JP2017053557A - リモコン装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑制しつつ視認性を向上させることができるリモコン装置を提供することを課題とする。
図1は、本発明の実施形態に係るリモコン装置を備える冷凍機システムの概略図である。
図1に示すように、冷凍機システム1(冷凍装置)は、屋外に設置される冷凍機2と、屋内の冷凍庫・冷蔵庫10に設置されるユニットクーラ3と、冷凍機2およびユニットクーラ3を制御するコントローラ4と、コントローラ4から冷凍機2の運転データや異常情報を受け取って表示するとともに、運転状態を遠隔操作するリモコン装置100と、を備える。冷凍機2とユニットクーラ3は、図示しない冷媒配管により接続される。なお、リモコン装置100は、複数接続されるものでもよい。また、リモコン装置100は、冷凍庫・冷蔵庫10内に設置されるものでもよい。
冷凍機2とコントローラ4は、伝送線5で配線され、相互のデータを送受信する。冷凍機2は、コントローラ4から冷凍庫・冷蔵庫10の庫内温度(冷凍機2に関する情報)を受け取り、庫内温度を基に圧縮機の回転速度を周期数制御する。
リモコン装置100は、コントローラ4を経由して送られた冷凍機2の運転データや異常情報、冷凍庫・冷蔵庫10の冷凍機2に関する情報(例えば庫内温度)を表示する。
図2に示すように、リモコン装置100の筐体100aは、熱可塑樹脂等の不透明な樹脂からなる外装ケース101と、熱可塑樹脂等の樹脂からなる背面ケース(図示省略)とが接合されてなる。外装ケース101と背面ケースとは、外周形状が略同一に構成され、外装ケース101の背面に背面ケースが接合される。なお、背面ケースは、例えば冷凍庫・冷蔵庫10の壁にリモコン装置100を取り付ける底部となり、リモコン装置100を壁に取り付けるネジを通すための固定孔(図示省略)が形成されている。
外装ケース101は、正面視して略正方形形状であり、上半部111と下半部112とを有する。外装ケース101の上半部111には、表示部120を覆うクリアカバー150を露出させる矩形形状の窓部111aと、運転/停止スイッチ201と設定調整スイッチ202とをそれぞれ露出させる円形の開口部111b,111cとが形成される。また、蓋113を開くときの指爪等の案内部となる半円形状の凹部111dが形成される。
クリアカバー150の形状は限定するものではない。例えば、クリアカバー150は、窓部111aの開口面積より大きい面積の板状を呈し、外装ケース101の裏側から窓部窓部111aを覆うように取り付けられる構成であればよい。さらに、例えば、クリアカバー150に、窓部111aと同じ形状の凸部を設け、この凸部が外装ケース101の窓部111aに嵌り込む構成とすれば、外装ケース101とクリアカバー150を平面に構成することができ、リモコン装置100に優れた意匠性を付与することができる。なお、クリアカバー150は、外装ケース101の表側(背面ケースと反対の側)から取り付けられる構成であってもよい。
蓋113の全閉時には、蓋113のフック115が外装ケース101の係合部114に係合する。蓋113の全閉時には、外装ケース101の表面と蓋113の表面とが面一でつながることで一体感のある意匠面が形成される。なお、蓋113の裏側の空きスペースには、例えば操作・設定のコード表などの銘板を貼付・刻印してもよい。
各スイッチ201〜211の機能は、以下の通りである。
また、第1の表示領域121のセグメントLED131は、通常時には、最も重要な表示情報である庫内温度を常時表示しているが、設定調整スイッチ202の操作により、セグメントLED131に、庫内温度以外の冷凍機2に関する情報、例えば吐出圧力、吸入圧力、膨張弁開度、霜取運転中を示す情報を表示させることが可能である。
手動除霜スイッチ204は、選択した号機のコントローラに除霜させる。手動除霜スイッチ204は、3秒以上押すと、冷却運転中に除霜運転に移行する。
警報リセットスイッチ205は、警報のリセットを行う。
異常リセットスイッチ206は、異常停止をリセット(異常停止の解除)し、再運転させる。
温度調整/設定選択スイッチ209は、設定モード352、点検モード353(図5で後記する)、機能選択モード351の設定項目を選択する。
戻るスイッチ211は、各モードから通常モード350(図5で後記する)に戻る時に使用する。
