JP2017052421A - 車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグ - Google Patents

車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグ Download PDF

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Abstract

【課題】エアバッグ体を折り畳んだときの外形寸法も小さく、またその後に、当該エアバッグをジャバラ折りなどして畳んだり、巻き取ったりしても、厚さ寸法が厚くなることがなく、エアバッグ体の収納形態を合理的にコンパクト化することが可能な車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを提供する。
【解決手段】インフレータガスが充満されて展開膨張されるエアバッグ体2と、エアバッグ体を2つのチャンバー部分に区分けする仕切り部4と、一方のチャンバー部分が畳み込み部分6に設定され、当該畳み込み部分に形成された環状の山折り部7と、畳み込み部分に、山折り部を介して形成された窪み部11と、窪み部内方に形成された環状の谷折り部8と、畳み込み部分に、谷折り部によって窪み部外方へ向けて突出形成された凸部12と、凸部に形成され、凸部をエアバッグ体の外面に重ね合わせる折り返し用折り部9とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアバッグ体を折り畳んだときの外形寸法も小さく、またその後に、当該エアバッグをジャバラ折りなどして畳んだり、巻き取ったりしても、厚さ寸法が厚くなることがなく、エアバッグ体の収納形態を合理的にコンパクト化することが可能であると同時に、エアバッグ体のスピーディな展開挙動も確保することが可能な車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグに関する。
車両用エアバッグの収納形態をコンパクト化する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1の「サイドエアバッグ装置及び該エアバッグの折畳み方法」は、下方膨張部の前縁及び凹部の前縁から離間した前縁側折返し部において前縁側部分を折り返し、下方膨張部の基端側を上方膨張部内に裏返すようにして折り込んだエアバッグをジャバラ折りした収納状態でシートバッグの側部に配置する。前縁側部分が凹部から離間して上方膨張部内に折り込まれて互いの干渉が回避される。これによりインフレータから噴出する膨張用ガスによるエアバッグの膨張展開時には、下方膨張部がダイレクトに飛び出して展開スピードが非常に速くかつその飛び出し方向が安定して初期段階において膨張展開させることができるようになっている。特に、折り返された上方膨張部から突出する下方膨張部の先端側の部分を折り返し、当該先端側部分を上方膨張部内に折り込むようにしている。
特開2006−321327号公報
背景技術では、下方膨張部の先端側部分を折り返して、折り返された上方膨張部内に、下方膨張部分全体を折り込むようにしている。下方膨張部の上方膨張部からの突出長さが長い、すなわち上方膨張部内に折り込む下方膨張部のサイズが大きいと、折り込みがなされた上方膨張部が外向きに膨らんでしまう。
この場合、エアバッグを折り畳んだときの外形寸法はコンパクト化できるが、その後ジャバラ折りして畳む際、外向きの膨らみのために厚さ寸法が厚くなってしまい、結局、エアバッグの収納形態を効果的にコンパクト化することはできなかった。
上方膨張部内に折り込む下方膨張部のサイズを小さくすれば、言い換えれば、下方膨張部の上方膨張部からの突出長さを短くすれば、上記の場合のように、上方膨張部が外向きに膨らんでしまうことを抑制できる。
しかしながら、このようにすると、下方膨張部の突出長さが短くなるように、下方膨張部を折り込む上方膨張部の長さ寸法を長くせざるを得ず、エアバッグを折り畳んだときの外形寸法は大きくなってしまい、エアバッグの収納形態を十分にコンパクト化することはできなかった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、エアバッグ体を折り畳んだときの外形寸法も小さく、またその後に、当該エアバッグをジャバラ折りなどして畳んだり、巻き取ったりしても、厚さ寸法が厚くなることがなく、エアバッグ体の収納形態を合理的にコンパクト化することが可能であると同時に、エアバッグ体のスピーディな展開挙動も確保することが可能な車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