JP2017052986A - 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法 - Google Patents

調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017052986A
JP2017052986A JP2015176480A JP2015176480A JP2017052986A JP 2017052986 A JP2017052986 A JP 2017052986A JP 2015176480 A JP2015176480 A JP 2015176480A JP 2015176480 A JP2015176480 A JP 2015176480A JP 2017052986 A JP2017052986 A JP 2017052986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
plated
holder
anode
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015176480A
Other languages
English (en)
Inventor
潤子 嶺
Junko Mine
潤子 嶺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2015176480A priority Critical patent/JP2017052986A/ja
Publication of JP2017052986A publication Critical patent/JP2017052986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電場調整板の位置を変更することなく、基板と調整板の筒状体との距離を調整する方法の提供。
【解決手段】調整板20の開口部21に設けられた筒状体30の縁31が、ピストン機構により伸縮移動する調整板。ピストンは25cから供給される気体で稼働し、筒状体30を多段の蛇腹機構としてもよいめっき装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法に関する。
従来、半導体ウェハ等の基板の表面に設けられた微細な配線用溝、ホール、又はレジスト開口部に配線を形成したり、基板の表面にパッケージの電極等と電気的に接続するバンプ(突起状電極)を形成したりすることが行われている。この配線及びバンプを形成する方法として、例えば、電解めっき法、蒸着法、印刷法、ボールバンプ法等が知られている。近年の半導体チップのI/O数の増加、細ピッチ化に伴い、微細化が可能で性能が比較的安定している電解めっき法が多く用いられるようになってきている。
電解めっきを行うめっき装置においては、一般的に、めっき液を収容するめっき槽内にアノードと基板とが対向配置され、アノードと基板とに電圧が印加される。これにより、基板表面にめっき膜が形成される。また、アノードと基板との間の電場を調整するための調整板(レギュレーションプレート)がアノードと基板との間に配置される(例えば、特許文献1参照)。
調整板は、アノードと基板との間に流れる電流が通過する開口部を有し、この開口部の縁部を延長するように筒状体が設けられている。この筒状体の径(開口部の径)や、筒状体の軸方向長さに応じて、調整板は、アノードと基板との間の電場を調整することができる。
調整板の寸法形状は、所定のめっき条件の下でめっき膜厚の面内均一性が確保され得るように設計されている。しかしながら、めっき液の種類、基板の特性(基板の径、シード層の厚さ、基板のレジストパターン等)、又は基板に印加される電圧値等が変更された場合、調整板の最適な寸法形状も変更される。このため、めっき液の種類、基板の種類、又は上記電圧値等が変更された場合には、これに応じて異なる調整板をめっき槽に入れ替える必要があった。異なる調整板をめっき槽に設置するときは、基板に対して調整板の平行度及び中心位置を合わせる作業が必要になる。この作業は、作業者の経験に基づいて手動で行われており、時間及び手間がかかる。
これに対して、調整板の位置調整を容易に行うために、調整板の位置を微調整するための機構を有するめっき装置が知られている(特許文献2参照)。このめっき装置によれば、調整板の位置を微調整することにより、基板の表面に形成されるめっき膜厚の面内均一性を向上させることができる。
特開2004−225129号 特許5184308号
しかしながら、特許文献2に記載されためっき装置は、調整板の位置を微調整するための機構が必要になるので、そのための装置コストが増加するという問題がある。また、調整板の位置を調整するときにその調整が適切に行われない場合は、基板に対する調整板の平行度及び中心位置がずれる恐れがある。このため、調整板の位置はできる限り変更しな
いことが好ましい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、調整板の位置を変更することなく、基板と調整板の筒状体との距離を調整することができる、めっき装置及び方法、並びに、当該装置に用いられる新規な調整板を提供することである。
本発明の一形態によれば、めっき装置において被めっき体とアノードとの間の電場を調整するための調整板が提供される。この調整板は、開口を有する板状の本体部と、前記本体部に対して移動可能な端部を有し、前記開口に設けられる筒状体と、前記本体部の位置を固定したまま前記筒状体の端部を軸方向に移動させる移動装置と、を有する。
上記調整板の一形態において、前記移動装置は、前記本体部に対して前記筒状体の端部を軸方向に移動させるピストンシリンダ機構である。
上記調整板の一形態において、前記筒状体は、同心軸上に配置された径の異なる複数の筒状体を含み、前記複数の筒状体は、軸方向に摺動可能に構成される。
上記調整板の一形態において、前記筒状体は、軸方向に伸縮可能な蛇腹構造を有する。
上記調整板の一形態において、前記ピストンシリンダ機構は、前記本体部又は前記筒状体に固定されるシリンダと、前記シリンダ内を摺動可能に構成されるピストンと、前記ピストンの先端部に一端が取り付けられた押し出し部材と、を有し、前記押し出し部材の他端は、前記筒状体の前記端部に取り付けられる。
本発明の一形態によれば、上記調整板を備えためっき装置が提供される。このめっき装置は、アノードを保持するアノードホルダと、前記アノードホルダに対向配置される被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、を有し、前記調整板は、前記筒状体の前記端部が前記被めっき体ホルダに対向するように、前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとの間に配置される。
