JP2017059731A - サーミスタ及び電子機器 - Google Patents

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勝己 谷口
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Abstract

【課題】簡単な構造により外部回路と接続可能なサーミスタ及び電子機器を提供することである。
【解決手段】本発明に係るサーミスタは、可撓性を有する素体と、前記素体に設けられている線状の信号線路と、を備えており、前記信号線路は、前記信号線路と外部回路との接続に用いられる第1の接続部及び第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間においてこの順に直列に電気的に接続されている第1の引き回し部及びセンシング部と、を含んでおり、前記センシング部の線幅の平均値は、前記第1の引き回し部の線幅の平均値よりも小さいこと、を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、可撓性を有する素体を備えたサーミスタ及び電子機器に関する。
従来のサーミスタに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の電池装置が知られている。図9は、特許文献1に記載の電池装置500及び機器509の断面構造図である。
電池装置500は、図9に示すように、電池本体502、基板503、サーミスタ504及びスルーホール511を備えている。電池本体502は直方体状をなしている。基板503は、電池本体502の上面に設けられている。サーミスタ504は、基板503の上面に設けられており、例えば、蛇行形状をなす線状の導体層である。サーミスタ504は、電池本体502の温度を測定するために設けられている。スルーホール511は、基板503を上下方向に貫通しており、サーミスタ504の一端と電池本体502とを接続している。機器509には、電池装置500が取り付けられ、サーミスタ504の他端に接続される接点510が設けられている。
ところで、特許文献1に記載の電池装置500では、サーミスタ504は、サーミスタ504の直上に設けられた機器509と接点510により接続されている。ただし、サーミスタ504の一端と電池装置500から離れた位置にある回路基板とを接続するためには、接点510ではなく、サーミスタ504と回路基板とを接続する配線が必要になる。しかしながら、電池装置500では、比較的に硬い基板503にサーミスタ504が形成されている。従って、基板503に例えばコネクタのような接続部材を配置して、該接続部材に配線を接続する必要がある。その結果、電池装置500では、配線の接続に接続部材のような部品が必要となり、構造が複雑になる。
特開2003−331926号公報
そこで、本発明の目的は、簡単な構造により外部回路と接続可能なサーミスタ及び電子機器を提供することである。
本発明の一形態に係るサーミスタは、可撓性を有する素体と、前記素体に設けられている線状の信号線路と、を備えており、前記信号線路は、前記信号線路と外部回路との接続に用いられる第1の接続部及び第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間においてこの順に直列に電気的に接続されている第1の引き回し部及びセンシング部と、を含んでおり、前記センシング部の線幅の平均値は、前記第1の引き回し部の線幅の平均値よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明の一形態に係る電子機器は、サーミスタと、物品と、を備えており、前記サーミスタは、可撓性を有する素体と、前記素体に設けられている線状の信号線路と、を備えており、前記信号線路は、前記信号線路と外部回路との接続に用いられる第1の接続部及び第2の接続部と、前記第1の接続部と前記第2の接続部との間においてこの順に直列に電気的に接続されている第1の引き回し部及びセンシング部と、を含んでおり、前記センシング部は、前記物品の温度を測定できる位置に配置され、前記センシング部の線幅の平均値は、前記第1の引き回し部の線幅の平均値よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造によりサーミスタと外部回路とを接続できる。
