JP2017056888A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張展開初期のエアバッグによる乗員への加害性を低減する。【解決手段】エアバッグ20は、車両後方側Rのロール折部60と、車両前方側Fのフリップ折部50を有し、保持部材30に囲まれた状態で車両10に配置される。保持部材30は、開口部34からのみエアバッグ20の膨張展開を許容する。フラップ40は、Y字状に連接された第1規制部41、第2規制部42、及び、第3規制部43を有し、エアバッグ20の膨張展開を規制する。第1規制部41は、ロール折部60の開口部34側の部分を覆い、ロール折部60と保持部材30の間に配置される。第2規制部42の先端部は、フリップ折部50に固定される。第3規制部43は、フリップ折部50内に折り込まれる。【選択図】 図1

Description

本発明は、乗員の車両前方に配置されるエアバッグ装置に関する。
車両と前方の物体との衝突時(前突時)に車両の乗員を保護するため、前突用のエアバッグ装置が車両に搭載されている。前突用のエアバッグ装置では、車両の前突時に、エアバッグが乗員の前方で膨張展開して、乗員(少なくとも、乗員の頭部)がエアバッグにより保護される。また、前突用のエアバッグ装置に関しては、乗員が、非正常な姿勢(いわゆる、OOP(Out Of Position)姿勢)をとり、例えば、通常の乗車姿勢よりも前方に傾くときでも、乗員に与えられる危害を軽減することが求められている。特に、エアバッグの膨張展開の初期に、乗員が危害を受ける虞が大きく、エアバッグによる乗員への加害性を低減する必要がある。
そこで、従来、折り畳まれたエアバッグの一部をラッピング部材(フラップ)により覆い、エアバッグの膨張展開初期に、エアバッグの車両後方側(乗員側)への膨張を規制するエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
ところが、特許文献1に記載された従来のエアバッグ装置においては、ラッピング部材によるエアバッグの膨張の規制のみでは、OOP姿勢の乗員に対するエアバッグの加害性を十分に低減するのは難しい。そのため、エアバッグの乗員接触面の中央部に凹部を設けて、ガスが左右へ誘導される形状にエアバッグを形成し、乗員の頭部に向かうエアバッグの突出を抑制している。これに伴い、従来のエアバッグ装置では、エアバッグの形状が複雑になり、エアバッグの製造も困難になっている。
特開2013−10430号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグの形状を複雑にすることなく、膨張展開初期のエアバッグによる乗員への加害性を低減することである。
本発明は、乗員の車両前方に配置されるエアバッグ装置である。エアバッグ装置は、ガスを発生するインフレータと、前記インフレータが発生するガスにより膨張するエアバッグと、前記エアバッグと前記インフレータが固定された固定部、及び、前記固定部と対向する位置に配置された開口部を有し、前記開口部からのみ前記エアバッグの膨張展開を許容する保持部材と、連接部においてY字状に連接された第1規制部、第2規制部、及び、第3規制部を有し、前記開口部からの前記エアバッグの膨張展開を規制するフラップと、を備える。前記エアバッグは、車両後方側に配置されロール折りされたロール折部と、車両前方側に配置され蛇腹折り又はタック折りされたフリップ折部と、を有し、前記保持部材に囲まれた状態で車両に配置される。前記第1規制部は、前記ロール折部の前記開口部側の部分を覆うとともに、前記ロール折部の車両後方側の部分と前記保持部材の間に配置される。前記第2規制部の先端部は、前記フリップ折部に固定される。前記第3規制部は、前記フリップ折部内、又は、前記フリップ折部と前記ロール折部の間に折り込まれる。
本発明によれば、エアバッグの形状を複雑にすることなく、膨張展開初期のエアバッグによる乗員への加害性を低減することができる。
第1実施形態のエアバッグ装置の構成を示す断面図である。 第1実施形態のフラップを示す図である。 第1実施形態のエアバッグの折り畳み手順を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの折り畳み手順を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの折り畳み手順を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの折り畳み手順を示す図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第1実施形態のエアバッグによるOOP姿勢の乗員の保護について説明するための図である。 第1実施形態のエアバッグによるOOP姿勢の乗員の保護について説明するための図である。 第1実施形態のエアバッグによるOOP姿勢の乗員の保護について説明するための図である。 他の例のフラップを示す図である。 他の例のフラップを示す図である。 他の例のフラップを示す図である。 第2実施形態のエアバッグ装置を備えたステアリングホイールを示す斜視図である。 図20の矢印X3方向からみたステアリングホイールの側面図である。 第2実施形態のエアバッグ装置の構成を示す斜視図である。 図20のX4−X4線で切断したエアバッグ装置とボスを示す断面図である。 第2実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。 第2実施形態のエアバッグの膨張展開の仕方を示す断面図である。
