JP7108801B1 - めっき装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に形成されるめっき膜の均一性の向上を図ることができるめっき装置を提案する。【解決手段】めっき装置は、めっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、を備える。また、めっき装置は、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、前記導管の前記第2部分に配置され、めっき液の電位を計測するように構成された電位センサと、を備える。【選択図】図4

Description

本願は、めっき装置に関する。
めっき装置の一例としてカップ式の電解めっき装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。カップ式の電解めっき装置は、被めっき面を下方に向けて基板ホルダに保持された基板(例えば半導体ウェハ)をめっき液に浸漬させ、基板とアノードとの間に電圧を印加することによって、基板の表面に導電膜を析出させる。
めっき装置では、一般に、めっき処理を施す基板の目標とするめっき膜厚や実めっき面積に基づいて、めっき電流値およびめっき時間等のパラメータをめっき処理レシピとして使用者が予め設定し、設定された処理レシピに基づいてめっき処理が行われる(例えば、特許文献2参照)。そして、同一キャリアの複数のウェハに対して、同一の処理レシピでめっき処理が行われている。また、めっき処理後のめっき膜厚を測定する場合、一般にはキャリア内の全てのウェハのめっき処理が終了した後に、めっき装置からウェハの入ったキャリアごと別な膜厚測定装置へ搬送され、個別に膜厚およびウェハ面内のプロファイルが測定される。
特開2008-19496号公報 特開2002-105695号公報
めっき装置では、同一キャリアの基板に対して同一のプロセス条件でめっき処理を行っても、基板の寸法公差により、またはめっき槽内のめっき液の状態の変化などにより、基板ごとに形成されるめっき膜の膜厚にばらつきが生じるおそれがある。また、複数の基板ごとの平均膜厚が調整されても、同一の基板内において場所によってめっき膜厚にばらつきが生じる場合もある。
以上の実情に鑑みて、本願は、基板に形成されるめっき膜の均一性の向上を図ることができるめっき装置を提案することを1つの目的としている。
一実施形態によれば、めっき装置が提案され、かかるめっき装置は、めっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、前記導管の前記外側領域に配置され、めっき液の電位を計測するように構成された電位センサと、を備える。
別の一実施形態によれば、めっき装置が提案され、かかるめっき装置は、めっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記めっき槽内で前記基板ホルダと前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダと前記アノ
ードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、前記導管の前記第2部分に配置された補助アノードと、を備える。
図1は、第1実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。 図3は、第1実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 図4は、第1実施形態のめっきモジュールの導管周辺を拡大して示す模式図である。 図5は、本実施形態の遮蔽体と基板とを下方から見た模式図である。 図6は、制御モジュールによるめっき条件の調整の一例として、めっき処理中の遮蔽体の位置の調整の一例が示されている。 図7は、第2実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 図8は、制御モジュールによるめっき条件の調整の一例として、めっき処理中の補助アノードに流れる電流調整の一例が示されている。 図9は、第1実施形態の変形例のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。 図10は、第3実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<第1実施形態>
<めっき装置の全体構成>
図1は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態のめっき装置の全体構成を示す平面図である。図1、2に示すように、めっき装置1000は、ロードポート100、搬送ロボット110、アライナ120、プリウェットモジュール200、プリソークモジュール300、めっきモジュール400、洗浄モジュール500、スピンリンスドライヤ600、搬送装置700、および、制御モジュール800を備える。
