JP2017056943A - シュリンクフィルム付台紙、包装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シュリンクフィルムを密着させて包装する。【解決手段】枚葉の台紙12前面に設けられた筒状のシュリンクフィルム11により被包装物が保持されるシュリンクフィルム付台紙10であって、筒状シュリンクフィルムが、その軸方向の全長に延在して枚葉のフィルムを幅方向の両端で重ねて筒状とするために貼り合わされたシール部11cと、筒状シュリンクフィルム外面を台紙前面に接着する接着部13と、筒状シュリンクフィルムの軸方向端部において、被包装物の一端面を被覆する被覆端部19と、を有し、筒状シュリンクフィルムが、略矩形に畳まれた際に、被覆端部の軸方向一端部において、軸方向と直交する幅方向中心側から外側に向けて、軸方向一端部側から他端部側へ傾斜した輪郭となる角取り整形部19Aを有する。【選択図】図1

Description

本発明はシュリンクフィルム付台紙、包装方法に係り、特に被包装物の包装改善が可能なシュリンクフィルム付台紙、包装方法に用いて好適な技術に関する。
表示やデザインを印刷した台紙とともに、商品となる被包装物を、見えるように収納した包装には、熱成形したプラスチックシートに被包装物を収納して、台紙で塞ぐ、ブリスター包装や、台紙の上に被包装物を載せて、上から加熱したフィルムで直接包装する、スキンパックがある。
また、紙、合成樹脂、或いは金属板からなる台紙に被包装物を当接してこれらを、合成樹脂の熱収縮性の皮膜で被覆し、皮膜を加熱して熱収縮せしめ全体を緊密一体的に被着させた、カード包装がある。その一例として、台紙に塗布した粘着剤により熱収縮性チューブ(筒状のシュリンクフィルム)を接着させてシュリンクフィルム付台紙とし、被包装物を収納した状態で、シュリンクフィルムを熱収縮させて、被包装物を台紙に取り付けた包装体が知られている(特許文献1、2)。
さらに、ブリスターパックに代えて、筒状のシュリンクフィルムを筒状にするとともに、この筒をつぶすように折って台紙に取り付けたシュリンクフィルム付台紙として、吊り下げ陳列と、商品棚等に自立させた陳列との両方が可能な形態も提案されている(特許文献3)。
特開昭49−3796号公報 特許第3106083号公報 特開2012−121590号公報
しかし、シュリンクフィルムは筒状となっており、被包装物を包装する際に、シュリンクフィルム上端部が被包装物上端部から上側にはみ出した分が短すぎる状態でシュリンクさせると、被包装物上端部がシュリンクフィルムから露出してしまい、商品としてのシュリンクフィルム付台紙を展示している間に、被包装物上端部にホコリが着くなどの問題があった。また、被包装物を包装する際に、シュリンクフィルム上端部が被包装物上端部から上側にはみ出した分が長すぎる状態でシュリンクさせると、被包装物上端部においてシュリンクフィルムがツノ状に突出した状態でシュリンクされ、これが商品外見を低下させる、あるいは、商品を手に取った際にジャマとなるか危険とあるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1. 被包装物の包装後における商品見栄えを向上すること。
2. 被包装物の包装後における危険排除を可能とすること。
3. 被包装物のほこりよけを可能とすること。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、枚葉の台紙前面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付台紙であって、
前記筒状シュリンクフィルムが、その軸方向の全長に延在して枚葉のフィルムを幅方向の両端で重ねて筒状とするために貼り合わされたシール部と、
前記筒状シュリンクフィルム外面を前記台紙前面に接着する接着部と、
前記筒状シュリンクフィルムの前記軸方向端部において、前記被包装物の前記軸方向における一端面を被覆する被覆端部と、を有し、
前記筒状シュリンクフィルムが、略矩形に畳まれた際に、前記被覆端部の軸方向一端部において、前記軸方向と直交する幅方向中心側から外側に向けて、前記軸方向一端部側から他端部側へ傾斜した輪郭となる角取り整形部を有することにより上記課題を解決した。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記角取り整形部が、その中央部で前記軸方向一端部側に突出する輪郭を有することができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記角取り整形部が、前記軸方向一端部側から滑らかに湾曲する湾曲形状として形成されることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記被覆端部付近の前記シュリンクフィルム表面には、収縮抑制層が設けられることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記被覆端部が、略矩形に畳まれた前記筒状シュリンクフィルムが前記台紙前面に貼り合わされた際に、前記軸方向と直交する幅方向両側位置に設けられることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、上記のいずれか記載のシュリンクフィルム付台紙の包装方法であって、
前記接着部により前記台紙に前記角取り整形部を貼着したシュリンクフィルム付台紙を用意する準備工程と、
前記シュリンクフィルム内に前記被包装物を挿入する挿入工程と、
前記シュリンクフィルムを熱処理して収縮させる収縮工程と、を有し、
