等の手術用器具は、ブローチを髄腔内に打ち込んだ後、該ブローチを、髄腔外である上方向に引き抜く際にも用いられる。この引き抜きの際、ブローチハンドルにおける保持部とは反対側の他端に衝撃を与えると、その衝撃の力によって、一端部に保持されたブローチの保持が開放され、ブローチが手術用器具から脱落してしまう場合があった。
なお、上記の問題は、ブローチハンドルに限るものではなく、人工関節置換術や他の施術で使用される、手術用部材を保持する手術用器具のなかで、衝撃を繰り返し受けることの多い手術用器具全般において、同様に発生する問題である。
本発明の目的は、器具長手方向に強い衝撃を受けた場合でも、手術用部材の保持が開放されにくい手術用器具を提供することである。
本開示の手術用器具は、一端に手術用部材を保持可能な手術用器具であって、
第1部材および第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを連結する連結部材と、を備え、
前記連結部材は、前記第1部材と前記第2部材とを相対的に回転可能に連結しており、
前記第1部材は、その一端部に、前記手術用部材を保持するための第1保持部を有し、
前記第2部材は、その一端部に、前記第1保持部との間に前記手術用部材を保持する第2保持部を有し、
前記第1部材または前記第2部材の少なくとも一方は、前記連結部材よりもそれぞれの他端部側の位置に、前記第1部材と前記第2部材との相対的な回転を制限するロック機構を有し、
前記ロック機構は、前記第1保持部と前記第2保持部との間を押し広げる操作を阻止することによって、前記第1部材と前記第2部材との相対的な回転を制限することを特徴とする。
本開示によれば、器具長手方向に強い衝撃を受けた場合でも、手術用部材の保持が開放されにくい手術用器具とすることができる。
本発明の実施形態の手術用器具の分解斜視図である。 手術用器具を組み立てた状態を示す図である。 図2の手術用器具を反対側の側方から見た図である。 手術用器具のロックを解除して保持部を開いた状態を示す図である。 図4の手術用器具を反対側の側方から見た図である。 (a)は手術用器具を見下ろした平面図であり、(b)は(a)のP部拡大図である。また、(c),(d)はスライダの突部であるスライダノブの形状例を示す側面図である。
本実施形態で説明する手術用器具は、その一端に、大腿骨の髄腔内にステム埋入孔を形成するための手術用部材であるステムブローチ(各図中では符号Bで表示)を保持して、大腿骨を穿孔(「ブローチング」という)するために用いられる、ブローチハンドルである。
図1の分解斜視図に示すように、ブローチハンドル10は、第1部材である保持具本体1と、第2部材である操作用の保持具副体2と、保持具本体1と保持具副体2とを連結する連結軸部材としての第1ピン3および第2ピン4と、保持具副体2に取り付けられる、スライダ5,ばね6,ばね受け7等からなるロック機構を含んで構成される。なお、以降の実施形態で使用する「器具長手方向」とは、最長の部材である保持具本体1の長さ(全長)に沿った方向であり、施術時のブローチング方向と同じ方向をいう。
保持具本体1は、図6(a)の平面図に示すように、一方向から見て、ブローチハンドル10における器具長手方向に直線状に延びる部材である。側方から見た図1~図5において、その器具長手方向の一端部である図示左側(紙面では下方側)には、手術用部材であるステムブローチB〔図1では実線、図2~図5では仮想線(二点鎖線)で記載〕を保持するための第1保持部1aが形成されている。なお、第1保持部1aの形状は、一端部に取り付けるブローチ側の取り付け部B1(図では見えないが凹状)の形状に合わせて変えることが可能である。図の例では、ブローチ側の取り付け部B1の内側に嵌め入れることのできる形状になっている。
