JP2017060264A - 車両用モータの冷却装置 - Google Patents
車両用モータの冷却装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017060264A JP2017060264A JP2015182117A JP2015182117A JP2017060264A JP 2017060264 A JP2017060264 A JP 2017060264A JP 2015182117 A JP2015182117 A JP 2015182117A JP 2015182117 A JP2015182117 A JP 2015182117A JP 2017060264 A JP2017060264 A JP 2017060264A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- hydraulic chamber
- stator
- oil supply
- casing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/62—Hybrid vehicles
Abstract
【課題】車両用モータの冷却を効率よく行うことができる冷却装置を提供する。【解決手段】車両用モータの冷却装置において、ケーシングと、ケーシング内周に沿って固定されたステータと、ステータの内周側にステータに所定隙間を介して配設され、ケーシングに回転自在に配設されたロータと、ケーシングに回転自在に設けられた入力部材およびは出力部材と、入力部材と出力部材との間に設けられ、入力部材と出力部材とを接続・遮断可能なクラッチ機構と、クラッチ機構を接続または遮断させるピストン部と、ピストン部を作動させる油圧を生じさせる油圧室を有するシリンダ部と、油圧室に油を供給する油供給装置とを、有するクラッチ作動機構と、管状に形成され、一端側が油圧室に連通するとともに、他端側に形成され油圧室に供給される油が供給されて導出される導出用開口がステータ向けて開口するように配設される油供給管と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用に使用される電動モータを冷却する装置に関する。
従来、ハイブリッド車両には、第一駆動源としてのエンジンと第二駆動源として電動モータとが使用されている。そして、これらの駆動源を切り替えるため、クラッチ装置2が設けられている。
例えば、特許文献1に記載されているハイブリッド車両用駆動装置1においては、モータケース3の内周面にステータ17が取り付けられ、ステータ17に対向してモータケースにロータ15が回転可能に取り付けられている。クラッチ装置2は、電動モータ6のロータ15の内径側に設けられており、エンジン側に連結する入力部材側に設けられた摩擦プレート56と、変速機側のクラッチドラム(出力部材)に設けられたセパレートプレート54とを有する。摩擦プレート56とセパレートプレート54とは、対面しつつ交互に配置されており、互いに係合させてクラッチ装置2を接続状態とすることができる。
一般に、特許文献1に記載されている電動モータ6の冷却は、モータケース3の下部のリザーバに貯留した油を、ロータ15などの回転によるかき揚げによって行われている。
例えば、特許文献1に記載されているハイブリッド車両用駆動装置1においては、モータケース3の内周面にステータ17が取り付けられ、ステータ17に対向してモータケースにロータ15が回転可能に取り付けられている。クラッチ装置2は、電動モータ6のロータ15の内径側に設けられており、エンジン側に連結する入力部材側に設けられた摩擦プレート56と、変速機側のクラッチドラム(出力部材)に設けられたセパレートプレート54とを有する。摩擦プレート56とセパレートプレート54とは、対面しつつ交互に配置されており、互いに係合させてクラッチ装置2を接続状態とすることができる。
一般に、特許文献1に記載されている電動モータ6の冷却は、モータケース3の下部のリザーバに貯留した油を、ロータ15などの回転によるかき揚げによって行われている。
しかし、ハイブリッド車両における電動モータの性能を向上させるため、さらなる効率的な電動モータの冷却装置が要望された。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、電動モータの冷却を効率よく行うことができる車両用モータの冷却装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両用モータの冷却装置において、環状に配設された周壁部を有するケーシングと、前記ケーシングの前記周壁部の内周に沿って固定され励磁コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内周側に前記ステータに所定隙間を介して配設され、前記ケーシングに回転自在に配設されたロータと、前記ケーシングに回転自在に設けられた入力部材およびは出力部材と、前記ケーシング内において、前記入力部材と前記出力部材との間に設けられ、前記入力部材と前記出力部材とを接続・遮断可能なクラッチ機構と、前記クラッチ機構を接続または遮断させるピストン部と、前記ピストン部を作動させる油圧を生じさせる油圧室を有するシリンダ部と、前記油圧室に油を供給する油供給装置とを、有するクラッチ作動機構と、管状に形成され、一端側が前記油圧室に連通するとともに、他端側に形成され前記油圧室に供給される前記油が供給されて導出される導出用開口が前記ステータに向けて開口するように配設される油供給管と、を備える。
これによると、車両用モータの冷却装置は、クラッチ作動機構の油圧室に供給される油を、管状の油供給管によってステータに送り、導出用開口よりステータに向かって導出させる。このように、油圧室に供給される作動油をステータを冷却させる冷却油として有効に使用するとともに、油を分散させることなく管状の油供給管で集中させてステータに向かって導出するので、ステータを効率よく冷却することができる。
(実施形態)
本発明に係る車両用モータの冷却装置の実施形態を、ハイブリッド車両に具体化し図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明に係る車両用モータの冷却装置を適用したハイブリッド車両用駆動装置1の概略を示している。
ハイブリッド車両用駆動装置1は、エンジン2、車両用クラッチ装置3、電動モータ5(車両用モータ)、自動変速機6および制御装置7を有している。
車両用クラッチ装置3は、クラッチ作動機構301を構成するとともに車両用モータの冷却装置4を構成する電磁切替弁11、電動オイルポンプ12、リザーバ13、ピストン室37(第一油圧室)、およびキャンセラ室38(第二油圧室)を有している。車両用モータの冷却装置4は、さらに連通油路43、連通油路43に設けられたリリーフ弁44(圧力制御弁)および油供給管41を有している。
図1において、実線による矢印は、各装置間をつなぐ油路(油圧配管)を示しており、破線による矢印は、制御用の信号線を示している。また、図1において車両用クラッチ装置3の接続・遮断および車両用モータの冷却装置4の駆動を行う電磁切替弁(制御弁)11、電動オイルポンプ12およびリザーバ13は電動モータ5と別体に記載されている。しかし実際には電磁切替弁11および電動オイルポンプ12は車両用クラッチ装置3とともに電動モータ5に一体化され、リザーバ13は車両用クラッチ装置3を囲むケーシング8内に形成されている。
本発明に係る車両用モータの冷却装置の実施形態を、ハイブリッド車両に具体化し図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明に係る車両用モータの冷却装置を適用したハイブリッド車両用駆動装置1の概略を示している。
ハイブリッド車両用駆動装置1は、エンジン2、車両用クラッチ装置3、電動モータ5(車両用モータ)、自動変速機6および制御装置7を有している。
車両用クラッチ装置3は、クラッチ作動機構301を構成するとともに車両用モータの冷却装置4を構成する電磁切替弁11、電動オイルポンプ12、リザーバ13、ピストン室37(第一油圧室)、およびキャンセラ室38(第二油圧室)を有している。車両用モータの冷却装置4は、さらに連通油路43、連通油路43に設けられたリリーフ弁44(圧力制御弁)および油供給管41を有している。
図1において、実線による矢印は、各装置間をつなぐ油路(油圧配管)を示しており、破線による矢印は、制御用の信号線を示している。また、図1において車両用クラッチ装置3の接続・遮断および車両用モータの冷却装置4の駆動を行う電磁切替弁(制御弁)11、電動オイルポンプ12およびリザーバ13は電動モータ5と別体に記載されている。しかし実際には電磁切替弁11および電動オイルポンプ12は車両用クラッチ装置3とともに電動モータ5に一体化され、リザーバ13は車両用クラッチ装置3を囲むケーシング8内に形成されている。
図1に示すように、エンジン2と電動モータ5とは、車両用クラッチ装置3を介して直列に接続されている。車両用クラッチ装置3は、エンジン2と電動モータ5との間の接続を接離してトルク伝達を断続している。
また、電動モータ5には、自動変速機6が直列に接続されており、自動変速機6には、いずれも図示しない車両の駆動輪が、ディファレンシャル装置を介して接続されている。
制御装置7(ECU)は、エンジン2または電動モータ5の回転を制御し、車両を走行させる。また、制御装置7は、自動変速機6のシフトバルブを作動させる電磁ソレノイド(図示せず)と接続されており、エンジン2の回転速度、車両速度、シフト位置等に基づき、自動変速機6の作動を制御する。さらに、制御装置7は、電磁切替弁11および電動オイルポンプ12の作動を制御することで、車両用クラッチ装置3および車両用モータの冷却装置4の作動を制御する。
また、電動モータ5には、自動変速機6が直列に接続されており、自動変速機6には、いずれも図示しない車両の駆動輪が、ディファレンシャル装置を介して接続されている。
制御装置7(ECU)は、エンジン2または電動モータ5の回転を制御し、車両を走行させる。また、制御装置7は、自動変速機6のシフトバルブを作動させる電磁ソレノイド(図示せず)と接続されており、エンジン2の回転速度、車両速度、シフト位置等に基づき、自動変速機6の作動を制御する。さらに、制御装置7は、電磁切替弁11および電動オイルポンプ12の作動を制御することで、車両用クラッチ装置3および車両用モータの冷却装置4の作動を制御する。
