JP2017057752A - エンジンの過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動過給機と排気ガス駆動のターボ過給機とを備えるエンジンの過給装置において、エンジンの吸気通路に設けられる弁の大型化および制御性低下を抑えつつ高い過給性能を確保すること。【解決手段】エンジンの排気ガスによって駆動されるターボ過給機と、電動過給機とを備えるエンジンの過給装置であって、ターボ過給機のコンプレッサとエンジンの吸気ポートとを接続する吸気通路と、吸気通路に並列に設けられ、吸気通路のうち吸気流れ方向において互いに離間する第1の位置と第2の位置とを繋ぐ通路であって、電動過給機が設けられたバイパス通路と、吸気通路における第1の位置と第2の位置との間に設けられた第1の流量調節弁と、バイパス通路に設けられた第2の流量調節弁とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの過給装置に関する。
特許文献1には、ターボ過給機(排気ガスの圧力により駆動される)のコンプレッサとエンジンとを接続する吸気通路と、この吸気通路に並列に接続されたバイパス通路と、上記吸気通路における上記バイパス通路と並列な部分に設けられた電動過給機(電動モータにより駆動される)と、上記バイパス通路に設けられたバイパス弁と、上記吸気通路における上記バイパス通路より吸気流れ方向下流側に設けられたスロットル弁とを備えるエンジンの過給装置が開示されている。特許文献1に記載の過給装置によれば、電動過給機およびバイパス弁が制御されることにより、エンジンの低回転域における過給機能の向上や、ターボラグ時の過給応答性の改善を図ることができる。
しかしながら、特許文献1の過給装置においては、バイパス弁とスロットル弁とが吸気流れ方向において直列に配置されている。このため、電動過給機が停止している場合(バイパス弁およびスロットル弁が開弁される場合)には、各弁で生じる圧力損失により、ターボ過給機の過給性能が十分に発揮されないことが懸念される。
そこで、圧力損失による過給性能の低下を抑えるために、少なくとも一方の弁を大型化させて(弁の径を大きくして)、吸気が弁を通過する際の流通面積を大きくすることにより、弁で生じる抵抗を減らすことが考えられる。
特開2004−251248号公報
しかしながら、上記のように弁を大型化させる場合には、エンジンルーム内における過給装置の占有スペースが大きくなってしまう上に、弁の重量や面積が増大して弁の精密な制御が難しくなるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、電動過給機と排気ガス駆動のターボ過給機とを備えるエンジンの過給装置において、エンジンの吸気通路に設けられる弁の大型化および制御性低下を抑えつつ高い過給性能を確保することができるエンジンの過給装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、エンジンの排気ガスによって駆動されるターボ過給機と、電動過給機とを備えるエンジンの過給装置であって、前記ターボ過給機のコンプレッサと前記エンジンの吸気ポートとを接続する吸気通路と、前記吸気通路に並列に設けられ、前記吸気通路のうち吸気流れ方向において互いに離間する第1の位置と第2の位置とを繋ぐ通路であって、前記電動過給機が設けられたバイパス通路と、前記吸気通路における前記第1の位置と前記第2の位置との間に設けられた第1の流量調節弁と、前記バイパス通路に設けられた第2の流量調節弁とを備えたエンジンの過給装置を提供する。
本発明によれば、バイパス通路と、吸気通路におけるバイパス通路と並列な部分に各々流量調節弁が設けられている。このため、これら流量調節弁(第1の流量調節弁および第2の流量調節弁)のうちのいずれか一方の弁が閉じられることにより、ターボ過給機のコンプレッサを通過した吸気が他方の弁を経由してエンジンに供給され、逆に、上記他方の弁が閉じられることにより、吸気が上記一方の弁を経由してエンジンに供給される。従って、上記従来技術のように吸気がスロットル弁およびバイパス弁の双方を通過する場合と比べて圧力損失の増大が抑制され、第1の流量調節弁および第2の流量調節弁の大型化を回避しつつ、圧力損失の増大を抑えて高い過給性能を確保することができる。さらに、流量調節弁を大型化させなくて済むため、流量調節弁の制御性低下を抑えることができる。
