JP2017053092A - 脇見検出装置 - Google Patents

脇見検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017053092A
JP2017053092A JP2015175668A JP2015175668A JP2017053092A JP 2017053092 A JP2017053092 A JP 2017053092A JP 2015175668 A JP2015175668 A JP 2015175668A JP 2015175668 A JP2015175668 A JP 2015175668A JP 2017053092 A JP2017053092 A JP 2017053092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
construction machine
allowable
detection device
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015175668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6500711B2 (ja
Inventor
靖孝 ▲樽▼海
靖孝 ▲樽▼海
Yasutaka Tarumi
山▲崎▼ 洋一郎
Yoichiro Yamazaki
洋一郎 山▲崎▼
英喜 ▲吉▼原
英喜 ▲吉▼原
Hideki Yoshihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2015175668A priority Critical patent/JP6500711B2/ja
Publication of JP2017053092A publication Critical patent/JP2017053092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6500711B2 publication Critical patent/JP6500711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】建設機械と障害物との接触を抑制する。
【解決手段】演算部(70)は、操作部(15)の操作が操作検出部(41)に検出されている場合、かつ、目視方向検出部(31)に検出された目視方向が許容時間(T)を超えて許容角度Aから外れた場合、脇見状態であると判定する。演算部(70)は、操作検出部(41)に検出された操作パターンに応じて許容角度Aを変える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械に設けられる脇見検出装置に関する。
従来の建設機械が、例えば特許文献1などに記載されている。特許文献1(段落[0016]参照)に記載の技術では、作業灯や安全灯が建設機械の周囲の障害物を照射することで、障害物の存在を運転者が認識できるようにすることが図られている。
特開平9−273184号公報
しかし、作業灯や安全灯が障害物を照射しても、運転者が障害物を目視していなければ、建設機械の運転が適切になされているとは言えない。運転者は、建設機械と障害物との接触のおそれがある位置を、目視により確認する必要がある。また、上記の作業灯などの光が照射されない場合にも、上記と同様の課題がある。
そこで本発明は、建設機械と障害物との接触を抑制できる脇見検出装置を提供することを目的とする。
本発明の脇見検出装置は、建設機械に設けられる。前記脇見検出装置は、前記建設機械の運転者の目視方向を検出する目視方向検出部と、前記建設機械を操作するための操作部の操作を検出する操作検出部と、前記目視方向検出部および前記操作検出部から検出結果が入力される演算部と、を備える。前記演算部には、許容時間と、前記目視方向の許容範囲である許容角度と、が設定される。前記演算部は、前記操作部の操作が前記操作検出部に検出されている場合、かつ、前記目視方向検出部に検出された前記目視方向が前記許容時間を超えて前記許容角度から外れた場合、脇見状態であると判定する。前記演算部は、前記操作検出部に検出された操作パターンに応じて前記許容角度を変える。
上記構成により、建設機械と障害物との接触を抑制できる。
建設機械1を上から見た図であり、前進時の許容角度Aなどを示す図である。 図1に示す建設機械1が備える脇見検出装置20のブロック図である。 前進時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 前進時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 前進時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 前進時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 後進時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 右旋回時の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 アタッチメント動作時の水平方向の許容角度Aなどを示す図1相当図である。 図1に示すアタッチメント17などを横から見た図であり、アタッチメント動作時の上下方向の許容角度Aなどを示す図である。 図1に示す演算部70に設定された許容時間Tに関する説明図である。 図11に示す許容時間Tと、図1に示す建設機械1の動作速度(前進速度)との関係を示す図である。