前記収縮工程において、最初に被包装物に対して前記角取り整形部で挟まれた一面側に熱風を当てることで前記被覆端部表面側のシュリンクフィルムを収縮させ、次に前記角取り整形部で挟まれた他面側に熱風を当てることで前記被覆端部他面側のシュリンクフィルムを前記被覆端部一面側のシュリンクフィルムに重なるように収縮させることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、前記準備工程において、連続して供給される長尺状の筒状シュリンクフィルムをその両端が軸方向に傾斜した形状に切断して前記被覆端部に前記角取り整形部を形成しつつ供給し、前記台紙に貼り付けることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、前記収縮工程において、前記被包装物の前記軸方向一端部よりも前記シュリンクフィルムの前記被覆端部を前記軸方向一端部よりはみ出すようにして前記被包装物を収納した状態で熱処理することができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、枚葉の台紙前面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付台紙であって、
前記筒状シュリンクフィルムが、その軸方向の全長に延在して枚葉のフィルムを幅方向の両端で重ねて筒状とするために貼り合わされたシール部と、
前記筒状シュリンクフィルム外面を前記台紙前面に接着する接着部と、
前記筒状シュリンクフィルムの前記軸方向端部において、前記被包装物の前記軸方向における一端面を被覆する被覆端部と、を有し、
前記筒状シュリンクフィルムが、略矩形に畳まれた際に、前記被覆端部の軸方向一端部において、前記軸方向と直交する幅方向中心側から外側に向けて、前記軸方向一端部側から他端部側へ傾斜した輪郭となる角取り整形部を有することにより、被包装物を収納してシュリンクフィルムをシュリンクした際に、被包装物の軸方向における一端面を被覆する被覆端部において、被包装物の被覆を充分におこなうとともに、シュリンクした角取り整形部によって、シュリンクフィルムが角のように被包装物の一端面から突出して硬化してしまうことを防止できる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記角取り整形部が、その中央部で前記軸方向一端部側に突出する輪郭を有することにより、被包装物を収納してシュリンクフィルムをシュリンクした際に、角取り整形部によって被包装物の一端面を全体的に被覆するとともに、角のように被包装物の一端面から突出してしまうことをさらに防止できるとともに、シュリンクしたシュリンクフィルムが被包装物の一端面から浮き上がることを防止できる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記角取り整形部が、前記軸方向一端部側から滑らかに湾曲する湾曲形状として形成されることにより、被包装物を収納してシュリンクフィルムをシュリンクした際に、角取り整形部によって被包装物の一端面の全面を被覆するとともに、被包装物の一端面にシュリンクしたシュリンクフィルムが密着するように包装することができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記被覆端部付近の前記シュリンクフィルム表面には、収縮抑制層が設けられることにより、被包装物を収納してシュリンクフィルムをシュリンクした際に、被覆端部付近のシュリンクしたシュリンクフィルムが外方に捲れ返ることを防止して、シュリンクフィルムが被包装物の一端面に密着するように包装することが可能となる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙は、前記角取り整形部が、略矩形に畳まれた前記筒状シュリンクフィルムが前記台紙前面に貼り合わされた際に、前記軸方向と直交する幅方向両側位置に設けられることにより、筒状のシュリンクフィルムをシール部付近で台紙に貼り付けた際に、2枚のシュリンクフィルムが貼り合わされてシュリンク状態の異なるシール部付近を避けて角取り整形部を設けることができ、台紙幅方向の両側位置において、それぞれの角取り整形部におけるシュリンク状態が等しくなるように設定することを容易に可能とすることができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、上記のいずれか記載のシュリンクフィルム付台紙の包装方法であって、
前記接着部により前記台紙に前記角取り整形部を貼着したシュリンクフィルム付台紙を用意する準備工程と、
前記シュリンクフィルム内に前記被包装物を挿入する挿入工程と、
前記シュリンクフィルムを熱処理して収縮させる収縮工程と、を有し、
前記収縮工程において、最初に被包装物に対して前記角取り整形部で挟まれた一面側に熱風を当てることで前記被覆端部表面側のシュリンクフィルムを収縮させ、次に前記角取り整形部で挟まれた他面側に熱風を当てることで前記被覆端部他面側のシュリンクフィルムを前記被覆端部一面側のシュリンクフィルムに重なるように収縮させることにより、角取り整形部で挟まれた2つの被覆端部によって被包装物の一端面に密着するように包装するとともに、シュリンクした角取り整形部によって、シュリンクフィルムが角のように被包装物の一端面から突出して硬化してしまうことを防止することが可能なシュリンクフィルム付台紙の包装を提供することができる。