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、車両に搭載される前突用のエアバッグ装置であり、車両の前突時に、エアバッグにより車両の乗員を保護する。また、エアバッグ装置は、車両のシートに座った乗員の車両前方に配置されて、乗員の車両前方において、エアバッグにより乗員を受け止める。なお、エアバッグ装置に関する方向と位置は、車両に搭載した状態のエアバッグ装置に基づいて規定し、例えば、車両前方、車両後方等と表す。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のエアバッグ装置1の構成を示す断面図であり、車両10に搭載されたエアバッグ装置1を車両幅方向からみて模式的に示している。なお、図1では、エアバッグ20の内側部分にハッチングを付しており、ハッチング部分の輪郭がエアバッグ20の表面である。
図示のように、車両10は、助手席の車両前方に位置するインストルメントパネル11と、インストルメントパネル11の車両上方に位置するフロントウインドウ12を備えている。エアバッグ装置1は、助手席の車両前方に配置される助手席用のエアバッグ装置であり、膨張展開するエアバッグ20により助手席の乗員を保護する。また、エアバッグ装置1は、インストルメントパネル11に取り付けられて、フロントウインドウ12の車両下方に配置される。
インストルメントパネル11の一部は、エアバッグ装置1のエアバッグカバー13であり、エアバッグ装置1は、インストルメントパネル11内でエアバッグカバー13に取り付けられる。エアバッグカバー13は、エアバッグ装置1を覆うリッド14と、リッド14の裏面に形成された溝状のティアライン15と、インストルメントパネル11内でリッド14から突出する周壁16を有する。
エアバッグ装置1の一部がエアバッグカバー13の内側に収容されて、エアバッグ装置1がエアバッグカバー13の周壁16に取り付けられる。エアバッグ20の膨張展開時に、ティアライン15がエアバッグ20により割られて、リッド14が車室に向かって開き、エアバッグカバー13のリッド14が開放される。エアバッグ20は、開放されたリッド14から車室に向かって展開して、車室内で膨張展開する。
エアバッグ装置1は、ガスを発生するインフレータ3と、膨張展開可能なエアバッグ20と、エアバッグ20を保持する保持部材30と、エアバッグ20に連結されたフラップ40と、固定部材4を備えている。エアバッグ20は、ガス供給孔21を有し、折り畳まれた状態でエアバッグカバー13内に配置される。インフレータ3がガス供給孔21に挿入されて、インフレータ3の一部(ガス発生部)がエアバッグ20内に配置される。インフレータ3がエアバッグ20内でガスを発生して、インフレータ3が発生するガスにより、エアバッグ20が膨張する。また、インフレータ3からエアバッグ20内にガスが供給されて、エアバッグ20が折り畳まれた状態から次第に膨張展開する。
保持部材30は、第1ハウジング31と第2ハウジング32を有し、第1ハウジング31と第2ハウジング32により、折り畳まれたエアバッグ20を保持する。第1ハウジング31は、金属製のケースであり、エアバッグ20の一部を収容する。第2ハウジング32は、布製のラッピング部材であり、エアバッグ20の周囲に配置されて、エアバッグ20を包む。第1ハウジング31の連結部31Aがエアバッグカバー13の周壁16に連結されて、保持部材30がエアバッグカバー13に取り付けられる。これにより、エアバッグ装置1がエアバッグカバー13及びインストルメントパネル11に取り付けられる。
保持部材30は、第1ハウジング31の一部である固定部33と、固定部33と対向する位置に配置された開口部34を有する。エアバッグ20とインフレータ3は、保持部材30の固定部33に固定されて、保持部材30により保持される。保持部材30の開口部34は、例えば、第2ハウジング32に形成されたスリット又は細長い開口であり、エアバッグ20とエアバッグカバー13のリッド14の間に配置されて、リッド14と相対向する。保持部材30は、開口部34からのみエアバッグ20の膨張展開を許容する。エアバッグ20は、開口部34から保持部材30の外部である車室に向かって膨張展開する。
固定部材4は、エアバッグ20内でインフレータ3を囲む環状部材(図示せず)と、環状部材から突出してエアバッグ20の外部に位置する複数の取付部材4Aを有する。取付部材4Aは、エアバッグ20から突出するボルト4Bと、ボルト4Bに螺合するナット4Cからなる。エアバッグ20、第2ハウジング32、第1ハウジング31、及び、インフレータ3のフランジ3Aに形成された連結孔を取付部材4Aのボルト4Bが貫通した状態で、ナット4Cがボルト4Bに螺合する。これにより、エアバッグ20、保持部材30(第2ハウジング32、第1ハウジング31)、及び、インフレータ3が連結されて、エアバッグ20とインフレータ3が保持部材30に取り付けられる。固定部材4は、取付部材4Aにより、保持部材30の固定部33にエアバッグ20とインフレータ3を固定する。
