JP2017053552A - エンジン駆動式空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる、エンジン駆動式空気調和装置を提供すること。
【解決手段】 エンジン駆動式空気調和装置1に備えられる制御装置40は、冷房運転時であって、スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vth以下であるという第一の条件、又は、冷房運転時であって、エンジン10の排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texth以下であるという第二の条件、のいずれかの条件が成立したときに、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加するように、サブ熱交換器流量調整弁17を制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】 エンジン駆動式空気調和装置1に備えられる制御装置40は、冷房運転時であって、スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vth以下であるという第一の条件、又は、冷房運転時であって、エンジン10の排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texth以下であるという第二の条件、のいずれかの条件が成立したときに、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加するように、サブ熱交換器流量調整弁17を制御する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、エンジン駆動式空気調和装置に関する。
駆動源としてエンジンを用いるエンジン駆動式空気調和装置は、エンジンの廃熱を冷媒回路内の冷媒に伝達可能に構成することができる。エンジンの廃熱を冷媒に伝達させるために、エンジン駆動式空気調和装置の冷媒回路中にサブ熱交換器が設けられる。このサブ熱交換器にて冷媒回路中の冷媒とエンジンの廃熱、例えばエンジンを冷却したエンジン冷却水とを熱交換させることにより、エンジンの廃熱が冷媒回路中の冷媒に伝達される。
サブ熱交換器は、基本的には暖房運転時に使用される。暖房運転時に冷媒とエンジン廃熱とを熱交換させて、冷媒に熱を与えることによって、効率的な暖房運転を行うことができる。
特許文献1は、サブ熱交換器を備えるエンジン駆動式空気調和装置を開示する。特許文献1に記載のエンジン駆動式空気調和装置は、外気温度が低い場合における冷房運転(以下、低温冷房運転)時に室内熱交換器の凍結を温度センサが検知した場合に、サブ熱交換器に冷媒を流して冷媒とエンジン廃熱とを熱交換させるように構成される。サブ熱交換器で加熱された冷媒が室内熱交換器を流れることにより、室内熱交換器の凍結が防止或いは解消される。
(発明が解決しようとする課題)
ところで、低温冷房運転時のような、空調に要求される負荷(空調負荷)が低い場合、エンジン駆動式空気調和装置に備えられるエンジンの負荷も小さい。このため、エンジンの吸気管に設けられているスロットル弁の開度も小さい。スロットル弁の開度が小さい場合、吸気管内圧が低い(すなわち負圧が大きい)。このような状態、つまり吸気管内圧が低い状態が長時間持続した場合、エンジンに備えられる吸気弁のバルブステムとバルブガイドとの間から吸気管内に吸い込まれるエンジンオイルの量が増加し、いわゆる「オイル下がり状態」に至る。すると、空気と燃料との混合気に混じってエンジンの燃焼室内に入り込むエンジンオイル量も増加するため、燃焼室内で十分にエンジンオイルを燃焼しきれない。
ところで、低温冷房運転時のような、空調に要求される負荷(空調負荷)が低い場合、エンジン駆動式空気調和装置に備えられるエンジンの負荷も小さい。このため、エンジンの吸気管に設けられているスロットル弁の開度も小さい。スロットル弁の開度が小さい場合、吸気管内圧が低い(すなわち負圧が大きい)。このような状態、つまり吸気管内圧が低い状態が長時間持続した場合、エンジンに備えられる吸気弁のバルブステムとバルブガイドとの間から吸気管内に吸い込まれるエンジンオイルの量が増加し、いわゆる「オイル下がり状態」に至る。すると、空気と燃料との混合気に混じってエンジンの燃焼室内に入り込むエンジンオイル量も増加するため、燃焼室内で十分にエンジンオイルを燃焼しきれない。
燃焼室内で十分にエンジンオイルを燃焼しきれない場合、未燃分のオイルが排気ガスに混じって排出される。そのため排気ガスを熱交換した後に外部に排出されるドレン凝縮水中に多量のエンジンオイルが混入する。こうしてドレン凝縮水に混入した多量のエンジンオイルを除去するため、従来では、大きな吸着装置を用いてドレン凝縮水に混じったエンジンオイルを除去していた。しかしながら、大きな吸着装置を用いることにより室外機が大型化し、また、コストが増大するといった問題が生じていた。
本発明は、ドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる、エンジン駆動式空気調和装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、吸気管(10a)と、吸気管内に配設されるとともに吸気管内に導入される空気の量を調整可能なスロットル弁(10h)とを備え、スロットル弁を経由して吸気管から燃焼室(10c)内に導入された空気と燃料との混合気を燃焼させることによって駆動力を発生するエンジン(10)と、冷媒を吸入する吸入口(11a)及び冷媒を吐出する吐出口(11b)を有し、エンジンの駆動力により作動することにより、吸入口から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出口から吐出する圧縮機(11)と、圧縮機の吐出口に第一冷媒配管(31,33)を介して接続され、冷房運転時に第一冷媒配管から流入した冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器(14)と、室外熱交換器に第二冷媒配管(34)を介して接続され、冷房運転時に第二冷媒配管から流入した冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器(22)と、室内熱交換器と圧縮機の吸入口とを接続する第三冷媒配管(32,35,36)と、第二冷媒配管と第三冷媒配管とを接続するバイパス配管(37)と、バイパス配管に介装され、バイパス配管を流れる冷媒とエンジンの廃熱とを熱交換させるサブ熱交換器(16)と、バイパス配管に介装され、バイパス配管を流れる冷媒の流量を調整可能なサブ熱交換器流量調整弁(17)と、冷媒の熱交換量が増加するほどスロットル弁の開度が大きくなるように、スロットル弁を制御するスロットル弁制御装置(40)と、冷房運転時であって、スロットル弁の開度(V)が予め設定された閾値開度(Vth)以下であるという第一の条件、又は、冷房運転時であって、エンジンの排気ガス温度(Tex)が予め設定された閾値排気ガス温度(Texth)以下であるという第二の条件、のいずれかの条件が成立したときに、サブ熱交換器流量調整弁の開度が増加するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するサブ熱交換器流量制御装置(40)と、備える、エンジン駆動式空気調和装置(1)を提供する。この場合、第一の条件は、冷房運転時であって、スロットル弁の開度が閾値開度以下であり、且つ、エンジンの回転速度(N)が予め設定された閾値回転速度(Nth)以下であるという条件であってもよい。