さらに、前記収縮工程において、最初に被包装物に対して前記被覆端部で挟まれた前面側に熱風を当てることで前記被覆端部表面側のシュリンクフィルムを収縮させ、次に天面部に熱風を当てることで前記被覆端部裏面側のシュリンクフィルムを前記被覆端部表面側のシュリンクフィルムに重なるように収縮させることができ、これにより、角取り整形部で挟まれた前面側の被覆端部と台紙側となる後面側の被覆端部によって、被包装物の一端面の全体に密着するように包装するとともに、被包装物の周方向に対向する位置とされる角取り整形部がシュリンクした状態で、シール部付近を避けた角取り整形部が角のように被包装物の一端面から突出して硬化してしまうことを防止することが可能なシュリンクフィルム付台紙の包装を提供することができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、前記準備工程において、連続して供給される長尺状の筒状シュリンクフィルムをその両端が軸方向に傾斜した形状に切断して前記被覆端部に前記角取り整形部を形成しつつ供給し、前記台紙に貼り付けることにより、シュリンクフィルムを切断分離する必要がないため、切断したシュリンクフィルムを廃棄して無駄を生じてしまうことがなく、また、切断・あるいは溶着などの工程数が増加してしまうことを防止して、角取り整形部が角のように被包装物の一端面から突出して硬化してしまうことを防止することが可能なシュリンクフィルム付台紙の包装を提供することができる。
本発明のシュリンクフィルム付台紙の包装方法は、前記収縮工程において、前記被包装物の前記軸方向一端部よりも前記シュリンクフィルムの前記被覆端部を前記軸方向一端部よりはみ出すようにして前記被包装物を収納した状態で熱処理することにより、はみ出したシュリンクフィルムを被覆端部として被包装物の前記軸方向一端部側の面を被覆することが可能となる。
本発明によれば、シュリンクフィルムを切断分離する必要がないため、切断したシュリンクフィルムを廃棄して無駄を生じてしまうことがなく、切断・あるいは溶着などの工程数が増加してしまうことを防止して、被包装物の一端面に密着するように包装するとともに、シュリンク後のシュリンクフィルムが角のように被包装物の一端面から突出して硬化してしまうことを防止して、被包装物の包装後における商品見栄えを向上し、被包装物の包装後における危険排除を可能とし、被包装物のほこりよけを可能とすることができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態における表面を示す平面図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態におけるシュリンクフィルムを示す拡大平面図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態におけるシュリンクフィルムの筒状形成状態を示す模式斜視図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態における筒状シュリンクフィルムの切断位置を示す模式平面図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態における被包装物収納状態を示す模式斜視図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態におけるシュリンクフィルムのシュリンク状態を示す模式斜視図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態における包装方法を示すフローチャートである。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の第1実施形態の他の例における被包装物収納状態を示す模式斜視図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。 本発明に係るシュリンクフィルム付台紙の実施例における図である。
以下、本発明に係るシュリンクフィルム付台紙、包装方法の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるシュリンクフィルム付台紙を示す平面図であり、図2は、本実施形態におけるシュリンクフィルムを示す拡大平面図であり、これらの図において、符号10は、シュリンクフィルム付台紙である。
本実施形態のシュリンクフィルム付台紙10は、図1に示すように、被包装物を包装するシュリンクフィルム(熱収縮性フィルム)11と、シュリンクフィルム11が接着部13によって片面に貼着された台紙12とから構成される。
図3は、本実施形態におけるシュリンクフィルムの筒状形成状態を示す模式斜視図であり、図4は、本実施形態における筒状シュリンクフィルムの切断位置を示す模式平面図である。
シュリンクフィルム11は筒状とされ、図3に示すように、平らなシュリンクフィルムを両側縁11a,11bが重なるようにし、筒状に丸めて重なり合った側縁11a,11b同士を接着して封筒貼りにすることでシール部11cを形成して、筒状のシュリンクフィルム11とし、図4に示すように、軸方向に所定の長さを有するように切断したものである。筒状のシュリンクフィルム11は、筒をつぶすように折られて略矩形に畳まれており、シール部11cのX方向(周方向)の中心が台紙12側の幅方向の中央位置である中心線14に一致するように折り畳まれている。
シュリンクフィルム11の材質としては、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、或いは、ポリエステル系の樹脂が好ましく用いられる。ポリエステル系の樹脂として、農産物由来の持続可能な素材である、ポリ乳酸を用いることも可能であり、環境に対応した包装として好ましく用いることができる。
シュリンクフィルム11は、熱で収縮するフィルムであればよく、また、筒としての周方向の収縮が、軸方向の収縮より大きいフィルムが、シュリンク包装を行う際の収縮時に被包装物100がシュリンクフィルム11から外れることがないので、本用途には適している。なお、この収縮性のより大きい周方向を収縮方向と称する。
シュリンクフィルム11は、図1,図2に示すように、筒状のZ方向上側が被包装物100のZ軸方向における天面101(上面)を被覆する被覆端部19とされている。
図5は、本実施形態における被包装物収納状態を示す模式斜視図であり、図6は、本実施形態におけるシュリンクフィルムのシュリンク状態を示す模式斜視図である。