フラップ40は、1つ又は複数の布により形成された規制部材であり、エアバッグ20の膨張展開を規制する。フラップ40は、保持部材30内で、折り畳まれたエアバッグ20の所定部に重なるように、エアバッグ20の表面に沿って配置される。エアバッグ20の表面は、膨張したエアバッグ20の外側の面(外面)であり、フラップ40は、エアバッグ20が膨張したときに、エアバッグ20の外側に位置する。
図2は、第1実施形態のフラップ40を示す図であり、エアバッグ20から外したフラップ40を示している。図2Aは、図1に対応するフラップ40の断面図であり、図2Bは、フラップ40の斜視図である。
図示のように、フラップ40は、3つの規制部(第1規制部41、第2規制部42、第3規制部43)と、連接部44と、第1規制部41の先端の第1端部45と、第2規制部42の先端の第2端部46と、第3規制部43の先端の第3端部47を有する。
第1規制部41、第2規制部42、及び、第3規制部43は、一端が留められて他端が自由端であるフラップ状にそれぞれ形成されたフラップ部である。フラップ40は、第1規制部41、第2規制部42、及び、第3規制部43により、エアバッグ20の膨張展開を規制する。第1規制部41と第3規制部43は、1つの矩形状の布であり、連接部44は、第1規制部41と第3規制部43の間に位置する。第2規制部42は、1つの矩形状の布であり、連接部44で、第1規制部41と第3規制部43に縫製により接合される。
第1規制部41、第2規制部42、及び、第3規制部43が連接部44においてY字状に連接されて、フラップ40がY字状に形成される。第1端部45は、第1規制部41の先端部であり、第2端部46は、第2規制部42の先端部である。第3端部47は、第3規制部43の先端部であり、第1端部45、第2端部46、及び、第3端部47は、Y字状のフラップ40の3つの先端に位置する。エアバッグ20の折り畳み時に(図1参照)、フラップ40の各部41〜47がエアバッグ20の所定位置に配置される。
図3〜図6は、第1実施形態のエアバッグ20の折り畳み手順を示す図であり、各折り畳み段階のエアバッグ20を模式的に示している。また、図3A〜図6Aは、エアバッグ20の平面図であり、図3B〜図5Bは、それぞれ図3A〜図5Aの矢印X1方向からみたエアバッグ20の側面図である。図5Cと図6Bは、それぞれ図5Aと図6Aの矢印X2方向からみたエアバッグ20の正面図である。図5Cは、エアバッグ20の折り畳み形状を省略して、細長い形状に簡略化したエアバッグ20を示している。図6Bは、図5Cに示すエアバッグ20を折り畳んだ状態を示している。
図示のように、エアバッグ20は、布製の袋体であり、1つのベントホール22(図3参照)と、内部に形成された1つの気室23を有する。エアバッグ20の膨張展開時に、ガスは、ベントホール22を通って、エアバッグ20の内部から外部に排出される。固定部材4は、エアバッグ20内に配置され、固定部材4の複数の取付部材4Aは、エアバッグ20から突出する。フラップ40の第2端部46と第3端部47は、縫製によりエアバッグ20に接合されて、エアバッグ20の表面に固定される。
エアバッグ20の折り畳み時には、まず(図3参照)、エアバッグ20の車両前方側Fの部分をフリップ折りして、エアバッグ20の車両前方側Fに、フリップ折り形状のフリップ折部50を形成する。フリップ折りは、蛇腹折り、又は、エアバッグ20の外面をひだ状に折ったタック折りであり、従って、フリップ折り形状は、蛇腹折り形状又はタック折り形状である。フリップ折部50で、エアバッグ20は、蛇腹折り又はタック折りにより、車両前方側Fと車両後方側Rとに交互に折り返すようにして、折り返し方向を交互に変更しつつ折り畳まれる。これにより、蛇腹状に又はタック状に折り畳まれたフリップ折部50が形成される。
フリップ折部50は、エアバッグ20の蛇腹折り又はタック折りされた部分である。エアバッグ20を蛇腹折りするときには、エアバッグ20が広げられて、エアバッグ20の重なる部分が一体に蛇腹状に折り畳まれる。エアバッグ20をタック折りするときには、エアバッグ20が広げられて、エアバッグ20の重なる部分のうちの一方の部分が、タックを作るように折り返されて、タック状に折り畳まれる。ここでは、フリップ折部50は、タック折り形状のタック折部であり、タック折りによりエアバッグ20に形成される。
具体的には、エアバッグ20の車両前方側Fの部分をエアバッグ20内に折り込むようにして、1つのタックを作り、エアバッグ20の車両前方側Fに、タック折りされたフリップ折部50を形成する。同時に、フラップ40の第3規制部43をフリップ折部50のエアバッグ20の間に配置し、フラップ40の第3端部47をフリップ折部50内に位置させる。また、フラップ40の第1規制部41と第2規制部42をフリップ折部50に重ねて配置する。
次に、エアバッグ20の車両後方側Rの部分をロール折りして、エアバッグ20の車両後方側Rに、ロール折り形状のロール折部60を形成する(図4参照)。その際、保持部材30の固定部33が位置する側(固定部33側)(図3Bでは右側)において、エアバッグ20を車両後方側Rから車両前方側Fに向かって巻き付けて(図3Bの矢印M1参照)、エアバッグ20をロール状に折り畳む。続いて、エアバッグ20のロール折りした部分を、固定部33の反対側に折り返して(図4Bの矢印M2参照)、エアバッグ20の車両後方側Rに、ロール状に折り畳まれたロール折部60を形成する。