サーミスタ10の外観斜視図である。 図1のサーミスタ10の素体12の分解斜視図である。 電子機器200を前側から透視した図である。 電子機器200を上側から透視した図である。 電子機器200内の回路の一部を抜き出した等価回路図である。 サーミスタ10aの外観斜視図である。 第1の変形例に係るサーミスタ10aの素体12の分解斜視図である。 第2の変形例に係るサーミスタ10bの素体12の分解斜視図である。 電子機器200aを前側から透視した図である。 電子機器200aを上側から透視した図である。 その他の実施形態に係る電子機器200bを上側から透視した図である。 特許文献1に記載の電池装置500及び機器509の断面構造図である。
以下に、本発明の実施形態に係るサーミスタ及び電子機器について図面を参照しながら説明する。
(サーミスタ及び電子機器の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係るサーミスタ10の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、サーミスタ10の外観斜視図である。図2は、図1のサーミスタ10の素体12の分解斜視図である。図1及び図2において、サーミスタ10の積層方向を上下方向と定義する。また、サーミスタ10の長手方向を左右方向と定義し、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向と定義する。
サーミスタ10は、例えば、発熱する物品(以下、発熱体)の温度を測定するために携帯電話等の電子機器内に設けられる。サーミスタ10は、図1及び図2に示すように、素体12、接着層13、信号線路18及びコネクタ100a,100bを備えている。
素体12は、角張ったU字型をなす可撓性の帯状部材であり、誘電体層14及び保護層15を含んでいる。誘電体層14は、上側から見たときに、素体12と同じように、角張ったU字型をなす可撓性の帯状部材である。誘電体層14は、ポリイミドや液晶ポリマー等の可撓性を有する熱可塑性樹脂により構成されている。以下では、素体12及び誘電体層14の上側の主面を表面と呼び、素体12及び誘電体層14の下側の主面を裏面と呼ぶ。
信号線路18は、図2に示すように、素体12の表面上に設けられており、素体12に沿って延在する線状の導体層である。従って、信号線路18は、上側から見たときに、素体12と同じように、角張ったU字型をなしている。信号線路18は、銅や銀等の金属箔であり、素体12の表面に張り付けられている。また、信号線路18は、引き回し部20a,20b、センシング部22及び接続部24a,24bを含んでいる。
接続部24a(第1の接続部の一例)は、矩形状をなしており、素体12の表面において左後ろ側の端部に設けられている。接続部24aは、信号線路18の左後ろ側の端部を構成しており、外部回路との接続に用いられる。接続部24b(第2の接続部の一例)は、矩形状をなしており、素体12の表面において左前側の端部に設けられている。接続部24bは、信号線路18の左前側の端部を構成しており、外部回路との接続に用いられる。接続部24a,24bの表面には、金めっき等が施される。
引き回し部20a、センシング部22及び引き回し部20bは、接続部24aと接続部24bとの間においてこの順に直列に接続されている。引き回し部20a(第1の引き回し部の一例)は、接続部24aから右方向に向かって延在した後、前側に折れ曲っている。引き回し部20aの線幅の平均値は、線幅W1である。線幅とは、上側から見たときに、信号線路18の延在方向に直交する方向における信号線路18の大きさである。なお、引き回し部20aは、図2に示すように、実質的に均一な線幅を有している。
引き回し部20bは、接続部24bから右方向に向かって延在した後、後ろ側に折れ曲っている。引き回し部20bの線幅の平均値は、線幅W1である。なお、引き回し部20bは、図2に示すように、実質的に均一な線幅を有している。
センシング部22は、発熱体の温度を測定するために設けられており、ミアンダ形状をなしている。より詳細には、センシング部22は、後ろ側から前側へと進行しながら、左右方向に往復するように蛇行している。センシング部22の後ろ側の端部は、引き回し部20aの右前側の端部に接続されている。センシング部22の前側の端部は、引き回し部20bの右後ろ側の端部に接続されている。センシング部22の線幅の平均値は、線幅W2である。線幅W2は、線幅W1よりも小さい。なお、センシング部22は、図2に示すように、実質的に均一な線幅を有している。
