JP2017059505A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装体内部で発生する結露による電気機器の短絡を抑制する。【解決手段】蓄電素子100と外装体10とを備える蓄電装置1である。蓄電装置1は、外装体10内に設けられる電気機器(回路基板99)と、電気機器を収容する収容部(第一外装体11)とを備えている。収容部における電気機器下方の壁面には、電気機器に覆われる領域に配置され、当該領域外へ排水する排水経路850が形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、蓄電素子と、外装体とを備える蓄電装置に関する。
従来、外装体内に、複数の蓄電素子を収容した蓄電装置が知られている。また、外装体内には、蓄電装置の電気制御を行う回路基板などの電気機器も収容されている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−11956号公報
ところで、蓄電装置を使用すると、外装体の内方と外方との温度差により、外装体内部に結露が発生する場合がある。結露が電気機器に触れてしまうと、電気機器が短絡してしまうおそれがある。
本発明の目的は、外装体内部で発生する結露による電気機器の短絡を抑制することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電装置は、蓄電素子と外装体とを備える蓄電装置であって、外装体内に設けられる電気機器と、電気機器を収容する収納部とを備え、収納部における電気機器下方の壁面には、電気機器に覆われる領域に配置され、当該領域外へ排水する排水経路が形成されている。
これによれば、収容部における電子機器下方の壁面には、電気機器に覆われる領域外へ排水する排水経路が形成されているので、電子機器下方に結露が溜まることを抑制することができる。したがって、結露を起因とした電気機器の短絡を抑制することができる。
また、排水経路は、当該排水経路の排水口に向かうほど低くなる第1傾斜面を有することにしてもよい。
これによれば、排水経路が、排水口に向かうほど低くなる第一傾斜面を有しているので、第一傾斜面によって排水を排水口まで確実に案内することができる。
また、排水口の鉛直下方から水平方向に離間した位置に導電部材が配置されていることにしてもよい。
これによれば、排水口の鉛直下方から水平方向に離間した位置に導電部材が配置されているので、排水が導電部材に落下することが防止される。したがって、排水による蓄電装置自体の短絡を防止することができる。
また、前記領域には、第1傾斜面に向かうほど低くなる第2傾斜面が形成されていることにしてもよい。
これによれば、電気機器に覆われる領域に、排水経路の第一傾斜面に向かうほど低くなる第二傾斜面が形成されているので、当該領域に発生した結露を第二傾斜面によって第一傾斜面に導くことができる。
また、第2傾斜面には、傾斜方向に沿って長尺な突部または溝部が設けられていることにしてもよい。
これによれば、傾斜方向に沿って長尺な突部が第二傾斜面に設けられているので、結露を液滴として集合させやすく、かつ突部によって液滴を第一傾斜面まで案内することができる。
また、電気機器は、壁面に対して間隔をあけて配置されていることにしてもよい。
これによれば、電気機器下方の壁面に対して電気機器が間隔をあけて配置されているので、当該壁面に発生した結露に電気機器が接触してしまうことを防止することができる。
また、壁面は、疎水面であることにしてもよい。
これによれば、電気機器下方の壁面が疎水面であるので、当該壁面に発生した結露を流しやすくすることができる。
本発明における蓄電装置によれば、外装体内部で発生する結露による電気機器の短絡を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電装置を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電ユニットを分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る第一外装体の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るカバー体の概略構成を下方から示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る基板設置領域の概略構成を示す上面図である。 図6におけるVII−VII線を含むYZ平面で切断した場合の第一外装体の断面図である。 図6におけるVIII−VIII線を含むZX平面で切断した場合の第一外装体の断面図である。 変形例1に係る第一外装体の断面図である。 変形例1に係る第一外装体の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電装置について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
(実施の形態)
まず、蓄電装置1の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明するが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以下の図においても、同様である。
蓄電装置1は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電することができる装置である。例えば、蓄電装置1は、電力貯蔵用途や電源用途などに使用される電池モジュールである。特に、本実施の形態に係る蓄電装置1は、例えば自動車や二輪車などの移動体の始動用バッテリーとして用いられることが好ましい。蓄電装置1は、移動体のボンネットや、トランク内に外装体10を露出した状態で設置される場合がある。また、一例として、蓄電装置1は、他の蓄電装置(電池モジュール)とは接続せずに単独(単体)で用いられる。例えば、始動時の消費電力が大きい移動体(トラック等)では、複数の蓄電装置1を直列で接続して用いる場合もある。この場合、複数の蓄電素子1は、一体化されておらず、単独(単体)で用いられているものとする。つまり、本実施の形態の蓄電装置1は、複数の蓄電装置をケースに収容して一体化した、いわゆるパック電池とは異なるものとしてもよい。