上記めっき装置の一形態において、めっき装置は、前記移動装置を制御する制御装置を有し、前記制御装置は、前記被めっき体ホルダが保持する前記被めっき体の特性、前記めっき槽に収容されるめっき液の種類、又は被めっき体に印加される電圧値に応じて、前記筒状体の前記端部を軸方向に移動させるように前記移動装置を制御する。
本発明の一形態によれば、被めっき体をめっきするためのめっき装置が提供される。このめっき装置は、金属表面を有するアノードを保持するためのアノードホルダと、前記被めっき体と前記アノードとの間の電場を調整するための調整部材と、前記アノードホルダに対向配置される前記被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、めっき液と、前記アノードホルダと、前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、を有し、前記調整部材は、開口を有する本体部と、該開口に嵌合して設けられ、電場の一部を遮蔽する機能を有する電場遮蔽物を有し、前記電場遮蔽物が軸方向に伸縮自在となるように構成される。
本発明の一形態によれば、被めっき体をめっきするためのめっき装置が提供される。このめっき装置は、金属表面を有するアノードを保持するためのアノードホルダと、前記被めっき体と前記アノードとの間の電場を調整するための調整板と、前記アノードホルダに対向配置される前記被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、を有し、前記調整板は、開口を有する本体
部と、前記本体部に対して移動可能な端部と、前記開口に設けられる筒状体と、を備え、被めっき体へのめっき処理を行うにあたり、被めっき体と前記筒状体の間隔を、一定時間が経過した後に相対的に長くなるように、前記本体部に対して前記筒状体の端部を軸方向に移動させうるように構成される。
本発明の一形態によれば、被めっき体をめっきするためのめっき方法が提供される。このめっき方法は、めっき槽に収容されためっき液中に第1被めっき体ホルダに保持された第1被めっき体を浸漬させて、前記第1被めっき体とアノードとの間に調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に電圧を印加して前記第1被めっき体をめっきする第1めっき工程と、前記めっき槽に収容された前記めっき液中から前記第1被めっき体を引き上げる工程と、前記被めっき体ホルダに対向するように配置された前記調整板の開口に設けられた筒状体の端部を軸方向に移動させる工程と、前記めっき槽に収容された前記めっき液中に第2被めっき体ホルダに保持された第2被めっき体を浸漬させて、当該第2被めっき体と前記アノードとの間に前記調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第2被めっき体との間に電圧を印加して前記第2被めっき体をめっきする第2めっき工程と、を有する。
上記めっき方法の一形態において、前記第1被めっき体は、第1の厚みのシード層を有し、前記第2被めっき体は、前記第1の厚みよりも薄い第2の厚みのシード層を有し、前記第2めっき工程における前記被めっき体ホルダに対向する前記筒状体の端部の位置は、前記第1めっき工程における前記被めっき体ホルダに対向する前記筒状体の端部の位置よりも、前記被めっき体ホルダに近い位置に配置される。
本発明の一形態によれば、被めっき体をめっきするためのめっき方法が提供される。このめっき方法は、めっき槽に収容されためっき液中に第1被めっき体ホルダに保持された第1被めっき体を浸漬させる工程と、前記第1被めっき体とアノードとの間に調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に電圧を印加して前記第1被めっき体をめっきする第1めっき工程と、前記第1被めっき体ホルダに対向するように配置された前記調整板の開口に設けられた筒状体の端部を軸方向に移動させる工程と、前記第1被めっき体と前記アノードとの間に前記調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に、前記第1めっき工程とは異なる大きさの電圧を印加して前記第1被めっき体を更にめっきする第2めっき工程と、を有する。
上記めっき方法の一形態において、さらに、前記第1めっき工程におけるめっき処理と並行して第1被めっき体のめっき膜厚分布のデータを測定する工程と、測定された前記データに基づいて前記第1被めっき体の膜厚分布を算出する工程と、を有し、前記第1被めっき体の膜厚に応じて、前記調整板の開口に設けられた前記筒状体の前記端部を軸方向に移動させる。
本発明によれば、調整板の位置を変更することなく、基板と調整板の筒状体との距離を調整することができる。したがって、めっき液の種類、基板の特性、又は基板に印加される電圧値等が変更された場合であっても、調整板を交換及び再設置することなく、調整板の筒状体と基板との距離を調整することにより、基板に形成されるめっき膜厚の面内均一性を向上させることができる。
また、本発明によれば、基板の種類等の特性が異なる複数の基板にめっき処理する場合でも、調整板の筒状体と基板との距離を調整するといった簡易な対応を行えばよいので、めっき膜厚の面内均一性を確保しつつ、迅速かつ連続的に、それぞれの基板に対して異な
る特性に応じためっきをすることができる。
本発明の実施形態の電解めっき装置の全体配置図である。 図1に示す電解めっき装置に備えられているめっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。 調整板の概略斜視図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の部分断面図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の部分断面図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の部分断面図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の部分断面図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の他の例の部分断面図である。 図2に示す矢視3−3における調整板の他の例の部分断面図である。 基板に形成される膜厚のバラつきの解析結果を示すグラフである。 