ロードポート100は、めっき装置1000に図示していないFOUPなどのカセットに収納された基板を搬入したり、めっき装置1000からカセットに基板を搬出するためのモジュールである。本実施形態では4台のロードポート100が水平方向に並べて配置されているが、ロードポート100の数および配置は任意である。搬送ロボット110は、基板を搬送するためのロボットであり、ロードポート100、アライナ120、および搬送装置700の間で基板を受け渡すように構成される。搬送ロボット110および搬送装置700は、搬送ロボット110と搬送装置700との間で基板を受け渡す際には、図示していない仮置き台を介して基板の受け渡しを行うことができる。
アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせるためのモジュールである。本実施形態では2台のアライナ120が水平方向に並べて配置されているが、アライナ120の数および配置は任意である。プリウェットモジュール200は、めっき処理前の基板の被めっき面を純水または脱気水などの処理液で濡らすことで、基板表面に形成されたパターン内部の空気を処理液に置換する。プリウェットモジュール200は、めっき時にパターン内部の処理液をめっき液に置換すること
でパターン内部にめっき液を供給しやすくするプリウェット処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリウェットモジュール200が上下方向に並べて配置されているが、プリウェットモジュール200の数および配置は任意である。
プリソークモジュール300は、例えばめっき処理前の基板の被めっき面に形成したシード層表面等に存在する電気抵抗の大きい酸化膜を硫酸や塩酸などの処理液でエッチング除去してめっき下地表面を洗浄または活性化するプリソーク処理を施すように構成される。本実施形態では2台のプリソークモジュール300が上下方向に並べて配置されているが、プリソークモジュール300の数および配置は任意である。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。本実施形態では、上下方向に3台かつ水平方向に4台並べて配置された12台のめっきモジュール400のセットが2つあり、合計24台のめっきモジュール400が設けられているが、めっきモジュール400の数および配置は任意である。
洗浄モジュール500は、めっき処理後の基板に残るめっき液等を除去するために基板に洗浄処理を施すように構成される。本実施形態では2台の洗浄モジュール500が上下方向に並べて配置されているが、洗浄モジュール500の数および配置は任意である。スピンリンスドライヤ600は、洗浄処理後の基板を高速回転させて乾燥させるためのモジュールである。本実施形態では2台のスピンリンスドライヤが上下方向に並べて配置されているが、スピンリンスドライヤの数および配置は任意である。搬送装置700は、めっき装置1000内の複数のモジュール間で基板を搬送するための装置である。制御モジュール800は、めっき装置1000の複数のモジュールを制御するように構成され、例えばオペレータとの間の入出力インターフェースを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
めっき装置1000による一連のめっき処理の一例を説明する。まず、ロードポート100にカセットに収納された基板が搬入される。続いて、搬送ロボット110は、ロードポート100のカセットから基板を取り出し、アライナ120に基板を搬送する。アライナ120は、基板のオリエンテーションフラットやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。搬送ロボット110は、アライナ120で方向を合わせた基板を搬送装置700へ受け渡す。
搬送装置700は、搬送ロボット110から受け取った基板をプリウェットモジュール200へ搬送する。プリウェットモジュール200は、基板にプリウェット処理を施す。搬送装置700は、プリウェット処理が施された基板をプリソークモジュール300へ搬送する。プリソークモジュール300は、基板にプリソーク処理を施す。搬送装置700は、プリソーク処理が施された基板をめっきモジュール400へ搬送する。めっきモジュール400は、基板にめっき処理を施す。
搬送装置700は、めっき処理が施された基板を洗浄モジュール500へ搬送する。洗浄モジュール500は、基板に洗浄処理を施す。搬送装置700は、洗浄処理が施された基板をスピンリンスドライヤ600へ搬送する。スピンリンスドライヤ600は、基板に乾燥処理を施す。搬送装置700は、乾燥処理が施された基板を搬送ロボット110へ受け渡す。搬送ロボット110は、搬送装置700から受け取った基板をロードポート100のカセットへ搬送する。最後に、ロードポート100から基板を収納したカセットが搬出される。
なお、図1や図2で説明しためっき装置1000の構成は、一例に過ぎず、めっき装置1000の構成は、図1や図2の構成に限定されるものではない。
<めっきモジュールの構成>
次に、めっきモジュール400の構成を説明する。本実施形態における24台のめっきモジュール400は同一の構成であるので、1台のめっきモジュール400のみを説明する。図3は、第1実施形態のめっきモジュール400の構成を概略的に示す縦断面図である。図3に示すように、めっきモジュール400は、めっき液を収容するためのめっき槽410を備える。めっき槽410は、上面が開口した円筒形の内槽412と、内槽412の上縁からオーバーフローしためっき液を溜められるように内槽412の周囲に設けられた図示しない外槽と、を含んで構成される。
