JP2017057244A - 積層光学フィルムの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学フィルム表面及び光学フィルムに重なる樹脂層表面の損傷を抑制することができる積層光学フィルムの製造方法を提供する。【解決手段】積層光学フィルムの製造方法は、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜32aを、フィルム状の基材22aの表面に形成する塗工工程と、基材22aを、塗膜32aを介して、光学フィルム(偏光子38)の表面に貼合する貼合工程と、活性エネルギー線Lを、基材22a側から塗膜32aへ照射して、塗膜32aから樹脂層32bを形成する硬化工程と、を備え、基材22aにおける活性エネルギー線Lの透過率が、70%以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、積層光学フィルムの製造方法に関する。
積層光学フィルムの一種である偏光板は、液晶表示装置を構成する。偏光板は、光学フィルムの一種である偏光子と、偏光子の片面又は両面に積層された保護フィルムと、を備える。下記特許文献1には、樹脂溶液を偏光フィルムの片面又は両面に塗工することにより、透明な樹脂層を形成することが開示されている。偏光子以外の光学フィルムを保護する必要がある場合も、積層光学フィルムは光学フィルムに重なる樹脂層を備える。
特開2000‐199819号公報
近年、スマートフォン等のモバイル機器の薄型化に伴い、モバイル機器に用いられる積層光学フィルムを薄くすることが求められている。積層光学フィルムを薄くする一つの方法は、従来の保護フィルムの代わりに、より薄い保護層を光学フィルムに重ねることである。例えば、偏光板を製造する場合、グラビアロール等の塗工装置を用いて、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を偏光子の表面に形成して、この塗膜を活性エネルギー線で硬化すると、従来の保護フィルムよりも薄い保護層(樹脂層)を形成し易い。しかしながら、塗膜を偏光子の表面に塗布する際に、塗工装置が偏光子に接触して、偏光子の表面を傷付けてしまう。このような問題は、偏光子以外の光学フィルムの表面に保護層を形成する場合にも起こり得る。つまり、塗工装置が光学フィルムの表面を傷付けることにより、光学フィルムの光学的機能が損なわれてしまう。また、偏光子表面上に形成された保護層(樹脂層)も、その薄さゆえ、後工程や搬送時でのロール等との接触により傷つけられることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光学フィルム表面及び光学フィルムに重なる樹脂層表面の損傷を抑制することができる積層光学フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る積層光学フィルムの製造方法は、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を、フィルム状の基材の表面に形成する塗工工程と、基材を、塗膜を介して、光学フィルムの表面に貼合する貼合工程と、活性エネルギー線を、基材側から塗膜へ照射して、塗膜から樹脂層を形成する硬化工程と、を備え、基材における活性エネルギー線の透過率が、70%以上である。
本発明の一側面においては、活性エネルギー線が、紫外線であってよい。
本発明の一側面においては、基材が、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂及びポリエチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種を含んでよい。
本発明の一側面においては、活性エネルギー線硬化性樹脂が、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂及びオキセタン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。
本発明の一側面に係る積層光学フィルムの製造方法は、硬化工程後、基材を樹脂層から剥離する剥離工程を更に備えてよい。
本発明の一側面に係る積層光学フィルムの製造方法の塗工工程では、塗膜を、粗面化処理が施されていない基材の表面に形成してよい。
本発明の一側面においては、樹脂層は、光学フィルムを保護する保護層であってよい。
本発明によれば、光学フィルム表面及び光学フィルムに重なる樹脂層表面の損傷を抑制することができる積層光学フィルムの製造方法が提供される。
図1は、本発明の第一実施形態に係る偏光板の製造方法を示す模式図である。 図2中の(a)、図2中の(b)、及び図2中の(c)は、本発明の第一実施形態に係る偏光板の製造方法を示す模式図である。 図3は、本発明の第二実施形態に係る偏光板の製造方法を示す模式図である。 図4中の(a)、図4中の(b)、及び図4中の(c)は、本発明の第二実施形態に係る偏光板の製造方法を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。図面において、同等の構成要素には同等の符号を付す。本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
(第一実施形態)