本発明は、吸気管(10a)と、吸気管内に配設されるとともに吸気管内に導入される空気の量を調整可能なスロットル弁(10h)とを備え、スロットル弁を経由して吸気管から燃焼室(10c)内に導入された空気と燃料との混合気を燃焼させることによって駆動力を発生するエンジン(10)と、冷媒を吸入する吸入口(11a)及び冷媒を吐出する吐出口(11b)を有し、エンジンの駆動力により作動することにより、吸入口から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を吐出口から吐出する圧縮機(11)と、圧縮機の吐出口に第一冷媒配管(31,33)を介して接続され、冷房運転時に第一冷媒配管から流入した冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器(14)と、室外熱交換器に第二冷媒配管(34)を介して接続され、冷房運転時に第二冷媒配管から流入した冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器(22)と、室内熱交換器と圧縮機の吸入口とを接続する第三冷媒配管(32,35,36)と、第二冷媒配管と第三冷媒配管とを接続するバイパス配管(37)と、バイパス配管に介装され、バイパス配管を流れる冷媒とエンジンの廃熱とを熱交換させるサブ熱交換器(16)と、バイパス配管に介装され、バイパス配管を流れる冷媒の流量を調整可能なサブ熱交換器流量調整弁(17)と、冷媒の熱交換量が増加するほどスロットル弁の開度が大きくなるように、スロットル弁を制御するスロットル弁制御装置(40)と、冷房運転時であって、スロットル弁の開度(V)が予め設定された閾値開度(Vth)以下であるという第一の条件、又は、冷房運転時であって、エンジンの排気ガス温度(Tex)が予め設定された閾値排気ガス温度(Texth)以下であるという第二の条件、のいずれかの条件が成立したときに、サブ熱交換器流量調整弁の開度が増加するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するサブ熱交換器流量制御装置(40)と、備える、エンジン駆動式空気調和装置(1)を提供する。この場合、第一の条件は、冷房運転時であって、スロットル弁の開度が閾値開度以下であり、且つ、エンジンの回転速度(N)が予め設定された閾値回転速度(Nth)以下であるという条件であってもよい。
低温冷房運転時のような空調負荷が小さいときには、エンジンに備えられるスロットル弁の開度も小さい。ここで、本発明に係るエンジン駆動式空気調和装置においては、冷房運転時にスロットル弁の開度が閾値開度以下であるような小さい開度であるとき、すなわち第一の条件が成立したときに、サブ熱交換器流量調整弁の開度が増加するようにサブ熱交換器流量調整弁が制御される。冷房運転時にサブ熱交換器流量調整弁の開度が増加した場合、サブ熱交換器にてエンジン廃熱と熱交換する冷媒の流量が増加して、冷媒の熱交換量が増加する。冷媒の熱交換量が増加すると、エンジン負荷が高まり、スロットル弁の開度が増加する。スロットル弁の開度が増加することにより、エンジンの吸気管内の圧力が上昇(負圧が低下)する。吸気管内圧が上昇することにより、吸気管に吸い込まれるエンジンオイルの量が減少する。吸気管に吸い込まれるエンジンオイルの量が減少すると、排気ガス中に混入する未燃分のエンジンオイルの量も減少する。その結果、排気ガスのドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる。このように、本発明によれば、空調負荷が小さい場合であっても、ドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる。
また、本発明によれば、冷房時にエンジンの排気ガス温度が閾値排気ガス温度以下であるとき、すなわち第二の条件が成立したときにも、サブ熱交換器流量調整弁の開度が増加するように、サブ熱交換器流量調整弁が制御される。これによりサブ熱交換器にてエンジン廃熱と熱交換する冷媒の流量が増加して、冷媒の熱交換量が増加する。冷媒の熱交換量が増加すると、スロットル弁の開度が増加する。スロットル弁の開度が増加することにより、より多くの混合気が燃焼室内で燃焼する。このためエンジンの燃焼室内の温度が上昇して、燃焼室内に入り込んだエンジンオイルが効率的に燃焼されるとともに、燃焼室から排気される排気ガス中に混入する未燃分のエンジンオイルの量が減少する。その結果、排気ガスのドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる。
また、サブ熱交換器制御装置は、第一の条件及び第二の条件がともに成立していないときに、サブ熱交換器流量調整弁の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するとよい。第一の条件及び第二の条件がともに成立していないときは、吸気管に吸い込まれるエンジンオイルの量が少ないと考えられる。よって、このようなときにサブ熱交換器流量調整弁の開度を減少させて、サブ熱交換器における冷媒の熱交換量を減少させることにより、不必要にエンジン負荷を高めることが防止される。これにより、エンジンの燃費を向上させることができる。
また、サブ熱交換器は、バイパス配管を流れる冷媒と、エンジンを冷却したエンジン冷却水とが熱交換するように構成されているとよい。そして、サブ熱交換器流量制御装置は、エンジンを冷却したエンジン冷却水の温度(Tw)が予め設定された閾値冷却水温度(Twth)未満であるときには、サブ熱交換器流量調整弁の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するとよい。この場合、サブ熱交換器流量制御装置は、上記第一の条件又は第二の条件が成立しているときであっても、エンジンを冷却したエンジン冷却水の温度(Tw)が予め設定された閾値冷却水温度(Twth)未満であるときには、サブ熱交換器流量調整弁の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するとよい。
これによれば、エンジン冷却水の温度が閾値冷却水温度未満であるような低い温度である場合に、サブ熱交換器流量調整弁の開度を減少させてサブ熱交換器を流れる冷媒の流量を減らすことにより、サブ熱交換器にてエンジン冷却水から冷媒に奪われる熱量を低減することができる。このため、エンジン冷却水の温度を一定の温度以上に維持することができる。その結果、エンジン冷却水の冷え過ぎに起因した、エンジンの不安定な燃焼挙動の発生、或いは、エンジンの燃焼効率の低下を、防止することができる。
また、サブ熱交換器流量制御装置は、サブ熱交換器を流出した冷媒の過熱度(ΔT)が予め設定された閾値過熱度(ΔTth)未満であるときには、サブ熱交換器流量調弁の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するとよい。この場合、サブ熱交換器流量制御装置は、上記第一の条件又は第二の条件が成立しているときであっても、サブ熱交換器を流出した冷媒の過熱度(ΔT)が予め設定された閾値過熱度(ΔTth)未満であるときには、サブ熱交換器流量調弁の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁を制御するとよい。