また、保持具本体1には、その器具長手方向の中央部の一端部寄りである第1保持部1a側の位置に、後記の保持具副体2との連結に用いられる第1の貫通穴1cが形成されている。この第1の貫通穴1cには、連結軸部材である第1ピン3および第2ピン4が挿通される。さらに、第1の貫通穴1cに隣接する他端側は、図示上面に向けて開口する凹部1dになっており、後記の保持具副体2の他端側のロック機構部分を収容することができるようになっている。
そして、保持具本体1の他端側(紙面上方で図示右側)の端部1bには、ブローチハンドル10を大腿骨に打込む際、保持具本体1を、器具長手方向であるブローチング方向にハンマー等によって打撃するために使用されるインパクトプレート9が、取り付けられている。
保持具副体2も、図6(a)の平面図に示すように、ブローチハンドル10におけるブローチング方向に直線状に延びる部材である。その器具長手方向の長さは、保持具本体1より短くなっており、連結した状態において、図2,図4に示すように、前述の保持具本体1の凹部1d内に収容できるようになっている。
保持具副体2の器具長手方向の一端部である図示左側(紙面下方)には、前述の第1保持部1aとの間に、手術用部材であるブローチの端部を挟み込んで保持するための第2保持部2aが形成されている。なお、第2保持部2aの形状は、第1保持部1aと同様、一端部に取り付けるブローチ側の、取り付け部B2の形状に合わせて変更される。図の例では、ブローチ側の取り付け部B2の外側に係合する、かぎ状またはフック形状になっている。
また、保持具副体2には、保持具本体1と同様、連結された場合に前記の第1の貫通穴1cに対応する、器具長手方向の中央部の一端部寄りである第2保持部2a側の位置に、保持具本体1との連結に用いられる第2の貫通穴2cが形成されている。この第2の貫通穴2cは、第1の貫通穴1cと同心状に配置された状態で、第1ピン3および第2ピン4が挿通される。
連結部材である第1ピン3および第2ピン4は、たとえば、小径の第2ピン4を大径の第1ピン3の内周に嵌め入れることにより、軸支ピンとも呼ばれる、1つの軸部材を形成する。これら第1ピン3および第2ピン4は、保持具副体2を保持具本体1の凹部1d内に収容して、第2の貫通穴2cと第1の貫通穴1cとが同心状に配置された状態で形成される連結部Jに、挿通される。そして、これら第1ピン3および第2ピン4からなる連結軸部材は、連結部Jに挿通された状態で、保持具本体1と保持具副体2とを、相対的に回転可能に連結している。すなわち、第1ピン3および第2ピン4は、保持具本体1と保持具副体2とを、相対回転可能に軸支する。
なお、保持具副体2が保持具本体1の凹部1d内に収容される前に予め、保持具本体1の凹部1dと保持具副体2の他端部2bとの間には、コイルばね8が、これらの間に挟まれるように配設される。そのため、第1ピン3および第2ピン4が連結部Jに挿通され、保持具本体1と保持具副体2とが連結された状態では、前記コイルばね8の押圧または付勢により、図2,図3に示すように、保持具本体1の凹部1dと保持具副体2の他端部2bとの間の上下方向の間隙が、押し広げられる。
また、これら凹部1dおよび他端部2bとは、連結部Jを挟んで器具長手方向反対側に位置する、一端部側の保持具本体1の第1保持部1aと保持具副体2の第2保持部2aとの間には、テコの原理によって、ブローチ等の手術用部材を挟み込んで保持する力が発生する。この構成により、本実施形態のブローチハンドル10は、その一端の第1保持部1aと第2保持部2aとの間に、ブローチ等の手術用部材をしっかりと挟み込んで、確実に保持することができる。
なお、保持具本体1の凹部1dにおける、コイルばね8の端部に対応する面には、コイルばね8の径に対応する、コイルばね8の端部保持用の穴1fが設けられている。さらに、その穴1fから保持具本体1の外面に向けて下向きに、コイルばね8の径より小径の貫通孔1gが、形成されている。この小径の貫通孔1gは、器具の清掃や滅菌消毒時に、洗浄液や薬液等が、穴1fの中に嵌まり込んだコイルばね8の端部近傍に、充分に行き渡るようにするために形成されているものである。