図1〜図12を参照して、脇見検出装置20(図2参照)を備える建設機械1(図1参照)について説明する。
建設機械1は、図1に示すアタッチメント17(下記)を用いた作業を行う機械であり、例えばショベルである。建設機械1は、下部走行体11と、上部旋回体13と、アタッチメント17と、脇見検出装置20(図2参照)と、を備える。
下部走行体11は、建設機械1を走行させる部分であり、2つのクローラ11a・11aを備える。クローラ11aの長手方向を、下部走行体11の前後方向X11とする。前後方向X11には、前側X11fと後側X11rとがある。前側X11fは、操作部15(図2参照、下記)が前進操作されたときに下部走行体11が移動する側(向き)である。後側X11rは、操作部15が後進操作されたときに下部走行体11が移動する側(向き)である。
上部旋回体13は、下部走行体11に対して旋回可能に、下部走行体11の上に搭載される。上部旋回体13は、カウンタウェイト13aと、運転室13cと、ミラー13mと、操作部15(図2参照)と、を備える。カウンタウェイト13aは、上部旋回体13の前後方向X13の後側X13r部分に配置される、おもりである。運転室13cは、上部旋回体13の前後方向X13の前側X13f部分に配置される。運転室13cは、建設機械1の運転者O(操作者、作業者)を収容する部分である。ミラー13mは、運転者Oが後側X13rなどを目視するための反射鏡である。ミラー13mは、例えば、上部旋回体13の左右の端部(合計2か所)などに配置される。
操作部15(図2参照)は、運転者Oが建設機械1を操作するために、運転者Oに操作される部分である。操作部15は、運転室13cの内部に配置される。操作部15は、複数本の操作レバー(動作入力レバー)により構成される。
アタッチメント17は、作業を行う部分(装置)である。アタッチメント17は、上部旋回体13の前側X13f部分に取り付けられる。図10に示すように、アタッチメント17は、ブーム17aと、アーム17bと、バケット17cと、を備える。ブーム17aは、上部旋回体13に起伏可能に取り付けられる。アーム17bは、ブーム17aに回動可能に取り付けられる。バケット17cは、アーム17bに回動可能に取り付けられる。
脇見検出装置20(図2参照)は、脇見状態(下記)であるか否かを検出する装置である。図2に示すように、脇見検出装置20は、検出部30と、警報部50と、動作停止部60と、演算部70と、を備える。
検出部30(検出手段、検出装置、センサ)には、目視方向検出部31と、操作検出部41と、旋回位置検出部43と、アタッチメント姿勢検出部45、動作速度検出部47と、がある。
目視方向検出部31は、運転者Oの目視方向を検出する部分である。「運転者Oの目視方向」(以下、単に「目視方向」ともいう)は、運転者O(図1参照、以下同様)の視線の方向(向き)である。目視方向は、運転者Oの顔の方向(向き)でもよい。目視方向は、運転者Oの顔の方向および視線の方向から導き出されてもよい。目視方向検出部31は、カメラ31aと、画像演算装置31bと、を備える。カメラ31a(撮影手段)は、運転者Oの顔および顔の周囲(近傍)を撮影する装置である。カメラ31aは、時間的に連続して撮影を行い、撮影により画像を取得する。カメラ31aは、例えば運転室13c内に設けられる。画像演算装置31bは、カメラ31aにより得られた画像を用いて(画像に基づいて)、目視方向を検出する(判定する、演算する)。
操作検出部41(レバー入力検出手段)は、運転者Oによる操作部15の操作を検出する部分である。操作検出部41は、操作部15の操作の有無(操作されているか否か)、および、操作パターンを検出する。操作パターン(入力パターン、操作の種類)には、走行と、旋回と、アタッチメント動作と、がある。図1に示す建設機械1の動作の種類にも、走行と、旋回と、アタッチメント動作と、がある。走行は、下部走行体11の走行動作であり、前進と後進とがある。旋回は、下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回動作であり、右旋回と左旋回とがある。アタッチメント動作は、アタッチメント17の動作である。アタッチメント動作には、図10に示す上部旋回体13に対するブーム17aの起伏動作(回転動作)と、ブーム17aに対するアーム17bの回転動作と、アーム17bに対するバケット17cの回転動作と、がある。
