JP2017053282A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】浄化装置の温度を適切に保つ。
【解決手段】エンジンが配置されるエンジン室と浄化装置が配置される浄化室とを仕切る仕切り部材30の底板35に、エンジン室と浄化室とを連通させる一対の開口35xが形成されている。各開口35xには、扉36が取り付けられている。各扉36は、上辺の中央近傍において蝶番37を介して底板35に取り付けられており、エンジン室に配置されたファンが発生させた風(エンジン室を経由して浄化室に向かう風)によって、上辺に沿った軸を中心として揺動し、開口35xに対して移動する。扉36が浄化室に向かって開き、扉36の開度が大きくなると、エンジン室と浄化室との連通度が増大し、浄化室に送り込まれる風の量が増加する。一方、扉36の開度が小さくなると、エンジン室と浄化室との連通度が減少し、浄化室に送り込まれる風の量が減少する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタを有する浄化装置を備えた作業機械に関する。
特許文献1,2には、DPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ)装置(本発明の「浄化装置」に該当する。)を備えた作業車両が開示されている。DPF装置等の浄化装置は、フィルタに捕集された粒子状物質を焼却除去することで、捕集能力を回復させること(以下、「再生」という。)が可能となっている。このため、浄化装置は高温になり易い。
浄化装置が高温になると、浄化装置又はその周辺に設けられたセンサ等の機器に不具合が生じ得る。そこで特許文献1では、エンジンに冷却風を送る冷却ファンからの冷却風の一部が通過する場所に、浄化装置であるDPF装置を設け、DPF装置の温度上昇を抑制することを提案している。
一方、特許文献1の構成を採用した場合や、外気温が低い場合において、浄化装置が低温になると、再生時に必要となるエンジンへの負荷や燃料の噴射量が大きくなるという問題や、再生に時間がかかるという問題が生じ得る。そこで特許文献2では、浄化装置であるDPF装置をカバーで被覆してDPF装置に冷却風が当らないようにし、DPF装置の温度低下を抑制することを提案している。
特開2011−126488号公報 特開2013−173428号公報
特許文献1の技術では、浄化装置の温度が低くなり、再生時に必要となるエンジンへの負荷や燃料の噴射量が大きくなるという問題や、再生に時間がかかるという問題が生じ得る。一方、特許文献2の技術では、逆に、浄化装置の温度が高くなり、浄化装置又はその周辺に設けられたセンサ等の機器に不具合が生じ得る。
本発明の目的は、浄化装置の温度を適切に保つことができる作業機械を提供することである。
本発明の観点によると、エンジンと、前記エンジンが配置されるエンジン室と、前記エンジンの排気系に配置され、前記エンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタを有する浄化装置と、前記エンジン室と仕切り部材を介して仕切られ、前記浄化装置が配置される浄化室と、前記エンジン室及び前記浄化室の外部から前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風を発生させる送風部と、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の量を調整する風量調整部とを備えたことを特徴とする、作業機械が提供される。
上記構成によれば、送風部が発生させた風によって浄化装置の温度上昇を抑制することができると共に、風量調整部によって当該風の量を調整することで浄化装置の温度低下を抑制することもできる。したがって、浄化装置の温度が低くなり過ぎること及び高くなり過ぎることを共に抑制することができ、浄化装置の温度を適切に保つことができる。
前記風量調整部は、前記仕切り部材に形成された前記エンジン室と前記浄化室とを連通させる開口に移動可能に取り付けられ、前記開口に対して移動することで前記開口を介した前記エンジン室と前記浄化室との連通度を調整可能な移動部材を含んでよい。当該構成によれば、比較的簡素な構成で風量を調整することができる。
前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風によって前記開口に対して移動するように構成されてよい。当該構成によれば、移動部材が風によって移動するため、移動部材を移動させるための移動機構や駆動源を設ける必要がなく、部品点数の低減(即ち、構成の簡素化)を実現することができる。
前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の方向に開き、前記風の方向とは逆の方向に開かいないように構成された扉であってよい。当該構成によれば、外部からの風雨が浄化室に侵入したとしても、浄化室からエンジン室に向けて扉が開かず、エンジン室への雨水侵入を防止することができる。