エンジン2は、炭化水素系の燃料により出力を発生させる通常の内燃機関であり、エンジンのトルクを出力するエンジン出力軸(図略)を有している。なお、駆動源は、エンジン2に限定されるものではなく、後述する入力軸14を回転させるものであればどのようなものでもよい。
(車両用クラッチ装置)
車両用クラッチ装置3について、図2に基づいて以下に詳述する。車両用クラッチ装置3は、例えば、湿式多板クラッチである。車両用クラッチ装置3は、エンジン2に回転可能に連結される入力軸14(入力部材)と、電動モータ5のロータ51と同一軸線上に回転軸が配置されてロータ51と一体的に連結されたクラッチドラム(出力部材)9とを有している。
車両用クラッチ装置3について、図2に基づいて以下に詳述する。車両用クラッチ装置3は、例えば、湿式多板クラッチである。車両用クラッチ装置3は、エンジン2に回転可能に連結される入力軸14(入力部材)と、電動モータ5のロータ51と同一軸線上に回転軸が配置されてロータ51と一体的に連結されたクラッチドラム(出力部材)9とを有している。
また、車両用クラッチ装置3は、クラッチドラム9の係合部91a1に係合された複数のセパレートプレート31と、入力軸14の係合部14dに係合された複数の摩擦プレート32と、を有している。
また、車両用クラッチ装置3は、電動モータ5、セパレートプレート31および摩擦プレート32等を包囲するケーシング8と、クラッチドラム9に一体的に形成されたシリンダ部36に回転軸線CL方向に沿った方向に摺動可能に嵌合され、複数のセパレートプレート31および摩擦プレート32を押圧する押圧部33cを備えたピストン部33とを有している。ケーシング8は、後述するように環状に配設された周壁部8aを備えるものである。
さらに車両用クラッチ装置3は、ピストン部33のクラッチドラム9側の面とシリンダ部36との間に圧縮された状態で設けられ、ピストン部33を入力軸側(入力軸14が支持されるフロントケース17側を、以下「入力軸側」と称す。)に向かって付勢するコイルバネ34と、シリンダ部36に設けられ、ピストン部33に対してコイルバネ34の反対側(入力軸側)で対向する対向プレート35と、ピストン部33と対向プレート35との間に区画形成されるピストン室37と、を有している。車両用クラッチ装置3は、コイルバネ34により付勢されたピストン部33によって、セパレートプレート31および摩擦プレート32が、通常は圧接された状態にあるノーマルクローズタイプのものである。
また、車両用クラッチ装置3は、電動モータ5、セパレートプレート31および摩擦プレート32等を包囲するケーシング8と、クラッチドラム9に一体的に形成されたシリンダ部36に回転軸線CL方向に沿った方向に摺動可能に嵌合され、複数のセパレートプレート31および摩擦プレート32を押圧する押圧部33cを備えたピストン部33とを有している。ケーシング8は、後述するように環状に配設された周壁部8aを備えるものである。
さらに車両用クラッチ装置3は、ピストン部33のクラッチドラム9側の面とシリンダ部36との間に圧縮された状態で設けられ、ピストン部33を入力軸側(入力軸14が支持されるフロントケース17側を、以下「入力軸側」と称す。)に向かって付勢するコイルバネ34と、シリンダ部36に設けられ、ピストン部33に対してコイルバネ34の反対側(入力軸側)で対向する対向プレート35と、ピストン部33と対向プレート35との間に区画形成されるピストン室37と、を有している。車両用クラッチ装置3は、コイルバネ34により付勢されたピストン部33によって、セパレートプレート31および摩擦プレート32が、通常は圧接された状態にあるノーマルクローズタイプのものである。
入力軸14は、いずれも図示しないフライホイールおよび回転振動を吸収するためのダンパを介してエンジン出力軸に回転連結されている。図2に示すように、入力軸14は、ダンパとの固定部14aと、ケーシング8の入力軸側の開口を覆うフロントケース17(後述)の貫通孔17aに回転支持される連結部14bと、大径の係合部である支持部14cと、を有している。
支持部14cの外周側は、回転軸線CL方向に拡幅されている。支持部14cの外周側には、前述した複数の円環上の摩擦プレート32が、外周面の係合部14dに相対回転を規制され、かつ回転軸線方向に相対移動可能に係合されている。
支持部14cの外周側は、回転軸線CL方向に拡幅されている。支持部14cの外周側には、前述した複数の円環上の摩擦プレート32が、外周面の係合部14dに相対回転を規制され、かつ回転軸線方向に相対移動可能に係合されている。
クラッチドラム9は、トルクコンバータ10の入力軸であるアウトプットシャフト16に回転連結されている。アウトプットシャフト16は、ケーシング8の後述する支持壁部8bに形成された貫通孔8b1に回転自在に軸承されている。(クラッチドラム9と連結されるアウトプットシャフト16が軸承される支持壁部8bの側を、以下「クラッチドラム9側」と称す。)
クラッチドラム9は、図2に示すように、円筒状の部分を構成する大径の外筒部91a、中径の中筒部91bおよび小径の内筒部91cを有している。大径の外筒部91aの内周壁と、中径の中筒部91bの外周壁とは、同一の軸線(回転軸線CL)回りに設けられている。外筒部91aのクラッチドラム9側の端部と中筒部91bのクラッチドラム9側の端部とは、外径側の外底壁部92aおよび内径側の内底壁部92bとにより径方向に連続している。内底壁部92bは、外底壁部92aよりもクラッチドラム9側に突出し、内底壁部92bと外底壁部92aとの間には段部が形成される。シリンダ部36は、外筒部91a、中筒部91b、外底壁部92aおよび内底壁部92bより構成される。シリンダ部36は、入力軸側の端部が開口している。中筒部91bの入力軸側の端部と内筒部91cの入力軸側の端部とは、連続壁93により径方向に連続している。連続壁93、中筒部91bおよび内筒部91cによりボール軸受86を受ける軸受支承部94が形成されている。軸受支承部94は、クラッチドラム9側の他端部が開口している。
クラッチドラム9は、図2に示すように、円筒状の部分を構成する大径の外筒部91a、中径の中筒部91bおよび小径の内筒部91cを有している。大径の外筒部91aの内周壁と、中径の中筒部91bの外周壁とは、同一の軸線(回転軸線CL)回りに設けられている。外筒部91aのクラッチドラム9側の端部と中筒部91bのクラッチドラム9側の端部とは、外径側の外底壁部92aおよび内径側の内底壁部92bとにより径方向に連続している。内底壁部92bは、外底壁部92aよりもクラッチドラム9側に突出し、内底壁部92bと外底壁部92aとの間には段部が形成される。シリンダ部36は、外筒部91a、中筒部91b、外底壁部92aおよび内底壁部92bより構成される。シリンダ部36は、入力軸側の端部が開口している。中筒部91bの入力軸側の端部と内筒部91cの入力軸側の端部とは、連続壁93により径方向に連続している。連続壁93、中筒部91bおよび内筒部91cによりボール軸受86を受ける軸受支承部94が形成されている。軸受支承部94は、クラッチドラム9側の他端部が開口している。
外筒部91aの入力軸側の先端部内周面の係合部91a1には、前述した複数の円環状のセパレートプレート31が相対回転を規制され回転軸線CL方向に沿った方向に相対移動可能に嵌合されている。係合部91a1の入力軸側の端部には、円環状の押付部材91a2が固定されている。押付部材91a2は、摩擦プレート32およびセパレートプレート31に対向して設けられている。
そして、外筒部91aと支持部14cとの間には、複数のセパレートプレート31と、入力軸14の大径の係合部14dである支持部14cの外周面に支持された複数の摩擦プレート32とが、交互に接離可能に配置されている。ピストン部33の押圧部33cによって、セパレートプレート31は、回転軸線CL方向に沿った方向の入力軸側に押される。これによって、摩擦プレート32とセパレートプレート31とは、押付部材91a2に押し付けられて係合し(車両用クラッチ装置3の接続状態)、入力軸14とクラッチドラム9とが回転連結されて、一体回転する。クラッチ機構30は、これらの摩擦プレート32とセパレートプレート31と押付部材91a2とにより構成される。
そして、外筒部91aと支持部14cとの間には、複数のセパレートプレート31と、入力軸14の大径の係合部14dである支持部14cの外周面に支持された複数の摩擦プレート32とが、交互に接離可能に配置されている。ピストン部33の押圧部33cによって、セパレートプレート31は、回転軸線CL方向に沿った方向の入力軸側に押される。これによって、摩擦プレート32とセパレートプレート31とは、押付部材91a2に押し付けられて係合し(車両用クラッチ装置3の接続状態)、入力軸14とクラッチドラム9とが回転連結されて、一体回転する。クラッチ機構30は、これらの摩擦プレート32とセパレートプレート31と押付部材91a2とにより構成される。
クラッチドラム9の内筒部91cの内周側には、アウトプットシャフト16と一体回転可能にスプライン結合される係合穴91c1が形成されている。ケーシング8のクラッチドラム9側には、周壁部8aから径方向内側に突出する支持壁部8bが設けられている。支持壁部8bには、回転軸線CL回りに入力軸側に屈曲形成された円筒状の円筒壁8b2が設けられ、円筒壁8b2は、軸受支承部94に嵌入されている。
円筒壁8b2には、内筒部91cの外周面に対向する内周面が形成されている。そして内筒部91cの外周面と円筒壁8b2の内周面との間には、ボール軸受86が配設され、支持壁部8b(ケーシング8)に対してクラッチドラム9がアウトプットシャフト16とともにスムーズに相対回転(回転自在)するようになっている。
円筒壁8b2には、内筒部91cの外周面に対向する内周面が形成されている。そして内筒部91cの外周面と円筒壁8b2の内周面との間には、ボール軸受86が配設され、支持壁部8b(ケーシング8)に対してクラッチドラム9がアウトプットシャフト16とともにスムーズに相対回転(回転自在)するようになっている。
ピストン部33は、前述したシリンダ部36内に収容されている。ピストン部33は、円盤状のピストン本体部331と、円筒状の押圧部33cとを備えている。ピストン本体部331は、中心部に貫通穴33aが形成され、貫通穴33aにより中筒部91bの外周に外嵌するようになっている。
ピストン本体部331は、貫通穴33a側から外径側に向かって、回転軸線CL方向に沿った厚みが徐々に薄くなるよう形成されている。また、ピストン本体部331の入力軸側においては、入力軸14の回転軸線CLと直交する平面である受圧面33bを有している。なお、ここでいう受圧面33bとは、ピストン室37に油圧が作用したときにピストン部33を回転軸線CL方向に沿ってクラッチドラム9側に付勢する効果を有する面のことをいう。
