JP6449884B2 - インプラントに対して外科用ロッドを操作、位置決め及び固定するための外科用器具 - Google Patents

インプラントに対して外科用ロッドを操作、位置決め及び固定するための外科用器具 Download PDF

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Description

本発明は、インプラントに対して、特に、椎弓根スクリューに対して外科用ロッドを操作、位置決め及び固定することができる外科用器具に関する。
外科手術における椎弓根スクリューの使用は一般に知られている。原則として、椎弓根スクリューは、例えば、椎体を互いに固定するためにロッドと併せて使用される。こうすることで、椎弓根スクリューは椎体内に打ち込まれ、椎体は互いに固定され、その後、通常、ロッドの補助により互いに連結される。この目的のために、チューリップとも呼ばれる椎弓根スクリューの頭部はほとんどの場合U字形である凹部を有する。骨又は骨片の相互固定のために、椎弓根スクリュー及びスクリューが打ち込まれている骨又は骨片がロッドにより互いに固定されるように、ロッドはチューリップ内に挿入され、そこでスクリュー固定の補助によって所定の位置にクランプされる。ロッドをクランプするプロセスは、通常、グラブスクリュー、いわゆるセットスクリューを使用することによって実施される。
ある状況下においては、所定の位置にクランプする前のロッドがチューリップ内に完全に受容されていない、又は、チューリップ内に一部しか受容されていないということが起こり得る。このような場合では、ロッドは、まず、チューリップ内に正しく位置決めされる必要があり、その後初めて、ロッドを、セットスクリューをねじ込むことによってチューリップ内の所定位置に固定することができる。椎弓根スクリューの凹部内にロッドを位置決めするために、ロッドはロッドプッシャ又はロッドロッカと呼ばれる器具によってチューリップ内に押し込まれる、あるいは、椎弓根スクリューがロッドまで引き上げられる。
そのような器具の補助により力によってチューリップ内へと押し込まれるロッドに機械的張力がかかることはほとんどの場合避けられない。この場合、ロッドがチューリップの専用凹部内にとどまるように、ロッドがロッドプッシャの補助により保持されている状態でセットスクリューをチューリップ内に少なくとも部分的にねじ込むことが必要である。セットスクリューをねじ込むプロセスは、通常、スクリュードライバによって実施されるが、ここでは、セットスクリューをねじ込む間、椎弓根スクリューが回転しないように注意を払う必要がある。インプラントの設計によっては、セットスクリューをねじ山の軸線の方向に正確に挿入することが有利となる又は必須にさえなりえるが、これは、特定の手術条件においては問題となる場合がある。これを念頭に、先行技術では、セットスクリュー及び/又はスクリュードライバを案内するための案内機構をインプラント内に設けることが知られている。ロッドプッシャに加えて、補助案内器具を用いることも知られている。セットスクリューを打ち込むときに椎弓根スクリューが回転することを防ぐために、逆トルクデバイスを用いることが知られ、これとともに、椎弓根スクリューは外科医又は他の手術スタッフにより手で保持される。
外科用ロッドをインプラント内に位置決めするため、先行技術では種々の器具が知られている。1つの例はレバー型器具であり、その一方の側はハンドルを備え、その逆側はフォーク型の器具頭部を備える。器具頭部はインプラント、例えば椎弓根スクリューの頭部上に枢動自在に配置することができ、外科用ロッドのためのレバー型の離間した接触面を備える。器具をインプラントの頭部の周りで旋回させることによって、外科用ロッドのための接触面は椎弓根スクリューのロッド着座部に向かって移動する。ロッドは、その後、器具の補助によって所望の位置に保持され得る。欠点は、インプラント上における器具の配置及び位置決めに特定の不安定さが伴うため、いくつかの状況において、器具が外れる可能性があるということである。更に、器具は、椎弓根スクリューのロッド着座部にロッドを位置決め及び保持する機能を果たすことに限定されており、この目的のため、必要な位置に手で保持される必要がある。セットスクリューをねじ込む間に外科医を補助する案内部が器具にまったく設けられないことは不利である。
既知の器具の別の例は、一対のプライヤであり、そのインプラント側のプライヤアームは、椎弓根スクリューの頭部のための着座部を形成している。外科医はこの一対のプライヤを開くことができ、椎弓根スクリュー頭部上に、椎弓根スクリュー頭部を取り囲むように配置することができ、その後、閉じることができる。このため、一対のプライヤの着座部はスクリュー頭部上に安全に配置される。一対のプライヤは、ラチェットを備え、これによって、一対のプライヤは閉位置にとどまり、ラチェットを解除せずに椎弓根スクリューから取り外すことはできない。プライヤアームは、レバー型の設計を有し、閉状態においてプライヤアーム間に外科用ロッドのための接触面を備えるため、一対のプライヤを椎弓根スクリュー頭部の周りで旋回させることによって、外科用ロッドをチューリップの専用着座部に挿入することができる。一対のプライヤを椎弓根スクリュー頭部上に配置することは容易であるが、椎弓根スクリュー頭部上における永久的に信頼性の高い取り付けには、正確な位置決め及び十分な閉鎖圧の印加を必要とする。一対のプライヤを所定の位置に手で保持することも必要であり、これは外科用ロッドの位置決め及びクランプのために必要とされるものである。セットスクリューをねじ込む間に外科医を補助する案内部が器具にまったく設けられないことは不利である。