以上のように、センシング部22をミアンダ形状とすることにより、センシング部22の長さを長くすることができる。更に、センシング部22の線幅を引き回し部20a,20bの線幅よりも小さくすることにより、センシング部22の単位長さ当たりの抵抗値が大きくなる。その結果、センシング部22の抵抗値が引き回し部20a,20bの抵抗値よりも大きくなる。このように、センシング部22の抵抗値が大きくなれば、センシング部22の温度変化によるセンシング部22の抵抗値の変動量も大きくなる。これにより、温度変化をより正確に検知できるようになる。
ところで、素体12は、区間A1〜A5を含んでいる。区間A1(第1の区間の一例)は、引き回し部20aが設けられている区間であり、右側に向かって延在した後に前側に向かって折れ曲がったL字型をなしている。区間A4(第3の区間の一例)は、接続部24aが設けられている区間であり、区間A1の左側の端部に接続されている。区間A3は、引き回し部20bが設けられている区間であり、右側に向かって延在した後に後ろ側に向かって折れ曲がったL字型をなしている。区間A5は、接続部24bが設けられている区間であり、区間A3の左側の端部に接続されている。
区間A2(第2の区間の一例)は、センシング部22が設けられている区間であり、矩形状をなしている。区間A2の後ろ側の端部は、区間A1の右前側の端部に接続されている。区間A2の前側の端部は、区間A3の右後ろ側の端部に接続されている。
ここで、区間A1,A3の幅の平均値は、区間A2の幅の平均値よりも小さくなっている。これにより、区間A1,A3は、区間A2よりも変形しやすい。区間A1〜A3の幅とは、上側から見たときに、区間A1〜A3の延在方向に直交する方向における区間A1〜A3の大きさである。
保護層15は、図1に示すように、素体12の表面の略全面を覆うことにより、信号線路18を保護している。ただし、接続部24a,24b及びその近傍は、保護層15により覆われていない。保護層15は、例えば、レジスト材等の可撓性樹脂により構成されている。
コネクタ100aは、区間A4に実装され、接続部24aに接続されている。より詳細には、コネクタ100aの下面には、図示しない外部電極が設けられている。外部電極は、はんだ等により接続部24aに固定される。また、コネクタ100aの上面には、外部電極と電気的に接続されている外部端子(図示せず)が設けられている。
コネクタ100bは、区間A5に実装され、接続部24bに接続されている。コネクタ100bの構造は、コネクタ100aの構造と同じであるので、説明を省略する。
接着層13(固定部の一例)は、区間A2と発熱体との相対位置を固定するための部材であり、薄い接着剤の層である。本実施形態では、接着層13は、区間A2の表面に設けられており、区間A2を発熱体に対して貼り付けて固定する役割を果たす。
次に、サーミスタ10を備える電子機器200の構成について説明する。図3Aは、電子機器200を前側から透視した図である。図3Bは、電子機器200を上側から透視した図である。図4は、電子機器200内の回路の一部を抜き出した等価回路図である。
電子機器200は、サーミスタ10、回路基板202a,202b、レセプタクル204a,204b(レセプタクル204bについてはレセプタクル204aに隠れているため図示せず)、バッテリーパック(物品の一例)206及び筐体210を備えている。
筐体210は、サーミスタ10、回路基板202a,202b、レセプタクル204a,204b及びバッテリーパック206を収容している。回路基板202aには、A/Dコンバータ207、抵抗器208及びプロセッサ209が実装されている。本実施形態において、回路基板202bの構成は重要ではないので説明を省略する。バッテリーパック206は、例えば、リチウムイオン2次電池であり、その表面が金属カバーにより覆われた構造を有している。バッテリーパック206は、回路基板202a,202bに対して電力を供給する電源であり、使用時に発熱する発熱体である。以上のような回路基板202a、バッテリーパック206及び回路基板202bは、左側から右側へとこの順に並んでいる。ただし、バッテリーパック206の上面は、回路基板202a,202bの上面よりも上側に位置している。
レセプタクル204a,204bは、回路基板202aの上側の主面上に設けられている。レセプタクル204a,204bにはそれぞれ、コネクタ100a,100bが接続される。そのため、サーミスタ10は、表面が下側を向いた状態で用いられる。
ここで、サーミスタ10は、図3Aに示すように、区間A1,A3において折り曲げられている。これにより、サーミスタ10は、バッテリーパック206の上面及び左面に沿っている。更に、サーミスタ10の区間A2は、接着層13によりバッテリーパック206の表面に貼り付けられている。
