JP2017057115A - マンガン酸化物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 タップ密度が高く、比表面積の低いマンガン酸化物の製造方法、並びにマンガン酸化物を用いるリチウムマンガン酸化物の製造方法を提供する。【解決手段】 水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%以下であり、タップ密度が2.0g/cm3以上2.5g/cm3以下であり、BET比表面積が0.1m2/g以上1.5m2/g以下であり、平均粒子径が17μm以下であるマンガン酸化物、及びその製造方法。【選択図】 図1
Description
本発明は、高い充填密度(タップ密度)、低い比表面積を示す新規なマンガン酸化物及びその製造方法に関するものである。
リチウム二次電池の正極材料に適したリチウムマンガン系複合酸化物を得るための原料となるマンガン化合物が求められている。このようなマンガン化合物としては、電解法によって得られる二酸化マンガン(電解二酸化マンガン,MnO2)、化学合成法によって得られる三二酸化マンガン(Mn2O3)、四三酸化マンガン(Mn3O4)、オキシ水酸化マンガン(MnOOH)などのマンガン酸化物がある。これらマンガン酸化物の中でも、四三酸化マンガンや三二酸化マンガンは結晶構造から計算される真密度が高い。そのため、四三酸化マンガンや三二酸化マンガンは、充填性が高く、電池特性に優れたリチウムマンガン系複合酸化物を得るためのマンガン原料として注目されている。
四三酸化マンガンとしては、マンガン溶液中から、アンモニアを含むアルカリ性雰囲気下で水酸化マンガンを生成させた後、さらに溶液中で酸化することにより四三酸化マンガンを得る方法(例えば、特許文献1参照)が報告されている。別の方法としては、マンガンイオン、アンモニア及び過酸化水素をアルカリ性水溶液中で混合して四三酸化マンガンを得る方法が報告されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、リチウムマンガン系複合酸化物の原料用には、電解二酸化マンガンを高温で加熱して得られる三二酸化マンガンが工業的に最も使用されている(例えば、特許文献3〜6参照)。また、炭酸マンガンを焼成中の酸素濃度を調整しながら高温で加熱することにより得られる三二酸化マンガン(例えば、特許文献7〜8参照)や、BET比表面積10m2/g〜80m2/gの四三酸化マンガンを焼成して得られる三二酸化マンガン(例えば、特許文献9参照)をリチウムマンガン系複合酸化物の原料として用いることが報告されている。
さらに、マンガン塩水溶液からpH、酸化還元電位を調整しながら直接四三酸化マンガンを晶析する方法が報告されている(例えば、特許文献10参照)。
従来のマンガン酸化物は、充填密度が低いもの、又は比表面積の高いものであった。
本発明の目的は、高い充填密度、低い比表面積を示し、NO3含有量が0.2重量%以下であるマンガン酸化物及びその製造方法を提供することにあり、このマンガン酸化物を前駆体として使用して、リチウム−マンガン系複合酸化物を製造するとタップ密度が大きくなると予想され、この複合酸化物をリチウム二次電池の正極として使用すると、単位体積当たりの容量が大きくなり、比表面積が小さいことから正極と電解液との接触面積が少なくなり、サイクル特性が良くなることが期待される。
本発明者らはリチウム−マンガン系複合酸化物の前駆体について鋭意検討した。その結果、硝酸マンガン溶液とアンモニア溶液を反応させることで高充填性かつ低比表面積を示すマンガン酸化物が得られることを見出した。すなわち、本発明は、水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%以下であり、タップ密度が2.0g/cm3以上2.5g/cm3以下であり、BET比表面積が0.1m2/g以上1.5m2/g以下であり、平均粒子径が17μm以下であるマンガン酸化物である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明のマンガン酸化物は、水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%以下である。水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%を超えるものは、リチウム化合物との反応性が不均一となる。そのため、このような高い細孔体積率を有するマンガン酸化物を原料として用いたリチウムマンガン系複合酸化物は、その二次電池特性、特にサイクル特性及び出力特性が低下する。