図1に示す電解めっき装置に備えられている別のめっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。 図1に示す電解めっき装置に、さらに、基板に形成される膜厚モニタリング機構を備えためっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態における電解めっき装置の全体配置図を示す。図1に示すように、この電解めっき装置には、半導体ウェハ等の基板を収納したカセット100を搭載する2台のカセットテーブル102と、基板のオリフラ(オリエンテーションフラット)やノッチなどの位置を所定の方向に合わせるアライナ104と、めっき処理後の基板を高速回転させて乾燥させるスピンリンスドライヤ106が備えられている。スピンリンスドライヤ106の近くには、基板ホルダ11を載置して基板の該基板ホルダ11への着脱を行う基板着脱部120が設けられている。これらのユニット100,104,106,120の中央には、これらのユニット間で基板を搬送する搬送用ロボットからなる基板搬送装置122が配置されている。
上記基板着脱部120、基板ホルダ11の保管及び一時仮置きを行うストッカ124、基板を純水に浸漬させるプリウェット槽126、基板の表面に形成したシード層等の導電層の表面の酸化膜をエッチング除去するプリソーク槽128、プリソーク後の基板を基板ホルダ11と共に洗浄液(純水等)で洗浄する第1洗浄槽130a、洗浄後の基板の液切りを行うブロー槽132、めっき後の基板を基板ホルダ11と共に洗浄液で洗浄する第2洗浄槽130b、及び銅めっきユニット10は、この順に配置されている。
この銅めっきユニット10は、オーバーフロー槽136の内部に複数のめっき槽14を収納して構成されている。各めっき槽14は、内部に1個の基板を収納し、内部に保持しためっき液中に基板を浸漬させて基板表面に銅めっき等のめっきを施すようになっている。
これらの各機器の側方に位置して、これらの各機器の間で基板ホルダ11を基板とともに搬送する、例えばリニアモータ方式を採用した基板ホルダ搬送装置140が備えられている。この基板ホルダ搬送装置140は、基板着脱部120、ストッカ124、プリウェット槽126、プリソーク槽128、第1洗浄槽130a、及びブロー槽132との間で基板を搬送する第1トランスポータ142と、第1洗浄槽130a、第2洗浄槽130b
、ブロー槽132、及び銅めっきユニット10との間で基板を搬送する第2トランスポータ144を有している。第2トランスポータ144を備えることなく、第1トランスポータ142のみを備えるようにしてもよい。
この基板ホルダ搬送装置140のオーバーフロー槽136を挟んだ反対側には、各めっき槽14の内部に位置して該めっき槽14内のめっき液を攪拌する掻き混ぜ棒としての攪拌パドル16(図2参照)を駆動するパドル駆動装置146が配置されている。
基板着脱部120は、レール150に沿って横方向にスライド自在な平板状の載置プレート152を備えている。この載置プレート152に2個の基板ホルダ11を水平状態で並列に載置して、この一方の基板ホルダ11と基板搬送装置122との間で基板の受渡しを行った後、載置プレート152を横方向にスライドさせて、他方の基板ホルダ11と基板搬送装置122との間で基板の受渡しを行うようになっている。
基板ホルダ11は、例えば塩化ビニル製で矩形平板状の第1保持部材(固定保持部材)と、この第1保持部材にヒンジを介して開閉自在に取付けた第2保持部材(可動保持部材)とを有している。第2保持部材は、基部と、リング状のシールホルダとを有している。シールホルダは例えば塩化ビニル製であり、押えリングとの滑りを良くしている。
図2は、図1に示す電解めっき装置に備えられているめっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。図2に示すように、めっきユニット10は、めっき液、基板ホルダ11(被めっき体ホルダの一例に相当する)、及びアノードホルダ13を収容するように構成されためっき槽14と、オーバーフロー槽(不図示)とを有する。基板ホルダ11は、基板Wf(被めっき体の一例に相当する)を保持し、アノードホルダ13は、金属表面を有するアノード12を保持する。
めっきユニット10は、さらに、めっき電源15と、めっき電源15を制御するための制御装置17と、基板Wfとアノード12との間の電場を調整するための調整板20(調整部材の一例に相当する)と、めっき液を撹拌するためのパドル16と、を有する。めっき電源15は、基板Wfとアノード12に電圧を印加する。調整板20は、基板ホルダ11とアノード12との間に配置される。具体的には、調整板20の下端部が、めっき槽14の床面に設けられた一対の凸部材24間に挿入されて、調整板20がめっき槽14に対して固定される。パドル16は、基板ホルダ11と調整板20との間に配置される。
制御装置17は、調整板20に設けられた後述するピストンシリンダ機構(図4A−4D及び図5A−5B参照)の駆動も制御可能に構成される。具体的には、めっきユニット10は、後述するピストンシリンダ機構に気体を供給するための気体供給源25aと、気体供給源25aとピストンシリンダ機構とを接続する流路25cと、この流路25cを開閉するためのバルブ25bとを有する。制御装置17は、バルブ25bの開閉を制御することによって、ピストンシリンダ機構への気体の供給を制御する。なお、この気体としては、空気、窒素等の不活性ガス、又はこれらの混合気体等を使用することができる。
図3は、図2に示した調整板20の概略斜視図である。図2及び図3を参照して調整板20の構成について説明する。図2及び図3に示すように、調整板20は、略中央部に円形の開口21を有する板状の本体部22と、開口21に設けられる筒状体30(電場遮蔽物の一例に相当する)と、を有する。開口21の形状及び筒状体30の筒形状は、本実施形態のように円形状に限らず、多角形状であってもよい。筒状体30は、本体部22の開口21を形成する縁部23に嵌合して取り付けられる。筒状体30の外周部には、図2に示した気体供給源25aに接続される流路25cが配置される。本体部22は、図2に示したように、一対の凸部材24によってめっき槽14に対して固定される。したがって、
調整板20がめっき槽14内に配置された後は、本体部22はその位置から移動しない。
調整板20が図2に示しためっき槽14に収容された状態で、基板Wfとアノード12に電圧が印加されると、アノード12からの電流が、筒状体30の内部を通過して、基板Wfに流れる。言い換えれば、調整板20は、アノード12と基板Wfとの間に形成される電場の一部を遮蔽する。