以上のような電子機器200には、図4に示す回路が含まれている。具体的には、バッテリーパック(給電部)206と抵抗器208とサーミスタ10とがグランド間にこの順に直列に接続されている。また、A/Dコンバータ207の入力側の端子は、抵抗器208とサーミスタ10との間に接続されている。A/Dコンバータ207の出力側の端子は、プロセッサ209に接続されている。
次に、図4に示す回路の動作について説明する。抵抗器208及びサーミスタ10にはバッテリーパック206により電圧が印加されている。バッテリーパック206の電源電圧をV0とし、抵抗器208に印加されている電圧をV1とし、サーミスタ10に印加されている電圧をV2とする。このとき、V0=V1+V2が成立する。A/Dコンバータ207は、サーミスタ10に印加されている電圧V2をデジタル信号に変換して、プロセッサ209に出力する。
ここで、バッテリーパック206の温度が上昇すると、サーミスタ10の抵抗値が上昇する。そのため、V2が高くなり、V1が低くなる。よって、A/Dコンバータ207からプロセッサ209に出力されるデジタル信号の値も大きくなる。プロセッサ209は、デジタル信号の値に基づいて、電子機器200内の各部の動作を制御する。例えば、プロセッサ209は、デジタル信号の値が所定値よりも大きくなった場合には、プロセッサ209の処理速度を低下させ、それ以上バッテリーパック206の温度が上昇することを抑制する。
(高周波信号線路の製造方法)
以下に、サーミスタ10の製造方法について図2を参照しながら説明する。以下では、一つのサーミスタ10が作製される場合を例にとって説明するが、実際には、大判の誘電層が積層及びカットされることにより、同時に複数のサーミスタ10が作製される。
まず、表面の全面に銅箔が形成された熱可塑性樹脂からなる誘電体層14を準備する。誘電体層14の銅箔の表面は、例えば、防錆のための亜鉛鍍金が施されることにより、平滑化されている。誘電体層14は、例えば、液晶ポリマーである。
次に、フォトリソグラフィ工程により、図2に示す信号線路18を誘電体層14の表面に形成する。具体的には、誘電体層14の銅箔上に、図2に示す信号線路18と同じ形状のレジストを印刷する。そして、銅箔に対してエッチング処理を施すことにより、レジストにより覆われていない部分の銅箔を除去する。その後、レジストを除去する。これにより、図2に示すような、信号線路18が誘電体層14の表面に形成される。
次に、樹脂(レジスト)ペーストを塗布することにより、誘電体層14上に保護層15を形成する。更に、区間A2の表面に接着層13を貼り付ける。最後に、コネクタ100a,100bをそれぞれ区間A4,A5上にはんだにより実装する。これにより、図1に示すサーミスタ10が得られる。
(効果)
以上のように構成されたサーミスタ10によれば、簡単な構造により回路基板202aとサーミスタ10とを接続できる。より詳細には、サーミスタ10は、引き回し部20a,20b、センシング部22及び接続部24a,24bを含む信号線路18を備えている。センシング部22は、サーミスタ10における温度測定部である。そのため、センシング部22が設けられている区間A2は、バッテリーパック206に固定される。引き回し部20a,20bはそれぞれ、センシング部22の後端及び前端から左側に向かって延在している。よって、センシング部22が設けられている区間A2をバッテリーパック206に固定した状態で、引き回し部20a,20bのそれぞれが設けられた区間A1,A3をバッテリーパック206の左側に引き出すことができる。そのため、バッテリーパック206の左側に位置する回路基板202aに接続部24a,24bを接続することができる。
以上のように、サーミスタ10には、センシング部22が設けられた区間A2と、引き回し部20a,20bが設けられた区間A1,A3とが直接に接続されており、これらの間に別の接続部材が存在しない。そのため、センシング部22をセンシング部22から離れた位置にある回路基板202aと接続する場合に、区間A2に別の接続部材を実装して配線を接続する必要がない。よって、サーミスタ10によれば、簡単な構造により回路基板202aとサーミスタ10とを接続できる。
また、サーミスタ10では、センシング部22の線幅の平均値である線幅W2は、引き回し部20a,20bの線幅の平均値である線幅W1よりも小さい。これにより、バッテリーパック206などの物品の温度変化による抵抗値の変化を大きくすることができる。これにより、精度の高い温度検知が可能となる。
