JP2017055636A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3台以上のモータを同期制御することができるとともに、トルク指令が飽和したときであっても各モータを精度よく同期させることができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】本発明に係るモータ制御装置は、いずれかのモータに対するトルク指令が飽和すると、他のモータの速度変化率を、加速度が最も小さいモータの加速度に制限する。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置に関するものである。
大型チップマウンタや大型工作機械は、1つの可動部を2台のモータによって駆動することにより、可動部にヨーイングが生じないようにしつつ位置精度を向上させている。大型射出成型機は、1つの可動部を2台のモータで駆動することにより機械を小型化している。
下記特許文献1においては、射出スクリュ−の両側にボールねじを設けて2台のモータにより駆動し、この2台のモータは同期制御される。モータを駆動するモータ制御装置は、モータ制御装置が最大に出力できる電流の制約に基づき、トルク制限器によりトルク指令に対して制限をかけている。しかし、2台のモータのトルク定数間に差がある場合は、トルク定数の小さい軸のトルク指令が先に制限にかかって飽和してしまう。トルク指令が飽和すると、それ以上トルクを出力することができないので、飽和していない軸のトルクが大きくなり、2台のボールねじの連結部がボールねじに対して直角でなくなり、ボールねじに過大な力がかかって破損を招く恐れがあった。
下記特許文献2は、トルクを制限したときのモータ間の同期性を向上させる技術について開示している。同文献においては、被駆動部材を保護するためトルク制限値をモータ制御装置が最大に出力できる電流の制約で決まる値より下げた場合において、モータ間の同期性を良好に保つように補正をかけている。具体的には、2軸間の位置差または速度差(同期誤差)について比例積分演算により求めた補正値を用いて、トルク制限値に補正をかける。これにより、各軸のトルク制限値は同期誤差を低減するように補正され、2軸間の同期性を良好に保つことができる。
特開昭61−237615号公報 特開2015−120302号公報
上記特許文献2記載の手法を3軸以上の構成に対して適用することを考える。同文献においては、スレーブ軸に対してのみトルク制限値の補正をかけている。換言すると、マスタ軸とスレーブ軸の両方に対して補正をかけることは考慮されていない。そうすると、例えばトルク制限値がモータ制御装置の最大出力値に達している場合において、スレーブ軸に摩擦が発生すると、スレーブ軸のトルク制限値をそれ以上大きくすることができないので両軸間の位置ずれが生じてしまう。また同文献においては、位置差や速度差に基づきトルク制限値を補正しているので、両軸間のトルク差の影響を瞬時に検出できず、比例積分演算パラメータの調整が大変で、同期誤差を充分に小さくすることが難しくなる可能性がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、3台以上のモータを同期制御することができるとともに、トルク指令が飽和したときであっても各モータを精度よく同期させることができるモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ制御装置は、いずれかのモータに対するトルク指令が飽和すると、他のモータの速度変化率を、加速度が最も小さいモータの加速度に制限する。
本発明に係るモータ制御装置によれば、各モータのトルク定数や機械系の摩擦に差があっても、トルク指令が飽和したときの各モータの加速度を精度よく同期させることができる。また3台以上のモータを同期制御する場合においても、本発明に係るモータ制御装置を用いることができる。
実施形態1に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。 実施形態2に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。 実施形態3に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。 実施形態4に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。 実施形態5に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。 実施形態6に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態1に係るモータ制御装置1000は、機械500を駆動する第1モータ410と第2モータ430を同期させて駆動制御する装置である。図1においては見易さの観点から、第1モータ410を制御する制御系と第2モータ430を制御する制御系をそれぞれ点線枠によって囲んでいる。これら制御系によってモータ制御部が構成される。モータ制御装置1000が備える各制御器などの動作については以下に説明する。
第1回転位置センサ420は、第1モータ410の回転位置(第1位置)を検出する。第2回転位置センサ440は、第2モータ430の回転位置(第2位置)を検出する。これらセンサの例としては例えばエンコーダが挙げられるが、これに限らない。
モータ制御装置1000は、第1位置を時間微分することにより第1モータ410の速度(第1速度)V1を求め、第1位置を2回時間微分することにより第1モータ410の加速度(第1加速度)A1を求める。これら微分演算は例えば適当な微分器によって実施することができる。以下に説明するその他微分演算についても同様である。
