JP2011105188A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド車両において電動モータのロータの回転によりケース下方の油溜部に貯留されている潤滑油を、入力軸及び出力軸を支承する軸受に充分に供給できるハイブリッド車両用駆動装置を提供すること。
【解決手段】誘導リブ23をモータケース11の側壁部11aの内壁面11aaに内周縁から外周縁に向かって径方向に延在するように形成し、補強リブ24を誘導リブの長さよりも短い長さで誘導リブと同様に形成している。これにより、ロータ13の回転により発生する風圧により上記内壁面に付着し該内壁面に沿って押し上げられる多量の潤滑油Dを、補強リブが形成されていない内壁面に沿って誘導リブまで移動させて誘導リブで受け止め軸受油路22に誘導できる。よって、入力軸32及び出力軸41を支承する軸受31,34に対し潤滑油Dを充分に供給でき、電動モータ1やエンジン2の出力を効率的に伝達できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源としてエンジン及び電動モータを備え、駆動源による駆動力を車軸に伝達するハイブリッド車両用駆動装置に関する。
例えば、特許文献1には、エンジンを備えた車両のクラッチ装置が開示されている。クラッチ装置は、湿式多板クラッチを有し、クラッチケースにより覆われており、エンジンに連結された入力軸とトランスミッションに連結された出力軸とを断続する。クラッチケースは、左右の側壁部と外周壁部とで構成され、側壁部の内壁面には補強のために放射状に延在する複数の補強リブが突設されている。
クラッチケース内の下方には潤滑油を貯留する油溜部が形成され、クラッチケース内の上方にはクラッチケース内に配設された回転歯車の回転により飛散される潤滑油を受ける油受け室が設けられ、側壁部内には油受け室で受けた潤滑油を、入力軸及び出力軸を支承する軸受に供給する軸受油路が形成されている。一方、エンジン及び電動モータを備えたハイブリッド車両において、電動モータ及びクラッチ装置は、左右の側壁部と外周壁部とで構成されたモータケースにより覆われている。このモータケースにおいても、上記クラッチケースと同様の構造とすることが可能である。
特開昭61−92362号公報(第2頁左上覧第9行〜第15行、図3,8)
ハイブリッド車両においては、電動モータのロータは非常に高速で回転し、また、ロータの表面は回転歯車のような凹凸が無く平坦である。このため、モータケース内の下方の油溜部に貯留されている潤滑油は、回転するロータにより飛散されるよりも、ロータの回転により発生する風圧によりモータケースの側壁部(静止壁)の内壁面に付着し該内壁面に沿って押し上げられる。よって、飛散される潤滑油は少量であるため上記油受け室では該潤滑油を充分に受けることができず、入力軸及び出力軸を支承する軸受に対する潤滑油の供給不足を引き起こすおそれがある。
ロータに潤滑油を掻き上げる部材を設けることにより潤滑油を多量に飛散させることは可能であるが、ロータの回転が非常に高速であり潤滑油を掻き上げる際の抵抗が大きくなるため、電動モータの性能低下を引き起こすおそれがある。一方、モータケースの側壁部の内壁面に油受け室を設けることにより側壁部の内壁面に沿って押し上げられる潤滑油を受けることは可能であるが、側壁部の内壁面に突設された補強リブにより潤滑油の移動が妨げられてしまうので該油受け室でも潤滑油を充分に受けることができず、入力軸及び出力軸を支承する軸受に対する潤滑油の供給不足を引き起こすおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハイブリッド車両において電動モータのロータの回転によりケース下方の油溜部に貯留されている潤滑油を、入力軸及び出力軸を支承する軸受に充分に供給することができるハイブリッド車両用駆動装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、エンジンに回転可能に連結される入力軸と、電動モータのロータと同一軸線上に配置されて一体的に連結された出力軸と、前記入力軸と前記出力軸とを係脱可能に連結するクラッチ装置と、前記入力軸及び前記出力軸を前記同一軸線上で軸受を介して回転可能に支承すると共に少なくとも前記電動モータ及び前記クラッチ装置を両側壁部と外周壁部とで囲繞し、潤滑油を貯留する下方の油溜部と前記潤滑油を前記軸受に供給する軸受油路とが形成されたケースと、を備え、前記ケースの側壁部の内