緊急停止スイッチ203と設定調整スイッチ202との同時押しした場合、自己診断モード356(図5で後記する)に移行する。
温度調整/設定選択スイッチ209の増加スイッチと減少スイッチの同時押しを3秒以上継続した場合、操作ロック設定/解除を切換える。
温度調整/設定選択スイッチ209の増加スイッチと減少スイッチと戻るスイッチ211の同時押しを3秒以上継続した場合、アラーム回数、警報回数、瞬停回数リセットを行う(停止中のみ)。
決定/点検スイッチ210と戻るスイッチ211の同時押しを3秒以上継続した場合、現在時刻設定モードに移行する(停止中のみ)。
図2および図3に示すように、表示部120は、常時、暗所でも視認可能な自発光素子であるセグメントLED131を有する第1の表示領域121と、LCD液晶ディスプレイ132を有する第2の表示領域122と、第1表示領域121と第2表示領域122との間を遮光する遮光手段123と、LEDからなる運転ランプ124と、を備える。なお、遮光手段123の詳細については、図4により後記する。
運転ランプ124は、運転/停止スイッチ201の操作で運転させると点灯し、停止すると消灯する。また、異常停止すると点滅する。
このように、表示部120は、表示領域が2つに区分けされており、第1の表示領域121と第2の表示領域122と、からなる。
表示部120は、横に長い長方形状であり、上下左右に4つの角部を有する。第1の表示領域121は、この長方形状における角部に沿って配置する。すなわち、第1の表示領域121は、表示部120の4つの角部のうち、下側の角部で、かつそのうちの一方の角部に配置する。図3の例では、第1の表示領域121は、表示部120の左下の角部に沿ってセグメントLED131が横になるように配置する。このため、第2の表示領域122は、第1の表示領域121の周囲(第1の表示領域121の上部と右部)を取り囲むように、正面視してL字形に配置される。また、遮光手段123は、図3のハッチング部分に示すように、第1の表示領域121と第2の表示領域122の間で、正面視してL字形に形成される。
また、セグメントLED131は、霜取運転中の場合に霜取運転中であることを表示する。除霜運転中は、必要情報が正しい値とならない虞があり表示しない態様も考えられる。しかし、単に表示をしないようにすると、使用者はその理由が理解できないことがあり、上記霜取運転中を表示することで使用者の理解を助ける。
図2および図3に示すように、第2の表示領域122は、第1の表示領域121の上部と右部を取り囲むように、正面視してL字形に配置される。第2の表示領域122は、表示領域の面積比で、表示部120の表示領域の大部分を占める(略3/4面積比)。第2の表示領域122は、バックライト(照明手段)を備えたLCD液晶ディスプレイ132により構成される。
LCD液晶ディスプレイ132は、バックライト(照明手段)を備え、バックライトを点灯することで視認性を確保する。LCD液晶ディスプレイ132は、通常時、バックライトを消灯し、必要なときにのみバックライトを点灯することで、信頼性確保や消費電力低減を図る。
遮光手段123は、図2および図3のハッチング部に示すように、第1表示領域121と第2表示領域122との間を遮光する。詳細には、遮光手段123は、第1表示領域121のセグメントLED131の発光(例えば、赤色LEDによる赤色発光)がクリアカバー150の側面や内面等に乱反射して第2表示領域122のLCD液晶ディスプレイ132の視認性を低下させることを防止する。また、第2表示領域122のLCD液晶ディスプレイ132のバックライト点灯時、大面積のバックライト光が第1表示領域121のセグメントLED131に回り込んでセグメントLED131の視認性を低下させることを防止する。
<第1の表示領域121の表示機能>
図3に示すように、表示部120の第1の表示領域121のセグメントLED131は、4つのセグメントLED131a〜131dからなる。セグメントLED131は、通常時、最も重要な表示情報である冷凍庫・冷蔵庫10(図1参照)の庫内温度(冷凍機2に関する情報)を表示する。また、セグメントLED131に表示される冷凍機2に関する情報は、後記する図5の設定操作により、庫内温度から、庫内温度以外の冷凍機2に関する情報に変更可能である。すなわち、通常時には、常時発光のセグメントLED131に、最も重要な表示情報である庫内温度を常時表示する。これにより、リモコン装置100の周囲環境がどのような状況(例えばリモコン装置100の周囲が薄暗くてリモコン装置100の設置場所自体が分かり難い状況)であっても最も重要な表示情報である庫内温度情報だけは確実に視認できる。また、操作者は、常時、自発光しているセグメントLED131の点灯光(庫内温度の点灯光)を頼りにリモコン装置100の設置場所を知ることができる。