前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の量が所定量以下の場合に前記開口を閉塞するように構成されてよい。当該構成によれば、風量が所定量以下の場合に、移動部材が開口を閉塞し、エンジン室への雨水侵入を防止することができる。
前記浄化装置は、前記開口が形成された前記仕切り部材から離隔して配置されてよい。当該構成によれば、浄化装置の熱が浄化室からエンジン室に逆流するのを防止することができる。
前記風量調整部は、前記エンジンとは別の駆動源によって駆動される送風機構を含んでよい。当該構成によれば、送風機構によって、エンジンの回転数の影響を受けることなく、適切な量の風を送ることができる。
本発明に係る作業機械は、前記浄化室内の温度を示す検知信号を出力する温度センサと、前記温度センサからの前記検知信号に基づいて前記風量調整部を制御する制御部とをさらに備えてよい。当該構成によれば、浄化室内の温度に応じて積極的に制御を行うことで、より確実に、浄化装置の温度を適切に保つことができる。
前記浄化室は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の方向と直交する断面において、全周が前記仕切り部材によって覆われてよい。浄化室及びエンジン室への雨水侵入防止等のために、このような構成を採用する場合がある。この構成の場合、特に、浄化室に熱が籠りやすく、浄化装置が高温になって、浄化装置又はその周辺に設けられたセンサ等の機器に不具合が生じ易くなる。しかし本発明によれば、風量調整部によって風の量を調整することで、浄化装置の温度を適切に保つことが可能であることから、雨水侵入防止のために上記のような構成を採用しても、浄化装置又はその周辺に設けられたセンサ等の機器に不具合が生じ難い。
本発明によれば、送風部が発生させた風によって浄化装置の温度上昇を抑制することができると共に、風量調整部によって当該風の量を調整することで浄化装置の温度低下を抑制することもできる。したがって、浄化装置の温度が低くなり過ぎること及び高くなり過ぎることを共に抑制することができ、浄化装置の温度を適切に保つことができる。
本発明の一実施形態に係るクレーンを示す概略側面図である。 図1に示す矢印II方向から見た背面図である。 図1に示す矢印III方向から見た部分正面図である。 本発明の一実施形態に係るクレーンの電気的構成の一部を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係るクレーン1は、図1に示すように、移動式クレーンであって、前方に運転室5、後方にエンジン室10が設けられている。運転室5及びエンジン室10は、それぞれ筐体によって画定されている。また、エンジン室10を画定する筐体内の後方上部には、浄化室20が設けられている。浄化室20は、エンジン室10と仕切り部材30を介して仕切られている。
エンジン室10には、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という。)11、ファン12、ラジエータ13、動力分配装置14、及び、作業装置(例えば、油圧ポンプ)15が配置されている。ラジエータ13は、エンジン11の冷却水を冷却する。動力分配装置14は、エンジン11の駆動力を作業装置15に分配する。
ファン12は、エンジン11の駆動軸11xに取り付けられており、エンジン11の駆動と共に回転し、図1に太矢印で示すように、エンジン室10前方の壁に形成された吸気口19から外気を吸い込み、当該外気をエンジン室10に送り込む。エンジン室10に送り込まれた外気の一部は、上方に移動して、浄化室20に送り込まれ、浄化室20を通過した後、浄化室20の後方から排出される。また、エンジン室10に送り込まれた外気の一部は、エンジン室10の後方及び下方の壁にそれぞれ形成された排気口(図示略)から排出される。即ち、ファン12は、本発明に係る「送風部」に該当するものであり、エンジン室10及び浄化室20の外部からエンジン室10を経由して浄化室20に向かう風を発生させる。当該風によって、ラジエータ13、エンジン11、さらに浄化室20に配置された各要素が冷却される。また、本実施形態では、ファン12がエンジン11の駆動軸11xに取り付けられていることから、ファン12が発生させる風の量はエンジン11の回転数に比例し、エンジン11の回転数が高いほど風の量が多くなり、エンジン11の回転数が低いほど風の量が少なくなる。
浄化室20には、浄化装置21及びファン22が配置されている。
浄化装置21は、DPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ)装置であって、第1処理部21a及び第2処理部21bを有する。第1処理部21aは、排気ガスに含まれる窒素酸化物を分解するための触媒を含む。第2処理部21bは、フィルタ21fを含む。浄化装置21は、エンジン11の排気管11yに接続されている。浄化装置21は、排気管11yと一体的に設けられ、排気管11yと共にエンジン11の排気系を構成している(即ち、エンジン11の排気系に配置されている)。