旋回位置検出部43(図2参照)(旋回位置検出手段、旋回位置検出装置)は、図1に示す下部走行体11に対する、上部旋回体13の旋回位置(旋回角度)を検出する。
アタッチメント姿勢検出部45(図2参照)は、アタッチメント17の姿勢を検出する。アタッチメント姿勢検出部45は、例えば、図10に示す上部旋回体13に対するブーム17aの回転角度と、ブーム17aに対するアーム17bの回転角度と、アーム17bに対するバケット17cの回転角度と、を検出する。アタッチメント姿勢検出部45(図2参照)は、アタッチメント17の先端部の高さを検出し、さらに詳しくは、バケット17cの高さを検出し、バケット17cの下端部の高さ(アタッチメント先端高さH)を検出する。上記の各「高さ」は、地面Gからの高さである。アタッチメント姿勢検出部45(図2参照)は、アタッチメント17の上端部の高さを検出してもよい。
動作速度検出部47(図2参照)は、図1に示す建設機械1の動作速度を検出する。動作速度検出部47は、動作速度の大きさを検出し、動作の向きを検出してもよい。図2に示すように、動作速度検出部47には、走行速度検出部47aと、旋回速度検出部47bと、アタッチメント速度検出部47cと、がある。走行速度検出部47aは、下部走行体11(図1参照)の走行速度を検出する。旋回速度検出部47bは、下部走行体11に対する上部旋回体13(図1参照)の旋回速度を検出する。アタッチメント速度検出部47cは、アタッチメント17(図1参照)の動作速度を検出する。アタッチメント速度検出部47cは、図10に示す上部旋回体13に対するブーム17aの起伏(回転)速度、ブーム17aに対するアーム17bの回転速度、および、アーム17bに対するバケット17cの回転速度を検出する。
警報部50(図2参照)は、運転者Oに警報を出す(発報する、警告する)部分である。図2に示すように、警報部50は、警報制御装置50aと、警報器50bと、を備える。警報制御装置50aは、警報器50bの動作を制御する装置(部分)である。警報器50bは、警報を出す物(アラーム)であり、例えば音を鳴らし、また例えば表示を行う。
動作停止部60は、建設機械1(図1参照、以下同様)の動作を停止させる部分(装置)である。動作停止部60は、操作部15により操作されている動作を停止させる。動作停止部60は、操作部15により走行の操作がされているときに、下部走行体11(図1参照)の走行を停止させる。動作停止部60は、操作部15により旋回の操作がされているときに、上部旋回体13(図1参照)の旋回を停止させる。動作停止部60は、操作部15によりアタッチメント動作の操作がされているときに、アタッチメント17(図1参照)の動作を停止させる。動作停止部60は、各動作を行うアクチュエータ(図示しないモータまたはシリンダ)の駆動を停止させる。
演算部70(脇見演算装置)は、信号の入出力、および、演算を行う部分(装置)である。演算部70には、検出部30から検出結果が入力される。演算部70は、脇見状態か否かを判断(判定)する。演算部70は、警報部50に、警報を出す旨の指令などを出力する。演算部70は、動作停止部60に、建設機械1の動作を停止させる旨の指令を出力する。演算部70には、許容角度A(図1参照、以下同様)および許容時間T(図11参照)が予め設定される。許容角度Aは、運転者Oの目視方向の許容範囲(角度範囲)である。上記「許容時間T」は、目視方向が許容角度Aから外れる(許容角度A外に離れる)ことが許容される時間である。演算部70は、操作部15の操作が操作検出部41に検出されている場合、かつ、目視方向検出部31に検出された目視方向が許容時間Tを超えて許容角度Aから外れた場合、「脇見状態」であると判定する(詳細は下記)。なお、図1、および図3〜図10では、許容角度Aに含まれる領域にハッチングを付した。
(作動)
図2に示す脇見検出装置20の作動を、作動の順に沿って説明する。なお、作動の順は変更されてもよい。
[作動a]目視方向検出部31は、運転者Oの目視方向を検出する。具体的には、カメラ31aが、運転者Oの顔および顔周辺を撮影する。そして、画像演算装置31bが、カメラ31aの撮影画像から目視方向を検出する。
[作動b]操作検出部41は、操作部15の操作を検出する。
[作動c]演算部70は、許容角度Aを決定する(詳細は下記)。
[作動d]演算部70は、目視方向検出部31に検出された目視方向が、上記[作動c]で決定した許容角度Aの内か外かを判定する。
[作動e]演算部70は、下記の[条件e1]が満たされている時間(時間的に連続して満たされている時間)を測る。
[条件e1]操作部15が操作されていることが操作検出部41により検出され、かつ、目視方向検出部31に検出された目視方向が許容角度Aから外れている。
[作動f]動作速度検出部47は、建設機械1の各種動作の動作速度を検出する。
[作動g]演算部70は、動作速度検出部47に検出された動作速度に応じて、許容時間T(図11参照)を決定する(詳細は下記)。
[作動h]演算部70は、上記[作動e]で測った時間が、上記[作動g]で決定した許容時間T(図11参照)を超えた場合、脇見状態であると判定する。上記[作動e]で測った時間が、上記[作動g]で決定した許容時間T以下の場合、脇見状態ではないと判定する。