第一実施形態は、積層光学フィルムの一種である偏光板の製造方法に関する。第一実施形態に係る偏光板の製造方法は、少なくとも塗工工程と貼合工程と硬化工程と、を備える。塗工工程では、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を、フィルム状の基材の表面に形成する。貼合工程では、基材を、塗膜を介して、光学フィルムの表面に貼合する。硬化工程では、活性エネルギー線を、基材側から塗膜へ照射して、塗膜から樹脂層を形成する。以下では、各工程を詳しく説明する。
[塗工工程]
図1及び図2中の(a)に示すように、第一実施形態の塗工工程では、第一積層体24を用いる。第一積層体24は、フィルム状の偏光子38と、偏光子38に重なる接着剤層36と、接着剤層36を介して偏光子38に貼合された保護フィルム34とを備える。
フィルム状の偏光子38は、例えば、以下の手順で作製されてよい。
まず、フィルム状のポリビニルアルコール系樹脂を、一軸方向又は二軸方向に延伸する。続いて、ポリビニルアルコール系樹脂を、ヨウ素又は二色性色素によって染色する。染色後のポリビニルアルコール系樹脂を、架橋のために、架橋剤の溶液(例えば、ホウ酸の水溶液)で処理する。架橋剤による処理後、ポリビニルアルコール系樹脂を水洗し、続いて乾燥する。以上の手順を経て、偏光子38が得られる。ポリビニルアルコール系樹脂は、ポリ酢酸ビニル系樹脂をケン化することにより得られる。ポリ酢酸ビニル系樹脂は、例えば、酢酸ビニルの単独重合体であるポリ酢酸ビニル、又は、酢酸ビニルと他の単量体との共重合体(例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体)であってよい。酢酸ビニルと共重合する他の単量体は、エチレンの他に、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、又はアンモニウム基を有するアクリルアミド類であってよい。ポリビニルアルコール系樹脂は、変性されていてもよい。変性されたポリビニルアルコール系樹脂は、例えば、アルデヒド類で変性されたポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、又はポリビニルブチラールであってよい。
偏光子38の厚みは、10μm以下、又は8μm以下であってよい。偏光子38が薄いほど、偏光板の薄型化が容易である。偏光子38の厚みは、2μm以上であってよい。偏光子38が厚いほど、偏光子38の機械的強度が向上し易い。
保護フィルム34は、偏光子38を保護する機能を有する。保護フィルム34は、透光性を有する熱可塑性樹脂であればよく、光学的に透明な熱可塑性樹脂であってもよい。保護フィルム34を構成する樹脂は、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、又はこれらの混合物若しくは共重合物であってよい。
鎖状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂のような鎖状オレフィンの単独重合体であってよい。鎖状ポリオレフィン系樹脂は、二種以上の鎖状オレフィンからなる共重合体であってもよい。
環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、環状オレフィンの開環(共)重合体、又は環状オレフィンの付加重合体であってよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、環状オレフィンと鎖状オレフィンとの共重合体(例えば、ランダム共重合体)であってよい。共重合体を構成する鎖状オレフィンは、例えば、エチレン又はプロピレンであってよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、上記の重合体を不飽和カルボン酸若しくはその誘導体で変性したグラフト重合体、又はそれらの水素化物であってもよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、ノルボルネン又は多環ノルボルネン系モノマー等のノルボルネン系モノマーを用いたノルボルネン系樹脂であってよい。
セルロースエステル系樹脂は、例えば、セルローストリアセテート(トリアセチルセルロース)、セルロースジアセテート、セルローストリプロピオネート又はセルロースジプロピオネートであってよい。これらの共重合物を用いてもよい。水酸基の一部が他の置換基で修飾されたセルロースエステル系樹脂を用いてもよい。
セルロースエステル系樹脂以外のポリエステル系樹脂を用いてもよい。ポリエステル系樹脂は、例えば、多価カルボン酸又はその誘導体と多価アルコールとの重縮合体であってよい。多価カルボン酸又はその誘導体は、ジカルボン酸又はその誘導体であってよい。多価カルボン酸又はその誘導体は、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ジメチルテレフタレート、又はナフタレンジカルボン酸ジメチルであってよい。多価アルコールは、例えば、ジオールであってよい。多価アルコールは、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、又はシクロヘキサンジメタノールであってよい。
ポリエステル系樹脂は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリシクロへキサンジメチルテレフタレート、又はポリシクロヘキサンジメチルナフタレートであってよい。
ポリカーボネート系樹脂は、カルボナート基を介して重合単位(モノマー)が結合された重合体である。ポリカーボネート系樹脂は、修飾されたポリマー骨格を有する変性ポリカーボネートであってよく、共重合ポリカーボネートであってもよい。
