JP2017050194A - ワイヤーハーネス組立装置及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス組立装置及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、端子挿入と布線との工程間でワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えなくとも両工程を行うことができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス組立装置20は、棒状に形成され、複数のコネクタ14をセット可能なコネクタバー30と、棒状に形成され、複数の端子付電線12を保持可能なセットバー50と、前記コネクタバー30の前方に前記セットバー50が位置する態様で、前記コネクタバー30及び前記セットバー50が少なくとも一組取り付けられたフレーム21と、を備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを製造する技術に関する。
ワイヤーハーネスの製造工程としては、例えば、端子挿入、布線及び検査等がある。従来、これらの工程間でワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えており、その分工数がかかっていた。
ここで、工数削減を図るために、ワイヤーハーネスを移し替えることなく布線及び検査を行える技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のワイヤーハーネス製造補助装置は、基台と、基台に回転可能に設けられた回転テーブルと、回転テーブルに取付けられるとともに曲面状の作業面を有する布線板と、を備えることで、ワイヤーハーネスの布線にかかる移動時間の短縮を図れるとされている。さらにワイヤーハーネス製造補助装置は、作業面の画像を取得可能なカメラを備えることにより、布線しつつ検査を行えるとされている。
特開2009−238699号公報
しかしながら、特許文献1に記載のワイヤーハーネス製造補助装置では、ワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えることなく端子挿入と布線とを行うことは難しい。
そこで、本発明は、端子挿入と布線との工程間でワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えなくとも両工程を行うことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネス組立装置は、棒状に形成され、複数のコネクタをセット可能なコネクタバーと、棒状に形成され、複数の端子付電線を保持可能なセットバーと、前記コネクタバーの前方に前記セットバーが位置する態様で、前記コネクタバー及び前記セットバーが少なくとも一組取り付けられたフレームと、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネス組立装置は、第1の態様に係るワイヤーハーネス組立装置であって、前記セットバーが前記フレームに着脱可能に取付けられる取付部をさらに備える。
第3の態様に係るワイヤーハーネス組立装置は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネス組立装置であって、前記セットバーが前記フレームに取付けられた状態で、端子付電線が前記セットバーに保持されていることをチェック可能な電線チェック部をさらに備える。
第4の態様に係るワイヤーハーネス組立装置は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス組立装置であって、前記コネクタは、前記コネクタバーに対して前記コネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)コネクタバーの前方にセットバーが位置する態様で、前記コネクタバー及び前記セットバーが取り付けられたフレームを準備する工程と、(b)複数のコネクタを製造したいワイヤーハーネスの形状に応じて前記コネクタバーにセットすると共に、複数の端子付電線を前記セットバーに保持させる工程と、(c)前記工程(a)及び前記工程(b)の後で、前記セットバーに保持された端子付電線を前記コネクタに挿入する工程と、(d)前記工程(c)の後で、前記コネクタから延出する前記端子付電線に分岐を形成する工程と、を備える。
第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第5の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記セットバーは前記フレームに着脱可能に設けられ、(e)前記工程(c)の後であって前記工程(d)の前で、前記セットバーを前記フレームから取り外す工程をさらに備える。
第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第5又は第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、(f)前記工程(b)の後であって前記工程(c)の前に、前記セットバーに前記端子付電線が保持されていることをチェックする工程をさらに備える。
第8の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第5から第7のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、(g)前記コネクタを前記コネクタバーに対して前記コネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動させる工程と、(h)前記コネクタを前記コネクタバーに対してスライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更させる工程と、を備える。
第1から第4の態様によると、棒状に形成され、複数のコネクタをセット可能なコネクタバーと、棒状に形成され、複数の端子付電線を保持可能なセットバーと、コネクタバーの前方にセットバーが位置する態様で、コネクタバー及びセットバーが少なくとも一組取り付けられたフレームと、を備えるため、セットバーに保持された端子付電線をコネクタバーにセットされたコネクタに挿入することができる。この際、コネクタの配置を製造したいワイヤーハーネスの形状に対応させておくことで、端子挿入と同時に端子付電線同士の配設関係をワイヤーハーネスに応じたものにすることができる。さらに、コネクタバーにセットされたコネクタから延在する端子付電線に分岐を形成することができる。以上より、端子挿入と布線との工程間でワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えなくとも両工程を行うことができる。
特に、第2の態様によると、セットバーがフレームに着脱可能に取付けられる取付部をさらに備えるため、端子挿入後にセットバーをフレームから取り外すことでセットバーが端子挿入後の分岐形成作業等の邪魔になることを抑制することができる。
特に、第3の態様によると、セットバーがフレームに取付けられた状態で、端子付電線がセットバーに保持されていることをチェック可能な電線チェック部をさらに備えるため、コネクタへの挿入ミス等の発生を低減させることができることによって不良品の発生を低減させることができる。
特に、第4の態様によると、コネクタは、コネクタバーに対してコネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられているため、端子挿入時等、移動不可であることが好ましい時に移動不可な状態に設定すると共に、分岐形成時等、移動可能であることが好ましい時に移動可能な状態に設定することができる。
第5から第8の態様によると、(a)コネクタバーの前方にセットバーが位置する態様で、コネクタバー及びセットバーが取り付けられたフレームを準備する工程と、(b)複数のコネクタを製造したいワイヤーハーネスの形状に応じてコネクタバーにセットすると共に、複数の端子付電線をセットバーに保持させる工程と、(c)上記工程(a)及び上記工程(b)の後で、セットバーに保持された端子付電線をコネクタに挿入する工程と、(d)上記工程(c)の後で、コネクタから延出する端子付電線に分岐を形成する工程と、を備えるため、端子挿入と布線との工程間でワイヤーハーネス又はこれを構成する電線を移し替えなくとも両工程を行うことができる。
特に、第6の態様によると、セットバーはフレームに着脱可能に設けられ、(e)上記工程(c)の後であって上記工程(d)の前で、セットバーをフレームから取り外す工程をさらに備えるため、セットバーが端子挿入後の分岐形成作業等の邪魔になることを抑制することができる。
特に、第7の態様によると、(f)上記工程(b)の後であって上記工程(c)の前に、セットバーに端子付電線が保持されていることをチェックする工程をさらに備えるため、コネクタへの挿入ミス等の発生を低減させることができることによって不良品の発生を低減させることができる。
