JP2017058159A - ガスクロマトグラフ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性を向上できるガスクロマトグラフを提供する。
【解決手段】異常状態が検知された場合に、その旨を表す異常報知画面211を表示部に表示させる。異常報知画面211が表示部に表示された状態で、異常状態の保留が選択された場合に、異常報知画面211を非表示とする。異常状態が検知されている旨を表すに警告アイコン221を表示部に表示させ、警告アイコン221が選択された場合には、異常報知画面211を表示部に再表示させる。異常状態が保留されて異常報知画面211が非表示とされた後は、警告アイコン221が選択されるまで異常報知画面211が表示部に再表示されない。したがって、作業者が行っている作業が異常報知画面211の再表示により中断されることがなく、必要なときに警告アイコン221を選択して異常状態を容易に確認することができる。
【選択図】図3A

Description

本発明は、ガスクロマトグラフに関し、特にガスクロマトグラフに備えられた表示部に対する表示の制御に関するものである。
分析装置において異常状態が生じた場合に、その旨を表示部に表示させて作業者に報知する場合がある(例えば、下記特許文献1参照)。ガスクロマトグラフにおいては、特に、キャリアガスなどの各種ガスが漏れることによる異常(ガス漏れ異常)や、試料気化室、カラム又は検出器などの各部の温度が規定値を超えることによる異常(温度異常)などが生じる場合がある。
異常状態が検知された場合には、その旨を表す異常報知画面が表示部に表示される。この場合、異常報知画面には、例えば保留ボタン及び解除ボタンが含まれており、作業者がいずれかのボタンを選択することができる。保留ボタンが選択された場合には、異常報知画面が非表示とされるが、所定時間が経過した後、表示部に異常報知画面が再表示される。
このように、作業者は保留ボタンを選択することにより、そのとき行っている作業を進めることができる一方で、所定時間経過後に異常報知画面が再表示されるため、異常状態が生じていることを忘れてしまうことがない。作業者は、任意のタイミングで異常状態を確認し、当該異常状態に対処した上で解除ボタンを選択することにより、異常状態を解除して正常な制御に復帰させることができる。
特許第4631687号公報
しかしながら、上記のような従来の態様では、異常報知画面が再表示されることにより、作業者が行っている作業が中断されてしまう。特に、作業者が表示部の表示を確認しながら長時間にわたって作業を行っている場合には、異常報知画面が表示部に何度も再表示されることとなり、作業者の作業性が低下するおそれがある。
また、保留ボタンが選択されることにより異常報知画面が一旦非表示にされると、その後に所定時間が経過するまで表示部に異常報知画面が表示されない。そのため、作業者が異常状態の内容を確認したい場合には、表示画面を遷移させる操作を行わなければならず、作業が煩雑となる。
さらに、異常報知画面を確認した作業者が、異常状態の確認や対処のためにガスクロマトグラフから離れたときには、その作業者が不在の状態で異常報知画面が自動的に再表示される場合がある。このような場合には、再表示された異常報知画面を確認した他の作業者までもが異常状態の確認や対処を行う可能性があり、無駄な作業が発生するおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、作業者の作業性を向上することができるガスクロマトグラフを提供することを目的とする。また、本発明は、作業者が無駄な作業を行うことを防止できるガスクロマトグラフを提供することを目的とする。
本発明に係るガスクロマトグラフは、表示部と、入力受付処理部と、異常検知処理部と、異常表示処理部と、異常非表示処理部と、シンボル表示処理部と、異常再表示処理部とを備える。前記入力受付処理部は、前記表示部に表示された画面に対する入力操作を受け付ける。前記異常検知処理部は、異常状態を検知する。前記異常表示処理部は、異常状態が検知された場合に、その旨を表す異常報知画面を前記表示部に表示させる。前記異常非表示処理部は、前記異常報知画面が前記表示部に表示された状態で、異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、前記異常報知画面を非表示とする。前記シンボル表示処理部は、異常状態が検知されている旨を表すシンボルを前記表示部に表示させる。前記異常再表示処理部は、前記異常非表示処理部により前記異常報知画面が非表示とされた後、前記シンボルの選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、前記異常報知画面を前記表示部に再表示させる。
