JP2017054836A - 接続端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来の方法では、電食を防ぐために、アルミ線と銅線が接触しないように絶縁性の隔壁を中央部に備えたケースを用意する必要があり、コストが掛かる問題があった。そこで、本発明は、アルミ線と銅線が直接接触させないようにする接続端子を提供することを目的としたものである。
【解決手段】
第一圧着部が接続端子の一端側に設けられ、第二圧着部が接続端子の他端側に設けられ、接続端子を折り曲げるための折り曲げ部が接続端子の第一圧着部と第二圧着部との間に設けられている。
【選択図】 図5
従来の方法では、電食を防ぐために、アルミ線と銅線が接触しないように絶縁性の隔壁を中央部に備えたケースを用意する必要があり、コストが掛かる問題があった。そこで、本発明は、アルミ線と銅線が直接接触させないようにする接続端子を提供することを目的としたものである。
【解決手段】
第一圧着部が接続端子の一端側に設けられ、第二圧着部が接続端子の他端側に設けられ、接続端子を折り曲げるための折り曲げ部が接続端子の第一圧着部と第二圧着部との間に設けられている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、少なくとも2本の電線と圧着される接続端子に関するものである。
モータには、内部で磁界を発生させるコイル巻線と、モータに電力を供給するリード線との2種類の電線が使用される場合がある。従来は2種類の電線それぞれに銅線を使用していたが、銅の価格の高騰により、銅線よりもコストが安いアルミ線が注目されている。モータのコストダウンを図るために、コイル巻線が銅線からアルミ線に置き換えられている。
一方、リード線は配線の引き回しなどに柔軟性が要求されるため、銅線を使用している。しかし、アルミ線と銅線を直接接続すると、電食によりアルミ線が腐食する問題があった。
この問題を解決する方法として、特許文献1に開示されているような接続端子がある。この接続端子は、一端側にアルミ線と接続する接続部を設け、他端側に銅線と接続する接続部を設けている。また、接続端子はケース内に収納され、アルミ線と銅線が接触しないように、ケースの中央部には絶縁性の隔壁を設けている。
しかし、特許文献1の方法では、アルミ線と銅線が直接接触しないように、絶縁性の隔壁を中央部に備えたケースを用意する必要があり、コストが掛かる問題があった。
そこで、本発明は、コストを下げるために、アルミ線と銅線を直接接触させないための隔壁を備えたケース状の部品を不要にした接続端子を提供することを目的としたものである。
上述した問題を解決するために、本発明は、少なくとも2本の電線と圧着される接続端子において、前記接続端子は、板形状の基体と、電線を圧着するための第一圧着部と第二圧着部とを有し、前記第一圧着部は、前記基体の一端側に設けられ、前記第二圧着部は、前記基体の他端側に設けられ、前記基体は、前記第一圧着部を前記第二圧着部に向けて折り曲げるための折り曲げ部を有し、前記折り曲げ部は、前記第一圧着部と前記第二圧着部との間に設けられる。
本発明の接続端子によれば、アルミ線と銅線とを隔てる隔壁を備えたケース状の部品が不要となり、コストを下げることが出来る。さらに、銅線およびアルミ線を圧着するだけで、接続端子に固定できるため、作業性が向上する。
以下に、本発明にかかる接続端子の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
初めに、本発明に関する接続端子の構造について、図1を基に説明する。
本発明に関する接続端子100は、異種金属からなる2本の電線(200、300)を中継接続する接続端子であって、例えば、モータのコイル巻線(アルミ線)とリード線(銅線)とを接続する接続端子に適用される。接続端子100は、銅又は銅合金で形成され、接続端子100の表面にはアルミ線200を接続した際にアルミ線200の電食を防ぐためのSnめっき等の保護層が形成される。
初めに、本発明に関する接続端子の構造について、図1を基に説明する。
本発明に関する接続端子100は、異種金属からなる2本の電線(200、300)を中継接続する接続端子であって、例えば、モータのコイル巻線(アルミ線)とリード線(銅線)とを接続する接続端子に適用される。接続端子100は、銅又は銅合金で形成され、接続端子100の表面にはアルミ線200を接続した際にアルミ線200の電食を防ぐためのSnめっき等の保護層が形成される。
接続端子100は、図1(b)に示すように、板形状の基体101と、基体101の一面側の一端側にアルミ線200をかしめて圧着するかしめ部120と、基体101の他面側の他端側に銅線300を圧着して固定する圧着部110とを備えている。なお、本実施例では基体101の一面を表面、基体101の他面を裏面とし、以下、表面と裏面と記載して説明する。