(メタ)アクリル系樹脂は、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、ポリメタクリル酸メチル);メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体;メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体;(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(例えば、MS樹脂);メタクリル酸メチルと脂環族炭化水素基を有する化合物との共重合体(例えば、メタクリル酸メチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体等)であってよい。
保護フィルム34は、滑剤、可塑剤、分散剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、及び酸化防止剤からな群より選ばれる少なくとも一種の添加剤を含んでよい。
保護フィルム34の厚みは、90μm以下、50μm以下、又は30μm以下であってよい。保護フィルム34が薄いほど、偏光板の薄型化が容易である。保護フィルム34の厚みは、5μm以上であってよい。保護フィルム34が厚いほど、保護フィルム34の機械的強度及び取扱性が向上し易い。
保護フィルム34は、位相差フィルム又は輝度向上フィルムのように、光学機能を有するフィルムであってよい。例えば、上記熱可塑性樹脂からなるフィルムを延伸したり、該フィルム上に液晶層等を形成したりすることにより、任意の位相差値が付与された位相差フィルムが得られる。
接着剤層36は、ポリビニルアルコール等の水系接着剤を含んでよく、後述する活性エネルギー線硬化性樹脂を含んでもよい。硬化した接着剤層36の厚みは、例えば、0.05μm以上10μm以下であってよい。接着剤層36が厚いほど、偏光子38と保護フィルム34との間に気泡が形成され難く、偏光子38及び保護フィルム34が強固に接着され易い。接着剤層36が薄いほど、偏光板の薄型化が容易である。
図1及び図2中の(a)に示すように、第一実施形態の塗工工程では、塗工装置1を用いて、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜32aを、フィルム状の基材22aの表面に形成する。つまり塗工工程では、基材22aと、基材22aの表面に形成された塗膜32aとを備える第二積層体22bを作製する。塗工装置1は、例えば、マイクロチャンバードクター等のグラビアコーターであってよい。塗膜32aは、活性エネルギー線硬化性樹脂のみからなっていてよい。以上のように、塗膜32aを、偏光子38の表面ではなく基材22aの表面に形成するので、塗工装置1が偏光子38の表面に直接接触することがない。したがって、塗工装置1との接触に起因する偏光子38の表面の損傷もない。
基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は、70%以上である。活性エネルギー線は、例えば、紫外線、可視光、電子線、又はX線であってよい。基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は、75%以上、76.7%以上、80%以上、又は89%以上であってもよい。基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は95%以下、99%以下、又は100%未満であってよい。なお、基材22aにおける活性エネルギー線の透過率Τは、例えば、(I/I)×100と定義されてよい。Iは、基材22aに入射する活性エネルギー線の放射発散度である。Iは、基材22aを透過した活性エネルギー線の放射発散度である。
基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は、例えば、日本分光株式会社製の紫外可視金赤外分光光度計「V−7100」を用いて測定することができる。
活性エネルギー線は、紫外線であってよい。紫外線の透過率が70%以上である基材22aは、例えば、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂及びポリエチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種を含んでよい。
環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、環状オレフィンの開環(共)重合体、又は環状オレフィンの付加重合体であってよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、環状オレフィンと鎖状オレフィンとの共重合体(例えば、ランダム共重合体)であってよい。共重合体を構成する鎖状オレフィンは、例えば、エチレン又はプロピレンであってよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、上記の重合体を不飽和カルボン酸若しくはその誘導体で変性したグラフト重合体、又はそれらの水素化物であってもよい。環状ポリオレフィン系樹脂は、例えば、ノルボルネン又は多環ノルボルネン系モノマー等のノルボルネン系モノマーを用いたノルボルネン系樹脂であってよい。