水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率は、15%以下が好ましく、10%以下がより好ましい。直径10μm以上の細孔の細孔体積率が低いほど、リチウム化合物との反応性がより均一になりやすい。そのため、このようなマンガン酸化物を原料として得られるリチウムマンガン系複合酸化物も、組成、構造及びサイズの点で高い均一性を有する。一方、直径10μm以上の細孔の細孔体積率の下限は特に限定はない。
本出願における「細孔体積率」は、マンガン酸化物の全ての細孔の合計体積に対する所定範囲の直径を有する細孔(例えば、細孔直径10μm以上の細孔など)の合計体積の比率である。なお、細孔の直径分布及び細孔体積は、水銀圧入法を採用した市販のポロシメータで測定することができる。
本発明のマンガン酸化物は、タップ密度が2.0g/cm3以上2.5g/cm3以下である。タップ密度が2.0g/cm3未満ではマンガン酸化物の充填性が低くなる。そのため、このようなマンガン酸化物から得られるリチウムマンガン系複合酸化物の充填性は低くなる。タップ密度が2.5g/cm3を超えると、リチウム化合物との反応性が悪くなる。タップ密度は、2.1g/cm3以上2.5g/cm3以下が好ましく、2.3g/cm3以上2.4g/cm3以下がより好ましい。
本出願における「タップ密度」は、一定条件で容器をタッピングして得られる粉体のかさ密度である。そのため、粉体を容器に充填し、一定の圧力で加圧成型をした状態の粉体の密度、いわゆるプレス密度とは異なる。タップ密度は、例えば、後述する実施例に示す方法で測定できる。
本発明のマンガン酸化物は、BET比表面積が0.1m2/g以上1.5m2/g以下である。BET比表面積がこの範囲を外れると、リチウム化合物との反応が均一になりにくくなる。BET比表面積は、小さいほどリチウム化合物との反応がより均一になりやすくなるために、0.1m2/g以上1.4m2/g以下であることが好ましく、0.1m2/g以上1.2m2/g以下であることがより好ましく、0.1m2/g以上1.0m2/g以下であることがさらに好ましく、0.15m2/g以上0.8m2/g以下であることが特に好ましい。
本発明のマンガン酸化物は、平均粒子径が17μm以下である。平均粒子径が17μmを超えると、これを原料としてリチウムマンガン系複合酸化物を得た場合、リチウム化合物との反応性が不均一となる。これを原料としてリチウムマンガン系複合酸化物を得た場合、リチウム化合物との反応性がより均一となるため、平均粒子径は16μm以下が好ましく、15μm以下であることがより好ましい。そのため、このような高い細孔体積率を有するマンガン酸化物を原料として用いたリチウムマンガン系複合酸化物は、その二次電池特性、特にサイクル特性及び出力特性が改善する。また、本発明のマンガン酸化物は、粒子の充填性を高く維持できるため、平均粒子径が5μm以上であることが好ましい。
本発明のマンガン酸化物は、マンガン酸化物とリチウム化合物との反応性がより均一となるため、水銀圧入法により測定される直径0.1μm以下の細孔の細孔面積率が15%以下であることが好ましい。水銀圧入法によって測定される直径0.1μm以下の細孔の細孔面積率は、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましく、3%以下であることが特に好ましい。
なお、通常の条件で得られる電解二酸化マンガンは、水銀圧入法により測定される直径0.1μm以下の細孔の細孔面積率が高い傾向にある。例えば、電解二酸化マンガンでは、水銀圧入法によって測定される直径0.1μm以下の細孔の細孔面積率が80%を超える場合もある。
本発明のマンガン酸化物は、リチウム化合物との反応性をより均一とするために、水銀圧入法により測定される直径0.05μm以下の細孔の細孔面積率が5%以下であることが好ましい。水銀圧入法により測定される直径0.05μm以下の細孔の細孔面積率は、1%以下であることがより好ましい。
本出願における「細孔面積率」は、マンガン酸化物の全ての細孔の合計面積に対する所定範囲の直径を有する細孔(例えば、細孔直径0.1μm以下の細孔など)の合計面積の比率である。なお、細孔の直径分布及び細孔面積は、水銀圧入法を採用した市販のポロシメータで測定することができる。
本発明のマンガン酸化物は、リチウム化合物との反応性を一層均一にする観点から、粒度分布がシャープであることが好ましい。