また、第1ピン3と第2ピン4とは、連結部Jに挿通された状態で、施術操作中に分解することのないよう、溶接等により固着されている。各部材を個別に洗浄等する必要がある場合は、この溶接等を外して、器具を分解してもよい。
つぎに、保持具本体1(第1部材)と保持具副体2(第2部材)との相対的な回転を制限するとともに、一端部におけるステムブローチの保持を維持するためのロック機構について説明する。
ロック機構は、図1に示すように、保持具副体2に取り付けられたスライダ5と、ばね6と、ばね受け7とから構成されている。なお、保持具副体2には、このロック機構の配設に対応して、スライダ5のスライド移動を案内するための案内溝2dと、抜け止め部2eとが設けられている。ロック機構が、保持具本体1側に配設される場合、前述の案内溝と抜け止め部は、保持具本体1の対応する位置に設けられる。
ばね受け7は、案内溝2dに嵌め入れられた状態で、案内溝2d端部に形成された抜け止め部2eにより、スライド方向(紙面上方で図示右側)への抜けが防止されている。なお、ばね受け7と保持具副体2の抜け止め部2eとの間は、通常、溶接等により固着されるが、溶接等は行わなくてもよい。
ばね6としては、コイル形状のばねが好適に用いられるが、その様式や形状は、特に限定されるものではない。
スライダ5は、その下部5bが前記の案内溝2dに嵌まり込む形状に形成され、案内溝2dから上方に突出する上部は、スライダ5をスライド操作するためのスライドノブ(突部5a)になっている。下部5bの側方(紙面裏面側で図示奥側)に形成された凸部5dは、保持具本体1と保持具副体2とを連結した状態で、保持具本体1の凹部1dに形成された、下方に折れ曲がる形状の長穴1e(図1および図3,図5の形状を参照)に嵌め入れられるものである。
そして、前記スライダ5の移動に起因する、この凸部5dの長穴1e内での移動が、図2,図3に示す本ロック機構のロック位置と、図4,図5に示す本ロック機構のロック解除位置とを、切り替える操作になっている。なお、本発明における「ロック」とは、以下に示す2種類のロック(回転の固定と、保持の解除操作の施錠)を含む概念である。
すなわち、「ロック状態」を示す図2,図3のように、スライダ5が案内溝2dにおけるロック位置側(器具長手方向の一端部側でかつ保持部側)にある場合、スライダ下部5b側方の凸部5dも同時に、長穴1e内における凸部5dの上下方向の移動が規制された位置である、長穴1eの一端部側端部に位置している。そのため、ロック状態のブローチハンドル10は、これら凸部5dと長穴1eとの係合によって、保持具本体1と保持具副体2とは、相対回転が制限された回転ロック状態にある。また、この相対回転が制限された状態は、上側の保持具副体2を下方に向かって押し下げて保持具本体1に近づける、すなわち第1保持部1aと第2保持部2aとの間を押し広げる操作が、できない状態を作り出している。これにより、スライダ5がロック位置にあるブローチハンドル10は、第1保持部1aと第2保持部2aとの間に挟まれたブローチB等の手術用部材の保持ロックを、解除(開錠)または開放できないようになっている。
他方、「ロック解除状態」を示す図4,図5のように、スライダ5が、指等の押圧によって、案内溝2dにおけるロック解除位置側(器具長手方向の他端部側でかつ保持部の反対側)に移動した場合、スライダ下部5b側方の凸部5dは、長穴1e内において凸部5dの上下方向の移動が許容された位置である、長穴1eの他端部側に位置している。そのため、ロック解除状態のブローチハンドル10は、長穴1e内における凸部5dの上下動に連動して、保持具本体1と保持具副体2との相対回転が可能な、回転アンロック(フリー)状態にある。なお、この相対回転が可能な状態とは、上側の保持具副体2を下方に向かって押し下げて保持具本体1に近づけ、一端部側の第1保持部1aと第2保持部2aとの間を押し広げる操作が可能な状態のことをいう。したがって、スライダ5がロック解除位置にあるブローチハンドル10は、第1保持部1aと第2保持部2aとの間に挟まれたブローチB等の手術用部材の把持(ロック)を、コイルばね8の押圧に反して、図4,図5に示すように解除(開錠)または開放させることができる。