これによれば、サブ熱交換器を流出した冷媒の過熱度が閾値過熱度未満であるような低い過熱度である場合にサブ熱交換器流量調整弁の開度を減少させてサブ熱交換器を流れる冷媒の流量を減らすことにより、サブ熱交換器を流出した過熱度の低い冷媒が圧縮機に吸入されて圧縮機が液圧縮することを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るエンジン駆動式空気調和装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るエンジン駆動式空気調和装置1は、室外機1a及び室内機1bを備える。室外機1aは室外に設置され、室内機1bは室内に設置される。
室外機1aは、エンジン10と、圧縮機11と、オイルセパレータ12と、四方弁13と、室外熱交換器14と、室外熱交換器流量調整弁15bと、サブ熱交換器16と、サブ熱交換器流量調整弁17と、過冷却コイル18と、アキュムレータ19と、制御装置40とを備える。また、室内機1bは、室内側電子膨張弁21と、室内熱交換器22とを備える。エンジン10及び制御装置40を除く各構成要素が冷媒配管により接続される。エンジン10及び制御装置40を除く各構成要素及び冷媒配管により冷媒回路が構成される。冷媒回路内には冷媒が流通する。
エンジン10は、例えばLPG等の気体燃料を燃焼させることにより駆動力を発生する。なお、気体燃料に代えて、ガソリン等の液体燃料、或いは固体燃料を用いることもできる。図2は、エンジン10の内部構造の一部を示す模式図である。図2に示すように、エンジン10は、吸気通路を形成するための吸気管10a、排気通路を形成するための排気管10b、吸気管10aと排気管10bとの間に形成される燃焼室10c、燃焼室10c内で着火するように配設された着火プラグ10d、エンジン10の駆動力を取り出すために動作するピストン10e、吸気管10aと燃焼室10cとの間に設けられ吸気管10aから燃焼室10cに空気と燃料との混合気を導入させるときに開弁する吸気弁10f、排気管10bと燃焼室10cとの間に設けられ燃焼室10c内にて発生した燃焼気体を排気管10bに排気するときに開弁する排気弁10g、及び、吸気管10a内に配設されたスロットル弁10hを有する。
吸気管10aには空気が導入される。スロットル弁10hは、その開度を調整することにより、吸気管10a内に導入される空気の量を調整することができるように構成される。スロットル弁10hの開度が大きいほど、吸気管10a内に導入される空気の流量が大きくなる。なお、燃料は、図示しないミキサにより吸気管10aにて空気と混合される。ミキサでは、吸気管10a内に導入された空気の流量に見合った流量の燃料が吸気管10a内に送り込まれる。
スロットル弁10hを経由して、吸気管10aから空気と燃料との混合気が燃焼室10cに導入される。燃焼室10cに導入された混合気は、着火プラグ10dの着火により燃焼する。燃焼室10c内での混合気の燃焼により生じる力によってピストン10eが往復動作する。このピストン10eの往復動作に起因して得られる回転駆動力が外部に取出される。また、燃焼室10cで燃焼した気体は、燃焼室10cから排気管10bに排出される。なお、燃焼室10c内での混合気の燃焼(爆発)タイミングに合わせて、吸気弁10f及び排気弁10gが開閉作動する。
また、図1に示すように、エンジン10の内部に冷却水通路10iが形成されており、この冷却水通路10iは、エンジン10を冷却するためのエンジン冷却水が充填された冷却水回路70に接続される。冷却水回路70に冷却水ポンプ71が介装される。冷却水ポンプ71が駆動することによって、冷却水回路70内をエンジン冷却水が流れる。冷却水回路70内を流れるエンジン冷却水はエンジン10内の冷却水通路10iに供給され、冷却水通路10i内を流れる。冷却水通路10i内をエンジン冷却水が流れることで、エンジン10が冷却される。また、冷却水回路70は、後述するサブ熱交換器16に接続される。
圧縮機11はエンジン10に接続されており、エンジン10の駆動力を受けて作動する。圧縮機11は吸入口11a及び吐出口11bを有する。圧縮機11が作動すると、圧縮機11は吸入口11aから冷媒ガスを吸入し、内部で冷媒ガスを圧縮し、圧縮した冷媒ガスを吐出口11bから吐出する。なお、図1には2台の圧縮機が示されているが、1つの室外機1aに備えられる圧縮機の個数は1個でもよいし、3個以上でもよい。
圧縮機11の吐出口11bは吐出配管31の一端に接続される。吐出配管31の途中にオイルセパレータ12が介装される。オイルセパレータ12は、圧縮機11の吐出口11bから吐出されたオイル(冷凍機油)を回収する。回収されたオイルは圧縮機11の吸入口11a側に戻される。
吐出配管31の他端に四方弁13が接続される。四方弁13は、第一ポート13a、第二ポート13b、第三ポート13c、及び、第四ポート13dを有する。圧縮機11の吐出口11bは、四方弁13の第一ポート13aに吐出配管31を介して接続される。四方弁13の第二ポート13bには室内機側配管32を介して室内に設置された室内熱交換器22が接続される。四方弁13の第三ポート13cには室外機側配管33を介して室外熱交換器14が接続される。そして、四方弁13の第四ポート13dには、アキュムレータ入口配管35を介してアキュムレータ19が接続される。
四方弁13は、第一ポート13aが第二ポート13bに連通するとともに第三ポート13cが第四ポート13dに連通する暖房時切換状態と、第一ポート13aが第三ポート13cに連通するとともに第二ポート13bが第四ポート13dに連通する冷房時切換状態とを、選択的に実現することができるように構成される。エンジン駆動式空気調和装置1が暖房運転するときには、四方弁13の切換状態が暖房時切換状態にされ、エンジン駆動式空気調和装置1が冷房運転するときには、四方弁13の切換状態が冷房時切換状態にされる。
四方弁13の切換状態が冷房時切換状態であるとき、四方弁13の第一ポート13aに吐出配管31を介して接続されている圧縮機11の吐出口11bと、四方弁13の第三ポート13cに室外機側配管33を介して接続されている室外熱交換器14が接続される。つまり、室外熱交換器14は、冷房運転時には、吐出配管31及び室外機側配管33を介して、圧縮機11の吐出口11bに接続される。吐出配管31及び室外機側配管33が、本発明の第一冷媒配管に相当する。
また、四方弁13の切換状態が冷房時切換状態であるとき、四方弁13の第二ポート13bに室内機側配管32を介して接続されている室内熱交換器22と、四方弁13の第四ポート13dにアキュムレータ入口配管35を介して接続されているアキュムレータ19が、接続される。アキュムレータ19は、後述するように、アキュムレータ出口配管36を介して圧縮機11の吸入口11aに接続される。つまり、室内熱交換器22は、冷房運転時には、室内機側配管32、アキュムレータ入口配管35、及びアキュムレータ出口配管36を介して、圧縮機11の吸入口11aに接続される。室内機側配管32、アキュムレータ入口配管35、及びアキュムレータ出口配管36が、本発明の第三冷媒配管に相当する。