モータ制御装置1000は、第1モータ410に対する位置指令を受け取る。位置制御器110は、位置指令と第1モータ410の位置(第1位置)との間の差分に基づき、第1モータ410に対する第1速度指令を算出する。第1速度指令は、位置指令と第1位置との間の差分を補償するように構成される。位置指令と第1位置との間の差分は、減算器を用いて取得する。以下に説明するその他減算処理や加算処理についても同様である。
第1速度変化率制限器120は、第2モータ430に対するトルク指令(第2トルク指令)が飽和したとき、第1速度指令の変化率を抑制することにより、第1モータ410を第2モータ430と同期させる。詳細は後述する。
速度制御器130は、第1速度指令を第1速度変化率制限器120によって抑制した速度指令と第1速度V1との間の差分に基づき、第1モータ410に対する第1トルク指令を算出する。第1トルク指令は、第1速度指令と第1速度V1との間の差分を補償するように構成される。
トルク制限器140は、第1トルク指令が最大トルク制限値以上となった場合、第1トルク指令がその最大トルク制限値を超えないように制限する。最大トルク制限値は、例えばモータ制御装置1000の最大出力電流に基づきあらかじめ定めておくことができる。以下に説明するその他モータのトルク制限値についても同様である。
第1トルク指令飽和検出器150は、第1トルク指令が最大トルク制限値以上となったとき、第1トルク指令が飽和したものと判定し、その旨をその他モータの速度変化率制限器(ここでは後述する第2速度変化率制限器220)に対して通知する。第1トルク指令が飽和するのは、トルク制限器140によって第1トルク指令が最大トルク制限値より高い値にならないように制限されるからである。その他モータのトルク指令飽和についても同様である。
トルク制御器160は、トルク制限後の第1トルク指令にしたがって第1モータ410のトルクを制御することにより、第1モータ410を駆動する。
モータ制御装置1000は、第2位置を時間微分することにより第2モータ430の速度(第2速度)V2を求め、第2位置を2回時間微分することにより第2モータ430の加速度(第2加速度)A2を求める。
位置補償器210は、第1位置と第2位置との間の差分に基づき、第2モータ430に対する位置指令(第1位置)と第2位置との間の差分を補償するための補償値を演算する。モータ制御装置1000は、位置補償器210が出力する補償値と第1速度指令値とを加算することにより、第2モータ430に対する第2速度指令を算出する。
第2速度変化率制限器220は、第1モータ410に対するトルク指令(第1トルク指令)が飽和したとき、第2速度指令の変化率を抑制することにより、第2モータ430を第1モータ410と同期させる。詳細は後述する。
速度制御器230は、第2速度指令を第2速度変化率制限器220によって抑制した速度指令と第2速度V2との間の差分に基づき、第2モータ430に対する第2トルク指令を算出する。第2トルク指令は、第2速度指令と第2速度V2との間の差分を補償するように構成される。
トルク制限器240は、第2トルク指令が最大トルク制限値以上となった場合、第2トルク指令がその最大トルク制限値を超えないように制限する。第2トルク指令飽和検出器250は、第2トルク指令が最大トルク制限値以上となったとき、第2トルク指令が飽和したものと判定し、その旨をその他モータの速度変化率制限器(ここでは第1速度変化率制限器120)に対して通知する。トルク制御器260は、トルク制限後の第2トルク指令にしたがって第2モータ430のトルクを制御することにより、第2モータ430を駆動する。
第1速度変化率制限器120は、第2トルク指令が飽和したことを検出した場合、第1速度指令の変化率を第2加速度A2にセットすることにより、第1速度指令の変化率が第2加速度A2以上にならないようにする。第2トルク指令が飽和していないときは第1速度指令の変化率を制限する処理は実施せず、位置制御器110が出力する第1速度指令をそのまま出力する。
第2速度変化率制限器220は、第1トルク指令が飽和したことを検出した場合、第2速度指令の変化率を第1加速度A1にセットすることにより、第2速度指令の変化率が第1加速度A1以上にならないようにする。第1トルク指令が飽和していないときは第2速度指令の変化率を制限する処理は実施せず、第2速度指令をそのまま出力する。
第1速度変化率制限器120と第2速度変化率制限器220の上記動作により、いずれかのモータに対するトルク指令が飽和すると、その他モータの速度指令の変化率はトルク指令が飽和したモータの加速度に制限される。したがって、トルク指令が飽和したときにおいて、各モータ軸の摩擦や各モータのトルク定数のばらつきがあっても、各モータの加速度を同期させることができる。モータの回転位置を2回時間微分したものがモータ加速度であるので、加速度の次元において各モータ間の位置ずれを抑制することができる。
<実施の形態2>
図2は、本発明の実施形態2に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態2においてモータ制御装置1000は、機械500を駆動する第1モータ410、第2モータ430、および第3モータ450を同期させて駆動制御する装置である。第3回転位置センサ460は、第3モータ450の回転位置(第3位置)を検出する。本実施形態2におけるモータ制御装置1000は、モータが3台になったことにともなう差異点を除き概ね実施形態1と同様の構成を備えるので、以下では主にその差異点について説明する。
第1速度変化率制限器120は、他のモータ(ここでは第2モータ430または第3モータ450)に対するトルク指令(すなわち第2トルク指令または第3トルク指令)が飽和したとき、第1速度指令の変化率を抑制することにより、第1モータ410をその他モータと同期させる。第1トルク指令飽和検出器150は、第1トルク指令が最大トルク制限値以上となったとき、その旨をその他モータの速度変化率制限器(第2速度変化率制限器220および後述する第3速度変化率制限器320)に対して通知する。第1モータ410を制御する制御系のその他構成は実施形態1と同様である。