造は、柔軟性を有する素材で中空袋状に形成され、内面で包囲される内部空間にインフレータガスが充満されて展開膨張されるエアバッグ体と、該エアバッグ体の上記内部空間を仕切り、該エアバッグ体を複数のチャンバー部分に区分けする仕切り部と、少なくともいずれかの上記チャンバー部分が、畳み込み部分に設定されて、該畳み込み部分に、上記仕切り部に沿うように当該畳み込み部分を周回して形成された環状の山折り部と、上記畳み込み部分に、上記山折り部を介して形成された窪み部と、該窪み部内方で、上記山折り部に沿うように上記畳み込み部分を周回して形成された環状の谷折り部と、上記畳み込み部分に、上記谷折り部によって上記窪み部内方から該窪み部外方へ向けて突出形成された凸部と、該凸部を上記エアバッグ体の外面に重ね合わせるために、該凸部に上記山折り部に沿わせて形成された折り返し用折り部とを備えたことを特徴とする。
前記仕切り部は、前記エアバッグ体の前記内部空間を車両の上下高さ方向に上下に仕切ることが望ましい。前記仕切り部は、前記エアバッグ体の内部空間に設けられ、該エアバッグ体の内面にその縁部が接合されるバッフルで構成されることが好ましい。
前記山折り部と前記谷折り部との畳み込む方向の離隔距離は、前記凸部が、前記エアバッグ体の外面に、該山折り部と該谷折り部の離隔方向に沿って重ね合わされる重なり長さ寸法の半分以下であることが望ましい。
本発明にかかる車両用サイドエアバッグは、上記車両用エアバッグ構造を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグにあっては、エアバッグ体を折り畳んだときの外形寸法も小さく、またその後に、当該エアバッグをジャバラ折りなどして畳んだり、巻き取ったりしても、厚さ寸法が厚くなることがなく、エアバッグ体の収納形態を合理的にコンパクト化することができると同時に、エアバッグ体のスピーディな展開挙動も確保することができる。
本発明に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの好適な一実施形態の適用例として、当該構造を備えた車両用サイドエアバッグを平らに広げた状態を示す側面図である。 図1中、A−A線矢視断面図である。 本発明に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの好適な一実施形態を示す、図2に対応する断面図である。 図1に示した車両用サイドエアバッグから、図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを得る過程を示す、図2に対応する断面図である。 図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの作用を、背景技術と対比して説明するための説明図である。 図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを、さらに畳んだり巻き取ったりする様子を示す説明図である。
以下に、本発明にかかる車両用エアバッグ及び車両用サイドエアバッグの好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの適用例として、当該構造を備えた車両用サイドエアバッグを平らに広げた状態を示す側面図、図2は、図1中、A−A線矢視断面図、図3は、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの好適な一実施形態を示す、図2に対応する断面図、図4は、図1に示した車両用サイドエアバッグから、図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを得る過程を示す、図2に対応する断面図、図5は、図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの作用を、背景技術と対比して説明するための説明図、図6は、図3に示した車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグを、さらに畳んだり巻き取ったりする様子を示す説明図である。
本実施形態に係る車両用サイドエアバッグ1とは、以下に説明する車両用エアバッグ構造を備えたものをいう。また、当該車両エアバッグ構造は、車両用サイドエアバッグ1に限らず、車両に搭載されるあらゆるエアバッグに対して適用することができる。