室外機側配管33を介して四方弁13の第三ポート13cに接続された室外熱交換器14は、その内部を流通する冷媒と外気とを熱交換させる。室外熱交換器14は中間配管34を介して室内熱交換器22に接続される。この中間配管34が、本発明の第二冷媒配管に相当する。室内熱交換器22は、その内部を流通する冷媒と室内空気とを熱交換させる。また、中間配管34の途中には、過冷却コイル18が介装される。過冷却コイル18は、内部を通る冷媒を過冷却させる。また、室内機1b側にて中間配管34に室内側電子膨張弁21が介装されている。室内側電子膨張弁21は、そこを流れる冷媒を膨張させる。室内側電子膨張弁21の開度は調整可能である。室内側電子膨張弁21の開度を調整することにより、室内熱交換器22を流れる冷媒の流量が調整される。
中間配管34の位置Aから位置Bまでの間の部分は、2つの配管(配管L1、配管L2)に分岐している。配管L1には一方向弁15aが介装され、配管L2には室外熱交換器流量調整弁15bが介装される。冷房運転時には冷媒は配管L1を流れ、暖房運転時には冷媒は配管L2を流れる。室外熱交換器流量調整弁15bは、そこを流れる冷媒を膨張させる。また、室外熱交換器流量調整弁15bの開度は調整可能である。室外熱交換器流量調整弁15bの開度を調整することにより、暖房時に中間配管34を流れて室外熱交換器14に流入する冷媒の流量が調整される。
アキュムレータ入口配管35を介して四方弁13の第四ポート13dに接続されたアキュムレータ19は、さらにアキュムレータ出口配管36を介して圧縮機11の吸入口11aに接続される。このアキュムレータ19は、アキュムレータ入口配管35側から冷媒を導入し、導入した冷媒を気液分離する。アキュムレータ19内で液冷媒と分離されたガス冷媒が、アキュムレータ出口配管36を経由して圧縮機11の吸入口11aに供給される。
また、中間配管34(第二冷媒配管)とアキュムレータ入口配管35(第三冷媒配管)がバイパス配管37により接続される。バイパス配管37は、暖房運転時に中間配管34を流れる冷媒が室外熱交換器14をバイパスし、冷房運転時に中間配管34を流れる冷媒が室内熱交換器22をバイパスするように、中間配管34とアキュムレータ入口配管35とを接続する。このバイパス配管37には、サブ熱交換器流量調整弁17及びサブ熱交換器16が介装される。サブ熱交換器流量調整弁17の開度は調整可能である。サブ熱交換器流量調整弁17の開度を調整することにより、バイパス配管37を流れる冷媒の流量、すなわちサブ熱交換器16に流れる冷媒の流量が調整される。
サブ熱交換器16は、例えばプレート式熱交換器であり、このサブ熱交換器16によって、冷媒とエンジン冷却水(エンジン廃熱)が熱交換する。また、エンジン冷却水はエンジン10から熱を奪うことによって加熱されている。よって、このサブ熱交換器16にて、バイパス配管37を流れる冷媒がエンジン冷却水によって加熱される。
また、吐出配管31とアキュムレータ入口配管35がホットガスバイパス配管39により接続される。このホットガスバイパス配管39にホットガスバイパス開閉弁62が介装される。
また、制御装置40は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを主要構成とし、少なくとも、圧縮機11の駆動、四方弁13の切換動作、ホットガスバイパス開閉弁62の開閉動作、室外熱交換器流量調整弁15bの開度、室内側電子膨張弁21の開度、サブ熱交換器流量調整弁17の開度、及び、エンジン10に備えられるスロットル弁10hの開度、を制御する。
また、冷媒回路の各所に温度センサ及び圧力センサが取り付けられる。これらの各種センサのうち、第一温度センサ51はバイパス配管37に取り付けられており、サブ熱交換器16を流出した冷媒の温度、すなわちサブ熱交換器出口温度Tshを検出する。第二温度センサ52はアキュムレータ出口配管36に取り付けられており、圧縮機11に吸入される冷媒の温度(吸入温度Tin)を検出する。第三温度センサ53は吐出配管31に取り付けられており、圧縮機11から吐出された冷媒の温度(吐出温度Tout)を検出する。吸入圧力センサ54はアキュムレータ出口配管36に取り付けられており、圧縮機11の吸入口11aに通じるアキュムレータ出口配管36内の圧力、すなわち圧縮機11の吸入口11a側の冷媒圧力(吸入圧力PL)を検出する。第一開度センサ55はサブ熱交換器流量調整弁17に取り付けられており、サブ熱交換器流量調整弁17の開度Vshを検出する。各センサにより検出された温度情報或いは圧力情報は、制御装置40に入力される。
また、図1に示すように、エンジン10に回転速度センサ56が取り付けられている。この回転速度センサ56は、エンジン10の回転速度Nを検出する。また、エンジン10の排気管10bの所望の位置に、排気温度センサ57が取り付けられている。この排気温度センサ57は、エンジン10の排気ガスの温度Texを検出する。さらに、冷却水回路70に冷却水温度センサ58が取り付けられている。この冷却水温度センサ58は、エンジン10を冷却することによって加熱されたエンジン冷却水の温度(冷却水温度Tw)を検出する。さらに、図2に示すように、エンジン10の吸気管10a内に配設されたスロットル弁10hに第二開度センサ59が取り付けられている。この第二開度センサ59は、スロットル弁10hの開度Vを検出する。回転速度センサ56により検出されたエンジン10の回転速度N、排気温度センサ57により検出された排気ガス温度Tex、冷却水温度センサ58により検出された冷却水温度Tw、及び、第二開度センサ59により検出されたスロットル弁10hの開度Vも、制御装置40に入力される。
次に、上記構成のエンジン駆動式空気調和装置1の空調動作について説明する。本実施形態に係るエンジン駆動式空気調和装置1は、空調モードが暖房モードであるか冷房モードであるかをユーザがリモコンなどを操作することにより設定することができるようにされている。また、エンジン駆動式空気調和装置1の空調モードが暖房モードであるときに、四方弁13の切換状態が暖房時切換状態になるように、制御装置40が四方弁13の切換動作を制御する。また、エンジン駆動式空気調和装置1の空調モードが冷房モードであるときに、四方弁13の切換状態が冷房時切換状態になるように、制御装置40が四方弁13の切換動作を制御する。なお、図1において、冷房運転時(冷房モードによる運転時)における冷媒の主な流れが実線の矢印により示され、暖房運転時(暖房モードによる運転時)における冷媒の主な流れが点線の矢印により示される。
まず、暖房運転について説明する。エンジン10の駆動により圧縮機11が作動すると、圧縮機11は、アキュムレータ出口配管36内の低圧ガス冷媒を吸入口11aから吸入するとともに吸入した低圧ガス冷媒を圧縮して高温高圧ガス冷媒を生成する。そして、生成した高温高圧ガス冷媒を吐出口11bから吐出する。吐出口11bから吐出された高温高圧ガス冷媒は吐出配管31を流れる。
吐出配管31の途中にオイルセパレータ12が介装されている。このオイルセパレータ12によって、吐出配管31を流れる冷媒中に混入したオイルが回収される。また、吐出配管31の途中にはホットガスバイパス配管39が接続されている。ホットガスバイパス配管39に介装されたホットガスバイパス開閉弁62は、エンジン駆動式空気調和装置1の運転中に、例えば冷媒回路内の冷媒圧力が高すぎるようなときに開くように、制御装置40によりその開閉動作が制御される。ホットガスバイパス開閉弁62が開いている場合、吐出配管31内の一部のガス冷媒はホットガスバイパス配管39を流れてアキュムレータ入口配管35に至り、さらにアキュムレータ入口配管35からアキュムレータ19に導入される。ホットガスバイパス開閉弁62が閉じている場合、吐出配管31内のガス冷媒は四方弁13の第一ポート13aに入る。