特に、第8の態様によると、(g)コネクタをコネクタバーに対してコネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動させる工程と、(h)コネクタをコネクタバーに対してスライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更させる工程と、を備えるため、端子挿入時等、移動不可であることが好ましい時に移動不可な状態に設定すると共に、分岐形成時等、移動可能であることが好ましい時に移動可能な状態に設定し、スライド移動させることができる。
実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の流れ作業図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法によって製造されるワイヤーハーネスの一例を平面に展開した図である。 実施形態に係るコネクタバー及びこれを備えるワイヤーハーネス組立装置を示す斜視図である。 実施形態に係るコネクタバー及びこれを備えるワイヤーハーネス組立装置の部分拡大図である。 実施形態に係るコネクタ保持具を示す側面図である。 実施形態に係るコネクタ保持具を示す側面図である。 実施形態に係るセットバーを示す部分拡大図である。 セットバーに端子付電線がセットされた様子を示す説明図である。 セットバーにセットされた端子付電線をコネクタバーにセットされたコネクタに挿入する様子を示す説明図である。 コネクタバーにセットされたコネクタに端子付電線が挿入された様子を示す説明図である。 コネクタバーを回動させる様子を示す説明図である。 実施形態に係る電線群加工装置を示す説明図である。 電線に一次分岐が形成された様子を示す説明図である。 電線に二次分岐が形成された様子を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス組立装置及びこれを用いたワイヤーハーネスの製造方法について説明する。ここでは、まず、図1を用いて、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の全体の流れについて説明した後、ワイヤーハーネス組立装置及び各作業について詳述する。図1は、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の流れ作業図である。
実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法において、まずは、複数のコネクタ14と、複数のコネクタ保持治具40と、コネクタバー30とを準備する。コネクタ保持治具40は、コネクタ14を保持可能に形成されている。コネクタバー30は、コネクタ保持治具40を複数支持可能に形成されている。そして、コネクタバー30にコネクタ保持治具40をセットすると共に、コネクタ保持治具40にコネクタ14をセットする。
次に、電線挿入工程に移る。電線挿入工程では、コネクタバー30にセットされたコネクタ14に端子付電線12を挿入する。ここでは、コネクタ14がセットされたコネクタバー30は、セットバー50と共にワイヤーハーネス組立装置20に取り付けられている(図3参照)。セットバー50には、コネクタ14に接続される端子付電線12が保持されている。そして、セットバー50にセットされた端子付電線12がコネクタ14に挿入される。
次に、電線群加工工程に移る。電線群加工工程では、コネクタバー30にコネクタ14がセットされた状態のまま、コネクタ14から延出する端子付電線12に分岐を形成し、ワイヤーハーネス10をなす。具体的には、コネクタ14に端子付電線12を挿入した時点では、各端子付電線12はバラバラに延在している。このバラバラに延在する複数の端子付電線12を、車両での敷設経路に沿った形態で分岐させた状態に維持する作業を行う。なお、図1において、同じ経路を通る端子付電線12は、1本の線で描かれている。このため、図1において、1本の線で描かれた端子付電線12は、実際には、複数の端子付電線12の束であることがあり得る。図2及び図10〜図14の各図でも同様である。
ここで、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法によって製造されるワイヤーハーネス10について、図2を交えて説明する。図2は、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法によって製造されるワイヤーハーネス10の一例を平面に展開した図である。
加工対象となるワイヤーハーネス10は、複数の端子付電線12が分岐しつつ結束された構成とされている。ワイヤーハーネス10の各分岐先では、端子付電線12がコネクタ14に挿入接続されている。本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各コネクタ14が車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる端子付電線12は、車両における敷設経路に応じた形態で分岐されつつ結束される。
電線121は、銅又はアルミニウムなどの金属を主成分とする線材である芯線と、芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを備える。絶縁被覆は、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル又はポリアミド系ナイロンなどを主成分とする合成樹脂の部材である。
上述したように、電線121の端部には、コネクタ14が接続される。電線121は、例えば、その端部に圧着又は溶接などによって接続された端子122を介してコネクタ14に接続される。なお、端子122は、例えば、銅又はスズなどの金属を主成分とする金属の部材である。
コネクタ14のハウジング141は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。コネクタ14のハウジング141には、電線121が接続される主面において複数のキャビティ142が形成される(図4参照)。
キャビティ142は、電線121の端部(例えば端子122)を収容する開口構造である。キャビティ142は、コネクタ14の本体部の主面に対し例えば略垂直な方向に一定の深さを有しており、キャビティ142内に収容された電線121は、キャビティ142内の所定の深さ位置に位置決めされた状態で保持される。キャビティ142の数は、電線121の本数に対応して設けられていることが望ましいが、特にそのような数に限定されるものではない。本実施形態においては、縦横合わせて14つのキャビティ142が設けられているが、複数のキャビティ142が設けられていればよい。また、各キャビティ142の深さ及び幅は同一である必要はなく、異なる深さ及び幅を有するキャビティ142が含まれていてもよい。
キャビティ142内に電線121が保持された状態のコネクタ14は、例えば、主面とは反対側の面から相手側コネクタと接続される。
ここでは、例として図2に示されるように分岐するワイヤーハーネス10を製造するものとして説明する。もちろん、これ以外の分岐形態を有するワイヤーハーネスを製造するものであってもよい。ワイヤーハーネス10は、幹線部131の一方側端部から2つの枝線部132が延びると共に幹線部131の他方側端部から3つの枝線部132が延び、幹線部131の中間部分から1本の枝線部132が延びている。この際、各枝線部132の端部にはコネクタ14が接続されている。以降、各コネクタ14について、特に区別が必要な場合は、コネクタ14a〜14fと称する。
ここで、分岐部分は、コネクタ14に近い側から順に一次分岐、二次分岐と呼ばれることがある。つまり、一次分岐とは、コネクタ14から延出する電線121のうちそれよりコネクタ14側に分岐が形成されない部分同士を集合させて形成される分岐である。また、二次分岐とは、一次分岐が形成された部分間で、それより一次分岐側に分岐が形成されない部分に形成される分岐である。
具体的には、図2に示されるワイヤーハーネス10において、幹線部131からコネクタ14a、14bに連なる枝線部132が分岐する部分(分岐位置P1)及び幹線部131からコネクタ14d、14e、14fに連なる枝線部132が分岐する部分(分岐位置P2)が一次分岐の部分である。また、図2に示されるワイヤーハーネス10において、幹線部131からコネクタ14cに連なる枝線部132が分岐する部分(分岐位置P3)が二次分岐の部分である。
なお、ワイヤーハーネスによっては、一次分岐のみが設けられる場合もあり得る。また、三次以降の分岐が設けられる場合もあり得る。
<ワイヤーハーネス組立装置>