本発明のマンガン酸化物は、上述の範囲の平均粒子径を有することに加えて、その粒度の平均粒子径以下の領域に均一な直径を有する細孔(分布の小さい細孔)を有することが好ましい。例えば、主要な細孔は1〜10μmの範囲に分布し、かつ、それが均一であることが好ましい。さらに、細孔の直径の分布が均一であることが好ましい。
本発明のマンガン酸化物は、金属不純物、特に、Naなどのアルカリ金属、Ca、Mgなどのアルカリ土類金属、及び、Feなどの遷移金属が少ないことが好ましい。
本発明のマンガン酸化物は、これを原料とした二次電池の電池特性、特に充放電サイクル特性向上のため、Na含有量が300重量ppm以下であることが好ましく、250重量ppm以下であることがより好ましく、200重量ppm以下であることがさらに好ましく、150重量ppm以下であることが特に好ましく、100重量ppm以下であることが特により好ましい。マンガン酸化物のNa含有量が300重量ppm以下であれば、これを原料として得られるリチウムマンガン系複合酸化物中はNa含有量が少なくなる。したがって、これを正極活物質として使用するリチウム二次電池の電池特性、特に充放電サイクル特性が高くなる傾向にある。このような観点から、Na含有量は少ないほど好ましい。ただし、マンガン酸化物が20重量ppmのNaを含有していても、リチウムマンガン系複合酸化物用の原料とした場合の影響はほとんどない。
本発明のマンガン酸化物は、充放電サイクル特性を高くする観点から、Ca含有量が300重量ppm以下であることが好ましく、100重量ppm以下であることがより好ましく、60重量ppm以下であることがさらに好ましく、30重量ppm以下であることが特に好ましい。Ca含有量は少ないほど好ましい。ただし、マンガン酸化物が5重量ppmのCaを含有していても、リチウムマンガン系複合酸化物用の原料とした場合の影響はほとんどない。
本発明のマンガン酸化物は、充放電サイクル特性を高くする観点から、Mg含有量が200重量ppm以下であることが好ましく、100重量ppm以下であることがより好ましく、50重量ppm以下であることがさらに好ましく、30重量ppm以下であることが特に好ましい。また、Mg含有量は少ないほど好ましい。ただし、マンガン酸化物が1重量ppmのMgを含有していても、リチウムマンガン系複合酸化物用の原料とした場合の影響はほとんどない。
本発明のマンガン酸化物は、充放電サイクル特性を高くする観点から、金属不純物の含有量、特に鉄(Fe)の含有量が少ないことが好ましい。そのため、本発明のマンガン酸化物は、鉄の含有量が15重量ppm以下であることが好ましく、10重量ppm以下であることがより好ましく、5重量ppm以下であることがさらに好ましい。
本発明のマンガン酸化物が、リチウムマンガン系複合酸化物の原料として優れた性能を有する理由は、上述したとおり、高い充填性を有するだけではなく、直径10μm以上の大きな細孔が少ないために、リチウム化合物との反応性の均一性が向上することが挙げられる。さらに、マンガン酸化物の直径0.1μm以下の微細な細孔が少ないと、マンガン酸化物とリチウム化合物との反応性が一層均一になる傾向にある。
本発明のマンガン酸化物は、四三酸化マンガン及び三二酸化マンガンの少なくとも一方を含むことが好ましい。四三酸化マンガンや三二酸化マンガンは真密度が高い。そのため、マンガン酸化物がこれらの少なくとも一方を含むことで、粉末としても高い充填密度を有する傾向にある。
四三酸化マンガンの結晶構造はスピネル構造である。この結晶構造は、JCPDSパターンのNo.24−734のX線回折パターンと同等のX線回折パターンを示す。
四三酸化マンガンの化学式はMn3O4と表わされる。そのため、四三酸化マンガンをMnOxで表記した場合において、そのマンガン元素と酸素元素の比xは、x=1.33〜1.34となる。しかしながら、本発明のマンガン酸化物が四三酸化マンガンである場合、四三酸化マンガンのマンガンと酸素の比xは1.33〜1.34に限定されるものではない。本発明における四三酸化マンガンは、上記の結晶構造を有しており、MnOxで表記した場合において、x=1.20〜1.40の範囲で表されるマンガン酸化物であってもよい。xは1.25〜1.40であることが好ましく、1.30〜1.40であることがより好ましい。
一方、三二酸化マンガンの結晶構造は正方晶であることが好ましい。この結晶構造は、JCPDSパターンのNo.41−1442のX線回折パターン(α型三二酸化マンガン)と同等のX線回折パターンを示す。