図1及び図2に示すように、蓄電装置1は、第一外装体11と第二外装体12とからなる外装体10、および、外装体10内方に収容される蓄電ユニット20と保持部材30とバスバー41、42とサーミスタ50等を備えている。
外装体10は、蓄電装置1の外装体を構成する矩形状(箱状)の容器(モジュールケース)であり、一部においてのみ外部と連通可能とされ、ほぼ密閉された状態(準密閉状態)で使用される。つまり、外装体10は、蓄電ユニット20、保持部材30、バスバー41、42及びサーミスタ50の外方に配置され、この蓄電ユニット20等を所定の位置に配置し、蓄電ユニット20等を衝撃などから保護する。また、外装体10は、例えばポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)またはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により構成されている。外装体10は、これにより、蓄電ユニット20等が外部の金属部材などに接触することを回避する。
ここで、外装体10は、外装体10の蓋体を構成する第一外装体11と、外装体10の本体を構成する第二外装体12とを有している。第一外装体11は、第二外装体12の開口を閉塞する扁平な矩形状のカバー部材であり、正極外部端子13と負極外部端子14とが設けられている。蓄電装置1は、この正極外部端子13と負極外部端子14とを介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。また、第二外装体12は、開口が形成された有底矩形筒状のハウジングであり、蓄電ユニット20、保持部材30、バスバー41、42及びサーミスタ50等を収容する。
なお、第一外装体11と第二外装体12とは、同じ材質の部材で形成されていてもよいし、異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
なお、第一外装体11の具体的な構成については、後述する。
蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100(本実施の形態では、12個の蓄電素子100)と複数のバスバー200とを有しており、第一外装体11に設けられた正極外部端子13と負極外部端子14とに電気的に接続される。つまり、複数の蓄電素子100のうちのいずれかの蓄電素子100の正極端子が、バスバー200を介して、正極外部端子13と電気的に接続される。また、複数の蓄電素子100のうちのいずれかの蓄電素子100の負極端子が、バスバー200を介して、負極外部端子14と電気的に接続される。
また、蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100が縦置きになった状態でX軸方向に並べられて、第二外装体12内に配置される。そして、蓄電ユニット20は、上方から第一外装体11が被せられて、外装体10の内方に収容される。なお、蓄電ユニット20の詳細な構成の説明については、後述する。
保持部材30は、バスバー41、42を保持し、バスバー41、42と他の部材との絶縁、及び、バスバー41、42の位置規制を行うことができる部材である。特に、保持部材30は、バスバー41、42を、蓄電ユニット20内のバスバー200、正極外部端子13及び負極外部端子14に対して位置決めする。
具体的には、保持部材30は、蓄電ユニット20の上方(Z軸方向プラス側)に載置され、蓄電ユニット20に対して位置決めされる。また、保持部材30上に、バスバー41、42が載置されて位置決めされる。また、保持部材30上に、第一外装体11が配置される。これにより、バスバー41、42は、蓄電ユニット20内のバスバー200と、第一外装体11に設けられた正極外部端子13及び負極外部端子14とに対して位置決めされる。
また、保持部材30は、サーミスタ50を保持する機能も有している。つまり、保持部材30は、サーミスタ50が取り付けられることで、サーミスタ50を蓄電素子100に対して位置決めし、かつ、蓄電素子100に対して押圧した状態で固定する。
なお、保持部材30は、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により形成されているが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
バスバー41、42は、蓄電ユニット20内のバスバー200と、第一外装体11に設けられた正極外部端子13及び負極外部端子14とを電気的に接続する。つまり、バスバー41は、蓄電ユニット20内の一端に配置されたバスバー200と正極外部端子13とを電気的に接続する導電性の部材であり、バスバー42は、蓄電ユニット20内の他端に配置されたバスバー200と負極外部端子14とを電気的に接続する導電性の部材である。
なお、バスバー41、42は、導電性の部材として、例えば銅で形成されているが、バスバー41、42の材質は特に限定されない。また、バスバー41、42は、同じ材質の部材で形成されていてもよいし、異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
サーミスタ50は、蓄電素子100に対して取り付けられる温度センサである。つまり、サーミスタ50は、蓄電素子100に取り付けられて、蓄電素子100の温度を計測する。本実施の形態では、2つの蓄電素子100に対して2つのサーミスタ50が配置されている。
次に、蓄電ユニット20の構成について、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る蓄電ユニット20を分解した場合の各構成要素を示す分解斜視図である。
同図に示すように、蓄電ユニット20は、複数の蓄電素子100と、複数のバスバー200と、複数のスペーサ300(複数のスペーサ310及び一対のスペーサ320)と、一対の挟持部材400と、複数の拘束部材500と、バスバーフレーム600と、遮熱プレート700とを備えている。