次に、コネクタ保持治具40、コネクタ保持治具40を保持するコネクタバー30及びコネクタバー30が取り付けられたワイヤーハーネス組立装置20について、図3〜図6を交えて説明する。図3は、実施形態に係るコネクタバー30及びこれを備えるワイヤーハーネス組立装置20を示す概略斜視図である。図4は、実施形態に係るコネクタバー30及びこれを備えるワイヤーハーネス組立装置20の部分拡大斜視図である。図5及び図6は、実施形態に係るコネクタ保持治具40を示す側面図である。なお、図3では、コネクタ保持治具40は簡略化されて描かれている。また、図4乃至図6では、コネクタ保持治具40にコネクタ14がセットされた図が描かれている。
ここでは、ワイヤーハーネス組立装置20は、フレーム21と、コネクタバー30と、セットバー50と、を備える。さらにここでは、ワイヤーハーネス組立装置20は、電線チェック部26を備える。
フレーム21は、フレーム本体部22と、バー取付部23とを備える。フレーム21は、コネクタバー30を支持可能に設けられている。
フレーム本体部22は、バー取付部23を支持可能に形成されている。より詳細には、フレーム本体部22は、一対の第1棒状部221と、一対の第1棒状部221を連結する第2棒状部222と、一対の第1棒状部221の長手方向一方端部にそれぞれ設けられた第3棒状部223とを含む。第1棒状部221は、鉛直方向に沿って延びるように設けられている。第2棒状部222は、一対の第1棒状部221の長手方向中間部分のうち一方端部側寄りの部分を連結している。また、第2棒状部222は、第1棒状部221の長手方向に直交する方向に延在している。第3棒状部223は、第1棒状部221の長手方向一方端部の先端から両側方であって、第1棒状部221の長手方向及び第2棒状部222の長手方向に直交する方向に延びるように設けられている。第3棒状部223の下面には、一対のキャスタ224が設けられている。これにより、ワイヤーハーネス組立装置20は移動自在とされている。
なお、以降では便宜上、図3における第2棒状部222が延びる方向をx軸方向、第3棒状部223が延びる方向をy軸方向、第1棒状部221が延びる方向をz軸方向と呼ぶ場合がある。この際、ここでは、z軸方向が鉛直方向に沿った方向であり、x軸方向及びy軸方向が水平方向に沿った方向であるものとして説明する。
バー取付部23は、フレーム本体部22に取り付けられ、コネクタバー30を支持可能に形成されている。より詳細には、バー取付部23は、連結部231と第1レール部232とを含む。
連結部231は、短尺の棒状に形成され、一対の第1棒状部221の長手方向他方端部側にそれぞれ連なっている。この際、連結部231は、第1棒状部221から第1棒状部221の長手方向に交差する方向(ここでは、y軸方向)に突出するように連結されている。
第1レール部232は、一対の連結部231の先端側にそれぞれ連なっている。ここでは、第1レールの中間部分が連結部231に取り付けられている。
また、ここでは、バー取付部23は、フレーム本体部22に対して回動可能とされている。より詳細には、ここでは、図11に示すように、連結部231と第1レール部232とが回動可能に連結されている。フレーム本体部22に対するバー取付部23の回動範囲は、適宜定められていればよい。好ましくは、第1レール部232が、第1レール部232の長手方向が鉛直方向に沿った状態から水平方向に沿った状態までの範囲内で姿勢変形可能であるとよい。
<コネクタバー>
コネクタバー30は、バー取付部23に取り付けられている。ここでは、コネクタバー30は、バー本体部と、コネクタ保持治具40とを備える。コネクタ保持治具40は、バー本体部の延在方向に沿って複数並ぶように取付けられている。より詳細には、コネクタバー30は、第2レール部32と第3レール部34とを備える。ここでは、第3レール部34が、バー本体部の一例であるものとして説明する。
第2レール部32は、棒状に形成され、一対の第1レール部232にそれぞれ取り付けられている。ここでは、第2レール部32は、第1レール部232の長手方向及び一対の第1レール部232を結ぶ方向に直交する方向(図3では、y軸方向)に延びるように、第2レール部32の長手方向一方端部側の側面が第1レール部232に取付けられている。また、第2レール部32は、第1レール部232に対して、第1レール部232の長手方向に沿って位置を変更可能に設けられている。ここでは、第2レール部32は、第1レール部232に対して、第1レール部232の長手方向に沿って摺動可能に設けられている。なお、第2レール部32が第1レール部232に対して摺動可能となる構成について、他の摺動する各部材が摺動可能となる構成と合わせて、詳しくは後述する。
第3レール部34は、棒状に形成され、一対の第2レール部32の間に介在するように、その両端部側が一対の第2レール部32にそれぞれ取り付けられている。第3レール部34は、x軸方向に沿って延在している。第3レール部34は、第2レール部32に対して、第2レール部32の長手方向に沿って位置を変更可能に設けられている。ここでは、第3レール部34は、第2レール部32に対して、第2レール部32の長手方向に沿って摺動可能に設けられている。
バー本体部は、複数のコネクタ保持治具40を支持可能に設けられている。図3に示す例では、1つのバー本体部に対して3つのコネクタ保持治具40が設けられている。ここでは、バー本体部は、コネクタ保持治具40に保持されたコネクタ14から延出する電線121が垂れ下がる態様でコネクタ保持治具40を直接的に支持可能に設けられている。バー本体部は、コネクタ保持治具40を鉛直方向に直交する第1方向(ここでは、x軸方向)に複数支持可能である。また、複数のバー本体部が第1方向に直交する第2方向(図3に示す例では、z軸方向)に沿って並ぶように設けられている。また、バー本体部は、複数のコネクタ保持治具40をバー本体部の延在方向に沿って摺動可能に支持する。
ここで、各部材間で摺動可能となるための構成について説明する。各部材間で摺動可能となるための構成としては、例えば、相対的に摺動する一対の部材のうちの一方の部材に溝が形成され、他方の部材が当該溝に嵌まると共に当該溝に沿って摺動することが考えられる。この際、他方の部材は、一方の部材に対して直接取り付けられ、摺動してもよいし、別部材を介して取り付けられ、摺動してもよい。別部材としては、他方の部材に取り付け可能であって、溝に嵌まって溝に沿って摺動可能なスライダ部材等が考えられる。ここでは、溝が形成されることで、各部材が摺動可能であるものとして説明する。
即ち、第1レール部232に対して第2レール部32が摺動可能となるための構成として、第1レール部232は、断面長方形状の棒状に形成されると共に1つの側面に長手方向(図3に示す例では、z軸方向)に沿って溝232aが形成されている。ここでは、第1レール部232の側面のうち一対の第1レール部232が互いに対向する側面(x軸方向を向く側面)に溝232aが形成されている。そして、第2レール部32の一部が当該溝232aに嵌まって当該溝232aに沿って摺動する。
同様に、第2レール部32に対して第3レール部34が摺動可能となるための構成として、第2レール部32は、断面長方形状の棒状に形成されると共に1つの側面に長手方向(図3に示す例ではy軸方向)に沿って溝32aが形成されている。ここでは、第2レール部32の側面のうち一対の第2レール部32が互いに対向する側面(x軸方向を向く側面)に溝32aが形成されている。そして、第3レール部34の一部が当該溝32aに嵌まって当該溝32aに沿って摺動する。
また、第3レール部34に対してコネクタ保持治具40が摺動可能であるための構成として、第3レール部34は、断面長方形状の棒状に形成されると共に1つの側面に長手方向(図3に示す例ではx軸方向)に沿って溝34aが形成されている。ここでは、第3レール部34の側面のうち、第1レール部232が鉛直方向に沿った姿勢を取った際に、鉛直方向上向きの側面に溝34aが形成されている。そして、コネクタ保持治具40の一部が当該溝34aに嵌まって当該溝34aに沿って摺動する。
互いに摺動する各部材は、摺動する軌道に沿った任意の位置又は所定の位置で固定可能であることが好ましい。互いに摺動する各部材が、摺動する軌道に沿った任意の位置又は所定の位置で固定可能であるための構成としては、例えば、ボルトとナットとを採用することができる。つまり、相対的に摺動する一対の部材が固定したい位置に到達したら、ボルトとナットとを締めて固定する。また、一対の部材を相対的に摺動させたい場合は、ボルトとナットとを緩めることで摺動可能となる。この際、例えば、ボルト穴の幅が溝に沿って溝と同様に長尺状に設けられていれば、互いに摺動する各部材を任意の位置で固定可能となる。また、例えば、ボルト穴が溝に沿って点在するように設けられていれば、互いに摺動する各部材を所定の位置で固定可能となる。
もっとも、互いに摺動する各部材が、摺動する軌道に沿った任意の位置又は所定の位置で固定可能であるための構成としては、ボルトとナットとに限られるものではない。例えば、相対的に摺動する一対の部材の一方に操作部と操作部に連動して引っ込む突起とが設けられる構成が考えられる。つまり、一対の部材を相対的に摺動させたい場合は、操作部を操作して突起を引っ込めることで摺動可能となる。そして、相対的に摺動する一対の部材が固定したい位置に到達したら、操作部を離して、突起を突出させることで固定可能となる。