図3に示すように、表示部120の「庫内温度」バックライト(照明手段)を備えたLCD液晶ディスプレイ132により構成される。
LCD液晶ディスプレイ132は、第1の表示領域121の上部に隣接して、「設定温度」301、「庫内温度」302の状態表示と、第1の表示領域121の右側面部に隣接して、「%」303、「MPa」304、「℃」305の状態表示を行う。例えば、第1の表示領域121のセグメントLED131が、庫内温度を表示している場合、LCD液晶ディスプレイ132の現在の表示状態が庫内温度であることを、「庫内温度」302および「℃」305で液晶表示する。なお、この場合、「設定温度」301および「%」303、「MPa」304は液晶表示しない。
図5は、リモコン装置100の状態遷移を示す図である。図5中の符号Sは、状態遷移の条件を示す。
図5に示すように、リモコン装置100は、通常モード350と、機能選択モード351と、設定モード352と、点検モード353と、異常モード354と、スケジュール設定モード355と、自己診断モード356と、備え、各モードは該当リモコンスイッチの操作状態に応じて、図5の矢印方向に遷移する。基本的には、通常モード350は、各モード(機能選択モード351、設定モード352、点検モード353、異常モード354、およびスケジュール設定モード355)に遷移するとともに、上記各モードから通常モード350に遷移する。すなわち、上記各モードは、通常モード350を経由して、他のモードに遷移する。ただし、点検モード353と異常モード354は、通常モード350を経由せずに直接遷移可能である。
通常モード350で停止中にスケジュールスイッチ310(図3参照)を3秒未満押した場合、スケジュール設定モード355に状態遷移する(符号S1参照)。
スケジュール設定モード355で現在時刻表示セグメント312(図3参照)の「切」時刻の「分」設定で決定/点検スイッチ210(図3参照)を押した場合、戻るスイッチ211を押した場合、または3分間無操作の場合には、通常モード350に状態遷移(復帰)する(符号S2参照)。
通常モード350で設定スイッチ208(図3参照)を3秒間連続で押し続けた場合、機能選択モード351に状態遷移する(符号S3参照)。
アラーム発生無しで機能選択モード351中に戻るスイッチ211(図3参照)を押した場合、または2時間無操作の場合には、通常モード350に状態遷移(復帰)する(符号S4参照)。
通常モード350で設定スイッチ208(図3参照)を3秒未満押した場合、設定モード350に状態遷移する(符号S5参照)。
アラーム発生無しで設定モード352中に戻るスイッチ211(図3参照)を押した場合、または30秒間無操作の場合には、通常モード350に状態遷移(復帰)する(符号S6参照)。
通常モード350で決定/点検スイッチ210(図3参照)を3秒間連続で押し続けた場合、点検モード353に状態遷移する(符号S7参照)。
アラーム発生無しで点検モード353中に決定/点検スイッチ210を押した場合、または点検モード353中に2時間無操作の場合には、通常モード350に状態遷移(復帰)する(符号S8参照)。
アラームが発生した場合、異常モード354に状態遷移する(符号S9参照)。ここでアラームが発生した場合は、通常モード350に限らず、機能選択モード351、設定モード352、および点検モード353の各モードから、異常モード354に状態遷移する(符号S13,S14,S12参照)
異常モード354中に異常リセット206(図3参照)を押した場合、または自動復帰により異常モード354から復帰した場合には、通常モード350に状態遷移する(符号S10参照)。
異常モード354中に決定/点検スイッチ210を押し続けた場合、点検モード353に状態遷移する(符号S11参照)。
アラーム発生状態で点検モード353中に決定/点検スイッチ210を押した場合、または点検モード353中に2時間無操作の場合には、異常モード354に状態遷移する(符号S12参照)。