蓄電素子100は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池(単電池)であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。蓄電素子100は、扁平な矩形状を有しており、スペーサ310に隣接して配置されている。つまり、複数の蓄電素子100のそれぞれが、複数のスペーサ310のそれぞれと交互に配置され、X軸方向に並べられている。本実施の形態では、12個の蓄電素子100が11個のスペーサ310と交互に隣接して配置されている。なお、蓄電素子100は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
また、同図に示すように、蓄電素子100は、容器110、正極端子120及び負極端子130を備えている。なお、容器110内方には、電極体(発電要素)及び集電体(正極集電体及び負極集電体)等が配置され、また、電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、詳細な説明は省略する。
容器110は、金属からなる矩形筒状で底を備える筐体本体と、当該筐体本体の開口を閉塞する金属製の蓋部とで構成されている。また、容器110は、電極体等を内部に収容後、蓋部と筐体本体とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。このように、容器110は、同図のZ軸方向プラス側に蓋部、X軸方向両側の側面に長側面、Y軸方向両側の側面に短側面、Z軸方向マイナス側に底面を有する直方体形状の容器である。なお、容器110の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
正極端子120は、正極集電体を介して、電極体の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子130は、負極集電体を介して、電極体の負極に電気的に接続された電極端子であり、いずれも容器110の蓋部に取り付けられている。つまり、正極端子120及び負極端子130は、電極体に蓄えられている電気を蓄電素子100の外部空間に導出し、また、電極体に電気を蓄えるために蓄電素子100の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。本実施の形態では、蓄電素子100は、正極端子120及び負極端子130を上方に向けた状態で配置されている。
バスバー200は、蓄電ユニット20内の複数の蓄電素子100のそれぞれと電気的に接続されるバスバーである。つまり、バスバー200は、複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子と電気的に接続される導電性の部材であり、当該複数の蓄電素子100が有するいずれかの電極端子同士を電気的に接続する。具体的には、バスバー200は、複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子の表面上に配置され、当該電極端子に接続(接合)される。
本実施の形態では、5枚のバスバー200が配置されており、12個の蓄電素子100は、当該5枚のバスバー200によって、並列に接続された3つずつの蓄電素子100の組が、4組直列に接続された構成となっている。また、端部に配置されるバスバー200は、上述のバスバー41、42と接続され、これによって、正極外部端子13及び負極外部端子14と電気的に接続される。
なお、バスバー200は、導電性の部材として、例えばアルミニウムで形成されているが、バスバー200の材質は特に限定されない。また、バスバー200は、全てが同じ材質の部材で形成されていてもよいし、いずれかのバスバーが異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
スペーサ300は、複数のスペーサ310と、一対のスペーサ320とを有しており、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂により形成されている。なお、スペーサ310及び320は、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもよく、また、全てが同じ材質の部材で形成されていてもよいし、いずれかのスペーサが異なる材質の部材で形成されていてもかまわない。
スペーサ310は、蓄電素子100の側方(X軸方向プラス側またはマイナス側)に配置される、当該蓄電素子100と他の部材とを絶縁する板状部材である。つまり、スペーサ310は、隣り合う2つの蓄電素子100の間に配置され、当該2つの蓄電素子100間を絶縁する。本実施の形態では、12個の蓄電素子100のそれぞれの蓄電素子100の間に、11枚のスペーサ310が配置されている。
また、スペーサ310は、蓄電素子100の正面側または背面側の略半分(X軸方向に2つに分けた場合の略半分)を覆うように、形成されている。つまり、スペーサ310の正面側または背面側の両面(X軸方向の両面)には凹部が形成されており、当該凹部に上記の蓄電素子100の略半分が挿入される。このような構成により、蓄電素子100の側方のスペーサ310が、蓄電素子100のほとんどの部分を覆うこととなるので、スペーサ310によって、蓄電素子100と他の導電性部材との間の絶縁性を向上させることができている。
スペーサ320は、後述する挟持部材400と外装体10との間に配置され、挟持部材400と外装体10との間を絶縁する板状部材である。また、スペーサ320は、外装体10に外部から衝撃が加えられた場合等に、蓄電ユニット20を保護する緩衝部材としての機能も有する。つまり、一対のスペーサ320が一対の挟持部材400を両側から挟み込むようにして当該一対の挟持部材400と外装体10との間に配置されており、蓄電ユニット20内の蓄電素子100等を絶縁し、かつ、外部からの衝撃から保護する。