アクリル系樹脂((メタ)アクリル系樹脂)は、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、ポリメタクリル酸メチル);メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸共重合体;メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体;メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸共重合体;(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(例えば、MS樹脂);メタクリル酸メチルと脂環族炭化水素基を有する化合物との共重合体(例えば、メタクリル酸メチル−メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体等)であってよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、活性エネルギー線を照射されることにより、硬化する樹脂である。活性エネルギー線硬化性樹脂は、一種の樹脂であってよく、複数種の樹脂を含んでもよい。
活性エネルギー線が紫外線である場合、活性エネルギー線硬化性樹脂は、紫外線硬化性樹脂である。紫外線硬化性樹脂は、無溶剤型の接着剤として調製することができる。したがって、活性エネルギー線硬化性樹脂が紫外線硬化性樹脂である場合、塗工工程、貼合工程又は硬化工程の後で、溶剤を除去するための乾燥工程を実施しなくてもよい。また紫外線硬化性樹脂は、水系接着剤に比べて、透湿度の低い保護フィルムと併用し易い。
紫外線硬化性樹脂は、カチオン重合性の硬化性化合物、又はラジカル重合性の硬化性化合物を含んでよい。紫外線硬化性樹脂は、上記硬化性化合物の硬化反応を開始させるためのカチオン重合開始剤又はラジカル重合開始剤を含んでよい。
カチオン重合性の硬化性化合物は、例えば、エポキシ系樹脂(分子内に少なくとも一つのエポキシ基を有する化合物)、又はオキセタン系樹脂(分子内に少なくとも一つのオキセタン環を有する化合物)であってよい。ラジカル重合性の硬化性化合物は、例えば、(メタ)アクリル系樹脂(分子内に少なくとも一つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物)であってよい。ラジカル重合性の硬化性化合物は、ラジカル重合性の二重結合を有するビニル系樹脂であってもよい。
活性エネルギー線硬化性樹脂は、必要に応じて、カチオン重合促進剤、イオントラップ剤、酸化防止剤、連鎖移動剤、粘着付与剤、熱可塑性樹脂、充填剤、流動調整剤、可塑剤、消泡剤、帯電防止剤、レベリング剤、又は溶剤等を含んでよい。
活性エネルギー線は、紫外線A波(UVA)であってよい。紫外線A波とは、波長が400〜315nmである紫外線である。紫外線A波の透過率が70%以上である基材22aを構成する樹脂は、例えば、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、又はアクリル系樹脂であってよい。紫外線A波の照射により硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂(紫外線硬化性樹脂)は、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、又はオキセタン系樹脂であってよい。活性エネルギー線は、紫外線B波(UVB)であってよい。紫外線B波とは、波長が315〜280nmである紫外線である。紫外線B波の透過率が70%以上である基材22aを構成する樹脂は、例えば、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、又はアクリル系樹脂であってよい。紫外線B波の照射により硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂(紫外線硬化性樹脂)は、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、又はオキセタン系樹脂であってよい。活性エネルギー線は、紫外線C波(UVC)であってよい。紫外線C波は、波長が280nm未満である紫外線である。紫外線C波の透過率が70%以上である樹脂を基材22aに用いればよい。
活性エネルギー線は、可視光であってよい。可視光の透過率が70%以上である樹脂を基材22aに用いればよい。
例えば、活性エネルギー線が、高圧水銀ランプを光源とする紫外線であり、その紫外線の波長が300nmであり、基材22aが環状ポリオレフィン系樹脂フィルム、又はポリプロピレン系樹脂フィルムからなる場合、基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は89%である。この場合、活性エネルギー線の照射によって硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂は、例えば、エポキシ系樹脂である。例えば、活性エネルギー線が、高圧水銀ランプを光源とする紫外線であり、その紫外線の波長が300nmであり、基材22aがアクリル系樹脂フィルムからなる場合、基材22aにおける活性エネルギー線の透過率は76.7%である。この場合、活性エネルギー線の照射によって硬化する活性エネルギー線硬化性樹脂は、例えば、エポキシ系樹脂である。
基材22aの厚みは、例えば、5μm以上100μm以下であってよい。基材22aが薄いほど、基材22aにおける活性エネルギー線の透過率が高い傾向がある。基材22aが厚いほど、基材22aにおける活性エネルギー線の透過率が低い傾向がある。
[貼合工程]