一般的に三二酸化マンガンは化学式でMn2O3と表わされる。そのため、三二酸化マンガンをMnOxで表記した場合において、そのマンガンと酸素の比xは、x=1.5となる。しかしながら、本発明のマンガン酸化物が三二酸化マンガンである場合、三二酸化マンガンのマンガンと酸素の比xは1.5に限定されるものではない。本発明における三二酸化マンガンは、上記の結晶構造を有しており、MnOxで表記した場合において、x=1.45〜1.55の範囲であらわされるマンガン酸化物であってもよい。xは、1.48〜1.53であることが好ましい。
本発明のマンガン酸化物の製造方法について説明する。
従来のマンガン酸化物は、充填性及び細孔構造が十分に制御されていなかった。すなわち、従来のマンガン酸化物は、本発明のマンガン酸化物のように、高い充填性を有しておらず、細孔分布も制御されていなかった。また、高い充填性を有しても低いBET比表面積、小さい平均粒子径を同時に満たすものは製造されていなかった。この様な細孔構造、平均粒子径の制御は、マンガン酸化物の結晶生成を制御することによって可能となったものである。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、硝酸マンガン水溶液からマンガン水酸化物を経由せずに四三酸化マンガンを晶析させる晶析工程を有する。この晶析工程により、四三酸化マンガンとして製造することができる。
上述の工程、すなわち硝酸マンガン水溶液からマンガン水酸化物を経由せずに四三酸化マンガンを晶析させる工程では、アルカリ性領域でマンガン水酸化物結晶を析出させずに硝酸マンガン水溶液からマンガン酸化物を製造することができる。すなわち、本発明のマンガン酸化物の製造方法は、硝酸マンガン水溶液からアルカリ性領域でマンガン水酸化物結晶を析出させ、該マンガン水酸化物を酸化剤によって酸化する工程を有さない。すなわち、本発明のマンガン酸化物の製造方法は、このような工程を経ることなくマンガン酸化物を製造することができる。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程で、硝酸マンガン水溶液のpHをマンガン水酸化物の生成し難いpHに調整する。これによって、直接、水溶液中のマンガンイオンを酸化して四三酸化マンガンを晶析することができる。
なお、本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程で、マンガン水酸化物の結晶相が全く生成しない態様、及び、マンガン水酸化物の微結晶が短時間析出した後、それが六角板状の結晶に成長する前に四三酸化マンガンに転化する態様を含む。すなわち、本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程で、六角板状のマンガン水酸化物の結晶が生じないことを特徴とする。
このように六角板状のマンガン水酸化物の結晶が生じたか否かは、得られたマンガン酸化物の粒子形状を観察することによって判断できる。
一般的なマンガン化合物の真密度は、それぞれ、水酸化マンガン(Mn(OH)2)が3.3g/cm3、水酸化マンガンを酸化して得られる層状構造のオキシ水酸化マンガン(β−MnOOH)が3.8g/cm3、及びオキシ水酸化マンガンが酸化された層状構造のマンガン化合物であるバーネサイト(Mn7O13・5H2O)が3.7g/cm3である。
このように、これらのマンガン化合物の真密度は、四三酸化マンガンの真密度の4.8g/cm3よりも小さい。そのため、これらのマンガン化合物を経由して得られた四三酸化マンガンは、その前駆体である層状マンガン化合物の真密度の影響を受け、その密度が低くなると考えられる。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、四三酸化マンガンを晶析させる際の硝酸マンガン水溶液のpH又はスラリーのpHは、マンガン水酸化物が生成し難いpHとすることが必要である。このため、硝酸マンガン水溶液は弱酸性から弱アルカリ性までのpHとする。
具体的には、pH6.5以上pH8.0未満である。pH7.0以上pH8.0未満であることがより好ましい。また、pHの中心値がこの範囲であることがさらに好ましい。硝酸マンガン水溶液又はスラリーのpHをこの範囲とすることで、水酸化マンガンが生成しにくくなる。
硝酸マンガン水溶液又はスラリーのpHは、晶析工程中、上述の範囲にすることが好ましい。晶析工程中の硝酸マンガン水溶液又はスラリーのpHのばらつきは小さくすることが好ましい。具体的には、pHを中心値±0.5の範囲、より好ましくは中心値±0.3の範囲、さらに好ましくは中心値±0.1の範囲に維持する。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程では、硝酸マンガン水溶液の酸化還元電位を−0.3以上−0.01V以下とすることが好ましく、−0.3以上−0.1V以下の範囲とすることがより好ましい。硝酸マンガン水溶液の酸化還元電位をこの範囲とすることで、水酸化マンガンが生成しにくくなる。