浄化装置21は、フィルタ21fに捕集された粒子状物質を焼却除去することで、捕集能力を回復させること(以下、「再生」という。)が可能となっている。再生時には、例えば、エンジン11に負荷をかけることでエンジン11の排気ガスの温度を上昇させ、高温の排気ガスがフィルタ21fを通過するようにする。この際、フィルタ21fに燃料を噴射して燃料を燃焼させることで、排気ガスの温度をさらに上昇させてもよい。フィルタ21fに捕集されている粒子状物質は、高温の排気ガスによって焼き飛ばされ、フィルタ21fから除去される。
ファン22は、本発明に係る「風量調整部」及び「送風機構」に該当するものであり、その回転方向によって、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を増大させること、及び、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を減少させることを、選択的に行うことが可能である。ファン22は、エンジン11とは別の駆動源(電動モータ、油圧モータ、空圧モータ等)によって駆動される。ファン22の駆動制御については、後に詳述する。
仕切り部材30は、有底角筒状であって、図1及び図2に示すように、浄化室20の上方に配置された上板31、浄化室20の下方に配置された下板32、浄化室20の側方(左右両側:図1〜図3では、運転室5に前方を向いて乗車した作業者から見た方向を示している。)に配置された側板33,34、及び、浄化室20の前方に配置された底板35を含む。つまり、浄化室20は、前後方向と直交する断面(図2参照)において、全周が仕切り部材30によって覆われている。浄化室20の後方は、仕切り部材30がなく、開口しており、外部と連通している。
底板35は、仕切り部材30の板31〜35のうち、ファン12が発生させる風(エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風)の方向に関して最も上流(以下、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の方向の「上流」「下流」を単に「上流」「下流」という。)に位置する。また、底板35は、当該風の方向と交差する方向に延在している。
底板35には、図3に示すように、エンジン室10と浄化室20とを連通させる一対の開口35xが形成されている。各開口35xには、扉36が移動可能に取り付けられている。
各扉36は、本発明に係る「風量調整部」及び「移動部材」に該当するものであり、各開口35xに対して移動することで、開口35xを介したエンジン室10と浄化室20との連通度を調整可能である。各扉36は、ファン12が発生させる風(エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風)によって、各開口35xに対して移動するように構成されている。
各扉36は、ファン12が発生させる風の方向(エンジン室10から浄化室20に向かう方向。本実施形態では、後方)に開き、当該風の方向とは逆の方向(浄化室20からエンジン室10に向かう方向。本実施形態では、前方)に開かいないように構成されている。具体的には、各扉36は、底板35における浄化室20と対向する面において、各開口35xの上辺の中央近傍に、蝶番37を介して取り付けられている。各扉36は、その上辺の中央一か所においてのみ蝶番37を介して底板35と連結し、それ以外の部分は底板35と連結してない。これにより、各扉36は、その上辺に沿った軸を中心として、浄化室20に向けて揺動可能となっている。
各扉36は、各開口35xと略同じサイズ及び形状を有し、ファン12が発生させる風(エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風)の量が所定量(例えば、ゼロ)以下の場合に、上下方向に延在し、各開口35xを閉塞する。各扉36は、当該風の量が所定量を超えた場合に、その上辺に沿った軸を中心として揺動し、浄化室20に向かって開く。さらに当該風の量が増加するにつれて、各扉36の開度が大きくなり、エンジン室10と浄化室20との連通度が増大して、浄化室20に送り込まれる風の量が増加する。一方、当該風の量が減少すると、各扉36の開度が小さくなり、エンジン室10と浄化室20との連通度が減少して、浄化室20に送り込まれる風の量が減少する。そして当該風の量が所定量以下になると、各扉36は、上下方向に延在し、各開口35xを閉塞する。このとき、浄化室20には風が送り込まれない。このような扉36の開閉動作によって、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量が調整される。