そして、スライダ5をスライド操作するための突部5aは、案内溝2dから、案内溝または器具の長手方向に沿って山形に突出する形状(頂部5c)に形成されている。その頂部5cの位置は、図6(c),(d)に示すように、スライダ5における器具長手方向で、かつ、案内溝2dにおけるスライド(ロック-ロック解除)方向の中点C〔図6(c)〕、または、前記中点Cよりも図示左側の、器具長手方向における前記ロック位置側〔図6(d)〕、に形成されている。また、術者等の指先が当接する、頂部5cよりロック位置側の斜面(図示左側)には、段状あるいは凹凸状等の滑り止め形状が設けられている。
前記の突部5aの形状は、スライダ5のスライドし易さ、すなわち、スライド操作の行い易さを考慮したものであり、前述のように、突部5aの頂部5cが、スライダ5長手方向の中点Cまたは中点Cよりロック位置側にあることにより、この頂部5cよりロック位置側の斜面で、前記の滑り止め形状を有する操作面に指等を掛けてスライド操作を行った場合でも、スライド中に、スライダ5が傾いたり浮き上がったりすることなく、安定して、スライダ5をロック解除位置まで移動させることができる。したがって、ロック機構のロックを解除およびブローチの挟み込み保持を開放する場合の、操作性が向上している。
以上の構成のロック機構を備えるブローチハンドル10によれば、一端部に保持されたブローチBの保持を維持するロック状態(ロック位置)と、一端部に保持されたブローチBの保持を開放するロック解除状態(ロック解除位置)とを、スライダ5のスライド移動により交互に切り替えて使用することができる。
なお、ロック機構において、案内溝2dに嵌まり込む、ばね受け7の下部のなかで、コイル状のばね6の端部に対応する面には、ばね6の径に対応する、ばね6の端部保持用の穴7aが設けられている。さらに、その穴7aからばね受け7の外面に向けて、ばね6の径より小径の貫通孔7bが、形成されている。この小径の貫通孔7bは、前述の保持具本体1aの貫通孔1gと同様、器具の清掃や滅菌消毒時に、洗浄液や薬液等が、穴7aの中に嵌まり込んだばね6の端部近傍に、充分に行き渡るようにするためである。
つぎに、以上の構成のロック機構を組み立てる場合、まず、スライダ5の下部を、保持具副体2の案内溝2dに嵌め入れ、スライド移動可能に保持する。ついで、スライダ5を、ロック機構のロック側である保持具副体2の第2保持部2a側(一端部側で、かつ、案内溝2dの奥側)に押し込んだ状態で、ばね6とばね受け7を、同じ案内溝2dに嵌め入れる。
この時、ばね6はその長手方向に圧縮された状態で案内溝2dに押し込まれる。すなわち、ばね6の一方側の端部が、スライダ5に当接した状態で、かつ、他方側の端部が、ばね受け7の穴7aの中に嵌まり込んだ状態で、ばねを構成するコイルどうしが密着するまで圧縮されて、案内溝2d内に押し込まれる。そして、ばね6の圧縮が開放されると、ばね受け7は、案内溝2dの他方端側にまで押し付けられ、先に述べた保持具副体2の抜け止め部2eに嵌合されて、固定される。
ここで、ロック機構が組み立てられた状態を、上方から平面視すると、先に述べた図6(a)の拡大図である図6(b)に示すような部材配置になる。すなわち、組み立て後、スライダ5とばね6とばね受け7とが、案内溝2d内の所定位置に配置され状態で、スライダ5とばね受け7との間の、器具および案内溝長手方向の間隙(長さLa)は、ばね受け7の、前記長手方向の長さ(全長Lb)よりも短く、かつ、ばね6の、嵌め入れ時の圧縮長さ〔ばね密着時の最小長さLc:図6(b)内の圧縮時のばね6’(二点鎖線)を参照〕よりも短い。
この構成により、本実施形態のブローチハンドル10は、ロック機構を構成する部材であるスライダ5とばね6とばね受け7の、意図しない取り外しや分解ができないようになっている。