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在し、前記ロータの回転により前記内壁面に沿って流れる前記潤滑油を受け止めて前記軸受油路に誘導する誘導リブと、該誘導リブの長さよりも短い長さで前記側壁部の内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在し、前記ケースの側壁部を補強する補強リブと、が設けられていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記誘導リブは、少なくとも前記ケースの出力側の側壁部の内壁面に設けられ、前記ロータの回転により前記内壁面に沿って流れる前記潤滑油を受け止めて、前記出力軸を前記ケースに支承する軸受に前記潤滑油を供給する軸受油路に誘導することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記誘導リブは、前記側壁部の内壁面の内周縁から前記外周壁部の内周面に至るように設けられ、前記補強リブは、前記側壁部の内壁面の内周縁から外周縁に向かう途中まで複数個設けられていることである。
請求項1に係る発明によれば、誘導リブをケースの側壁部の内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在するように形成し、補強リブを誘導リブの長さよりも短い長さで上記内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在するように形成している。これにより、ロータの回転により発生する風圧により上記内壁面に付着し該内壁面に沿って押し上げられる多量の潤滑油を、補強リブが形成されていない内壁面に沿って誘導リブまで移動させて誘導リブで受け止め軸受油路に誘導することができる。よって、入力軸及び出力軸を支承する軸受に対し潤滑油を充分に供給することができ、電動モータやエンジンの出力を効率的に伝達することができる。
請求項2に係る発明によれば、誘導リブをケースの出力側の側壁部の内壁面に設けて、出力軸をケースに支承する軸受に、誘導リブで受け止めた潤滑油を供給するようにしているので、該軸受に対し潤滑油を充分に供給することができ、該軸受に支承されるロータの回転をスムーズにして電動モータの性能低下を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、補強リブを側壁部の内壁面の内周縁から外周縁に向かう途中まで設けているが、潤滑油は内壁面に沿って内壁面の外周縁側に押し上げられるので、該潤滑油をほぼ全て補強リブが形成されていない内壁面に沿って誘導リブまで移動させることができる。そして、誘導リブを側壁部の内壁面の内周縁から外周壁部の内周面に至るように設けているので、移動してきた潤滑油をほぼ全て受け止め軸受油路に誘導することができる。また、補強リブを複数個設けているので、側壁部を高強度な状態に維持することができる。
本発明の実施の形態によるハイブリッド車両用駆動装置を備えたハイブリッド車両のパワートレーンの概略を示す図である。 図1のハイブリッド車両用駆動装置の断面図である。 図2のA−A線に沿って切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるハイブリッド車両用駆動装置を備えたハイブリッド車両のパワートレーンの概略を示している。尚、図1において、太線は車両の機械的な連結を示し、実線による矢印は装置間をつなぐ油圧配管を示し、破線による矢印は制御用の信号線を示している。また、以下の説明中において回転軸方向という場合、特に断らなければ、電動モータ1の回転軸Cに沿った方向、すなわち図2における左右方向を意味する。
ハイブリッド車両駆動用のエンジン2と電動モータ1とは、湿式多板クラッチを有するクラッチ装置3を介して直列に接続されている。また、電動モータ1には、車両のトランスミッション4が直列に接続されており、トランスミッション4には、ディファレンシャル装置5を介して、車両の右駆動輪6R及び左駆動輪6L(以下、単に「駆動輪6R,6L」という)が接続されている。エンジン2は、炭化水素系の燃料により出力を発生させる通常の内燃機関である。電動モータ1は、車輪駆動用の同期モータであり、トランスミッション4は通常の自動変速機である。また、クラッチ装置3は、普段はエンジン2と電動モータ1との間を接続しているノーマリクローズタイプのクラッチ装置であり、エンジン2とトランスミッション4との間のトルク伝達を断続する。