かしめ部120は、図1(a)に示すように、接続端子100の基体101の表面側にはアルミ線200が置かれる底板部121と、底板部121に置かれたアルミ線200をかしめて圧着するために底板部121の長手方向と交差する方向の両側部121aから上方に向かって延出されるように形成されたかしめ片122とを備えている。底板部121には、長手方向と直交する方向に互いに平行に延びる複数本のセレーション123(浅い溝)が設けられている。かしめ片122をそれぞれ内側に曲げることで、底板部121の上に置いたアルミ線200をかしめ片122と底板部121との間に挟んで圧着する。これにより、かしめ部120がアルミ線200を固定することが出来る。また、セレーション123にアルミ線200が食い込むことにより、アルミ線200の長手方向への引張強度を高く維持することができる。なお、圧着の信頼性を上げるために、隙間124にはんだ付けを行って、アルミ線200をさらに固定しても良い。
圧着部110は、図1(b)、図1(c)、図1(d)に示すように、銅線300を挿入するための挿入孔111を有し、筒形状に形成されている。圧着部110の挿入孔111に銅線300が挿入された後、図示しない工具を用いて圧着部110を外側から潰すことで、圧着部110と銅線300を圧着することが出来る。
次に、アルミ線200と銅線300を接続端子100に接続する工程について説明する。
最初に、銅線300を被覆の末端310a近くまで接続端子100の圧着部110の挿入孔111に挿入した後、図示しない工具を用いて圧着部110を外側から潰して、銅線300と圧着部110を圧着する。次に、アルミ線200をかしめ部120の底板部121に置いた後、かしめ部120のかしめ片122を内側に曲げて、アルミ線200をかしめ片122と底板部121とで挟んだ後、図示しない専用の圧着工具を用いてかしめ片122を押し付けて、アルミ線200とかしめ部120を圧着する。
最初に、銅線300を被覆の末端310a近くまで接続端子100の圧着部110の挿入孔111に挿入した後、図示しない工具を用いて圧着部110を外側から潰して、銅線300と圧着部110を圧着する。次に、アルミ線200をかしめ部120の底板部121に置いた後、かしめ部120のかしめ片122を内側に曲げて、アルミ線200をかしめ片122と底板部121とで挟んだ後、図示しない専用の圧着工具を用いてかしめ片122を押し付けて、アルミ線200とかしめ部120を圧着する。
最後に、接続端子100を他の部品との絶縁を図るために、図示しない絶縁テープを接続端子100に巻きつける。なお、絶縁を図るために、接続端子100を樹脂などでコーティングしても良い。また、本実施例では、一端側にかしめ部120を設け、他端側に圧着部110を設けているが、本発明はこれに限定したものではなく、図3に示すように、かしめ部120と圧着部110が接続端子100の基体101を挟んで対向する位置に設けられても良い。
この構造により、図2に示すように、アルミ線200は接続端子100の基体101の表面側に圧着され、銅線300は接続端子100の基体101の裏面側に圧着されるため、アルミ線200と銅線300が直接接触するおそれがない。よって、アルミ線200の電食を防ぐことができる。
(実施形態2)
初めに、本発明に関する接続端子100Bの構造について説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
実施形態1と同様に、本発明に関する接続端子100Bは、異種金属からなる2本の電線を中継接続する接続端子100Bである。
初めに、本発明に関する接続端子100Bの構造について説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
実施形態1と同様に、本発明に関する接続端子100Bは、異種金属からなる2本の電線を中継接続する接続端子100Bである。
接続端子100Bは、図4と図5に示すように、実施形態1と同様に圧着部110とかしめ部120とを備えている。ただし、本実施形態の接続端子100Bは、図4(a)に示すように、接続端子100Bの基体101の裏面側の一端側にかしめ部120を備え、接続端子100Bの基体101の裏面側の他端側に圧着部110を備えている。また、図5に示すように、接続端子100Bを折り曲げて、折り畳むために、圧着部110とかしめ部120との間の接続端子100Bの基体101には、折り曲げ部130が設けられている。この折り曲げ部130は、本実施例では、図4(b)に示すように、基体101の長手方向と平行する両側部101aに、接続端子100Bの長手方向と直交する方向に切り込まれた切り込み部130aである。