すなわち、ブローチハンドル10は、大腿骨の穿孔時に、ハンマー等で器具長手方向他端側のインパクトプレート9を打撃する場合や、ブローチBの抜去時に、専用のアダプタやハンマー等を用いてブローチの抜去方向に衝撃が与えられる場合があった。しかしながら、このブローチハンドル10のロック機構は、前述の打撃や衝撃による力がロック機構に伝搬した場合でも、これらの衝撃や荷重変化等によってブローチBの保持が外れたりすることがない。
また、本実施形態のブローチハンドル10のロック機構は、それを構成するスライダ5,ばね6,ばね受け7が、案内溝2dからずれたり外れたりして、ロック機構が分解されてしまうことがない。したがって、本実施形態のブローチハンドル10は、上記のような衝撃を生じる操作を、術中でも安全に行うことができる。
なお、以上の実施形態では、ステムブローチを保持する場合について述べたが、保持する手術用部材としては、ステムブローチに限るものではなく、たとえば、膝関節、肘関節などの各種の部位に埋設される人工関節用ステムなどの手術用部材を把持するための手術用器具等においても、本発明を好適に実施することができる。
また、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
1 保持具本体
1a 第1保持部
1c 第1の貫通穴
2 保持具副体
2a 第2保持部
2c 第2の貫通穴
2d 案内溝
2e 抜け止め部
3 第1ピン
4 第2ピン
5 スライダ
5a 突部
6 ばね
7 ばね受け
10 ブローチハンドル
J 連結部

Claims (5)

  1. 一端に手術用部材を保持可能な手術用器具であって、
    第1部材および第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを連結する連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記第1部材と前記第2部材とを相対的に回転可能に連結しており、
    前記第1部材は、その一端部に、前記手術用部材を保持するための第1保持部を有し、
    前記第2部材は、その一端部に、前記第1保持部との間に前記手術用部材を保持する第2保持部を有し、
    前記第1部材または前記第2部材の少なくとも一方は、前記連結部材よりもそれぞれの他端部側の位置に、前記第1部材と前記第2部材との相対的な回転を制限するロック機構を有し、
    前記ロック機構は、前記第1保持部と前記第2保持部との間を押し広げる操作を阻止することによって、前記第1部材と前記第2部材との相対的な回転を制限する、手術用器具。
  2. 前記ロック機構は、
    前記第1部材または前記第2部材のいずれか一方に対して、前記一端部から前記他端部に向かう器具長手方向に移動可能に取り付けられたスライダと、
    前記スライダを、前記第1部材または前記第2部材の前記いずれか一方の、前記器具長手方向におけるロック位置側に向けて押しつけるばねと、
    前記ばねを挟んで前記ロック位置とは反対側の、前記器具長手方向のロック解除位置側に位置するばね受けと、
    を含む請求項に記載の手術用器具。
  3. 前記スライダが取り付けられた前記第1部材または前記第2部材に、前記スライダの移動を案内する案内溝が設けられ、
    前記案内溝において前記スライダが位置する前記ロック位置とは前記器具長手方向反対側の前記ロック解除位置に、前記ばね受けが配設されている、請求項に記載の手術用器具。
  4. 前記案内溝における前記ロック解除位置側の端部に、前記ばね受けの、前記端部方向への前記案内溝からの脱落を不能とする抜け止め部が形成されている、請求項に記載の手術用器具。
  5. 前記スライダは、前記スライダが取り付けられた前記第1部材または第2部材から外方に向かって突出する突部を備え、
    前記突部の頂部は、前記スライダにおける前記器具長手方向の中点または前記中点よりも前記器具長手方向における前記ロック位置側にある、請求項のいずれか1つに記載の手術用器具。
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