図1及び図2中の(a)に示すように、第一積層体24aを方向d24に沿って搬送し、一対の貼合ロール(ロール7a及び7b)の間へ供給する。ガイドロール5aは、第一積層体24が有する保護フィルム34の表面に接する。また、第二積層体22bを方向d22に沿って搬送し、一対のロール7a及び7bの間へ供給する。ガイドロール5bは、第二積層体22bが有する基材22aの表面に接する。
図1並びに図2中の(a)及び(b)に示すように、貼合工程では、第二積層体22bの塗膜32aを、第一積層体24の偏光子38に対向させ、第一積層体24及び第二積層体を重ねる。重なった第一積層体24及び第二積層体22bを一対のロール7a及び7bで挟む。換言すると、一対の貼合ロールを用いて、基材22aを、塗膜32aを介して、偏光子38の表面に貼合する。その結果、基材22aと、基材22aに重なる塗膜32aと、塗膜32aに重なる偏光子38と、偏光子38に重なる接着剤層36と、接着剤層36に重なる保護フィルム34とを備える第三積層体26aが得られる。
[硬化工程及び剥離工程]
図1に示すように、第三積層体26aを一対のロール7a及び7bの間から方向d26に沿って搬送する。そして硬化工程では、照射装置3を用いて、活性エネルギー線Lを基材22a側から塗膜32aへ照射する。つまり、活性エネルギー線Lを、基材22aを介して、塗膜32aへ間接的に照射する。つまり、活性エネルギー線Lは、基材22aを透過して、塗膜32aへ到達する。活性エネルギー線Lの照射により、塗膜32aが硬化して樹脂層32bになる。
照射装置3は、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、又はメタルハライドランプであってよい。
硬化工程後に剥離工程を実施してよい。図1並びに図2中の(b)及び(c)に示すように、剥離工程では、基材22aを第三積層体26aの樹脂層32bから剥離する。剥離工程において、ガイドロール5cは、第三積層体26aが有する基材22aに接する。基材22aが剥離された第四積層体26bは方向d26へ搬送される。
剥離工程を実施した場合、偏光板は、基材22aを備えない。剥離工程を経て完成された偏光板(第四積層体26b)は、図2中の(c)に示すように、樹脂層32bと、樹脂層32に直接重なる偏光子38と、接着剤層36を介して偏光子38に貼合された保護フィルム34と、を備える。また、後工程で基材22aが不要にならない限り、基材22aを剥離しなくても良い。基材22aが樹脂層32bを保護することにより、樹脂層32bの表面における傷や凹凸の発生を抑制することが出来る。
樹脂層32bは、偏光子38を保護する保護層であってよい。樹脂層32bは、光学補償層(OC層)であってもよい。偏光板(第四積層体26b)は、保護フィルム34又は樹脂層32bに積層された他の光学層を備えてよい。他の光学層は、例えば、反射型偏光フィルム、防眩機能付フィルム、表面反射防止機能付フィルム、反射フィルム、半透過反射フィルム、視野角補償フィルム、ハードコート層、粘着剤層、タッチセンサー層、帯電防止層又は防汚層であってよい。
硬化工程では、基材22aにおける活性エネルギー線Lの透過率が70%以上であるため、基材における活性エネルギー線Lの透過率が下限値未満である場合に比べて、塗膜32aが均一且つ十分に硬化し易い。その結果、硬度が高く傷付き難い樹脂層32bが形成される。したがって、基材22aを樹脂層32bから剥離した場合であっても、樹脂層32bの一部又は未硬化の樹脂が剥離後の基材22aの表面に付着し難い。つまり、基材22aに接していた樹脂層32bの表面が基材22aの剥離に伴って損傷することが抑制される。以上の理由により、フィルム状の偏光子38(光学フィルム)に重なる樹脂層32bの損傷が抑制される。
剥離工程を実施する場合、塗工工程では、塗膜32aを、粗面化処理が施されていない基材22aの表面に形成してよい。粗面化処理を基材22aに施す場合、塗膜32aが基材22aの表面に密着し易く、基材22aが硬化後の塗膜32a(樹脂層32b)から剥がれ難くなる。また、粗面化処理を基材22aに施す場合、基材22aに接していた樹脂層32bの表面が基材22aの剥離に伴って損傷することがある。したがって、塗膜32aを、粗面化処理が施されていない基材22aの表面に形成することにより、剥離工程において基材22aを樹脂層32bから剥がし易くなり、樹脂層32bの表面の損傷が抑制される。粗面化処理は、例えば、プラズマ処理、コロナ処理、紫外線照射処理、又はフレーム処理(火炎処理)であってよい。
剥離工程を実施しなくてもよい。剥離工程を実施しない場合、塗工工程前に基材22aの表面に粗面化処理を施してよい。続く塗工工程では、塗膜32aを、粗面化された基材22aの表面に形成してよい。その結果、基材22aが樹脂層32bから剥離し難くなる。剥離工程を実施しない場合、完成された偏光板は、基材22aと、基材に重なる樹脂層32bと、樹脂層32に重なる偏光子38と、接着剤層36を介して偏光子38に貼合された保護フィルム34と、を備える。基材22aは偏光子38を保護するフィルムとして機能してよい。偏光板は、基材22aに積層される他の光学層を備えてよい。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係る偏光板の製造方法は、以下に記載する事項を除いて、第一実施形態と同じである。第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、偏光子38(光学フィルム)に重なる樹脂層32bの損傷が抑制される。以下では、第一実施形態及び第二実施形態に共通する事項の説明を省略する。