次に、アルミ線200と銅線300を接続端子100Bに接続する工程について説明する。
最初に、銅線300を被覆の末端310a近くまで接続端子100の圧着部110Bの挿入孔111に挿入した後、図示しない工具を用いて圧着部110を外側から潰して、銅線300と圧着部110を圧着する。次に、実施形態1と同様に、アルミ線200をかしめ部120の底板部121に置いた後、かしめ部120のかしめ片122を押し付けて、アルミ線200とかしめ部120を圧着する。そして、図5に示すように、基体101の一端側と他端側の其々の表面側が対向するように、切り込み部130aで接続端子100Bを折り畳む。
最初に、銅線300を被覆の末端310a近くまで接続端子100の圧着部110Bの挿入孔111に挿入した後、図示しない工具を用いて圧着部110を外側から潰して、銅線300と圧着部110を圧着する。次に、実施形態1と同様に、アルミ線200をかしめ部120の底板部121に置いた後、かしめ部120のかしめ片122を押し付けて、アルミ線200とかしめ部120を圧着する。そして、図5に示すように、基体101の一端側と他端側の其々の表面側が対向するように、切り込み部130aで接続端子100Bを折り畳む。
最後に、接続端子100Bの絶縁を図るために、図示しない絶縁テープを接続端子100Bに巻きつける。なお、絶縁を図るために、接続端子100Bを樹脂などでコーティングしても良い。また、接続端子100Bを折り畳んだ時に、かしめ部120が銅線300の被覆310上に配置されるように、切り込み部130aの位置を調節したり、基体101の圧着部110とかしめ部120の間の部分の長さを調節したりしても良い。また、折り曲げ部130は、図6に示すように、基体101の表面側が凹んだ形状をしている凹み部130bでも良い。
この構造により、図5に示すように、アルミ線200と銅線300が直接接触するおそれがなく、アルミ線200の電食を防ぐことができる。また、接続端子100Bを折り畳んでいるため、接続端子100Bの長手方向が短くなってコンパクトになり、モータ内の小さな隙間などに配置することが出来る。
100、100B 接続端子
101 基体
110 圧着部
111 挿入孔
120 かしめ部
121 底板部
122 かしめ片
123 セレーション
130 折り曲げ部
200 アルミ線
300 銅線
310 被覆
101 基体
110 圧着部
111 挿入孔
120 かしめ部
121 底板部
122 かしめ片
123 セレーション
130 折り曲げ部
200 アルミ線
300 銅線
310 被覆
Claims (1)
- 少なくとも2本の電線と圧着される接続端子において、
前記接続端子は、板形状の基体と、電線を圧着するための第一圧着部と第二圧着部とを有し、
前記第一圧着部は、前記基体の一端側に設けられ、
前記第二圧着部は、前記基体の他端側に設けられ、
前記基体は、前記第一圧着部を前記第二圧着部に向けて折り曲げるための折り曲げ部を有し、
前記折り曲げ部は、前記第一圧着部と前記第二圧着部との間に設けられることを特徴とする接続端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016250309A JP2017054836A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 接続端子 |
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JP2016250309A JP2017054836A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 接続端子 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113281548A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-08-20 | 广东电网有限责任公司 | 一种电表接线端子 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5470086U (ja) * | 1977-10-28 | 1979-05-18 |
-
2016
- 2016-12-26 JP JP2016250309A patent/JP2017054836A/ja active Pending
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