このようなパワートレーンを用いた車両は、エンジン2により走行する場合、エンジン2がトランスミッション4を介して駆動輪6R,6Lを回転させる。また、電動モータ1により走行する場合、電動モータ1がトランスミッション4を介して駆動輪6R,6Lを回転させる。そして、電動モータ1のみで走行するときは、エンジン2を停止させ、クラッチ装置3をレリーズさせて、エンジン2と電動モータ1との間の接続を解除している。さらに、電動モータ1は、クラッチ装置3によりエンジン2との連結を遮断された状態で、駆動輪6R,6L側から駆動され、発電機としても機能する。
後述するクラッチ装置3の油圧室PC(図2参照)には、電動ポンプ7の吐出口が接続されており、電動ポンプ7には、コントローラ8が電気的に接続されている。コントローラ8は、電動ポンプ7を作動させてクラッチ装置3の油圧室PCに油圧を供給し、クラッチ装置3の接続状態を制御している。また、コントローラ8にはエンジン2及び電動モータ1が接続されるとともに、車両のアクセル開度センサ、車速センサ、トランスミッション4のシフトスイッチ(いずれも図示せず)からの検出信号が入力されている。コントローラ8は、アクセル操作量等に基づいて、電動モータ1、エンジン2及びクラッチ装置3の作動を制御している。
図2は、図1のハイブリッド車両用駆動装置の断面、図3は、図2のA−A線に沿って切断した断面を示している。尚、図2において、左方を電動モータ1及びクラッチ装置3の前方といい、右方を後方ということがあるが、実際の車両上における方向とは無関係である。モータケース11(本発明の「ケース」に該当する)は、電動モータ1及びクラッチ装置3を内蔵した状態で、前方をモータカバー12(本発明の「ケース」に該当する)により封止されている。すなわち、電動モータ1及びクラッチ装置3は、モータケース11の側壁部11a及び外周壁部11bとモータカバー12の側壁部12aとで囲繞されている。モータカバー12の前方にはエンジン2が取り付けられ、モータケース11の後方にはトランスミッション4が取り付けられている。また、電動モータ1を構成するロータ13の半径方向内方には、クラッチ装置3が配設されている。
モータケース11とモータカバー12とで形成される内部空間の下方には、潤滑油Dを貯留する油溜部21が形成されている。この油溜部21には、後述する電動モータ1のロータ13の外周よりも若干内周側に寄ったレベルで潤滑油Dが貯留されている。また、モータケース11の中心部に内部空間に突設された環状ボス部11cの上部には、外周から内周に貫通して後述する軸受34に至る軸受油路22が形成されている。この軸受油路22には、油溜部21に貯留されている潤滑油Dが供給されるようになっている。
また、上記内部空間の上方のモータケース11の側壁部11aの内壁面11aaには、内周縁から外周縁に向かって径方向に延在する誘導リブ23が回転軸C方向に突設されている。この誘導リブ23は、内壁面11aaの内周縁側の端部が軸受油路22よりも図3において時計回り、すなわちロータ13の回転方向の僅かに後方に位置しており、内壁面11aaの外周縁側の端部が外周壁部11bの内周面に至るように形成されている。これにより、誘導リブ23は、内壁面11aaの外周縁から内周縁に向かって斜め左下方に傾斜した傾斜側面23a(図3)を有することになる。詳細は後述するが、内壁面11aaに沿って流れる潤滑油Dが、該傾斜側面23aで受け止められて軸受油路22に誘導されるようになっている。
さらに、モータケース11の側壁部11aの内壁面11aaには、誘導リブ23の長さよりも短い長さ(本例では約半分の長さ)で内周縁から外周縁に向かって径方向に延在する補強リブ24(図3)が回転軸C方向に突設されている。この補強リブ24は、誘導リブ23から図3において反時計回りに油溜部21に至る範囲で略等角度間隔で複数個(本例では5個)形成されている。補強リブ24は、モータケース11の側壁部11aの強度を上げて変形を防止するためのものである。
モータカバー12の中心部に内部空間に突設された環状ボス部12bの内周には、軸受31を介してクラッチ装置3のインプットシャフト32(本発明の「入力軸」に該当する)が、回転軸Cを中心に回転可能に支承されている。回転軸Cは、エンジン2、電動モータ1及びトランスミッション4の回転軸でもある。インプットシャフト32は、エンジン2の図示しないクランクシャフトと回転連結されている。インプットシャフト32は、半径方向外方に突出したクラッチインナ321を備えている。クラッチインナ321の外端面には、複数枚の駆動ディスク322が回転軸C方向に重ねられた状態で支承されている。これにより、各々の駆動ディスク322は、クラッチインナ321に対して回転軸C方向に移動可能で、かつ、クラッチインナ321とともに回転可能となっている。