ロール折部60は、エアバッグ20のロール折りされた部分であり、フリップ折部50の車両後方側Rの部分に重ねて配置される。その状態で、フラップ40の第1規制部41と第2規制部42を、フリップ折部50とロール折部60を覆うように配置する。また、フリップ折部50の車両前方側Fの部分をロール折部60に向かって折り返して(図4Bの矢印M3参照)、車両後方側Rの部分を除くロール折部60の周囲にフリップ折部50を配置する(図5参照)。その際、フラップ40の第3規制部43と連接部44をフリップ折部50内に位置させる。フラップ40の第3端部47は、フリップ折部50内でフリップ折部50に固定され、フラップ40の第2端部46は、フリップ折部50外でフリップ折部50に固定される。
続いて、ロール折部60の車両後方側Rの部分を覆うように、フラップ40の第1規制部41を、ロール折部60の周囲に配置し、車両後方側Rでロール折部60内に押し込む。また、第1規制部41をロール折部60内で折り返して、フラップ40の第1端部45をロール折部60外に位置させる。最後に、保持部材30の幅に合わせて、エアバッグ20の車両幅方向の両側部24を、車両幅方向の内側に折り畳んで、エアバッグ20の車両幅方向の中央部25に重ねて配置する(図6参照)。その状態で、エアバッグ20のベントホール22は、折り畳まれたエアバッグ20の一方の側部24に位置する。
以上の手順でエアバッグ20を折り畳んだ後、エアバッグ装置1を組み立てて、エアバッグ20を保持部材30内に配置する(図1参照)。エアバッグ20は、折り畳まれた状態で、保持部材30により保持される。また、エアバッグ装置1は、車両10に搭載されて、助手席の乗員の車両前方に配置される。折り畳まれたエアバッグ20は、第1折部であるフリップ折部50と、第2折部であるロール折部60を有し、保持部材30に囲まれた状態で車両10に配置される。
車両10に配置されたエアバッグ20において、フリップ折部50は車両前方側Fに配置され、ロール折部60は車両後方側Rに配置される。また、エアバッグ20の折り畳まれた両側部24は、エアバッグ20の中央部25に対して保持部材30の開口部34側に配置されて、中央部25を覆う。フリップ折部50は、少なくともロール折部60の車両前方側Fに配置されており、ここでは、ロール折部60の車両前方側Fに加えて、ロール折部60と保持部材30の固定部33の間にも配置されている。また、フリップ折部50は、ロール折部60と保持部材30の開口部34の間にも配置され、開口部34側からロール折部60を覆う。
エアバッグ20が車両10に配置された状態で、フラップ40の第1規制部41は、ロール折部60の開口部34側の部分(開口側部61)を覆うとともに、ロール折部60の車両後方側Rの部分(後方側部62)と保持部材30の間に配置される。フラップ40の第1端部45は、エアバッグ20に固定されず、ロール折部60よりも保持部材30の固定部33側の位置で、エアバッグ20と保持部材30の間に配置される。
フリップ折部50は、ロール折部60を開口部34側から覆う部分(覆い部51)を有し、フラップ40の第2規制部42は、フリップ折部50の覆い部51に沿って配置される。フラップ40の第2端部46は、覆い部51の開口部34側に配置され、フリップ折部50の覆い部51に固定される。第2端部46と車両前方側Fの保持部材30の間では、フリップ折部50はフラップ40により覆われない。
フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50内、又は、フリップ折部50とロール折部60の間に折り込まれる。また、フリップ折部50は、保持部材30の固定部33に重なる部分(重なり部52)を有する。第3規制部43は、フリップ折部50の重なり部52とロール折部60の間において、フリップ折部50内、又は、フリップ折部50とロール折部60の間に配置される。ここでは、第3規制部43は、フリップ折部50の車両前方側Fの部分(前方側部53)と重なり部52において、フリップ折部50内に配置されて、フリップ折部50内に折り込まれる。フラップ40の第3端部47は、フリップ折部50の重なり部52とロール折部60の間において、フリップ折部50内に配置されて、フリップ折部50に固定される。
車両10の緊急時には、車両10の指示装置から受信した作動信号に基づいて、インフレータ3が作動してガスを発生する。ガスにより、エアバッグ20は、折り畳み形状を解消しつつ、保持部材30の開口部34、及び、開放されたエアバッグカバー13のリッド14を通って、乗員の車両前方側Fで膨張展開する。その際、フラップ40は、開口部34からのエアバッグ20の膨張展開を規制する。
図7〜図13は、第1実施形態のエアバッグ20の膨張展開の仕方を示す断面図であり、エアバッグ装置1とエアバッグ20を図1と同様に模式的に示している。
図示のように、エアバッグ20がガスにより膨張して、エアバッグ20により、保持部材30の開口部34とエアバッグカバー13のリッド14が開放される(図7参照)。その際、エアバッグ20の両側部24(図7〜図13では省略する)が、リッド14を押し開いて、車室内で車両幅方向に展開する。続いて、フリップ折部50とロール折部60が順に膨張展開する。