別の既知のデバイスは、軸方向に位置合わせされた相互に同心のスリーブを備えるものである。このスリーブは、レバーラチェット機構によって、互いに対し軸方向に動くことができる。内側スリーブは椎弓根スクリューの頭部上に配置される。内側スリーブに対し動くことができる外側スリーブは、外科用ロッドの着座部を備えるか、そのような着座部を形成する。レバー機構を作動すると、外側スリーブが外科用ロッドとともに、椎弓根スクリュー頭部上に配置された内側スリーブに向かって移動し、その結果、ロッドはその着座部内のスクリュー頭部に対して配置される。内側及び外側スリーブの内部空間は、椎弓根スクリュー頭部と常に位置合わせされているセットスクリューをねじ込むための、スクリュードライブツール用の案内部を同時に形成する。
最後に、米国特許第8,449,549B2号明細書は、いくつかの実施形態において、「ロッド強制具(Rod Coercer)」と称される一種のプライヤとして実現される器具を開示する。この器具は、第1のヒンジの周りにおいて回転可能になるように互いに配置された2つのプライヤ分岐部を備え、使用者側における作動のためのハンドルを備える。ハンドル側とは逆側の一対のプライヤの椎弓根スクリュー側端部はともに、一対のプライヤの閉状態において外科用ロッドのための接触面を形成する。椎弓根スクリュー側端部のそれぞれは、第2のヒンジの周りにおいて旋回できるように、その上に配置されたインプラントグリッパアームを有する。第2のヒンジの旋回軸線は第1のヒンジの旋回軸線に対して直交する。器具を開くと、そのインプラントグリッパアーム及びその椎弓根スクリュー側端部も開く。器具を閉じる間、そのインプラントグリッパアーム及びその椎弓根スクリュー側端部も閉じる。器具は椎弓根スクリュー上に開いた状態で適用され、その後、閉じられる。こうすることで、インプラントグリッパアームは椎弓根スクリュー頭部を取り囲むことになり、椎弓根スクリュー側端部は互いにほぼ規定の範囲で留まり、外科用ロッドのための接触面を画定する。椎弓根スクリュー側端部は、ヒンジの2つの旋回軸線が互いに直交していることにより、空間内の2つの方向に互いに自由に動くことができる。結果として、器具の使用中、右側の作用端は左側の作用端とは別の位置を有し得る。また、2つの作用端は互いに対して傾斜し得る。したがって、器具は、椎弓根スクリュー頭部の状態に関する直接の感覚及びフィードバックを外科医に提供しない。器具の取り扱い、特に、椎弓根スクリュー頭部及び外科用ロッドに対するその位置決めは困難である。器具は、セットスクリュー又はセットスクリューをねじ込むためのツール用のいかなる案内手段も備えない。セットスクリューをねじ込む際に椎弓根スクリューが回転するのを防止するための逆トルクデバイスとしての器具の機能は、不利なことには、椎弓根スクリュー頭部上における正確な位置決め及び十分に高い器具の閉鎖圧に依存する。
前述の先行技術から開始し、本発明は、骨又は骨片にねじ込まれたインプラント、特に椎弓根スクリューに対し、外科用ロッドの操作、位置決め及び固定を、信頼性の高い手法で、短時間内に外科医が実施することを可能にするという目的に基づく。本明細書においては、特に、ロッド用の固定スクリューをインプラントにねじ込むプロセスが容易になる。器具は、簡単な手法及び手段によって、低コストで製造できるようになっており、かつ器具を使用する外科医にとって利用が容易になるはずである。
この目的は、外科用インプラント、特に椎弓根スクリューに対して外科用ロッドを操作及び位置決めするための外科用器具であって、この器具は、ヒンジによって互いに回転自在に結合された2つの脚を備える一種のプライヤとして実現され、脚は、それぞれ、作用端を備え、作用端は、ヒンジの周りにおいて脚を回転することによって器具を閉じる際にインプラントと係合するように、意図及び配置されるとともに、器具を、その長手方向の軸線を横断する旋回軸線の周りにおいて、インプラントに対し枢動自在に位置決めするように、意図及び配置されており、脚の少なくとも1つは、外科用ロッド用の接触構造であって、その接触構造により器具が旋回軸線の周りを旋回する際に、ロッドがインプラントのロッド着座部に対して操作及び位置決めされる接触構造を備え、脚の少なくとも1つは、ねじ込まれるべきロッド用の固定スクリューを案内するための、及び/又は、ロッドをロッド着座部内に配置した後に固定スクリューをねじ込むためのツールを案内するための案内構造を備える、外科用器具によって達成される。
本発明は、一方では固定スクリュー及び/又は固定スクリューをねじ込むためのツールを案内するとともに、他方では1つの器具の使用と併せて、ロッドを操作及び位置決めする機能を実施すること、並びに操作する医師が別個の案内器具を利用及び保持する必要性及び第三者又は助手の必要性を排除することを可能にする。このため、器具の取り扱いが先行技術に対して大幅に簡略化される。固定スクリュー用の案内器具と固定スクリューを打ち込むためのツール用の案内器具とを別々に取り扱う必要がないため、外科的処置時に時間を有利に節約することが可能である。本発明による器具は片手のみで有利に操作することができるため、外科医は自身の空いた手を他の目的のために、特に、固定スクリューをねじ込むために使用することができる。固定スクリューをねじ込むプロセスは大幅に簡略化され、ミスが回避される。これは、視野が明瞭でない手術状況の場合において、外科医が適切な視野を有することなくロッドを位置決めし、固定する必要がある場合に特に有利である。
ロッドを押し下げると、固定スクリューは、ロッド着座部又はチューリップ内に実質的に負荷のない状態かつ側方案内がある状態で、ねじ込まれる。これは、ある状況ではねじ山が損傷する可能性が想定される、固定スクリューのねじ山への斜めのねじ込み(交差螺着)を防止する。