本発明においては、前記電動過給機が作動しているときには前記第1の流量調節弁を閉じて前記第2の流量調節弁を開き、前記電動過給機が停止しているときには前記第1の流量調節弁を開いて前記第2の流量調節弁を閉じる制御を行う制御部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、ターボ過給機による過給および電動過給機による過給を適切に行うことができる。
本発明においては、前記第2の位置は、吸気流れ方向における前記第1の位置の下流側に位置しており、前記吸気通路における前記第2の位置の下流側に、インタークーラを備えていることが好ましい。
この構成によれば、インタークーラにより吸気が冷却されて吸気通路内に凝縮水が生じても、その凝縮水が電動過給機に流入することが防止される。これにより、凝縮水が電動過給機の羽根車に衝突して羽根車が破損する等の不都合が生じるのを回避することができる。
本発明においては、前記吸気通路は、前記エンジンの吸気ポートに接続された吸気マニホールドを有し、前記インタークーラは、前記吸気マニホールドの内部に収容された水冷式のインタークーラであることが好ましい。
この構成によれば、水冷式のインタークーラが吸気マニホールドの内部に収容されるため、水冷式のインタークーラが吸気通路における吸気マニホールド以外の部分に設けられる(介挿される)場合と比べて、過給装置全体をコンパクトに構成することができる。
本発明においては、前記第2の流量調節弁は、前記バイパス通路における前記電動過給機の下流側に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、第2の流量調節弁がバイパス通路における電動過給機の上流側に設けられている場合と比べて、電動過給機による過給効率を高めることができる。これは、圧力損失の発生源(第2の流量調節弁)が電動過給機の上流側に位置する場合よりも、下流側に位置する場合の方が圧力損失が小さくなるためである。
本発明においては、前記電動過給機は、前記エンジンにおける吸気ポートが設けられている側の側面に沿って配置されていることが好ましい。
この構成によれば、排気ポートから遠い位置、つまり排気ガスの熱の影響を受けにくい位置に電動過給機が配置されることになるため、電動過給機の電動モータが排気熱の影響を受けて機能低下するのを抑制することができる。さらに、吸気通路における電動過給機と吸気ポートとの間の長さを短く設定することができ、電動過給機に高い応答性能を発揮させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、電動過給機と排気ガス駆動のターボ過給機とを備えるエンジンの過給装置において、エンジンの吸気通路に設けられる弁の大型化および制御性低下を抑えつつ高い過給性能を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの過給装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの過給装置をエンジンの吸気側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係るエンジンの過給装置の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るエンジンの過給装置を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る過給装置が適用されるエンジン1(図1〜3参照)は、自動車等の車両用エンジンであり、車両前部のエンジンルーム内において、吸気ポート3が車両左側を向き且つ排気ポート4が車両右側を向くように縦置きに配置された(気筒列方向が車両前後方向を向くように配置された)直列4気筒のディーゼルエンジンである。なお、図1には、4つの気筒2のうち、1つの気筒2のみを示している。
図1に示されるように、エンジン1の各気筒2には、燃焼室2aが形成されている。各燃焼室2aには、吸気ポート3及び排気ポート4が開口し、これらのポートに吸気弁5および排気弁6が設けられている。さらに各燃焼室2aの上部には燃料噴射弁7が設けられている。エンジン1には、各気筒2に新気(吸気)を供給する吸気通路12と、各気筒2からの排気ガスを導出する排気通路30とが接続されている。
吸気通路12は、各吸気ポート3に接続される1つの吸気マニホールド10と、吸気流れ方向における吸気マニホールド10の上流端部に接続される1つの共通吸気通路13とを備えている。