[作動i]演算部70は、脇見状態であると判定したときに、警報部50および動作停止部60に指令を出力する(詳細は下記)。
(許容角度A)
上記[作動c]で決定される許容角度Aには、水平方向の許容角度A1(図1参照)と、上下方向の許容角度A2(図10参照)と、がある。
(水平方向の許容角度A1)
水平方向の許容角度A1(図1参照)は、次のように決定される。演算部70は、操作検出部41に検出された操作パターンに応じて(基づいて)、許容角度A1を変える。演算部70には、操作パターンごとに異なる許容角度A1が設定される。具体的には、演算部70には、走行用(前進用および後進用)、旋回用(右旋回用および左旋回用)、ならびにアタッチメント動作用、それぞれの許容角度A1が設定される。
図1に示す許容角度A1は、次のように設定される。運転者Oが適切な位置を目視しているときの目視方向は、許容角度A1内に設定される。建設機械1の周囲の障害物(作業者、その他物など)と建設機械1との接触が生じやすい位置を、運転者Oが目視しているときの目視方向は、許容角度A1内に設定される。例えば、建設機械1が移動しようとする位置およびその周辺を、運転者Oが目視しているときの目視方向は、許容角度A1内に設定される。また、運転者Oが適切でない位置を目視しているときの目視方向は、許容角度A1外に設定される。
走行用の(前進用および後進用それぞれの)許容角度A1は、下部走行体11の進行方向の目視、アタッチメント17の目視、および、ミラー13m(図6参照)の目視を考慮して設定される。走行用の許容角度A1には、アタッチメント17の目視を考慮して設定される部分A1aと、下部走行体11の進行方向の目視を考慮して設定される部分A1bおよび部分A1c(図7参照)と、がある。さらに、図6に示すように、走行用の許容角度A1には、ミラー13mの目視を考慮して設定される部分A1dがある。なお、図1に示す例では、部分A1aと部分A1bとが重なっている。また、図6に示す例では、部分A1aと部分A1bとが重ならない。
走行用の許容角度A1(の部分A1b)は、図2に示す旋回位置検出部43に検出された旋回位置に応じて、演算部70に変えられる。その理由は次の通りである。建設機械1の走行の向きは、下部走行体11の向きで決まる(図1、図3〜図7参照)。例えば、運転者Oが操作部15で前進の操作を行った場合、図3に示す建設機械1は、上部旋回体13の前側X13fに移動するとは限らず、下部走行体11の前側X11fに移動する。そこで、走行用の許容角度A1は、旋回位置に応じて変えられる。
前進用の許容角度A1は、例えば次のように設定される。図1に示す下部走行体11の前側X11f部分、および、下部走行体11が移動しようとする位置(下部走行体11よりも前側X11fの位置)を運転者Oが目視しているときの目視方向は、前進用の許容角度A1の部分A1b内に設定される。アタッチメント17およびその周辺を運転者Oが目視しているときの目視方向は、前進用の許容角度A1の部分A1a内に設定される。図6に示すように、下部走行体11の進行方向が上部旋回体13の後側X13r(または斜め後側X13r)の場合、ミラー13mを運転者Oが目視しているときの目視方向は、前進用の許容角度A1の部分A1d内に設定される。
後進用の許容角度A1には、図7に示すように、アタッチメント17の目視を考慮して設定される部分A1a(前進用と同様)と、ミラー13mの目視を考慮して設定される部分A1d(前進用と同様)と、がある。さらに、後進用の許容角度A1には、下部走行体11の進行方向の目視を考慮して設定される部分A1c(前進用の部分A1bに対応)がある。下部走行体11の後側X11r部分、および、下部走行体11が移動しようとする位置(下部走行体11よりも後側X11rの位置)を運転者Oが目視しているときの目視方向は、後進用の許容角度A1の部分A1c内に設定される。後進用の部分A1cは、前進用の部分A1b(図1参照)に対して、上から見て運転者Oを中心として約180°逆向き(下部走行体11における前後逆向き)である。後進用の部分A1cの角度の大きさ(広さ)は、前進用の部分A1b(図1参照)の角度の大きさと、ほぼ同一である(同一でもよい)。
旋回用の(右旋回用および左旋回用それぞれの)許容角度A1は、次のように設定される。図8に示すように、アタッチメント17、アタッチメント17の周辺、および、旋回動作によってアタッチメント17が移動しようとする位置を運転者Oが目視しているときの目視方向は、旋回用の許容角度A1内に設定される。なお、図8に示す許容角度A1は、右旋回用のものである。
アタッチメント動作用の水平方向の許容角度A1は、次のように設定される。図9に示すように、アタッチメント17およびその周辺の位置を運転者Oが見ているときの目視方向は、許容角度A1内に設定される。
(上下方向の許容角度A2)