一実施形態によれば、器具の脚の少なくとも1つの作用端は、ヒンジの周りにおいて脚を回転することによって器具が閉じられたときに、ピンの軸線の周りにおいてインプラントに対し回転可能になるように、インプラント内の専用凹部に係合しかつ専用凹部内に保持されるピン又は類似の構造を含んでもよい。この実施形態では、器具全体が、ピンによって画定される回転軸線の周りを旋回することができると有利である。このため、器具がインプラント上に正しく配置されたかどうか、及びロッドがインプラント内の所望の位置に正しく位置決めされたかどうかについてのはっきりとした感覚が外科医にもたらされる。インプラント上における器具の信頼性の高い取り付けも確保される。インプラントの凹部内にピンを配置することにより、器具は、実際、インプラントの軸線を横断するピン及び凹部によって画定される旋回軸線の周りを旋回することができるが、インプラントの軸線の周りを旋回することはできない。このように、器具は、固定スクリューをねじ込む間の回転防止部として有利に機能する。先行技術によると、この目的のために別個の逆トルクデバイスが必要とされていた。このため、本発明のこの実施形態は、外科医にとって更なる簡略化を実現する。更に、また、固定スクリューは、インプラントにトルクを伝達することなく高トルクで締められることが可能である。
更なる実施形態によれば、案内構造は、器具の旋回軸線に対し垂直になるように指向する好ましくは平坦な案内面の形で実現され、案内面は、インプラントに対する器具の旋回角度とは無関係に、固定スクリュー、及び/又は、固定スクリューをねじ込むためのツールのための案内部を形成している。
換言すると、案内構造は、器具の予想旋回領域全体にわたり、固定スクリュー、及び/又は、ツールの案内又は側方支持を提供し、そして、各旋回角度に追従するように実現される。
更なる実施形態によれば、接触構造は脚の一方に形成されており、器具が閉じている場合、脚の間のほぼ全領域にわたり延在している。これにより、器具が完全に閉じていない場合であってもロッドの信頼性の高い接触を保証する。
一実施形態によれば、湾曲突出部が脚のそれぞれの作用端に一体形成されており、2つの突出部の内表面は、ロッド着座部の延長部と、固定スクリュー、及び/又は、固定スクリューをねじ込むためのツールのための側方案内部、又は、別体である案内構造のための側方案内部を実質的に形成する。
一実施形態によれば、突出部の内表面は、器具の閉位置において、旋回面に対して平行な面である。
一実施形態によれば、突出部の弧長は器具の予想旋回角度に対応する。これにより、旋回運動の間ずっと、固定スクリュー、及び/又は、固定スクリューをねじ込むためのツールが側方で案内されることが保証される。
更なる実施形態によれば、脚の少なくとも1つは案内ユニットを備える。案内ユニットは、固定スクリュー、及び/又は、固定スクリューをねじ込むためのツールのための一部円筒状又は円筒状案内面を有し、インプラントに対し、器具の旋回軸線の周りの円弧上において案内される。この実施形態では、インプラントの長手方向の軸線に対して垂直な、空間内の2つの方向における固定スクリュー及びねじ込みツールの案内が常に保証される。
更なる実施形態によれば、案内ユニットは、脚内に形成された湾曲溝内又は案内トラック内を案内されるボルトを備える。ボルトは、円形、楕円形又は長尺状の断面を有してもよい。円形断面を有するボルトの場合、案内溝内のボルト、ゆえに、案内ユニット全体は自由に回転することができ、例えば、インプラント上への器具の斜め又は傾斜状態での適用等の特定の条件において、インプラント上における案内ユニットの正確な配置及び接触を容易にする。他の断面形状では、この自由な回転性は妨げられ、インプラントの周りにおける、器具の旋回軸線に対する案内ユニットの位置合わせが常に保証される。
特に、溝内のボルトには、特に戻り部材としてのばねの補助により、端部に位置するように予め荷重がかけられてもよい。この端部位置において、案内ユニットは、器具をインプラント上に適用したときに、前記案内ユニットがインプラント上に平らに載り、案内ユニットの案内面が固定スクリュー及びツールを案内するのに適した向きにすでに位置合わせされているような状態で、器具に対して配置及び位置合わせされて、有利である。器具がインプラントから取り外されると、戻り部材は案内手段を初期位置へと戻す。
更なる実施形態によれば、案内ユニットは、円筒状貫通孔を備えていてもよく、円筒状貫通孔の内壁は、固定スクリュー、及び/又は、固定スクリューをねじ込むためのツールのための案内面を形成する。この実施形態では、インプラントの長手方向の軸線に対して垂直な、空間内の2つの方向における固定スクリュー又はねじ込みツールの案内が常に保証される。案内部の閉じた設計により、ツールがすべり落ちる機会は生じがたく、この機会を、信頼性を持って防止することができる。更なる実施形態によれば、案内ユニットは、中間で分割するように構成されていてもよく、脚のそれぞれは、その上に配置された案内ユニットの半分部分を有してもよい。このように、第2の作用端もまた、回転に対して固定された支持ピン又は支持体用の強制案内部、戻り部材及び案内手段を備えていてもよい。
本発明の更なる特徴及び利点は、図に基づく本発明の特に好適な実施形態の以下の例示的な記載から明らかになろう。
2つの椎弓根スクリューに連結されるロッドを概略斜視図で示す。 器具の第1の実施形態を概略斜視図で示す。 図2の器具の脚の動作領域を拡大概略斜視図で示す。 2つの異なる図の方向から見た、第1の動作ステップとして、椎弓根スクリュー上に図2及び図3の器具を配置するプロセスを示す。 2つの異なる図の方向から見た、第2の動作ステップとして、ロッドを押し下げるプロセスを示す。 椎弓根スクリューに固定スクリューをねじ込むプロセスを示す。 器具の第2の実施形態を概略斜視図で示す。 図7の実施形態の使用を2つの概略図で示す。 器具の第3の実施形態を概略斜視図で示す。
