JP2017061218A - カウルトップガーニッシュ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウルトップガーニッシュの衝撃を段階的に緩和する。
【解決手段】カウルトップガーニッシュ1の第1面部2の外側には、後方に延びる第1縦壁3が設けられ、第1縦壁3の下部には、前後方向に沿って延びている第2面部4が設けられ、第2面部4の外側には、下方に延びる第2縦壁5が設けられ、第2縦壁5の下部には、後方向に延びている第3面部6が設けられている。第1縦壁3の下部と第2面部4とで形成されている第1角部21の一部には、上側脆弱部22が設けられ、第2縦壁5の下部と第3面部6とで形成されている第2角部23の一部には、下側脆弱部24が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両前部に配置されるカウルトップガーニッシュ構造に関する。
一般に自動車等の車両には、車両前部にエンジンルームが配置されている。このエンジンルームの車両上部の開口は、フロントフードパネル等により覆われている。フロントフードパネルの車両下方には、剛性の高い車体構造物や車両搭載部品等が配置されている。フロントフードパネルとフロントガラスとの間のカウル部には、カウルトップパネル、カウルフロントパネル、カウルアッパパネル等が配置されており、さらに、カウルアッパパネルやカウルフロントパネル等を車両上方から覆うカウルトップガーニッシュが配置されている。カウルトップガーニッシュ等には、外気を車室内に導入するための吸気口等が設けられている。
車両が走行している時に、何らかの障害物と、車両との衝突によりフロントフードパネルに車両上方から荷重が作用すると、フロントフードパネルは、車両下方に撓むことがある。すなわち、衝突時に、当該障害物がフロントフードパネル上に乗り上げ、フロントフードパネルは、衝突時の衝撃により、車両下方に撓んでしまう可能性がある。このとき、障害物は、フロントフードパネルを撓ませながら、車両搭載部品等に強く衝突してしまう可能性がある。一方で、歩行者頭部保護の観点から、上記のような衝撃を緩和するような構造が求められる。
この問題を解決する方法の一つとして、上記のような強い衝突を抑制するために、カウルトップガーニッシュ等に、障害物からの衝撃を緩和できる構造を設ける技術が知られている。一例として、特許文献1に開示されているようなカウルトップガーニッシュの構造に係る技術が知られている。この例では、カウルトップガーニッシュの端部に縦壁部材を取り付けて、衝撃を受けたときに縦壁部材が外れるように構成されている。縦壁部材が外れることで、衝撃を緩和している。
特開2015−85858号公報
ところが、上記例のように、カウルトップガーニッシュの端部の縦壁部を別部材にし、衝撃により外れる構造では、カウルトップガーニッシュの構造が複雑化してしまい、部品点数も増加してしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、単純な構造で、段階的な衝撃緩和が可能なカウルトップガーニッシュ構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造は、車両前部のダッシュパネルの車両上方には、カウルトップガーニッシュが配置され、前記カウルトップガーニッシュの車両前部には、車両前方に突出し、車幅方向に水平に延びる第1面部が設けられ、該第1面部の車幅方向両外側部には、車両上方に突出し、車両前後方向に延びる第1縦壁が設けられ、前記第1縦壁の車両下部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に沿って延びている第2面部が設けられ、該第2面部の車幅方向外側部には、車両下方に延びる第2縦壁が設けられ、前記第2縦壁の車両下部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に延びている第3面部が設けられている。当該カウルトップガーニッシュ構造において、前記第1縦壁の車両下部と前記第2面部とで形成されている第1角部の一部には、上側脆弱部が設けられ、前記第2縦壁の車両下部と前記第3面部とで形成されている第2角部の一部には、下側脆弱部が設けられている。
また、本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造の一態様では、前記第2縦壁の車両前部には、車幅方向に延びる第3縦壁が設けられ、前記上側脆弱部は、前記第2縦壁の車両前部と、前記第3縦壁の車幅方向外側部とで形成されている第3角部の車両上部まで延び、前記下側脆弱部は、前記第3角部の車両下部まで延びている。