四方弁13は、エンジン駆動式空気調和装置1の空調モードが暖房モードであるときには暖房時切換状態になるように制御装置40によりその切換動作が制御されているから、暖房運転時には、四方弁13の第一ポート13aが第二ポート13bに連通する。そのため吐出配管31から四方弁13の第一ポート13aに入った高温高圧ガス冷媒は、第二ポート13bから四方弁13を流出して室内機側配管32に流れる。そして、室内機側配管32を流れる冷媒は、室内機1b側の室内熱交換器22に流入する。室内熱交換器22に流入した高温高圧ガス冷媒は室内熱交換器22内を流通する間に室内空気と熱交換し、室内に熱を吐き出して凝縮する。つまり、暖房運転時には室内熱交換器22が凝縮器として機能する。このとき高温高圧ガス冷媒から吐き出された熱によって室内空気が暖められて、室内が暖房される。
室内空気に熱を吐き出して凝縮した冷媒は一部液化し、室内熱交換器22から中間配管34に流出する。そして、中間配管34の途中に介装された室内側電子膨張弁21で膨張することにより中圧化される。その後、室内側電子膨張弁21で中圧にされた冷媒は、室外機1a側の過冷却コイル18を通過することにより過冷却される。過冷却コイル18を流出した冷媒の一部は、中間配管34に接続されているバイパス配管37を流れる。そして、バイパス配管37に設けられているサブ熱交換器16に入り、このサブ熱交換器16によって、エンジン冷却水と熱交換する。なお、バイパス配管37に介装されたサブ熱交換器流量調整弁17によって、バイパス配管37に設けられているサブ熱交換器16に流入する冷媒の流量が調整される。サブ熱交換器16で熱交換した冷媒は、バイパス配管37からアキュムレータ入口配管35を流れてアキュムレータ19に導入される。
一方、中間配管34からバイパス配管37に流れなかった冷媒は、中間配管34の配管L2を流れ、配管L2に介装された室外熱交換器流量調整弁15bを通る。この室外熱交換器流量調整弁15bにより冷媒が膨張して低圧化されるとともに、中間配管34から室外熱交換器14に流入する冷媒の流量が調整される。室外熱交換器流量調整弁15bを通った冷媒は、室外熱交換器14に流入する。室外熱交換器14に流入した冷媒は室外熱交換器14内を流通する間に外気と熱交換し、外気の熱を奪って蒸発する。つまり、暖房運転時には室外熱交換器14が蒸発器として機能する。
外気の熱を奪って蒸発した冷媒は一部気化して室外熱交換器14から室外機側配管33に流出し、その後、四方弁13の第三ポート13cに入る。空調モードが暖房モードであるときには、四方弁13の第三ポート13cが第四ポート13dに連通しているから、室外機側配管33から四方弁13の第三ポート13cに入った冷媒は第四ポート13dから四方弁13を流出してアキュムレータ入口配管35を流れる。アキュムレータ入口配管35を流れた冷媒はアキュムレータ19に導入される。アキュムレータ19では導入された冷媒が気液分離され、液冷媒と分離された低温低圧のガス冷媒がアキュムレータ出口配管36に流出する。そして、アキュムレータ出口配管36内のガス冷媒が圧縮機11の吸入口11aに帰還する。このような冷媒の循環サイクルが繰り返されることにより、室内暖房が継続される。
次に、冷房運転について説明する。圧縮機11が作動すると、圧縮機11の吐出口11bから吐出配管31に高温高圧ガス冷媒が吐出される。高温高圧ガス冷媒は吐出配管31を流れ、オイルセパレータ12を経由して四方弁13の第一ポート13aに入る。
四方弁13は、エンジン駆動式空気調和装置1の空調モードが冷房モードであるときには冷房時切換状態になるように制御装置40によりその切換動作が制御されているから、冷房運転時には、四方弁13の第一ポート13aが第三ポート13cに連通する。そのため吐出配管31から四方弁13の第一ポート13aに入った高温高圧ガス冷媒は、第三ポート13cから四方弁13を流出して室外機側配管33に流れる。室外機側配管33に流れた高温高圧ガス冷媒は室外熱交換器14に流入する。室外機側配管33から室外熱交換器14に流入した冷媒は室外熱交換器14内を流通する間に外気と熱交換し、外気に熱を吐き出して凝縮する。つまり、冷房運転時には室外熱交換器14が凝縮器として機能する。
外気に熱を吐き出して凝縮した冷媒は一部液化し、室外熱交換器14から中間配管34に流出する。中間配管34に流出した液冷媒(或いは気液二相冷媒)は、配管L1を通過する。配管L1を通過した冷媒は、中間配管34に介装されている過冷却コイル18を通過し、その後、室内機1b側の室内側電子膨張弁21を通る。この室内側電子膨張弁21で冷媒が膨張することにより蒸発しやすいように低圧化される。室内側電子膨張弁21で低圧化された冷媒は、その後、室内熱交換器22に流入する。室内熱交換器22に流入した冷媒は室内熱交換器22内を流通する間に室内空気と熱交換し、室内空気の熱を奪って蒸発する。つまり、室内熱交換器22は冷房運転時に蒸発器として機能する。このとき冷媒が室内空気の熱を奪うことによって室内空気が冷やされて、室内が冷房される。
室内空気の熱を奪って蒸発した冷媒は一部気化し、室内熱交換器22から室内機側配管32に流出して四方弁13に向かう。そして、四方弁13の第二ポート13bに入る。空調モードが冷房モードであるときには、四方弁13の第二ポート13bが第四ポート13dに連通しているから、室内機側配管32から四方弁13の第二ポート13bに入った冷媒は、第四ポート13dから四方弁13を流出してアキュムレータ入口配管35に流入する。アキュムレータ入口配管35を流れた冷媒はアキュムレータ19に導入される。アキュムレータ19では導入された冷媒が気液分離され、分離された低温低圧のガス冷媒がアキュムレータ出口配管36に流出する。そして、アキュムレータ19からアキュムレータ出口配管36内に流入したガス冷媒が、圧縮機11の吸入口11aに帰還する。このような冷媒の循環サイクルが繰り返されることにより、室内冷房が継続される。
なお、冷房運転時には、原則的には、バイパス配管37に介装されているサブ熱交換器流量調整弁17が閉弁しているが、サブ熱交換器流量調整弁17が開いている場合、室外熱交換器14から中間配管34に流れた冷媒の一部がバイパス配管37を通り、バイパス配管37に介装されたサブ熱交換器16に入る。このサブ熱交換器16にて、冷媒はエンジン冷却水と熱交換する。エンジン冷却水と熱交換してサブ熱交換器16から流出した冷媒はアキュムレータ入口配管35に流れ、その後、アキュムレータ19に導入される。
上記した暖房運転時及び冷房運転時において、空調負荷に応じて、冷媒回路内を流れる冷媒の流量が、制御装置40によって制御される。なお、空調負荷とは、要求されている空調に必要とされる冷媒の仕事量のことである。空調負荷は、例えば、室内熱交換器22の運転容量により求めることができる。また、エンジン10に備えられるスロットル弁10hは、冷媒が冷媒回路を流れる間に行われる冷媒の熱交換量に応じて調整される。具体的には、冷媒の熱交換量が増加するほどスロットル弁10hの開度が大きくなるように(増加するように)、制御装置40によってスロットル弁10hが制御される。制御装置40が、本発明のスロットル弁制御装置に相当する。