このような構成によれば、異常状態が保留されて異常報知画面が非表示とされた後は、シンボルが選択されるまで異常報知画面が表示部に再表示されない。したがって、作業者が行っている作業が異常報知画面の再表示により中断されることがなく、必要なときにシンボルを選択して異常状態を容易に確認することができるため、作業者の作業性が向上する。また、作業者が不在のときに異常報知画面が自動的に再表示されることがないため、他の作業者が無駄な作業を行うことを防止できる。
前記ガスクロマトグラフは、ガス流量制御部をさらに備えていてもよい。前記ガス流量制御部は、前記異常検知処理部により異常状態としてガス漏れ異常が検知され、当該異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、ガス漏れ異常の対象となるガスを完全に停止させない流量に制御する。
このような構成によれば、異常状態としてガス漏れ異常が検知された場合には、当該異常状態が保留された後も、ガス漏れ異常の対象となるガスが流れ続ける。これにより、ガス漏れ異常の対象となるガスがどこから漏れているかをそのまま確認することができるため、作業者の作業性を向上することができる。
前記ガス流量制御部は、異常状態が保留された状態におけるガス漏れ異常の対象となるガスの流量を、分析時の流量よりも少ない流量に制御することが好ましい。
このような構成によれば、異常状態としてガス漏れ異常が検知され、当該異常状態が保留された状態では、ガス漏れ異常の対象となるガスの流量が分析時よりも少ない流量に抑えられる。これにより、ガス漏れによる爆発などの危険性や、ガス漏れによるガスの無駄な消費を抑制することができる。
前記ガス流量制御部は、異常状態が保留された状態におけるガス漏れ異常の対象となるガスの流量の設定が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、当該ガスの流量を設定された流量に制御してもよい。
このような構成によれば、異常状態が保留された状態におけるガス漏れ異常の対象となるガスの流量を任意に設定することができる。したがって、ガス漏れによる爆発の危険性などを考慮して、異常状態が保留された状態における当該ガスの流量を適切に設定することができる。
前記ガス流量制御部は、ガス漏れ異常の対象となるガス以外のガスを完全に停止させてもよい。
このような構成によれば、異常状態が保留された状態において、ガス漏れ異常の対象となっていないガスを完全に停止させることにより、ガスの無駄な消費を抑制することができる。
前記ガスクロマトグラフは、設定画面表示処理部をさらに備えていてもよい。前記設定画面表示処理部は、前記異常検知処理部により異常状態が検知され、当該異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、異常状態が生じている部分の制御パラメータの設定画面を前記表示部に表示させる。
このような構成によれば、異常状態が保留された状態において、異常状態が生じている部分の制御パラメータを作業者が設定し、その制御パラメータで動作させることができる。したがって、異常状態に対する対処が行われるまで、異常状態が生じている部分を適切に動作させて、異常状態の悪化や拡大を抑制することができる。
本発明によれば、作業者が行っている作業が異常報知画面の再表示により中断されることがなく、必要なときにシンボルを選択して異常状態を容易に確認することができるため、作業者の作業性が向上する。また、本発明によれば、作業者が不在のときに異常報知画面が自動的に再表示されることがないため、他の作業者が無駄な作業を行うことを防止できる。
本発明の一実施形態に係るガスクロマトグラフの構成例を示した概略図である。 図1のガスクロマトグラフにおける電気的構成の一例を示したブロック図である。 異常状態が検知された場合の操作表示部における表示態様の一例を示した図である。 解除キーが選択された場合の操作表示部における表示態様の一例を示した図である。 異常状態が検知された場合の制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 異常報知画面に含まれる保留キーが選択された場合の制御部による処理の一例を示したフローチャートである。 異常報知画面に含まれる保留キーが選択された場合の制御部による処理の他の例を示したフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスクロマトグラフの構成例を示した概略図である。このガスクロマトグラフは、キャリアガスとともに試料ガスをカラム1内に供給することにより分析を行うためのものであり、上記カラム1以外に、カラムオーブン2、試料導入部3及び検出器4などを備えている。
カラム1は、例えばキャピラリカラムからなり、分析中はカラムオーブン2内で加熱されるようになっている。キャリアガスは、試料導入部3からカラム入口5を介して、試料ガスとともにカラム1内に導入される。試料ガスに含まれる試料成分は、カラム1を通過する過程で分離され、検出器4により検出される。検出器4は、例えば水素炎イオン化検出器(FID)などの各種検出器により構成することができる。