また、サーミスタ10では、引き回し部20a,20bの線幅の平均値である線幅W1は、センシング部22の線幅の平均値である線幅W2よりも大きい。これにより、引き回し部20a,20bの抵抗値が低減され、サーミスタ10の抵抗値が低減される。さらに引き回し部20a,20bが物品に接触または近接したとしても引き回し部20a,20bにおいて抵抗値が変化して測定結果に影響を及ぼすことが抑制できる。これにより、精度の高い温度検知が可能となる。
また、サーミスタ10では、区間A1,A3の幅の平均値は、区間A2の幅の平均値よりも小さくなっている。これにより、区間A1,A3が相対的に変形しやすくなり、区間A2が相対的に変形しにくくなる。区間A1,A3が相対的に変形しやすくなることによって、区間A1,A3を折り曲げてバッテリーパック206の上面及び左面に沿わせることが容易となる。また、区間A2が相対的に変形しにくくなることによって、区間A2が反ってバッテリーパック206からはがれることが抑制される。
また、サーミスタ10では、区間A1,A3には、直線状をなす引き回し部20a,20bが設けられ、区間A2には、ミアンダ状をなすセンシング部22が設けられている。そのため、区間A2の単位長さあたりに占める導体の面積の割合は、区間A1,A3の単位長さあたりに占める導体の面積の割合よりも高くなる。これにより、区間A2は、区間A1,A3よりも変形しにくくなる。よって、区間A2が相対的に変形しにくくなることによって、区間A2が反ってバッテリーパック206からはがれることがより抑制される。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係るサーミスタ10aの構造について図面を参照しながら説明する。図5Aは、第1の変形例に係るサーミスタ10aの外観斜視図である。図5Bは、第1の変形例に係るサーミスタ10aの素体12の分解斜視図である。
サーミスタ10aは、区間A2の構造においてサーミスタ10と相違する。以下に、かかる相違点を中心にサーミスタ10aについて説明する。
区間A1,A3〜A5は、1層の誘電体層14(第1の絶縁体層の一例)により構成されている。一方、区間A2は、複数の誘電体層14,14a〜14c(複数の第2の絶縁体層の一例)が積層されることにより構成されている。
センシング部22は、部分22a〜22d及びビアホール導体v1〜v4を含んでいる。部分22a〜22dはそれぞれ、ミアンダ形状をなす線状の導体層であり、誘電体層14,14a〜14cの表面に設けられている。より詳細には、部分22a,22cは、後ろ側から前側へと進行しながら、左右方向に往復するように蛇行している。部分22b,22dは、右側から左側へと進行しながら前後方向に往復するように蛇行している。ただし、部分22dは、部分22bの左側の端部に相当する位置から誘電体層14cの後ろ側の辺の中央近傍まで引き出されている。部分22dにおいて引き出されている端部を一端と呼び、残りの端部を他端と呼ぶ。これにより、部分22dの一端と引き回し部20aの右前側の端部とが重なっている。
また、部分22dの他端は、部分22cの後ろ側の端部と重なっている。部分22cの前側の端部は、部分22bの左側の端部と重なっている。部分22bの右側の端部は、部分22aの後ろ側の端部と重なっている。
ビアホール導体v1は、誘電体層14,14a,14bを上下方向に貫通しており、引き回し部20aの右前側の端部と部分22dの一端とを接続している。ビアホール導体v2は、誘電体層14bを上下方向に貫通しており、部分22dの他端と部分22cの後ろ側の端部とを接続している。ビアホール導体v3は、誘電体層14aを上下方向に貫通しており、部分22cの前側の端部と部分22bの左側の端部とを接続している。ビアホール導体v4は、誘電体層14を上下方向に貫通しており、部分22bの右側の端部と部分22aの後ろ側の端部とを接続している。
また、部分22aの前側の端部は、引き回し部20bの右後ろ側の端部と接続されている。これにより、引き回し部20aの右前側の端部と引き回し部20bの右後ろ側の端部との間において、ビアホール導体v1、部分22d、ビアホール導体v2、部分22c、ビアホール導体v3、部分22b、ビアホール導体v1、部分22aの順に直列に接続される。
以上のように構成されたサーミスタ10aは、サーミスタ10と同じ作用効果を奏することができる。
また、サーミスタ10aでは、区間A2は、複数の誘電体層14,14a〜14c(第2の絶縁体層の一例)が積層されることにより構成されている。これにより、区間A2がより変形しにくくなる。
また、サーミスタ10aでは、部分22a〜22dが区間A2において上下方向に重なるように配置されている。これにより、区間A2がより変形しにくくなる。