めっきモジュール400は、被めっき面Wf-aを下方に向けた状態で基板Wfを保持するための基板ホルダ440を備える。また、基板ホルダ440は、図示していない電源から基板Wfに給電するための給電接点を備える。めっきモジュール400は、基板ホルダ440を昇降させるための昇降機構442を備える。また、一実施形態では、めっきモジュール400は、基板ホルダ440を鉛直軸まわりに回転させる回転機構448を備える。昇降機構442および回転機構448は、例えばモータなどの公知の機構によって実現することができる
めっきモジュール400は、内槽412の内部を上下方向に隔てるメンブレン420を備える。内槽412の内部はメンブレン420によってカソード領域422とアノード領域424に仕切られる。カソード領域422とアノード領域424にはそれぞれめっき液が充填される。なお、本実施形態ではメンブレン420が設けられる一例を示したが、メンブレン420は設けられなくてもよい。
アノード領域424の内槽412の底面にはアノード430が設けられる。また、アノード領域424には、アノード430と基板Wfとの間の電解を調整するためのアノードマスク426が配置される。アノードマスク426は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材であり、アノード430の前面(上方)に設けられる。アノードマスク426は、アノード430と基板Wfとの間に流れる電流が通過する開口を有する。本実施形態では、アノードマスク426は、開口寸法を変更可能に構成され、制御モジュール800によって開口寸法が調整される。ここで、開口寸法は、開口が円形である場合には直径を意味し、開口が多角形である場合には一辺の長さまたは最長となる開口幅を意味する。なお、アノードマスク426における開口寸法の変更は、公知の機構を採用することができる。また、本実施形態では、アノードマスク426が設けられる一例を示したが、アノードマスク426は設けられなくてもよい。さらに、上記したメンブレン420は、アノードマスク426の開口に設けられてもよい。
カソード領域422にはメンブレン420に対向する抵抗体450が配置される。抵抗体450は、基板Wfの被めっき面Wf-aにおけるめっき処理の均一化を図るための部材である。本実施形態では、抵抗体450は、駆動機構452により、めっき槽410内で上下方向に移動可能に構成され、制御モジュール800によって抵抗体450の位置が調整される。ただし、めっきモジュール400は、抵抗体450を有しなくてもよい。なお、抵抗体450の具体的な材質は特に限定されるものではないが、本変形例においては、一例として、ポリエーテルエーテルケトン等の多孔質の樹脂を用いている。
カソード領域422の基板Wfの表面近傍には、めっき液を撹拌するためのパドル456が設けられている。パドル456は例えばチタン(Ti)または樹脂から構成されている。パドル456は、基板Wfの表面と平行に往復運動することで、基板Wのめっき中に十分な金属イオンが基板Wの表面に均一に供給されるようにめっき液を攪拌する。ただし、こうした例に限定されず、パドル456は、例えば基板Wfの表面に垂直に移動するように構成されてもよい。なお、めっきモジュール400は、パドル456を有しなくても
よい。
また、カソード領域422には、導管462が設けられている。導管462は、中空管であり、一例として、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)といった樹脂で形成することができる。なお、カソード領域422に抵抗体450が備えられている場合、導管462は、基板Wfと抵抗体450との間に設けられるとよい。また、パドル456が備えられている場合、導管462は、パドル456と干渉しないように配置されるとよく、一例として、パドル456と同じ高さであってパドル456の外周側(図3中、左右方向の外側)に配置されることが好ましい。
図4は、第1実施形態のめっきモジュールの導管462周辺を拡大して示す模式図である。図3及び図4に示すように、導管462は、基板Wfとアノード430との間の領域に配置された開口端464を有する。つまり、開口端464は、基板Wfの板面に垂直な方向において基板Wfとアノード430との間に位置し、基板Wfの板面に垂直な方向から見たときに基板Wfと重なる位置に配置される。開口端464は、被めっき面Wf-aに近づけて配置されることが好ましく、被めっき面Wf-aに面するように構成されることが好ましい。一例として、開口端464と被めっき面Wf-aとの距離は、数百マイクロメートル、数ミリメートル、又は数十ミリメートルである。なお、開口端464は、基板Wfとアノード430とを結ぶ方向に垂直な方向(図3及び図4中、左右方向)に開口してもよいし、基板Wfの被めっき面Wf-aに向いて傾斜して開口してもよい。また、導管462は、基板Wfとアノード430との間の領域から離れた領域まで延在し、本実施形態では、めっき槽410の外まで延在する。以下では、導管462における基板Wfとアノード430との間の領域に配置される部分を「第1部分462a」と呼称し、導管における基板Wfとアノード430との間の領域から離れた領域に配置される部分を「第2部分462b」と呼称する。導管462は、基板Wfとアノード430とを結ぶ方向(本実施形態では上下方向)から垂直な方向(図3及び図4では左右方向)に延在することが好ましい。ただし、こうした例に限定されず、導管462は、任意の方向に延在してもよい。