また、本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造の一態様では、前記上側脆弱部は、前記第1角部の稜線方向に延びている少なくとも1つの上側スリットを有し、前記下側脆弱部は、前記第2角部の稜線方向に延びている少なくとも1つの下側スリットを有しており、前記第3角部は、前記第3角部の稜線方向に延びていると共に前記第2縦壁及び前記第3縦壁の肉厚よりも薄肉に形成されている第1薄肉部を有している。
また、本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造の一態様では、前記第2角部は、該第2角部の稜線方向に延びていると共に前記第2縦壁及び前記第3面部の肉厚よりも薄肉に形成されている第2薄肉部を有しており、前記第2薄肉部は、前記下側スリットの車両後方に配置されている。
また、本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造の一態様では、前記第3縦壁の車両下部には、車両前方に突出し、車幅方向に延びる第4面部が設けられており、前記第3縦壁の車両下部と、前記第4面部とで形成されている第4角部は、該第4角部の稜線方向に延びていると共に前記第3縦壁及び前記第4面部の肉厚よりも薄肉に形成されている第3薄肉部を有している。
本発明によれば、上側脆弱部と下側脆弱部を配置しているので、車両に物体が衝突したときに発生する衝撃がカウルトップガーニッシュに伝わるときに、カウルトップガーニッシュを、車両上部から下部に向かって段階的に破断させることが可能となる。その結果、車両と物体が衝突したときの衝撃を緩和でき、さらに、歩行者と車両が衝突してしまった場合においても、歩行者への衝撃を緩和することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、第2縦壁及び第3縦壁で形成される第3角部の上下に、上側脆弱部及び下側脆弱部が接続されているので、衝突による衝撃が、上側脆弱部に伝わり、先ず、上側脆弱部を起点に第1角部の破断が起こり、その後、第2角部に伝わり、さらに、下側脆弱部に伝わる。その結果、衝撃を、車両上部から下部に向かって効果的に吸収することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、脆弱部の少なくとも一部をスリットとすることで、脆弱部の破断がより促進される。その結果、衝撃吸収効果が高まる。
また、本発明の一態様によれば、第2角部に、スリットと薄肉部を車両前後に配置することで、通常使用時のカウルトップガーニッシュの剛性を確保しつつ、衝突時には、衝撃緩和をより促進させることができる。
また、本発明の一態様によれば、第3角部から伝わってきた破断を、車幅方向内側にも伝えることができるので、衝撃を、車両後方及び車幅方向内側の2方向に分散することが可能となり、衝撃緩和効果を向上できる。
本発明に係る一実施形態のカウルトップガーニッシュ構造を備えているカウル部を車両前方から見た概略斜視図である。 図1のカウルトップガーニッシュが取り付けられる前の状態を示す分解斜視図である。 図2のカウルトップガーニッシュのA部を拡大して示す拡大斜視図である。 図1のカウルトップガーニッシュに質量体が衝突している状態を模式的に示す斜視図で、(a)は、第1角部付近に質量体が衝突直後の状態を示し、(b)は、第2角部の下側スリットから破断が始まる状態を示し、(c)は、第2角部、第3角部及び第4角部が破断している状態を示している。
以下、本発明に係るカウルトップガーニッシュ構造の一実施形態について、図面(図1〜図4)を参照して説明する。本実施形態のカウルトップガーニッシュ1は、フロントフードパネルとフロントガラス(共に図示せず)の間のカウル部に配置されている。フロントフードパネルは、車両前部に配置されているエンジンルーム(図示せず)の車両上部の開口を塞ぐパネルである。図示は省略しているが、フロントフードパネルの車両下方には、剛性の高い車体構造物や車両搭載部品等が配置されている。
先ず、カウル部の全体の構成の概略を説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態のカウル部は、フロントフードパネルとフロントガラスとの間で、ダッシュパネル41の車両上方に配置されている。ダッシュパネル41は、車両室内(図示せず)とエンジンルームとを仕切るパネルである。ダッシュパネル41の車幅方向両側部には、ダッシュサイドパネル42が一対となるように取り付けられている。