挟持部材400及び拘束部材500は、蓄電素子100の電極体の積層方向において、蓄電素子100を外方から圧迫する部材である。つまり、挟持部材400及び拘束部材500は、複数の蓄電素子100を当該積層方向の両側から挟み込むことで、複数の蓄電素子100に含まれるそれぞれの蓄電素子100を両側から圧迫する。なお、蓄電素子100の電極体の積層方向とは、電極体の正極、負極及びセパレータが積層される方向であり、複数の蓄電素子100の並び方向(X軸方向)と同じ方向である。つまり、複数の蓄電素子100は、当該積層方向に配列されている。
具体的には、挟持部材400は、複数の蓄電素子100のX軸方向両側に配置された平板状部材(エンドプレート)であり、複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ310を、当該複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ310の並び方向(X軸方向)の両側から挟み込んで保持する。なお、挟持部材400は、強度の観点等から、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製(導電性)の部材で形成されているが、これに限定されず、例えば強度の高い絶縁性の部材で形成されていてもよい。
拘束部材500は、両端が挟持部材400に取り付けられて、複数の蓄電素子100を拘束する長尺状かつ平板状の部材(拘束バー)である。つまり、拘束部材500は、当該複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ310を跨ぐように配置され、当該複数の蓄電素子100及び複数のスペーサ310に対してこれらの並び方向(X軸方向)における拘束力を付与する。
本実施の形態では、複数の蓄電素子100の両側方(Y軸方向両側)に2つの拘束部材500が配置されており、当該2つの拘束部材500で当該複数の蓄電素子100を当該両側方から挟み込んで拘束する。なお、拘束部材500は、挟持部材400と同様に、例えばステンレスやアルミニウム等の金属製の部材で形成されているのが好ましいが、金属以外の部材で形成されていてもかまわない。
バスバーフレーム600は、バスバー200と他の部材との絶縁、及び、バスバー200の位置規制を行うことができる部材である。特に、バスバーフレーム600は、バスバー200を、蓄電ユニット20内の複数の蓄電素子100に対して位置決めする。
具体的には、バスバーフレーム600は、複数の蓄電素子100の上方(Z軸方向プラス側)に載置され、複数の蓄電素子100に対して位置決めされる。また、バスバーフレーム600上には、バスバー200が載置されて位置決めされる。これにより、バスバー200は、複数の蓄電素子100に対して位置決めされ、そして、当該複数の蓄電素子100が有するそれぞれの電極端子に接合される。なお、バスバーフレーム600は、例えばPC、PP、PE、PPS、PBTまたはABS樹脂等の絶縁性の樹脂材料により形成されているが、絶縁性を有する部材であればどのような材質で形成されていてもかまわない。
遮熱プレート700は、蓄電素子100の安全弁の排気の流路の内方に配置される断熱性を有する板状の部材である。具体的には、遮熱プレート700は、蓄電素子100の安全弁の上方に位置するように、バスバーフレーム600の上方に配置される。つまり、遮熱プレート700は、異常時等に蓄電素子100の安全弁からガスが排出された場合に、蓄電ユニット20の上方に配置される回路基板等の電気機器を当該ガスの熱から保護する。なお、遮熱プレート700は、本実施の形態では、熱伝導性の低いステンレスなどの金属材料で形成されているが、これに限定されず、耐熱性が高く熱伝導性の低い材料であればよく、例えばガラス繊維で強化されたPPSやPBT等の樹脂、あるいはセラミック等で形成されていてもかまわない。
以上のように構成された蓄電装置1において、第一外装体11の構成について、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る第一外装体11の概略構成を示す分解斜視図である。なお、図1および図2では、第一外装体11を模式的に図示しているが、図4では、より詳細に図示している。
図4に示すように、第一外装体11は、第二外装体12の開口を閉塞する蓋本体80と、蓋本体80の一部を覆うカバー体90とを分離可能に備えている。
蓋本体80は、上述した絶縁性の樹脂材料により一体成形されており、天板部81と、縁部82とを備えている。
天板部81は、第二外装体12の開口に対向する部位である。天板部81は、カバー体90に覆われない露出部83と、カバー体90に覆われる被覆部84とを備えている。
露出部83は、概ね平坦状に形成されており、正極外部端子13と、負極外部端子14とが配置されている。被覆部84には、露出部83との境界で立設する壁部85が形成されている。壁部85の内側の領域に、回路基板99やリレー(図示省略)などの電気機器と、これらと蓄電ユニット20内の蓄電素子100とを接続するための配線(図示省略)とが配置されている。被覆部84の底部には、配線を第二外装体12側へ案内する複数の開口84aが形成されている。
ここで、回路基板99には、例えば、蓄電素子100の充電状態や放電状態、電圧値、電流値、温度などの各種情報を取得し、監視し、制御したり、リレーのオン、オフを制御したり、他の機器と通信を行ったりするための制御回路が設けられている。なお、図4においては、制御回路の一部であるコネクタ99aのみを図示している。
被覆部84内に配置された各種の電気機器は、カバー体90によって覆われるために、衝撃などから保護されるとともに、外部の金属部材などに接触することが回避される。
被覆部84において、回路基板99が配置される領域を基板設置領域840とする。基板設置領域840は、被覆部84におけるX軸方向プラス側の一端部に設けられている。回路基板99は、基板設置領域840内に水平な状態(XY平面に平行な状態)に配置され、カバー体90によって覆われることで第一外装体11内に収容される。つまり、第一外装体11は、回路基板99を収容する収容部である。
基板設置領域840には、排水構造が採用されているが、その具体的な構造については後述する。