導管462の内部は、カソード領域422と同様にめっき液で満たされる。導管462には、導管462内をめっき液で満たすための充填機構468が設けられてもよい。充填機構468としては、公知の種々の機構を採用することができ、一例として、空気抜き弁、またはめっき液を供給するための機構などを採用することができる。充填機構468は、一例として、導管462の第2部分462bに設けられる。
なお、図3及び図4では、見易さのため、1つの導管462が示されているが、めっき槽410には複数の導管462が設けられてもよい。複数の導管462を設ける場合、それぞれの導管462の開口端464が基板Wfの中心から異なる距離に配置されるものとしてもよい。また、複数の導管462を設ける場合、それぞれの導管462の開口端464は、基板Wfの被めっき面Wf-aからの距離が等しい位置に配置されることが好ましい。
導管462の第2部分462bには、電位センサ470が設けられる。なお電位センサ470は、図3及び図4ではめっき槽410の外部に配置されているが、めっき槽410内部に配置されてもよい。電位センサ470は、導管462内に満たされためっき液の電位を検出する。ここで、導管462内のめっき液は開口端464のめっき液と概ね同一の電位であり、電位センサ470による検出電位は、開口端462aのめっき液の電位と概ね等しい。よって、開口端464近傍を電位センサ470による疑似的な電位検出位置とすることができ、導管462の第2部分462bに設けられた電位センサ470によって被めっき面Wf-a近くの電位を測定することができる。電位センサ470による検出信
号は、制御モジュール800に入力される。
なお、めっきモジュール400では、めっき槽410内の比較的電位変化がない場所に参照用の電位センサ(図示せず)を設け、参照用の電位センサによる検出電位と、電位センサ470による検出電位との差が取得されることが好ましい。電位センサ470によって測定される電位差の変化は非常に小さいものなので、ノイズの影響を受けやすい。ノイズを低減させるために、めっき液中に独立した電極を設置し、それを直接グラウンドに接続することが好ましい。その場合、めっき槽410中に設置されている電極は、めっきの基板(カソード)、アノード430、電位センサ2個(電位センサ470及び参照用の電位センサ)、そして、アース用の、少なくとも5個を置くことがさらに好ましい。
制御モジュール800は、電位センサ470による検出値に基づいて被めっき面Wf-aのめっきの形成速度を算出することができる。これは、めっき処理におけるめっき電流と電位とが相関することに基づく。めっき開始時から算出してきためっきの形成速度の時間変化を基に、現在のめっき膜厚を推定することができる。電位センサ470によって検出される電位に基づくめっき膜厚の推定は、公知の手法を採用することができる。一例として、制御モジュール800は、検出信号に基づいてめっき処理中の基板内でめっき電流の分布を推定し、推定しためっき電流の分布に基づいて、基板内でのめっき膜の膜厚分布を推定することができる。
<終点検出、終点予想>
また、制御モジュール800は、電位センサ470による検出値に基づいて、めっき処理の終点検出をしてもよいし、めっき処理の終点までの時間予測をしてもよい。一例として、制御モジュール800は、電位センサ470による検出値に基づいて、めっき膜の膜厚が所望の厚さとなったときに、めっき処理を終了してもよい。また、一例として、膜厚測定モジュールは、センサ470による検出値に基づいて、めっき膜の膜厚増加速度を算出し、所望の厚さとなるまでの時間、つまりめっき処理の終点までの時間を予測してもよい。
<遮蔽体>
めっきモジュール400の構成の説明に戻る。図3に示すように、一実施形態では、カソード領域422には、アノード430から基板Wfに流れる電流を遮蔽するための遮蔽体480が設けられる。遮蔽体480は、例えば誘電体材料からなる略板状の部材である。図5は、本実施形態の遮蔽体480と基板Wfとを下方から見た模式図である。なお、図5では、基板Wfを保持する基板ホルダ440の図示を省略している。遮蔽体480は、基板Wfの被めっき面Wf-aとアノード430との間に介在する遮蔽位置(図3および図5中、破線で示す位置)と、被めっき面Wf-aとアノード430との間から退避した退避位置(図3および図5中、実線で示す位置)とに移動可能に構成される。言い換えると、遮蔽体480は、被めっき面Wf-aの下方である遮蔽位置と、被めっき面Wf-aの下方から離れた退避位置とに移動可能に構成される。遮蔽体480の位置は、図示しない駆動機構により制御モジュール800によって制御される。遮蔽体480の移動は、モータまたはソレノイドなどの公知の機構により実現できる。図3および図5に示す例では、遮蔽体480は、遮蔽位置において、基板Wfの被めっき面Wf-aの外周領域の周方向の一部を遮蔽する。また、図5に示す例では、遮蔽体480は、基板Wfの中央方向に向かって細くなるテーパ状に形成されている。しかしながら、こうした例に限定されず、遮蔽体480は、実験などにより予め定められた任意の形状のものを使用することができる。
<めっき処理>
次に、本実施形態のめっきモジュール400におけるめっき処理についてより詳細に説