カウル部は、図2に示すように、カウルフロントパネル43、カウルアッパパネル44、カウルトップパネル45及びカウルトップガーニッシュ1等を有している。カウルアッパパネル44は、ダッシュパネル41の車両上部で、一対のダッシュサイドパネル42の間に配置されている。カウルフロントパネル43は、車幅方向に延びる長尺の部材で、カウルアッパパネル44の車両前部に取り付けられている。カウルトップパネル45は、カウル部の最外を構成する部材の一つで、カウルアッパパネル44の車両上部に取り付けられている。
カウルトップガーニッシュ1は、図1に示すように、カウルトップパネル45の車両前方で、カウルアッパパネル44の車両上部に配置されており、カウルアッパパネル44やカウルフロントパネル43を車両上方から覆っている。カウルトップガーニッシュ1は、車幅方向に延びる部材であり、カウルトップガーニッシュ1の本体部1aには、外気を車室内に導入するための吸気口等が設けられている。
以下、カウルトップガーニッシュ1の詳細について説明する。図3に示すように、カウルトップガーニッシュ1には、本体部1aの車両前部から車両前方に突出し、車幅方向に水平に延びる板状の第1面部2が設けられている。該第1面部2の車幅方向の両外側部には、第1縦壁3が左右一対となるように設けられている。図3に示すように、第1縦壁3は、第1面部2の車両上面よりも車両上方に突出しており、第1面部2の外側部から車両後方向に延びている。また、第1縦壁3は、本体部1aから車両前方に延びる板状の側壁となっている。なお、図3では、図2における右側の第1縦壁3について示しているが、詳細は省略しているが、左側にも図3で示されている第1縦壁3と同様の第1縦壁が設けられている。
さらに、図3に示すように、第1縦壁3の車両下部には、第2面部4が設けられている。第2面部4は、第1縦壁3の車両下端から車幅方向外側に突出しており、車両前後方向に沿って延びている。第2面部4の車前後方向長さは、第1縦壁3の車両下部の車両前後方向長さにほぼ対応するように形成されている。
第2面部4の車両上面は、車両前後方向の中央付近が車両上方に凸となるように湾曲している。また、第2面部4の車両上面の車幅方向幅は、車両後部よりも車両前部が小さくなるように形成されている。
第2面部4の車幅方向外側部には、車両下方に延びる第2縦壁5が設けられている。この第2縦壁5は、第1縦壁3の車幅方向外側に、第2面部4を介在して配置されている。この例では、第1縦壁3及び第2縦壁5は、第2面部4により一体的に接続されている構造で、第2面部4が車幅方向段差となる階段状に構成されている。また、第2縦壁5は、本体部1aの車幅方向最外の側壁を構成している。第2縦壁5の車両前部は、車両前方に向かうに従い車幅方向内側に湾曲している。
第2縦壁5の車両下部には、第3面部6が設けられている。第3面部6は、第2縦壁5の車両下端から車幅方向外側に張り出している板状で、車両前後方向に延びている。第3面部6は、第2縦壁5の車両下端の車両前後方向のほぼ全域に設けられており、車両前部では、第2縦壁5の湾曲している部分に沿うように形成されている。また、第3面部6は、車両前方に向かうに従い、車両下方に傾斜している。第3面部6の車両下面は、ダッシュサイドパネル42の車両上部の傾斜面に取り付けられている。第3面部6の車両前部は、ダッシュサイドパネル42に取り付けるための取付け用孔6aが形成されている。
第2縦壁5の車両前部には、第3縦壁7が設けられている。第3縦壁7は、車幅方向に延びており、第1面部2の車両下方に配置されている。第3縦壁7は、第2縦壁5の車両前部の湾曲している部分の車両前端から、車幅方向内側に延びている。第3縦壁7の車両下部には、第4面部8が設けられている。第4面部8は、第3縦壁7の車両下端から車両前方に張り出す板状で、車幅方向に延びており、左右の第2縦壁5を繋いでいる。第4面部8の車両下面は、カウルフロントパネル43の車両上部に取り付けられている。
上述したように、図3では、図2における左側の第1縦壁3、第2縦壁5、第2面部4及び第3面部6を示しているが、第1縦壁3及び第2縦壁5は、本体部1aの左右両側に設けられており、第2面部4及び第3面部6も、本体部1aの左右両側に設けられている。
本実施形態のカウルトップガーニッシュ1には、複数の脆弱部が設けられている。以下、脆弱部について説明する。
図3に示すように、第1縦壁3の車両下部と、第2面部4の車幅方向内側とで形成されている第1角部21は、3つの上側スリット(上側脆弱部)22、22aを有している。各上側スリット22、22aは、第1角部21の稜線上に互いに間隔を空けて配置されており、それぞれは、稜線方向に延びている。