図10に示す上下方向の許容角度A2は、次のように設定される。運転者Oがアタッチメント17およびその周辺を目視しているときの目視方向は、許容角度A2内に設定される。さらに詳しくは、運転者Oがアタッチメント17の先端部(バケット17c)およびその周辺を目視しているときの目視方向は、上下方向の許容角度A2内に設定される。また、運転者Oがアタッチメント17の上端部(ブーム17aおよびアーム17bの上端部)およびその周辺を目視しているときの目視方向は、上下方向の許容角度A2内に設定される。
上下方向の許容角度A2は、アタッチメント姿勢検出部45(図2参照)に検出されたアタッチメント17の高さに応じて、演算部70(図2参照)により変えられる。演算部70は、例えばアタッチメント先端高さHに応じて、許容角度A2を変える。
上下方向の許容角度A2が設定される理由は次の通りである。運転者Oの目視方向が水平方向の許容角度A1(図1参照)内であっても、目視方向が適切でない場合がある。例えば、図10に示す運転者Oが、アタッチメント17の上部およびアタッチメント17の上方の障害物を十分に確認していない場合、アタッチメント17が障害物に接触するおそれがある。また例えば、運転者Oが手元の資料に視線を落とすなどにより、運転者Oがアタッチメント17およびその周囲の確認を疎かにしている場合、アタッチメント17が障害物に接触するおそれがある。そこで、演算部70(図2参照)は、目視方向が、上下方向の許容角度A2内か否かに応じて、脇見状態か否かを判定する。
(許容時間T)
許容時間T(図11参照)は、操作部15(図2参照)が操作されることによって動作する部分が障害物に接触するまでの猶予時間を考慮して設定される。具体的には、図2に示す演算部70は、動作速度検出部47に検出された動作速度が大きいほど、許容時間Tを短くする。図12に、動作速度検出部47に検出された動作速度(図12に示す例では前進速度)と、許容時間Tと、の関係を示すグラフの例を示す。許容時間Tと動作速度との関係は、例えば動作の種類ごとに設定される。例えば、許容時間Tは、動作速度に対して反比例する。許容時間Tと動作速度との関係は、反比例でなくてもよく、一次関数などでもよい。
(警報および動作停止)
上記[作動i]では、図2に示す演算部70は、脇見状態であると判定したときに、警報部50に警報を出させる。さらに詳しくは、演算部70は、警報制御装置50aに指令を出力し、警報器50bに警報を出させる。この警報により、運転者Oは、接触のおそれがある箇所を確実に目視しながら、建設機械1を適切に運転するように促される。
上記[作動i]では、演算部70は、脇見状態であると判定したときに、動作停止部60に建設機械1の動作を停止させる。さらに詳しくは、演算部70は、操作部15の操作に対応する動作を、動作停止部60に停止させる。例えば、操作部15の操作パターンが前進の場合、演算部70は、動作停止部60に下部走行体11(図1参照)の前進を停止させる。
演算部70が警報部50に警報を出させる(警報用の)タイミングと、演算部70が動作停止部60に建設機械1の動作を停止させる(動作停止用の)タイミングとは、例えば異なるタイミングである。この場合、警報用の許容時間T(図11参照)と、動作停止用の許容時間Tと、が異なる長さに設定される。例えば、警報用の許容時間Tは、動作停止用の許容時間Tよりも短く設定される。
(効果1)
図2に示す脇見検出装置20による効果は次の通りである。脇見検出装置20は、建設機械1(図1参照)に設けられる。脇見検出装置20は、目視方向検出部31と、操作検出部41と、演算部70と、を備える。目視方向検出部31は、建設機械1の運転者O(図1参照)の目視方向を検出する。操作検出部41は、建設機械1を操作するための操作部15の操作を検出する。演算部70には、目視方向検出部31および操作検出部41から検出結果が入力される。演算部70には、許容時間T(図11参照)と、目視方向の許容範囲である許容角度A(図1参照)と、が設定される。
[構成1−1]演算部70は、操作部15の操作が操作検出部41に検出されている場合、かつ、目視方向検出部31に検出された目視方向が許容時間T(図11参照)を超えて許容角度A(図1参照)から外れた場合、脇見状態であると判定する。
[構成1−2]演算部70は、操作検出部41に検出された操作パターンに応じて許容角度Aを変える。
上記[構成1−1]のように、演算部70は、所定条件を満たした場合に脇見状態であると判定する。よって、この判定を、建設機械1と障害物との接触を抑制するための指標として用いることができる。その結果、建設機械1と障害物との接触を抑制できる。
適切な目視方向は、操作部15の操作パターンによって(建設機械1の動作の種類によって)異なる。そこで、上記[構成1−2]のように、演算部70は、操作パターンに応じて許容角度Aを変える。よって、脇見状態の判定を適切に行える。さらに詳しくは、運転者Oの目視方向が適切であるにもかかわらず(運転者Oが脇見をしていないにもかかわらず)、演算部70が脇見状態であると判定することを抑制できる。また、目視方向が不適切であるにもかかわらず(運転者Oが脇見をしているにもかかわらず)、演算部70が脇見状態ではないと判定することを抑制できる。その結果、建設機械1と障害物との接触を抑制できる。
(効果2)