第2速度変化率制限器220は、他のモータ(ここでは第1モータ410または第3モータ450)に対するトルク指令(すなわち第1トルク指令または第3トルク指令)が飽和したとき、第2速度指令の変化率を抑制することにより、第2モータ430をその他モータと同期させる。第2トルク指令飽和検出器250は、第2トルク指令が最大トルク制限値以上となったとき、その旨を第1速度変化率制限器120および後述する第3速度変化率制限器320に対して通知する。第2モータ430を制御する制御系のその他構成は実施形態1と同様である。
位置補償器310は、第1位置と第3位置との間の差分に基づき、第3モータ450に対する位置指令(第1位置)と第3位置との間の差分を補償するための補償値を演算する。モータ制御装置1000は、位置補償器310が出力する補償値と第1速度指令値とを加算することにより、第3モータ450に対する第3速度指令を算出する。
第3速度変化率制限器320は、他のモータ(ここでは第1モータ410または第2モータ430)に対するトルク指令(すなわち第1トルク指令または第2トルク指令)が飽和したとき、第3速度指令の変化率を抑制することにより、第3モータ450をその他モータと同期させる。
第3トルク指令飽和検出器350は、第3トルク指令が最大トルク制限値以上となったとき、第3トルク指令が飽和したものと判定し、その旨をその他モータの速度変化率制限器(第1速度変化率制限器120と第2速度変化率制限器220)に対して通知する。第3モータ450の制御系のその他構成(速度制御器330、トルク制限器340、トルク制御器360、各微分器など)は、それぞれ第2モータ430の制御系を第3モータ450についてのものと置き換えた構成に相当する。
各制御系の速度変化率制限器(第1速度変化率制限器120、第2速度変化率制限器220、および第3速度変化率制限器320)は、他のモータに対するトルク指令が飽和したとき、自制御系の速度指令の変化率を、他モータの加速度のうち最も小さいものに制限する。他のモータに対するトルク指令が飽和していないときは速度指令の変化率を制限する処理は実施しない。
例えば第1速度変化率制限器120は、第2トルク指令または第3トルク指令が飽和したとき、第1速度指令の変化率を、第2加速度A2と第3加速度A3のうちいずれか小さい方に制限する。これにより第1速度指令の変化率は、最も小さいモータ加速度を超えることがないように制御される。
各速度変化率制限器の上記動作により、ある制御系のトルク指令が飽和したとき、その制御系の速度指令の変化率は他制御系の最も小さい加速度に制限される。したがってトルク指令が飽和したとき、各モータの加速度が同期するように制御される。これにより、トルク指令が飽和したときにおいて、各モータ軸の摩擦や各モータのトルク定数のばらつきがあっても、各モータの加速度を同期させ、位置ずれを抑制することができる。
<実施の形態3>
図3は、本発明の実施形態3に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態3において、モータ制御装置1000は、実施形態1で説明した構成に加えて平均位置算出器170を備え、位置補償器210を備えていない。その他構成は概ね実施形態1と同様であるため、以下では主に差異点について説明する。
平均位置算出器170は、第1位置と第2位置の平均を算出する。位置制御器110はその平均位置と位置指令との間の差分に基づき、第1速度指令を算出する。第1速度指令は、位置指令と平均位置との間の差分を補償するように構成される。すなわち平均位置が位置指令に近づくように、第1速度指令が制御される。第1モータ410の制御系におけるその他構成は実施形態1と同様である。
第2速度変化率制限器220は、実施形態1とは異なり、第1速度指令を第2モータ430に対する速度指令(すなわち第2速度指令)として用いる。第2モータ430の回転位置の制御は、平均位置と位置指令との間の差分を補償することにより、実施されていることになる。第2モータ430の制御系におけるその他構成は実施形態1と同様である。
本実施形態3においても、実施形態1と同様に、いずれかのモータのトルク指令が飽和すると他モータの速度指令の変化率はトルク指令が飽和したモータの加速度に制限されることになるので、各モータの加速度を同期させることができる。
<実施の形態4>
図4は、本発明の実施形態4に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態4において、モータ制御装置1000は、実施形態1で説明した位置補償器210に代えて位置制御器270を備える。その他構成は概ね実施形態1と同様であるため、以下では主に差異点について説明する。
本実施形態4において、第1モータ410に対する位置指令は、第2モータ430に対する位置指令としても用いられる。すなわち各モータ間で共通の位置指令に基づき各モータが制御される。具体的には、位置制御器270は位置指令と第2位置との間の差分に基づき、第2速度指令を算出する。第2速度指令は、位置指令と第2位置との間の差分を補償するように構成される。第2速度変化率制限器220は、位置制御器270が算出した第2速度指令をそのまま受け取る。その他構成は実施形態1と同様である。
本実施形態4においても、実施形態1と同様に、いずれかのモータのトルク指令が飽和すると他モータの速度指令の変化率はトルク指令が飽和したモータの加速度に制限されることになるので、各モータの加速度を同期させることができる。
<実施の形態5>