台紙12は、図1,図5,図6に示すように、縦長の略矩形とされる輪郭形状を有する枚葉材からなり、筒状のシュリンクフィルム11の軸線が台紙12の縦方向(Z方向)の中心線14に沿うように設けられた矩形状の接着部13により台紙12の前面に貼着されている。この際、シュリンクフィルム11を筒状としたシール部(貼り合わせ部分)11cが接着部13と一致するように貼着する。シュリンクフィルム11が中心線14に対して対称の位置となるように貼着されているが、商品形状、デザイン等の要因により左右どちらかに偏って貼着することもできる。また、シュリンクフィルム11はその下端が台紙12の輪郭下端と略一致するように設けられているが、これも任意のZ方向位置に貼着することもできる。
本実施形態のシュリンクフィルム付台紙10に用いる台紙12には、紙、プラスチックシート、或いは金属板などの板状のものが使用できる。紙としては、厚紙で腰のあるものであれば、特に限定されない。また表面にアルミ蒸着層のあるアルミ蒸着紙なども使用できる。
矩形の台紙12において、図1,図5,図6に示すように、Z方向上側には表示面12Aが設けられ、被包装物である商品に関する説明等、所定のデザインが印刷等により形成される。表示面12AのZ方向上端部近傍でX方向(幅方向)の中央部には、吊り下げ孔12aが設けられる。この吊り下げ孔12aは、店舗などで商品展示台に設けられたフックなどを通して店頭で吊下げ展示できるようになっている。
接着部13は、図1〜図6に示すように、Z方向に細長い略矩形とされて、後述するように、筒状のシュリンクフィルム11よりも所定の寸法d13程度短いZ方向長さ寸法とされて、その全長に亘って均一な所定の幅方向(X方向)寸法に設定される。
接着部13に用いる接着剤には、特許文献1のように粘着剤を用いてもよい。また、ホットメルト接着剤を用いてもよい。特に日の当たる店頭などで、高温に曝されることを考慮すると反応型ホットメルト接着剤が好ましく用いることができる。従来のホットメルト接着剤は、熱可塑性樹脂を成分として、固形のホットメルト接着剤を加熱、融解して塗布し、冷却することにより固化・接着するものであり、耐熱性の点では限界がある。
反応型ホットメルト接着剤は、最初は固形であって、これを加熱溶融させて用いることは、従来の可塑性樹脂のホットメルト接着剤と同じであるが、塗布、冷却後に、反応が進み硬化して、耐熱性などの物性の高い接着性が得られる。ウレタン樹脂を主成分とした反応型ホットメルト接着剤は、加熱溶融により生成されたウレタンプレポリマーが、冷却されると末端イソシアネート基を残した状態で固化し、冷却された後も、空気中や被着材に含まれる水分と末端イソシアネート基が反応し、高分子化が進み、より耐熱性の高い接着性を得ることができる。ウレタン樹脂を主成分とした反応型ホットメルト接着剤は、塗布後に特に硬化を進めるための処理を必要としないので、好ましく用いることができる。
筒状のシュリンクフィルム11には、図1〜図6に示すように、その軸線方向にミシン目線15,15が設けられている。ミシン目線15,15は、シュリンクフィルム11を切断するための切断補助線であって、シュリンクフィルム11から被包装物100を取り出そうとするときに切断される。したがって、ミシン目線15,15は、被包装物100のX方向寸に対応してその幅方向間隔が設定され、シュリンクフィルム11の全周寸法に対して半分よりも被包装物100の厚さ寸法(Y方向寸法)に対応して狭い間隔となるように設定される。
ミシン目線15,15は、図1〜図6に示すように、列状に並んだ複数の微小な貫通孔から構成されており、容器(被包装物)100の後方に位置する部分に設けられる。つまり、 ミシン目線15,15の形成位置は、容器100の後方、接着部13の両脇位置に設けられて、シュリンクフィルム11の開封容易性を向上する。さらに、商品デザイン等を阻害しない位置とすることもできる。
2本のミシン目線15,15は、図1〜図6に示すように、筒状シュリンクフィルム11の軸方向全長にわたって筒状シュリンクフィルム11の上下方向に沿って形成される。筒状シュリンクフィルム11のどちらかの端部、好ましくは最下部には形成されていないこともできる。また、ミシン目線15,15は、1本のみまたは3本以上形成されていてもよく、さらに、ミシン目線を設けない包装とすることもできる。
被覆端部19は、図5に示すように、シュリンクフィルム11をシュリンクさせるように被包装物100をシュリンクフィルム11に挿入した際に、被包装物100の天面101よりも上側にはみ出させる部分として設定されるとともに、被覆端部19は、図6に示すように、シュリンクフィルム11をシュリンクさせた際に、被包装物100の胴部102よりも上側で天面101(上面)に密着して包み込むように設けられる。
次に、シュリンクフィルム11における被覆端部19、角取り整形部19Aの輪郭形状や相対的な関係について説明する。
筒状のシュリンクフィルム11は、図1,図2に示すように、筒をつぶすように折られて矩形とされており、台紙12の中心線14と一致するシュリンクフィルム11の中心線14に対して、シール部11cの幅方向の中心が一致するように、シュリンクフィルム11の幅方向中央位置にシール部11cが設けられている。シュリンクフィルム11に関しても、貼り着け位置は他の状態とすることも可能である。
また、シュリンクフィルム11は、その上端がX方向の直線を為すように形成されており、ミシン目線15,15の内側領域付近となる中心線14付近における上端部11eが直線状に形成されている。
シール部11cの幅方向寸法は、接着部13の幅方向寸法より小さく設定され、シール部11cと接着部13とがX方向において互いに重なる位置とされ、シュリンクフィルム11の周方向すなわちX方向において、シール部11cと接着部13が2本のミシン目線15,15の間に位置する。シール部11cと接着部13とは、X方向において互いに重なっていればよく、シール部11cの幅方向中心と接着部13の幅方向中心とが一致する必要はない。