フリップ折部50の折りは、ロール折部60の折りよりも解け易い。そのため、ガスはロール折部60よりもフリップ折部50に入り易く、フリップ折部50はロール折部60よりも膨張展開し易い。従って、エアバッグ20の膨張展開初期には、フリップ折部50が、ロール折部60よりも前に膨張して、保持部材30の開口部34から膨張展開する。フリップ折部50の膨張に伴い、フリップ折部50により、ロール折部60が車両後方側Rの保持部材30に押し付けられる。その結果、フラップ40の第1規制部41は、ロール折部60と保持部材30の間に挟み込まれて、被挟持部48において、ロール折部60と保持部材30により挟持される。
第1規制部41の被挟持部48は、フラップ40の第1端部45と連接部44の間に位置し、第1規制部41は、連接部44で第2規制部42に連接される。また、フラップ40の第2端部46は、フリップ折部50に固定されている。そのため、フリップ折部50の膨張により、被挟持部48と第2端部46の間で、第1規制部41と第2規制部42にテンションが発生する。これに伴い、ロール折部60が第1規制部41に押さえられて、ロール折部60の展開がフラップ40により規制される。フリップ折部50の膨張の進行に伴い、第1規制部41と第2規制部42は、第1規制部41の被挟持部48を中心に回動するように移動する(図8〜図10参照)。エアバッグ20の車両後方側Rに位置する第1規制部41と第2規制部42により、エアバッグ20の車両後方側Rへの膨張展開が規制される。そのため、エアバッグ20は、車両後方側Rに比べて、車両前方側Fに膨張展開し易い。
インフレータ3がガスを発生したときに、フリップ折部50の覆い部51が、最初に、保持部材30の開口部34から膨張展開する。フラップ40の第2端部46は覆い部51に固定されており、覆い部51の膨張展開に伴い、第2端部46と連接部44の間の第2規制部42のテンションが次第に大きくなる。この第2規制部42により、覆い部51の車両後方側Rへの膨張展開が規制される。これに対し、フラップ40により覆われていない部分(車両前方側Fの部分)では、フリップ折部50の膨張展開が規制されず、フリップ折部50が膨張展開し易い。そのため、フリップ折部50が車両前方側Fで優先的に膨張展開して、フリップ折部50の車両後方側Rへの膨張展開が抑制される。
フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50内に折り込まれており、フリップ折部50は、第3規制部43の少なくとも一方側で膨張する。そのため、第3規制部43は、フリップ折部50内でフリップ折部50により挟持される。また、フリップ折部50の膨張により、第2端部46と第3端部47の間で、第2規制部42と第3規制部43がフリップ折部50とともに展開し、第2規制部42と第3規制部43にテンションが発生する。これに伴い、第1規制部41と第2規制部42が第3規制部43により車両前方側Fに引っ張られて、フラップ40により、エアバッグ20の車両後方側Rへの膨張展開が抑制される。また、エアバッグ20の車両後方側R(乗員側)への突出が抑制され、エアバッグ20のフリップ折部50が乗員側に突出することなく次第に膨張する。
エアバッグ20の膨張展開が開始すると、フリップ折部50は、固定部33に重なる重なり部52から膨張し、固定部33とロール折部60の間で、フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50により早期に挟持される。続いて、第3規制部43は、フリップ折部50の重なり部52と前方側部53において、フリップ折部50により挟持される。そのため、第3規制部43がフリップ折部50により確実に挟持され、第3規制部43が第1規制部41と第2規制部42を車両前方側Fに引っ張る力も大きくなる。従って、フラップ40により、エアバッグ20の車両後方側R及び開口部34側への膨張展開がより抑制される。
エアバッグ20のフリップ折部50が更に膨張すると、フラップ40の第1規制部41がロール折部60と保持部材30の間の箇所から次第に引き出される。また、フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50内から次第に引き出されて、第3端部47を引っ張る。これに伴い、フリップ折部50の第3端部47に固定された部分がフリップ折部50内から次第に引き出されて、フリップ折部50が更に展開する(図10参照)。その結果、フリップ折部50の急激な膨張展開が抑制され、フリップ折部50の車両後方側Rへの突出も抑制される。
エアバッグ20のフリップ折部50が更に膨張すると、フラップ40の第1規制部41がロール折部60と保持部材30の間の箇所から引き出されて、第1規制部41のテンションが消滅する。また、第3規制部43の全体がフリップ折部50内から引き出されたときに、フリップ折部50による第3規制部43の挟持が解消されて、第2規制部42と第3規制部43のテンションも消滅する(図11参照)。これにより、エアバッグ20の全体の膨張展開が可能になり、エアバッグ20のロール折部60が膨張展開する(図12参照)。その後、エアバッグ20の全体が乗員の車両前方側Fで膨張展開して(図13参照)、エアバッグ20がインストルメントパネル11と乗員の間に配置される。乗員は、エアバッグ20により受け止められて保護される。