試料導入部3は、カラム入口5からカラム1内にキャリアガス及び試料ガスを導入するためのものであり、その内部に試料気化室(図示せず)が形成されている。この試料気化室には液体試料が注入され、試料気化室内で気化された試料成分が、キャリアガスとともにカラム入口5からカラム1内に導入されるようになっている。試料気化室には、ガス供給流路6、パージ流路7及びスプリット流路8が連通している。
ガス供給流路6は、試料導入部3の試料気化室内にキャリアガスを供給するための流路である。パージ流路7は、セプタムなどから生じる所望しない成分を外部に排出するための流路である。スプリット流路8は、スプリット導入法によりカラム入口5からカラム1内にキャリアガス及び試料ガスを導入する際に、試料気化室内のガス(キャリアガス及び試料ガスの混合ガス)の一部を所定のスプリット比で外部に排出するための流路である。
図2は、図1のガスクロマトグラフにおける電気的構成の一例を示したブロック図である。このガスクロマトグラフの動作は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む制御部10によって制御されるようになっている。制御部10には、例えばタッチパネルを含む操作表示部20が接続されている。
作業者は、操作表示部20の表示画面に対する操作により、ガスクロマトグラフの動作に関する入力を行うことができるとともに、操作表示部20の表示画面に表示されたガスクロマトグラフの動作に関する情報を確認することができる。操作表示部20は、例えばガスクロマトグラフの本体に取り付けられており、作業者が分析を行いながら情報の確認及び入力操作を行うことができるようになっている。ただし、タッチパネル式の操作表示部20が設けられた構成に限らず、例えば液晶表示器により構成される表示部と、操作キー、キーボード又はマウスなどにより構成される操作部とが、別々に設けられた構成であってもよい。
制御部10は、CPUがプログラムを実行することにより、入力受付処理部11、異常検知処理部12、異常表示処理部13、シンボル表示処理部14、異常非表示処理部15、異常再表示処理部16、ガス流量制御部17及び設定画面表示処理部18などとして機能する。
入力受付処理部11は、操作表示部20に表示された画面に対して作業者が操作を行った場合に、その入力操作を受け付ける処理を行う。異常検知処理部12は、カラム1、試料導入部3及び検出器4などのガスクロマトグラフに備えられた各部の異常状態を検知する。この異常状態には、例えばガスの流路でガス漏れが生じるガス漏れ異常の他、温度が規定値を超えることによる温度異常や、電気系回路で生じる制御異常などが含まれる。なお、上記ガス漏れ異常の対象となるガスには、キャリアガス以外のガスも含まれる。
異常表示処理部13は、異常検知処理部12により異常状態が検知された場合に、その旨を表す異常報知画面を操作表示部20に表示させる処理を行う。異常報知画面には、例えば検知された異常状態の内容、当該異常状態が生じている部分、又は、当該異常状態に対する対処方法などの詳細情報が含まれている。これにより、異常状態の詳細を作業者に報知することができる。
図3Aは、異常状態が検知された場合の操作表示部20における表示態様の一例を示した図である。操作表示部20には、例えば異常報知画面を含む各種画面を表示させる基本表示領域21と、アイコン又は図柄などのシンボルを表示させるシンボル表示領域22とに区分して、各種情報が表示される。
基本表示領域21には、文字情報の他、作業者が選択可能なキーなどが表示されることにより、作業者に対する詳細な情報の報知や作業者の意思確認などを行うことができる。一方、シンボル表示領域22には、ガスクロマトグラフのステータス(動作状態)に関する情報がシンボルで表示されることにより、そのときのステータスを小さい表示領域で分かりやすく作業者に報知することができる。このシンボル表示領域22に表示されている情報は、基本表示領域21における表示の遷移に関係なく常時表示されたまま維持されるようになっている。
異常検知処理部12により異常状態が検知された場合には、図3Aに示すように、基本表示領域21に異常報知画面211が表示されるとともに、シンボル表示領域22に異常状態が生じている旨を表すシンボルとしての警告アイコン221が表示される。異常報知画面211には、上述のような異常状態に関する詳細情報の他、例えば保留キー212及び解除キー213が含まれている。
保留キー212は、作業者が基本表示領域21に表示されている異常報知画面211を確認した後、その異常状態を保留する場合、すなわち異常状態に対して直ちに対処しない場合に選択される。一方、解除キー213は、異常報知画面211に表示されている異常状態に対して作業者が対処を行った後に選択される。保留キー212又は解除キー213のいずれが選択された場合でも、基本表示領域21に表示されている異常報知画面211は非表示となる。