被覆端部19においては、図4に示すように、長尺の筒状シュリンクフィルム11Aの上下がZ方向上側に突出するように、その両端が湾曲した輪郭形状に切断される。これにより、図1,図2に示すように、シュリンクフィルム11は、被覆端部19のX方向両側位置が軸方向(Z方向)と直交する幅方向(X方向)中心側から外側に向けて、Z方向上側(一端部側)から下側(他端部側)へ傾斜した輪郭となる角取り整形部19A,19Aを有する輪郭とされている。
同様に、シュリンクフィルム11の下端部は、図1,図4に示すように、上端部の形状に対応して、方向(X方向)中心側から外側に向けて、Z方向上側(一端部側)から下側(他端部側)へ傾斜した輪郭となる角取り整形部19B,19Bを有する輪郭とされている。
シュリンクフィルム11の上端部側(Z方向端部側)には、図1,図2,図4に示すように、台紙12の中心線14と一致する接着部13の中心線14に対して、X方向(左右方向)に対象になるように、角取り整形部19A,19Aが配置されている。
角取り整形部19A,19Aは、図1,図2,図4に示すように、それぞれその中心線14側の端部19aとX方向両外側の端部19bとの間となる中央部で軸方向一端部側(Z方向上側)に突出する輪郭を有するとともに、それぞれ端部19aと端部19bとの間で軸方向一端部側(Z方向上側)から滑らかに湾曲する湾曲形状を有する輪郭として形成されている。つまり、端部19aと端部19bとを結んだ直線よりも、角取り整形部19Aの中央部が外側に位置していることができる。
この角取り整形部19A,19Aの輪郭形状は、後述するように、シュリンクした際に、被覆端部19におけるシュリンクフィルム11が被包装物100の天面101に密着して、この被包装物100の天面101から離間した部分が生じないような形状として設定される。したがって、角取り整形部19A,19Aの輪郭形状は、被包装物100の天面101付近の形状および被覆端部19となるシュリンク前に、面101からはみ出した状態とされる被包装物100のZ方向寸法によって個別に設定されることが好ましい。
この場合、角取り整形部19A,19Aの輪郭形状設定に影響するのは、被包装物100の天面101付近の平面視した輪郭形状と、そのZ軸方向における径寸法の変化度合いと、被包装物100の天面101付近におけるシュリンクフィルム11における被覆端部19の径寸法との差と、この差のZ軸方向における径寸法の変化度合い、などが要因として挙げられる。
なお、この角取り整形部19A,19Aの輪郭形状設定は、実際にシュリンクフィルム11内に対応する被包装物100を挿入した状態でシュリンクさせて、被包装物100の天面101との密着状態を精査することで決定することができる。
被覆端部19に対応する領域およびその外側領域には、収縮抑制層19Mが設けられる。収縮抑制層19Mは、シュリンクフィルム11をシュリンクさせる熱処理において、シュリンクフィルム11が外側にめくり返らないように、シュリンクフィルム11の内面よりも外面の収縮率を小さくするものとされ、具体的には、アクリル系またはウレタン系等のインクからなる印刷層、あるいは、アクリル系またはウレタン系等からなるニスコート層を被覆端部19となるシュリンクフィルム11に形成するものとされる。
収縮抑制層19Mは、その熱特性、および、被包装物100の天面101付近の形状によってシュリンクフィルム11表面、または、シュリンクフィルム11裏面に印刷形成するものとされる。
収縮抑制層19Mは、少なくとも被覆端部19に対応する領域に設けられる。
ここで、収縮抑制層19Mが、被覆端部19に対応する領域に加えて、被覆端部19の外側であるZ方向下側の領域に設けられることもできる。この場合、シュリンクフィルム11に対する商品展示用のデザイン、文字等に連続するように収縮抑制層19Mの印刷領域を設定して形成することができる。
また、収縮抑制層19Mが、被覆端部19に対応する領域に加えて、被覆端部19の外側であるZ方向上側の領域に設けられることもできる。この被覆端部19のZ方向上側は、後述するように、長尺の筒状シュリンクフィルム11Aを切断する前においては、シュリンクフィルム11の下端部側の領域であり、切断線より切断されたシュリンクフィルム11においては、角取り整形部19B,19Bを含むシュリンクフィルム11の下端部側の領域である。
この場合、シュリンクフィルム11の下端側領域が被包装物100の底面との密着状態となるようにシュリンクフィルム11を収縮させることができる。このシュリンクフィルム11の下端部側では、シュリンク時に、被包装物100の底面の全域をシュリンクフィルム11で覆う必要がないが、この収縮抑制層19Mによって、シュリンクフィルム11の下端側が被包装物100から離間する側にシュリンクしてしまうことを防止できる。
特に、シュリンクフィルム11をシュリンクさせる熱処理において、角取り整形部19B,19Bが、外側にめくり返らないように、シュリンクフィルム11の内面よりも外面の収縮率を小さくすることで、尖った輪郭形状である角取り整形部19B,19Bが、被包装物100の底面との密着するようにシュリンクさせることが可能となる。
被覆端部19における角取り整形部19A,19Aで挟まれた部分は、被包装物100を収納した際に商品視認される前側となる被覆前端部19Cと、台紙12に貼り付けられる後側の被覆後端部19Dとされる。被覆前端部19Cと被覆後端部19Dとは、その全面に収縮抑制層19Mが設けられることが好ましい。
この端部19a,端部19aで挟まれた被覆前端部19Cと被覆後端部19Dとは、Z方向上側の輪郭が、X方向に延在する直線となるように形成されていることができる。これにより、端部19a,端部19aで挟まれたシュリンクフィルム11のZ方向上側端部11eは、直線として形成される。
被覆端部19のZ方向下端は、接着部13の上端13a付近までとして設定されることができるが、接着部13の上端13aよりも上側として設定することもできる。