ピストン部33は、受圧面33bの大径側位置(回転軸線CLから離れた側の位置)に回転軸線CL方向に沿って入力軸側に向かって突設される押圧部33cを有している。ピストン本体部331と押圧部33cとは、一体に形成されている。押圧部33cは、受圧面33bの外周部に円筒状に設けられ、押圧部33cの円筒内周面には、後述する対向プレート35の外周面35aと嵌合する摺動面33dが形成されている。
ピストン部33は、押圧部33cのクラッチドラム9側外周にOリング62が設けられ、外筒部91aの内周面との間をシールする。ピストン本体部331の貫通穴3aの内周には、Oリング63が設けられ、中筒部91bの外周面との間をシールする。外筒部91aと中筒部91bとは、前述のようにシリンダ部36を構成する。ピストン部33は、シリンダ部36の接触面との間のシール状態を維持しつつ、回転軸線CL方向に沿って移動可能に構成される。
ピストン部33は、押圧部33cのクラッチドラム9側外周にOリング62が設けられ、外筒部91aの内周面との間をシールする。ピストン本体部331の貫通穴3aの内周には、Oリング63が設けられ、中筒部91bの外周面との間をシールする。外筒部91aと中筒部91bとは、前述のようにシリンダ部36を構成する。ピストン部33は、シリンダ部36の接触面との間のシール状態を維持しつつ、回転軸線CL方向に沿って移動可能に構成される。
対向プレート35は、図2に示すように、略円環状に形成されている。対向プレート35の入力軸側の面には、複数の嵌着孔35dが夫々円形に凹設され対向プレート35の回転軸線CL周りに均等に配設されている。各嵌着孔35dには、小コイルバネ95bの一端が嵌着されている。対向プレート35が外嵌する中筒部91bの外周面の入力軸側には、図示しない固定溝に嵌入されたCリング等の固定リング95が設けられている。固定リング95は、対向プレート35に対向して設けられ、対向プレート35の入力軸側への移動を規制する。固定リング95のクラッチドラム9側の面には、外径方向に突出する取付環板95aが固定され、取付環板95aには小コイルバネ95bの他端が係止されている。これらの小コイルバネ95bは、圧縮された状態で対向プレート35と取付環板95aとの間に複数個(例えば8個)設けられている。これらの小コイルバネ95bは、対向プレート35をクラッチドラム9側に付勢して対向プレート35とピストン部33とを圧接するように構成されている。
対向プレート35の内周面35bには、中筒部91bの外周面との間にOリング64が配設されている。また、対向プレート35の外周面35aは、押圧部33cの摺動面33dとの間にOリング65が配設されている。対向プレート35は、これらのOリング64,65によりピストン室37を液密に封止している。
対向プレート35の内周面35bには、中筒部91bの外周面との間にOリング64が配設されている。また、対向プレート35の外周面35aは、押圧部33cの摺動面33dとの間にOリング65が配設されている。対向プレート35は、これらのOリング64,65によりピストン室37を液密に封止している。
ピストン室37は、ピストン部33と、対向プレート35との間に区画形成されている。具体的には、ピストン室37は、対向プレート35のクラッチドラム9側平面と、ピストン部33の受圧面33bと、押圧部33cの摺動面33dと、中筒部91bの外周面とによって包囲されて形成されている。
ピストン室37は、第一油路21、電磁切替弁11を介して電動オイルポンプ12或いはリザーバ13に連通する第一通油口36aを有している。第一通油口36aは、中筒部91bの円周上に設けられている。クラッチ機構30は、ピストン室37に油が供給されると、摩擦プレート32とセパレートプレート31との係合が解除されて遮断状態となる。
コイルバネ34は、図2、図3に示すように、ピストン本体部331のクラッチドラム9側の面と、シリンダ部36の内底壁部92bとの間に圧縮された状態で設けられている。
コイルバネ34が配置されるピストン部33のクラッチドラム9側の面には、10個の円筒穴33eが円周方向に沿って等間隔で配設されている。円筒穴33eは、コイルバネ34のコイル外径より若干大きな内径で穿設されている。円筒穴33eには、コイルバネ34の一端部が嵌着されている。コイルバネ34の他端部は、内底壁部92bの入力軸側の面に固定された取付金具39に外嵌されて組み付けられている。取付金具39には、回転軸線CL方向に沿った方向に貫通する油通し穴39aが形成され、油通し穴39aは後述する油供給孔42に連通している。
コイルバネ34は、ピストン部33を入力軸側に付勢し、摩擦プレート32と、セパレートプレート31とを所定の荷重で押圧し係合する。これらのコイルバネ34の付勢力は、小コイルバネ95bの付勢力よりも大きく、油がピストン室37に供給されていないときには、セパレートプレート31と摩擦プレート32とを係合させるのに必要な付勢力となるよう設定されている。
コイルバネ34が配置されるピストン部33のクラッチドラム9側の面には、10個の円筒穴33eが円周方向に沿って等間隔で配設されている。円筒穴33eは、コイルバネ34のコイル外径より若干大きな内径で穿設されている。円筒穴33eには、コイルバネ34の一端部が嵌着されている。コイルバネ34の他端部は、内底壁部92bの入力軸側の面に固定された取付金具39に外嵌されて組み付けられている。取付金具39には、回転軸線CL方向に沿った方向に貫通する油通し穴39aが形成され、油通し穴39aは後述する油供給孔42に連通している。
コイルバネ34は、ピストン部33を入力軸側に付勢し、摩擦プレート32と、セパレートプレート31とを所定の荷重で押圧し係合する。これらのコイルバネ34の付勢力は、小コイルバネ95bの付勢力よりも大きく、油がピストン室37に供給されていないときには、セパレートプレート31と摩擦プレート32とを係合させるのに必要な付勢力となるよう設定されている。
これらの円筒穴33e、ピストン部33のクラッチドラム9側の面、外筒部91aの内周面、中筒部91bの外周面、外底壁部92aおよび内底壁部92bの間に形成される空間によりキャンセラ室38が構成される。
キャンセラ室38は、押圧部33cの外周と外筒部91aとの間に設けられたOリング62と、ピストン本体部331の内周と中筒部91bとの間に設けられたOリング63と、によって液密的に封止され、油が貯留可能になっている。キャンセラ室38は、第二油路22、電磁切替弁11を介して電動オイルポンプ12に連通する第二通油口36bを有している。クラッチ機構30は、キャンセラ室38に油が供給されると、摩擦プレート32とセパレートプレート31とが係合されて接続状態となる。
キャンセラ室38は、押圧部33cの外周と外筒部91aとの間に設けられたOリング62と、ピストン本体部331の内周と中筒部91bとの間に設けられたOリング63と、によって液密的に封止され、油が貯留可能になっている。キャンセラ室38は、第二油路22、電磁切替弁11を介して電動オイルポンプ12に連通する第二通油口36bを有している。クラッチ機構30は、キャンセラ室38に油が供給されると、摩擦プレート32とセパレートプレート31とが係合されて接続状態となる。
電磁切替弁11は、電動オイルポンプ12により供給される油をピストン室37に供給する第一油路21または油をキャンセラ室38に供給する第二油路22への流れを切り替える。
電磁切替弁11は、図2および図3に示すように、ソレノイド11dおよびコイルバネ11eによりに切替えられる第一切替部P1(オフ状態となる)と第二切替部P2(オン状態となる)とを有している。第一切替部P1は、第一油路21の出口ポート21aとリザーバ13への入口ポート21bとを連通させる第一通路11aに整列させる。そして、第二油路22の出口ポート22aと電動オイルポンプ12の出口ポート22bとを連通させる第二通路11bに整列させる。
電動オイルポンプ12が作動しているとき、制御装置7により電磁切替弁11が、第一切替部P1に切替えられると、図4に示すように、電動オイルポンプ12の吐出ポート12aから油が第二通路11b、第二油路22、第二環状溝(後述)22c(図2参照)、第二通油口36bを介してキャンセラ室38に供給される。供給された油は、遠心油圧を発生させてキャンセラ室38を増圧させ、セパレートプレート31と摩擦プレート32とを係合させる方向に付勢する力をコイルバネ34に付加する。そして、クラッチ機構30は、接続状態となる。この場合、ピストン室37の油は、第一通油口36a、第一環状溝(後述)21c(図2参照)、第一油路21、第一通路11a、および入口ポート21bを介してリザーバ13に排出される。
電磁切替弁11は、図2および図3に示すように、ソレノイド11dおよびコイルバネ11eによりに切替えられる第一切替部P1(オフ状態となる)と第二切替部P2(オン状態となる)とを有している。第一切替部P1は、第一油路21の出口ポート21aとリザーバ13への入口ポート21bとを連通させる第一通路11aに整列させる。そして、第二油路22の出口ポート22aと電動オイルポンプ12の出口ポート22bとを連通させる第二通路11bに整列させる。
電動オイルポンプ12が作動しているとき、制御装置7により電磁切替弁11が、第一切替部P1に切替えられると、図4に示すように、電動オイルポンプ12の吐出ポート12aから油が第二通路11b、第二油路22、第二環状溝(後述)22c(図2参照)、第二通油口36bを介してキャンセラ室38に供給される。供給された油は、遠心油圧を発生させてキャンセラ室38を増圧させ、セパレートプレート31と摩擦プレート32とを係合させる方向に付勢する力をコイルバネ34に付加する。そして、クラッチ機構30は、接続状態となる。この場合、ピストン室37の油は、第一通油口36a、第一環状溝(後述)21c(図2参照)、第一油路21、第一通路11a、および入口ポート21bを介してリザーバ13に排出される。
これに対して第二切替部P2は、第一油路21の出口ポート21aと電動オイルポンプ12の出口ポート22bとを連通させる第三通路11cに整列させる。そして、第二油路22の出口ポート22aとリザーバ13への入口ポート21bとを閉鎖させる。