また、サーミスタ10aでは、部分22a〜22d及びビアホール導体v1〜v4が直列に接続されてセンシング部22が構成されている。これにより、センシング部22が長くなるので、センシング部22の抵抗値を大きくすることができる。これにより、精度の高い温度検知が可能となる。
なお、サーミスタ10aにおいて、区間A1,A3〜A5は、複数の誘電体層が積層されることにより構成されていてもよい。ただし、区間A1,A3〜A5における誘電体層の層数は、区間A2における誘電体層の層数よりも少ないことが好ましい。これにより、区間A1,A3〜A5が区間A2よりも変形しやすくなる。
(第2の変形例)
以下、第2の変形例に係るサーミスタ10bの構造について図面を参照しながら説明する。図6は、第2の変形例に係るサーミスタ10bの素体12の分解斜視図である。
サーミスタ10bは、素体12の形状においてサーミスタ10と相違する。より詳細には、サーミスタ10は、角張ったU字型をなしている。一方、サーミスタ10bは、図6に示すように、左右に延在する直線状をなしている。このようなサーミスタ10bは、以下に説明するように、2つの回路基板を接続するのに適している。
次に、サーミスタ10bを備える電子機器200aの構成について説明する。図7Aは、電子機器200aを前側から透視した図である。図7Bは、電子機器200aを上側から透視した図である。
電子機器200aでは、レセプタクル204bは、回路基板202bの上側の主面上に設けられている。これにより、サーミスタ10bは、回路基板202aと回路基板202bとを電気的に接続する。
以上のように構成されたサーミスタ10bは、サーミスタ10と同じ作用効果を奏することができる。
また、サーミスタ10bは2つの回路基板202a,202bを接続するためのケーブル部材としての機能を持たせることができる。
(その他の実施形態)
本発明に係るサーミスタは、前記サーミスタ10,10a,10bに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、サーミスタ10,10a,10bの構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、センシング部22及び部分22a〜22dは、ミアンダ形状をなしているが、渦巻形状等の他の形状をなしていてもよい。
なお、サーミスタ10,10a,10bでは、区間A2(センシング部22)は、区間A2の表面に設けられた接着層13により、バッテリーパック206に固定されている。しかしながら、区間A2(センシング部22)の固定方法はこれに限らない。図8は、その他の実施形態に係る電子機器200bを上側から透視した図である。
図8に示すように、区間A2及びバッテリーパック206の上面を跨ぐように粘着テープ13aが貼り付けられることにより、区間A2(センシング部22)がバッテリーパック206に固定されてもよい。
また、区間A2の近傍が接着層13や粘着テープ13a等によりバッテリーパック206に固定されることにより、区間A2(センシング部22)がバッテリーパック206に固定されてもよい。すなわち、区間A2が固定されるとは、区間A2が接着層13や粘着テープ13a等の固定部によりバッテリーパック206に直接に固定される場合、及び、区間A2の近傍が接着層13や粘着テープ13a等によりバッテリーパック206に固定されることにより、区間A2がバッテリーパック206に対して動かなくなる場合の両方の意味を含む。
また、区間A2(センシング部22)は、バッテリーパック206に固定されなくてもよく、バッテリーパック206の温度をセンシング部22が測定できるように筐体210内のいずれかの位置に固定(配置)されればよい。従って、区間A2(センシング部22)は、バッテリーパック206の近傍において筐体210に固定されてもよい。
また、センシング部22が温度を測定する発熱体は、バッテリーパック206以外であってもよく、例えば、IC、回路基板等であってもよい。
以上のように、本発明は、サーミスタ及び電子機器に有用であり、特に、簡単な構造によりサーミスタと外部回路とを接続できる点において優れている。
10,10a,10b:サーミスタ
12:素体
13:接着層
13a:粘着テープ
14,14a〜14c:誘電体層
15:保護層
18:信号線路
20a,20b:引き回し部
22:センシング部
22a〜22d:部分
24a,24b:接続部
100a,100b:コネクタ
200,200a,200b:電子機器
202a,202b:回路基板
206:バッテリーパック
207:A/Dコンバータ
208:抵抗器
209:プロセッサ
210:筐体
A1〜A5:区間

Claims (13)

  1. 可撓性を有する素体と、
    前記素体に設けられている線状の信号線路と、