被覆端部19のZ方向寸法d19は、図2に示すように、シュリンクフィルム11のZ方向上側端部11eから接着部13の上端13aまでの寸法d13に対して、被包装物100の形状に応じて、設定することが可能であるが、被包装物100の天面101のY方向寸法(奥行き)に対して、その1/2倍よりも1mm〜3mm、好ましくは、1.5mm〜2.5mm大きくなるように設定することができる。
被覆端部19においては、図2に示すように、その幅寸法、つまり、中心線14側の端部19aからシュリンクフィルム11のX方向外側端部までの寸法d19aの設定には、上述したように、被包装物100の形状によって設定されるが、接着部13の幅寸法、および、ミシン目線15とミシン目線15との間隔寸法(寸法)d6も考慮される。
角取り整形部19Aにおいては、図2に示すように、その軸方向寸法、つまり、その下側端部19bからシュリンクフィルム11のZ方向上側端部11eまでのZ方向寸法d19bは、上述したように、被包装物100の形状によって設定されるが、シュリンクフィルム11のZ方向上側端部11eから接着部13の上端13aまでの寸法d13も考慮される。
上記をまとめると、本実施形態のシュリンクフィルム付台紙10においては、図2に示すように、以下の寸法を設定する。
・Z方向における接着部13の上端部13aとシュリンクフィルム11の上端部(軸方向端部)11dとの距離(寸法)d13
・X方向におけるシール部11cの幅寸法(寸法)d4
・X方向における接着部13の幅寸法(寸法)d5
・X方向における角取り整形部19Aの端部19aと端部19bとの寸法d19a
・Z方向における角取り整形部19Aの端部19aと端部19bとの寸法d19b
・Z方向における角取り整形部19Aの端部19aと被包装物100の天面101との距離d19
寸法d13は、寸法d19との差が、0mm〜5mm、好ましくは、0mm〜2mmの範囲に設定できる。寸法(d13−d19)は、この下限値よりも小さくなると、輪転機等で連続的にシュリンクフィルム付台紙10を製造する際に、接着剤がシュリンクフィルム11における被覆端部19にはみ出してしまい、好ましくない。また、寸法(d13−d19)は、この上限値よりも大きくなると、被包装物100が台紙12前面と直交する方向に引っ張られた際に、被包装物100が剥離してしまう可能性があり好ましくない。
寸法d4は、3mm〜10mm、好ましくは、5mm〜8mmの範囲に設定できる。寸法d4は、この下限値よりも小さくなると、接着不良によりシュリンクフィルム11が筒状に形成されない可能性があり好ましくない。また、寸法d4は、この上限値よりも大きくなると、シール部11cに必要なフィルムがムダに多くなってコストが増大するとともに、被包装物100の大きさによっては、ミシン目線15,15からシール部11cがはみ出す可能性があり好ましくない。
寸法d5は、5mm〜50mm、好ましくは、10mm〜15mmの範囲に設定できる。寸法d5は、この下限値よりも小さくなると、接着不良によりシュリンクフィルム11の保持、あるいは、被包装物100の保持が充分になされない可能性があり好ましくない。また、寸法d5は、この上限値よりも大きくなると、接着部13に必要な接着剤がムダに多くなってコストが増大するとともに、被包装物100の大きさによっては、ミシン目線15,15から接着部13がはみ出す可能性があり好ましくない。
シュリンクフィルム11Aは、幅広で長尺とされる枚葉のシュリンクフィルムに収縮抑制層19Mの形成を含む必要な印刷を施し、図3に示すように、スリットして幅方向の中央付近位置にミシン目線15,15を形成するとともに、幅方向の両端を重ね合わせて、封筒貼りしてシール部11cを設け、決められた折径になるように筒状にし、筒をつぶすように折って長尺のまま紙管に巻き取っておく。このとき、上述したようにミシン目線15,15を形成しないことや、異なる位置あるいは異なる本数として設定することなどもできる。
このとき、収縮抑制層19Mは、少なくとも被覆端部19に対応する領域に設けられる。また、収縮抑制層19Mが、被覆端部19その外側(下側および/または上側)領域に設けられることもできる。収縮抑制層19Mは、その熱特性、および、被包装物100の天面101付近の形状によってシュリンクフィルム11表面、または、シュリンクフィルム11裏面に印刷形成するものとされる。
台紙12も、必要に応じて印刷を施した多面付けの台紙用紙から、断裁や、抜き工程によって、表示面12Aを有し1枚ずつ切り離された台紙12としておく。このとき吊下げ孔12aを同時に抜き工程で開けることができる。
紙管に巻き取られていた、長尺の筒状のシュリンクフィルム11Aを、被覆端部19における角取り整形部19A,19A形状に合わせて寸法d19a、寸法d19bを設定可能となるように所定の切断線形状となるとともに、この切断線の軸方向間隔に合わせて寸法d19を設定可能となるように所定の長さとして切断し、この筒状のシュリンクフィルム11を、接着剤が必要部分に塗布されて接着部13が形成された台紙12に接着部13を介して、寸法d13が所定範囲となるように固定して取り付ける。
このとき、反応型ホットメルト接着剤を塗布した塗布部に、この反応型ホットメルト接着剤の温度が50℃から55℃の時に、シュリンクフィルム11を取り付けて、冷却ロールで押圧させて接着させることで、シュリンクフィルム11が反応型ホットメルト接着剤の熱によって収縮するのを防ぐことができ、また、反応型ホットメルト接着剤を冷却することによって、その粘性を低下させて初期接着強度を高めることができる。
本実施形態のシュリンクフィルム付台紙10における包装方法について説明する。
まず、準備工程として、シュリンクフィルム付台紙10および被包装物100を準備する。
図5は、本実施形態におけるシュリンクフィルム付台紙の包装方法と示すフローチャートである。