晶析工程における硝酸マンガン水溶液又はスラリーの酸化還元電位は、晶析工程中、上述の範囲にすることが好ましい。晶析工程中のマンガン酸塩水溶液又はスラリーの酸化還元電位のばらつきを小さくすることが好ましい。具体的には、酸化還元電位を、好ましくは中心値±50mV、より好ましくは中心値±30mV、さらに好ましくは中心値±20mVの範囲に維持する。
晶析工程では、酸化還元電位を上記の範囲に維持して晶析するとともに、酸化還元電位の変動幅を小さくすることで、粒度及び細孔分布が十分に均一な四三酸化マンガンを得ることができる。このようにして得られる四三酸化マンガンは、粒子の充填性が高く、リチウム化合物との反応性が十分に均一である。
本発明のマンガン酸化物の製造方法で使用する硝酸マンガン水溶液の濃度に限定は無いが、1モル/L以上であることが好ましい。硝酸マンガン水溶液の濃度を1モル/L以上とすることで、四三酸化マンガンを効率よく得ることができる。
硝酸マンガン水溶液のpHを調整する場合、アンモニア水を用いることが好ましい。
アンモニア水の濃度に限定は無いが、反応効率の観点から、アンモニア水の濃度は5重量%以上であることが好ましい。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程では、硝酸マンガン水溶液の温度は50℃以上であることが好ましく、55℃以上80℃以下であることがより好ましく、60℃以上70℃以下であることがさらに好ましい。晶析をする際の硝酸マンガン水溶液の温度をこの範囲とすることで、四三酸化マンガンの晶析が促進され、かつ、四三酸化マンガンの粒度が均一になりやすくなる。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程では、酸化剤を使用して晶析を行なうことが好ましい。酸化剤の種類は特に限定されないが、酸素含有ガス(空気を含む)、過酸化水素等が例示できる。経済性、運転上の簡便さのため、酸化剤として酸素含有ガスを使用することが好ましい。酸素含有ガスを硝酸マンガン水溶液に吹き込んで晶析することがより好ましい。これにより、四三酸化マンガンの晶析が均一に起こりやすくなる。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析工程では、硝酸マンガン水溶液とアンモニア水を混合することが好ましい。これにより、硝酸マンガン水溶液からの四三酸化マンガンの直接晶析を連続的に行なうことができる。従来の製造方法では、最初に窒素雰囲気下で水酸化マンガンを生成させ、その後、酸素又は空気等の酸化雰囲気下で四三酸化マンガンを生成させていた。このような製造方法では、四三酸化マンガンを得るために反応雰囲気を変更する必要がある。このため、四三酸化マンガンを連続的に製造することができなかった。これに対し、本発明の製造方法では、硝酸マンガン水溶液から四三酸化マンガンを直接晶析する方法を採用しているため、反応雰囲気を工程の途中で変更する必要がない。したがって、硝酸マンガン水溶液とアルカリ水溶液とを混合して連続的に四三酸化マンガンを製造することができる。
硝酸マンガン水溶液とアンモニア水の混合方法は、両者を均一に混合できれば特に限定されない。混合方法としては、硝酸マンガン水溶液にアンモニア水を添加して混合する方法、及び硝酸マンガン水溶液とアンモニア水を純水中に添加して混合する方法等が例示できる。硝酸マンガン水溶液とアルカリ水溶液を十分かつ均一に反応させる観点から、混合方法は硝酸マンガン水溶液とアルカリ水溶液を純水中に添加して混合する方法が好ましい。このような混合方法では、硝酸マンガン水溶液とアルカリ水溶液とを添加する流量を制御することで、容易に四三酸化マンガンが晶析する速度が制御できる。なお、晶析速度が遅いほど生成する四三酸化マンガンの粒子径が大きくなり、タップ密度が高くなりやすい。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、晶析した四三酸化マンガンの粒子が、晶析反応後のスラリー(以下、「反応スラリー」という。)中に滞在する平均時間(以下、「平均滞在時間」という。)は、好ましくは1時間以上であり、より好ましくは3時間以上である。平均滞在時間が1時間以上であると、四三酸化マンガンの粒子成長が進み、得られる四三酸化マンガンのタップ密度が高くなる傾向にある。平均滞在時間が長くなると四三酸化マンガン粒子の粒子成長は進みやすくなる。粒子成長の効率と製造効率とを考慮すると、平均滞在時間は好ましくは30時間以下であり、より好ましくは20時間以下である。