吸気マニホールド10は、各気筒2に接続された4つの独立吸気通路8(図1には、1つの独立吸気通路8のみを示す)と、これら4つの独立吸気通路8の上流端部に接続されたサージタンク9とを有する。サージタンク9は、気筒列方向に延びている。サージタンク9の内部には、気筒列方向に延びる水冷式のインタークーラ16が設けられている。インタークーラ16は、後述の第1のコンプレッサホイール43、第2のコンプレッサホイール44、およびインペラ18bにより圧縮された(過給された)吸気を冷却する。サージタンク9の上流端部には、共通吸気通路13の下流端部が接続されている。
共通吸気通路13には、吸気流れ方向における上流側から順に、エアクリーナ14、第1の排気ターボ過給機11のコンプレッサホイール43(以下、「第1のコンプレッサ43」と称する)、第2の排気ターボ過給機15のコンプレッサホイール44(以下、「第2のコンプレッサ44」と称する)、および第1の流量調節弁17が設けられている。第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15は、本発明の「ターボ過給機」に相当し、第1のコンプレッサ43および第2のコンプレッサ44は、本発明の「コンプレッサ」に相当する。
図1に示されるように、共通吸気通路13における第2のコンプレッサ44の下流側には、第1の流量調節弁17をバイパスする電動過給バイパス通路21が接続されている。電動過給バイパス通路21は、本発明の「バイパス通路」に相当する。
詳しく説明すると、電動過給バイパス通路21は、第2のコンプレッサ44の下流側において共通吸気通路13に並列に設けられた通路であって、共通吸気通路13のうち吸気流れ方向において互いに離間する第1の位置13aと当該第1の位置13aの下流側に位置する第2の位置13bとを繋ぐ1つの通路である。電動過給バイパス通路21には、吸気流れ方向における上流側から順に、電動過給機18および第2の流量調節弁19が設けられている。第1の流量調節弁17および第2の流量調節弁19は、後述のECU(Electronic Control Unit)100により開閉制御される。
なお、図1〜3に示される符号21aは、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の上流側部分を示し、符号21bは、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の下流側部分を示している。
電動過給機18は、電動モータ18aと、電動モータ18aにより直接駆動されるインペラ18bとを備えている。電動過給機18は、電動モータ18aにより駆動されるため、応答性が良好であり、速やかに過給圧を高めることができ、さらに、エンジン1の運転状態(エンジン回転数等)に影響を受けることなく過給圧を高めることができる。この特性を生かして、エンジン1が低回転域にある状況や、過給に遅れが生じるターボラグといった排気ターボ過給機11,15が過給を行えない状況で、排気ターボ過給機11,15の過給圧が高まるまでの過給を補うために電動過給機18が駆動される。
図3に示されるように、電動過給機18は、エンジン1における吸気ポート3(図1参照)が設けられている側の側面25に沿って、吸気マニホールド10の下方に配置されている。電動過給機18の動作は、ECU100により制御される。
図1に示されるように、排気通路30は、排気マニホールド31と、共通排気通路33とを有する。
排気マニホールド31は、各気筒2の排気ポート4に接続される4つの独立排気通路と、各独立排気通路の下流端部を束ねることにより構成された1つの集合管部とを有する。排気流れ方向における集合管部の下流端部には、共通排気通路33の上流端部が接続されている。
共通排気通路33には、排気流れ方向における上流側から順に、第2の排気ターボ過給機15のタービンホイール41(以下、「第2のタービン41」と称する)、第1の排気ターボ過給機11のタービンホイール40(以下、「第1のタービン40」と称する)、排気浄化装置34、および排気シャッター弁37が設けられている。排気シャッター弁37は、ECU100により開閉制御される。
排気浄化装置34は、触媒機能と、ディーゼルスモークの排気微粒子(PM)を捕集する機能とを有するものであり、具体的には酸化触媒35と、この酸化触媒35の下流側に配置されたディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)36とを備えている。