図5は、本発明の実施形態5に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態5において、モータ制御装置1000は、実施形態1で説明した位置制御器110と位置補償器210を備えていない。またモータ制御装置1000は、第1モータ410に対する位置指令に代えて、第1モータ410に対する速度指令を受け取る。その他構成は概ね実施形態1と同様であるため、以下では主に差異点について説明する。
第1速度変化率制限器120は、モータ制御装置1000が受け取る速度指令を、実施形態1における第1速度指令に代えて用いる。第2速度変化率制限器220は、第1速度V1を実施形態1における第2速度指令に代えて用いる。これにより、各モータの速度が互いに同期するように制御される。その他構成は実施形態1と同様である。
本実施形態5においても、実施形態1と同様に、いずれかのモータのトルク指令が飽和すると他モータの速度指令の変化率はトルク指令が飽和したモータの加速度に制限されることになるので、各モータの加速度を同期させることができる。
<実施の形態6>
図6は、本発明の実施形態6に係るモータ制御装置1000の構成を示す制御ブロック図である。本実施形態6において、第2速度変化率制限器220は、実施形態5とは異なり、第1速度V1に代えて、第1モータ410に対する速度指令を第2速度指令として用いる。すなわち各モータ間で共通の速度指令に基づき各モータが制御される。その他構成は実施形態5と同様である。本実施形態6においても実施形態5と同様の効果を発揮できる。
<実施の形態7>
以上の実施形態1〜6において、いずれかのモータに対するトルク指令が飽和したときは、その他モータの速度変化率を、各モータの加速度のうち最も小さいものに制限することを説明した。この手法の効果をより有効に発揮するため、トルク指令が飽和した全てのモータのなかで加速度が最も小さいものに制限してもよい。
例えば実施形態2で説明した構成において、第2トルク指令と第3トルク指令が飽和したとき、第1速度変化率制限器120は、第1速度指令の変化率を、第2加速度A2と第3加速度A3のうちいずれか小さい方に制限する。これにより第1速度指令の変化率は、トルク指令が飽和したモータのなかで最も小さいモータ加速度を超えることがないように制御される。トルク指令が飽和したモータが1つのみである場合は、そのモータの加速度を超えないように制御すればよい。モータが2台のみである場合も同様である。
<本発明の変形例について>
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができ、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について他の構成を追加・削除・置換することができる。
上記各構成(各制御器、加算器、減算器、微分器など)は、その機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成することもできるし、その機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することにより構成することもできる。
以上の実施形態1〜7において説明した位置制御器や位置補償器は、例えば比例制御器によって構成することができる。また速度制御器や速度補償器は、例えば比例積分制御器によって構成する。差分を適切に補償することができるのであれば、その他適当な制御器を用いてもよい。
実施形態3〜5において、実施形態2と同様の手法により、3台以上のモータを同期制御するとともに、いずれかのトルク指令が飽和した際に各モータの加速度を同期させることができる。具体的には、(a)各トルク指令飽和検出器はトルク指令が飽和した旨を他制御系の速度変化率制限器に対して通知し、(b)各速度変化率制限器は、他のモータのトルク指令が飽和すると、速度指令の変化率を最も小さいモータ加速度に制限する。
以上の実施形態1〜7において、トルク制限器の最大トルク制限値は、モータ制御装置1000の最大出力電流に代えて、機械系の制約に基づく最大トルク制限値以下としてもよい。あるいは例えば適当なインターフェースを介して最大トルク制限値を外部から与えることもできるし、その他適当な手段によって算出することもできる。これらの場合であっても、実施形態1〜7と同様に各モータの加速度を同期させることができる。
110:位置制御器、120:第1速度変化率制限器、130:速度制御器、140:トルク制限器、150:第1トルク指令飽和検出器、160:トルク制御器、170:平均位置算出器、210:位置補償器、220:第2速度変化率制限器、230:速度制御器、240:トルク制限器、250:第2トルク指令飽和検出器、260:トルク制御器、270:位置制御器、1000:モータ制御装置。

Claims (7)

  1. 複数のモータが互いに同期するように各前記モータを制御するモータ制御部を備え、
    前記モータ制御部は、前記モータに対するトルク指令が所与の制限値に達することにより飽和したことを検出するトルク指令飽和検出器を備え、
    前記モータ制御部は、各前記モータのうちいずれかに対するトルク指令が飽和すると、他の前記モータの速度変化率を、各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限することにより、各前記モータの加速度を同期させる
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータ制御部は、前記複数のモータとして、第1モータと第2モータを制御し、
    前記モータ制御部は、
    前記第1モータに対する位置指令と、前記第1モータの位置との間の差分に基づき、前記第1モータに対する第1速度指令を算出する位置制御器、
    前記第1モータの位置と前記第2モータの位置との間の差分に基づき、前記第2モータの位置を補償する補償指令を算出する位置補償器、