明する。昇降機構442を用いて基板Wfをカソード領域422のめっき液に浸漬させることにより、基板Wfがめっき液に暴露される。めっきモジュール400は、この状態でアノード430と基板Wfとの間に電圧を印加することによって、基板Wfの被めっき面Wf-aにめっき処理を施すことができる。また、一実施形態では、回転機構448を用いて基板ホルダ440を回転させながらめっき処理が行われる。めっき処理により、基板Wf-aの被めっき面Wf-aに導電膜(めっき膜)が析出する。本実施形態では、めっき処理中に、導管462に設けられた電位センサ470によるリアルタイムの検出がなされる。そして、制御モジュール800は、電位センサ470による検出値に基づいてめっき膜の膜厚を測定する。これにより、めっき処理において基板Wfの被めっき面Wf-aに形成されるめっき膜の膜厚変化をリアルタイムに測定することができる。
また、基板ホルダ440(基板Wf)の回転を伴って電位センサ470による検出を行うことにより、センサ470による検出位置を変更することができ、基板Wfの周方向における複数地点、または周方向全体の膜厚を測定することもできる。
なお、めっきモジュール400は、めっき処理中に、回転機構448による基板Wfの回転速度を変更してもよい。一例として、めっきモジュール400は、膜厚推定モジュールによるめっき膜厚の推定のために基板Wfをゆっくりと回転させてもよい。一例として、めっきモジュール400は、めっき処理中に第1の回転速度Rs1で基板Wfを回転させるものとし、所定期間ごと(例えば、数秒ごと)に、基板Wfが1回転または数回転する間、第1の回転速度Rs1より遅い第2の回転速度Rs2で基板Wfを回転させるものとしてもよい。こうすれば、特に、基板Wfの回転速度に対して、電位センサ470によるサンプリング周期が小さいような場合にも、精度よく基板Wfのめっき膜厚を推定することができる。ここで、第2の回転速度Rs2は、第1の回転速度Rs1の10分の1の速度などとしてもよい。
このように、本実施形態のめっき装置1000によれば、めっき槽410内に設けられた導管462を通じて電位センサ470によって電位を検出することにより、めっき処理中のめっき膜の膜厚変化を測定することができる。こうして測定されためっき膜の膜厚変化を参照して、次回以降のめっき処理のめっき電流値、めっき時間、アノードマスク426の開口寸法、および遮蔽体480の位置の少なくとも1つを含むめっき条件を調整することができる。なお、めっき条件の調整は、めっき装置1000の使用者により行われてもよいし、制御モジュール800により行われてもよい。一例として、制御モジュール800によるめっき条件の調整は、実験などにより予め定められた条件式またはプログラムなどに基づいて行われるとよい。
めっき条件の調整は、別の基板Wfをめっきする際に行われるものとしてもよいし、現在のめっき処理におけるめっき条件の調整をリアルタイムに行ってもよい。一例として、制御モジュール800は、遮蔽体480の位置を調整するとよい。図6は、制御モジュール800によるめっき条件の調整の一例として、めっき処理中の遮蔽体480の位置の調整の一例が示されている。図6に示す例では、基板Wfの回転を伴って電位センサ470により基板Wf外周近くの所定の検出ポイントSp(図5参照)が検出されており、これにより基板Wfの周方向(図5中の一点鎖線参照)の膜厚変化が測定されている。図6の上段には、横軸を周方向位置θとして縦軸を膜厚thとする膜厚変化が示されている。図6に示す例では、θ1~θ2の領域に形成されためっき膜の膜厚thが他の領域に比べて小さくなっている。こうした場合、制御モジュール800は、膜厚thが小さいθ1~θ2の領域では遮蔽体480が退避位置に移動し(図6中、「OFF」)、他の領域では遮蔽体480が遮蔽位置に移動する(図6中、「ON」)ように、基板Wfの回転に伴う遮蔽体480の位置を調整するとよい。こうすれば、θ1~θ2の領域に形成されるめっきの量を多くして、基板Wfに形成されるめっき膜の均一性を向上させることができる。
また、制御モジュール800は、めっき条件のリアルタイムの調整として、基板Wfと抵抗体450との距離を調整してもよい。本発明者らの研究により、基板Wfと抵抗体450との距離は、基板Wfの外周付近に形成されるめっきの量に比較的大きく影響し、基板Wfの中央側領域に形成されるめっきの量には比較的影響を与えないことが分かっている。このため、一例として、制御モジュール800は、外周付近のめっき膜の膜厚が目標より大きいときには基板Wfと抵抗体450との距離を近づけ、外周付近のめっき膜の膜厚が目標より小さいときには基板Wfと抵抗体450との距離を遠ざけるものとすることができる。また、制御モジュール800は、遮蔽体480が遮蔽位置にある時間が長いほど基板Wfと抵抗体450との距離を遠ざけ、遮蔽体480が遮蔽位置にある時間が短いほど基板Wfと抵抗体450との距離を近づけるものとしてもよい。こうすれば、基板Wfの外周付近に形成されるめっきの量を調整して、基板Wfに形成されるめっき膜の均一性を向上させることができる。なお、一例として、制御モジュール800は、昇降機構442を駆動して、基板Wfと抵抗体450との距離を調整することができる。しかし、こうした例に限定されず、制御モジュール800は、駆動機構452により、抵抗体450を移動させて基板Wfと抵抗体450との距離を調整してもよい。