図1に示されるように、共通吸気通路13と共通排気通路33との間には、第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15が設けられている。第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15により、2ステージ(2段)で過給が行われるようになっている。なお、電動過給機18が駆動される場合には、全部で3ステージ(3段)の過給が行われる。
第1の排気ターボ過給機11は、排気ガスのエネルギーで駆動されて回転する第1のタービン40と、第1のタービン40にシャフト42を介して連結された第1のコンプレッサ43とを備え、第1のタービン40の回転に連動した第1のコンプレッサ43の回転により吸気を過給する。
第2の排気ターボ過給機15は、排気ガスのエネルギーで駆動されて回転する第2のタービン41と、第2のタービン41にシャフト45を介して連結された第2のコンプレッサ44とを備え、第2のタービン41の回転に連動した第2のコンプレッサ44の回転により吸気を過給する。
さらに、図1に示されるように、吸気通路12と排気通路30との間には、低圧用(LP−)EGR通路50と、高圧用(HP−)EGR通路60とが設けられている。
LP−EGR通路50は、共通排気通路33における排気浄化装置34の排気流れ方向下流側と共通吸気通路13における第1のコンプレッサ43の吸気流れ方向上流側との間を連通し、第1のタービン40および第2のタービン41を駆動した後の比較的圧力の低い排気ガスの一部を吸気通路12に還流するものである。LP−EGR通路50にはLP−EGR弁51が設けられ、LP−EGR弁51はECU100により開閉制御される。また、LP−EGR弁51の排気流れ方向上流側には、LP−EGRクーラ52が設けられている。
HP−EGR通路60は、共通排気通路33における第2のタービン41の排気流れ方向上流側とサージタンク9との間を連通し、第1のタービン40および第2のタービン41を駆動する前の比較的高温で圧力の高い排気ガスの一部を吸気通路12に還流するものである。HP−EGR通路60にはHP−EGR弁61が設けられ、HP−EGR弁61はECU100により開閉制御される。また、HP−EGR弁61の排気流れ方向上流側にはHP−EGRクーラ62が設けられている。さらに、HP−EGR通路60には、HP−EGR弁61およびHP−EGRクーラ62をバイパスするEGRバイパス通路20が接続されている。EGRバイパス通路20には、EGRバイパス弁22が設けられており、EGRバイパス弁22はECU100により開閉制御される。
上記ECU100は、CPU、RAM、ROM等から構成されたマイクロコンピュータであり、ROMに予め格納されたプログラムにより生成される制御信号により、各制御対象を制御するように構成されている。ECU100は、本発明の「制御部」に相当する。
ECU100は、第1の流量調節弁17、第2の流量調節弁19、電動過給機18、EGRバイパス弁22、排気シャッター弁37、HP−EGR弁61、LP−EGR弁51等に通信線を介して接続されており、この通信線を通じてこれらの制御対象に制御信号を送信する(図1の破線矢印参照)。さらに、ECU100は、クランク角やアクセルペダルの踏込量等を含む車両の運転状態を検知する複数のセンサ(図示略)に通信線を介して接続されており、この通信線を通じて各センサから車両の運転状態を示す信号を入力する。
次に、図4のフローチャートを参照しつつ、ECU100による制御手順の一例について説明する。なお、ここでは、電動過給機18、第1の流量調節弁17、および第2の流量調節弁19の制御手順について説明し、その他の制御対象に関する制御手順についてはその説明を省略する。
まず、ECU100は、アクセルペダルの踏込量を検知するセンサ(アクセル開度センサ)やクランク角センサから情報を入力し(ステップS1)、入力した情報に基づいてエンジン1の運転状態(運転領域)、具体的にはエンジン1の負荷状態やエンジン回転数等を判定する(ステップS2)。
ステップS2において、エンジン1が高負荷状態(高トルク状態)であり、かつ、エンジン回転数が所定値以下であると判断された場合(運転領域A)には、ECU100は、第1の流量調節弁17を閉じて第2の流量調節弁19を開くとともに電動過給機18を駆動する制御を行う(ステップS3)。
一方、ステップS2において、エンジン1の運転領域が上記運転領域A以外の運転領域Bにあると判断された場合(例えば、エンジン1が高負荷状態であり、かつ、エンジン回転数が所定値を超える場合や、エンジン1が低負荷状態である場合)には、ECU100は、第1の流量調節弁17を開いて第2の流量調節弁19を閉じるとともに電動過給機18を停止させる制御を行う(ステップS4)。