電動オイルポンプ12が作動しているとき、制御装置7により電磁切替弁11が第二切替部P2に切替えられると、図3に示すように、ピストン室37は、第一通油口36a、第一環状溝21c(図2参照)、第一油路21、第三通路11cを介して電動オイルポンプ12の吐出ポート12aに連通する。そのため、電動オイルポンプ12の油は、吐出ポート12aからピストン室37に供給され、ピストン室37を増圧させ、ピストン部33を移動させ、クラッチ機構30を遮断させる。この場合、キャンセラ室38に繋がる第二油路22は、電磁切替弁11で閉鎖されているため、キャンセラ室38の油は、電磁切替弁11側には流れず、油供給孔42、油供給管41を介して導出用開口41cよりステータ52に向かって放出される。
電動オイルポンプ12が作動しているとき、制御装置7により電磁切替弁11が第二切替部P2に切替えられると、図3に示すように、ピストン室37は、第一通油口36a、第一環状溝21c(図2参照)、第一油路21、第三通路11cを介して電動オイルポンプ12の吐出ポート12aに連通する。そのため、電動オイルポンプ12の油は、吐出ポート12aからピストン室37に供給され、ピストン室37を増圧させ、ピストン部33を移動させ、クラッチ機構30を遮断させる。この場合、キャンセラ室38に繋がる第二油路22は、電磁切替弁11で閉鎖されているため、キャンセラ室38の油は、電磁切替弁11側には流れず、油供給孔42、油供給管41を介して導出用開口41cよりステータ52に向かって放出される。
また、電動オイルポンプ12と電磁切替弁11の間には、リリーフ弁15が設けられ、ピストン室37やキャンセラ室38を増圧させる場合において、過度の負荷が電動オイルポンプ12にかからぬよう圧力調整がなされる。
なお、電動オイルポンプ12は、電動式であるため、エンジン2の駆動に拘わらず油を供給することができる。また、電磁切替弁11は、ケーシング8に内臓されている方式でも、ケーシング8に外付けされている方式でもよい。
電磁切替弁11および電動オイルポンプ12には、制御装置(ECU)7が電気的に接続されている。制御装置7は、電動オイルポンプ12および電磁切替弁11を作動させて、車両用クラッチ装置3に適正な油圧を供給し、車両用クラッチ装置3を目標とする接続・遮断状態に制御している。
クラッチ作動機構301は、これらのピストン部33、シリンダ部36、ピストン室37、キャンセラ室38、および油供給装置40を含んで構成される。
油供給装置40は、第一油路21、第二油路22、第一環状溝21c、第二環状溝22c、電磁切替弁11、および電動オイルポンプ12を含んで構成される。
クラッチ作動機構301は、これらのピストン部33、シリンダ部36、ピストン室37、キャンセラ室38、および油供給装置40を含んで構成される。
油供給装置40は、第一油路21、第二油路22、第一環状溝21c、第二環状溝22c、電磁切替弁11、および電動オイルポンプ12を含んで構成される。
(車両用モータの冷却装置)
車両用モータの冷却装置4は、図1および図2に示すように、キャンセラ室38に開口する油供給孔42、油供給管41、油受け部材45、連通油路43およびリリーフ弁44を含んで構成されている。なお、油受け部材45は、油受け部材45が設けられる電動モータ5のステータ52において後述する。また、ピストン室37側とキャンセラ室38側とを連通する連通油路43および連通油路43にも受けられたリリーフ弁44は、連通油路43およびリリーフ弁44が設けられるケーシング8の支持壁部8bにおいて後述する。
車両用モータの冷却装置4は、図1および図2に示すように、キャンセラ室38に開口する油供給孔42、油供給管41、油受け部材45、連通油路43およびリリーフ弁44を含んで構成されている。なお、油受け部材45は、油受け部材45が設けられる電動モータ5のステータ52において後述する。また、ピストン室37側とキャンセラ室38側とを連通する連通油路43および連通油路43にも受けられたリリーフ弁44は、連通油路43およびリリーフ弁44が設けられるケーシング8の支持壁部8bにおいて後述する。
キャンセラ室38(油圧室・第二油圧室)を構成する内底壁部92bのクラッチドラム9側には、クラッチドラム9側に突出し回転軸線CL周りに環状に形成された環状突部92b1が形成されている。環状突部92b1には、キャンセラ室38側に開口する油供給孔42が複数(本実施形態では4箇所)穿設されている。各油供給孔42は、キャンセラ室38側より回転軸線CL方向に沿ってクラッチドラム9側に所定長さ穿設された第一通油路42b、穿設された奥部においてさらに環状突部92b1の外径側に直角に曲げられて第二通油路42cが穿設されている。外径側に曲げられた第二通油路42cは、環状突部92b1の外径側の面に連結口42aが開口している。連結口42aの内周壁には、雌ネジ部が形成されている。各連結口42aには夫々油供給管41の一端側が螺着され、キャンセラ室38と油供給管41とが連通される。なお、油供給孔42は、4箇所に限定されるものではなく、例えば、2箇所、3箇所など冷却されるステータ52の発熱量に対応して設定することができる。
各油供給管41は、管状に形成され、油供給管本体部41dと、第一湾曲部41eと、第二湾曲部41fと、導出用開口41cとを備えている。油供給管本体部41dは、真っ直ぐな管状に形成され、基端側にはフランジ部41bが形成されている。フランジ部41bのさらに基端部には雄ネジ部41aが所定の長さで設けられている。雄ネジ部41aは、連結口42aの雌ネジ部に螺着可能となっている。第一湾曲部41eは、油供給管本体部41dの先端側に連続し、油供給管41の一端側(基端側)が連結口42aに螺着された場合に、クラッチドラム9側に湾曲するよう構成されている。第二湾曲部41fは、第一湾曲部41eに連続し、入力軸側に湾曲して、第二湾曲部41fのさらに先端部に設けられる導出用開口41cがステータ52に向けて開口するよう構成されている。
一端側(基端側)が連結口42aに螺着された場合に、フランジ部41bが環状突部92b1の外径側の面に当接することで油供給管41を環状突部92b1に強固に支持する。また、油供給管41の一端側(基端側)が連結口42aに螺着された場合に、油供給管41がキャンセラ室38に連通した状態となる。
一端側(基端側)が連結口42aに螺着された場合に、フランジ部41bが環状突部92b1の外径側の面に当接することで油供給管41を環状突部92b1に強固に支持する。また、油供給管41の一端側(基端側)が連結口42aに螺着された場合に、油供給管41がキャンセラ室38に連通した状態となる。
(電動モータ)
電動モータ5は、図2に示すように、3相交流モータ等からなる。電動モータ5は、ロータ51およびステータ52を有し、ケーシング8の周壁部8aの内周側に配設されている。
ロータ51は、ロータコア51a、マグネット51b、板部材51cを有している。ロータ51は、ステータ52が発生する回転磁界と鎖交することによって、回転トルクを発生する。ロータ51は、クラッチドラム9側端面から板部材51cが径方向内方に延在されてクラッチドラム9の外底壁部92aのクラッチドラム9側側面にボルトによって固定されている。これにより電動モータ5は、ロータ51のみがクラッチドラム9と一体回転され、ロータ51自体がケーシング8に回転自在に配設されることとなる。
ロータコア51aは、磁路の一部を構成するとともに、マグネット51bが収容される円環状の部材である。ロータコア51aは、円環状の珪素鋼板が積層されて構成されている。ロータコア51aには、軸方向に貫通する貫通孔が周方向に複数形成されている。
マグネット51bは、磁束を発生させる棒状の部材である。マグネット51bは、ロータコア51aの貫通孔に収容されている。マグネット51bは、ロータコアの外周面に、周方向交互に異なる磁極が形成されるよう、板厚方向に着磁されている。
電動モータ5は、図2に示すように、3相交流モータ等からなる。電動モータ5は、ロータ51およびステータ52を有し、ケーシング8の周壁部8aの内周側に配設されている。
ロータ51は、ロータコア51a、マグネット51b、板部材51cを有している。ロータ51は、ステータ52が発生する回転磁界と鎖交することによって、回転トルクを発生する。ロータ51は、クラッチドラム9側端面から板部材51cが径方向内方に延在されてクラッチドラム9の外底壁部92aのクラッチドラム9側側面にボルトによって固定されている。これにより電動モータ5は、ロータ51のみがクラッチドラム9と一体回転され、ロータ51自体がケーシング8に回転自在に配設されることとなる。
ロータコア51aは、磁路の一部を構成するとともに、マグネット51bが収容される円環状の部材である。ロータコア51aは、円環状の珪素鋼板が積層されて構成されている。ロータコア51aには、軸方向に貫通する貫通孔が周方向に複数形成されている。
マグネット51bは、磁束を発生させる棒状の部材である。マグネット51bは、ロータコア51aの貫通孔に収容されている。マグネット51bは、ロータコアの外周面に、周方向交互に異なる磁極が形成されるよう、板厚方向に着磁されている。
ステータ52は、電流が流れることによって、回転磁界を発生する部材である。ステータ52は、ステータコア52a、ボビン52b、および励磁コイル53を有している。本実施形態では、車両用モータの冷却装置4を構成する油受け部材45がステータ52に組み付けられている。ステータ52は、全体として円環状に形成され、周壁部8aの内周面に固定され、ロータ51の外周側に所定隙間tを置いて配設されている。
ステータコア52aは、磁路の一部を構成するとともに、励磁コイル53が巻回される部材である。ステータコア52aは、複数の分割コア(図示せず)とステータリング52dとを含んで構成されている。各分割コアは、略T字形状の珪素鋼板を積層して構成されたティース52eを備えている。ステータリング52dは磁性体からなる略円筒形の部材である。ステータコア52aは、円環状に配置した複数の分割コアを、ステータリング52dに圧入または接着固定等して構成されている。ステータリング52dは、周壁部8aの内周面にボルト等により固定されている。
ステータコア52aは、磁路の一部を構成するとともに、励磁コイル53が巻回される部材である。ステータコア52aは、複数の分割コア(図示せず)とステータリング52dとを含んで構成されている。各分割コアは、略T字形状の珪素鋼板を積層して構成されたティース52eを備えている。ステータリング52dは磁性体からなる略円筒形の部材である。ステータコア52aは、円環状に配置した複数の分割コアを、ステータリング52dに圧入または接着固定等して構成されている。ステータリング52dは、周壁部8aの内周面にボルト等により固定されている。