上記のような扉36の開閉動作は、扉36の重量等を調整することで、実現可能である。また、浄化装置21及びファン22は、上記のような扉36の開閉動作を妨害しないように、前後方向に関して底板35から離隔して配置されている。
エンジン11の回転数が高い場合、排気ガスが高温になり、浄化室20内が高温になり得る。この場合、エンジン11の回転数が高いため、ファン12が発生させる風の量が大きい。したがって、扉36の開度が大きく、エンジン室10と浄化室20との連通度が大きくなって、浄化室20に大量の風が送り込まれる。これにより、浄化室20(さらに、浄化室20に配置された各要素)の温度上昇が抑制される。
一方、エンジン11の回転数が低い場合、ファン12が発生させる風の量が小さい。そのため、扉36の開度が小さく、エンジン室10と浄化室20との連通度が小さくなって、浄化室20に少量の風が送り込まれるか又は風が送り込まれない。したがって、浄化室20が過度に冷却されることはない。つまり、浄化室20の温度低下が抑制される。この場合に再生を行えば、再生時に必要となるエンジン11への負荷や燃料の噴射量が大きくなるという問題や、再生に時間がかかるという問題を軽減できる。
なお、各扉36を閉塞位置(開口35xを閉塞する位置)に固定するため、固定部38が設けられている。固定部38は、各扉36に設けられており、扉36の下辺中央に取り付けられた電磁石38a、及び、底板35における開口35xの下辺中央に取り付けられた磁性体38bを含む。制御部50(図4参照)による制御の下、各扉36が閉塞位置にあるときに電磁石38aが通電されると、電磁石38aと磁性体38bとの吸着によって、各扉36が閉塞位置に固定される。これにより、エンジン11の回転数(ファン12が発生させる風の量)によらず、扉36が開かないようにする(即ち、浄化室20に風が送り込まれないようにする)ことができる。
浄化室20には、さらに、図2に示すように、温度センサ25及び差圧センサ26が配置されている。
温度センサ25は、浄化装置21の筐体の側面に取り付けられており、浄化室20内の温度を示す検知信号を出力する。
制御部50(図4参照)は、温度センサ25が出力した検知信号を受信し、当該検知信号に基づく温度が第1所定温度を超えた場合に、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を増大させるように、ファン22を駆動させる。制御部50は、当該検知信号に基づく温度の上昇に応じて、ファン22の回転数を増加させ、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量をさらに増大させる。これにより、浄化室20(さらに、浄化室20に配置された各要素)の温度上昇が抑制される。また、制御部50(図4参照)は、当該検知信号に基づく温度の下降に応じて、ファン22の回転数を減少させたり、ファン22の駆動を停止させたり、ファン22の回転方向を逆方向に切り替えたりすることで、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を減少させる。これにより、浄化室20(さらに、浄化室20に配置された各要素)の温度低下が抑制される。
差圧センサ26は、排気管11yにおける浄化装置21との接続部近傍と、チューブ26tを介して接続されている。差圧センサ26は、フィルタ21fの上流側の圧力(排気管11yにおける浄化装置21との接続部近傍の圧力)とフィルタ21fの下流側の圧力(大気圧)との差を示す検知信号を出力する。当該圧力差に基づいて、フィルタ21fに捕集されている粒子状物質の量を推測することができる。
制御部50(図4参照)は、差圧センサ26が出力した検知信号を受信し、当該検知信号に基づく圧力差が所定値を超えた場合に、フィルタ21fに捕集されている粒子状物質の量が所定量を超えたと判断して、再生処理を開始する。また、制御部50は、再生処理中に、温度センサ25が出力した検知信号に基づく温度が第2所定温度(>第1所定温度)を超えた場合、再生処理を終了する。これにより、浄化室20に配置された各要素(例えば、センサ25,26等の機器)の過熱による不具合が抑制される。
以上に述べたように、本実施形態によれば、ファン12が発生させた風によって浄化装置21の温度上昇を抑制することができると共に、扉36及びファン22によって当該風の量を調整することで浄化装置21の温度低下を抑制することもできる。したがって、浄化装置21の温度が低くなり過ぎること及び高くなり過ぎることを共に抑制することができ、浄化装置21の温度を適切に保つことができる。
エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を調整する風量調整部として、本実施形態では、仕切り部材30の底板35に形成されたエンジン室10と浄化室20とを連通させる開口35xに移動可能に取り付けられ、開口35xに対して移動することで開口35xを介したエンジン室10と浄化室20との連通度を調整可能な、移動部材(扉36)を設けている。当該構成によれば、比較的簡素な構成で風量を調整することができる。