フラップ40の第2端部46と第3端部47は、エアバッグ20の表面に固定されている。第2端部46と第3端部47の間のフラップ40の長さは、第2規制部42の長さと第3規制部43の長さの合計値であり、かつ、第2端部46と第3端部47の間のエアバッグ20の長さ以上の長さである。エアバッグ20が完全に膨張展開したときに、フラップ40の第2規制部42と第3規制部43は、エアバッグ20の車両前方側Fに位置し、弛んだ状態でエアバッグ20の一部に沿って配置される。フラップ40の第1規制部41は、第2規制部42と第3規制部43に連接された状態で、エアバッグ20の車両前方側Fに位置する。
エアバッグ20は、以上のように膨張展開して、通常の乗車姿勢の乗員を保護する。その際、少なくとも乗員の頭部がエアバッグ20により保護される。また、乗員が非正常な姿勢(OOP姿勢)であるときにも、エアバッグ20により乗員が保護される。以下、OOP姿勢の乗員の保護について、乗員の頭部がインストルメントパネル11に接している場合を例にとり説明する。
図14〜図16は、第1実施形態のエアバッグ20によるOOP姿勢の乗員5の保護について説明するための図である。図14A〜図16Aは、エアバッグ装置1とエアバッグ20を模式的に示す断面図であり、図14B〜図16Bは、インストルメントパネル11、エアバッグ20、及び、乗員5を車両後方側Rからみた図である。
図示のように、乗員5(例えば、子供)の頭部5Aがインストルメントパネル11に接しているときには、エアバッグ20が乗員5の頭部5Aの近くで膨張展開する。そのため、エアバッグ20の膨張展開の初期に、エアバッグ20が乗員5(ここでは、頭部5A)に接触する。
エアバッグ20の膨張展開の初期には、フラップ40によりエアバッグ20の膨張展開が規制された状態で、エアバッグ20のフリップ折部50が膨張する。乗員5は、フリップ折部50の膨張する力により、車両後方側Rに押されて移動する。その際、フラップ40により、フリップ折部50の車両後方側R(乗員5側)への膨張展開が規制される。また、ロール折部60が車両後方側Rへ展開する前に、乗員5は、フリップ折部50により押されて、インストルメントパネル11及びエアバッグ20から離れる。従って、エアバッグ20によりOOP姿勢の乗員5に危害が加えられるのが抑制され、エアバッグ20による乗員5への加害性が低減される。
乗員5がフリップ折部50により押されるときには、エアバッグ20のベントホール22からガスが排出されて、フリップ折部50の膨張する力による乗員5への衝撃が緩和される。続いて、エアバッグ20が乗員5とインストルメントパネル11の間で膨張展開し、エアバッグ20の全体が乗員5の車両前方側Fで膨張展開する。その後、通常のエアバッグ20の膨張展開時と同様に、乗員5は、エアバッグ20により受け止められて保護される。
以上説明したエアバッグ装置1では、エアバッグ20の形状に関わらず、膨張展開初期のエアバッグ20による乗員への加害性を低減することができる。エアバッグ20の形状が単純な形状であるときでも、フラップ40を用いることで、乗員への加害性が低減される。そのため、エアバッグ20の形状を複雑にしなくてもよい。また、エアバッグ20とフラップ40の折り畳み方により、エアバッグ20の膨張展開初期に、エアバッグ20の展開方向をコントロールすることもできる。
フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50の重なり部52とロール折部60の間において、フリップ折部50内に配置される。そのため、上記したように、第3規制部43が第1規制部41と第2規制部42を車両前方側Fに引っ張る力を大きくして、エアバッグ20の車両後方側R及び開口部34側への膨張展開をより抑制することができる。
第2端部46と第3端部47の間のフラップ40の長さは、第2端部46と第3端部47の間のエアバッグ20の長さ以上の長さである。これに伴い、エアバッグ20が、第2端部46と第3端部47の間のフラップ40(第2規制部42、第3規制部43)により阻害されることなく、完全に膨張展開する。第2端部46と第3端部47の間のフラップ40の長さが、第2端部46と第3端部47の間のエアバッグ20の長さと同じ長さであるときには、フリップ折部50の膨張展開に合わせて、効率よくフラップ40にテンションを発生させることができる。
なお、保持部材30の開口部34は、予め保持部材30に形成された開口部であってもよく、エアバッグ20の膨張展開時に、エアバッグ20により保持部材30に形成される開口部であってもよい。エアバッグ20が開口部34を形成するときには、例えば、膨張展開するエアバッグ20により、保持部材30の一部が開かれて、開口部34が保持部材30の固定部33に対向する位置に形成される。