ティース52eには、一対のボビン52b(52b1,52b2)が装着され、ボビン52b1,52b2は、ティース52eの外周面を囲むように互いに嵌合している。ボビン52bは、励磁コイル53とステータコア52aとの間を絶縁するための樹脂で構成された部材である。
各ボビン52bの厚み方向の各端部には、励磁コイル53が巻回される面に対して直角に外側に突出する外周側壁52b3および内周側壁52b4が形成されている。外周側壁52b3および内周側壁52b4によって間に巻回された励磁コイル53を両側から支持する。ステータリング52dに圧入されることで環状に配設された複数のボビン52bのクラッチドラム9側の外周側壁52b3の内側には、後述する油受け部材45が、例えば圧入によって内嵌されている。
各ボビン52bの厚み方向の各端部には、励磁コイル53が巻回される面に対して直角に外側に突出する外周側壁52b3および内周側壁52b4が形成されている。外周側壁52b3および内周側壁52b4によって間に巻回された励磁コイル53を両側から支持する。ステータリング52dに圧入されることで環状に配設された複数のボビン52bのクラッチドラム9側の外周側壁52b3の内側には、後述する油受け部材45が、例えば圧入によって内嵌されている。
励磁コイル53は、電流が流れることで回転磁界が発生する線材で構成された部材である。
また、電流が流れることで、ジュール熱が発生する。励磁コイル53は、U相コイル、V相コイル、W相コイルからなり、これらをY結線して構成されている。励磁コイル53は制御装置7と電気的に接続されており、制御装置7は、各種状態を検出するいずれも図示しない各センサ(車速センサ、スロットル開度センサ、シフト位置センサ等)からの信号に基づいて励磁コイル53への通電量、或いは励磁コイル53の非通電を制御している。
なお、電動モータ5は、車輪駆動用の同期モータであるがこれに限定されるものではない。
また、電流が流れることで、ジュール熱が発生する。励磁コイル53は、U相コイル、V相コイル、W相コイルからなり、これらをY結線して構成されている。励磁コイル53は制御装置7と電気的に接続されており、制御装置7は、各種状態を検出するいずれも図示しない各センサ(車速センサ、スロットル開度センサ、シフト位置センサ等)からの信号に基づいて励磁コイル53への通電量、或いは励磁コイル53の非通電を制御している。
なお、電動モータ5は、車輪駆動用の同期モータであるがこれに限定されるものではない。
(油受け部材)
油受け部材45は、例えば耐油性樹脂材製で、軸線方向の長さが短い筒形状に形成されている。油受け部材45は、筒形状の一方(クラッチドラム9側)の開口縁は、他方の開口縁よりも小径に形成されている。油受け部材45は、油受け角度形成部45aと嵌合支持部45bとを有している。
嵌合支持部45bは、開口の大きい他方の開口縁に設けられ、筒状の全周にわたって開口縁の先端縁を径方向内側に屈曲させて形成されている。嵌合支持部45bは、屈曲した外周部分が、ステータリング52dによって環状に配設された複数のボビン52bの外周側壁52b3の内側に内嵌されるよう構成されている。
油受け角度形成部45aは、嵌合支持部45bに連続し、前記一方の開口縁まで延在する筒形状の側壁で形成されている。嵌合支持部45bが外周側壁52b3の内側に内嵌された場合に、油受け角度形成部45aは、回転軸線CL方向に対して、例えば、45度の角度を形成して配設される。これにより、油受け部材45は、導出用開口41cから放出される油を効率よく受けることができる。
油受け部材45は、例えば耐油性樹脂材製で、軸線方向の長さが短い筒形状に形成されている。油受け部材45は、筒形状の一方(クラッチドラム9側)の開口縁は、他方の開口縁よりも小径に形成されている。油受け部材45は、油受け角度形成部45aと嵌合支持部45bとを有している。
嵌合支持部45bは、開口の大きい他方の開口縁に設けられ、筒状の全周にわたって開口縁の先端縁を径方向内側に屈曲させて形成されている。嵌合支持部45bは、屈曲した外周部分が、ステータリング52dによって環状に配設された複数のボビン52bの外周側壁52b3の内側に内嵌されるよう構成されている。
油受け角度形成部45aは、嵌合支持部45bに連続し、前記一方の開口縁まで延在する筒形状の側壁で形成されている。嵌合支持部45bが外周側壁52b3の内側に内嵌された場合に、油受け角度形成部45aは、回転軸線CL方向に対して、例えば、45度の角度を形成して配設される。これにより、油受け部材45は、導出用開口41cから放出される油を効率よく受けることができる。
(ケーシング)
ケーシング8は、外周を形成する環状の周壁部8aと、電動モータ5および車両用クラッチ装置3とトルクコンバータ10との間に形成された支持壁部8bとを、備えている。エンジン側の周壁部8aの開口は、フロントケース17に覆われる。また、ケーシング8では、周壁部8aが支持壁部8bの基端部から自動変速機6側に向って所定量延在され、トルクコンバータ10の一部を覆っている。そして延在された周壁部8aは、トルクコンバータ10の残りの部分を覆う図略のケースとボルトによって固定され、自動変速機6のハウジング(図示せず)を形成している。
ケーシング8は、外周を形成する環状の周壁部8aと、電動モータ5および車両用クラッチ装置3とトルクコンバータ10との間に形成された支持壁部8bとを、備えている。エンジン側の周壁部8aの開口は、フロントケース17に覆われる。また、ケーシング8では、周壁部8aが支持壁部8bの基端部から自動変速機6側に向って所定量延在され、トルクコンバータ10の一部を覆っている。そして延在された周壁部8aは、トルクコンバータ10の残りの部分を覆う図略のケースとボルトによって固定され、自動変速機6のハウジング(図示せず)を形成している。
支持壁部8bの円筒壁8b2の内部には、前述した電磁切替弁11とピストン室37との接続をする第一油路21、電磁切替弁11とキャンセラ室38との接続をする第二油路22が形成されている。
第二油路22の一端は、電磁切替弁11に接続し、第二油路22の他端は支持壁部8bの外周面全周に刻設された第二環状溝22cと接続している。回転軸線CL方向に沿った方向における第二環状溝22cの両側には、シールリング71が設けられ第二環状溝22cからの油の漏洩を抑制している。第二環状溝22cは、シリンダ部の中筒部91bに貫設される第二通油口36bを介してキャンセラ室38に連通している。
また、第一油路21の一端は、電磁切替弁11に接続し、第一油路21の他端は支持壁部8bの外周面全周に刻設された第一環状溝21cと接続している。回転軸線CL方向に沿った方向における第一環状溝21cの両側には、シールリング71が設けられ第一環状溝21cからの油の漏洩を抑制している。第一環状溝21cは、シリンダ部36の中筒部91bに貫設される第一通油口36aを介してピストン室37に連通している。
フロントケース17は、周壁部8aに対してボルトによって固定されている。フロントケース17の前側中心部には、入力軸14が支承されるよう貫通孔17aが設けられている。そして貫通孔17aと入力軸14との間には、ボール軸受89が介在され、入力軸14を回転自在に支承している。
(連通油路・リリーフ弁)
図1および図2に示すように、支持壁部8bの円筒壁8b2の内部において、第一油路21と第二油路22との間には、連通油路43が形成され、連通油路43にはリリーフ弁44(圧力制御弁)が設けられている。リリーフ弁44は、例えば直動形リリーフ弁であり、ピストン室37側の油圧が所定値以上になったとき、ピストン室37側からキャンセラ室38側へと油を流入させる。リリーフ弁44は、キャンセラ室38側からピストン室37側への油の流入を規制する。ピストン室37側からキャンセラ室38側に流入した油は、油供給孔42から油供給管41を介して導出用開口41cよりステータ52に向かって放出される。なお、圧力制御弁としてリリーフ弁を使用したが、これに限定されず、例えば、減圧弁、カウンタバランス弁など既存の圧力制御弁を使用することができる。
図1および図2に示すように、支持壁部8bの円筒壁8b2の内部において、第一油路21と第二油路22との間には、連通油路43が形成され、連通油路43にはリリーフ弁44(圧力制御弁)が設けられている。リリーフ弁44は、例えば直動形リリーフ弁であり、ピストン室37側の油圧が所定値以上になったとき、ピストン室37側からキャンセラ室38側へと油を流入させる。リリーフ弁44は、キャンセラ室38側からピストン室37側への油の流入を規制する。ピストン室37側からキャンセラ室38側に流入した油は、油供給孔42から油供給管41を介して導出用開口41cよりステータ52に向かって放出される。なお、圧力制御弁としてリリーフ弁を使用したが、これに限定されず、例えば、減圧弁、カウンタバランス弁など既存の圧力制御弁を使用することができる。
(自動変速機・トルクコンバータ)
自動変速機6は、変速機(図略)およびトルクコンバータ10からなり、トルクコンバータ10の出力が、変速機の入力軸に入力されている。自動変速機6は、通常の遊星歯車式自動変速機であり、これに限定されるものではない。
図1に示される電動モータ5とトルクコンバータ10とは、クラッチドラム9およびトルクコンバータ10の入力軸であるアウトプットシャフト16(図2参照)を介して回転連結されている。
自動変速機6は、変速機(図略)およびトルクコンバータ10からなり、トルクコンバータ10の出力が、変速機の入力軸に入力されている。自動変速機6は、通常の遊星歯車式自動変速機であり、これに限定されるものではない。
図1に示される電動モータ5とトルクコンバータ10とは、クラッチドラム9およびトルクコンバータ10の入力軸であるアウトプットシャフト16(図2参照)を介して回転連結されている。
トルクコンバータ10の入力軸であるアウトプットシャフト16は、図2に示すように、エンジン2からの入力軸14と同一回転軸上に並んで配置されている。アウトプットシャフト16はトルクコンバータ10のフロントカバー(図示せず)に連結され、フロントカバーとともに一体に回転される。そして、アウトプットシャフト16とともにフロントカバーが回転することにより、フロントカバーと連結されるトルクコンバータ10内のポンプインペラ(図示せず)が回転される。これによりポンプインペラによって油流が発生し、発生した油流によって変速機の入力軸(図示せず)に連結されたタービンランナ(図示せず)が回転して変速機の入力軸に回転力が伝達される。クラッチドラム9、アウトプットシャフト16およびフロントカバーの回転軸は、変速機の入力軸と同一回転軸に配置されている。