図2に示すように、調整板20は、基板Wf(基板ホルダ11)と対向する筒状体30の端部31が基板Wfと所定の距離を有するように、めっき槽14に配置される。この距離は、めっき液の種類、基板Wfの特性(基板の径、シード層の厚さ、基板のレジストパターン等)、及び基板に印加される電圧値等に応じて設定される。めっき液の種類、基板の特性、又は基板に印加される電圧値等が変更された場合、基板Wfに面内均一性の良好な膜を形成するためには、筒状体30の端部31と基板Wfとの間の距離を変更する必要がある。そこで、本実施形態の調整板20は、筒状体30の端部31を、本体部22に対して移動させるためのピストンシリンダ機構(移動装置の一例に相当する)を有する。制御装置17は、基板の特性、めっき液の種類、又は基板に印加される電圧値等に応じて、基板ホルダ11に対向する筒状体30の端部31を軸方向に移動させるようにこのピストンシリンダ機構を制御する。これにより、調整板20の位置を変更することなく、基板Wfと調整板20の筒状体30との距離を調整することができる。例えば、基板Wfにめっき処理を行っている最中に、基板Wfと筒状体30の端部31との間隔(距離)を、一定時間が経過した後に相対的に長くなるように、筒状体30の端部31を軸方向に移動することもできる。
図4Aないし図4Dは、図3に示す矢視3−3における調整板20の部分断面図である。図4Aに示すように、調整板20の筒状体30は、同心軸上に配置された径の異なる複数の筒状体30A,30B,30C,30Dを有する。筒状体30Aの外径は隣接する筒状体30Bの内径とほぼ一致し、筒状体30Bの外径は隣接する筒状体30Cの内径とほぼ一致し、筒状体30Cの外径は隣接する筒状体30Dの内径とほぼ一致する。
筒状体30A,30B,30Cは、軸方向に摺動可能に構成される。最小の径を有する筒状体30Aは、隣接する筒状体30Bに対して摺動する。筒状体Bは、隣接する筒状体Cに対して摺動する。また、筒状体Cは、隣接する筒状体Dに対して摺動する。
筒状体30B,30C,30Dは、それぞれ内部に一対のピストンシリンダ機構32B,32C,32D(移動装置の一例に相当する)を有する。ピストンシリンダ機構32Bは、筒状体30Bに固定されるシリンダ33Bと、シリンダ33B内を摺動可能に構成されるピストン34Bと、ピストン34Bの先端に設けられる押し出し板35B(押し出し部材の一例に相当する)とを有する。また、ピストンシリンダ機構32Cは、筒状体30Cに固定されるシリンダ33Cと、シリンダ33C内を摺動可能に構成されるピストン34Cと、ピストン34Cの先端に設けられる押し出し板35C(押し出し部材の一例に相当する)とを有する。同様に、ピストンシリンダ機構32Dは、筒状体30Dに固定されるシリンダ33Dと、シリンダ33D内を摺動可能に構成されるピストン34Dと、ピストン34Dの先端に設けられる押し出し板35D(押し出し部材の一例に相当する)とを有する。なお、本実施形態では、ピストンシリンダ機構32B,32C,32Dはそれぞれ2つずつ調整板20に設けられるが、ピストンシリンダ機構32B,32C,32Dの数はこれに限らない。
押し出し板35Bは、一端がピストン34Bの先端に固定され、他端が筒状体30Aに固定される。また、押し出し板35Cは、一端がピストン34Cの先端に固定され、他端が筒状体30Bに固定される。同様に、押し出し板35Dは、一端がピストン34Dの先
端に固定され、他端が筒状体30Cに固定される。
図4には示されていないが、シリンダ33B、33C,33Dの内部には、図2及び図3に示した流路25cが接続され、図2に示した気体供給源25aより気体が供給される。これにより、ピストン34B,34C,34Dが、シリンダ33B、33C,33Dの内部をそれぞれ摺動する。図1に示した制御装置17は、図示しない気体供給手段を制御することにより、ピストンシリンダ機構32B,32C,32Dの駆動を制御する。
図4Bに示すように、ピストンシリンダ機構32Bのシリンダ33Bに気体が供給されることにより、ピストン34Bが摺動する。ピストン34Bの摺動に伴って、押し出し板35Bが筒状体30Aの端部31Aを基板Wf(図2参照)に向かって押し出す。言い換えれば、ピストンシリンダ機構32Bは本体部22に対して筒状体30Aの端部31Aを軸方向に移動させる。なお、本明細書における「軸方向」とは、筒状体30の軸方向をいう。
また、図4Cに示すように、ピストンシリンダ機構32Cのシリンダ33Cに気体が供給されることにより、ピストン34Cが摺動する。ピストン34Cの摺動に伴って、押し出し板35Cが筒状体30Bの端部31Bを基板Wf(図2参照)に向かって押し出す。筒状体30Bの端部31Bが押し出されることに伴い、筒状体30Aの端部31Aも基板Wfに向かってさらに押し出される。言い換えれば、ピストンシリンダ機構32Cは本体部22に対して端部31A及び端部31Bを軸方向に移動させる。
また、図4Dに示すように、ピストンシリンダ機構32Dのシリンダ33Dに気体が供給されることにより、ピストン34Dが摺動する。ピストン34Dの摺動に伴って、押し出し板35Dが筒状体30Cの端部31Cを基板Wfに向かって押し出す。筒状体30Cの端部31Cが押し出されることに伴い、筒状体30Bの端部31B及び筒状体30Aの端部31Aも基板Wfに向かってさらに押し出される。言い換えれば、ピストンシリンダ機構32Dは本体部22に対して端部31A、端部31B、及び端部31Cを軸方向に移動させる。
また、各シリンダ33B,33C,33Dから気体が排出されることにより、端部31A、端部31B、及び端部31Cが、基板Wf(図2参照)から離れる方向に移動する。シリンダ33B,33C,33Dの全てから気体が排出されると、図4Aに示すように、筒状体30の各端部31A,31B,31C,31Dが整列される。
以上で説明したように、調整板20の筒状体30は複数の筒状体30A,30B,30C,30Dを有し、ピストンシリンダ機構32B,32C,32Dによって、筒状体30Aの端部31Aが基板Wfに向かう方向、又は基板Wfから離れる方向に移動する。即ち、筒状体30Aの端部31Aは、ピストンシリンダ機構32B,32C,32Dのそれぞれのストロークに応じて段階的に基板Wfに対して移動する。したがって、筒状体30Aの端部31Aの位置がそれぞれのピストンシリンダ機構32B,32C,32Dのストロークに応じて決定されるので、筒状体30Aの端部31Aの位置を容易に制御することができる。
次に、調整板20の他の例について説明する。図5A及び図5Bは、図3に示す矢視3−3における調整板20の他の例の部分断面図である。図5A及び図5Bに示す調整板20は、図4Aないし図4Dに示した調整板20と筒状体30の構造が異なり、他の部分は同一である。
図5Aに示すように、この調整板20は、蛇腹構造を有する筒状体30と、筒状体30