第二実施形態に係る偏光板の製造方法は、第一実施形態と同様に、少なくとも塗工工程と貼合工程と硬化工程とを備える。ただし、第二実施形態の塗工工程では、一対の基材其々の表面に塗膜を形成する。第二実施形態の貼合工程では、フィルム状の偏光子を一対の基材の間に配置する。そして、一対の基材を、塗膜を介して、偏光子の両面に貼合する。第二実施形態の硬化工程では、活性エネルギー線を一対の基材其々の側から塗膜へ照射することにより、偏光子を挟む一対の樹脂層を形成する。これらの工程を以下に詳しく説明する。
図3及び図4中の(a)に示すように、第二実施形態の塗工工程では、塗工装置1aを用いて、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜54aを、フィルム状の基材44aの表面に形成して、積層体44bを作製する。第二実施形態の積層体44bは、第一実施形態の第二積層体22bと同じであってよい。また塗工工程では、塗工装置1bを用いて、活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜52aを、フィルム状の基材42aの表面に形成して、積層体42bを作製する。第二実施形態の積層体42bは、第一実施形態の第二積層体22bと同じであってよい。積層体44bの塗膜54aの組成は、積層体42bの塗膜52aと同じであってよい。積層体44bの塗膜54aの組成は、積層体42bの塗膜52aと異なっていてもよい。積層体44bの基材44aの組成は、積層体42bの基材42aと同じであってよい。積層体44bの基材44aの組成は、積層体42bの基材42aと異なっていてもよい。以上のように、塗膜52aを、偏光子38の表面ではなく基材42aの表面に形成するので、塗工装置1bが偏光子38の表面に直接接触することがない。また、塗膜54aを、偏光子38の表面ではなく基材44aの表面に形成するので、塗工装置1aが偏光子38の表面に直接接触することがない。したがって、塗工装置1a及び1bとの接触に起因する偏光子38の両表面の損傷もない。
図3に示すように、第二実施形態では、積層体44bを方向d44に沿って搬送し、一対の貼合ロール(ロール7c及び7d)の間へ供給する。ガイドロール5dは、積層体44bが有する基材44aの表面に接する。また、積層体42bを方向d42に沿って搬送し、ロール7c及び7dの間へ供給する。ガイドロール5eは、積層体42bが有する基材42aの表面に接する。また、フィルム状の偏光子38を、ロール7c及び7dの間へ供給する。
図3並びに図4中の(a)及び(b)に示すように、第二実施形態の貼合工程では、偏光子38を一対の積層体44b及び42bの間に挟む。積層体44bの塗膜54aは、偏光子38の一方の表面に対向する。積層体42bの塗膜52aは、偏光子38の他方の表面に対向する。そして、積層体44b、偏光子38及び積層体42bを重ねて一対のロール7c及び7dで挟む。その結果、図4中の(b)に示すように、基材44aが、塗膜54aを介して、偏光子38の一方の表面に貼合され、基材42aが、塗膜52aを介して、偏光子38の他方の表面に貼合される。つまり、貼合工程では、基材42aと、基材42aに重なる塗膜52aと、塗膜52aに重なる偏光子38と、偏光子38に重なる塗膜54aと、塗膜54aに重なる基材44aと、を備える積層体46aが得られる。
図4に示すように、第二実施形態では、積層体46を一対のロール7c及び7dの間から方向d46に沿って搬送する。そして硬化工程では、照射装置3aを用いて、活性エネルギー線Lを基材44aの側から塗膜54aへ間接的に照射して、塗膜54aを硬化させる。つまり、活性エネルギー線Lが、基材44aを透過して、塗膜54aに到達する。同時に、照射装置3bを用いて、活性エネルギー線Lを基材42aの側から塗膜52aへ間接的に照射して、塗膜52aを硬化させる。つまり、活性エネルギー線Lが、基材42aを透過して、塗膜52aに到達する。以上の硬化工程により、塗膜52aから樹脂層52bが形成され、塗膜54aから樹脂層54bが形成される。
図3及び図4中の(b)及び(c)に示すように、第二実施形態では、硬化工程後に剥離工程を実施してよい。剥離工程では、基材44aを積層体46aの樹脂層54bから剥離する。剥離工程において、ガイドロール5fは、積層体46aが有する基材44aに接する。また剥離工程では、基材42aを積層体46aの樹脂層52bから剥離する。剥離工程において、ガイドロール5gは、積層体46aが有する基材42aに接する。基材42a及び44aが剥離された積層体46bは方向d46へ搬送される。
剥離工程を実施した場合、偏光板は、基材42a又は44aを備えない。例えば、剥離工程を経て完成された偏光板は、少なくとも、樹脂層52bと、樹脂層52bに直接重なる偏光子38と、偏光子38に直接重なる別の樹脂層54bと、を備えていればよい。偏光板は、樹脂層52b又は54bに積層された他の光学層を備えてよい。また、後工程で基材42a又は44aが不要にならない限り、基材42a又は44aを剥離しなくても良い。基材42aが樹脂層52bを保護することにより、樹脂層52bの表面における傷や凹凸の発生を抑制することが出来る。基材44aが樹脂層54bを保護することにより、樹脂層54bの表面における傷や凹凸の発生を抑制することが出来る。
剥離工程を実施する場合、粗面化処理が施されていない基材42a及び44aを塗工工程に用いればよい。
第二実施形態では、剥離工程において基材42a又は44aのうちいずれか一方のみを剥離してよい。基材42a又は44aのうちいずれか一方のみを剥離する場合、剥離しない側の基材として、粗面化処理が施された基材を塗工工程に用いればよい。第二実施形態では、剥離工程を実施しなくてもよい。剥離工程を実施しない場合、粗面化処理が施された基材を塗工工程に用いればよい。剥離工程を実施せずに完成された偏光板の外表面には基材42a及び44aが配置される。この偏光板は、基材42a又は44aに積層された他の光学層を備えてよい。