次に、上述した車両用モータの冷却装置4の作動について、電動モータ走行、電動モータおよびエンジン走行、エンジン走行の場合に分けて説明する。
電動モータ走行する場合として、例えば、車両を発進させるときや、車両を低速走行させるときがある。その際には、励磁コイル53には、通電がなされ、ロータ51は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する。
制御装置7は、図3に示すように、電磁切替弁11を第二切替部P2(オン状態)に切替え、電動オイルポンプ12に通電する(オン状態)。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、所定圧の油を電磁切替弁11の第三通路11c、第一油路21および第一通油口36aを介してピストン室37内に供給する。ピストン室37に供給された油(作動油)の油圧によって、ピストン部33は、コイルバネ34のばね力に抗してクラッチドラム9側方向に向って移動する。これにより、車両用クラッチ装置3の摩擦プレート32およびセパレートプレート31からピストン部33の押圧部33cが離間して摩擦プレート32とセパレートプレート31との間の接続が解除される。ピストン室37の内部油圧がさらに高くなって所定値以上になったとき、リリーフ弁44は、第一油路21と第二油路22との間に設けられた連通油路43を介してピストン室37側からキャンセラ室38側へ油が流入するのを許可する。キャンセラ室38に流入した油は、キャンセラ室38が回転軸線CL回りに回転による遠心力で、径方向外側よりキャンセラ室38内に貯留する。キャンセラ室38に貯留した油は、油供給孔42の開口位置まで油が溜まったところで、油は、油供給孔42より油供給管41に供給される。油供給管41に供給された油は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する油供給管41により生じる遠心力に導かれ、冷却油として導出用開口41cよりステータ52およびステータ52に設けられた油受け部材45に向かって放出される。
電動モータ走行する場合として、例えば、車両を発進させるときや、車両を低速走行させるときがある。その際には、励磁コイル53には、通電がなされ、ロータ51は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する。
制御装置7は、図3に示すように、電磁切替弁11を第二切替部P2(オン状態)に切替え、電動オイルポンプ12に通電する(オン状態)。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、所定圧の油を電磁切替弁11の第三通路11c、第一油路21および第一通油口36aを介してピストン室37内に供給する。ピストン室37に供給された油(作動油)の油圧によって、ピストン部33は、コイルバネ34のばね力に抗してクラッチドラム9側方向に向って移動する。これにより、車両用クラッチ装置3の摩擦プレート32およびセパレートプレート31からピストン部33の押圧部33cが離間して摩擦プレート32とセパレートプレート31との間の接続が解除される。ピストン室37の内部油圧がさらに高くなって所定値以上になったとき、リリーフ弁44は、第一油路21と第二油路22との間に設けられた連通油路43を介してピストン室37側からキャンセラ室38側へ油が流入するのを許可する。キャンセラ室38に流入した油は、キャンセラ室38が回転軸線CL回りに回転による遠心力で、径方向外側よりキャンセラ室38内に貯留する。キャンセラ室38に貯留した油は、油供給孔42の開口位置まで油が溜まったところで、油は、油供給孔42より油供給管41に供給される。油供給管41に供給された油は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する油供給管41により生じる遠心力に導かれ、冷却油として導出用開口41cよりステータ52およびステータ52に設けられた油受け部材45に向かって放出される。
次に、電動モータおよびエンジン走行の場合について説明する。電動モータおよびエンジン走行する場合として、例えば、車両が、上り坂や高速での追い越しなどで、エンジン2の駆動力に加えて電動モータ5を使って走行する走行アシストを行なうときがある。この場合にも、励磁コイル53には、通電がなされ、ロータ51は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する。この場合、電動モータ5の負荷が大きくなると、制御装置7は、電動モータ5を冷却するための操作を以下のようにおこなう。
この場合、エンジン2による駆動力でも走行しているので、制御装置7は、図4に示すように、電磁切替弁11を第一切替部P1(オフ状態)に切替えている。ピストン室37の作動油が、第一通路36aおよび第一油路21を介してリザーバ13に排出されている。そのため、コイルバネ34のばね力によって、ピストン部33は、入力軸側方向に向って付勢され、押圧部33cが摩擦プレート32とセパレートプレート31との間を接続させた状態としている。
制御装置7は、電動モータ5(励磁コイル53)に通電することによって、電動モータ5による走行アシストを行なう。その際に、制御装置7は、電動オイルポンプ12にも通電する(オン状態)。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、図4に示すように、油を電磁切替弁11の第二通路11b、第二油路22および第二通油口36bを介してキャンセラ室38内に供給する。キャンセラ室38に供給された作動油は、キャンセラ室38内に貯留される。
制御装置7は、電動モータ5(励磁コイル53)に通電することによって、電動モータ5による走行アシストを行なう。その際に、制御装置7は、電動オイルポンプ12にも通電する(オン状態)。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、図4に示すように、油を電磁切替弁11の第二通路11b、第二油路22および第二通油口36bを介してキャンセラ室38内に供給する。キャンセラ室38に供給された作動油は、キャンセラ室38内に貯留される。
キャンセラ室38に貯留された油(作動油)は、貯留量の増加に伴って油供給孔42より油供給管41に供給される。油供給管41に供給された油は、クラッチドラム9とともに回転軸線CL回りに回転する油供給管41によって生じる遠心力に導かれ、冷却油として導出用開口41cよりステータ52およびステータ52に設けられた油受け部材45に向かって放出される。ステータ52は、放出された油によって冷却される。
また、電動モータおよびエンジン走行しているが、電動モータ5による負荷が小さい場合には、電動オイルポンプ12の通電を停止させる(オフ状態)。この場合、図5に示すように、キャンセラ室38には、油が供給されなくなるので、油供給管41への油の供給が停止し、ステータ52の冷却が停止する。
このように、電動モータ5の負荷状態に応じて電動オイルポンプ12を通電・非通電とする操作をするだけで、容易かつ効率的にステータ52の冷却を行なうことができる。
このように、電動モータ5の負荷状態に応じて電動オイルポンプ12を通電・非通電とする操作をするだけで、容易かつ効率的にステータ52の冷却を行なうことができる。
次に、車両が、エンジン走行する場合について説明する。
この場合、車両は、エンジン2による駆動力で走行しているので、制御装置7は、図5に示すように、電磁切替弁11を第一切替部P1に切替えている(オフ状態)。電動オイルポンプ12は、通電されていない(オフ状態)。そのため、電動モータ5のステータ52を冷却する油は、キャンセラ室38に供給されておらず油供給管41にも供給されていない。この場合、不必要な冷却は、おこなわれず、電動オイルポンプ12は停止しているので、バッテリ電力の消費が抑制される。
また、エンジンブレーキを作用させた場合について説明する。この場合は、車両用クラッチ装置3は、接続されており、駆動輪からの回転トルクによってクラッチドラム9およびロータ51が回転する。励磁コイル53には、ロータ51の回転によって電気が流れる(回生電力)。制御装置7は、図4に示すように、電磁切替弁11を第一切替部P1に切替えている(オフ状態)。この場合において、制御装置7は、電動オイルポンプ12に通電する(オン状態)ことで、ステータ52を冷却することができる。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、キャンセラ室38側に供給する油(作動油)を、油供給孔42および油供給管41を介して、冷却油としてステータ52を冷却する。
この場合、車両は、エンジン2による駆動力で走行しているので、制御装置7は、図5に示すように、電磁切替弁11を第一切替部P1に切替えている(オフ状態)。電動オイルポンプ12は、通電されていない(オフ状態)。そのため、電動モータ5のステータ52を冷却する油は、キャンセラ室38に供給されておらず油供給管41にも供給されていない。この場合、不必要な冷却は、おこなわれず、電動オイルポンプ12は停止しているので、バッテリ電力の消費が抑制される。
また、エンジンブレーキを作用させた場合について説明する。この場合は、車両用クラッチ装置3は、接続されており、駆動輪からの回転トルクによってクラッチドラム9およびロータ51が回転する。励磁コイル53には、ロータ51の回転によって電気が流れる(回生電力)。制御装置7は、図4に示すように、電磁切替弁11を第一切替部P1に切替えている(オフ状態)。この場合において、制御装置7は、電動オイルポンプ12に通電する(オン状態)ことで、ステータ52を冷却することができる。電動オイルポンプ12は、通電によって駆動し、キャンセラ室38側に供給する油(作動油)を、油供給孔42および油供給管41を介して、冷却油としてステータ52を冷却する。
また、本システムが使われる他の走行モードとして、駆動輪からの回転トルクを、エンジンに伝えることなく、電動モータ5に伝えてロータ51を回転させる回生走行がある。この場合、制御装置7は、電動モータ走行する場合と同様の制御を行なってステータ52を冷却する。
すなわち、制御装置7は、電磁切替弁11を第二切替部P2に切替え、電動ポンプ12に通電する。これによって、制御装置7は、油をピストン室37内に供給する。そして、ピストン室37内の油圧が所定値以上になったとき、リリーフ弁44は、ピストン室37からキャンセラ室38側への流入を許可する。キャンセラ室38に貯留した油は、油供給孔42より油供給管41に供給される。そして、油は、油供給管41の導出用開口41cよりステータ52および油受け部材45に向かって放出され、ステータ52を冷却する。