本発明のマンガン酸化物の製造方法は、上述のとおり細孔径が制御された四三酸化マンガンを焼成して、三二酸化マンガンを得る焼成工程を有していてもよい。すなわち、水銀圧入法によって測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%以下、タップ密度1.6g/cm3以上の四三酸化マンガンを焼成することによって、三二酸化マンガンを得ることができる。
本発明のマンガン酸化物は、高い充填密度(タップ密度)を有すると共に低比表面積である。そのため、本発明のマンガン酸化物を前駆体として使用して、リチウム−マンガン系複合酸化物を製造するとタップ密度が大きくなると予想され、この複合酸化物をリチウム二次電池の正極として使用すると、単位体積当たりの容量が大きくなり、比表面積が小さいことから正極と電解液との接触面積が少なくなり、サイクル特性が良くなることが期待される。
以下の実施例により本発明を具体的に説明するが、これらに限定されるものではない。
各種測定は以下の方法で測定した。
<直径10μm以上の細孔の細孔体積率>
直径10μm以上の細孔の細孔体積率は水銀圧入法によって求めた。細孔分布測定は、細孔分布測定装置(商品名:ポアサイザー9510、マイクロメリティクス製)を用い、圧力範囲を大気圧から414MPaまで測定した。当該圧力範囲で測定できる細孔の直径の範囲は0.003μm以上400μm以下であった。細孔分布測定により得られた細孔体積の累積に対する直径10μm以上の細孔の体積の割合を求め、これを直径10μm以上の細孔体積率とした。
直径10μm以上の細孔の細孔体積率は水銀圧入法によって求めた。細孔分布測定は、細孔分布測定装置(商品名:ポアサイザー9510、マイクロメリティクス製)を用い、圧力範囲を大気圧から414MPaまで測定した。当該圧力範囲で測定できる細孔の直径の範囲は0.003μm以上400μm以下であった。細孔分布測定により得られた細孔体積の累積に対する直径10μm以上の細孔の体積の割合を求め、これを直径10μm以上の細孔体積率とした。
<平均粒子径>
実施例,比較例のマンガン酸化物の平均粒子径は、粒度分布測定装置(商品名:MICROTRAC HRA 9320−X100、日機装株式会社製)を用いて各粒子粉末の体積換算の粒度分布から粒子のD50を測定して、平均粒子径とした。なお、測定前に試料0.5gを0.1Nアンモニア水50mL中に投入し、10秒間超音波商照射して分散スラリーとした。
実施例,比較例のマンガン酸化物の平均粒子径は、粒度分布測定装置(商品名:MICROTRAC HRA 9320−X100、日機装株式会社製)を用いて各粒子粉末の体積換算の粒度分布から粒子のD50を測定して、平均粒子径とした。なお、測定前に試料0.5gを0.1Nアンモニア水50mL中に投入し、10秒間超音波商照射して分散スラリーとした。
<比表面積>
試料のBET比表面積は、流動式比表面積自動測定装置(商品名:フローソーブ3−2305、マイクロメリティックス製)を用い、BET1点法の窒素吸着により測定した。なお、BET比表面積の測定に使用した試料は、BET比表面積の測定前に、150℃で50分間加熱して脱気処理を行った。
試料のBET比表面積は、流動式比表面積自動測定装置(商品名:フローソーブ3−2305、マイクロメリティックス製)を用い、BET1点法の窒素吸着により測定した。なお、BET比表面積の測定に使用した試料は、BET比表面積の測定前に、150℃で50分間加熱して脱気処理を行った。
<タップ密度>
試料2gを10mLメスシリンダーに充填し、200回タッピングした後の密度をタップ密度とした。
試料2gを10mLメスシリンダーに充填し、200回タッピングした後の密度をタップ密度とした。
<NO3濃度>
JIS K 0102−43.2.1に準拠して、酸溶解後、還元蒸留−インドフェノール青吸光光度法によって行った。
JIS K 0102−43.2.1に準拠して、酸溶解後、還元蒸留−インドフェノール青吸光光度法によって行った。
<Na含有量、Ca含有量、Mg含有量>