以上、本発明の第一実施形態及び第二実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
例えば、樹脂層が形成される光学フィルムは、偏光子ではなく、他の光学層であってもよい。例えば、偏光子の表面に樹脂層を形成する場合の同様の方法で、保護フィルム、反射型偏光フィルム、防眩機能付フィルム、表面反射防止機能付フィルム、反射フィルム、半透過反射フィルム、視野角補償フィルム、タッチセンサー層又は液晶層等の光学層の表面に樹脂層を形成してもよい。
以下、本発明の内容を実施例及び比較例を用いてより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(1)プライマー層形成工程
ポリビニルアルコール粉末を95℃の熱水に溶解し、濃度3重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。ポリビニルアルコール粉末としては、日本合成化学工業(株)製の「Z−200」(平均重合度1100、ケン化度99.5モル%)を用いた。ポリビニルアルコール水溶液に架橋剤を混合した。架橋剤の添加量は、ポリビニルアルコール粉末6重量部に対して5重量部に調整した。架橋剤としては、田岡化学工業(株)製の「スミレーズレジン650」を用いた。以上の工程により、プライマー層形成用の塗工液(塗工液1)を得た。
基材フィルムとして、厚み90μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(融点:163℃)を用意した。基材フィルムの片面にコロナ処理を施した。コロナ処理が施された基材フィルムの表面に、小径グラビアコーターを用いて、塗工液1を塗布した。基材フィルムに塗布された塗工液1を80℃で10分間乾燥させることにより、プライマー層を形成した。プライマー層の厚みは0.2μmであった。
(2)積層フィルムの作製(樹脂層形成工程)
ポリビニルアルコール粉末を95℃の熱水に溶解し、濃度8重量%のポリビニルアルコール水溶液を調製した。ポリビニルアルコール粉末としては、(株)クラレ製の「PVA124」(平均重合度2400、ケン化度98.0〜99.0モル%)を用いた。このポリビニルアルコール水溶液を、ポリビニルアルコール系樹脂層形成用の塗工液(塗工液2)として用いた。
基材フィルムに形成されたプライマー層の表面に、リップコーターを用いて、塗工液2を塗布した。プライマー層の表面に塗布された塗工液2を、80℃で20分間乾燥させることにより、ポリビニルアルコール系樹脂層をプライマー層上に形成した。以上の工程により、基材フィルムと、基材フィルムに重なるプライマー層と、プライマー層に重なるポリビニルアルコール系樹脂層とからなる積層フィルムを得た。
(3)延伸フィルムの作製(延伸工程)
160℃で5.3倍の積層フィルムの自由端一軸延伸を実施して、延伸フィルムを得た。積層フィルムの延伸には、フローティング式の縦一軸延伸装置を用いた。延伸後のポリビニルアルコール系樹脂層の厚みは5.0μmであった。
(4)偏光性積層フィルムの作製(染色工程)
延伸フィルムを、ヨウ素及びヨウ化カリウムの水溶液(染色液)に約180秒間浸漬して、ポリビニルアルコール系樹脂層の染色処理を行った。染色液の温度は30℃に調整した。染色液中のヨウ素の重量は、水100重量部あたり0.6重量部に調整した。染色液中のヨウ化カリウムの重量は、水100重量部あたり10重量部に調整した。染色処理後、10℃の純水を用いて、余分な染色液をポリビニルアルコール系樹脂層から洗い流した。
続く第一架橋処理では、延伸フィルムを、ホウ酸を含む水溶液(第一架橋液)に120秒間浸漬した。第一架橋液の温度は78℃に調整した。第一架橋液中のホウ酸の重量は、水100重量部あたり9.5重量部に調整した。
続く第二架橋処理では、延伸フィルムを、ホウ酸及びヨウ化カリウムを含む水溶液(第二架橋液)に60秒間浸漬した。第二架橋液の温度は70℃に調整した。第二架橋液中のホウ酸の重量は、水100重量部あたり9.5重量部に調整した。第二架橋液中のヨウ化カリウムの重量は、水100重量部あたり4重量部に調整した。
第二架橋処理後、延伸フィルムを10℃の純水で10秒間洗浄した。洗浄後の延伸フィルムを40℃で300秒間乾燥させた。
以上の工程により、基材フィルムと、基材フィルムに重なるフィルム状の偏光子とからなる偏光性積層フィルムを得た。
(5)保護フィルム付偏光子の作製
第一保護フィルムとして、トリアセチルセルロース系樹脂からなるフィルムを用意した。第一保護フィルムの厚みは、25μmであった。第一保護フィルムは、偏光板を表示用セル上に配置する際に外側(表示用セルとの反対側)に配置される。
第一保護フィルムの表面にコロナ処理を施した。コロナ処理が施された第一保護フィルムの表面に、紫外線硬化性接着剤を塗布して、第一接着剤層を形成した。紫外線硬化性接着剤としては、(株)ADEKA製の「KR−70T」を用いた。紫外線硬化性接着剤の塗布には、小径グラビアコーターを用いた。
第一接着剤層を介して、第一保護フィルムを、偏光性積層フィルムが有する偏光子の表面に貼合した。第一保護フィルムの貼合には、一対の貼合ロールを用いた。
次いで、高圧水銀ランプを用いて、紫外線を偏光性積層フィルム側から第一接着剤層へ照射することにより、第一接着剤層を硬化させた。硬化後の第一接着剤層の厚みは、1.2μmであった。紫外線の積算光量は200mJ/cm2に調整した。