    を備えており、
    前記信号線路は、
    前記信号線路と外部回路との接続に用いられる第1の接続部及び第2の接続部と、
    前記第1の接続部と前記第2の接続部との間においてこの順に直列に電気的に接続されている第1の引き回し部及びセンシング部と、
    を含んでおり、
    前記センシング部の線幅の平均値は、前記第1の引き回し部の線幅の平均値よりも小さいこと、
    を特徴とするサーミスタ。
  2. 前記センシング部は、物品の温度を測定するために設けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載のサーミスタ。
  3. 前記センシング部の抵抗値は、前記第1の引き回し部の抵抗値よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のサーミスタ。
  4. 前記素体は、帯状をなしており、
    前記素体は、
    前記第1の引き回し部が設けられている第1の区間と、
    前記センシング部が設けられている第2の区間と、
    を含んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のサーミスタ。
  5. 前記センシング部は、物品の温度を測定するために設けられており、
    前記サーミスタは、
    前記第2の区間と前記物品との相対位置を固定するための固定部を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項4に記載のサーミスタ。
  6. 前記第1の区間は、前記第2の区間よりも変形しやすいこと、
    を特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載のサーミスタ。
  7. 前記第1の区間の幅の平均値は、前記第2の区間の幅の平均値よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載のサーミスタ。
  8. 前記第2の区間は、複数の第2の絶縁体層が積層されることにより構成されており、
    前記センシング部は、前記複数の第2の絶縁体層のそれぞれに設けられていること、
    を特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれかに記載のサーミスタ。
  9. 前記第1の区間は、1以上の第1の絶縁体層が積層されることにより構成されており、
    前記第1の絶縁体層の層数は、前記第2の絶縁体層の層数よりも少ないこと、
    を特徴とする請求項8に記載のサーミスタ。
  10. 前記第1の区間において折り曲げられていること、
    を特徴とする請求項4ないし請求項9のいずれかに記載のサーミスタ。
  11. 前記素体は、
    前記第1の接続部が設けられている第3の区間を、
    更に含んでおり、
    前記サーミスタは、
    前記第3の区間に実装され、前記第1の接続部に接続されているコネクタを、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項4ないし請求項10のいずれかに記載のサーミスタ。
  12. サーミスタと、
    物品と、
    を備えており、
    前記サーミスタは、
    可撓性を有する素体と、
    前記素体に設けられている線状の信号線路と、
    を備えており、
    前記信号線路は、
    前記信号線路と外部回路との接続に用いられる第1の接続部及び第2の接続部と、
    前記第1の接続部と前記第2の接続部との間においてこの順に直列に電気的に接続されている第1の引き回し部及びセンシング部と、
    を含んでおり、
    前記センシング部は、前記物品の温度を測定できる位置に配置され、
    前記センシング部の線幅の平均値は、前記第1の引き回し部の線幅の平均値よりも小さいこと、
    を特徴とする電子機器。
  13. 前記電子機器は、
    固定部を、
    更に備えており、
    前記素体は、
    前記第1の引き回し部が設けられている第1の区間と、
    前記センシング部が設けられている第2の区間と、
    を含んでおり、
    前記固定部は、前記センシング部が前記物品の温度を測定できるように、前記第2の区間と前記物品との相対位置を固定していること、
    を特徴とする請求項12に記載の電子機器。
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