さらに、制御モジュール800は、めっき条件のリアルタイムの調整として、アノードマスク426の開口寸法を調整してもよい。一例として、制御モジュール800は、外周付近のめっき膜の膜厚が目標より大きいときにはアノードマスク426の開口寸法を小さくし、外周付近のめっき膜の膜厚が目標より小さいときにはアノードマスク426の開口寸法を大きくしてもよい。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。第2実施形態のめっきモジュール400について、第1実施形態のめっきモジュール400と重複する部分については同一の符号を用いると共に説明を省略する。第2実施形態のめっきモジュール400では、第1実施形態のめっきモジュール400と同様に、めっき槽410内に導管462が配置されており、この導管462の第2部分462bに、電位センサ470に代えて、補助アノード472が設けられている。なお、めっきモジュール400は、補助アノード472が設けられた第1の導管462と、電位センサ470が設けられた第2の導管462とを備えてもよい。この場合には、限定するものではないが、第1の導管462の開口端462aと、第2の導管462の開口端462aとは、基板Wfの中心から同一の距離に配置されることが好ましい。また、めっきモジュール400は、補助アノード472が設けられた第1の導管462と、電位センサ470が設けられた第2の導管462とを、複数組備えてもよい。
補助アノード472は、導管462内のめっき液を通じて、基板Wfとの間に電圧を印加することができるように構成される。ここで、補助アノード472と基板Wfとの間に電圧が印加されることにより、主に導管462の開口端464近傍の被めっき面Wf-aに電流が流れる。よって、補助アノード472を用いることにより、開口端464近傍の局所的な領域において導電膜(めっき膜)の析出を促進させることができる。特に基板ホルダ440(基板Wf)の回転を伴って補助アノード472を使用することにより、制御モジュール800は、めっき膜の形成が遅い(膜厚が小さい)領域に対して局所的にめっき膜の析出を促進させることができ、基板Wfに形成されるめっき膜の均一性を向上させることができる。
図8は、制御モジュール800によるめっき条件の調整の一例として、めっき処理中の補助アノード472に流れる電流調整の一例が示されている。図8に示す例では、図6に示す例と同様に、上段に、横軸を周方向位置θとして縦軸を膜厚thとする膜厚変化が示
されている。一例として、制御モジュール800は、膜厚thが少ない領域ほど、補助アノード472に流れる電流が大きくなるように、補助アノード472と基板Wfとの間に印加する電圧を調整して、基板Wfに形成されるめっき膜の均一性を向上させることができる。なお、第2実施形態では、制御モジュール800は、めっき膜厚を推定する際に、補助アノード472によるめっき膜の形成を考慮することが好ましい。こうすることにより、基板Wfに形成されるめっき膜厚の推定精度を向上させることができる。
<変形例>
図9は、第1実施形態の変形例のめっきモジュールの構成を概略的に示す縦断面図である。変形例のめっきモジュール400について、第1実施形態のめっきモジュール400と重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。変形例のめっきモジュール400では、導管462が駆動機構466によって移動可能に構成されている。駆動機構466は、制御モジュール800によって制御され、導管462の開口端464の位置を調整することができる。駆動機構466は、モータまたはソレノイドなどの公知の機構により実現できる。上記したように電位センサ470によって検出される導管462内の電位は、開口端464近傍の電位とほぼ等しいため、駆動機構466によって導管462の開口端464の位置を調整することにより、電位センサ470による疑似的な検出位置を変更することができる。なお、限定するものではないが、駆動機構468aは、電位センサ470を基板Wfの半径方向に沿って移動させるように構成されてもよい。また、図9に示す例では、導管462に電位センサ470が設けられているが、第2実施形態で説明したように、導管462に補助アノード472が設けられてもよい。こうすれば、駆動機構466によって導管462の開口端464の位置を調整することにより、被めっき面Wf-aにおける補助アノード472からの電圧が作用する場所を調整することができる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態のめっきモジュール400Aの構成を概略的に示す縦断面図である。第2実施形態では、基板Wfが鉛直方向に延在するように、つまり板面が水平方向を向くように保持される。図10に示すように、めっきモジュール400Aは、内部にめっき液を保持するめっき槽410Aと、めっき槽410A内に配置されたアノード430Aと、基板ホルダ440Aとを備えている。第2実施形態では、基板Wfとして角形基板を例に説明するが、第1実施形態と同様に、基板Wfは、角形基板、円形基板を含む。
アノード430Aは、めっき槽内で基板Wfの板面と対向するように配置される。アノード430Aは電源90の正極に接続され、基板Wfは基板ホルダ440Aを介して電源90の負極に接続される。アノード430Aと基板Wfとの間に電圧を印加すると、基板Wfに電流が流れ、めっき液の存在下で基板Wfの表面に金属膜が形成される。