フリップ折部50とロール折部60の間にフラップ40の第3規制部43を折り込んでもよい。この場合には、第3規制部43は、フリップ折部50の重なり部52とロール折部60の間において、フリップ折部50とロール折部60の間に配置される。フリップ折部50の膨張により、第3規制部43は、フリップ折部50によりロール折部60に押し付けられて、フリップ折部50とロール折部60により挟持される。また、フラップ40に関しては、3つの布を連接部44でY字状に連接してもよい。これに対し、2つの布を上記と異なる態様で連接してもよく、1つの布によりフラップ40を形成してもよい。
図17〜図19は、他の例のフラップ40を示す図であり、それぞれ図2と同様にフラップ40を示している。
図17に示すフラップ40では、第2規制部42と第3規制部43は、1つの矩形状の布であり、連接部44は、第2規制部42と第3規制部43の間に位置する。第1規制部41は、1つの矩形状の布であり、連接部44で、第2規制部42と第3規制部43に接合される。
図18に示すフラップ40では、第1規制部41と第2規制部42は、1つの矩形状の布であり、連接部44は、第1規制部41と第2規制部42の間に位置する。第3規制部43は、1つの矩形状の布であり、連接部44で、第1規制部41と第2規制部42に接合される。
図19に示すフラップ40では、フラップ40は、1つの矩形状の布である。フラップ40の布は、第3規制部43の先端(第3端部47)と連接部44で折られて、連接部44で接合される。これにより、Y字状に連接された第1規制部41、第2規制部42、及び、第3規制部43が形成される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のエアバッグ装置について説明するが、このエアバッグ装置は、基本的には、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様に構成されている。従って、以下では、既に説明した事項と相違する事項を説明し、既に説明した事項と同じ事項の説明は省略する。また、第2実施形態のエアバッグに関して、エアバッグ装置1が備える構成に相当する構成には、エアバッグ装置1の構成と同じ名称と符号を用いる。
図20は、第2実施形態のエアバッグ装置2を備えたステアリングホイール70を示す斜視図であり、乗員からみたステアリングホイール70を示している。図21は、図20の矢印X3方向からみたステアリングホイール70の側面図である。
図示のように、エアバッグ装置2は、運転席の車両前方に配置される運転席用のエアバッグ装置であり、膨張展開するエアバッグ20により運転席の乗員を保護する。車両10は、運転席の車両前方に位置するステアリングホイール70を備え、エアバッグ装置2は、車両10のステアリングホイール70に搭載される。
ステアリングホイール70は、車両上下方向に対して傾けられて、乗員の車両前方に配置される。その状態で、ステアリングホイール70の上部が車両前方側Fに位置し、ステアリングホイール70の下部が車両後方側Rに位置する。従って、運転席用のエアバッグ装置2では、車両10が直進するときのステアリングホイール70において、ステアリングホイール70の上部側が車両前方側Fであり、ステアリングホイール70の下部側が車両後方側Rである。
ステアリングホイール70は、車両10のステアリングシャフトに取り付けられるボス71と、ボス71の外側に位置する環状のリム72と、ボス71とリム72を連結する複数のスポーク73を有する。エアバッグ装置2は、ボス71に取り付けられて、リム72の内側に配置される。インフレータ3がガスを発生したときに、エアバッグ20は、ステアリングホイール70を覆うように膨張展開して、ステアリングホイール70と乗員の間に配置される。エアバッグ装置2は、エアバッグ20により、通常の乗車姿勢の乗員、及び、OOP姿勢の乗員を、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様に保護する。
図22は、第2実施形態のエアバッグ装置2の構成を示す斜視図であり、分解されたエアバッグ装置2を示している。
図示のように、エアバッグ装置2は、合成樹脂製のエアバッグカバー13と、折り畳まれたエアバッグ20と、固定部材4と、保持部材30と、インフレータ3を備えている。ここでは、保持部材30は、環状の保持プレート35と、椀状のエアバッグカバー13からなる。保持プレート35は、例えば、リアクションプレートであり、金属により形成されている。
固定部材4の取付部材4Aにより、エアバッグ20とインフレータ3が保持プレート35に取り付けられて、保持プレート35の固定部33にエアバッグ20とインフレータ3が固定される。保持プレート35がエアバッグカバー13に取り付けられて、保持部材30が組み立てられる。エアバッグ20は、折り畳まれた状態で、保持プレート35とエアバッグカバー13の内側に収容されて、保持部材30により保持される。エアバッグ20の膨張展開時には、エアバッグ20により、エアバッグカバー13のリッド14が開放されて、保持部材30に開口部34が形成される。
図23は、図20のX4−X4線で切断したエアバッグ装置2とボス71を示す断面図であり、エアバッグ装置2とエアバッグ20を図1と同様に模式的に示している。
図示のように、エアバッグ20は、車両後方側Rに配置されたロール折部60と、車両前方側Fに配置されたフリップ折部50を有し、保持部材30により囲まれた状態で車両10に配置される。ここでは、フリップ折部50は、蛇腹折り形状の蛇腹折部であり、蛇腹折りによりエアバッグ20に形成される。蛇腹折りされたフリップ折部50は、ロール折部60の車両前方側Fに配置される。