図1は、インプラントとしての2つの椎弓根スクリュー1及び2の補助並びに外科用ロッド3の使用によって2つの椎骨(図1に不図示)が互いに固定される脊椎処置中の状態を概略的に示す。椎弓根スクリュー1、2のそれぞれは、チューリップとも呼ばれる頭部4を含む。頭部4はほぼU字形の設計を有し、ロッド3をクランプするように配置及び意図された凹部、すなわちロッド着座部8を含む。椎弓根スクリュー1、2は、頭部4に隣接するシャフト5を含む。シャフト5には、椎骨にねじ込まれる骨ねじが設けられている。頭部4のロッド着座部8内に形成されるのは雌ねじ6であり、雌ねじ6内に、ロッド3用の固定スクリュー7(図1に不図示だが、例えば図6を参照のこと)がねじ込まれる。固定スクリュー7は、セットスクリューとも呼ばれる。図1に示される状況では、ロッド3は椎弓根スクリュー1のロッド着座部8内に配置されてはいるが、まだ固定されていない。ロッド着座部8とは反対側に面する頭部4の外面に、2つの対向する凹部9が形成されており、いずれの場合においても図1にはそのうち1つのみを見ることができる。以下により詳細に説明するように、前記凹部は、器具を椎弓根スクリューに接触させるための支持領域として機能する。
器具10の第1の実施形態が図2に示される。器具10は2つの脚11、12を含む一種のプライヤとして実現され、図2には閉じた状態で示される。2つの脚11及び12は、ヒンジ13の補助により、その軸線の周りを回転できるように互いに結合されている。脚11の一端は指孔14を含み、反対端は成形作用端15(図3に詳細に示される)を含む。脚12の一端は指孔16を含み、反対端は成形作用端17を含む。指孔14、16の領域内において、脚11と脚12はラチェット機構18によって互いに留められる又は留められ得る。ラチェット機構18を解除すると、脚11と脚12は開くことができる一方で、2つの作用端15、17は互いに離れる。
器具10の開閉時における作用端15の動作方向は、図3に双方向矢印Aによって示される。作用端15はピン19を含み、ピン19のピン軸線21は実質的に動作の方向に延びていおり、換言すると、ヒンジ13の軸線に対して垂直である。ピン19は1つのピンアーム20の端部に配置され、もう一方の脚12の(不図示の)作用端17に向かって突出し、器具10が椎弓根スクリュー1、2上に配置されて閉じられると、椎弓根スクリュー1、2の凹部9内に係合するように配置及び意図されている。
外科用ロッド3のための接触構造として機能する突出部22が、作用端15上に、ピン軸線21からの中心距離Xだけ離間するように、対向する作用端17に向かって形成されている。突出部22は、器具10によって操作される場合に回転又は摺動する湾曲した接触面23であって、ロッド3が留まる接触面23を含む。突出部22は、器具10の分割面(この分割面に沿って脚11の内表面(図3に参照符号24によって示される)が延びている)を越えて突出し、かつ作用端15及び作用端17の閉じた状態において、器具10上の、作用端15と作用端17との間に延びているほぼ全領域にわたり延在する。ピン軸線21は接触面23に対しほぼ平行である。
最後に、作用端15は、ピン軸線21に対して接線方向にあるように位置合わせされた突出部25を含む。突出部25は湾曲設計を有し、その曲率半径Rだけピン軸線21から離間している。脚12の対向する作用端17に対抗する突出部25の側面に、平坦な案内面26が形成されている。平坦な案内面26は、セットスクリュー7及び/又は前記スクリューを打ち込むためのツール27を案内するように意図及び配置されている。
脚12の作用端17は、作用端15に対して実質的にミラー反転されている。しかしながら、作用端17は、外科用ロッド3(図4に明確に見ることができる)の接触構造としての突出部22を有しない。器具10の閉じた状態において、突出部25の対向する案内面26は十分に大きな間隙を形成する。このため、ロッド3は対向する案内面26の間に隙間を有して配置することができる。案内面26と案内面26との間の距離は、セットスクリュー又はそれを打ち込むためのツールの直径にほぼ一致する。このため、(ヒンジ13のヒンジ軸線を横断する)空間内のある方向において案内が実施される。
図2及び図3に示される実施形態の使用及び機能をここで図4〜図6を参照して記載する。図4では、器具10は、それを椎弓根スクリュー2上に適用した後に、2つの異なる方向から示される。器具10を適用するため、器具10は操作者により指孔14及び指孔16で把持され、開かれる。このため、作用端15と作用端17、ゆえに、ピン19とピン19とが互いに離れる。器具10は、開いた状態において椎弓根スクリュー2の頭部4上に配置され、閉じられ得る。器具10を閉じている間、2つの作用端15及び17のピン19は、この目的のために頭部4上に設けられた凹部9に入る。凹部9を貫通するピン19との組み合わせにおいて、前記凹部はピボット軸受を形成する。ピボット軸受の旋回軸線は椎弓根スクリュー1、2の長手方向の軸線に対し横断方向に延在し、この旋回軸線の周りを、器具10全体が椎弓根スクリュー2及びロッド3に対して旋回することができる。対応する回転方向を図5に双方向矢印Bにより示す。器具10を閉じている間(動作方向A)、ラチェット機構18が係合して、器具10の脚11、12を相互連結した状態で同様に閉位置に維持し、器具10が不意に開かないようにロックする。図4に示す状態では、器具10はラチェット機構18によってロックされ、使用者による意図的な操作がなければ前記位置にとどまる。図4の左側の図に特に示されるように、ロッド3はロッド着座部8の上方にあるように位置決めされ、ロッド着座部8内にまだ挿入されていない。