めっき槽410Aは、基板Wfおよびアノード430Aが内部に配置される内槽412Aと、内槽412Aに隣接するオーバーフロー槽414Aとを備えている。内槽412A内のめっき液は内槽412Aの側壁を越流してオーバーフロー槽414A内に流入するようになっている。
オーバーフロー槽414Aの底部には、めっき液循環ライン58aの一端が接続され、めっき液循環ライン58aの他端は内槽412Aの底部に接続されている。めっき液循環ライン58aには、循環ポンプ58b、恒温ユニット58c、及びフィルタ58dが取り付けられている。めっき液は、内槽412Aの側壁をオーバーフローしてオーバーフロー槽414Aに流入し、さらにオーバーフロー槽414Aからめっき液循環ライン58aを通ってめっき液貯留槽52に戻される。このように、めっき液は、めっき液循環ライン58aを通じて内槽412Aとオーバーフロー槽414Aとの間を循環する。
めっきモジュール400Aは、基板Wf上の電位分布を調整する調整板(レギュレーションプレート)454をさらに備えている。調整板454は、基板Wfとアノード430Aとの間に配置されており、めっき液中の電場を制限するための開口454aを有している。
また、めっきモジュール400Aは、めっき槽410A内に導管462Aが設けられている。導管462Aは、一例として、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)といった樹脂で形成することができる。導管462Aは、上記した実施形態の導管462と同様に、基板Wfとアノード430Aとの間の領域に配置された開口端464Aを含む第1部分462Aaと、基板Wfとアノード430Aとの間の領域から離れた領域に配置された第2部分462Abと、有する。また、導管462Aの第2部分462Abには、電位センサ470Aが設けられる。電位センサ470Aによる検出信号は、制御モジュール800Aに入力される。
こうした第3実施形態におけるめっきモジュール400Aでは、第1実施形態のめっきモジュール400と同様に、めっき処理中に電位センサ470Aによるリアルタイムの検出を行うことができる。そして、制御モジュール800Aは、電位センサ470Aによる検出値に基づいてめっき膜の膜厚を測定する。これにより、めっき処理において基板Wfの被めっき面に形成されるめっき膜の膜厚変化をリアルタイムに測定することができる。また、制御モジュール800Aは、めっき膜の膜厚に基づいて、第1実施形態で説明したのと同様に、めっき条件を調整することもできる。
なお、第3実施形態におけるめっきモジュール400Aにおいても、電位センサ470Aに代えて、補助アノード472が導管462Aに設けられてもよい。こうすれば、第2実施形態で説明したのと同様に、補助アノード472を用いてめっき条件を調整することができる。また、めっきモジュール400Aは、補助アノード472が設けられた第1の導管462Aと、電位センサ470Aが設けられた第2の導管462Aとを1組または複数組備えてもよい。さらに、導管462が駆動機構466によって移動可能に構成されてもよい。
本発明は、以下の形態としても記載することができる。
[形態1]形態1によれば、めっき装置が提案され、前記めっき装置は、めっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、前記導管の前記外側領域に配置され、めっき液の電位を計測するように構成された電位センサと、を備える。
形態1によれば、めっき処理中にめっき槽内のめっき液の電位を測定することができる。これにより、基板に形成されるめっき膜の均一性の向上を図ることができる。
[形態2]形態2によれば、めっき装置が提案され、前記めっき装置は、めっき槽と、基板を保持するための基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、前記めっき槽内で前記基板ホルダと前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダと前記アノードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、前記導管の前記第2部分に配置された補助アノードと、を備える。
形態2によれば、導管に配置された補助アノードを使用して、基板に形成されるめっき膜の均一性の向上を図ることができる。
[形態3]形態3によれば、形態1または2において、前記導管の前記開口端は、前記基板ホルダに保持された基板の被めっき面に面する。
[形態4]形態4によれば、形態1から3において、前記アノードと前記基板ホルダに保持された基板との間に配置された抵抗体を備え、前記導管の開口端は、前記抵抗体と前記基板との間に配置される。
[形態5]形態5によれば、形態1から4において、前記導管の前記第2部分は、前記めっき槽の外部に延在する。
[形態6]形態6によれば、形態1から5において、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間に配置されたパドルと、前記パドルを運動させてめっき液を攪拌するためのパドル攪拌機構と、を備え、前記導管の前記第1部分は、前記パドルの外周側に配置される。
[形態7]形態7によれば、形態1において、前記電位センサによる検出信号に基づいてめっき処理中の前記基板内でのめっき電流の分布を推定するように構成される制御モジュールを備える。