シンボル表示領域22に表示されている警告アイコン221は、異常報知画面211の保留キー212が選択された場合には表示された状態のまま維持される。作業者は、この警告アイコン221を選択することにより、異常報知画面211を基本表示領域21に再表示させることができる。一方、異常報知画面211の解除キー213が選択された場合には、シンボル表示領域22に表示されている警告アイコン221は非表示となる。
図3Bは、解除キー213が選択された場合の操作表示部20における表示態様の一例を示した図である。解除キー213が選択された場合には、基本表示領域21に表示されている異常報知画面211、及び、シンボル表示領域22に表示されている警告アイコン221が非表示になるとともに、図3Bに示すように、解除確認画面214が基本表示領域21に表示される。
解除確認画面214は、異常状態が解除されたことを作業者が確認するための画面である。この解除確認画面214は、異常状態に対して対処を行った作業者により異常報知画面211の解除キー213(図3A参照)が選択された場合だけでなく、例えば異常検知処理部12による定期的な検知によって異常状態が解除されていると判断された場合にも表示される。
解除確認画面214には、異常状態が解除されたことを表す文字情報の他、例えば閉じるキー215が含まれている。作業者は、解除確認画面214に表示されている文字情報により異常状態が解除されたことを確認した上で、閉じるキー215を選択することにより、解除確認画面214を非表示とすることができる。
再び図2を参照すると、シンボル表示処理部14は、操作表示部20にシンボルを表示させる処理を行うものであり、異常状態が検知されている場合には、その旨を表す警告アイコン221を操作表示部20(シンボル表示領域22)に表示させる。異常非表示処理部15は、異常報知画面211が操作表示部20(基本表示領域21)に表示された状態で、異常状態の保留の選択が入力受付処理部11により受け付けられた場合に、異常報知画面211を非表示とする処理を行う。異常状態の保留の選択は、例えば作業者が保留キー212をタッチすることにより行われる。
異常再表示処理部16は、異常非表示処理部15により異常報知画面211が非表示とされた後、警告アイコン221の選択が入力受付処理部11により受け付けられた場合に、異常報知画面211を操作表示部20(基本表示領域21)に再表示させる処理を行う。警告アイコン221の選択は、例えば作業者が警告アイコン221をタッチすることにより行われる。
ガス流量制御部17は、ガスクロマトグラフに備えられた複数のバルブ9の開閉状態を制御することにより、複数の流路内を流れるガスの流量を個別に制御する。上記複数の流路には、例えばキャリアガスが流れるガス供給流路6、パージ流路7及びスプリット流路8などの他、キャリアガス以外のガスが流れる各種流路が含まれる。
設定画面表示処理部18は、ガスクロマトグラフに備えられた各部の動作を制御する際に用いられるパラメータ(制御パラメータ)を設定するための設定画面を操作表示部20に表示させる処理を行う。上記設定画面は、作業者による操作表示部20への操作に基づいて、例えば基本表示領域21に表示される。
図4は、異常状態が検知された場合の制御部10による処理の一例を示したフローチャートである。異常検知処理部12により異常状態が検知された場合には(ステップS101でYes)、異常表示処理部13により異常報知画面211が基本表示領域21に表示されるとともに(ステップS102)、シンボル表示処理部14により警告アイコン221がシンボル表示領域22に表示される(ステップS103)。この場合、操作表示部20の表示態様は、図3Aに例示されるような状態となる。
この状態で、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合には(ステップS104でYes)、異常非表示処理部15により異常報知画面211が非表示とされる(ステップS105)。このとき、シンボル表示領域22に表示されている警告アイコン221は、表示された状態のまま維持される。
その後、警告アイコン221が選択された場合には(ステップS106でYes)、異常再表示処理部16により異常報知画面211が基本表示領域21に再表示される(ステップS107)。この場合、操作表示部20の表示態様は、図3Aに例示されるような状態に戻る。
異常表示処理部13又は異常非表示処理部15により表示された異常報知画面211において解除キー213が選択された場合には(ステップS108でYes)、シンボル表示領域22に表示されている警告アイコン221が非表示とされ(ステップS109)、解除確認画面214が基本表示領域21に表示される(ステップS110)。この場合、操作表示部20の表示態様は、図3Bに例示されるような状態となる。