ロッド3をロッド着座部8に押し込むために、外科医は、未だ閉じた状態にある器具10を、ピン19及び凹部9によって画定される旋回軸線の周りで、換言すると、ピン軸線21の周りで、旋回させる。前記動きは、図5において、異なる方向から見た2つの図で概略的に示される。言及したピン軸線の周りにおける旋回運動の間に、突出部22はその湾曲した接触面23をロッド3に係合させ、ロッド3を継続的な旋回運動によってロッド着座部8内へと更に押し動かす。この旋回運動によって、対向する突出部25は椎弓根スクリューの凹部9周囲の同様に湾曲した経路上を移動し、案内面26は常に、各旋回角度とは無関係に、ロッド着座部8を含む頭部4のわずかに上方にとどまる。これにより、セットスクリュー及びセットスクリューのねじ込みツールの案内は、ロッド3がロッド着座部8に押し込まれる深さに依存する旋回角度とは無関係となる。
図6は、最後に、ツール27の補助により、セットスクリュー7を椎弓根スクリュー1、2の頭部4の雌ねじ6にねじ込むプロセスを示す。相互に対向する案内面26がまずセットスクリュー7を、次いで、ねじ止めプロセスが継続される場合はツール27を側方で案内することが示され得る。図示される実施形態においては、案内はロッド3に対し横断方向に実施される。図6は、ロッド3を椎弓根スクリュー1、2に対して操作及び位置決めする機能、並びにロッド3をロッド着座部8に挿入する機能のほかに、器具10が、更なる機能として、セットスクリュー7を雌ねじ6にねじ込む間に、(骨にねじ込まれた)椎弓根スクリュー1、2が回転せず、意図せずに骨の更に深くに打ち込まれたり骨から抜けたりしないようにする逆トルクデバイスの機能を果たすことを簡単に示す。椎弓根スクリュー1、2の長手方向の軸線の周りにおける椎弓根スクリュー1、2の器具10に対する回転は凹部9に係合するピン19によって防止される。
器具100の形態の本発明の第2の実施形態が図7の概略斜視図に示される。以下を除いて、器具100は図2〜図6に示される器具10とほぼ同一である。湾曲がピン19の周りに延在する湾曲突出部28は脚11の作用端15にのみ形成される。突出部28はまた、湾曲した案内トラック29を有し、その湾曲はピン19を中心としてピン19をの周りに延びている。案内ユニット31のボルト30は案内トラック29内に案内される。案内トラック29の曲率半径は、頭部4の周りにおける器具100の回転軸線(すなわちピン19の長手方向の軸線)と、案内トラック29内への案内手段31の取り付け部(すなわち、ボルト30の長手方向の軸線)との間の距離に一致する。ボルト30は案内トラック29内をピン19の周りの円弧上において並進的に移動され得る。ボルト30は円形断面を有するため、ボルト30は、また、その長手方向の軸線の周りを回転することができる。結果として、ボルト30にしっかりと連結された又はボルト30と一体に形成された案内ユニット31は、案内トラック29の形状に対応する湾曲経路上において、突出部28及び作用端15に対してボルト30とともに並進的に移動することができ、かつボルト30の長手方向の軸線の周りを回転することができる。案内トラック29内にはボルト30のほかにばね32が配置され、図7に示される案内トラック29の端の端部位置へとボルト30を押し動かす。
案内ユニット31は、椎弓根スクリュー1、2の長手方向の軸線の方向に案内ユニットを貫通する貫通孔33を含む。貫通孔33は、(不図示の)セットスクリュー7及び(不図示の)スクリュードライブツール27のための案内部として機能する。図2〜図6の実施形態とは対照的に、図7及び図8の実施形態では、2つの面、すなわち、ロッド3の横断方向及びその長手の軸線の方向に案内部を設ける。
図8は、この実施形態の使用を、器具100の2つの異なる位置によって示す。図7及び図8の右側の図は、椎弓根スクリュー1、2の頭部4上に器具100を適用するためのその向きにある器具100を示す。この位置において、案内ユニット31は、ばね32の作用により案内トラック29内の右上の端部位置へと押し動かされる。この位置において、椎弓根スクリュー1、2の頭部4に面する案内ユニット31の下面は頭部4の上面に平行となるように位置合わせされ、頭部4の上面に全領域が接触した状態で平らに配置される。ピン19は椎弓根スクリュー1、2の側方凹部9に係合する。
器具100を適用した後、器具100を、ピン19及び凹部9によって画定される旋回軸線の周りで旋回させる。案内ユニット31は頭部4の上面に平らに配置されているため、前記旋回運動に追従することはできず、案内トラック29内において作用端15に対し変位する一方で、椎弓根スクリューの頭部4に対しては同じ位置にとどまる。図2〜図6の実施形態の文脈においてすでに説明したように、旋回運動により、ロッド3はロッド着座部8へと押し動かされる。セットスクリューをねじ込むプロセスは、ここでは、貫通孔33によって空間内の2つの方向に案内されることにより、定められた手法で実施され得る。そうすることにより、セットスクリュー7は、器具100を適用する前に又はロッド3を押し込んだ後のみに貫通孔内においてロッド着座部8に挿入され得る。他の点では、第2の実施形態は第1の実施形態に一致する。
器具110の形態の本発明の第3の実施形態が図9に概略斜視図で示される。器具110は、ボルト30が円形断面を有さず、長尺状の断面を有することを除いては図7及び図8の器具100とほぼ同じである。このため、ボルト30は、実際、案内トラック29に沿って並進的に移動することができるが、その長手の軸線の周りを回転することはできない。案内トラック29内における案内ユニット31の回転が不可能であるため、椎弓根スクリュー1、2の頭部4の上面に平らに配置されるようなその正確な位置決めが常に保証される。
図に示さないが、図7〜図9の実施形態にほぼ一致する更なる実施形態では、案内ユニット31は中間点で分割される。案内ユニット31の半分は脚11の案内トラック29内に案内される。もう一方の脚12もまた、案内ユニット31の第2の半分が同じように案内される案内トラック29を備える突出部28を含む。残りについては、第3及び第4の実施形態は第1の実施形態に一致する。