すなわち、制御装置7は、電磁切替弁11を第二切替部P2に切替え、電動ポンプ12に通電する。これによって、制御装置7は、油をピストン室37内に供給する。そして、ピストン室37内の油圧が所定値以上になったとき、リリーフ弁44は、ピストン室37からキャンセラ室38側への流入を許可する。キャンセラ室38に貯留した油は、油供給孔42より油供給管41に供給される。そして、油は、油供給管41の導出用開口41cよりステータ52および油受け部材45に向かって放出され、ステータ52を冷却する。
上述の説明から明らかなように、車両用モータの冷却装置4において、環状に配設された周壁部8aを有するケーシング8と、ケーシング8の周壁部8aの内周に沿って固定され励磁コイル53が巻回されたステータ52と、ステータ52の内周側にステータ52に所定隙間tを介して配設され、ケーシング8に回転自在に配設されたロータ51と、ケーシング8に回転自在に設けられた入力軸14およびはクラッチドラム9と、ケーシング8内において、入力軸14とクラッチドラム9との間に設けられ、入力軸14とクラッチドラム9とを接続・遮断可能なクラッチ機構30(摩擦プレート32,セパレートプレート31)と、クラッチ機構30を接続または遮断させるピストン部33と、ピストン部33を作動させる油圧を生じさせるピストン室37およびキャンセラ室38を有するシリンダ部36と、ピストン室37およびキャンセラ室38に油を供給する油供給装置40とを、有するクラッチ作動機構301と、管状に形成され、一端側がキャンセラ室38に連通するとともに、他端側に形成されキャンセラ室38に供給される油が供給されて導出される導出用開口41cがステータ52に対向する位置に配設される油供給管41と、を備える。
これによると、車両用モータの冷却装置4は、クラッチ作動機構301のピストン室37およびキャンセラ室38に供給される油を、管状の油供給管41の導出用開口41cよりステータ52に向かって導出させる。そして、ピストン室37およびキャンセラ室38に供給される作動油をステータ52を冷却させる冷却油として有効に使用するとともに、油を分散させることなく管状の油供給管41で集中させてステータ52に向かって導出するので、ステータを52効率的に冷却することができる。
また、ステータ52には、油供給管41の導出用開口41cに対向する位置に、導出用開口41cより導出された油を受ける油受け部材45が設けられている。
これによると、油供給管41の導出用開口41cから吐出される油は、油受け部材45によって、集められて効率よくステータ52を冷却することができる。
これによると、油供給管41の導出用開口41cから吐出される油は、油受け部材45によって、集められて効率よくステータ52を冷却することができる。
また、油供給装置40は、ステータ52の励磁コイル53が通電される際に、クラッチ作動機構301(ピストン部33、シリンダ部36等)のピストン室37およびキャンセラ室38に供給される油を、油供給管41に供給し、導出用開口41cよりステータ52に向かって導出させる。
これによると、ステータ52は、励磁コイル53に通電されると励磁コイル53のジュール熱により発熱する。このような発熱状態を生じたステータ52に向かって、ピストン室37およびキャンセラ室38に供給される作動油を油供給管41より冷却油として導出させるので、極めて効率的にステータ52を冷却することができる。
これによると、ステータ52は、励磁コイル53に通電されると励磁コイル53のジュール熱により発熱する。このような発熱状態を生じたステータ52に向かって、ピストン室37およびキャンセラ室38に供給される作動油を油供給管41より冷却油として導出させるので、極めて効率的にステータ52を冷却することができる。
また、油圧室は、油供給装置40から油が供給されるとクラッチ機構30を遮断するピストン室37と、油供給装置40から油が供給されるとクラッチ機構30を接続するキャンセラ室38と、を備え、油供給管41の一端側は、キャンセラ室38に連通し、ピストン室37とキャンセラ室38との間には、ピストン室37側とキャンセラ室38側との間を連通する連通油路43が設けられる。
これによると、クラッチ機構30が遮断されている場合に、連通油路43は、ピストン室37側に供給される油を、油供給管41が連通するキャンセラ室38側に供給する。キャンセラ室38側に、供給された油は、油供給管41を介してステータ52を冷却することができる。
これによると、クラッチ機構30が遮断されている場合に、連通油路43は、ピストン室37側に供給される油を、油供給管41が連通するキャンセラ室38側に供給する。キャンセラ室38側に、供給された油は、油供給管41を介してステータ52を冷却することができる。
また、連通油路43には、ピストン室37に油供給装置40から油が供給されて、ピストン室37の内部油圧が所定値以上になった場合には、ピストン室37側からキャンセラ室38側への油の流入を許可するとともに、所定値未満である場合には、油の流入を規制するリリーフ弁44が設けられている。
これによると、リリーフ弁44は、ピストン室37の油圧が所定値以上になるまで加圧室の油圧を保持するので、ピストン室37に供給される油によって、クラッチ機構30を遮断する油圧を確保することができる。なお、「油圧の所定値」とは、クラッチ機構30を遮断状態に保持できる油圧の値をいう。
また、ピストン室37の油圧が所定値以上になると、ピストン室37側からの油がキャンセラ室38側へ流入し、キャンセラ室38に一端側が連通した油供給管41を介して、油がステータ52に導出される。このように、クラッチ機構30の遮断状態を確保するともに、クラッチ作動機構301の作動油を冷却油としてステータ52を冷却することができる。
これによると、リリーフ弁44は、ピストン室37の油圧が所定値以上になるまで加圧室の油圧を保持するので、ピストン室37に供給される油によって、クラッチ機構30を遮断する油圧を確保することができる。なお、「油圧の所定値」とは、クラッチ機構30を遮断状態に保持できる油圧の値をいう。
また、ピストン室37の油圧が所定値以上になると、ピストン室37側からの油がキャンセラ室38側へ流入し、キャンセラ室38に一端側が連通した油供給管41を介して、油がステータ52に導出される。このように、クラッチ機構30の遮断状態を確保するともに、クラッチ作動機構301の作動油を冷却油としてステータ52を冷却することができる。
なお、本実施形態における油供給管41は、真っ直ぐな管状の油供給管本体部41d、第一湾曲部41eおよび第二湾曲部41fを備えるものとしたが、これに限定されず、例えば、油供給管全体が湾曲して形成され、導出用開口部がステータ52に向かって配されていてもよい。
油供給管41と油供給孔42との連結方式を、雄ネジ部と雌ネジ部の螺合としたが、これに限定されず、例えば、バヨネット方式でもよい。
油受け取部材を、円筒形状としたがこれに限定されず、例えば、各分割コアのボビン毎に外周側壁(52b3)に設けるものでもよい。油供給管41の導出用開口41cより放出される油を受けるものであればよく、油受け部材が取り付けられる機構の空間に合わせて形状を任意に選択することができる。
油受け取部材を、円筒形状としたがこれに限定されず、例えば、各分割コアのボビン毎に外周側壁(52b3)に設けるものでもよい。油供給管41の導出用開口41cより放出される油を受けるものであればよく、油受け部材が取り付けられる機構の空間に合わせて形状を任意に選択することができる。
また、入力軸14とアウトプットシャフト16とを反転させる構成としてもよい。本実施形態におけるアウトプットシャフト16にエンジンを連結して新入力軸とし、入力軸14を電動モータのロータと一体的に回転する構成とし新出力軸としてもよい。
また、本発明における自動変速機は、一般的に変速機として用いられる遊星歯車変速機以外にも、無段変速機や、一般的に手動変速機で採用される同期噛合式歯車変速機であってもよい。
また、ピストン部33を付勢するものとしてコイルバネ34を適用したが、これに限らず板バネ等によって構成してもよい。さらに、ゴムや気体を弾性部材として利用してもよい。
また、ピストン部33を付勢するものとしてコイルバネ34を適用したが、これに限らず板バネ等によって構成してもよい。さらに、ゴムや気体を弾性部材として利用してもよい。
また、連通油路43を第一油路21と第二油路22とを連通するものとしたが、これに限定されず、例えばピストン室37とキャンセラ室38とを直接的に連通するものでもよい。
また、オイルポンプを電動オイルポンプとしたが、これに限定されず、例えばエンジン等で作動する機械式でもよい。
また、オイルポンプを電動オイルポンプとしたが、これに限定されず、例えばエンジン等で作動する機械式でもよい。
本発明は、上記しかつ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
4・・・車両用モータの冷却装置、11・・・電磁切替弁(油供給装置)、12・・・電動オイルポンプ(油供給装置)、14・・・入力軸(入力部材)、21・・・第一油路(油供給装置)、22・・・第二油路(油供給装置)、3・・・車両用クラッチ装置、30・・・クラッチ機構、31・・・セパレートプレート(クラッチ機構)、32・・・摩擦プレート(クラッチ機構)、33・・・ピストン部、36・・・シリンダ部、36a・・・第一通油口(油供給装置)、36b・・・第二通油口(油供給装置)、37・・・ピストン室(油圧室・第一油圧室)、38・・・キャンセラ室(油圧室・第二油圧室)、4・・・車両用モータの冷却装置、301・・・クラッチ作動機構、40・・・油供給装置、41・・・油供給管、41c・・・導出用開口、43・・・連通油路、44・・・リリーフ弁(圧力制御弁)、45・・・油受け部材、51・・・ロータ、52・・・ステータ、53・・・励磁コイル、8・・・ケーシング、8a・・・周壁部、9・・・クラッチドラム(出力部材)。
Claims (5)
- 環状に配設された周壁部を有するケーシングと、
前記ケーシングの前記周壁部の内周に沿って固定され励磁コイルが巻回されたステータと、
前記ステータの内周側に前記ステータに所定隙間を介して配設され、前記ケーシングに回転自在に配設されたロータと、
前記ケーシングに回転自在に設けられた入力部材およびは出力部材と、