の端部31を軸方向に移動させる一対のピストンシリンダ機構37(移動装置の一例に相当する)と、を有する。筒状体30は、その軸方向に伸縮可能に構成される。ピストンシリンダ機構37は、本体部22に固定されるシリンダ38と、シリンダ38内を摺動可能に構成されるピストン39と、ピストン39の先端に設けられる押し出し板40(押し出し部材の一例に相当する)とを有する。
シリンダ38は、調整板20の本体部22に固定される。また、押し出し板40は、一端がピストン39の先端に固定され、他端が筒状体30の端部31に固定される。シリンダ38の内部には、図2及び図3に示した流路25cが接続され、図2に示した気体供給源25aより気体が供給される。これにより、ピストン39がシリンダ38の内部を摺動する。図2に示した制御装置17は、図2に示したバルブ25bを制御することにより、図2に示した気体供給源25aからの気体の供給を制御し、ピストンシリンダ機構37の駆動を制御する。
図5Bに示すように、ピストンシリンダ機構37のシリンダ38に気体が供給されることにより、ピストン39が摺動する。ピストン39の摺動に伴って、押し出し板40が筒状体30の端部31を基板Wfに向かって押し出す。言い換えれば、ピストンシリンダ機構37は本体部22に対して筒状体30の端部31を軸方向に移動させる。なお、図5Aに示す筒状体30が収縮した状態の筒状体30の内径と、図5Bに示す筒状体30が展開された状態の筒状体30の内径とが同一になるように筒状体30が設計されることが好ましい。
図5A及び図5Bに示したように、調整板20の筒状体30は、蛇腹構造を有するので、比較的簡易な構成で筒状体30の端部31を本体部22に対して移動させることができる。なお、筒状体30は、図5A及び図5Bに示した蛇腹構造を有する筒状体30に限らず、軸方向に伸縮可能な他の構成も採用し得る。例えば、筒状体30を、軸方向に伸縮可能なゴム等により構成してもよい。
次に、図2に示しためっき装置で基板Wfにめっき膜を形成する場合の、基板面内の膜厚のバラつきを解析した結果を説明する。図6は、基板Wfに形成される膜厚のバラつきの解析結果を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は筒状体30の軸方向長さ(mm)を示し、縦軸は基板Wfに形成される膜厚の3σを平均値で割った値をバラつき値として示す。このバラつき値は、小さいほどバラつきが少なく、面内均一性がよいことを表す。
本解析では、基板Wfに形成されるシード層の厚みが50nmの場合(CuSeed50)と、100nmの場合(CuSeed100)と、500nmの場合(CuSeed500)を解析条件とした。図示のように、基板Wfに形成されるシード層の厚みが500nmの場合は、筒状体30の長さが25mmのときに最も面内均一性がよい。また、基板Wfに形成されるシード層の厚みが100nmの場合は、筒状体30の長さが35mmのときに最も面内均一性がよい。さらに、基板Wfに形成されるシード層の厚みが50nmの場合は、筒状体30の長さが45mmのときに最も面内均一性がよい。
以上の解析結果に基づくと、基板Wfに形成されるシード層の厚みが薄くなるほど、筒状体30の長さの最適な値が大きくなることが分かる。言い換えれば、基板Wfに形成されるシード層の厚みが薄くなるほど、筒状体30の端部31の位置を基板Wf及び基板ホルダ11に近づけることが好ましい。
したがって、図1及び図2に示しためっき装置において、相対的に薄いシード層を有する基板(第2被めっき体の一例に相当する)と、相対的に厚いシード層を有する基板(第
1被めっき体の一例に相当する)とにめっきする場合は、以下のようにそれぞれの基板をめっきする。即ち、まず、相対的に薄いシード層を有する基板及び相対的に厚いシード層を有する基板のいずれか一方をめっきし、その基板をめっき液から引き上げる。その後、基板ホルダ11に対向する筒状体30の端部31を軸方向に移動させる。続いて、相対的に薄いシード層を有する基板及び相対的に厚いシード層を有する基板の他方をめっき液に浸漬させて、めっきする。
具体的には、相対的に薄いシード層を有する基板をめっきするときの筒状体30の端部31の位置が、相対的に厚いシード層を有する基板をめっきするときの筒状体30の端部31の位置よりも、基板Wf及び基板ホルダ11に近くなるように、それぞれの基板をめっきする。これにより、基板Wfに形成されるめっき膜厚の面内均一性を良好にすることができる。
図7は、図1に示す電解めっき装置に備えられている別のめっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。図7に示すめっきユニット10の構成は、図2に示しためっきユニット10の構成と類似しているので、異なる部分のみ説明する。図示のように、このめっきユニット10は、2つの調整板20と、それぞれの調整板20に対応する気体供給源25a、流路25c、及びバルブ25bを有する。2つの調整板20は、本体部22同士が互いに隣接するように配置される。具体的には、一方の調整板20は、その筒状体30の基板Wfに対向する端部31を軸方向に移動させ得るように構成され、他方の調整板20は、その筒状体30のアノード12に対向する端部31を軸方向に移動させ得るように構成される。
図7に示すめっきユニット10によれば、基板Wfに対向する筒状体30の長さを可変とすることができる。言い換えれば、めっきユニット10は、基板Wfと筒状体30との間の距離を可変にすることができる。これにより、基板Wfに印加される電場を制御することができる。これに加えて、めっきユニット10は、アノード12に対向する筒状体30の長さを可変とすることができる。言い換えれば、めっきユニット10は、アノード12と筒状体30との間の距離を可変にすることができる。これにより、基板Wfへ印加される電場の制御効果を高めることができる。
図8は、図1に示す電解めっき装置に、さらに、基板に形成される膜厚モニタリング機構を設けた別のめっきユニットの概略側断面図(縦断面図)である。図8に示すめっきユニット10の構成は、図2に示しためっきユニット10の構成と類似しているので、異なる部分のみ説明する。