コネクタバー30は、その長手方向に直交する方向(図3に示す例では、z軸方向)に沿って複数設けられている。ここでは、2つのコネクタバー30がバー取付部23に取り付けられている。ここでは、2つのコネクタバー30は、バー取付部23に対して同じ側に出っ張るように、つまり、第1レール部232に対して第2レール部32が同じ側(図3に示す例では、y軸方向負の側)に突出するように取り付けられているが、このことは必須ではない。2つのコネクタバー30がバー取付部23に対して互いに反対側(図3において、y軸方向正の側及び負の側)に出っ張るように取り付けられていてもよい。
なお、コネクタバー30の数は変更可能であることが好ましい。ここでは、コネクタバー30は、バー取付部23に着脱可能に取り付けられている。より詳細には、第2レール部32が第1レール部232に対して着脱可能に設けられている。これにより、コネクタバー30の数は、製造するワイヤーハーネス10の形状等に応じて適宜設定可能となる。
バー本体部には、コネクタ保持治具40が取り付けられている。ここでは、コネクタ保持治具40は、直接バー本体部に取り付けられているものとして説明する。もっともコネクタ保持治具40は、別部材を介して、間接的にバー本体部に取り付けられていてもよい。
<コネクタ保持治具>
ここで、コネクタ14を保持するコネクタ保持治具40について説明する。コネクタ保持治具40は、コネクタ14を保持可能に形成されている。より具体的には、コネクタ保持治具40は、ここでは、2つの挟持部分42と固定部44とを備える。さらにここでは、コネクタ保持治具40は、緩衝部46を備える。
2つの挟持部分42は、対向する主面間にコネクタ14を挟持可能に設けられている。ここでは、2つの挟持部分42は、それぞれ平板状に形成されている。もっとも、第3レール部34が、2つの挟持部分42のうちの一方を兼ねていることも考えられる。
固定部44は、2つの挟持部分42を挟持部分42の主面(コネクタ14を挟む側の面)に直交する方向に相対移動可能に支持する。また、固定部44は、2つの挟持部分42がコネクタ14を挟持した状態で2つの挟持部分42を固定可能に設けられている。また、ここでは、固定部44により、コネクタ保持治具40が第3レール部34に取付けられている。
具体的には、挟持部分42には、ボルト441を挿通可能なボルト挿通孔421が形成されている。ここでは、ボルト挿通孔421は、平板状に形成された挟持部分42に2箇所形成されている。コネクタ14は、2つのボルト挿通孔421の間に収まるようにコネクタ保持治具40に保持される。このため、2つのボルト挿通孔421同士の間隔は、コネクタ保持治具40が保持したいコネクタ14のうち最大サイズのコネクタ14の幅以上に設定されるとよい。
固定部44は、ボルト挿通孔421に挿通されるボルト441と、ボルト挿通孔421に挿通されたボルト441を固定可能なナット442とを含む。そして、ボルト441が2つの挟持部分42のボルト挿通孔421にそれぞれ挿通された状態で、ボルト441の延在方向に沿って2つの挟持部分42がその間隔を変更可能とされる。そして、2つの挟持部分42がコネクタ14に応じた間隔に設定され、コネクタ14を挟持した状態で、ボルト441が締められる。これにより、2つの挟持部分42は、互いの間隔が狭まる方向にはコネクタ14によってその移動が規制される。また、2つの挟持部分42は、互いの間隔が広がる方向にはボルト441及びナット442によってその移動が規制される。これらより、挟持部分42は、その間隔を維持した状態で固定される。なお、ここでは、ボルト441の頭部と挟持部分42との間、又は、ナット442と挟持部分42との間等に適宜ワッシャ443がかまされている。
コネクタ14は、コネクタバー30に対してコネクタバー30の延在方向に沿ってスライド移動(摺動)可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられている。ここでは、コネクタ保持治具40が、コネクタバー30に対してコネクタバー30の延在方向に沿ってスライド移動可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられている。具体的には、コネクタ保持治具40はボルト441を緩めた状態で第3レール部34に第3レール部34の延在方向に沿ってスライド移動可能に取付けられている。
ここでは、ボルト441が第3レール部34の溝34aに挿通され、ボルト441を緩めた状態でボルト441が溝34aに沿って移動可能に設けられている。また、コネクタ保持治具40は、ボルト441を緩めた状態(図6参照)と締めた状態(図5参照)との間で状態変更することによって、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能とされている。具体的には、ボルト441のうち挟持部分42よりボルト挿通孔421から外方に延出する部分が溝34aに挿通された状態で、溝34aを抜けた先端にナット442が取付けられる。そしてナット442を締めることで、ボルト441とナット442との間にコネクタ14、挟持部分42及び第3レール部34が挟持される。これにより、コネクタ保持治具は、コネクタバー30に対してスライド移動不可な状態とされる。また、ナット442を緩めることで、ボルト441とナット442とによるコネクタ14、挟持部分42及び第3レール部34の挟持が解消される。このことと、ナット442の直径が溝34aの幅寸法(図5におけるy軸方向に沿った寸法)よりも小さく設定されることにより、コネクタ14及びコネクタ保持治具40が第3レール部34に対してスライド移動可能な状態とされる。
なお、ここでは、溝34aは、ボルト挿通方向に沿った中間部分の幅寸法(図5におけるy軸方向に沿った寸法)が端部の幅寸法に比べて大きく設定されている。これにより、ナット442が溝34aから落下することが抑制されている。
また、ここでは、ナット442が溝34aに収まっているが、ボルト441の頭部が溝34aに収まる構成であってもよい。
コネクタ保持治具40が、第3レール部34の延在方向(図3に示す例ではx軸方向)に沿ってスライド移動可能であることによって、コネクタ14同士の相対的な位置関係を調整しやすくなる。また、コネクタ保持治具40は、コネクタバー30に着脱可能に取付けられている。これにより、コネクタ保持治具40の数を、製造するワイヤーハーネス10に応じて適宜設定可能となる。また、製造するワイヤーハーネス10に応じてコネクタ14の形状に適したコネクタ保持治具40を取り付けることが可能となる。
緩衝部46は、挟持部分42とコネクタ14との間に介在可能に挟持部分42の主面に設けられている。緩衝部46は、2つの挟持部分42がコネクタ14を挟持した際にコネクタ14にかかる圧力を緩衝可能に設けられている。緩衝部46は、例えば、ブチルテープ又はフォーム材等の弾性を有する材料によって挟持部分42よりも小さい平板状に形成されていることが考えられる。なお、緩衝部46は、挟持部分42に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。緩衝部46が挟持部分42に固定されている場合、接着剤又はテープ等で貼り付けられていることが考えられる。緩衝部46が挟持部分42とコネクタ14との間に介在することにより、2つの挟持部分42でコネクタ14を挟持した際に、コネクタ14が傷つきにくくなると共にコネクタ14が位置ずれしにくくなる。さらに、緩衝部46が設けられることで、コネクタ保持治具40をコネクタバー30に対してスライド移動させるためにボルト441を緩めた際に、若干緩める程度であれば、コネクタ14の挟持が解消されにくくなる。
なお、コネクタ保持治具40は、コネクタ14のサイズ等に応じて挟持部分42の大きさ又はボルト441の長さ等が異なるものが複数種類用意されていることが考えられる。例えば、コネクタ保持治具は2種類用意され、所定のサイズ以下のコネクタは一方のコネクタ保持治具に保持され、所定のサイズ以上のコネクタは他方のコネクタ保持治具に保持されることが考えられる。
<セットバー>
セットバー50は、複数の端子付電線12を保持可能に形成されている。セットバー50は、フレーム21に取付けられる。ここでは、セットバー50は、コネクタバー30を介してフレーム21に取付けられている。
より詳細には、セットバー50は、端子付電線12の電線端部を保持可能な電線保持部52が直線状に複数並んで設けられ、電線端部を並列状に保持可能に構成されている。ここで、端子付電線12の電線端部とは、電線121のうち芯線部が被覆部により覆われた部分の端部をいい、芯線露出部に圧着された端子122の基端側の部分である。より具体的には、セットバー50は、全体として長尺に形成され、複数の電線保持部52と、セットバー本体部55とを備えている。
電線保持部52は、端子付電線12の電線端部を保持する部分であり、一対の弾性挟持片53と、挟持片固定部54とを有している。
弾性挟持片53は、板状金属材料を打抜き及び屈曲等することにより形成された部材であり、基端側の平坦部と先端側の湾曲部とを有している。より具体的には、平坦部が平板状に形成されると共に、湾曲部が前記平坦部から連続してなだらかなS字状に湾曲する形状に形成されている。