上記のように、本実施形態では、異常状態が保留されて異常報知画面211が非表示とされた後は、警告アイコン221が選択されるまで異常報知画面211が操作表示部20に再表示されない。したがって、作業者が行っている作業が異常報知画面211の再表示により中断されることがなく、必要なときに警告アイコン221を選択して異常状態を容易に確認することができるため、作業者の作業性が向上する。また、作業者が不在のときに異常報知画面211が自動的に再表示されることがないため、他の作業者が無駄な作業を行うことを防止できる。
ただし、警告アイコン221は、異常状態が検知された場合に異常報知画面211と同時に操作表示部20に表示されるような構成限らず、例えば保留キー212が選択されたときなどのように、他のタイミングで表示されてもよい。また、警告アイコン221は、解除キー213が選択されたときに非表示とされるような構成に限らず、例えば解除確認画面214に含まれる閉じるキー215が選択されたときなどのように、他のタイミングで非表示とされてもよい。なお、解除確認画面214を表示させないような構成とすることも可能である。
図5は、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合の制御部10による処理の一例を示したフローチャートである。この例では、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合に(ステップS201でYes)、異常検知処理部12により検知されている異常状態がガス漏れ異常であるか否かが判定される(ステップS202)。このとき、異常状態がガス漏れ異常である場合には、例えば複数のガスの流路にそれぞれ設けられた圧力センサからの検知信号などに基づいて、ガス漏れ異常が生じている流路を特定することができる。
検知されている異常状態がガス漏れ異常である場合には(ステップS202でYes)、ガス流量制御部17が複数のバルブ9の開閉状態を制御することにより、ガス漏れ異常の対象となるガス(対象ガス)以外のガスを完全に停止させる(ステップS203)。その一方で、ガス流量制御部17は、対象ガスについては完全に停止させず、予め定められた所定の流量となるように対象ガスの流量を制御する(ステップS204)。
このように、異常状態としてガス漏れ異常が検知された場合には、当該異常状態が保留された後も対象ガスが流れ続ける。これにより、作業者は、例えばガス漏れを検知するための装置を用いて、対象ガスがどこから漏れているかをそのまま確認することができるため、作業者の作業性を向上することができる。また、異常状態が保留された状態において、対象ガス以外のガスは完全に停止されるため、ガスの無駄な消費を抑制することができる。
ただし、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合に、対象ガス以外のガスが完全に停止され、対象ガスが所定の流量となるように制御されるような構成に限られるものではない。例えば、異常報知画面211に許可キー(図示せず)が表示され、当該許可キーが選択された場合に、対象ガス以外のガスが完全に停止され、対象ガスが所定の流量となるように制御されるような構成であってもよい。
ガス漏れ異常が保留された状態における対象ガスの流量は、固定値であってもよいし、作業者が操作表示部20を操作することにより任意の値に設定できてもよい。対象ガスの流量が固定値である場合、その固定値は、分析時における当該対象ガスの流量よりも少ない流量であることが好ましい。この場合、ガス漏れ異常が保留された状態では、対象ガスの流量が分析時よりも少ない流量に抑えられるため、ガス漏れによる爆発などの危険性や、ガス漏れによるガスの無駄な消費を抑制することができる。
一方、作業者が操作表示部20を用いて対象ガスの流量を設定することにより、その設定が入力受付処理部11により受け付けられた場合には、ガス流量制御部17が対象ガスの流量を設定された流量に制御する。このように、ガス漏れ異常が保留された状態における対象ガスの流量を任意に設定することができれば、ガス漏れによる爆発の危険性などを考慮して、ガス漏れ異常が保留された状態における対象ガスの流量を適切に設定することができる。
図6は、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合の制御部10による処理の他の例を示したフローチャートである。この例では、異常報知画面211に含まれる保留キー212が選択された場合に(ステップS301でYes)、設定画面表示処理部18により、異常状態が生じている部分の制御パラメータを設定するための設定画面(パラメータ設定画面)が操作表示部20に表示される(ステップS302)。