図8に示しためっきユニット10は、プローブ(測定子)に高周波電流を流し、被測定めっき膜の表層部に渦電流を生じさせ、電導度、厚さ、形状などによって変化する渦電流を測定し、めっき膜の厚さを求めることができる。具体的には、めっきユニットは、基板ホルダ11の内部に、渦電流式センサS1,S2,S3,S4,S5を有する。渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5は、それぞれ基板Wfの裏面に対応するように、基板Wfの径方向に沿って基板ホルダ11の内部に配置されている。渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5が有するコイルは、高周波交流電源70に接続されている。制御装置17は、高周波交流電源70を制御可能に構成される。高周波交流電源70が、渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5が有するコイルの交流電流を流すと、コイルから発生する磁力線が導電性のめっき膜を通過し、めっき膜に渦電流が流れる。
この渦電流は、金属膜の抵抗、すなわち金属膜の厚さに応じて大きさが異なる。他方で、金属膜に渦電流が流れると、渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5の各コイルが生成した磁力線とは逆方向に磁力線が発生する。渦電流センサS1,S2,S3,S4,
S5が、それぞれ、この逆方向の磁力線の強度を測定することで、各センサS1,S2,S3,S4,S5が配置された位置に対応するめっき金属膜の厚さを測定することができる。これにより、めっき金属膜の面内厚さの分布を、in−situ測定することができる。
ここで、めっき膜厚の膜厚分布を測定した結果を用いて、調整板20の筒状体30の端部31の位置を自動的に変更する方法を以下に説明する。まず、基板Wfに対してめっき処理(第1めっき処理)がされ、制御装置17は、渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5が測定しためっき膜の膜厚分布データを取得し、めっき膜の膜厚分布に偏りがあるか否かを判定する。具体的には、例えば、測定した膜厚分布データの3σを平均値で割った値が所定
めっき膜厚の膜厚分布に偏りがあると判定された場合には、制御装置17は、調整板20の筒状体30の端部31の位置tを、当初の設定位置t1よりもΔtだけ基板Wf及び基板ホルダ11に近づけ(t1−Δt)、更にめっき処理(第2めっき処理)を継続する。この第2めっき処理の際、第1めっき処理においてアノード12と基板Wfに印加される電圧とは異なる電圧がアノード12と基板Wfに印加されてもよい。その後、制御装置17は、渦電流センサS1,S2,S3,S4,S5で再度測定しためっき膜の膜厚分布データを取得し、めっき膜厚の膜厚分布の偏りがさらに拡大したか否かを、めっき膜厚の膜厚分布の偏りをモニタリングする。具体的には、例えば、制御装置17は、測定した膜厚分布データの3σを平均値で割った値が、先に測定した膜厚分布データの3σを平均値で割った値よりも大きくなったか否かで、膜厚分布の偏りが拡大したか否かを判定することができる。
めっき膜厚の膜厚分布の偏りが拡大したと判定された場合には、基板Wf及び基板ホルダ11に対する調整板の筒状体30の端部31の位置を、当初の設定位置t1よりもさらに遠い位置(t1+Δt)となるように移動させる。偏りが小さくなった場合には、さらにその位置(t1+Δt)を起点t2として、さらに、同様の調整を行う。なお、Δtの値は、例えば、1回目の調整時には1mm程度、2回目の調整時にはその半分の0.5mm程度とするように、漸減するように設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
以上の実施形態では、移動装置の一例としてピストンシリンダ機構32B,32C,32D,37が採用されている。しかしながら、移動装置はこれに限らず、筒状体30の端部31を軸方向に移動させることができる任意の機構、例えばモータ等の回転運動を直線運動に変換するボールねじ機構等も採用され得る。
10 めっき装置
11 基板ホルダ
12 アノード
13 アノードホルダ
14 めっき槽
17 制御装置
20 調整板
21 開口
22 本体部
30,30A,30B,30C,30D 筒状体
31,31A,31B,31C,31D 端部
32B,32C,32D,37 ピストンシリンダ機構

Claims (13)

  1. めっき装置において被めっき体とアノードとの間の電場を調整するための調整板であって、
    開口を有する板状の本体部と、
    前記本体部に対して移動可能な端部を有し、前記開口に設けられる筒状体と、
    前記本体部の位置を固定したまま前記筒状体の端部を軸方向に移動させる移動装置と、を有した、調整板。
  2. 請求項1に記載された調整板において、
    前記移動装置は、前記本体部に対して前記筒状体の端部を軸方向に移動させるピストンシリンダ機構である、調整板。
  3. 請求項2に記載された調整板において、
    前記筒状体は、同心軸上に配置された径の異なる複数の筒状体を含み、
    前記複数の筒状体は、軸方向に摺動可能に構成される、調整板。
  4. 請求項1又は2に記載された調整板において、
    前記筒状体は、軸方向に伸縮可能な蛇腹構造を有する、調整板。
  5. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載された調整板において、
    前記ピストンシリンダ機構は、前記本体部又は前記筒状体に固定されるシリンダと、前記シリンダ内を摺動可能に構成されるピストンと、前記ピストンの先端部に一端が取り付けられた押し出し部材と、を有し、
    前記押し出し部材の他端は、前記筒状体の前記端部に取り付けられる、調整板。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載された調整板を備えためっき装置であって、
    アノードを保持するアノードホルダと、
    前記アノードホルダに対向配置される被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、
    前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、を有し、
    前記調整板は、前記筒状体の前記端部が前記被めっき体ホルダに対向するように、前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとの間に配置される、めっき装置。
  7. 請求項6に記載されためっき装置において、
    前記移動装置を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、前記被めっき体ホルダが保持する前記被めっき体の特性、前記めっき槽に収容されるめっき液の種類、又は被めっき体に印加される電圧値に応じて、前記筒状体の前記端部を軸方向に移動させるように前記移動装置を制御する、めっき装置。
  8. 被めっき体をめっきするためのめっき装置であって、