挟持片固定部54は、一対の弾性挟持片53を支持する部分であり、合成樹脂等で全体として略直方体状に形成されている。挟持片固定部54は、一対の弾性挟持片53の先端部が離間する姿勢で平坦部を重ね合わせた状態(背合わせ)で支持可能に構成されている。より具体的には、挟持片固定部54は、一端面で開口し、その開口部を通じて一対の弾性挟持片53を嵌入可能な凹部を有する。挟持片固定部54の内部には、奥側に一対の弾性挟持片53の平坦部を重ね合わせた状態で挟持状に支持する壁部が形成されている。そして、挟持片固定部54は、嵌入された一対の弾性挟持片53を、湾曲部における先端部付近の一部分が互いに近接してその間隔が端子付電線12における電線121の直径より小さい間隔(接触する場合を含む)で配置される状態で支持する。
そして、一対の弾性挟持片53間に端子付電線12の電線端部を押し込むことにより、該電線端部が一対の弾性挟持片53の湾曲部における近接した部位と挟持片固定部54の開口側端面との間で保持される。
なお、上記電線保持部52は、一例であり、他の構成を採用してもよい。例えば、電線保持部として、櫛歯状の部材を有し、該櫛歯間に端子付電線12の電線端部を押し込んで引掛けることにより保持する構成を採用することもできる。
セットバー本体部55は、棒状(ここでは角柱棒状)に形成され、その長手方向に沿った一側面に上記複数の電線保持部52が並列状に支持されている。より具体的には、セットバー本体部55は、一対の弾性挟持片53が対向する方向に複数の電線保持部52が並ぶ形態で、前記複数の電線保持部52を支持する。例えば、複数の電線保持部52は、セットバー本体部55に対して凹凸嵌合されることにより支持されるとよい。他にも、電線保持部52をセットバー本体部55に対して個別にねじ止め等により固定する構成等を採用してもよい。
セットバー50は、取付部によってフレーム21に着脱可能に取付けられる。ここでは、セットバー本体部55が第2レール部32に着脱可能に取付けられる。例えば、セットバー本体部55が一対の第2レール部32の間に介在する態様でセットバー本体部55の一部が第2レール部32の溝232aに嵌まるように取付けられる。これにより、コネクタバー30の前方にセットバー50が位置する態様で、コネクタバー30及びセットバー50がフレーム21に取り付けられる。これにより、コネクタ14のキャビティ142の前方に端子付電線12が位置することが可能となる。
なお、フレーム21に複数のコネクタバー30が設けられている場合、セットバー50は、すべてのコネクタバー30の前方にそれぞれ設けられていてもよいし、一部のコネクタバー30の前方にのみ設けられていてもよい。特に後者の場合などには、コネクタ14へ端子付電線12を挿入する際に1つのセットバー50が複数のコネクタバー30に対して順次前方に位置することが考えられる。
<電線チェック部>
電線チェック部26は、セットバー50がフレーム21に取付けられた状態で、端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能に設けられている。電線チェック部26は、例えば、セットバー50の一対の弾性挟持片53の状態をチェックすることで、端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能である。具体的には、電線チェック部26は、一対の弾性挟持片53に設けられたひずみゲージ28と制御部29とを備える。
一対の弾性挟持片53の間に電線端部が保持されると、一対の弾性挟持片53は互いに離間する方向に弾性変形してひずみが生じる。ひずみゲージ28は、例えば当該ひずみによる電気抵抗値の変化等を検知することによって一対の弾性挟持片53が弾性変形したこと、つまり、端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能である。
より詳細には、ひずみゲージ28は、弾性挟持片53の変形に伴いひずみが生じるように弾性挟持片に取付けられる金属体を含む。そして、ひずみに応じて変化する金属体の電気抵抗値等を出力データとして制御部29に出力する。制御部29は、CPUと、RAMと、ROMと、入力回路部等を備える一般的なコンピューターによって構成されている。ROMは、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性半導体メモリ等によって構成されており、出力データに基づいて、対象である弾性挟持片53の変形度合いを変形量データとして生成すると共に、変形量データに基づいて端子付電線12の保持の有無を保持データとして生成する手順を記述したプログラム等を格納している。ひずみゲージ28の電気抵抗値に基づいて変形量データを作成する処理としては、周知の各種処理を採用することができる。
なお、電線チェック部26の構成は上記したものに限られない。例えば、一対の弾性挟持片53が電線端部を保持していない状態では互いに接触しており、且つ、電線端部を保持することによって互いに離間する構成である場合、電線チェック部は一対の弾性挟持片53の電気的な導通を検知することによって端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能である。また例えば、電線チェック部は、一対の弾性挟持片53による圧力を検知する圧力センサによって端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能である。また例えば、電線チェック部は、一対の弾性挟持片53の弾性変形によって生じる変位を測定するレーザー変位計によって端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能である。また、例えば、電線チェック部は、一対の弾性挟持片53の周辺の画像を撮影するカメラによって構成されていてもよい。
<製造方法>
次に、上記ワイヤーハーネス組立装置20を用いてワイヤーハーネス10を製造する方法について説明する。
<取付動作>
まずは、コネクタバー30の前方にセットバー50が位置する態様で、コネクタバー30及びセットバー50が取り付けられたフレーム21を準備する(工程(a))。また、複数のコネクタ14を製造したいワイヤーハーネス10の形状に応じてコネクタバー30にセットすると共に、コネクタ14へ挿入する複数の端子付電線12をセットバー50に保持させる(工程(b))。工程(a)及び工程(b)が終了すると、図8のようになる。図8は、セットバー50に端子付電線12がセットされた様子を示す説明図である。なお、工程(a)、工程(b)及びそれらの中の各作業は順不同で行われればよい。さらにここでは、工程(b)の後で、セットバー50に端子付電線12が保持されていることをチェックする(工程(f))。
フレーム21にコネクタバー30を取り付けると共にコネクタバー30にコネクタ14を保持させるに当たり、予めコネクタ14がセットされたコネクタバー30をフレーム21にセットしてもよいし、フレーム21にセットされたコネクタバー30にコネクタ14をセットしてもよい。この際、コネクタバー30にコネクタ保持治具40を支持させる作業とコネクタ保持治具40にコネクタ14を保持させる作業とは、どちらか一方が先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
コネクタバー30にコネクタ保持治具40を支持させるとともに、コネクタ保持治具40にコネクタ14を保持させるには、具体的には、2つの挟持部分42がコネクタ14を挟持した状態で、ボルト441とナット442とによって挟持部分42をコネクタバー30に取付ける。これにより、コネクタバー30にコネクタ保持治具40及びコネクタ14が保持される。そして、当該コネクタバー30をフレーム21に取付ける。当該作業は、特定の治具などによって行われてもよいし、作業者の手によって行われてもよい。
なお、ワイヤーハーネス組立装置20におけるコネクタ14の配列は適宜設定されればよい。ここではコネクタ14の配列は、例えば、以下のように設定される。即ち、1つの一次分岐に連なる3つ以上のコネクタ14が、端子付電線12の挿入方向から見て2次元状に配列されている。この際、当該3つ以上のコネクタ14は、車両搭載時の相対的な位置関係に近い配列に設定されているとよい。これにより、分岐形成後に、当該1つの一次分岐に連なる3つ以上のコネクタ14の相対的な位置関係を直す必要がなくなる。このため、1つの一次分岐に連なる3つ以上のコネクタ14の相対的な位置関係を直す際に生じる電線121のねじれ等の発生を抑制することができる。
具体的には、図2に示されるように、ここでは、コネクタ14d、14e、14fが1つの一次分岐に連なっている。この3つのコネクタ14d、14e、14fのうち2つのコネクタ14(ここでは、コネクタ14e、14f)を一方のコネクタバー30に支持させ、残りの1つのコネクタ14(ここでは、コネクタ14d)を他方のコネクタバー30に支持させる(図12参照)。つまり、ワイヤーハーネス組立装置20において、コネクタ14a、14b、14dをそれぞれ保持するコネクタ保持治具40が一方のコネクタバー30に支持され、コネクタ14c、14e、14fをそれぞれ保持するコネクタ保持治具40が他方のコネクタバー30に支持される。