第2縦壁5の車両下部と、第3面部6の車幅方向内側とで形成されている第2角部23は、下側スリット(下側脆弱部)24を有している。この例の下側スリット24は、第2角部23の車両前部の湾曲している稜線上に配置され、湾曲している稜線の形状に対応するように形成されている。
他の部分よりも脆弱(低強度)な上側スリット22、22aを強固な第2縦壁5の車両上部に形成し、第2縦壁5の車両下部に脆弱な下側スリット24を形成することで、車両に物体が衝突したときに発生する衝撃がカウルトップガーニッシュ1に伝わるときに、カウルトップガーニッシュ1を、第2縦壁5の車両上部から下部に向かって段階的に破断させることが可能となる。すなわち、脆弱な部分を、強固な縦壁を介して車両上下方向に間隔を空けて配置しているので、車両と物体が衝突したときの衝撃が、カウルトップガーニッシュ1に段階的に伝わり、当該衝撃を緩和することができる。
例えば、本実施形態の構造では、図4(a)に示すように、車両に、部分円弧で模式的に示す質量体47が衝突し、該質量体47がカウルトップガーニッシュ1に衝突すると、衝突時の衝撃により、先ず、上側スリット22、22aを起点として、第1角部21を破断させることができる。この後に、図4(b)に示すように、下側スリット24を起点として、第2角部23を破断させることが可能となる。このように衝撃を緩和できる構造は、歩行者と車両が衝突してしまった場合において、歩行者への衝撃を緩和することも可能となる。よって、本実施形態のカウルトップガーニッシュ構造は、歩行者頭部保護の観点からも効果的に衝撃を緩和できる。
続いて、カウルトップガーニッシュ1の構造について説明する。第2縦壁5の車両前部と、第3縦壁7の車幅方向外側部とで、第3角部25を形成している。3つの上側スリット22、22aのうち最も車両前側の上側スリット22aは、第3角部25の車両上部に繋がるように延びている。また、下側スリット24は、第3角部25の車両下部に繋がるように形成されている。
車両上下に延びる第3角部25の車両上部及び下部のそれぞれに、スリット22a、24が繋がっているので、上記衝撃により各上側スリット22、22aを起点として発生した第1角部21の破断は、第3角部25に伝わり、その後、第2角部23の下側スリット24に、効果的に伝えることが可能となる。すなわち、当該衝撃を、カウルトップガーニッシュ1の車両上部から下部に向かって段階的に緩和する上記効果を、さらに向上させることができる。
また、図3に示すように、第3角部25は、第1薄肉部27を有している。第1薄肉部27は、第2縦壁5及び第3縦壁7の肉厚よりも薄肉に形成されており、第3角部25の稜線に沿って延びている。第1薄肉27は、図3において第3角部25の稜線上に破線で示している部分で、第3角部25のうち、車両上下方向の中央の領域に配置されている。これにより、第1角部21の破断の後に、衝撃による荷重が第3角部25に伝搬しやすくなる。さらに、第3角部25に伝わる衝撃を、下側スリット24に効率良く伝えることができる。例えば、図4(b)に示すように、第1薄肉部27に伝搬して、下側スリット24を起点とする第2角部23の破断が起こりやすくすることが可能となる。
第2角部23は、第2薄肉部28を有している。第2薄肉部28は、第2縦壁5及び第3面部6の肉厚よりも薄肉に形成されており、第2角部23の稜線方向に延びている。第2薄肉部28は、図3において第2角部23の稜線上に破線で示している部分で、第2角部23のうちの、下側スリット24の車両後方に車両前後方向に間隔を空けて配置されている。この例では、第2薄肉部28と、下側スリット24との間は、第2薄肉部28よりも肉厚が厚い部分となっている。
第2角部23に、下側スリット24と第2薄肉部28を車両前後に配置することで、下側スリット24を起点に発生する第2角部23の破断を、より効果的に促進させることが可能となる。例えば、図4(c)に示すように、第2角部23の破断は、下側スリット24を起点として発生した後、第2薄肉部28により第2角部23の破断を効果的に促進させることができる。これよに、通常使用時のカウルトップガーニッシュ1の剛性を確保しつつ、衝突時には、衝撃緩和をより促進させることができる。
図3に示すように、第3縦壁7の車両下部と、第4面部8の車両後部とで、第4角部26が形成されている。第4角部26は、第3薄肉部29を有している。第3薄肉部29は、第3縦壁7及び第4面部8の肉厚よりも薄肉に形成されており、第4角部26の稜線方向に延びている。第3薄肉部29は、図3において第4角部26の稜線上に破線で示している部分で、第3角部25の車両下部から車幅方向内側に向かって延びている。例えば、図4(c)に示すように、第3角部25を伝搬してきた破断は、第4角部26にも伝えることが容易になる。すなわち、第3角部25から伝わってきた破断を、車幅方向にも効果的に伝えることができるので、衝撃緩和効果を向上できる。すなわち、第3角部25から伝わってきた破断を、車両後方の第2角部23の他に、車幅方向内側にも効果的に伝えることができるので、衝撃を車両後方及び車幅方向内側の2方向に分散でき、衝撃緩和効果を向上できる。