「以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
外科用インプラント(1、2)に対して外科用ロッド(3)を操作及び位置決めするための外科用器具(10;100;110)であって、
前記器具(10;100;110)は、ヒンジ(13)によって互いに回転自在に結合された2つの脚(11、12)を含む一種のプライヤとして実現され、
前記脚(11、12)は、それぞれ、作用端(15又は17)を備え、
前記作用端(15、17)は、前記ヒンジ(13)の周りにおいて前記脚(11、12)を回転することによって前記器具(10;100;110)を閉じたときに、前記インプラント(1、2)と係合するように意図及び配置されているとともに、前記器具(10;100;110)を、前記器具の長手方向の軸線を横断する旋回軸線(21)の周りにおいて、前記インプラント(1、2)に対し枢動自在に位置決めするように意図及び配置されており、
前記脚(11、12)の少なくとも1つは、外科用ロッド(3)用の接触構造(22、23)を備え、
前記ロッド(3)は、前記器具(10;100;110)が前記旋回軸線(21)の周りを旋回する際に、前記接触構造(22、23)によって、前記インプラントのロッド着座部(8)に対して操作及び位置決めされ、
前記ロッド(3)を前記ロッド着座部(8)内に配置した後に、前記ロッド(3)のためのねじ込まれるべき固定スクリュー(7)を案内するための、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むためのツール(27)を案内するための、案内構造(25、26、31、33)が、前記脚(11、12)の少なくとも1つに設けられている、ことを特徴とする外科用器具(10;100;110)。
(項目2)
少なくとも1つの作用端(15、17)は、ピン(19)を備え、
前記ピン(19)は、前記ヒンジ(13)の周りにおいて前記脚(11、12)を回転することによって、前記器具(10;100;110)が閉じられたときに、前記ピン(19)の前記軸線(21)の周りにおいて前記インプラント(1、2)に対し回転可能になるように、前記インプラント(1、2)内の専用凹部(9)に係合しかつ前記凹部(9)内に保持されていることを特徴とする項目1に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目3)
前記案内構造(25、26、31、33)は、前記器具(10;100;110)の前記旋回軸線(21)に対して垂直になるように向いている案内面(26、33)の形態で実現され、
前記案内面(26、33)は、前記インプラント(1、2)に対する前記器具(10;100;110)の旋回角度とは無関係に、前記固定スクリュー(7)、及び/又は前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)、のための案内部を形成している、ことを特徴とする項目1又は2に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目4)
前記接触構造(22、23)は、前記脚(11、12)の一方に形成されており、
前記接触構造(22、23)は、前記器具(10;100;110)が閉じている場合、前記脚(11、12)の間の実質的に全領域にわたり延びている、ことを特徴とする項目1〜3のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目5)
前記器具(10;100;110)が旋回すると、前記案内構造(25、26、31、33)又は前記案内構造(25、26、31、33)の少なくとも一部が旋回し、特に、前記インプラント(1、2)の近位端の周りを旋回する、ことを特徴とする項目1〜4のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目6)
前記案内構造(25、26、31、33)又は前記案内構造(25、26、31、33)の少なくとも一部が、前記ロッド着座部(8)に対する軸方向の延長部内において、前記インプラント(1、2)を、前記器具(10;100;110)の予想旋回領域全体にわたり側方で取り囲む、ことを特徴とする項目1〜5のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目7)
各脚(11、12)はそれぞれ一体に形成されており、
前記案内構造(25、26)又は前記案内構造(25、26)の少なくとも一部が、前記脚(11、12)の少なくとも1つの作用端に配置される、ことを特徴とする項目1〜6のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目8)
湾曲突出部(25)が少なくとも1つの脚(11、12)の前記作用端(15、17)上に一体形成されており、
前記突出部(25)の内表面(26)が、前記ロッド着座部(8)の延長部と、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)のための、ならびに、別体に形成された前記案内構造のための側方案内部と、を実質的に形成している、ことを特徴とする項目1〜7のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
(項目9)
前記案内構造は、前記脚(11、12)の少なくとも1つにおいて、前記旋回軸線(21)の周りの円弧上を案内される案内ユニット(31)を備え、