[形態8]形態8によれば、形態7において、前記制御モジュールは、推定した前記基板内でのめっき電流の分布に基づいて、前記基板内での前記めっき膜の膜厚分布を推定するように構成される。
[形態9]形態9によれば、形態1、7、8において、めっき処理中に、前記電位センサによる検出信号に基づいて、めっき条件を調整する制御モジュールを備える。
[形態10]形態10によれば、形態1から9において、前記基板ホルダを回転させる回転機構を更に備える。
[形態11]形態11によれば、形態1から10において、前記基板ホルダは、前記めっき槽内において、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板を保持するように構成される。
[形態12]形態12によれば、形態1から10において、前記基板ホルダは、前記めっき槽内において、前記被めっき面を側方に向けた状態で前記基板を保持するように構成される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
400、400A…めっきモジュール
410、410A…めっき槽
420…メンブレン
426…アノードマスク
430、430A…アノード
440、440A…基板ホルダ
442…昇降機構
448…回転機構
450…抵抗体
452…駆動機構
454…調整板
456…パドル
462…導管
462a…第1部分
462b…第2部分
464…開口端
466…駆動機構
468…充填機構
470、470A…電位センサ
472…補助アノード
480…遮蔽体
800、800A…制御モジュール
1000…めっき装置
Wf…基板
Wf-a…被めっき面

Claims (12)

  1. めっき槽と、
    基板を保持するための基板ホルダと、
    前記基板ホルダに保持された基板と対向するように前記めっき槽内に配置されたアノードと、
    前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域に配置された開口端を含む第1部分、および、前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間の領域から離れた第2部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる導管と、
    前記導管の前記第2部分に配置され、めっき液の電位を計測するように構成された電位センサである第1検知電極と、
    前記めっき槽内における前記開口端に比べて電位変化がない第2位置に配置された参照用の電位センサである第2検知電極と、
    前記第1検知電極と前記第2検知電極との電位差を測定して、前記電位差に基づいて前記基板のめっき膜厚を推定する制御モジュールと、
    を備えるめっき装置。
  2. 前記導管の前記開口端は、前記基板ホルダに保持された基板の被めっき面に面する、請求項1に記載のめっき装置。
  3. 前記アノードと前記基板ホルダに保持された基板との間に配置された抵抗体を備え、
    前記導管の開口端は、前記抵抗体と前記基板との間に配置される、
    請求項1または2に記載のめっき装置。
  4. 前記導管の前記第2部分は、前記めっき槽の外部に延在する、請求項1から3の何れか1項に記載のめっき装置。
  5. 前記基板ホルダに保持された基板と前記アノードとの間に配置されたパドルと、
    前記パドルを運動させてめっき液を攪拌するためのパドル攪拌機構と、
    を備え、
    前記導管の前記第1部分は、前記パドルの外周側に配置される、
    請求項1から4の何れか1項に記載のめっき装置。
  6. 前記制御モジュールは、前記第1検知電極と前記第2検知電極との電位差に基づいてめっき処理中の前記基板内でのめっき電流の分布を推定するように構成される、請求項1から5の何れか1項に記載のめっき装置。
  7. 前記制御モジュールは、推定した前記基板内でのめっき電流の分布に基づいて、前記基板内でのめっき膜の膜厚分布を推定するように構成される、請求項6に記載のめっき装置。
  8. めっき処理中に、前記第1検知電極と前記第2検知電極との電位差に基づいて、めっき条件を調整する制御モジュールを備える、請求項1から7の何れか1項に記載のめっき装置。
  9. 前記めっき槽内で前記基板ホルダと前記アノードとの間に配置された開口端を含む第3部分、および、前記基板ホルダと前記アノードとの間から離れた第4部分を有し、めっき液で少なくとも一部が満たされる第2導管と、
    前記第2導管の前記第4部分に配置された補助アノードと、
    を更に備える、請求項1から8の何れか1項に記載のめっき装置。
  10. 前記基板ホルダを回転させる回転機構を更に備える、請求項1から9の何れか1項に記載のめっき装置。
  11. 前記基板ホルダは、前記めっき槽内において、被めっき面を下方に向けた状態で前記基板を保持するように構成される、請求項1から10の何れか1項に記載のめっき装置。
  12. 前記基板ホルダは、前記めっき槽内において、被めっき面を側方に向けた状態で前記基板を保持するように構成される、請求項1から10の何れか1項に記載のめっき装置。
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