フラップ40の第2規制部42は、フリップ折部50の開口部34側の部分(開口側部54)を覆い、フラップ40の第2端部46は、フリップ折部50内でフリップ折部50に固定される。フラップ40の第3規制部43は、蛇腹折り形状のフリップ折部50内に折り込まれ、フリップ折部50内で折り返して、蛇腹状に配置される。また、第3規制部43は、フリップ折部50とロール折部60の間にも配置される。フラップ40の第3端部47は、エアバッグ20に固定されず、フリップ折部50とロール折部60の間に配置される。
図24、図25は、第2実施形態のエアバッグ20の膨張展開の仕方を示す断面図であり、エアバッグ装置1とエアバッグ20を図23と同様に模式的に示している。
図示のように、エアバッグ20がガスにより膨張して、エアバッグ20により、保持部材30に開口部34が形成される。続いて、エアバッグ20が開口部34から膨張展開する。その際、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様に、フラップ40がエアバッグ20の膨張展開を規制して、エアバッグ20のフリップ折部50とロール折部60が膨張展開する。
第2実施形態のエアバッグ装置2でも、第1実施形態のエアバッグ装置1と同様の効果が得られる。また、フラップ40の第3規制部43は、フリップ折部50内でフリップ折部50により挟持されるとともに、フリップ折部50とロール折部60により挟持される。そのため、第3規制部43が確実に挟持されて、第3規制部43が第1規制部41と第2規制部42を引っ張る力も大きくなる。従って、フラップ40により、エアバッグ20の車両後方側R及び開口部34側への膨張展開がより抑制される。なお、フラップ40の第3端部47をフリップ折部50内に配置して、フリップ折部50に固定してもよい。
1・・・エアバッグ装置、2・・・エアバッグ装置、3・・・インフレータ、4・・・固定部材、5・・・乗員、10・・・車両、11・・・インストルメントパネル、12・・・フロントウインドウ、13・・・エアバッグカバー、14・・・リッド、15・・・ティアライン、16・・・周壁、20・・・エアバッグ、21・・・ガス供給孔、22・・・ベントホール、23・・・気室、24・・・側部、25・・・中央部、30・・・保持部材、31・・・第1ハウジング、32・・・第2ハウジング、33・・・固定部、34・・・開口部、35・・・保持プレート、40・・・フラップ、41・・・第1規制部、42・・・第2規制部、43・・・第3規制部、44・・・連接部、45・・・第1端部、46・・・第2端部、47・・・第3端部、48・・・被挟持部、50・・・フリップ折部、51・・・覆い部、52・・・重なり部、53・・・前方側部、54・・・開口側部、60・・・ロール折部、61・・・開口側部、62・・・後方側部、70・・・ステアリングホイール、71・・・ボス、72・・・リム、73・・・スポーク、F・・・車両前方側、R・・・車両後方側。

Claims (3)

  1. 乗員の車両前方に配置されるエアバッグ装置であって、
    ガスを発生するインフレータと、
    前記インフレータが発生するガスにより膨張するエアバッグと、
    前記エアバッグと前記インフレータが固定された固定部、及び、前記固定部と対向する位置に配置された開口部を有し、前記開口部からのみ前記エアバッグの膨張展開を許容する保持部材と、
    連接部においてY字状に連接された第1規制部、第2規制部、及び、第3規制部を有し、前記開口部からの前記エアバッグの膨張展開を規制するフラップと、を備え、
    前記エアバッグは、車両後方側に配置されロール折りされたロール折部と、車両前方側に配置され蛇腹折り又はタック折りされたフリップ折部と、を有し、前記保持部材に囲まれた状態で車両に配置され、
    前記第1規制部は、前記ロール折部の前記開口部側の部分を覆うとともに、前記ロール折部の車両後方側の部分と前記保持部材の間に配置され、
    前記第2規制部の先端部は、前記フリップ折部に固定され、
    前記第3規制部は、前記フリップ折部内、又は、前記フリップ折部と前記ロール折部の間に折り込まれたエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置において、
    前記フリップ折部は、前記ロール折部の車両前方側に配置されるとともに、前記ロール折部と前記固定部の間に配置され、
    前記第3規制部は、前記フリップ折部の前記固定部に重なる部分と前記ロール折部との間において、前記フリップ折部内、又は、前記フリップ折部と前記ロール折部の間に配置されたエアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたエアバッグ装置において、
    前記第3規制部の先端部は、エアバッグの表面に固定されており、
    前記第2規制部の先端部と前記第3規制部の先端部の間の前記フラップの長さは、前記第2規制部の先端部と前記第3規制部の先端部の間の前記エアバッグの長さ以上の長さであるエアバッグ装置。
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