JP2017049488A - 弾性部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引張り強さの低下が抑制された弾性層を有する弾性部材を提供すること。【解決手段】ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5以下の軟化剤とを含む弾性層を有する弾性部材である。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置の製造方法に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、先ず、無機または有機材料を含む光導電性感光体等の像保持体表面に帯電装置を用いて電荷を形成し、画像信号を変調したレーザ光等で静電潜像を形成した後、帯電したトナーで前記静電潜像を現像して可視化したトナー像が形成される。そして、該トナー像を、中間転写体を介するかまたは直接、記録紙等の記録媒体に静電的に転写し、記録媒体に定着することにより再生画像が得られる。
ここで、像保持体の表面を帯電する前記帯電装置として、導電性の弾性部材が好適に用いられている。
例えば、特許文献1には、「ジエン系ゴム、およびエチレン・プロピレンゴムからなる群より選ばれた少なくとも1種のゴム分の架橋物と、パラフィン系オイルとを、スチレン系熱可塑性エラストマとポリプロピレンの混合樹脂中に分散させた熱可塑性エラストマ組成物を筒状に押出成形して製造された導電性ローラ」が開示されている。
特開2010−256426号公報
本発明の課題は、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5超えの軟化剤とを含む弾性層を有する弾性部材に比べ、高い引張り強さの弾性層を有する弾性部材を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
請求項1に係る発明は、
支持体と、
支持体上に設けられた弾性層であって、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5以下の軟化剤とを含む弾性層を有する弾性部材。
請求項2に係る発明は、
前記ゴム材料が、エピクロルヒドリン、エチレンオキサイド及びアリルグリシジルエーテルの共重合体からなる3元系エピクロルヒドリンゴムである請求項1に記載の弾性部材。
請求項3に係る発明は、
前記軟化剤が、温度25℃で液状のパラフィンである請求項1又は請求項2に記載の弾性部材。
請求項4に係る発明は、
前記軟化剤が、酸化流動パラフィンである請求項1又は請求項2に記載の弾性部材。
請求項5に係る発明は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として備える帯電装置。
請求項6に係る発明は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として有し、前記帯電部材を電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置を備え、
画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
請求項7に係る発明は、
電子写真感光体と、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として有し、前記帯電部材を前記電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
請求項1、2、3、又は4に係る発明によれば、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5超えの軟化剤とを含む弾性層を有する弾性部材に比べ、高い引張り強さの弾性層を有する弾性部材が提供される。
請求項5、6、又は7に係る発明によれば、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5超えの軟化剤とを含む弾性層を有する帯電部材を備える場合に比べ、高い引張り強さの弾性層を有する帯電部材を備える帯電装置、プロセスカートリッジ、又は画像形成装置が提供される。
本実施形態に係る弾性部材の構成の一例を示す概略斜視図である。 本実施形態に係る弾性部材の構成の一例を示す概略断面図である。 クロスヘッドを備えた押出成形機の構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る帯電装置の構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係るプロセスカートリッジの構成の一例を示す概略図である。
以下、本発明の一例である実施形態について詳細に説明する。
[弾性部材]
本実施形態に係る弾性部材は、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5以下の軟化剤とを含む弾性層を有する。
本実施形態に係る弾性部材は、上記構成により、引張り強さの低下が抑制された弾性層を有する弾性部材となる。その理由は、次の通り推測される。