以上の工程により、基材フィルムと、基材フィルムに重なる偏光子と、偏光子に重なる第一接着剤層と、第一接着剤層を介して偏光子に貼合された第一保護フィルムと、からなる積層体を得た。この積層体から基材フィルムを剥離することにより、偏光子と、偏光子に重なる第一接着剤層と、第一接着剤層を介して偏光子に貼合された第一保護フィルムとからなる保護フィルム付偏光子を得た。
(6)偏光板の作製
(塗工工程)
保護層を形成するために、活性エネルギー線硬化性樹脂(紫外線硬化性樹脂)の一種であるエポキシ系樹脂を用意した。保護層は、偏光板を表示用セル上に配置する際に表示用セル側に配置される。エポキシ系樹脂としては、(株)ADEKA製の「KR−25T」を用いた。転写基材として、環状ポリオレフィン系樹脂フィルムからなるフィルムを用意した。転写基材の厚さは20μmであった。小径グラビアコーターを用いて、エポキシ系樹脂を、基材の表面に塗布して、エポキシ系樹脂からなる塗膜を基材の表面に形成した。
(貼合工程)
転写基材を、塗膜を介して、保護フィルム付偏光子を構成する偏光子の表面に貼合した。貼合には、貼合ロールを用いた。
(硬化工程)
高圧水銀ランプを用いて、紫外線(活性エネルギー線)を、転写基材側から塗膜へ照射した。紫外線の照射により塗膜を硬化して、樹脂層を形成した。転写基材に照射された紫外線の積算光量は200mJ/cmに調整した。紫外線の波長は300nmであった。転写基材における紫外線の透過率を、下記表1に示す。樹脂層の厚みは、3.5μmであった。
(剥離工程)
硬化工程後、樹脂層から転写基材を剥離した。
以上の工程により、樹脂層と、樹脂層に重なる偏光子と、第一接着剤層と、第一接着剤層を介して偏光子に貼合された第一保護フィルムと、を備える実施例1の偏光板を作製した。
[実施例1〜3、比較例1]
下記表1に示す転写基材を用いたこと以外は実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例1其々の偏光板を作製した。他の実施例及び比較例1其々で用いた転写基材における紫外線の透過率を、下記表1に示す。
[比較例2]
比較例2の塗工工程では、小径グラビアコーターを用いて、エポキシ系樹脂を、保護フィルム付偏光子を構成する偏光子の表面に直接塗布して、塗膜を形成した。
比較例2の硬化工程では、偏光子の表面に形成された塗膜に紫外線を直接照射して、樹脂層を偏光子の表面に形成した。
以上のように、転写基材を用いずに樹脂層を形成したこと以外は実施例1と同様の方法で、比較例2の偏光板を作製した。
<樹脂層の表面の観察>
実施例1の偏光板を切断して、サンプルを作製した。サンプルの寸法は、500mm×500mmであった。サンプルを蛍光灯下に配置し、サンプルが有する樹脂層の表面に光を当てた。樹脂層の表面における光の反射像を観察した。観察の結果を下記表1に示す。
実施例1と同様の方法で、他の実施例及び比較例其々の樹脂層の表面を観察した。観察の結果を下記表1に示す。下記表1に記載のAは、樹脂層の表面に傷及び凹凸が見られなかったことを意味する。Bは、樹脂層の表面に凹凸が見られたことを意味する。Cは、樹脂層の表面に傷が見られたことを意味する。
Figure 2017057244
本発明によれば、光学フィルム表面及び光学フィルムに重なる樹脂層表面の損傷を抑制することができる積層光学フィルムを製造することが可能である。
38…偏光子(光学フィルム)、32a,52a,54a…塗膜、32b,52b,54b…樹脂層(保護層)、22a,42a,44a…基材、L…活性エネルギー線。

Claims (7)

  1. 活性エネルギー線硬化性樹脂を含む塗膜を、フィルム状の基材の表面に形成する塗工工程と、
    前記基材を、前記塗膜を介して、光学フィルムの表面に貼合する貼合工程と、
    活性エネルギー線を、前記基材側から前記塗膜へ照射して、前記塗膜から樹脂層を形成する硬化工程と、
    を備え、
    前記基材における前記活性エネルギー線の透過率が、70%以上である、
    積層光学フィルムの製造方法。
  2. 前記活性エネルギー線が、紫外線である、
    請求項1に記載の積層光学フィルムの製造方法。
  3. 前記基材が、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂及びポリエチレン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む、
    請求項1又は2に記載の積層光学フィルムの製造方法。
  4. 前記活性エネルギー線硬化性樹脂が、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂及びオキセタン系樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層光学フィルムの製造方法。
  5. 前記硬化工程後、前記基材を前記樹脂層から剥離する剥離工程を更に備える、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層光学フィルムの製造方法。
  6. 前記塗工工程では、前記塗膜を、粗面化処理が施されていない前記基材の表面に形成する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層光学フィルムの製造方法。
  7. 前記樹脂層は、前記光学フィルムを保護する保護層である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層光学フィルムの製造方法。
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