    金属表面を有するアノードを保持するためのアノードホルダと、
    前記被めっき体と前記アノードとの間の電場を調整するための調整部材と、
    前記アノードホルダに対向配置される前記被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、
    めっき液と、前記アノードホルダと、前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、を有し、
    前記調整部材は、開口を有する本体部と、該開口に嵌合して設けられ、電場の一部を遮蔽する機能を有する電場遮蔽物を有し、
    前記電場遮蔽物が軸方向に伸縮自在となるように構成された、めっき装置。
  9. 被めっき体をめっきするためのめっき装置であって、
    金属表面を有するアノードを保持するためのアノードホルダと、
    前記被めっき体と前記アノードとの間の電場を調整するための調整板と、
    前記アノードホルダに対向配置される前記被めっき体を保持する被めっき体ホルダと、
    前記アノードホルダと前記被めっき体ホルダとを収容するめっき槽と、
    を有し、
    前記調整板は、
    開口を有する本体部と、
    前記本体部に対して移動可能な端部と、前記開口に設けられる筒状体と、を備え、
    被めっき体へのめっき処理を行うにあたり、被めっき体と前記筒状体の間隔を、一定時間が経過した後に相対的に長くなるように、前記本体部に対して前記筒状体の端部を軸方向に移動させうるように構成された、めっき装置。
  10. 被めっき体をめっきするためのめっき方法であって、
    めっき槽に収容されためっき液中に第1被めっき体ホルダに保持された第1被めっき体を浸漬させて、前記第1被めっき体とアノードとの間に調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に電圧を印加して前記第1被めっき体をめっきする第1めっき工程と、
    前記めっき槽に収容された前記めっき液中から前記第1被めっき体を引き上げる工程と、
    前記被めっき体ホルダに対向するように配置された前記調整板の開口に設けられた筒状体の端部を軸方向に移動させる工程と、
    前記めっき槽に収容された前記めっき液中に第2被めっき体ホルダに保持された第2被めっき体を浸漬させて、当該第2被めっき体と前記アノードとの間に前記調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第2被めっき体との間に電圧を印加して前記第2被めっき体をめっきする第2めっき工程と、
    を有する、めっき方法。
  11. 請求項10に記載されためっき方法において、
    前記第1被めっき体は、第1の厚みのシード層を有し、
    前記第2被めっき体は、前記第1の厚みよりも薄い第2の厚みのシード層を有し、
    前記第2めっき工程における前記被めっき体ホルダに対向する前記筒状体の端部の位置は、前記第1めっき工程における前記被めっき体ホルダに対向する前記筒状体の端部の位置よりも、前記被めっき体ホルダに近い位置に配置された、めっき方法。
  12. 被めっき体をめっきするためのめっき方法であって、
    めっき槽に収容されためっき液中に第1被めっき体ホルダに保持された第1被めっき体を浸漬させる工程と、
    前記第1被めっき体とアノードとの間に調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に電圧を印加して前記第1被めっき体をめっきする第1めっき工程と、
    前記第1被めっき体ホルダに対向するように配置された前記調整板の開口に設けられた筒状体の端部を軸方向に移動させる工程と、
    前記第1被めっき体と前記アノードとの間に前記調整板を設置した状態で、前記めっき液中の前記アノードと前記第1被めっき体との間に、前記第1めっき工程とは異なる大きさの電圧を印加して前記第1被めっき体を更にめっきする第2めっき工程と、
    を有する、めっき方法。
  13. 請求項12に記載されためっき方法において、さらに、
    前記第1めっき工程におけるめっき処理と並行して第1被めっき体のめっき膜厚分布のデータを測定する工程と、
    測定された前記データに基づいて前記第1被めっき体の膜厚分布を算出する工程と、を有し、
    前記第1被めっき体の膜厚に応じて、前記調整板の開口に設けられた前記筒状体の前記端部を軸方向に移動させるようにしたことを特徴とする、めっき方法。
JP2015176480A 2015-09-08 2015-09-08 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法 Pending JP2017052986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176480A JP2017052986A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176480A JP2017052986A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017052986A true JP2017052986A (ja) 2017-03-16

Family

ID=58317298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015176480A Pending JP2017052986A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017052986A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108624940A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆槽结构的确定方法
JP2020139206A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社荏原製作所 めっき装置
CN112410859A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 株式会社荏原制作所 基板保持架及镀敷装置
JP7074937B1 (ja) * 2021-06-04 2022-05-24 株式会社荏原製作所 めっき装置