扉36は、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風によって開口35xに対して移動するように構成されている。当該構成によれば、扉36が風によって移動するため、扉36を移動させるための移動機構や駆動源を設ける必要がなく、部品点数の低減(即ち、構成の簡素化)を実現することができる。
扉36は、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の方向に開き、当該風の方向とは逆の方向に開かいないように構成されている。当該構成によれば、外部からの風雨が浄化室20に侵入したとしても、浄化室20からエンジン室10に向けて(即ち、上記逆の方向に)扉36が開かず、エンジン室10への雨水侵入を防止することができる。
扉36は、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量が所定量以下の場合に開口35xを閉塞するように構成されている。当該構成によれば、風量が所定量以下の場合に、扉36が開口35xを閉塞し、エンジン室10への雨水侵入を防止することができる。
浄化装置21は、開口35xが形成された底板35から離隔して配置されている。当該構成によれば、浄化装置21の熱が浄化室20からエンジン室10に逆流するのを防止することができる。
エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の量を調整する風量調整部として、本実施形態では、さらに、エンジン11とは別の駆動源によって駆動されるファン22を設けている。当該構成によれば、ファン22によって、エンジン11の回転数の影響を受けることなく、適切な量の風を送ることができる。
クレーン1は、温度センサ25からの検知信号に基づいてファン22を制御する制御部50を備えている。当該構成によれば、浄化室20内の温度に応じて積極的に制御を行うことで、より確実に、浄化装置21の温度を適切に保つことができる。
浄化室20は、エンジン室10を経由して浄化室20に向かう風の方向と直交する断面において、全周が仕切り部材30によって覆われている。浄化室20及びエンジン室10への雨水侵入防止等のために、このような構成を採用する場合がある。この構成の場合、特に、浄化室20に熱が籠りやすく、浄化装置21が高温になって、浄化装置21又はその周辺に設けられたセンサ25,26等の機器に不具合が生じ易くなる。しかし本実施形態によれば、扉36やファン22によって風の量を調整することで、浄化装置21の温度を適切に保つことが可能であることから、雨水侵入防止のために上記のような構成を採用しても、浄化装置21又はその周辺に設けられたセンサ25,26等の機器に不具合が生じ難い。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、例えば以下のように、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・本発明に係る作業機械は、クレーンに限定されず、例えばショベルであってもよい。また、本発明に係る作業機械は、クレーンやショベル等の建設用作業機械に限定されず、例えばトラクターやコンバイン等の農業用作業機械にも適用可能である。
・エンジンは、ディーゼルエンジンに限定されず、例えばガソリンエンジンであってもよい。
・浄化室は、エンジン室の上方に限定されず、例えばエンジン室の側方や後方に配置されてもよい。
・浄化装置は、上述の実施形態では上流側に触媒・下流側にフィルタを有する構成であるが、これに限定されず、様々な構成であってよい。例えば、浄化装置は、上流側にフィルタ・下流側に触媒を有する構成であってもよいし、フィルタのみを有する構成であってもよい。さらに、浄化装置は、1のフィルタを有することに限定されず、複数のフィルタを有してよい。複数のフィルタを有する構成において、1のフィルタの捕集能力が低下した場合に、別のフィルタで粒子状物質を捕集するようフィルタの切換えを行い、別のフィルタを用いている間に上記1のフィルタの再生を行ってよい。
・送風部は、エンジンの駆動に伴い駆動されることに限定されず、エンジンとは別の駆動源によって駆動されてよもよい。
・開口及び移動部材の数は、任意であり、1つ又は3以上であってもよい。また、1つの開口に対して複数の移動部材を設けてもよい。
・移動部材は、浄化装置の上流側及び下流側のいずれに配置されてもよい。
・移動部材は、風の量が所定量以下の場合に、開口を完全に閉塞しなくてもよい(移動部材と仕切り部材との間に隙間があり、当該隙間を介してエンジン室と浄化室とが連通してもよい)。
・移動部材は、エンジン室を経由して浄化室に向かう風の方向及び当該風の方向とは逆の方向の両方向に開いてもよい。
・移動部材は、上述の実施形態のように揺動する形態に限定されず、開口が形成された仕切り部材の面と平行な方向にスライドする形態であってもよい。