[構成2]脇見検出装置20は、運転者Oに警報を出す警報部50を備える。演算部70は、脇見状態であると判定したときに警報部50に警報を出させる。
上記[構成2]の警報部50が警報を出すことにより、脇見状態のときに、脇見をしないように(適切な目視方向で運転するように)、運転者Oを促すことができる。よって、建設機械1と障害物との接触をより抑制できる。
(効果3)
脇見検出装置20は、建設機械1の動作を停止させる動作停止部60を備える。
[構成3]演算部70は、脇見状態であると判定したときに動作停止部60に建設機械1の動作を停止させる。
上記[構成3]により、脇見状態のときに、建設機械1の動作が停止する。よって、建設機械1と障害物との接触をより抑制できる。
(効果4)
脇見検出装置20は、旋回位置検出部43を備える。旋回位置検出部43は、図1に示す下部走行体11に対する、上部旋回体13の旋回位置を検出する。
[構成4]図2に示す演算部70は、旋回位置検出部43に検出された旋回位置に応じて、水平方向の許容角度A1(図1参照)を変える。
適切な目視方向は、旋回位置によって異なる。そこで、上記[構成4]のように、演算部70は、旋回位置に応じて許容角度A1を変える。よって、脇見状態の判定をより適切に行える。その結果、建設機械1と障害物との接触をより抑制できる。
(効果5)
脇見検出装置20は、建設機械1の動作速度を検出する動作速度検出部47を備える。
[構成5]演算部70は、動作速度検出部47に検出された動作速度が大きいほど、許容時間Tを短くする(図12参照)。
建設機械1と障害物とが接触するまでの猶予時間は、建設機械1から障害物までの距離が同じでも、建設機械1の動作速度が速いほど短い。そこで、上記[構成5]のように、演算部70は、動作速度が大きいほど許容時間Tを短くする(図12参照)。よって、「脇見状態である」という判定を、適切なタイミングで行える。その結果、建設機械1と障害物との接触をより抑制できる。
(効果6)
脇見検出装置20は、アタッチメント17(図10参照)の姿勢を検出するアタッチメント姿勢検出部45を備える。
[構成6]演算部70は、アタッチメント姿勢検出部45に検出されたアタッチメント17の高さに応じて、上下方向の許容角度A2(図10参照)を変える。
適切な目視方向(上下方向の目視方向)は、アタッチメント17(図10参照)の高さによって異なる。そこで、脇見検出装置20は、上記[構成6]を備える。よって、脇見状態の判定をより適切に行える。その結果、建設機械1と障害物との接触をより抑制できる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。
上記実施形態の構成要素(物や設定)の数は変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。
図2に示す脇見検出装置20の各構成要素どうしの接続は、変更されてもよい。例えば、動作速度検出部47は、操作部15に接続されてもよく、操作部15の操作量に基づいて動作速度を検出してもよい。
図6などに示す許容角度A1は変更されてもよい。例えば、ミラー13mが設けられない場合などには、ミラー13mの目視を考慮して設定される部分A1dは、設定されなくてもよい。
図10に示す上下方向の許容角度A2は、アタッチメント17の高さに応じて変えられなくてもよい。この場合、図2に示すアタッチメント姿勢検出部45が設けられなくてもよい。許容角度A2は、操作部15の操作パターンに応じて変えられてもよい。許容角度A2は、設定されなくてもよい(水平方向の許容角度A1のみ設定されてもよい)。
建設機械1の動作速度に応じて許容時間T(図11参照)が変えられなくてもよい。この場合、動作速度検出部47が設けられなくてもよい。
上記実施形態では、「旋回」(以下「通常の旋回」とする)は、図1に示す下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回動作であった。さらに、建設機械1は、下部走行体11の左右のクローラ11aを互いに逆向きに回転させることによる旋回(超信地旋回)も可能な場合がある。超信地旋回が行われる場合の許容角度Aおよび許容時間Tは、例えば、通常の旋回が行われる場合の許容角度Aおよび許容時間Tと同様に設定される(異なるように設定されてもよい)。また、超信地旋回の旋回速度(地面に対する建設機械1の旋回速度)の検出は、左右のクローラ11aの回転速度に基づいて行われる。例えば、超信地旋回の旋回速度の検出は、左右のクローラ11aを操作するための、図2に示す操作部15の操作方向および操作量(走行入力)に基づいて行われる。
1 建設機械
11 下部走行体
13 上部旋回体
15 操作部
17 アタッチメント
20 脇見検出装置
31 目視方向検出部
41 操作検出部
43 旋回位置検出部
45 アタッチメント姿勢検出部
47 動作速度検出部
50 警報部
60 動作停止部
70 演算部
A、A1、A2 許容角度
O 運転者
T 許容時間

Claims (6)

  1. 建設機械に設けられる脇見検出装置であって、