この場合の異常状態には、ガス漏れ異常だけでなく、温度異常や制御異常などの他の各種異常状態が含まれる。このとき、ガスクロマトグラフに備えられた圧力センサや温度センサなどの各種センサからの検知信号に基づいて、異常状態が生じている部分を特定することができる。
パラメータ設定画面において、作業者が操作表示部20を操作することにより制御パラメータの設定が行われた場合には(ステップS303でYes)、その設定された制御パラメータで異常状態が生じている部分が制御される(ステップS304)。このように、異常状態が保留された状態において、異常状態が生じている部分の制御パラメータを作業者が設定し、その制御パラメータで動作させることができる。したがって、異常状態に対する対処が行われるまで、異常状態が生じている部分を適切に動作させて、異常状態の悪化や拡大を抑制することができる。
以上の実施形態では、液体試料を試料導入部3内で気化させるような構成について説明したが、このような構成に限らず、既に気化されている試料ガスが試料導入部3内に供給されるような構成であってもよい。この場合、試料導入部3の内部に試料気化室が形成された構成でなくてもよい。
また、以上の実施形態では、パージ流路7及びスプリット流路8を備えたガスクロマトグラフについて説明したが、このような構成に限らず、いずれか一方の流路が省略されていてもよいし、他の流路が試料気化室に連通するような構成であってもよい。さらに、本発明は、ガスクロマトグラフに質量分析装置が接続されたガスクロマトグラフ質量分析装置にも適用可能である。
1 カラム
2 カラムオーブン
3 試料導入部
4 検出器
5 カラム入口
6 ガス供給流路
7 パージ流路
8 スプリット流路
9 バルブ
10 制御部
11 入力受付処理部
12 異常検知処理部
13 異常表示処理部
14 シンボル表示処理部
15 異常非表示処理部
16 異常再表示処理部
17 ガス流量制御部
18 設定画面表示処理部
20 操作表示部
21 基本表示領域
22 シンボル表示領域
211 異常報知画面
212 保留キー
213 解除キー
214 解除確認画面
215 閉じるキー
221 警告アイコン

Claims (6)

  1. 表示部と、
    前記表示部に表示された画面に対する入力操作を受け付ける入力受付処理部と、
    異常状態を検知する異常検知処理部と、
    異常状態が検知された場合に、その旨を表す異常報知画面を前記表示部に表示させる異常表示処理部と、
    前記異常報知画面が前記表示部に表示された状態で、異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、前記異常報知画面を非表示とする異常非表示処理部と、
    異常状態が検知されている旨を表すシンボルを前記表示部に表示させるシンボル表示処理部と、
    前記異常非表示処理部により前記異常報知画面が非表示とされた後、前記シンボルの選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、前記異常報知画面を前記表示部に再表示させる異常再表示処理部とを備えたことを特徴とするガスクロマトグラフ。
  2. 前記異常検知処理部により異常状態としてガス漏れ異常が検知され、当該異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、ガス漏れ異常の対象となるガスを完全に停止させない流量に制御するガス流量制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
  3. 前記ガス流量制御部は、異常状態が保留された状態におけるガス漏れ異常の対象となるガスの流量を、分析時の流量よりも少ない流量に制御することを特徴とする請求項2に記載のガスクロマトグラフ。
  4. 前記ガス流量制御部は、異常状態が保留された状態におけるガス漏れ異常の対象となるガスの流量の設定が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、当該ガスの流量を設定された流量に制御することを特徴とする請求項2に記載のガスクロマトグラフ。
  5. 前記ガス流量制御部は、ガス漏れ異常の対象となるガス以外のガスを完全に停止させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のガスクロマトグラフ。
  6. 前記異常検知処理部により異常状態が検知され、当該異常状態の保留の選択が前記入力受付処理部により受け付けられた場合に、異常状態が生じている部分の制御パラメータの設定画面を前記表示部に表示させる設定画面表示処理部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のガスクロマトグラフ。
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