得られたマンガン酸化物中の不純物分析は、誘導結合プラズマ発光分析法(ICP法)により行った。すなわち、得られたマンガン酸化物を塩酸、過酸化水素の混合溶液に溶解させ、測定溶液を調製した。一般的な誘導結合プラズマ発光分析装置(商品名:OPTIMA3000DV、PERKIN ELMER製)を用い、得られた測定溶液を測定することで、得られたマンガン酸化物のNa含有量、Ca含有量、Mg含有量を分析した。
得られたマンガン酸化物中の不純物分析は、誘導結合プラズマ発光分析法(ICP法)により行った。すなわち、得られたマンガン酸化物を塩酸、過酸化水素の混合溶液に溶解させ、測定溶液を調製した。一般的な誘導結合プラズマ発光分析装置(商品名:OPTIMA3000DV、PERKIN ELMER製)を用い、得られた測定溶液を測定することで、得られたマンガン酸化物のNa含有量、Ca含有量、Mg含有量を分析した。
<粉末X線回折測定>
一般的なX線回折装置(商品名:MXP−3、マックサイエンス社製)を使用し、試料の粉末X線回折測定(XRD測定)を行った。線源にはCuKα線(λ=1.5405Å)を用い、測定モードはステップスキャン、スキャン条件は毎秒0.04°、計測時間は3秒、及び、測定範囲は2θとして10°から70°の範囲で測定した。
一般的なX線回折装置(商品名:MXP−3、マックサイエンス社製)を使用し、試料の粉末X線回折測定(XRD測定)を行った。線源にはCuKα線(λ=1.5405Å)を用い、測定モードはステップスキャン、スキャン条件は毎秒0.04°、計測時間は3秒、及び、測定範囲は2θとして10°から70°の範囲で測定した。
実施例1
硝酸マンガンを純水に溶解し、2.0mol/Lの硝酸マンガンを含む水溶液を得て、これを金属塩水溶液とした。
硝酸マンガンを純水に溶解し、2.0mol/Lの硝酸マンガンを含む水溶液を得て、これを金属塩水溶液とした。
また、内容積1Lの反応容器に純水200gを入れた後、これを60℃まで昇温、維持した。
当該金属塩水溶液を供給速度0.28g/minで反応容器に添加した。また、酸化剤として空気を供給速度1.0L/minで反応容器中にバブリングした。金属塩水溶液及び空気供給の際、pHが7.0となるように、10重量%のアンモニア水を断続的に添加して混合水溶液を得て、該混合水溶液中でニッケル−マンガン系複合酸化物が析出し、スラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.20V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、そのウェットケーキを110℃で5時間乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図11)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、高い充填密度で、かつ低い比表面積であることがわかった。
金属塩水溶液を供給速度0.56g/minで反応容器に添加したこと以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.15V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図12)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、高い充填密度で、かつ低い比表面積であることがわかった。
比較例1
pHが8.0となるように10重量%のアンモニア水を断続的に添加したこと以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.15V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図13)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、低い充填密度であることがわかった。
pHが8.0となるように10重量%のアンモニア水を断続的に添加したこと以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.15V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図13)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、低い充填密度であることがわかった。
比較例2
pHが7.0となるように20重量%の水酸化ナトリウムを断続して添加した以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.05V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図14)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、高い比表面積であったものの、低い充填密度であることがわかった。