前記案内ユニット(31)は、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)のための一部円筒状又は円筒状案内面を備える、ことを特徴とする項目1〜8のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。
(項目10)
前記案内ユニット(31)が、前記脚(11、12)内に形成された湾曲溝(29)内を案内されるボルト(30)を備える、ことを特徴とする項目9に記載の外科用器具(100;110)。
(項目11)
前記溝(29)が前記湾曲突出部(25)内に形成されている、ことを特徴とする項目10に記載の外科用器具(100;110)。
(項目12)
前記ボルト(30)は、ばね(32)の補助により前記溝(29)内の端部に位置するように、予め荷重がかけられている、ことを特徴とする項目10又は11に記載の外科用器具(100;110)。
(項目13)
前記案内ユニット(31)が2つの部品であり、前記脚(11、12)のそれぞれが、前記脚(11、12)上に配置された前記案内ユニットの1つの部品を有する、ことを特徴とする項目9〜12のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。
(項目14)
前記案内ユニット(31)が、円筒状貫通孔(33)を備え、
前記円筒状貫通孔(33)の内壁が、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)用の前記案内面を形成している、ことを特徴とする項目9〜13のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。

Claims (15)

  1. 外科用インプラント(1、2)に対して外科用ロッド(3)を操作及び位置決めするための外科用器具(10;100;110)であって、
    前記器具(10;100;110)は、ヒンジ(13)によって互いに回転自在に結合された2つの脚(11、12)を含む一種のプライヤとして実現され、
    前記脚(11、12)は、それぞれ、作用端(15又は17)を備え、
    前記作用端(15、17)は、前記ヒンジ(13)の周りにおいて前記脚(11、12)を回転することによって前記器具(10;100;110)を閉じたときに、前記インプラント(1、2)と係合するように意図及び配置されているとともに、前記器具(10;100;110)を、前記器具の長手方向の軸線を横断する旋回軸線(21)の周りにおいて、前記インプラント(1、2)に対し枢動自在に位置決めするように意図及び配置されており、
    前記脚(11、12)の少なくとも1つは、外科用ロッド(3)用の接触構造(22、23)を備え、
    前記ロッド(3)は、前記器具(10;100;110)が前記旋回軸線(21)の周りを旋回する際に、前記接触構造(22、23)によって、前記インプラントのロッド着座部(8)に対して操作及び位置決めされ、
    前記ロッド(3)を前記ロッド着座部(8)内に配置した後に、前記ロッド(3)のためのねじ込まれるべき固定スクリュー(7)を案内するための案内構造(25、26、31、33)が、前記脚(11、12)の少なくとも1つに設けられており、
    湾曲突出部(25)が少なくとも1つの脚(11、12)の前記作用端(15、17)上に一体形成されており、
    前記湾曲突出部(25)は、その曲率半径だけ前記旋回軸線(21)から離間しており、
    前記湾曲突出部(25)の内表面(26)が、前記ロッド着座部(8)の延長部と、前記固定スクリュー(7)ならびに別体に形成された前記案内構造のための側方案内部と、を実質的に形成している、
    ことを特徴とする外科用器具(10;100;110)。
  2. 外科用インプラント(1、2)に対して外科用ロッド(3)を操作及び位置決めするための外科用器具(10;100;110)であって、
    前記器具(10;100;110)は、ヒンジ(13)によって互いに回転自在に結合された2つの脚(11、12)を含む一種のプライヤとして実現され、
    前記脚(11、12)は、それぞれ、作用端(15又は17)を備え、
    前記作用端(15、17)は、前記ヒンジ(13)の周りにおいて前記脚(11、12)を回転することによって前記器具(10;100;110)を閉じたときに、前記インプラント(1、2)と係合するように意図及び配置されているとともに、前記器具(10;100;110)を、前記器具の長手方向の軸線を横断する旋回軸線(21)の周りにおいて、前記インプラント(1、2)に対し枢動自在に位置決めするように意図及び配置されており、
    前記脚(11、12)の少なくとも1つは、外科用ロッド(3)用の接触構造(22、23)を備え、
    前記ロッド(3)は、前記器具(10;100;110)が前記旋回軸線(21)の周りを旋回する際に、前記接触構造(22、23)によって、前記インプラントのロッド着座部(8)に対して操作及び位置決めされ、
    前記ロッド(3)を前記ロッド着座部(8)内に配置した後に、前記ロッド(3)のためのねじ込まれるべき固定スクリュー(7)をねじ込むためのツール(27)を側方において案内するための案内構造(25、26、31、33)が、前記脚(11、12)の少なくとも1つに設けられており、
    湾曲突出部(25)が少なくとも1つの脚(11、12)の前記作用端(15、17)上に一体形成されており、
    前記湾曲突出部(25)は、その曲率半径だけ前記旋回軸線(21)から離間しており、
    前記突出部(25)の内表面(26)が、前記ロッド着座部(8)の延長部と、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)のための、ならびに、別体に形成された前記案内構造のための側方案内部と、を実質的に形成している、