ところで、低温冷房運転時においては、空調負荷が小さいために、室外熱交換器14及び室内熱交換器22での冷媒の熱交換量が少ない。このため圧縮機11の負荷も小さく、それ故にスロットル弁10hの開度も小さくされている。スロットル弁10hの開度が小さい場合、吸気管10a内の圧力が低下する(負圧が増加する)。吸気管10a内の圧力が低下した状態が長時間持続すると、吸気弁10fに備えられているバルブステムとバルブガイドとの間から吸気管10aに吸い込まれるエンジンオイルの量が増加する。すると、吸気管10aから多量のエンジンオイルが燃焼室10cに入り込む。このため、エンジン10の燃焼室10cにて燃焼しきれない未燃分のエンジンオイル量も増加する。未燃分のエンジンオイルはエンジン10から排出されるドレン凝縮水中に混入する。よって、スロットル弁10hの開度が小さい場合、ドレン凝縮水中に混入するエンジンオイル量が増加する。従来では、こうして増加したドレン凝縮水中のエンジンオイルを吸着するために、大きな吸着装置を用いていた。これに対し、本実施形態においては、制御装置40が、以下に示す冷房時サブ熱交換器流量制御処理を実行することにより、ドレン凝縮水中に含まれるエンジンオイルの量が低減される。
図3は、制御装置40が実行する冷房時サブ熱交換器流量制御処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。図3に示すルーチンは、エンジン駆動式空気調和装置1の起動後に、所定の短時間ごとに繰り返し実行される。図3に示すルーチンが起動すると、制御装置40は、まず、図3のステップ(以下、ステップ番号をSと略記する)101において、エンジン駆動式空気調和装置1が冷房運転を実行しているか否かを判断する。エンジン駆動式空気調和装置1が冷房運転を実行していない場合(S101:No)、制御装置40はこのルーチンを終了する。一方、エンジン駆動式空気調和装置1が冷房運転を実行している場合(S101:Yes)、制御装置40は、S102に処理を進める。
S102では、制御装置40は、各種センサから入力されている検出情報のうち、第一温度センサ51が検出したサブ熱交換器出口温度Tsh、吸入圧力センサ54が検出した吸入圧力PL、第一開度センサ55が検出したサブ熱交換器流量調整弁17の開度Vsh、第二開度センサ59が検出したスロットル弁10hの開度V、回転速度センサ56が検出したエンジン10の回転速度N、排気温度センサ57が検出した排気ガス温度Tex、冷却水温度センサ58が検出した冷却水温度Tw、を、読み出す。
次いで、制御装置40は、S103にて、サブ熱交換器出口過熱度ΔTを演算する。サブ熱交換器出口過熱度ΔTは、サブ熱交換器16から流出した冷媒の乾き度を表す値であり、サブ熱交換器出口温度Tshと、吸入圧力PLとから求めることができる。なお、サブ熱交換器出口温度Tshと、サブ熱交換器16を流出した直後の冷媒の圧力、すなわちサブ熱交換器出口圧力を用いて、サブ熱交換器出口過熱度ΔTを求めてもよい。また、サブ熱交換器流量調整弁17が閉弁している場合には、この演算を省略してもよい。
続いて、制御装置40は、S104にて、スロットル弁10hの開度Vが、予め設定された閾値開度Vth以下であるか否かを判断する。ここで、閾値開度Vthは、スロットル弁10hの開度がその開度以下である場合、エンジン10から排出されるドレン凝縮水中に含まれるエンジンオイルを除去するために通常用いられる吸着装置では吸着しきれない多量のエンジンオイルがエンジン10の吸気管10aに吸い込まれるような開度として、予め設定される。閾値開度Vthは、予め実験等を行うことによって設定してもよい。
S104にて、スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vth以下であると判断した場合(S104:Yes)、制御装置40はS105に処理を進める。一方、S104にて、スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vthよりも大きいと判断した場合(S104:No)、制御装置40はS106に処理を進める。
S105では、制御装置40は、エンジン10の回転速度Nが、予め設定された閾値回転速度Nth以下であるか否かを判断する。ここで、エンジン10の回転速度Nは、スロットル弁10hの開度に比例し、スロットル弁10hの開度が大きいほどエンジン10の回転速度Nも大きい。従って、エンジン10の回転速度Nがある回転速度以下である場合、エンジン10から排出される凝縮ドレン水中に含まれるエンジンオイルを除去するために通常用いられる吸着装置では吸着しきれない多量のエンジンオイルがエンジン10の吸気管10aに吸い込まれる。閾値回転速度Nthは、そのような多量のエンジンオイルが吸気管10aに吸い込まれるような回転速度の閾値として予め設定される。閾値回転速度Nthは、予め実験等を行うことによって設定してもよい。
S105にて、エンジン10の回転速度Nが閾値回転速度Nth以下であると判断した場合(S105:Yes)、制御装置40はS107に処理を進める。一方、制御装置40は、S104にてスロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vthよりも大きいと判断した場合(S104:No)、及び、S105にてエンジン10の回転速度Nが閾値回転速度Nthよりも大きいと判断した場合(S105:No)は、S106に処理を進める。
S106では、制御装置40は、エンジン10の排気管10bを流れる排気ガスの温度、すなわち排気ガス温度Texが、閾値排気ガス温度Texth以下であるか否かを判断する。ここで、閾値排気ガス温度Texthは、エンジン10の排気ガスの温度がその温度以下である場合には、燃焼室10c内で十分にエンジンオイルが燃焼されないために、通常用いられる吸着装置では、エンジン10から排出されるドレン凝縮水中に含まれるエンジンオイルを除去しきれない多量のエンジンオイルがドレン凝縮水に混入するような温度として、予め設定される。閾値排気ガス温度Texthは、予め実験等を行うことによって設定してもよい。
S106にて、排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texthよりも高いと判断した場合(S106:No)、制御装置40は、S110に処理を進める。一方、S106にて、排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texth以下であると判断した場合(S106:Yes)、制御装置は、S107に処理を進める。
S107では、制御装置40は、エンジン10を冷却した後のエンジン冷却水の温度(冷却水温度Tw)が、閾値冷却水温度Twth以上であるか否かを判断する。ここで、閾値冷却水温度Twthは、エンジン10を冷却した後のエンジン冷却水の温度がその温度未満である場合には、エンジン10の暖気が不十分であって、不安定な運転状態であると判断できる温度として、予め設定される。
S107にて、冷却水温度Twが閾値冷却水温度Twth以上であると判断した場合(S107:Yes)、制御装置40は、S108に処理を進める。一方、S107にて、冷却水温度Twが閾値冷却水温度Twth未満であると判断した場合(S107:No)、制御装置40は、S110に処理を進める。