以上の説明から分かるように本実施形態のカウルトップガーニッシュ構造を用いることで、カウルトップガーニッシュ1の車両上部に作用した衝撃は、カウルトップガーニッシュ1の車両上部から下部に段階的に緩和することが可能となる。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、上側脆弱部及び下側脆弱部を共にスリットとしているが、これに限らない。脆弱な部分を、例えば、薄肉部としてもよい。また、スリットと薄肉部を混在させてもよい。また、複数の貫通丸孔を、互いに間隔を空けて設けることで、脆弱部を構成することもできる。
1 カウルトップガーニッシュ
1a 本体部
2 第1面部
3 第1縦壁
4 第2面部
5 第2縦壁
6 第3面部
6a 取付け用孔
7 第3縦壁
8 第4面部
21 第1角部
22 上側スリット(上側脆弱部)
22a 車両前側の上側スリット(上側脆弱部)
23 第2角部
24 下側スリット(下側脆弱部)
25 第3角部
26 第4角部
27 第1薄肉部
28 第2薄肉部
29 第3薄肉部
41 ダッシュパネル
42 ダッシュサイドパネル
43 カウルフロントパネル
44 カウルアッパパネル
45 カウルトップパネル
47 質量体

Claims (5)

  1. 車両前部のダッシュパネルの車両上方には、カウルトップガーニッシュが配置され、
    前記カウルトップガーニッシュの車両前部には、車両前方に突出し、車幅方向に水平に延びる第1面部が設けられ、該第1面部の車幅方向両外側部には、車両上方に突出し、車両前後方向に延びる第1縦壁が設けられ、
    前記第1縦壁の車両下部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に沿って延びている第2面部が設けられ、該第2面部の車幅方向外側部には、車両下方に延びる第2縦壁が設けられ、
    前記第2縦壁の車両下部には、車幅方向外側に突出し、車両前後方向に延びている第3面部が設けられているカウルトップガーニッシュ構造において、
    前記第1縦壁の車両下部と前記第2面部とで形成されている第1角部の一部には、上側脆弱部が設けられ、
    前記第2縦壁の車両下部と前記第3面部とで形成されている第2角部の一部には、下側脆弱部が設けられていることを特徴とするカウルトップガーニッシュ構造。
  2. 前記第2縦壁の車両前部には、車幅方向に延びる第3縦壁が設けられ、
    前記上側脆弱部は、前記第2縦壁の車両前部と、前記第3縦壁の車幅方向外側部とで形成されている第3角部の車両上部まで延び、
    前記下側脆弱部は、前記第3角部の車両下部まで延びていることを特徴とする請求項1に記載のカウルトップガーニッシュ構造。
  3. 前記上側脆弱部は、前記第1角部の稜線方向に延びている少なくとも1つの上側スリットを有し、前記下側脆弱部は、前記第2角部の稜線方向に延びている少なくとも1つの下側スリットを有しており、
    前記第3角部は、前記第3角部の稜線方向に延びていると共に前記第2縦壁及び前記第3縦壁の肉厚よりも薄肉に形成されている第1薄肉部を有していることを特徴とする請求項2に記載のカウルトップガーニッシュ構造。
  4. 前記第2角部は、該第2角部の稜線方向に延びていると共に前記第2縦壁及び前記第3面部の肉厚よりも薄肉に形成されている第2薄肉部を有しており、
    前記第2薄肉部は、前記下側スリットの車両後方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカウルトップガーニッシュ構造。
  5. 前記第3縦壁の車両下部には、車両前方に突出し、車幅方向に延びる第4面部が設けられており、
    前記第3縦壁の車両下部と、前記第4面部とで形成されている第4角部は、該第4角部の稜線方向に延びていると共に前記第3縦壁及び前記第4面部の肉厚よりも薄肉に形成されている第3薄肉部を有していることを特徴とする請求項4に記載のカウルトップガーニッシュ構造。
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WO2023007527A1 (ja) * 2021-07-26 2023-02-02 トヨタ車体株式会社 車両のカウル構造

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