    ことを特徴とする外科用器具(10;100;110)。
  3. 前記固定スクリュー(7)は、円柱又は円錐形状を有し、
    前記ツール(27)は、前記固定スクリュー(7)の長手方向の軸線に沿って延びており、
    前記案内構造(25、26、31、33)は、前記固定スクリュー(7)及び/又は前記ツール(27)を側方で案内するための、少なくとも2個の互いに対面する平面、又は、円筒状の内側の案内面を備え、
    前記案内構造(25、26、31、33)によって、前記固定スクリュー(7)が最初に案内され、ねじ込む工程が継続しているときに、前記ツール(27)が案内される、ことを特徴とする請求項に記載の外科用器具(10;100;110)。
  4. 前記案内構造(25、26、31、33)は、前記器具(10;100;110)の前記旋回軸線(21)に対して垂直になるように向いている案内面(26、33)の形態で実現され、
    前記案内面(26、33)は、前記インプラント(1、2)に対する前記器具(10;100;110)の旋回角度とは無関係に、前記固定スクリュー(7)、及び/又は前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)、のための案内部を形成している、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の外科用器具(10;100;110)。
  5. 前記案内構造は、前記脚(11、12)の少なくとも1つにおいて、前記旋回軸線(21)の周りの円弧上を案内される案内ユニット(31)を備え、
    前記案内ユニット(31)は、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)のための一部円筒状又は円筒状案内面を備える、ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。
  6. 前記案内ユニット(31)が、前記脚(11、12)内に形成された湾曲溝(29)内を案内されるボルト(30)を備える、ことを特徴とする請求項に記載の外科用器具(100;110)。
  7. 前記溝(29)が前記湾曲突出部(25)内に形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の外科用器具(100;110)。
  8. 前記ボルト(30)は、ばね(32)の補助により前記溝(29)内の端部に位置するように、予め荷重がかけられている、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の外科用器具(100;110)。
  9. 前記案内ユニット(31)は中間で分割するように構成されており、前記脚(11、12)のそれぞれが、前記脚(11、12)上に配置された前記案内ユニットの半分部分を有する、ことを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。
  10. 前記案内ユニット(31)が、円筒状貫通孔(33)を備え、
    前記円筒状貫通孔(33)の内壁が、前記固定スクリュー(7)、及び/又は、前記固定スクリュー(7)をねじ込むための前記ツール(27)用の前記案内面を形成している、ことを特徴とする請求項5から9のいずれか一項に記載の外科用器具(100;110)。
  11. 少なくとも1つの作用端(15、17)は、ピン(19)を備え、
    前記ピン(19)は、前記ヒンジ(13)の周りにおいて前記脚(11、12)を回転することによって、前記器具(10;100;110)が閉じられたときに、前記ピン(19)の前記軸線(21)の周りにおいて前記インプラント(1、2)に対し回転可能になるように、前記インプラント(1、2)内の専用凹部(9)に係合しかつ前記凹部(9)内に保持されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
  12. 前記接触構造(22、23)は、前記脚(11、12)の一方に形成されており、
    前記接触構造(22、23)は、前記器具(10;100;110)が閉じている場合、前記脚(11、12)の間の実質的に全領域にわたり延びている、ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
  13. 前記器具(10;100;110)が旋回すると、前記案内構造(25、26、31、33)又は前記案内構造(25、26、31、33)の少なくとも一部が旋回し、前記インプラント(1、2)の近位端の周りを旋回する、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
  14. 前記案内構造(25、26、31、33)又は前記案内構造(25、26、31、33)の少なくとも一部が、前記ロッド着座部(8)に対する軸方向の延長部内において、前記インプラント(1、2)を、前記器具(10;100;110)の予想旋回領域全体にわたり側方で取り囲む、ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
  15. 各脚(11、12)はそれぞれ一体に形成されており、
    前記案内構造(25、26)又は前記案内構造(25、26)の少なくとも一部が、前記脚(11、12)の少なくとも1つの作用端に配置される、ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の外科用器具(10;100;110)。
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