図1に示した車両用サイドエアバッグ1は、従来周知のように、車両用シートのシートバック内部等に格納して設けられる。車両用サイドエアバッグ1は、内部にインフレータガスが充満されると、車両用シートに着席している乗員の側方で、シートバックから車両前方へ向けて展開膨張し、これにより乗員を保護する。
車両用サイドエアバッグ1は、エアバッグ体2を備える。エアバッグ体2は、畳んだり巻き取ったりした格納状態から展開膨張可能に、柔軟性を有する素材によって、文字通り、中空袋状に形成される。エアバッグ体2は、中空袋状の内面2aで包囲される中空の内部空間3にインフレータからのインフレータガスが充満されることによって、格納状態から展開し膨張される。
エアバッグ体2は例えば、単一の柔軟性を有する素材を重ね合わせるように折り返し、折り返し部分及び開口部分2bを除き、折り返した素材の周縁部分を接合することによって袋状に形成したり、あるいは、少なくとも2枚の柔軟性を有する素材を重ね合わせ、開口部分2bを除き、重ね合わせた素材同士をそれらの周縁部分で接合することによって袋状に形成される。接合が行われない開口部分2bは、インフレータをエアバッグ体2の内部空間3に挿入するのに用いられる。2cは、インフレータの取付用ボルトの挿通孔である。
車両用サイドエアバッグ1は図1及び図2に示すように、仕切り部4を備える。仕切り部4は、エアバッグ体2の内部空間3を仕切り、エアバッグ体2を複数のチャンバー部分に区分けする。言い換えれば、仕切り部4は、エアバッグ体2内部を複数の室に分割する。従って、インフレータガスは、いずれかのチャンバー部分(いずれかの室)から、他のチャンバー部分(他の室)へ流れ込む。
本実施形態では、仕切り部4は、エアバッグ体2の内部空間3に設けられ、エアバッグ体2の内面2aにその縁部が接合されるバッフル5で構成される。バッフル5は、エアバッグ体2と同様に、畳んだり巻き取ったりすることが可能に、柔軟性を有する素材でシート状に形成される。シート状のバッフル5は、外周縁部全周がエアバッグ体2の内面2aにこれを周回するようにして連続的に接合され、これによりエアバッグ体2の内部空間3が分断され、仕切られる。
バッフル5が複数枚設けられて、多数のチャンバー部分が形成されるようにしても良い。図示例では、1枚のバッフル5が、エアバッグ体2に対し、車両の上下高さ方向におけるほぼ中間高さ位置に、車両の前後長さ方向に沿って設けられ、これにより、エアバッグ体2の内部空間3が、車両の上下高さ方向に上下に仕切られている。
インフレータは図示しないけれども、バッフル5上方のチャンバー部分に収容され、従って、インフレータから噴出されるインフレータガスは、上方のチャンバー部分からバッフル5に形成される通孔を通じて、下方のチャンバー部分に流れ込む。インフレータは、下方のチャンバー部分に収容しても良い。
図1〜図4に示すように、エアバッグ体2の複数のチャンバー部分のうち、少なくともいずれかのチャンバー部分は、後述する畳み込みを行うための畳み込み部分6に設定される。図示例では、下方のチャンバー部分が畳み込み部分6に設定されている。上方のチャンバー部分を畳み込み部分6に設定しても良く、また、2つ以上の仕切り部4によってチャンバー部分が3つ以上形成される場合には、適宜に畳み込み部分6が設定される。
畳み込み部分6には、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造を得るために、山折り部7(図中、−○−で示す)と、谷折り部8(図中、−×−で示す)と、折り返し用折り部9(図中、−△−で示す)とが設定される。仕切り部4に近い位置から遠隔な位置に向けて順次、山折り部7、谷折り部8、折り返し用折り部9が設定される。
これら山折り部7、谷折り部8、折り返し用折り部9でエアバッグ体2を折って畳み込む操作は、当該エアバッグ体2を平坦に広げた状態で行われる。また、エアバッグ体2を畳み込む方向は、車両の前後長さ方向に現れる仕切り部4と直交する方向、すなわち仕切り部4に向かって車両の上下高さ方向下方から上方に向けて設定される。
仕切り部4に、具体的には、バッフル5がエアバッグ体2の内面2aに接合されたバッフル接合部10(図中、一点鎖線で示す)に最も近い位置に設定される山折り部7は、バッフル接合部10に沿うように畳み込み部分6を周回して環状に形成される。
この環状の山折り部7で畳み込み部分6に山折りを形成すると、畳み込み部分6には、この山折り部7を介して当該山折り部7で取り囲んで、仕切り部4に向けて窪まされた窪み部11が形成される。すなわち、山折り部7は、いわゆるタックイン形態の折り込みに適用される。
山折り部7は図示例では、バッフル接合部10と平行な位置関係で設定されている。しかしながら、山折り部7は、バッフル接合部10に沿っていれば、バッフル接合部10に対し傾斜した位置関係で設定されても良い。