縁部82は、天板部81の全周にわたって当該天板部81の周縁から下方に延び出ており、第二外装体12の開口周縁に対して外方から重なり合う。縁部82と、第二外装体12とが重なり合う部分においては、周知の水密構造が用いられており、外部の水が第二外装体12内に侵入しないようになっている。
図5は、本発明の実施の形態に係るカバー体90の概略構成を下方から示す斜視図である。
図4および図5に示すように、カバー体90は、上述した絶縁性の樹脂材料により一体成形されており、上面視で被覆部84の外形に対応した形状を有しており、天板部91と、縁部92とを備えている。
天板部91は、蓋本体80の被覆部84に対向する部位である。天板部91の上面は、中央にY軸方向に沿う凹部93が形成され、凹部93以外の部分は概ね平坦状に形成されている。
天板部91の下面であって、凹部93以外の下面には、図5に示すように、下方に向けて格子状に突出した格子部95が形成されている。また、天板部91の下面における基板設置領域840に対向する対向領域950および対向領域950に隣接する外部領域960には、当該部分の格子部95に結露対策構造が採用されているが、その具体的な構造については後述する。なお、天板部91の下面であって、基板設置領域840に設置された回路基板99の上方を覆う部分を含む面を上壁面911とする。
縁部92は、天板部91の全周にわたって当該天板部91の周縁から下方に延び出ており、蓋本体80の壁部85に対して外方から重なり合う。縁部92と、蓋本体80の壁部85とが重なり合う部分においては、周知の水密構造が用いられており、外部の水が被覆部84内に侵入しないようになっている。
次に、蓋本体80の基板設置領域840に設けられた排水構造について説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る基板設置領域840の概略構成を示す上面図である。図7は、図6におけるVII−VII線を含むYZ平面で切断した場合の第一外装体11の断面図である。図8は、図6におけるVIII−VIII線を含むZX平面で切断した場合の第一外装体11の断面図である。なお、図6では、回路基板99の外形を二点鎖線で示している。
図6〜図8に示すように、基板設置領域840は、回路基板99に覆われる領域であり、回路基板99下方の壁面である。基板設置領域840は、上面視形状が回路基板99と概ね同じ矩形状となっている。基板設置領域840の四隅には、回路基板99を保持するための基板保持部841が形成されている。基板保持部841は、筒状の突起であり、その内部がネジ孔となっている。
また、4つの基板保持部841のうち、Y軸方向プラス側に配置された2つの基板保持部841の近傍には、回路基板99を位置決めする2つの位置決め部842が設けられている。位置決め部842は、基板設置領域840から突出した円柱状の本体843と、本体843の上面から突出した円柱状の位置決め突起844とを備えている。位置決め部842の本体843の上面と、基板保持部841の上面とは面一となっており、これらの上面に載置された回路基板99を平坦に保持できるようになっている。また、位置決め部842の本体843の上面と、基板保持部841の上面とは、基板設置領域840である壁面よりも上方に位置しているため、回路基板99と基板設置領域840とが間隔をあけて配置されている。また、図4に示すように、回路基板99には、基板保持部841のネジ孔に連通する貫通孔991が回路基板99の四隅に形成されている。この貫通孔991を介して基板保持部841のネジ孔にネジを螺合させることで、回路基板99は基板設置領域840内に固定される。また、回路基板99には、位置決め突起844が挿入される貫通孔992が形成されている。回路基板99を基板設置領域840に設置する際には、この貫通孔992内に位置決め突起844を挿入することで、XY平面における回路基板99の位置決めをすることができる。
また、図6に示すように、基板設置領域840には、遮熱プレート700を固定するための固定ネジ(図示省略)が配置されるネジ用凹部845が形成されている。ネジ用凹部845の底面には、貫通孔846が形成されており、この貫通孔846を介して固定ネジが、遮熱プレート700に設けられたネジ孔に螺合するようになっている。
そして、図6〜図8に示すように、基板設置領域840には、当該領域外へ排水する排水経路850が形成されている。つまり、排水経路850は、回路基板99の鉛直下方に形成されている。排水経路850は、溝部851と、溝部851に水を案内する案内部852とを備える。
溝部851は、水を排水する排水溝であり、基板設置領域840のX軸方向の中央部で、Y軸方向に沿って延在している。溝部851の延在方向における両端部および中央部には、排水口853が形成されている。排水口853は、上下方向(Z軸方向)に貫通した貫通孔であり、排水口853に達した水を基板設置領域840外へ排出する。
図6に示すように、第一外装体11の下方にあるバスバー41(図6では破線で図示)は、排水口853の鉛直下方から水平方向に離間した位置に配置されている。これにより、排水口853から排出された水がバスバー41に落下することを抑制している。なお、バスバー41以外の導電部材においても、排水口853の鉛直下方から水平方向に離間した位置に配置されていることが望ましい。つまり、導電部材に対して排水口853からの水が落下しなければいいので、導電部材は排水口853の直下に配置されていなければよい。換言すると、排水口853の鉛直下方に導電部材が配置されている場合には、排水口853と導電部材との間に、水を遮る部材を配置すればよい。
図7に示すように、溝部851の底面856は、排水口853に向かうほど低くなる第一傾斜面である。溝部851の一端の排水口853および中央の排水口853の間の底面856と、溝部851の他端の排水口853および中央の排水口853の間の底面856とは、同じ形状である。このため、一方の底面856の形状についてのみ説明する。
一方の底面856は、延在方向における中央部を境にして、山形状に傾斜している。このため、一端部側の排水口853に対しても、中央の排水口853に対しても、溝部851内の水を案内することができる。