S108では、制御装置40は、サブ熱交換器出口過熱度ΔTが、閾値過熱度ΔTth以上であるか否かを判断する。ここで、閾値過熱度ΔTthは、冷房運転時にサブ熱交換器16で熱交換した冷媒の過熱度がその過熱度未満である場合に、圧縮機11の吸入口11aに吸入される冷媒が湿っている可能性がある過熱度として、予め設定される。なお、サブ熱交換器流量調整弁17が閉弁している場合には、S108の処理を省略してもよい。
S108にて、サブ熱交換器出口過熱度ΔTが閾値過熱度ΔTth以上であると判断した場合(S108:Yes)、制御装置40は、S109に処理を進める。そして、S109にて、制御装置40は、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が現在の開度Vshから微小開度Astpだけ増加するように、サブ熱交換器流量調整弁17を制御する。その後、制御装置40は、このルーチンを終了する。
一方、S108にて、サブ熱交換器出口過熱度ΔTが閾値過熱度ΔTth未満であると判断した場合(S108:No)、制御装置は、S110に処理を進める。S110では、制御装置40は、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が現在の開度Vshから微小開度Bstpだけ減少するように、サブ熱交換器流量調整弁17を制御する。その後、制御装置40は、このルーチンを終了する。
制御装置40が上記した冷房時サブ熱交換器流量調整弁制御処理を実行することにより、冷房運転時にサブ熱交換器流量調整弁17が制御される。制御装置40が、本発明のサブ熱交換器流量制御装置に相当する。
制御装置40による冷房時サブ熱交換器流量調整弁制御処理の実行により、冷房運転時であって、以下の条件(1)〜(4)が全て成立した場合には、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加する。
(1)スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vth以下である。
(2)エンジン10の回転速度Nが閾値回転速度Nth以下である。
(3)冷却水温度Twが閾値冷却水温度Twth以上である。
(4)サブ熱交換器出口過熱度ΔTが閾値過熱度ΔTth以上である。
(1)スロットル弁10hの開度Vが閾値開度Vth以下である。
(2)エンジン10の回転速度Nが閾値回転速度Nth以下である。
(3)冷却水温度Twが閾値冷却水温度Twth以上である。
(4)サブ熱交換器出口過熱度ΔTが閾値過熱度ΔTth以上である。
また、制御装置40によるサブ熱交換器流量調整弁制御処理の実行により、冷房運転時であって、上記の条件(3)、(4)、及び、以下の条件(5)が成立した場合にも、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加する。
(5)排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texth以下である。
(5)排気ガス温度Texが閾値排気ガス温度Texth以下である。
条件(1)及び条件(2)が、本発明の第一の条件に相当し、条件(5)が本発明の第二の条件に相当する。
条件(1)及び(2)が成立している場合、すなわち第一の条件が成立している場合、空調負荷が低く、スロットル弁10hの開度が小さいので、吸気管10a内の圧力が低い。そのため、吸気管10aに吸い込まれるエンジンオイル量が多いことが予測される。本実施形態では、このような場合にサブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加するようにサブ熱交換器流量調整弁17が制御装置40により制御される。サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加すると、サブ熱交換器16に流れる冷媒の流量が増加して、サブ熱交換器16における冷媒の熱交換量が増加する。冷媒の熱交換量が増加すると、圧縮機11の負荷及びエンジン10の負荷が高まり、制御装置40はスロットル弁10hの開度を増加させる。これにより吸気管10a内の圧力が上昇して、吸気管10aに吸い込まれるエンジンオイル量が減少する。よって、エンジン10のドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイル量も減少する。その結果、通常用いられる吸着装置によって、十分に、ドレン凝縮水中のエンジンオイルを吸着することができる。すなわち、本実施形態によれば、空調負荷が低い冷房運転時、例えば低温冷房運転時であっても、ドレン凝縮水に混入する未燃分のエンジンオイルの量を減らすことができる。
また、条件(5)が成立している場合、すなわち第二の条件が成立している場合、排気ガス温度が低いので、燃焼室10cで燃焼することなく排気ガス中に混入した未燃分のエンジンオイルの量が多い可能性がある。このような場合にも、本実施形態においては、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加するようにサブ熱交換器流量調整弁17が制御装置40により制御される。このため、サブ熱交換器16に流れる冷媒の流量が増加して、サブ熱交換器16における冷媒の熱交換量が増加する。すると、エンジン負荷が高まって、制御装置40はスロットル弁10hの開度を増加させる。スロットル弁10hの開度が増加すると、燃焼室10c内にて燃焼する混合気の量が増加して、燃焼室10c内の温度が上昇する。燃焼室10c内の温度が上昇すると、吸気管10aから燃焼室10cに入り込んだエンジンオイルが十分に燃焼される。このため、排気ガスとともに排出される未燃分のエンジンオイルの量が減少し、ドレン凝縮水中に混入するエンジンオイルの量も減少する。その結果、通常用いられる吸着装置によって、十分に、ドレン凝縮水中のエンジンオイルを吸着することができる。
なお、冷房運転時にサブ熱交換器16に流れる冷媒の流量が増加した場合であっても、空調負荷に見合う分の冷媒が室内熱交換器22に流れるように、冷媒回路内を流れる冷媒の全体の流量が制御装置40によって制御される。このため、冷房運転時にサブ熱交換器16に流れる冷媒の流量が増加した場合であっても、サブ熱交換器16に並列配置される室内熱交換器22における冷媒の熱交換量(冷媒の流量)が減少することはない。つまり、本実施形態に係るエンジン駆動式空気調和装置1によれば、冷房運転時にサブ熱交換器流量調整弁17の開度が増加してバイパス配管37に流れる冷媒の流量が増加した場合、その増加分だけ、全体の冷媒の流量が増加する。このため、増加した分の冷媒がサブ熱交換器16にて熱交換される分だけ、冷媒回路中の冷媒の熱交換量が増加することになる。
また、条件(1)及び条件(2)が成立している場合であっても、或いは、条件(5)が成立している場合であっても、条件(3)が成立していない場合、すなわち、冷却水温度Twが閾値冷却水温度Twth未満である場合、エンジン10が十分に暖められていない虞がある。本実施形態では、このような場合にサブ熱交換器流量調整弁17の開度が減少するようにサブ熱交換器流量調整弁17が制御装置40により制御される。サブ熱交換器流量調整弁17の開度が減少すると、サブ熱交換器16を流れる冷媒の流量が減少するので、サブ熱交換器16にて冷媒に奪われるエンジン冷却水の熱量を減少させることができる。よって、エンジン冷却水の温度を一定の温度以上に維持することができ、その結果、エンジン冷却水の冷え過ぎに起因した、エンジン10が不安定な燃焼挙動の発生、或いは、エンジン10の燃焼効率の低下を、防止することができる。