アラーム発生状態で機能選択モード351中に戻るスイッチ211を押した場合、または2時間無操作の場合には、異常モード354に状態遷移する(符号S13参照)。
アラーム発生状態で設定モード352中に戻るスイッチ211を押した場合、または30秒間無操作の場合には、異常モード354に状態遷移する(符号S14参照)。
接続確認またはモニタモードの場合ですべてのユニットが停止中に、緊急停止スイッチ203(図3参照)と設定調整スイッチ202との同時押しした場合、自己診断モード356に移行する(符号S15参照)。自己診断モード356は、自己診断が終了した場合、通常モード350に移行する(符号S16参照)。
また、通常時には、第1の表示領域121は、庫内温度を表示し、第2の表示領域122は、庫内温度以外の冷凍機2に関する情報を表示する。また、設定調整スイッチ202の操作により、第1の表示領域121に、庫内温度以外の冷凍機2に関する情報、例えば吐出圧力、吸入圧力、膨張弁開度、霜取運転中を示す情報を表示させる。
これにより、消費電力を抑制しつつ視認性を向上させた冷凍装置用リモコン装置を提供することができる。
例えば、冷凍機について説明したが、物体を低温に冷却する冷凍装置、液体を冷却するチラー、水を加熱する給湯機にも適用することができる。
2 冷凍機(冷凍装置)
3 ユニットクーラ
4 コントローラ
5 伝送線
100 リモコン装置
100a 筐体
101 外装ケース
120 表示部
121 第1の表示領域
122 第2の表示領域
123 遮光手段
124 運転ランプ
131 セグメントLED
132 LCD液晶ディスプレイ
140 回路基板
141,151 立壁(遮光構造)
150 クリアカバー
201 運転/停止スイッチ(設定部)
202 設定調整スイッチ(設定部)
203 緊急停止スイッチ(設定部)
204 手動除霜スイッチ(設定部)
205 警報リセットスイッチ(設定部)
206 異常リセットスイッチ(設定部)
207 スケジュールスイッチ(設定部)
208 設定スイッチ(設定部)
209 温度調整/設定選択スイッチ(設定部)
210 決定/点検スイッチ(設定部)
211 戻るスイッチ(設定部)
Claims (7)
- 冷凍装置に関する情報を表示する表示部と、
前記冷凍装置の制御内容を設定するための設定部とを筺体に備え、
前記表示部は、
セグメントLEDが常時発光して前記冷凍装置に関する情報を表示する第1の表示領域と、
照明手段が備わる液晶ディスプレイにより前記冷凍装置に関する情報を表示する第2の表示領域と、を有する
ことを特徴とするリモコン装置。 - 前記表示部は、前記筺体の正面部に配置された長方形状の表示領域を備え、
前記第1の表示領域は、前記長方形状の表示領域の端部に沿って配置される
ことを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。 - 前記第1の表示領域は、前記長方形状の表示領域の4つの角部のうちの1つに配置される
ことを特徴とする請求項2に記載のリモコン装置。 - 前記第2の表示領域は、前記長方形状の表示領域の角部に配置された前記第1の表示領域を取り囲むように配置される
ことを特徴とする請求項3に記載のリモコン装置。 - 前記第1の表示領域と前記第2の表示領域との間に遮光手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。 - 前記設定部は、前記冷凍装置の庫内温度を設定し、
前記第1の表示領域は、前記庫内温度を表示し、
前記第2の表示領域は、前記庫内温度以外の前記冷凍装置に関する情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。 - 前記設定部は、前記第1の表示領域に表示する前記庫内温度と、前記第2の表示領域に表示する前記庫内温度以外の前記情報の表示内容とを切り換える
ことを特徴とする請求項6に記載のリモコン装置。
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- 2015-09-10 JP JP2015178685A patent/JP6664174B2/ja active Active
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