前記ケーシング内において、前記入力部材と前記出力部材との間に設けられ、前記入力部材と前記出力部材とを接続・遮断可能なクラッチ機構と、
前記クラッチ機構を接続または遮断させるピストン部と、前記ピストン部を作動させる油圧を生じさせる油圧室を有するシリンダ部と、前記油圧室に油を供給する油供給装置とを、有するクラッチ作動機構と、
管状に形成され、一端側が前記油圧室に連通するとともに、他端側に形成され前記油圧室に供給される前記油が供給されて導出される導出用開口が前記ステータに向けて開口するように配設される油供給管と、
を備える車両用モータの冷却装置。 - 前記ステータには、前記油供給管の前記導出用開口に対向する位置に、前記導出用開口より導出された油を受ける油受け部材が設けられている請求項1に記載の車両用モータの冷却装置。
- 前記油供給装置は、前記ステータの前記励磁コイルが通電される際に、前記クラッチ作動機構の前記油圧室に供給される前記油を、前記油供給管に供給し、前記導出用開口より前記ステータに向かって導出させる請求項1または2に記載の車両用モータの冷却装置。
- 前記油圧室は、前記油供給装置から油が供給されると前記クラッチ機構を遮断する第一油圧室と、
前記油供給装置から油が供給されると前記クラッチ機構を接続する第二油圧室と、を備え、
前記油供給管の前記一端側は、前記第二油圧室に連通し、
前記第一油圧室と前記第二油圧室との間には、前記第一油圧室側と前記第二油圧室側との間を連通する連通油路が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用モータの冷却装置。 - 前記連通油路には、前記第一油圧室に前記油供給装置から油が供給されて、前記第一油圧室の内部油圧が所定値以上になった場合には、前記第一油圧室側から前記第二油圧室側への油の流入を許可するとともに、前記所定値未満である場合は、前記油の流入を規制する圧力制御弁が設けられている請求項4に記載の車両用モータの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015182117A JP2017060264A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 車両用モータの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015182117A JP2017060264A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 車両用モータの冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017060264A true JP2017060264A (ja) | 2017-03-23 |
Family
ID=58390974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015182117A Pending JP2017060264A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 車両用モータの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017060264A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019062584A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-18 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機の冷却装置 |
CN111279592A (zh) * | 2017-11-01 | 2020-06-12 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 具有转子冷却的混合式马达组件及其方法 |
KR20210142415A (ko) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 현대트랜시스 주식회사 | 듀얼 클러치 장치 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52123610U (ja) * | 1976-03-18 | 1977-09-20 | ||
JP2012102835A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用クラッチ装置 |
JP2013062926A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2013110922A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Toyota Motor Corp | 冷却液パイプ |
JP2013124769A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用クラッチ装置 |
-
2015
- 2015-09-15 JP JP2015182117A patent/JP2017060264A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52123610U (ja) * | 1976-03-18 | 1977-09-20 | ||
JP2012102835A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用クラッチ装置 |
JP2013062926A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Toyota Motor Corp | 回転電機 |
JP2013110922A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Toyota Motor Corp | 冷却液パイプ |
JP2013124769A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Aisin Seiki Co Ltd | 車両用クラッチ装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019062584A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-18 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機の冷却装置 |
CN111279592A (zh) * | 2017-11-01 | 2020-06-12 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 具有转子冷却的混合式马达组件及其方法 |
KR20210142415A (ko) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 현대트랜시스 주식회사 | 듀얼 클러치 장치 |
KR102464637B1 (ko) | 2020-05-18 | 2022-11-07 | 현대트랜시스 주식회사 | 듀얼 클러치 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8602940B2 (en) | Driving force transmission device | |
US7737595B2 (en) | Hybrid vehicle | |
JP6089533B2 (ja) | ハイブリッド車両用クラッチ装置のクラッチ制御装置 | |
US20130192417A1 (en) | Drive apparatus for hybrid vehicle | |
JP5321423B2 (ja) | ハイブリッド車両用駆動装置 | |
JP4429307B2 (ja) | ウォーターポンプ | |
WO2018181352A1 (ja) | 車両用駆動装置 | |
US7569970B2 (en) | Electric motor with multiple rotors in a concentrically circular arrangement around a rotation axis of the electric motor | |
JP5983044B2 (ja) | ハイブリッド車両用駆動装置 | |
US8678153B2 (en) | Twin-clutch device | |
JP2017060264A (ja) | 車両用モータの冷却装置 | |
JP2014004895A (ja) | 車両用駆動力伝達構造 | |
JP6020724B2 (ja) | 車両用クラッチ油圧システム | |
WO2013018201A1 (ja) | ハイブリッド駆動装置 | |
JP5310783B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2010172077A (ja) | ハウジング内蔵モータ | |
JP5250013B2 (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP6056962B2 (ja) | クラッチピストン構造 | |
JP2012102834A (ja) | クラッチ装置 | |
WO2014054692A1 (ja) | ブリーザ構造 | |
JP5375543B2 (ja) | ハイブリッド車両用駆動装置 | |
JP2011105188A (ja) | ハイブリッド車両用駆動装置 | |
JP2016508910A (ja) | ハイブリッド車両のパワートレイン | |
JP2016030472A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP2017040320A (ja) | 車両用クラッチ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180809 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190423 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191015 |