また、条件(1)及び条件(2)が成立している場合であっても、或いは、条件(1)、条件(2)、条件(3)が成立している場合であっても、さらに、条件(5)が成立している場合であっても、条件(4)が成立していない場合、すなわち、サブ熱交換器出口過熱度ΔTが閾値過熱度ΔTth未満である場合、サブ熱交換器16を流出した冷媒に液冷媒が含まれている虞がある。本実施形態では、このような場合にも、サブ熱交換器流量調整弁17の開度が減少するように、サブ熱交換器流量調整弁17が制御装置40により制御される。これにより、サブ熱交換器16を流れる冷媒の流量が減少するため、サブ熱交換器16を流出した過熱度の低い冷媒が圧縮機11に多く吸入されて圧縮機11が液圧縮することを、防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。例えば、上記実施形態においては、サブ熱交換器16にて、冷媒とエンジン冷却水とを熱交換させる例を示したが、サブ熱交換器は、冷媒とエンジン廃熱とを熱交換するように構成されていればよい。また、本発明は、低温冷房運転時のみならず、空調負荷の小さい冷房運転時であれば、いかなる場合にも適用することができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
1…エンジン駆動式空気調和装置、10…エンジン、10a…吸気管、10b…排気管、10c…燃焼室、10h…スロットル弁、10i…冷却水通路、11…圧縮機、11a…吸入口、11b…吐出口、14…室外熱交換器、16…サブ熱交換器、17…サブ熱交換器流量調整弁、19…アキュムレータ、22…室内熱交換器、31…吐出配管(第一冷媒配管)、32…室内機側配管(第三冷媒配管)、33…室外機側配管(第一冷媒配管)、34…中間配管(第二冷媒配管)、35…アキュムレータ入口配管(第三冷媒配管)、36…アキュムレータ出口配管(第三冷媒配管)、37…バイパス配管、40…制御装置(スロットル弁制御装置、サブ熱交換器流量制御装置)、51…第一温度センサ、52…第二温度センサ、53…第三温度センサ、54…吸入圧力センサ、55…第一開度センサ、56…回転速度センサ、57…排気温度センサ、58…冷却水温度センサ、59…第二開度センサ、70…冷却水回路、N…エンジンの回転速度、Nth…閾値回転速度、Tex…排気ガス温度、Texth…閾値排気ガス温度、Tw…冷却水温度、Twth…閾値冷却水温度、V…スロットル弁の開度、Vth…閾値開度、ΔT…サブ熱交換器出口過熱度、ΔTth…閾値過熱度
Claims (5)
- 吸気管と、前記吸気管内に配設されるとともに前記吸気管内に導入される空気の量を調整可能なスロットル弁とを備え、前記スロットル弁を経由して前記吸気管から燃焼室内に導入された空気と燃料との混合気を燃焼させることによって駆動力を発生するエンジンと、
冷媒を吸入する吸入口及び冷媒を吐出する吐出口を有し、前記エンジンの駆動力により作動することにより、前記吸入口から冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を前記吐出口から吐出する圧縮機と、
前記圧縮機の前記吐出口に第一冷媒配管を介して接続され、冷房運転時に前記第一冷媒配管から流入した冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器と、
前記室外熱交換器に第二冷媒配管を介して接続され、冷房運転時に前記第二冷媒配管から流入した冷媒と室内空気とを熱交換させる室内熱交換器と、
前記室内熱交換器と前記圧縮機の前記吸入口とを接続する第三冷媒配管と、
前記第二冷媒配管と前記第三冷媒配管とを接続するバイパス配管と、
前記バイパス配管に介装され、前記バイパス配管を流れる冷媒と前記エンジンの廃熱とを熱交換させるサブ熱交換器と、
前記バイパス配管に介装され、前記バイパス配管を流れる冷媒の流量を調整可能なサブ熱交換器流量調整弁と、
冷媒の熱交換量が増加するほど前記スロットル弁の開度が大きくなるように、前記スロットル弁を制御するスロットル弁制御装置と、
冷房運転時であって、前記スロットル弁の開度が予め設定された閾値開度以下であるという第一の条件、又は、冷房運転時であって、前記エンジンの排気ガス温度が予め設定された閾値排気ガス温度以下であるという第二の条件、のいずれかの条件が成立したときに、前記サブ熱交換器流量調整弁の開度が増加するように、前記サブ熱交換器流量調整弁を制御するサブ熱交換器流量制御装置と、
を備える、
エンジン駆動式空気調和装置。 - 請求項1に記載のエンジン駆動式空気調和装置において、
前記第一の条件は、冷房運転時であって、前記スロットル弁の開度が前記閾値開度以下であり、且つ、前記エンジンの回転速度が予め設定された閾値回転速度以下であるときである、エンジン駆動式空気調和装置。 - 請求項1又は2に記載のエンジン駆動式空気調和装置において、
前記サブ熱交換器流量制御装置は、前記第一の条件及び前記第二の条件がともに成立していないときに、前記サブ熱交換器流量調整弁の開度が減少するように、前記サブ熱交換器流量調整弁を制御する、エンジン駆動式空気調和装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジン駆動式空気調和装置において、
前記サブ熱交換器は、前記バイパス配管を流れる冷媒と、前記エンジンを冷却したエンジン冷却水とが熱交換するように構成されており、
前記サブ熱交換器流量制御装置は、前記エンジンを冷却したエンジン冷却水の温度が予め設定された閾値冷却水温度未満であるときには、前記サブ熱交換器流量調整弁の開度が減少するように、前記サブ熱交換器流量調整弁を制御する、エンジン駆動式空気調和装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジン駆動式空気調和装置において、
前記サブ熱交換器流量制御装置は、サブ熱交換器を流出した冷媒の過熱度が予め設定された閾値過熱度未満であるときには、前記サブ熱交換器流量調弁の開度が減少するように、前記サブ熱交換器流量調整弁を制御する、エンジン駆動式空気調和装置。
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JP2015178443A JP2017053552A (ja) | 2015-09-10 | 2015-09-10 | エンジン駆動式空気調和装置 |
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JP2018169064A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | アイシン精機株式会社 | エンジン駆動式空気調和装置 |
CN112556129A (zh) * | 2020-12-11 | 2021-03-26 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调电子膨胀阀控制的方法、装置及空调 |
-
2015
- 2015-09-10 JP JP2015178443A patent/JP2017053552A/ja active Pending
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