このような一連の制御を行うことにより、エンジン低回転域における過給機能の向上を図ることができる。
なお、第1の流量調節弁17および第2の流量調節弁19のうち、開弁している流量調節弁の開度は、アクセルペダルの踏込量等に応じて変更することが可能である。つまり、第1の流量調節弁17は、吸気通路12を閉鎖する機能と、吸気の流通面積を変更することにより吸入空気量を制御するスロットルバルブとしての機能の両方を有している。同様に、第2の流量調節弁19は、電動過給バイパス通路21を閉鎖する機能と、吸気の流通面積を変更することにより吸入空気量を制御するスロットルバルブとしての機能の両方を有している。
(第1実施形態の作用効果)
本実施形態によれば、電動過給バイパス通路21に第2の流量調節弁19が設けられ、吸気通路12における電動過給バイパス通路21と並列な部分(第1の位置13aと第2の位置13bとの間)に第1の流量調節弁17が設けられている。このため、これら流量調節弁17,19のうちのいずれか一方の弁(例えば第1の流量調節弁17)が閉じられることにより、排気ターボ過給機11のコンプレッサ43および排気ターボ過給機15のコンプレッサ44を通過した吸気が他方の弁(例えば第2の流量調節弁19)を経由してエンジン1に供給され、逆に、上記他方の弁(例えば第2の流量調節弁19)が閉じられることにより、吸気が上記一方の弁(例えば第1の流量調節弁17)を経由してエンジン1に供給される。従って、上記従来技術のように吸気がスロットル弁およびバイパス弁の双方を通過する場合と比べて圧力損失の増大が抑制され、第1の流量調節弁17および第2の流量調節弁19の大型化を回避しつつ、圧力損失の増大を抑えて高い過給性能を確保することができる。さらに、流量調節弁17,19を大型化させなくて済むため、流量調節弁17,19の制御性低下を抑えることができる。
また、本実施形態においては、電動過給機18が作動しているときには第1の流量調節弁17を閉じて第2の流量調節弁19を開き、電動過給機18が停止しているときには第1の流量調節弁17を開いて第2の流量調節弁19を閉じる制御が行われるため、電動過給機18による過給を適切に行うことができる。
また、本実施形態においては、吸気通路12における第2の位置13bの下流側にインタークーラ16が設けられているため、インタークーラ16により吸気が冷却されて吸気通路12内に凝縮水が生じても、その凝縮水が電動過給機18に流入することが防止される。これにより、凝縮水が電動過給機18のインペラ18b(羽根車)に衝突してインペラ18bが破損する等の不都合が生じるのを回避することができる。
また、本実施形態においては、水冷式のインタークーラ16が吸気マニホールド10の内部(サージタンク9の内部)に収容されるため、例えば図6,7に示されるように、水冷式のインタークーラ16が吸気通路12における吸気マニホールド10以外の部分に設けられる(例えば共通吸気通路13に介挿される)場合と比べて、過給装置全体をコンパクトに構成することができる。
また、本実施形態においては、排気ポート4から遠い位置、つまり排気熱の影響を受けにくい位置に電動過給機18が配置されるため、電動過給機18の電動モータ18aが排気熱の影響を受けて機能低下するのを抑制することができる。さらに、吸気通路12における電動過給機18と吸気ポート3との間の長さを短く設定することができ、電動過給機18に高い応答性能を発揮させることができる。
また、本実施形態においては、第2の流量調節弁19が、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の下流側に設けられているため、例えば図5に示されるように、第2の流量調節弁19が電動過給バイパス通路21における電動過給機18の上流側に設けられている場合と比べて、電動過給機18による過給効率を高めることができる。これは、圧力損失の発生源(第2の流量調節弁19)が電動過給機18の上流側に位置する場合よりも、下流側に位置する場合の方が圧力損失が小さくなるためである。
なお、上記第1実施形態では、第2の流量調節弁19は、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の下流側に設けられているが、図5に示されるように、電動過給機18の上流側に設けられてもよい(第1実施形態の変形例)。但し、上述のように、第2の流量調節弁19を電動過給機18の下流側に設けた方が圧力損失が小さいので、電動過給機18による過給効率を高める点で、第1実施形態の方が有利である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図6を参照しつつ説明する。