もっとも、コネクタ14の配列は上記したものに限られない。例えば、1つの一次分岐に連なる3つ以上のコネクタ14が端子付電線12の挿入方向から見て1次元状に配列されていてもよい。また、コネクタ14の配列が上記した配列になる場合であっても、上記したコネクタ14の配列は、分岐形成時にその配列であればよく、端子付電線12を挿入する際には、上記配列でなくとも構わない。つまり、端子付電線12を挿入する際には、例えば、コネクタ14の配列が電線121の絡みにくい配列に設定され、端子付電線12を挿入した後にコネクタ14の配列が上記配列に直されてもよい。
セットバー50は、コネクタバー30の前方、より詳細には、コネクタバー30に対してコネクタバー30にセットされるコネクタ14のキャビティ142の開口が向く側(図3に示す例では、コネクタバー30に対してy軸方向負の側)にセットされる。ワイヤーハーネス組立装置20にセットバー50を取り付けると共にセットバー50に端子付電線12を保持させるに当たり、予め端子付電線12がセットされたセットバー50をワイヤーハーネス組立装置20にセットしてもよいし、ワイヤーハーネス組立装置20にセットされたセットバー50に端子付電線12をセットしてもよい。セットバー50への端子付電線12のセット作業は、例えば、端子付電線12を製造する切圧装置によって製造されたものを直接セットすることが考えられる。この場合、切圧装置によって製造された端子付電線12が切圧装置の下流側で、図7に示すように電線移載機構部60によって順次電線保持部52に保持されることが考えられる。電線移載機構部60は、例えば、端子付電線12を把持する把持部62と、把持部62を移動させる移動機構部とを含むことが考えられる。もっとも、端子付電線12は、作業者の手作業によってセットバー50にセットされてもよい。また、切圧装置で製造された端子付電線12が一旦別部材に保持され、当該別部材からセットバー50に移し替えられてもよい。
セットバー50に端子付電線12をセットする際、電線端部のうち所定のコネクタ14に挿入される電線端部を当該所定のコネクタ14の前方に位置させることが好ましい。これにより、端子付電線を挿入するのに係る端子付電線の移動距離が短くて済む。
また、セットバー50に端子付電線12をセットする際、1つの端子付電線12の両端を同じセットバー50にセットしてもよいし、それぞれ異なるセットバー50にセットしてもよい。より詳細には、例えば、1つの端子付電線12が同じコネクタバー30にセットされた2つのコネクタ14間に渡される場合、又は、複数のコネクタバー30に対して1つのセットバー50で対応する場合などには、1つの端子付電線12の両端が同じセットバー50にセットされることが考えられる。また、例えば、1つのコネクタバー30に対して1つのセットバー50を専用に用いる場合であって、1つの端子付電線12が異なるコネクタバー30にセットされた2つのコネクタ14間に渡される場合などには、1つの端子付電線12の両端がそれぞれ異なるセットバー50にセットされることが考えられる。
セットバー50に端子付電線12が保持された後、ここでは、電線チェック部26によりそれをチェックする。上述したように、ここでは、ひずみゲージ28を用いて一対の弾性挟持片53の変形に伴う金属体の電気抵抗の変化を出力することによって、セットバー50に端子付電線12が保持されていることをチェックする。この際、電線チェック部26は、電線保持部52が電線端部を保持しているか否かのチェック結果のみを表示するものであってもよいし、チェック結果を製造計画表等に照らし合わせて異常がある場合に作業者の感覚器官に訴えかける手段等によって異常を作業者に認知させるものであってもよい。
<電線挿入動作>
次に、図7及び図8に加えて図9及び図10を参照しつつ、本実施形態に関する電線121挿入動作について説明する。図9は、セットバー50にセットされた端子付電線12をコネクタバー30にセットされたコネクタ14に挿入する様子を示す説明図である。図10は、コネクタバー30にセットされたコネクタ14に端子付電線12が挿入された様子を示す説明図である。ここでは、工程(a)及び工程(b)の後であって工程(f)の後で、セットバー50に保持された端子付電線12をコネクタ14に挿入する(工程(c))。
具体的には、ワイヤーハーネス組立装置20に端子付電線12がセットされたセットバー50及びコネクタ14がセットされたコネクタバー30がセットされた状態で、セットバー50にセットされた端子付電線12を順次コネクタバー30にセットされたコネクタ14に挿入していく。コネクタ14への端子付電線12の挿入は、例えば、電線挿入装置70によって以下のように行われる。
即ち、電線挿入装置70における把持部72が、セットバー50において固定された端子付電線12の端部を把持する。そして、把持部72を移動させる移動機構を駆動させることにより、把持部72に把持された端子付電線12の端部をコネクタ14に設けられたキャビティ142の開口前方に位置させたのち、キャビティ142内へ挿入する。このような動作によって、セットバー50にセットされた端子付電線12が、キャビティ142内に挿入される。
上記のような動作を繰り返すことで、複数のキャビティ142に対し、順次端子付電線12を挿入することができる。そして、ワイヤーハーネス組立装置20に取付けられたコネクタ14に所定の端子付電線12が挿入されたら、電線群加工工程に移る。
この際、コネクタ14をコネクタバー30に対してコネクタバー30の延在方向に沿ってスライド移動させることによって、1つのコネクタバー30にセットされた複数のコネクタ14を集合させておくとよい。これにより、電線挿入装置70における把持部72の移動距離が短くなり、電線挿入に係る作業時間の短縮を図ることができる。この際、緩衝部46が設けられることで、コネクタ保持治具40をコネクタバー30に対してスライド移動させるためにボルト441を緩めた際に、若干緩める程度であれば、コネクタ14の挟持が解消されにくくなる。また、電線挿入作業中は、コネクタ14をコネクタバー30に対してスライド移動可能な状態からスライド移動不可な状態に状態変更させておくとよい。これにより、電線挿入作業中にコネクタ14が動かなくなり、挿入ミス等を抑制することができる。
もっとも、電線挿入装置70によって端子付電線12をコネクタ14に挿入することは必須ではない。作業者の手作業によってワイヤーハーネス組立装置20取り付けられたコネクタ14に端子付電線12が挿入されてもよい。
なお、保持していた端子付電線12が全てコネクタ14に挿入されることによって端子付電線12を保持しなくなったセットバー50は、図10に示すように、ワイヤーハーネス組立装置20から取り外されることが好ましい。この場合、当該セットバー50は、コネクタ14に端子付電線12を挿入する作業中に、端子付電線12を保持しなくなったものから順次取り外されてもよいし、コネクタ14に端子付電線12を挿入する作業がすべて完了してから取り外されてもよい。当該セットバー50は、電線群加工工程に移る前に取り外されているとよい。
<電線群加工工程>
以下では、電線群加工工程の例として、電線群加工装置80による電線群の分岐形成動作について説明する。ここでは、端子挿入が終わったワイヤーハーネス組立装置20は、電線群加工装置80に送られる。そして、電線群加工装置80によって、コネクタ14から垂れ下がる電線121に分岐が形成される。つまり、工程(c)の後で、コネクタ14から延出する端子付電線12に分岐を形成する(工程(d))。
ここで、電線群加工装置80について、図12を参照しつつ説明する。図12は、実施形態に係る電線群加工装置80を示す説明図である。なお、図12から図14では、ワイヤーハーネス組立装置20において、フレーム21及びコネクタ保持治具40等が省略されている。
電線群加工装置80は、加工ロボット84と、加工制御部82と、画像取得システム90とを備える。
加工ロボット84は、一般的な産業用ロボットであり、図12では、一般的な垂直多関節ロボットが図示されている。加工ロボット84は、ロボットアーム86と、ロボットアーム86の先端部に設けられた加工作業部88とを備える。ロボットアーム86は、複数のアーム部が関節機構を介して軸周りに回転可能に連結された構成とされており、その先端部に加工作業部88が設けられている。この加工ロボット84は、ロボットアーム86を動作させることによって、加工作業部88を、電線群加工装置80に対して設置されたワイヤーハーネス組立装置20の任意の位置に任意の姿勢で移動させることができる。
加工作業部88は、電線121に対する分岐形成を含む加工を行う部分である。ここでは、分岐形成として、電線121の延在方向の所定位置を一定位置に集約させる(複数の電線121の延在方向中間位置を束ねる)加工、及び、電線121を集約させた状態を維持する加工が行われる。ここでは、電線121を集約させた状態を維持する加工として、複数の電線121を結束する(例えば、粘着テープを巻付ける)加工が行われるものとして説明する。