弾性部材の弾性層を成形する過程において、未加硫ゴム組成物の温度が昇温する工程は、未加硫ゴム組成物の混練工程、及び加硫工程がある。混練工程では、加熱による化学反応を伴う成分(例えば、加硫剤、加硫促進剤等)を除く、未加硫ゴム材料と共に、軟化剤等の添加剤を含む未加硫ゴム組成物を混練するため、未加硫ゴム組成物が昇温する。例えば、ニーダーを利用した混練工程では、ニーダーのブレードと筐体及び加圧蓋との間で発生するせん断発熱により、ニーダーからの排出後の未加硫ゴム組成物の排出温度は140℃以上となる。一方、加硫工程では、混練後、例えば、クロスヘッド押出機等により成形された未加硫ゴム組成物を加硫温度150℃以上170℃以上で加熱する。
この2つの工程では、低分子成分を多く含む分子量分布を持った軟化剤の低分子量成分が揮発し、得られる弾性層のゴム物性の安定性が低下することがある。特に、得られる弾性層に柔軟性を与える軟化剤の量が変化することから、加硫後の弾性層の引張り強さが低下することがある。
これに対して、軟化剤として、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5以下の軟化剤を使用すると、この軟化剤が低分子量成分量を低減した分子分布を持つことから、弾性部材の弾性層を成形する過程における混練工程及び加硫工程を経ても、ゴム組成物中の軟化剤量の変動が少なくなる。このため、得られる弾性層の引張り強さの低下が抑制される。
以上から、本実施形態に係る弾性部材は、上記構成により、引張り強さの低下が抑制された弾性層を有する弾性部材となると推測される。そして、これにより、弾性部材を利用した各種の部材(例えば、帯電部材等)の長寿命化が図られる。
また、本実施形態に係る弾性部材は、低分子量成分量を低減した分子分布を持つ軟化剤を使用すると、弾性部材の弾性層を成形する過程における混練工程及び加硫工程を経ても、ゴム組成物中の軟化剤量の変動が少なくなるため、得られる弾性層の重量減少量が小さくなる。このため、弾性層の寸法安定性にも優れる。また、軟化剤の低分子量成分が弾性層の表面に析出する現象(ブリード)も抑えられる。その他、重量減少量に伴う弾性層の諸特性(硬度、引張り強さ等)の低下も抑制される。
ここで、本実施形態に係る弾性部材は、支持体、及び弾性層のみで構成される形態であってもよいが、例えば、弾性層と支持体との間に配置される中間層(接着剤層)、弾性層上に設けられる表面層、弾性層と表面層との間に配置される中間層(例えば、抵抗調整層、移行防止層等)を設けた構成であってもよい。
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係る弾性部材について説明する。
図1は、本実施形態に係る弾性部材の一例を示す概略斜視図である。図2は、図1に示す弾性部材のA−A線概略断面図である。
本実施形態に係る弾性部材121は、図1および図2に示すように、例えば、支持体30(シャフト)と、支持体30の外周面に配置された接着剤層33と、接着剤層33の外周面に配置された弾性層31と、弾性層31の外周面に配置された表面層32を有するゴムロールである。なお、接着層33及び表面層32は、必要に応じて設けられる層である。
ここで、弾性部材121を帯電部材(帯電ロール)等に使用する場合、支持体として導電性支持体を適用し、弾性層として、導電剤を含む導電性弾性層が適用される。なお、本明細書において導電性とは、20℃における体積抵抗率が1×1014Ωcm未満であることを意味する。
以下、本実施形態に係る弾性部材の構成要素について詳細に説明する。なお、以下、符号は省略して説明する。
(支持体)
支持体は、弾性部材の支持部材として機能する部材(シャフト)である。
支持体の材質としては、例えば、鉄(快削鋼等),銅,真鍮,ステンレス,アルミニウム,ニッケル等の金属が挙げられる。支持体としては、外側の面にメッキ処理を施した部材(例えば樹脂部材、セラミック部材)、導電剤の分散された部材(例えば樹脂部材、セラミック部材)等も挙げられる。
支持体は、中空状の部材(筒状部材)であってもよいし、非中空状の部材(柱状部材)であってもよい。
(弾性層)
弾性層は、ゴム材料、及び軟化剤を含む。弾性層は、その他、必要に応じて周知の添加剤を含んでもよい。具体的には、弾性層は、未加硫ゴム材料、及び軟化剤と共に、必要に応じて、導電剤、加硫剤、加硫促進剤等の周知の添加剤を含む未加硫ゴム組成物の加硫物で構成されている。
ゴム材料には、エラストマーも含まれる材料である。なお、未加硫ゴムとしては、例えば、少なくとも化学構造中に炭素炭素二重結合を有し、加硫反応によりは架橋してゴム材料となるものが挙げられる。
ゴム材料として具体的には、例えば、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、天然ゴム等、及びこれらを混合したゴムが挙げられる。
これらの中でも、ゴム材料としては、ポリウレタン、EPDM、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、NBR、及びこれらを混合したゴムが好ましく、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム(エピクロルヒドリン、エチレンオキサイド及びアリルグリシジルエーテルとの共重合体からなる3元系エピクロルヒドリンゴム)がより好ましい。
なお、これらゴム材料は、1種単独で用いてもよし、2種以上併用してもよい。
ゴム材料は、発泡したものであっても非発泡のものであってもよい。つまり、弾性層は、発泡弾性層であっても、非発泡弾性層であってもよい。
軟化剤は、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn:以下「分子量分布」とも称する)が2.5以下の軟化剤である。