第2実施形態に係るエンジンの過給装置は、インタークーラ16の位置が第1実施形態とは異なっている。具体的には、第2実施形態におけるインタークーラ16は、共通吸気通路13における第1の位置13aの吸気流れ方向上流側で且つ第2のコンプレッサ44の吸気流れ方向下流側に設けられている(介挿されている)。
なお、図6に示される例では、第2の流量調節弁19は、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の吸気流れ方向下流側に設けられているが、図7に示されるように、電動過給機18の吸気流れ方向上流側に設けられてもよい(第2実施形態の変形例)。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図8を参照しつつ説明する。
第3実施形態に係るエンジンの過給装置は、インタークーラ16の位置が第1実施形態とは異なっている。具体的には、第3実施形態におけるインタークーラ16は、共通吸気通路13における第1の位置13aと第2の位置13bとの間で且つ第1の流量調節弁17の吸気流れ方向下流側に設けられている(介挿されている)。
なお、図8に示される例では、第2の流量調節弁19は、電動過給バイパス通路21における電動過給機18の吸気流れ方向下流側に設けられているが、図9に示されるように、電動過給機18の吸気流れ方向上流側に設けられてもよい(第3実施形態の変形例)。
(その他の実施形態)
上記各実施形態については、以下のように変更することが可能である。例えば、第1の排気ターボ過給機11および第2の排気ターボ過給機15のうち、いずれか一方を設けなくてもよい。
また、エンジン1の気筒数は4気筒等に変更されてもよい。さらに、エンジン1は、気筒列方向が車幅方向に向くように横置きに配置されてもよい。
また、上記各実施形態は、ディーゼルエンジンに適用されているが、ガソリンエンジンに適用されてもよい。
1 エンジン
3 吸気ポート
10 吸気マニホールド
11 第1の排気ターボ過給機
12 吸気通路
15 第2の排気ターボ過給機
16 インタークーラ
17 第1の流量調節弁
18 電動過給機
19 第2の流量調節弁
21 電動過給バイパス通路
43 第1のコンプレッサ
44 第2のコンプレッサ
100 ECU(制御部)

Claims (6)

  1. エンジンの排気ガスによって駆動されるターボ過給機と、電動過給機とを備えるエンジンの過給装置であって、
    前記ターボ過給機のコンプレッサと前記エンジンの吸気ポートとを接続する吸気通路と、
    前記吸気通路に並列に設けられ、前記吸気通路のうち吸気流れ方向において互いに離間する第1の位置と第2の位置とを繋ぐ通路であって、前記電動過給機が設けられたバイパス通路と、
    前記吸気通路における前記第1の位置と前記第2の位置との間に設けられた第1の流量調節弁と、
    前記バイパス通路に設けられた第2の流量調節弁とを備えたエンジンの過給装置。
  2. 前記電動過給機が作動しているときには前記第1の流量調節弁を閉じて前記第2の流量調節弁を開き、前記電動過給機が停止しているときには前記第1の流量調節弁を開いて前記第2の流量調節弁を閉じる制御を行う制御部をさらに備えた、請求項1に記載のエンジンの過給装置。
  3. 前記第2の位置は、吸気流れ方向における前記第1の位置の下流側に位置しており、
    前記吸気通路における前記第2の位置の下流側に、インタークーラを備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のエンジンの過給装置。
  4. 前記吸気通路は、前記エンジンの吸気ポートに接続された吸気マニホールドを有し、
    前記インタークーラは、前記吸気マニホールドの内部に収容された水冷式のインタークーラであることを特徴とする、請求項3に記載のエンジンの過給装置。
  5. 前記第2の流量調節弁は、前記バイパス通路における前記電動過給機の下流側に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のエンジンの過給装置。
  6. 前記電動過給機は、前記エンジンにおける吸気ポートが設けられている側の側面に沿って配置されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載のエンジンの過給装置。
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