    前記建設機械の運転者の目視方向を検出する目視方向検出部と、
    前記建設機械を操作するための操作部の操作を検出する操作検出部と、
    前記目視方向検出部および前記操作検出部から検出結果が入力される演算部と、
    を備え、
    前記演算部には、許容時間と、前記目視方向の許容範囲である許容角度と、が設定され、
    前記演算部は、前記操作部の操作が前記操作検出部に検出されている場合、かつ、前記目視方向検出部に検出された前記目視方向が前記許容時間を超えて前記許容角度から外れた場合、脇見状態であると判定し、
    前記演算部は、前記操作検出部に検出された操作パターンに応じて前記許容角度を変える、
    脇見検出装置。
  2. 請求項1に記載の脇見検出装置であって、
    前記運転者に警報を出す警報部を備え、
    前記演算部は、前記脇見状態であると判定したときに前記警報部に警報を出させる、
    脇見検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の脇見検出装置であって、
    前記建設機械の動作を停止させる動作停止部を備え、
    前記演算部は、前記脇見状態であると判定したときに前記動作停止部に前記建設機械の動作を停止させる、
    脇見検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の脇見検出装置であって、
    前記建設機械が有する下部走行体に対する、前記建設機械が有する上部旋回体の旋回位置を検出する旋回位置検出部を備え、
    前記演算部は、前記旋回位置検出部に検出された旋回位置に応じて、水平方向の前記許容角度を変える、
    脇見検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の脇見検出装置であって、
    前記建設機械の動作速度を検出する動作速度検出部を備え、
    前記演算部は、前記動作速度検出部に検出された動作速度が大きいほど、前記許容時間を短くする、
    脇見検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の脇見検出装置であって、
    前記建設機械が有するアタッチメントの姿勢を検出するアタッチメント姿勢検出部を備え、
    前記演算部は、前記アタッチメント姿勢検出部に検出された前記アタッチメントの高さに応じて、上下方向の前記許容角度を変える、
    脇見検出装置。
JP2015175668A 2015-09-07 2015-09-07 脇見検出装置 Active JP6500711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175668A JP6500711B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 脇見検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175668A JP6500711B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 脇見検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017053092A true JP2017053092A (ja) 2017-03-16
JP6500711B2 JP6500711B2 (ja) 2019-04-17

Family

ID=58317444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175668A Active JP6500711B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 脇見検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6500711B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020145125A1 (ja) 2019-01-09 2020-07-16 コベルコ建機株式会社 建設機械の操作制御装置
JP2021004503A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社クボタ 作業機
JP7036329B1 (ja) 2021-05-17 2022-03-15 株式会社アラヤ 作業現場管理システム、作業現場管理方法、及び作業現場管理プログラム
JP2022097513A (ja) * 2019-02-08 2022-06-30 コベルコ建機株式会社 建設機械の障害物検出装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367095A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Nissan Motor Co Ltd 車線追従走行制御装置