山折り部7よりもバッフル接合部10から遠隔な位置に設定される谷折り部8は、窪み部11内方で、山折り部7に沿うように畳み込み部分6を周回して環状に形成される。この環状の谷折り部8で畳み込み部分6に谷折りを形成すると、畳み込み部分6には、谷折り部8によって、窪み部11内方から、バッフル接合部10より遠ざかるように窪み部11外方へ向けて凸部12が突出形成される。
凸部12は、タックイン形態にすることで形成される窪み部11から山折り部7位置を越えて、外方に迫り出される。仕切り部4で区分けされた下方のチャンバー部分に設定された畳み込み部分6に、山折り部7及び谷折り部8を適用して形成される凸部12は、エアバッグ体2内の仕切り部4に対し、その直下であって、車両の左右車幅方向で中立となる位置に位置付けられる。
バッフル接合部10から最も遠隔な位置に設定される折り返し用折り部9は、凸部12に形成される。折り返し用折り部9は、凸部12、具体的には凸部12のうち、窪み部11から外方へ迫り出された迫り出し部分12aを、エアバッグ体2の外面2dに重ね合わせるために、山折り部7に沿わせて形成される。
折り返し用折り部9は、凸部12を、仕切り部4直下の、車両の左右車幅方向中立位置から、山折り部7を跨ぎ越えて、エアバッグ体2の左右いずれか一方の側へ偏るように寄せて折り返すことを可能として、これにより、窪み部11外方へ突出される凸部12は、その迫り出し部分12aがエアバッグ体2における車両の左右車幅方向の一方の外面2dに重ね合わされる。迫り出し部分12aがエアバッグ体2の外面2dに重ね合わされる範囲は、車両の上下高さ方向において、バッフル接合部10の下方であっても、上方であっても良い。
折り返し用折り部9は図示例では、山折り部7、ひいてはバッフル接合部10及び谷折り部8と平行な位置関係で設定されている。しかしながら、折り返し用折り部9も、山切り部7に沿っていれば、山切り部9等に対し傾斜した位置関係で設定されても良い。
凸部12は、車両の上下高さ方向において、必ず窪み部11外方へ突出されるように設定されるが、図3に示すように、凸部12が窪み部11から(山折り部7位置から)外方へ突出される寸法(迫り出し部分12aの寸法)に関係する山折り部7と谷折り部8の、畳み込む方向(本実施形態では、おおよそ車両の上下高さ方向)の離隔距離D1は、窪み部11及びその周辺における、車両の左右車幅方向の厚さ寸法が厚くならないように、凸部12の迫り出し部分12aがエアバッグ体2の外面2dに対し、山折り部7と谷折り部8の当該離隔方向に沿って重ね合わされる重なり長さ寸法D2の半分以下に設定することが好ましい。
次に、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグの作用について説明する。本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグ1を得る際には、図1〜図4に示すように、山折り部7による1回のタックインと、折り返し用折り部9による1回の折り返し(フォールド)によるエアバッグ体2の畳み込み操作が行われる。
図1に示したように、平坦に広げたエアバッグ体2を、図4に示すように、山折り部7、そして谷折り部8で折り、これにより窪み部11から外方へ突出される凸部12を形成する。そして、折り返し用折り部9で凸部12を、具体的には迫り出し部分12aを、山折り部7を跨ぎ越えて、エアバッグ体2の外面2dに重ね合わせるように折る。これにより、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグ1を製作することができる。
背景技術を本実施形態と対比して説明すると、図5に示すように、背景技術は、凸部aや迫り出し部bを窪み部c内部に収容する構造であるため、仕切り部4と山折り部7との離隔寸法X1を小さくして平面外形寸法をコンパクト化しようとすると、凸部aのボリュームが大きくなってしまい、窪み部c及びその周辺の厚さ寸法Y1が厚くなってしまう。他方、この厚さ寸法を薄くする(Y1→Y2)ために、凸部aのボリュームを小さくしようとすると、仕切り部4と山折り部7との離隔寸法を大きくしなければならず(X1→X2)、平面外形寸法をコンパクト化することはできない。
背景技術に対し、本実施形態にあっては、図3に示すように、凸部12や迫り出し部分12aを、窪み部11内部に収容するのではなく、窪み部11の外側で、エアバッグ体2の外面2dに重ね合わせるようにしているので、仕切り部4(バッフル接合部10)と山折り部7との離隔寸法を小さくして凸部12のボリュームを大きくしても、窪み部11及びその周辺の厚さ寸法が厚くなってしまうことがなく、加えて、迫り出し部分12aとエアバッグ体2の外面2dとの重ね合わせ部分には何らの折り部分もなくて、これにより、平面外形寸法がコンパクトな、かつ厚さの薄い車両用エアバッグ構造を得ることができる。