なお、溝部851の底面856は、全体として同一角度で連続して傾斜した傾斜面であってもよい。また、溝部851の底面は湾曲面であってもよい。また、排水性をそれほど重視しないのであれば、溝部851の底面856を水平面にしてもよい。
図6〜図8に示すように、案内部852は、X軸方向で溝部851を挟んで対向するように一対設けられている。一対の案内部852は、実質的には同じ形状であるので、ここでは、一方の案内部852を例示して説明し、他方の案内部852については一方の案内部852と異なる部分のみ後述する。
一方の案内部852は、溝部851に向かうほど、つまり底面856(第一傾斜面)に向かうほど低くなる傾斜面857(第二傾斜面)を備えている。傾斜面857は、X軸方向に対して傾斜した平面であるが、湾曲面であってもよい。傾斜面857には、複数の排水用リブ858がY軸方向に間隔をあけて配列されている。排水用リブ858は、傾斜面857のX軸方向における一端部から他端部まで連続して、傾斜面857の傾斜方向に沿って延在した長尺な突部である。排水用リブ858の上面は、XY平面に対して平行となっている。つまり、排水用リブ858の傾斜面857からの突出量は、溝部851に向かうほど大きくなっている。
他方の案内部852においては、ネジ用凹部845が備えられている。このネジ用凹部845の周縁は、傾斜面857よりも上方に盛り上がっており、これにより傾斜面857を流れる水がネジ用凹部845内に流れ込みにくくなっている。
そして、基板設置領域840をなす壁面は、疎水面となっている。上述した絶縁性の樹脂材料によって蓋本体80を形成する際に、基板設置領域840をなす壁面に対して周知の疎水加工を施すことにより、当該壁面が疎水面となる。なお、基板設置領域840上に設けられた各部の表面を疎水面としてもよい。また、蓋本体80の被覆部84の表面全体を疎水面としてもよい。
次に、蓋本体80の基板設置領域840に設けられた排水構造の作用について説明する。
蓄電装置1が使用されることに際して、外装体10の内方と、外方との温度差により、外装体10内部に結露が発生する場合がある。例えば、蓋本体80の基板設置領域840に結露が発生したとする。傾斜面857に発生した結露は、傾斜面857の傾斜によって徐々に溝部851に案内される。このとき、基板設置領域840をなす壁面が疎水面であるので、結露はスムーズに溝部851に案内される。
また、排水用リブ858の近傍に発生した結露においては、排水用リブ858に触れることで他の結露と集合し液滴となるものもある。液滴になると自重が増す。さらに、排水用リブ858自体が液滴を溝部851に案内する経路にもなり得る。これらの要因により、結露をよりスムーズに溝部851に案内することができる。
溝部851に案内された結露(水)は、溝部851の底面856の傾斜によって各排水口853に導かれ、排水口853から蓋本体80外へ排出される。
次に、カバー体90の格子部95に設けられた結露対策構造について説明する。
図5、図7および図8に示すように、格子部95は、Y軸方向に沿って延在する板状の第一壁体951と、X軸方向に延在する板状の第二壁体952とをそれぞれ複数有している。複数の第一壁体951と、複数の第二壁体952とがそれぞれ交差していることで、Z軸方向から見たときに格子状となっている。そして、格子部95のうち、天板部91の対向領域950と外部領域960とに配置された部分に対して、結露対策構造が採用されている。
ここで、対向領域950とは、平面視において基板設置領域840に対向する領域、すわなち回路基板99に対向する領域である。また、外部領域960とは、対向領域950を平面視で囲んで、当該対向領域950に隣接する環状の領域である。外部領域960と対向領域950とを合わせた領域を結露対策領域970と称す。
なお、格子部95のうち、結露対策領域970以外の領域では、概ね第一壁体951と第二壁体952とがそれぞれ全体として同じ高さで形成されているが、部分的には高さが一定でない箇所もある。当該箇の設置位置や高さは、第一外装体11内に収容される収容物(例えば電気機器等)の高さに応じて決定される。
図7に示すように、結露対策領域970における複数の第一壁体951は、上壁面911から回路基板99側(Z軸方向マイナス側)に向けて突出した突出部であり、上壁面911に沿ってY軸方向に長尺状に連続して形成されている。結露対策領域970における複数の第一壁体951は、X軸方向に所定の間隔をあけて配列されている。結露対策領域970における複数の第一壁体951は、Y軸方向における中央部が最も高くなって、回路基板99から離れ、結露対策領域970の縁に向かうほど低くなって回路基板99に近づくように形成された第一傾斜部である。換言すると、第一傾斜部である第一壁体951は、上壁面911からの突出量が、Y軸方向における中央部が最も小さく、結露対策領域970の縁に向かうほど大きくなっている。具体的には、第一傾斜部である第一壁体951の下端面が、対向領域950の中央から縁に向かうほど低くなるように傾斜した平面に形成されている。このように、第一傾斜部である第一壁体951は、対向領域950から外部領域960まで連続して形成されており、対向領域950側よりも外部領域960側の方が低い。
なお、本実施の形態では、第一傾斜部である第一壁体951の下端面が平面である場合を例示しているが、湾曲面であってもよい。
また、図7および図8に示すように、結露対策領域970における複数の第二壁体952は、上壁面911から回路基板99側(Z軸方向マイナス側)に向けて突出した突出部であり、上壁面911に沿ってX軸方向に延在している。結露対策領域970にある複数の第二壁体952は、複数の第一壁体951の間に配置され、Y軸方向に所定の間隔をあけて配列されている。結露対策領域970にある複数の第二壁体952は、第一傾斜部に向かうほど低くなる第二傾斜部である。具体的には、第二傾斜部である第二壁体952の下端面は、隣り合う第一壁体951の間において、X軸方向の中央が最も高くなって回路基板99から離れ、第一壁体951に向かうほど低くなって回路基板99に近づくように傾斜した曲面に形成されている。第二傾斜部である第二壁体952の下端面は、上方に向かって凹んだ凹曲面である。換言すると、第二傾斜部である第二壁体952は、上壁面911からの突出量が、隣り合う第一壁体951間の中央部が最も小さく、第一壁体951に向かうほど大きくなっている。