    前記第1速度指令を制限することにより前記第1モータの速度変化率を制限する第1速度変化率制限器、
    前記第1速度指令と前記補償指令とを合算することにより前記第2モータに対する第2速度指令を算出する合算器、
    前記第2速度指令を制限することにより前記第2モータの速度変化率を制限する第2速度変化率制限器、
    を備え、
    前記第1速度変化率制限器は、前記第2モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第1モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限し、
    前記第2速度変化率制限器は、前記第1モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第2モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限する
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記複数のモータとして、第1モータと第2モータを制御し、
    前記モータ制御部は、
    前記第1モータの位置と前記第2モータの位置を平均した平均位置を算出する平均位置算出器、
    前記第1モータに対する位置指令と前記平均位置との間の差分に基づき、前記第1モータに対する第1速度指令と前記第2モータに対する第2速度指令を算出する位置制御器、
    前記第1速度指令を制限することにより前記第1モータの速度変化率を制限する第1速度変化率制限器、
    前記第2速度指令を制限することにより前記第2モータの速度変化率を制限する第2速度変化率制限器、
    を備え、
    前記第1速度変化率制限器は、前記第2モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第1モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限し、
    前記第2速度変化率制限器は、前記第1モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第2モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限する
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御部は、前記複数のモータとして、第1モータと第2モータを制御し、
    前記モータ制御部は、
    前記第1モータと前記第2モータとの間で共通する共通位置指令と前記第1モータの位置との間の差分に基づき、前記第1モータに対する第1速度指令を算出する第1位置制御器、
    前記共通位置指令と前記第2モータの位置との間の差分に基づき、前記第2モータに対する第2速度指令を算出する第2位置制御器、
    前記第1速度指令を制限することにより前記第1モータの速度変化率を制限する第1速度変化率制限器、
    前記第2速度指令を制限することにより前記第2モータの速度変化率を制限する第2速度変化率制限器、
    を備え、
    前記第1速度変化率制限器は、前記第2モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第1モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限し、
    前記第2速度変化率制限器は、前記第1モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第2モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限する
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御部は、前記複数のモータとして、第1モータと第2モータを制御し、
    前記モータ制御部は、
    前記第1モータに対する第1速度指令を制限することにより前記第1モータの速度変化率を制限する第1速度変化率制限器、
    前記第2モータに対する第2速度指令を制限することにより前記第2モータの速度変化率を制限する第2速度変化率制限器、
    を備え、
    前記第1速度変化率制限器は、前記第2モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第1モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限し、
    前記第2速度変化率制限器は、前記第1モータに対するトルク指令が飽和すると、前記第2モータの速度変化率を各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限する
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  6. 前記第1速度指令と前記第2速度指令は、前記第1モータと前記第2モータに対する共通の速度指令として構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載のモータ制御装置。
  7. 前記モータ制御部は、各前記モータのうちいずれかに対するトルク指令が飽和すると、他の前記モータの速度変化率を、トルク指令が飽和した各前記モータの加速度のうち最も小さいものに制限することにより、各前記モータの加速度を同期させる
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
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