また、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグ1では、畳み込み部分6は、1タックイン・1フォールドかつ迫り出し部分12aをエアバッグ体2の外面2dに重ね合わせた構造で構成されるので、構造が単純であり、窪み部11に凸部12等を詰め込む形態の背景技術と比較しても、きわめて迅速かつ円滑に、安定した挙動で展開膨張させて、優れた乗員保護性能を発揮させることができる。
山折り部7と谷折り部8との畳み込む方向の離隔距離D1を、凸部12が、エアバッグ体2の外面2dに、山折り部7と谷折り部8の離隔方向に沿って重ね合わされる重なり長さ寸法D2の半分以下としたので、エアバッグ体2の平面外形寸法を小さくすることと、窪み部11及びその周辺の厚さ寸法を薄くすることとの両立を確立することができる。
以上説明した車両用エアバッグ構造を備える車両用サイドエアバッグ1は、図6に示すように、さらに折り畳んだり、巻き取ったりして、シートバックへの格納状態とされる。図6(A)は、折り畳む前の様子、図6(B)は、シートバックへの格納状態を示す。
図6(A)に示すように、エアバッグ体2は例えば、互いに間隔を隔てて設定される複数の折り線13(図中、二点鎖線で示す)で車両の前後長さ方向に向かってジャバラ折りなどで折り畳まれ、図6(B)に示すように、縦長長方形状の格納状態に形成される。あるいは、巻き取りによれば、縦長筒状の格納状態に形成される。図中、本実施形態に係る車両用エアバッグ構造を備える部分は、「梨地」の表示で示されている。
このように、凸部12をエアバッグ体2の外面2dに重ね合わせるように折り返した後に、当該エアバッグ体2をジャバラ折りなどして畳んだり、巻き取ったりしても、もともとの厚さが薄いので、厚さ寸法が厚くなることがなくて、エアバッグ体2の収納形態を合理的にコンパクト化することができる
以上に述べた車両用エアバッグ構造及び車両用サイドエアバッグは、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 車両用サイドエアバッグ
2 エアバッグ体
2a 内面
2d 外面
3 内部空間
4 仕切り部
5 バッフル
6 畳み込み部分
7 山折り部
8 谷折り部
9 折り返し用折り部
11 窪み部
12 凸部

Claims (5)

  1. 柔軟性を有する素材で中空袋状に形成され、内面で包囲される内部空間にインフレータガスが充満されて展開膨張されるエアバッグ体と、
    該エアバッグ体の上記内部空間を仕切り、該エアバッグ体を複数のチャンバー部分に区分けする仕切り部と、
    少なくともいずれかの上記チャンバー部分が、畳み込み部分に設定されて、該畳み込み部分に、上記仕切り部に沿うように当該畳み込み部分を周回して形成された環状の山折り部と、
    上記畳み込み部分に、上記山折り部を介して形成された窪み部と、
    該窪み部内方で、上記山折り部に沿うように上記畳み込み部分を周回して形成された環状の谷折り部と、
    上記畳み込み部分に、上記谷折り部によって上記窪み部内方から該窪み部外方へ向けて突出形成された凸部と、
    該凸部を上記エアバッグ体の外面に重ね合わせるために、該凸部に上記山折り部に沿わせて形成された折り返し用折り部とを備えたことを特徴とする車両用エアバッグ構造。
  2. 前記仕切り部は、前記エアバッグ体の前記内部空間を車両の上下高さ方向に上下に仕切ることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ構造。
  3. 前記仕切り部は、前記エアバッグ体の内部空間に設けられ、該エアバッグ体の内面にその縁部が接合されるバッフルで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ構造。
  4. 前記山折り部と前記谷折り部との畳み込む方向の離隔距離は、前記凸部が、前記エアバッグ体の外面に、該山折り部と該谷折り部の離隔方向に沿って重ね合わされる重なり長さ寸法の半分以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の車両用エアバッグ構造。
  5. 請求項1〜4いずれかの項に記載された車両用エアバッグ構造を備えたことを特徴とする車両用サイドエアバッグ。
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