前者の加工を行うためには、加工作業部88として、電線121を掴んで一定位置に移動させたり、複数の電線121を寄せ集めるように掴んだりすることが可能な周知のロボットハンドを用いることができる。後者の加工を行うためには、加工作業部88として、周知のテープ自動巻機を用いることができる。
複数種の加工作業を行うため、加工ロボット84が複数備えられてもよいし、或は、ロボットアーム86の先端部に複数の加工作業部88が相対移動可能な状態で取付けられていてもよい。
なお、加工ロボット84は、垂直多関節ロボットの他、直角座標型ロボット等であってもよい。また、加工作業部は、電線群に対して行われる作業に応じて、適宜変更される。
加工制御部82は、CPUと、RAMと、ROMと、入力回路部等を備える一般的なコンピューターによって構成されている。ROMは、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性半導体メモリ等によって構成されており、画像取得システム90により取得された画像データに基づいて加工対象領域、加工対象(電線群)の位置及び姿勢等を決定するための手順、電線群に対する加工手順及び加工内容を記述したプログラム等を格納している。そして、CPUがROMに格納されたプログラムを実行することにより、画像取得システム90により取得された画像データに基づいて電線群に対する諸加工を行うべく、加工ロボット84に対して諸指示を与える処理を実行する。
画像取得システム90は、上記ワイヤーハーネス10を構成する電線群を認識するための画像データを取得するためのシステムであり、例えば、第1ビジョンシステムとしての2次元ビジョンシステム92と、第2ビジョンシステムとしての3次元ビジョンシステム96とを備える。
2次元ビジョンシステム92は、ワイヤーハーネス10を構成する電線群を第1撮像範囲で認識するための第1画像データを取得可能に構成されている。
すなわち、2次元ビジョンシステム92は、2次元カメラ94を備える。2次元カメラ94は、カメラ支持部材等によって、例えば、ワイヤーハーネス組立装置20のフレーム21等、コネクタ保持治具40から離れた位置に支持されており、ワイヤーハーネス組立装置20において電線群が配設されることが予想される全ての領域を第1撮像範囲として撮像可能に配設されている。2次元ビジョンシステム92によって得られた第1画像データは、加工制御部82に与えられる。
3次元ビジョンシステム96は、ワイヤーハーネス10を構成する電線群を、第1撮像範囲と重なる領域であって第1撮像範囲よりも小さい第2撮像範囲で第2画像データを取得可能に構成されている。
ここでは、3次元ビジョンシステム96は、複数のカメラを含むステレオカメラ98と、3次元画像処理部99とを備えている。ステレオカメラ98による撮像範囲は、上記第1撮像範囲よりも小さい。また、ステレオカメラ98は、加工ロボット84のロボットアーム86の先端部であって加工作業部88と干渉しない位置に取りつけられている。このため、ステレオカメラ98は、第1撮像範囲と重なる領域であって第1撮像範囲よりも小さい第2撮像範囲で、電線群を撮像することができる。
ステレオカメラ98は、第2撮像範囲を異なる方向から撮像し、これにより得られた画像データを3次元画像処理部99に出力する。3次元画像処理部99は、CPUと、RAMと、ROMと、入力回路部等を備える一般的なコンピューターによって構成されている。ROMは、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性半導体メモリ等によって構成されており、第2撮像範囲を異なる方向から撮像した複数の画像データに基づいて、加工対象である電線群の3次元データ(点群データ)を第2画像データとして生成する手順を記述したプログラム等を格納している。そして、この3次元画像処理部99により得られた第2画像データが加工制御部82に出力される。ステレオカメラ98の画像に基づいて3次元データを作成する処理としては、異なる位置からの複数の画像データに基づき、3角測量の原理によって3次元点群データを生成する周知の各種処理を採用することができる。
以下では、図12に加えて図13及び図14を参照しつつ、電線群加工装置80による電線群の分岐形成例をより具体的に説明する。図13は、電線121に一次分岐が形成された様子を示す説明図である。図14は、電線121に二次分岐が形成された様子を示す説明図である。
まず、初期状態では、図12に示すように、電線群の端部に接続されたコネクタ14がワイヤーハーネス組立装置20に取り付けられたコネクタ保持治具40により支持される。各コネクタ14間の電線121は、U字状に垂れ下がった状態となる。この際、コネクタ14のキャビティ142の開口が鉛直方向下方を向くようにコネクタバー30の姿勢が設定される。また、電線挿入後、コネクタ14をコネクタバー30に対してスライド移動不可な状態からスライド移動可能な状態へと状態変更させてコネクタ14をコネクタバー30に対してコネクタバー30の延在方向に沿ってスライド移動させることによって、コネクタ14を製造したいワイヤーハーネス10の形状に応じてコネクタバー30上に適宜位置させる。これにより、端子付電線12が製造したいワイヤーハーネス10の形状に応じて布線された状態となる。
この状態で、2次元ビジョンシステム92により、電線群を含む第1撮像範囲の第1画像データが得られる。ここでは、鉛直方向下方から第1画像データを撮像するものとして説明する。得られた第1画像データには、コネクタ14を出発位置として水平面に延出する電線群が含まれている。
ここで、電線群に対する1番目の加工処理として、コネクタ14a、14bから延出する電線に対して、当該コネクタ14a、14bから一定寸法離れた位置(分岐位置P1に対応する位置)で分岐を形成する作業が規定されているとする。この際、各コネクタ14は、ワイヤーハーネス組立装置20により支持されているため、既知の位置として取扱うことができる。
この場合、第1画像データにおいてエッジ抽出処理等の画像処理を行って電線121を認識し、コネクタ14aとコネクタ14bから延出する電線121のうち前記一定寸法内にある部分が含まれるように、第2撮像範囲を決定すればよい。これにより、第1撮像範囲内において、加工対象領域(第2撮像範囲)を決定することができる。
この後、加工ロボット84のロボットアーム86により、ステレオカメラ98を移動させて、当該ステレオカメラ98を、第2撮像範囲を撮像可能な位置に配設する。そして、ステレオカメラ98を含む3次元ビジョンシステム96により、第2撮像範囲の第2画像データを取得する。
そして、第2画像データに基づいて、既知の位置であるコネクタ14a(14b)の位置を基準として、各電線121の経路を追跡し、コネクタ14a(14b)から前記一定寸法離れた位置(図13において丸で囲んだ位置)を特定する。各位置は、分岐点として束ねられるべき場所である。なお、第2画像データは、3次元データであるため、y軸方向の電線121の位置をも含めて、電線121の位置を特定することができる。そして、加工ロボット84に対して、各電線121の前記各位置を1箇所に集合させるように指示を与える。この場合、別々のロボットハンドによって、各電線121の前記各位置を1箇所に集合させるようにしてもよい。或は、単一のロボットハンドによって複数の電線121を1箇所に寄せ集めるようにしてもよい。後者の場合でも、各電線121の前記各位置が1箇所に位置するように、コネクタ14a(14b)の支持位置を調整しておくと共に、各電線121をコネクタ14a(14b)から引っ張りつつ寄せ集めるようにすることで、各電線121の前記各位置を1箇所に集合させることができる。
この後、電線121を集合させた上記位置から延出する電線121の集合状態を維持する。ここでは、上述したように、集合状態を維持するため、電線121を結束する。すなわち、上記各電線121が1箇所に集合させられた位置は、ロボットハンドによって移動させられた既知の位置であるため、当該位置からコネクタ14a、14bに延出する部分及びその下方に延出する部分を結束する。結束作業は、上記したように、ロボットアーム86に取付けられたテープの自動巻機等によって行うことができる。
この結束作業を行う際には、電線121の位置等が全体撮像したときとは異なっているため、再度、3次元ビジョンシステム96を通じて第2画像データを取得し、当該第2画像データによって加工位置等を再度特定することが好ましい。
続いて、上記と同様にして、残りのコネクタ14から延出する複数の電線121に対しても分岐形成を行う。ここでは、コネクタ14d、コネクタ14e及びコネクタ14fから延出する複数の電線121に対して所定位置(分岐位置P2に対応する位置)での分岐形成を行う。
加工後の状態は、図13に示すようになる。図13では、分岐点が2点鎖線で描かれた四角によって示されており、結束部分が2点鎖線で描かれた丸によって示されている。図13に示すように、各コネクタ14a、14b、14d、14e、14fから延出する複数の電線121は、各コネクタ14a、14b、14d、14e、14fに近い分岐位置P1、P2で分岐が形成された状態となる。