・移動部材は、送風部が発生させた風によって開口に対して移動することに限定されず、制御部による制御によって開口に対して移動してもよい(例えば、制御部は、温度センサからの検知信号に基づいて、移動部材の駆動を制御してよい)。
・送風機構は、移動部材の上流側及び下流側のいずれに配置されてもよく、また、浄化装置の上流側及び下流側のいずれに配置されてもよく、さらに、浄化室の内部及び外部のいずれに配置されてもよい。
・送風機構は、エンジン室を経由して浄化室に向かう風の量を増大させる機能及び減少させる機能のいずれかのみを有してもよい。
・風量調整部は、移動部材及び送風機構のいずれか一方のみを含んでもよい。また、風量調整部は、エンジン室を経由して浄化室に向かう風の量を調整することが可能である限りは、移動整部材や送風機構に限定されず、エンジン室を経由して浄化室に向かう風の経路に設けられたバルブ等、任意の構成であってよい。
・温度センサは、浄化装置の筐体内に配置されてもよい。また、温度センサは、浄化室に配置されることに限定されず、例えばエンジン室(ファン12の近傍等)、ボンネットの外面、等に配置されてもよい。
・温度センサや差圧センサを省略してもよい。
・風量調整部を制御する制御部は、エンジン等の駆動を制御してもよい。
・再生処理を開始するタイミングは、任意に決定されてよく、上述の実施形態のように差圧センサからの検知信号に基づいて決定されることに限定されない。例えば、エンジンの作動時間から排気ガス中の粒子状物質の量を推測すると共に、再生処理を行った時間から焼却除去された粒子状物質の量を推測し、これらの差を求めることで、その時点でフィルタに捕集されている粒子状物質の量を推測し、その量が所定量を超えたと判断された場合に、再生処理を開始してもよい。
1 クレーン(作業機械)
10 エンジン室
11 エンジン
11x 駆動軸
11y 排気管(排気系)
12 ファン(送風部)
20 浄化室
21 浄化装置
21f フィルタ
22 ファン(風量調整部,送風機構)
25 温度センサ
30 仕切り部材
35x 開口
36 扉(風量調整部,移動部材)
50 制御部

Claims (9)

  1. エンジンと、
    前記エンジンが配置されるエンジン室と、
    前記エンジンの排気系に配置され、前記エンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタを有する浄化装置と、
    前記エンジン室と仕切り部材を介して仕切られ、前記浄化装置が配置される浄化室と、
    前記エンジン室及び前記浄化室の外部から前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風を発生させる送風部と、
    前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の量を調整する風量調整部とを備えたことを特徴とする、作業機械。
  2. 前記風量調整部は、前記仕切り部材に形成された前記エンジン室と前記浄化室とを連通させる開口に移動可能に取り付けられ、前記開口に対して移動することで前記開口を介した前記エンジン室と前記浄化室との連通度を調整可能な移動部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風によって前記開口に対して移動するように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の方向に開き、前記風の方向とは逆の方向に開かいないように構成された扉であることを特徴とする、請求項3に記載の作業機械。
  5. 前記移動部材は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の量が所定量以下の場合に前記開口を閉塞するように構成されていることを特徴とする、請求項3又は4に記載の作業機械。
  6. 前記浄化装置は、前記開口が形成された前記仕切り部材から離隔して配置されていることを特徴とする、請求項2〜5のいずれか一項に記載の作業機械。
  7. 前記風量調整部は、前記エンジンとは別の駆動源によって駆動される送風機構を含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の作業機械。
  8. 前記浄化室内の温度を示す検知信号を出力する温度センサと、
    前記温度センサからの前記検知信号に基づいて前記風量調整部を制御する制御部とをさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の作業機械。
  9. 前記浄化室は、前記エンジン室を経由して前記浄化室に向かう風の方向と直交する断面において、全周が前記仕切り部材によって覆われていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の作業機械。
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