KR20220125734A (ko) * 2021-03-05 2022-09-14 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 모듈을 조정하는 방법
TWI786665B (zh) * 2021-06-07 2022-12-11 日商荏原製作所股份有限公司 鍍覆裝置
CN115885062A (zh) * 2022-02-16 2023-03-31 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆方法
KR102518777B1 (ko) * 2021-12-06 2023-04-10 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 방법 및 도금 장치

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108624940B (zh) * 2017-03-22 2021-06-25 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆槽结构的确定方法
CN108624940A (zh) * 2017-03-22 2018-10-09 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆槽结构的确定方法
JP7193381B2 (ja) 2019-02-28 2022-12-20 株式会社荏原製作所 めっき装置
JP2020139206A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社荏原製作所 めっき装置
CN111621832A (zh) * 2019-02-28 2020-09-04 株式会社荏原制作所 镀覆装置
CN111621832B (zh) * 2019-02-28 2024-04-09 株式会社荏原制作所 镀覆装置
CN112410859A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 株式会社荏原制作所 基板保持架及镀敷装置
CN112410859B (zh) * 2019-08-22 2024-02-13 株式会社荏原制作所 基板保持架及镀敷装置
KR20220125734A (ko) * 2021-03-05 2022-09-14 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 모듈을 조정하는 방법
KR102447745B1 (ko) 2021-03-05 2022-09-28 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 모듈을 조정하는 방법
WO2022254690A1 (ja) * 2021-06-04 2022-12-08 株式会社荏原製作所 めっき装置
CN115698389A (zh) * 2021-06-04 2023-02-03 株式会社荏原制作所 镀覆装置
CN115698389B (zh) * 2021-06-04 2023-06-16 株式会社荏原制作所 镀覆装置
JP7074937B1 (ja) * 2021-06-04 2022-05-24 株式会社荏原製作所 めっき装置
TWI786665B (zh) * 2021-06-07 2022-12-11 日商荏原製作所股份有限公司 鍍覆裝置
KR102518777B1 (ko) * 2021-12-06 2023-04-10 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 도금 방법 및 도금 장치
CN115885062A (zh) * 2022-02-16 2023-03-31 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆方法
CN115885062B (zh) * 2022-02-16 2023-11-17 株式会社荏原制作所 镀覆装置以及镀覆方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017052986A (ja) 調整板、これを備えためっき装置、及びめっき方法
US10316426B2 (en) Plating apparatus, plating method, and substrate holder
US10020172B2 (en) Plasma processing apparatus, plasma processing method and storage medium for storing program for executing the method
US10214829B2 (en) Control of current density in an electroplating apparatus
US20210010147A1 (en) Apparatus for plating
US20230193501A1 (en) Plating apparatus and plating method
US10829865B2 (en) Paddle for use of stirring plating solution and plating apparatus including paddle
JP2018024899A (ja) めっき装置、めっき装置の制御方法、及び、めっき装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体
TW201538804A (zh) 用以進行電鍍及晶種層偵測之方法及設備
JP7074937B1 (ja) めっき装置
JP2017134950A (ja) プラズマ処理装置および制御方法
JP7279273B1 (ja) めっき装置
TWI828580B (zh) 鍍覆裝置
JP7108801B1 (ja) めっき装置
TWI759133B (zh) 鍍覆裝置及鍍覆方法
US20220396895A1 (en) Plating apparatus and plating processing method
CN114787428B (zh) 调整镀覆模块的方法
KR102558706B1 (ko) 도금 장치, 및 도금 방법
TWI838038B (zh) 鍍覆裝置
US20200277708A1 (en) Control of current density in an electroplating apparatus
KR20120133566A (ko) 히터 스테이지
JP2015147977A (ja) 基板ホルダおよび該基板ホルダを備えためっき装置