このとき、図7に示す被包装物準備工程S01として、対象となる被包装物100における胴部102の径寸法、および、天面101の径寸法とそのZ方向(軸方向)での変化度合いを特定する。
次いで、図7に示す角取り整形部設定準備工程S02として、これらの被包装物100の各寸法に対して、シュリンクフィルム付台紙10におけるシュリンクフィルム11径寸法、Z軸方向寸法、および、端部11e側の輪郭形状、つまり寸法d19a、寸法d19bを設定することで、角取り整形部19A,19Aの形状を設定する。
この状態で、実際に、設定した状態のシュリンクフィルム11により被包装物100をシュリンク包装して、実地に確かめて、被包装物100の天面101に被覆端部19が密着して全体を被覆できているかを確認し、充分でない場合には、シュリンクフィルム11における各寸法を再設定し、所定の状態でシュリンク包装可能な寸法を設定する。
その後、上述したように、連続して供給される長尺状の筒状シュリンクフィルム11AをX方向両端が軸方向に傾斜した形状に切断して被覆端部19に角取り整形部19A,19Aを形成しつつ供給し、接着部13を設けた台紙12に貼り付ける製造方法により、シュリンクフィルム付台紙10を製造する。
次に、図7に示す挿入工程S03として、このシュリンクフィルム付台紙10を用いて、図5に示すように、被包装物100を包装するためには、挿入工程として、シュリンクフィルム11の筒状の中に被包装物100を上下の開口部より挿入しZ方向における位置決めする。
このとき、被覆端部19における被包装物100の天面101の位置をZ軸方向調節して、シュリンクフィルム11の上端部11eに対するZ方向(軸方向)位置が所定寸法となるように合わせることで寸法d19を所定範囲となるように設定し、図5に示すように、被覆端部19が被包装物100の天面101からZ方向にはみ出した状態となるように設定する。
同時に、X方向において、被包装物100の中心軸線が、台紙12の中止線14に対して所定の位置にあることを確認するとともに、Y方向においても、台紙12に対して被包装物100が所定の位置にあることを確認する。
次いで、収縮工程として、シュリンクフィルム11の筒状の中に被包装物100が所定位置に挿入されたシュリンクフィルム付台紙10を、シュリンクトンネルなどで、180℃近辺あるいは、55〜60℃程度で加熱して、シュリンクフィルム11を収縮させるシュリンク包装をおこなう。
このとき、まず、図7に示す前収縮工程S04として、最初に被包装物100の挿入されたシュリンクフィルム11に対して角取り整形部19A,19Aで挟まれた前面側(一面側)に熱風を当てることで表面側の被覆前端部19C部分のシュリンクフィルムを収縮させる。
次に、図7に示す後収縮工程S05として、角取り整形部19A,19Aで挟まれた後面側に熱風を当てることで後側の被覆後端部19D部分のシュリンクフィルムを被覆前端部19Cのシュリンクフィルムに重なるように収縮させる。
これにより、角取り整形部19A,19Aで挟まれた2つの被覆端部19C,19Dによって被包装物100の天面101に密着するようにシュリンク包装するとともに、シュリンクした角取り整形部19A,19Aによって、シュリンクフィルムが角のように被包装物100の天面101から突出して硬化してしまうことを防止しつつ、シュリンクフィルム11を被包装物100の形状に沿って密着した状態で、被包装物100がシュリンクフィルム付台紙10で包装される。
本実施形態のシュリンクフィルム付台紙10によれば、シュリンクフィルム11の前側と後側に位置する2つの被覆端部19C,19Dによって被包装物100の天面101の全体をシュリンク包装することが可能となるとともに、シュリンクした角取り整形部19A,19Aによって、シュリンクフィルムが角のように被包装物100の天面101から突出して硬化してしまうことを防止しつつ、シュリンクフィルム11を被包装物100の形状に沿って密着した状態で、被包装物100がシュリンクフィルム付台紙10で包装される。
本実施形態においては、ミシン目線15,15を接着部13の両側に位置するように設けたが、図8に示すように、片方の角取り整形部19Aの両側に位置するように設けることや、これ以外にも、2本ミシン目線15,15を被包装物100の前面側にX方向に所定の間隔を持って位置するように設けることも可能である。また、ミシン目線を被包装物100の周方向位置における任意の場所で1本とすることや、ミシン目線を設けないこともできる。
以下、本発明にかかる実施例を説明する。
実験例として、上述したように製造するシュリンクフィルム付台紙10において、筒状のシュリンクフィルム11を用意し、被包装物100として、略円筒状の容器を設定した。
なお、この実験例において被包装物100は、前後につぶれた円筒状とされ、それぞれの径寸法は、それぞれキャップである天面101において、前後径寸法;29mm、左右径寸法;32mmとされ、上端に位置するキャップ部分においては、これらの径寸法は軸方向に変化しない。
また、この実験例においては、シュリンクフィルムとして、厚さ40μm程度のハイブリッドスチレン製フィルムを用いた。
<評価方法(外観確認)>
シュリンクフィルム上端部のカットによる角取り整形部19Aの形状(角取り)、印刷有無、内容物からのはみ出しの長さの条件を変えたサンプルを作成した。
角取り整形部19Aの形状(寸法条件)としては、図9〜図12に示したd19a,d19bおよび、直線状または曲線状とされたカット形状として設定した。また、被覆端部19が被包装物100天面からはみ出す寸法d19は、図13に示した。
また、シュリンク後のサンプルの角の立ち具合、内容物天面部のオーバーラップ率を確認した。
ここで、オーバーラップ率とは、被包装物の天面全体に対して、シュリンクフィルムの被覆端部が天面を覆っている割合である。
<角の立ち具合>
角取り整形部19A付近におけるシュリンクフィルムの角の立ち具合は目視により以下のように評価した。
0:角が全くない