各駆動ディスク322の間には、略リング状に形成された複数の従動プレート331が交互に介装されている。従動プレート331の外周部は、クラッチアウタ33の内周面に係合している。これにより従動プレート331は、クラッチアウタ33に対して回転軸C方向に移動可能で、かつ、クラッチアウタ33とともに回転可能となっている。クラッチアウタ33は、後述する電動モータ1のロータ13の内周面に連結されている。それとともに、クラッチアウタ33は半径方向内方へと延び、中心軸部33aの内周において回転軸Cを中心に回転可能なトランスミッション4のタービンシャフトに連結された出力軸41とスプライン嵌合している。これにより、ロータ13はトランスミッション4を介して、駆動輪6R,6Lへと連結されており、電動モータ1による駆動力が駆動輪6R,6Lに入力される。また、クラッチアウタ33の中心軸部33aの外周とモータケース11の環状ボス部11cとの間には、クラッチアウタ33及び出力軸41をモータケース11に回転可能に支承する軸受34が介装されている。
クラッチアウタ33には、リング状のディスク部材35が固定されており、ディスク部材35とクラッチアウタ33との間には、ピストン部材36が回転軸C方向に移動可能に設けられている。また、ピストン部材36とクラッチアウタ33との間には、係合スプリング37が介装されており、係合スプリング37はピストン部材36を、常時、図2おいて左方に押圧している。係合スプリング37により押圧されたピストン部材36は、その左端において従動プレート331を左方に付勢し、クラッチ装置3を接続状態としている。
ディスク部材35とクラッチアウタ33とピストン部材36とは液密的に係合しており、ディスク部材35、クラッチアウタ33及びピストン部材36により油圧室PCが形成されている。油圧室PC内には、上述した電動ポンプ7から油圧が供給され、係合スプリング37の付勢力に抗してピストン部材36を図2において右方に移動させ、クラッチ装置3の接続を解除している。
電動モータ1のロータ13は、クラッチ装置3に対して半径方向外方に位置するように、モータケース11に回転可能に取り付けられている。ロータ13は、積層された複数の鋼板131を一対の保持プレート132a,132bにより挟み、これに固定部材133を貫通させて端部をかしめることにより形成されている。また、ロータ13の円周上には、図示しない複数の界磁極用マグネットが設けられている。一方の保持プレート132bは、クラッチ装置3のクラッチアウタ33に取り付けられ、これにより、ロータ13はクラッチアウタ33と連結されている。
また、モータケース11の内周面には、ロータ13と半径方向に対向するように、電動モータ1のステータ14が取り付けられている。ステータ14は、ステータリング15の内周面に、回転磁界発生用の複数のコア体16が円環状に並ぶように取り付けられて形成されている。各々のコア体16は、略T字状を呈した複数のケイ素鋼板が積層されることにより形成されたティース161を備えている。ティース161には一対のボビン162、163が装着され、ボビン162、163は、ティース161の外周面を囲むように互いに嵌合している。さらに、ボビン162、163の回りには、回転磁界を発生させるためのコイル164が巻回されている。コア体16の周囲に巻回されたコイル164は、図示しないバスリングを介して外部のインバータと接続される。上述した構成を備えた電動モータ1において、コイル164に例えば三相の交流電流が供給されることによりステータ14において回転磁界が発生し、回転磁界に起因する吸引力または反発力によってロータ13が回転される。
以上のような構成のハイブリッド車両用駆動装置において、電動モータ1が作動されてロータ13が図3の矢印a方向に回転すると、油溜部21に貯留されている潤滑油Dは、ロータ13の回転により発生する風圧によりモータケース11の側壁部11aの内壁面11aaに付着し該内壁面11aaに沿って図3の矢印b方向に押し上げられる。ここで、補強リブ24は誘導リブ23の長さよりも短い長さで内周縁から外周縁に向かって径方向に延在するように形成されているので、上記内壁面11aaに沿って押し上げられる潤滑油Dは、図3の矢印cで示すように、補強リブ24が形成されていない内壁面11aaに沿って誘導リブ23まで移動する。そして、移動してきた潤滑油Dは、誘導リブ23で受け止められ、傾斜側面23aに沿って図3の矢印d方向に流れ落ち、軸受油路22に誘導され該軸受油路22を通って図2に示す軸受34に供給される。よって、軸受34に対し潤滑油Dを充分に供給することができ、電動モータ1やエンジン2の出力を効率的に伝達することができる。