JP2012058769A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Honda Motor Co Ltd 脇見判定装置
JP2012155061A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367095A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Nissan Motor Co Ltd 車線追従走行制御装置
JP2012058769A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Honda Motor Co Ltd 脇見判定装置
JP2012155061A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の表示装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020145125A1 (ja) 2019-01-09 2020-07-16 コベルコ建機株式会社 建設機械の操作制御装置
JP2020111895A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 コベルコ建機株式会社 建設機械の操作制御装置
JP7251148B2 (ja) 2019-01-09 2023-04-04 コベルコ建機株式会社 建設機械の操作制御装置
JP2022097513A (ja) * 2019-02-08 2022-06-30 コベルコ建機株式会社 建設機械の障害物検出装置
JP2021004503A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 株式会社クボタ 作業機
JP7205992B2 (ja) 2019-06-27 2023-01-17 株式会社クボタ 作業機
JP7036329B1 (ja) 2021-05-17 2022-03-15 株式会社アラヤ 作業現場管理システム、作業現場管理方法、及び作業現場管理プログラム
WO2022244747A1 (ja) * 2021-05-17 2022-11-24 株式会社アラヤ 作業現場管理システム、作業現場管理方法、及び作業現場管理プログラム
JP2022176510A (ja) * 2021-05-17 2022-11-30 株式会社アラヤ 作業現場管理システム、作業現場管理方法、及び作業現場管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6500711B2 (ja) 2019-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10527731B2 (en) Obstacle detection device
JP6013655B2 (ja) クローラ式作業機械の周辺監視装置
KR101854065B1 (ko) 작업기의 작동 상태 검출 시스템 및 작업기
KR102631627B1 (ko) 작업 기계 및 작업 기계의 제어 시스템
JP5840565B2 (ja) ショベル
JP5473870B2 (ja) 建設機械のモニター装置
US11105072B2 (en) Work vehicle and display control method
JP2017053092A (ja) 脇見検出装置
JP6306115B2 (ja) クローラ式作業機械の周辺監視装置
WO2012157438A1 (ja) 油圧ショベルの後方視野表示装置
US10942351B2 (en) Work vehicle and display control method
JP2020051156A (ja) 作業機械
JP7000957B2 (ja) 作業機械操縦装置
US20220112693A1 (en) Monitoring device and construction machine
JP2011012522A (ja) 建設機械のモニター装置
JP6859812B2 (ja) 干渉監視装置
JP6202667B2 (ja) クレーン照明装置
JP7207127B2 (ja) 作業機械の周囲監視装置
JP2023181369A (ja) 建設機械の障害物検出装置
JP2013002101A (ja) 作業機械の視野補助装置
JP2009197456A (ja) 監視装置
JP7416579B2 (ja) 作業機械
JP7255454B2 (ja) 作業機械の周囲監視装置
JP7472934B2 (ja) 作業機械の安全装置
JP2024030384A (ja) 作業機械の安全装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6500711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150