なお、第二壁体952の下端面が凹曲面である場合を例示したが、傾斜した平面であってもよい。例えば、本実施の形態では、X軸方向の最もプラス側にある第二壁体952aの下端面は、隣り合う第一壁体951のうち、X軸方向マイナス側に配置された一方の第一壁体951から他方の第一壁体951に向けて徐々に低くなる平坦な傾斜面となっている。
また、複数の第二壁体952は、それぞれ対応する第一壁体951の高さ(突出量)に応じた高さ(突出量)に形成されている。つまり、第一壁体951の高位な部分に設けられた第二壁体952の下端面が高位となり、第一壁体951の低位な部分に設けられた第二壁体952の下端面が低位となる。図7に基づいて具体的に説明すると、第一壁体951の最も高位な部分に対応する第二壁体952aは、その下端面が他の第二壁体952の下端面よりも高い。他方、第一壁体951の最も低位な部分に対応する第二壁体952bは、その下端面が他の第二壁体952の下端面よりも低い。
そして、結露対策領域970をなす上壁面911は、親水面となっている。上述した絶縁性の樹脂材料によってカバー体90を形成する際に、結露対策領域970をなす上壁面911に対して周知の親水加工を施すことにより、当該上壁面911が親水面となる。なお、結露対策領域970をなす上壁面911上に設けられた各部の表面を親水面としてもよい。また、カバー体90の格子部95を含む下面全体を親水面としてもよい。
次に、カバー体90の結露対策領域970に設けられた結露対策構造の作用について説明する。
蓄電装置1が使用されることに際して、外装体10の内方と、外方との温度差により、外装体10内部に結露が発生する場合がある。例えば、カバー体90の結露対策領域970に結露が発生したとする。上壁面911に発生した結露は、第二壁体952や第一壁体951に伝わる。また、第二傾斜部である第二壁体952で発生した結露や、上壁面911から第二壁体952に伝わってきた結露は、第二壁体952の下端面の傾斜によって第一壁体951に案内される。第一壁体951に発生した結露や、第二壁体952または上壁面911から第一壁体951に伝わってきた結露は、第一傾斜部である第一壁体951の下端面の傾斜によって、徐々に外部領域960まで案内されて、落下する。このとき、外部領域960は、全周にわたって回路基板99から水平方向で張り出しているので、落下した結露が回路基板99に触れることが抑制されている。落下した結露は、蓋本体80の排水構造によって排水口853から蓋本体80外へと排出される。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置1によれば、回路基板99下方の壁面における基板設置領域840には、基板設置領域840外へ結露を排水する排水経路850が形成されているので、基板設置領域840に結露が溜まることを抑制することができる。したがって、結露を起因とした回路基板99の短絡を抑制することができる。
また、排水経路850の底面856が排水口853に向かうほど低くなる第一傾斜面であるので、排水口853まで確実に排水を案内することができる。
また、排水口853の鉛直下方から水平方向に離間した位置にバスバー41が配置されているので、排水がバスバー41に落下することが防止される。したがって、排水による蓄電装置1自体の短絡を防止することができる。
また、回路基板99に対向する基板設置領域840に、排水経路850の底面856に向かうほど低くなる傾斜面857(第二傾斜面)が形成されているので、基板設置領域840に発生した結露を傾斜面857によって溝部851に導くことができる。
また、傾斜方向に沿って長尺な排水用リブ858が傾斜面857に設けられているので、結露を液滴として集合させやすく、かつ排水用リブ858によって液滴を排水経路850の溝部851まで案内することができる。
なお、本実施の形態では、傾斜面857に、当該傾斜面857から突出した排水用リブ858が設けられている場合を例示して説明したが、排水用リブ858の代わりとして傾斜面857に、傾斜方向に沿って長尺な溝部を形成してもよい。この場合においても、排水用リブ858と同等の作用効果を奏することができる。
また、回路基板99が基板設置領域840をなす壁面に対して間隔をあけて配置されているので、当該基板設置領域840に発生した結露に回路基板99が接触してしまうことを防止することができる。
また、基板設置領域840をなす壁面が疎水面であるので、当該壁面に発生した結露を流しやすくすることができる。
また、外装体11の上壁面911における回路基板99を覆う領域には、第一傾斜部である第一壁体951が形成されているので、当該第一壁体951をガイドとして結露を所望の位置に案内することができる。したがって、回路基板99上に結露が落下することが抑制され、回路基板99の短絡を抑制することができる。
また、第一傾斜部である第一壁体951が外部領域960まで連続して設けられているので、回路基板99の外方まで結露を案内することができ、回路基板99上に結露が落下することをより抑制することができる。
また、第一傾斜部である第一壁体951が長尺状の突出部であるので、上壁面が単に傾斜している場合と比しても、結露を落下させにくくなり、結露を液滴として集合させやすい。
また、第一傾斜部である第一壁体951が間隔をあけて複数設けられているので、広範囲にわたって結露を案内することができる。
また、第一傾斜部である第一壁体951に向かうほど低くなる第二傾斜部(第二壁体952)が設けられているので、当該第二壁体952によって結露を第一壁体951に誘導することができ、結露を容易に第一壁体951に誘導することができる。
また、上壁面911が親水面であるので、当該上壁面911に発生した結露が落下することを抑制することができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について説明する。上記実施の形態では、格子部95のうち、結露対策領域970にある第一壁体951が第一傾斜部である場合を例示した。しかし、第一傾斜部の形状は、結露対策領域970の縁に向かうほど低くなる形状であれば如何様でもよい。