続いて、これまでの分岐位置P1、P2間において、複数の電線121に分岐を形成する。ここでは、複数の電線121が多数束ねられる幹線部131からコネクタ14cに接続される電線121が分岐するように、複数の電線121に分岐を形成する作業を行う。
この際にも、まず、2次元ビジョンシステム92を通じて第1画像データを取得し、この第1画像データにおいてエッジ抽出処理等の画像処理を行って電線121を認識し、次の加工内容(分岐位置P1、P2間の電線121のどの部分を結束するか等)に応じて、いずれかの分岐位置P1、P2から延出する電線121のうち一定寸法内にある部分及びコネクタ14cから延出する電線121のうち一定寸法内にある部分が含まれるように、第2撮像範囲を決定する。
この後、加工ロボット84のロボットアーム86により、ステレオカメラ98を移動させて、当該ステレオカメラ98を、第2撮像範囲を撮像可能な位置に配設する。そして、ステレオカメラ98を含む3次元ビジョンシステム96により、第2撮像範囲の第2画像データを取得する。
そして、第2画像データに基づいて、コネクタ14c及び既に形成された分岐位置P1、P2(分岐位置P1、P2自体は、既知の位置であるか、第2画像データにおいて複数方向から電線121が集合する位置として特定される)を基準として、各電線121の経路を追跡し、コネクタ14cから一定寸法離れた位置、及び、既に形成された分岐位置P1、P2からいずれかの方向に一定寸法離れた位置を特定する。各位置は、幹線部131において束ねられるべき場所である。そして、電線121の当該位置の部分を、加工ロボット84によって1箇所に集合させるように指示を与える。この後、電線121を束ねた上記位置の周辺部で電線121を結束する。
分岐位置P1、P2の間で、複数の電線121を束ねると、図14に示すように、複数の電線121が複数の分岐位置P1、P2、P3で分岐されつつ結束された状態となり、ワイヤーハーネス10を製造することができる。
なお、必要に応じて、ワイヤーハーネス10に対して、加工ロボット84又は手作業によって、ワイヤーハーネス10を車両に固定するためのクランプ部品、ワイヤーハーネス10を保護するためのプロテクタ、コルゲートチューブ等の外装部品が取付けられてもよい。
本実施形態によると、棒状に形成され、複数のコネクタ14をセット可能なコネクタバー30と、棒状に形成され、複数の端子付電線12を保持可能なセットバー50と、コネクタバー30の前方にセットバー50が位置する態様で、コネクタバー30及びセットバー50が少なくとも一組取り付けられたフレーム21と、を備えるため、セットバー50に保持された端子付電線12をコネクタバー30にセットされたコネクタ14に挿入することができる。この際、コネクタ14の配置を製造したいワイヤーハーネス10の形状に対応させておくことで、端子122挿入と同時に端子付電線12同士の配設関係をワイヤーハーネス10に応じたものにすることができる。さらに、コネクタバー30にセットされたコネクタ14から延在する端子付電線12に分岐を形成することができる。以上より、端子122挿入と布線との工程間でワイヤーハーネス10又はこれを構成する電線121を移し替えなくとも両工程を行うことができる。また、コネクタバー30に対してセットバー50の位置が固定されているため、電線挿入に係る精度の向上を図ることができ、以て挿入ミス等を抑制することができる。
また、ワイヤーハーネス10を構成するコネクタ14が多数ある場合に、コネクタバー30を多段にすることによって製造したいワイヤーハーネス10の形状に応じてコネクタ14を位置させる際などに端子付電線12同士がくぐるなどして絡まることを抑制することができる。
また、セットバー50に端子付電線12を保持させる工程とセットバー50からコネクタ14に端子付電線12を挿入する工程とを分けることでそれぞれの工程での自動機の機能を簡素化することができ、以て設備を安価にすることができる。
また、セットバー50がフレーム21に着脱可能に取付けられる取付部をさらに備えるため、端子122挿入後にセットバー50をフレーム21から取り外すことでセットバー50が端子122挿入後の分岐形成作業等の邪魔になることを抑制することができる。
また、セットバー50がフレーム21に取付けられた状態で、端子付電線12がセットバー50に保持されていることをチェック可能な電線チェック部26をさらに備えるため、コネクタ14への挿入ミス等の発生を低減させることができることによって不良品の発生を低減させることができる。
また、コネクタ14は、コネクタバー30に対してコネクタバー30の延在方向に沿ってスライド移動可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられているため、端子122挿入時等、移動不可であることが好ましい時に移動不可な状態に設定すると共に、分岐形成時等、移動可能であることが好ましい時に移動可能な状態に設定することができる。
{変形例}
実施形態において、サイズ等の異なる複数種類のコネクタ14に対して、1種類のコネクタ保持治具40を用いるものとして説明したが、このことは必須ではない。コネクタ保持治具40は、コネクタ14ごとに専用設計されたものであってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 端子付電線
14 コネクタ
20 ワイヤーハーネス組立装置
21 フレーム
26 電線チェック部
30 コネクタバー
40 コネクタ保持治具
42 挟持部分
421 ボルト挿通孔
44 固定部
441 ボルト
442 ナット
46 緩衝部
50 セットバー
52 電線保持部
55 セットバー本体部
70 電線挿入装置
80 電線群加工装置
84 加工ロボット
90 画像取得システム

Claims (8)

  1. 棒状に形成され、複数のコネクタをセット可能なコネクタバーと、
    棒状に形成され、複数の端子付電線を保持可能なセットバーと、
    前記コネクタバーの前方に前記セットバーが位置する態様で、前記コネクタバー及び前記セットバーが少なくとも一組取り付けられたフレームと、
    を備える、ワイヤーハーネス組立装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス組立装置であって、
    前記セットバーが前記フレームに着脱可能に取付けられる取付部をさらに備える、ワイヤーハーネス組立装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス組立装置であって、
    前記セットバーが前記フレームに取付けられた状態で、端子付電線が前記セットバーに保持されていることをチェック可能な電線チェック部をさらに備える、ワイヤーハーネス組立装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス組立装置であって、
    前記コネクタは、前記コネクタバーに対して前記コネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動可能に、且つ、スライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更可能に設けられている、ワイヤーハーネス組立装置。
  5. (a)コネクタバーの前方にセットバーが位置する態様で、前記コネクタバー及び前記セットバーが取り付けられたフレームを準備する工程と、
    (b)複数のコネクタを製造したいワイヤーハーネスの形状に応じて前記コネクタバーにセットすると共に、複数の端子付電線を前記セットバーに保持させる工程と、
    (c)前記工程(a)及び前記工程(b)の後で、前記セットバーに保持された端子付電線を前記コネクタに挿入する工程と、
    (d)前記工程(c)の後で、前記コネクタから延出する前記端子付電線に分岐を形成する工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記セットバーは前記フレームに着脱可能に設けられ、
    (e)前記工程(c)の後であって前記工程(d)の前で、前記セットバーを前記フレームから取り外す工程をさらに備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    (f)前記工程(b)の後であって前記工程(c)の前に、前記セットバーに前記端子付電線が保持されていることをチェックする工程をさらに備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    (g)前記コネクタを前記コネクタバーに対して前記コネクタバーの延在方向に沿ってスライド移動させる工程と、
    (h)前記コネクタを前記コネクタバーに対してスライド移動可能な状態とスライド移動不可な状態との間で状態変更させる工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
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