また、誘導リブ23をモータケース11の出力側の側壁部11aの内壁面11aaに設けて、タービンシャフト41をモータケース11に支承する軸受34に、誘導リブ23で受け止めた潤滑油Dを供給するようにしているので、該軸受34に対し潤滑油Dを充分に供給することができ、該軸受34に支承されるロータ13の回転をスムーズにして電動モータ1の性能低下を防止することができる。
また、補強リブ24をモータケース11の出力側の側壁部11aの内壁面11aaの内周縁から外周縁に向かう途中まで設けているが、潤滑油Dは内壁面11aaに沿って内壁面11aaの外周縁側に押し上げられるので、該潤滑油Dをほぼ全て補強リブ24が形成されていない内壁面11aaに沿って誘導リブ23まで移動させることができる。そして、誘導リブ23をモータケース11の出力側の側壁部11aの内壁面11aaの内周縁から外周壁部11bの内周面に至るように設けているので、移動してきた潤滑油Dをほぼ全て受け止め軸受油路22に誘導することができる。また、補強リブ24を複数個設けているので、側壁部11aを高強度な状態に維持することができる。
尚、上述の実施の形態においては、誘導リブ23及び補強リブ24をモータケース11の出力側の側壁部11aの内壁面11aaに設けたが、モータカバー12の側壁部12aの内壁面にも設けるようにしてもよい。これにより、インプットシャフト32をモータカバー12に支承する軸受31に、誘導リブ23で受け止めた潤滑油Dを供給できるので、該軸受31に対し潤滑油Dを充分に供給することができ、エンジン2の出力を効率的に伝達することができる。また、内壁面11aaにおける径方向の補強リブ24の長さを誘導リブ23の長さの約半分に形成したが、誘導リブ23の長さよりも短かければ任意の長さでよい。また、補強リブ24を5個形成したが、側壁部11aを所定の強度に補強できれば任意の数でよい。
1…電動モータ、2…エンジン、3…クラッチ装置、11…モータケース(ケース)、12…モータカバー(ケース)、11a,12a…側壁部、13…ロータ、14…ステータ、21…油溜部、22…軸受油路、23…誘導リブ、24…補強リブ、31,34…軸受、32…インプットシャフト(入力軸)、D…潤滑油。

Claims (3)

  1. エンジンに回転可能に連結される入力軸と、
    電動モータのロータと同一軸線上に配置されて一体的に連結された出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸とを係脱可能に連結するクラッチ装置と、
    前記入力軸及び前記出力軸を前記同一軸線上で軸受を介して回転可能に支承すると共に少なくとも前記電動モータ及び前記クラッチ装置を両側壁部と外周壁部とで囲繞し、潤滑油を貯留する下方の油溜部と前記潤滑油を前記軸受に供給する軸受油路とが形成されたケースと、を備え、
    前記ケースの側壁部の内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在し、前記ロータの回転により前記内壁面に沿って流れる前記潤滑油を受け止めて前記軸受油路に誘導する誘導リブと、該誘導リブの長さよりも短い長さで前記側壁部の内壁面に内周縁から外周縁に向かって径方向に延在し、前記ケースの側壁部を補強する補強リブと、が設けられていることを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  2. 請求項1において、前記誘導リブは、少なくとも前記ケースの出力側の側壁部の内壁面に設けられ、前記ロータの回転により前記内壁面に沿って流れる前記潤滑油を受け止めて、前記出力軸を前記ケースに支承する軸受に前記潤滑油を供給する軸受油路に誘導することを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
  3. 請求項1又は2において、前記誘導リブは、前記側壁部の内壁面の内周縁から前記外周壁部の内周面に至るように設けられ、前記補強リブは、前記側壁部の内壁面の内周縁から外周縁に向かう途中まで複数個設けられていることを特徴とするハイブリッド車両用駆動装置。
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