以下、第一傾斜部が平面である場合について図9および図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、上記実施の形態と同一の部分は、同一の符合を付してその説明を省略する場合がある。
図9は、変形例1に係る第一外装体11Aの断面図であり、図7に対応した図である。図10は、変形例1に係る第一外装体11Aの断面図であり、図8に対応した図である。
図9および図10に示すように、第一外装体11Aのカバー体90Aは、結露対策領域970Aをなす上壁面911aが全体として傾いた傾斜面となっている。つまり、この上壁面911aが結露対策領域970Aの縁に向かうほど低くなる第一傾斜部である。具体的には、上壁面911aは、図7に示す方向から見ると、Y軸方向マイナス側に向かって徐々に低くなる傾きを有し、図8に示す方向から見ると、X軸方向プラス側に向かって徐々に低くなる傾きを有している。
このように、傾斜面である上壁面911aが第一傾斜部であるので、簡素な構成で結露を所望の位置に案内することができる。
なお、第一傾斜部は、上壁面911aの全体からなる傾斜面でなくとも、上壁面の少なくとも一部を傾斜させることにより形成された傾斜面であればよい。また、第一傾斜部は湾曲であってもよい。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、上記実施の形態及びその変形例が備える各構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、蓋本体80の基板設置領域840に対して排水構造を採用した場合を例示した。しかし、蓋本体80の基板設置領域840以外の領域、或いは蓋本体80の全体に対して排水構造を採用してもよい。特に、回路基板99以外の電気機器が設置される領域に排水構造を採用することが短絡抑制の観点で好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、カバー体90の結露対策領域970に対して結露対策構造を採用した場合を例示した。しかし、カバー体90の結露対策領域970以外の領域、或いはカバー体90の格子部95全体に対して結露対策構造を採用してもよい。特に、回路基板99以外の電気機器を覆う領域に対して結露対策構造を採用することが短絡抑制の観点で好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、電気機器の1つである回路基板99に対して、排水構造および結露対策構造を適用した場合を例示したが、外装体10に内蔵される例えばリレーなどの他の電気機器に対しても、排水構造および結露対策構造の少なくとも1つを適用してもよい。
また、上記実施の形態では、回路基板99を収容する収容部として、第一外装体11を例示した。しかし、外装体10内で回路基板99を収容するものであれば、収容部の形態は第一外装体11に限られない。例えば、回路基板99を収容するための専用のケースが外装体11内に設けられる場合には、このケースを収容部としてもよい。
本発明は、蓄電素子と、外装体とを備える蓄電装置に適用できる。
1 蓄電装置
10 外装体
11、11A 第一外装体(収容部)
12 第二外装体
13 正極外部端子
14 負極外部端子
20 蓄電ユニット
30 保持部材
41、42、200 バスバー(導電部材)
50 サーミスタ
80 蓋本体
81、91 天板部
82、92 縁部
83 露出部
84 被覆部
84a 開口
85 壁部
90、90A カバー体
93 凹部
95 格子部
99 回路基板
99a コネクタ
100 蓄電素子
110 容器
120 正極端子
130 負極端子
300、310、320 スペーサ
400 挟持部材
500 拘束部材
600 バスバーフレーム
700 遮熱プレート
840 基板設置領域
841 基板保持部
842 位置決め部
843 本体
844 突起
845 ネジ用凹部
846、991、992 貫通孔
850 排水経路
851 溝部
852 案内部
853 排水口
856 底面(第一傾斜面)
857 傾斜面(第二傾斜面)
858 排水用リブ(突部)
911、911a 上壁面
950 対向領域
951 第一壁体
952、952a、952b 第二壁体
960 外部領域
970、970A 結露対策領域

Claims (7)

  1. 蓄電素子と外装体とを備える蓄電装置であって、
    前記外装体内に設けられる電気機器と、
    前記電気機器を収容する収納部とを備え、
    前記収納部における前記電気機器下方の壁面には、前記電気機器に覆われる領域に配置され、当該領域外へ排水する排水経路が形成されている
    蓄電装置。
  2. 前記排水経路は、当該排水経路の排水口に向かうほど低くなる第1傾斜面を有する
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記排水口の鉛直下方から水平方向に離間した位置に導電部材が配置されている
    請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記領域には、前記第1傾斜面に向かうほど低くなる第2傾斜面が形成されている
    請求項2又は3に記載の蓄電装置。
  5. 前記第2傾斜面には、前記傾斜方向に沿って長尺な突部または溝部が設けられている
    請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記電気機器は、前記壁面に対して間隔をあけて配置されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記壁面は、疎水面である
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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