1:角はあるが尖りが小さく危険性が低い
2:角があり、やや危険性がある
3:角があり、危険性がある
<評価>
角の立ち具合は0、1が合格
オーバーラップ率は95%以上が合格
上記評価内容の両方が合格であれば○、片方なら△、両方不合格なら×
とした。
これらの結果を表1に示した。
なお、これらの図表において、カット形状とは、角取り整形部19Aの形成を意味し、また、ストレートは角取り整形部19Aを形成しないことを意味する。また、カット形状として、縦とは、寸法d19bを意味し、横とは、寸法d19aを意味する。また、上側はみ出しとは、被覆端部19の寸法d19を意味する。また、印刷の有無および表裏とは、収縮抑制層19Mの形成有無、および、その印刷面の位置を意味する。
これらの結果から、角取り整形部19Aの形成により、シュリンクフィルムに角ができずに被包装物100天面101に密着した包装をおこなえることがわかる。
<角取り整形部の湾曲>
さらに、実験例として、角取り整形部19Aにおける、シュリンクフィルム輪郭形状の湾曲状態設定をおこなった。
目盛り付きのシュリンクフィルム11を用意し、上記の被包装物100に対してシュリンク包装をおこなった
図14に示すシュリンクフィルム11において、図の左側上端位置では、曲線状にカットした。
また、図14に示すシュリンクフィルム11において、図の右側上端位置では、カットなしとした。
シュリンク包装をおこなったシュリンクフィルム11においては、図15に示す左側上端位置で、角なし:痛くない、という状態となった。
また、シュリンク包装をおこなったシュリンクフィルム11においては、図15に示す右側上端位置で、角あり:痛い、という状態となった。
この結果から、カットなしとすると角が残ったが、角が残らないように、図16に示すシュリンクフィルムをカット線Cにてカットしようとすると、シュリンクした目盛りを測定することにより、図16に示す左側上位置のように外側に凸状の湾曲線とすることが有効であることがわかった。
この結果から、直線状にカットするよりは、外側に凸状の湾曲線状にカットする方が、シュリンク後に角が残らないためにはより好ましいことが判る。
10…シュリンクフィルム付台紙
11…シュリンクフィルム
11A…シュリンクフィルム(長尺)
11c…シール部
12…台紙
13…接着部
14…中心線
15,15…ミシン目線
19…被覆端部
19A…角取り整形部
19C…被覆前端部(被覆端部)
19D…被覆後端部(被覆端部)
19F…角取り整形部
19M…収縮抑制層
19a…端部
19b…端部
100…被包装物
101…天面(一端面)
102…胴部
d4〜d19b…寸法

Claims (8)

  1. 枚葉の台紙前面に設けられた筒状のシュリンクフィルムにより被包装物が保持されるシュリンクフィルム付台紙であって、
    前記筒状シュリンクフィルムが、その軸方向の全長に延在して枚葉のフィルムを幅方向の両端で重ねて筒状とするために貼り合わされたシール部と、
    前記筒状シュリンクフィルム外面を前記台紙前面に接着する接着部と、
    前記筒状シュリンクフィルムの前記軸方向端部において、前記被包装物の前記軸方向における一端面を被覆する被覆端部と、を有し、
    前記筒状シュリンクフィルムが、略矩形に畳まれた際に、前記被覆端部の軸方向一端部において、前記軸方向と直交する幅方向中心側から外側に向けて、前記軸方向一端部側から他端部側へ傾斜した輪郭となる角取り整形部を有することを特徴とするシュリンクフィルム付台紙。
  2. 前記角取り整形部が、その中央部で前記軸方向一端部側に突出する輪郭を有することを特徴とする請求項1記載のシュリンクフィルム付台紙。
  3. 前記角取り整形部が、前記軸方向一端部側から滑らかに湾曲する湾曲形状として形成されることを特徴とする請求項2記載のシュリンクフィルム付台紙。
  4. 前記被覆端部付近の前記シュリンクフィルム表面には、収縮抑制層が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載のシュリンクフィルム付台紙。
  5. 前記被覆端部が、略矩形に畳まれた前記筒状シュリンクフィルムが前記台紙前面に貼り合わされた際に、前記軸方向と直交する幅方向両側位置に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のシュリンクフィルム付台紙。
  6. 請求項1から5のいずれか記載のシュリンクフィルム付台紙の包装方法であって、
    前記接着部により前記台紙に前記角取り整形部を貼着したシュリンクフィルム付台紙を用意する準備工程と、
    前記シュリンクフィルム内に前記被包装物を挿入する挿入工程と、
    前記シュリンクフィルムを熱処理して収縮させる収縮工程と、を有し、
    前記収縮工程において、最初に被包装物に対して前記角取り整形部で挟まれた一面側に熱風を当てることで前記被覆端部表面側のシュリンクフィルムを収縮させ、次に前記角取り整形部で挟まれた他面側に熱風を当てることで前記被覆端部他面側のシュリンクフィルムを前記被覆端部一面側のシュリンクフィルムに重なるように収縮させることを特徴とするシュリンクフィルム付台紙の包装方法。
  7. 前記準備工程において、連続して供給される長尺状の筒状シュリンクフィルムをその両端が軸方向に傾斜した形状に切断して前記被覆端部に前記角取り整形部を形成しつつ供給し、前記台紙に貼り付けることを特徴とする請求項6記載のシュリンクフィルム付台紙の包装方法。
  8. 前記収縮工程において、前記被包装物の前記軸方向一端部よりも前記シュリンクフィルムの前記被覆端部を前記軸方向一端部よりはみ出すようにして前記被包装物を収納した状態で熱処理することを特徴とする請求項6または7記載のシュリンクフィルム付台紙の包装方法。
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