pHが7.0となるように20重量%の水酸化ナトリウムを断続して添加した以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.05V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図14)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、高い比表面積であったものの、低い充填密度であることがわかった。
比較例3
pHが7.5となるように10重量%のアンモニア水を断続的に添加したこと及び、金属塩水溶液として2.0mol/Lの硫酸マンガンを用いた事以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.3V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図15)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、低い充填密度であることがわかった。
pHが7.5となるように10重量%のアンモニア水を断続的に添加したこと及び、金属塩水溶液として2.0mol/Lの硫酸マンガンを用いた事以外は実施例1と同様な方法でスラリーを得た。この際の酸化還元電位は−0.3V(vs.SHE)であった。得られたスラリーをろ過、洗浄した後、乾燥することでマンガン酸化物を得た。得られたマンガン酸化物のXRDパターン(図15)から、四三酸化マンガンであった。当該マンガン酸化物の測定結果を表1に示す。表1から、低い充填密度であることがわかった。
本発明のマンガン酸化物は、高い充填密度(タップ密度)を有すると共に低い比表面積である新規なマンガン酸化物であり、単位体積当たりの容量が大きくなり、比表面積が小さいことから正極と電解液との接触面積が少なくなり、サイクル特性が向上されたリチウム二次電池の正極の新規な原料として使用される可能性を有している。
Claims (8)
- 水銀圧入法により測定される直径10μm以上の細孔の細孔体積率が20%以下であり、タップ密度が2.0g/cm3以上2.5g/cm3以下であり、BET比表面積が0.1m2/g以上1.5m2/g以下であり、平均粒子径が17μm以下であることを特徴とするマンガン酸化物。
- 水銀圧入法により測定される直径0.1μm以下の細孔の細孔面積率が15%以下であることを特徴とする請求項1に記載のマンガン酸化物。
- 平均粒子径が5μm以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマンガン酸化物。
- Na含有量が300重量ppm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載のマンガン酸化物。
- マンガン酸化物が、四三酸化マンガン及び三二酸化マンガンの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載のマンガン酸化物。
- 硝酸マンガン水溶液からマンガン酸化物を得るマンガン酸化物の製造方法であって、前記硝酸マンガン水溶液から、マンガン水酸化物を経由することなく又はマンガン水酸化物を六角板状に結晶化させることなく四三酸化マンガンを晶析させてマンガン酸化物を得る晶析工程を有し、前記晶析工程では、pH6.5以上pH8.0未満の条件で行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載のマンガン酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程では、酸化還元電位−0.3V以上−0.01V以下の条件で前記硝酸マンガン水溶液から四三酸化マンガンを晶析させることを特徴とする請求項6に記載のマンガン酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程で、pH調整のためにアンモニア水を用いることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のマンガン酸化物の製造方法。
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