軟化剤の数平均分子量Mnは、弾性層の引張り強さ、その他弾性層の特性低下抑制の点から、700以上900以下が好ましい。軟化剤の分子量分布(Mw/Mn)は、弾性層の引張り強さ、その他弾性層の特性低下抑制の点から、2.0以下が好ましい。なお、軟化剤の分子量分布(Mw/Mn)は、製造コスト等の点から、1.5以上が好ましい。
ここで、数平均分子量Mn、及び重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を使用し、単分散ポリスチレン標準試料により作製した分子量校正曲線を使用して算出される。測定条件は、次の通りである。GPCは「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)装置」を用い、カラムは「TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いた。実験条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、RI検出器を用いて実験を行った。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F−700」の10サンプルから作製した。
軟化剤としては、鉱物油系軟化剤(パラフィン系、ナフテン系、芳香族系及び酸化物等)、植物油系軟化剤、脂肪酸及び脂肪酸塩系軟化剤等が挙げられる。
これらの中でも、軟化剤としては、弾性層の引張り強さ、その他弾性層の特性低下抑制の点から、温度25℃で液状のパラフィン(特に、酸化流動パラフィン)が好ましい。
ここで、軟化剤の数平均分子量及び分子量分布を上記範囲に調整する方法としては、精製処理、加熱処理が挙げられる。
具体的には、例えば、酸化流動パラフィンの場合、流動パラフィンを、温度130℃以上190℃以下、処理時間1時間以上5時間以下の条件で、熱処理により酸化するとき、上記範囲の数平均分子量及び分子量分布を持つ酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)が得られ易い。
軟化剤の含有量は、弾性層の引張り強さ、その他弾性層の特性低下抑制の点から、ゴム材料100質量部に対して、0.1質量部以上20質量部以下の範囲であることが好ましく、1質量部以上15質量部以下の範囲であることがより好ましい。
導電剤としては、電子導電剤、イオン導電剤が挙げられる。
電子導電剤の例としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの粉末が挙げられる。
イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩等;リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩等;が挙げられる。
これらの導電剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、カーボンブラックとして具体的には、オリオンエンジニアドカーボンズ社製の「スペシャルブラック350」、同「スペシャルブラック100」、同「スペシャルブラック250」、同「スペシャルブラック5」、同「スペシャルブラック4」、同「スペシャルブラック4A」、同「スペシャルブラック550」、同「スペシャルブラック6」、同「カラーブラックFW200」、同「カラーブラックFW2」、同「カラーブラックFW2V」、キャボット社製「MONARCH1000」、キャボット社製「MONARCH1300」、キャボット社製「MONARCH1400」、同「MOGUL−L」、同「REGAL400R」等が挙げられる。
導電剤の平均粒子径としては、1nm以上200nm以下であることが好ましい。
なお、平均粒子径は、弾性層を切り出した試料を用い、電子顕微鏡により観察し、導電剤の100個の直径(最大径)を測定し、それを平均することにより算出する。
導電剤の添加量は特に制限はないが、上記電子導電剤の場合は、ゴム材料100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下の範囲であることが好ましく、15質量部以上25質量部以下の範囲であることがより好ましい。一方、上記イオン導電剤の場合は、ゴム材料100質量部に対して、0.1質量部以上5.0質量部以下の範囲であることが好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下の範囲であることがより好ましい。
導電剤以外のその他添加剤としては、例えば、可塑剤、加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、界面活性剤、カップリング剤等の周知の添加剤が挙げられる。
弾性層の体積抵抗率は、例えば、弾性層が抵抗調整層を兼ねる場合、例えば、10Ωcm以上1014Ωcm未満がよく、好ましくは10Ωcm以上1012Ωcm以下、より好ましくは10Ωcm以上1012Ωcm以下である。
弾性層の体積抵抗率は、次に示す方法により測定された値である。
即ち、弾性層からシート状の測定試料を採取し、その測定試料に対し、JIS K 6911(1995)に従って、測定治具(R12702A/Bレジスティビティ・チェンバ:アドバンテスト社製)と高抵抗測定器(R8340Aデジタル高抵抗/微小電流計:アドバンテスト社製)とを用い、電場(印加電圧/組成物シート厚)が1000V/cmになるよう調節した電圧を30秒印加した後、その流れる電流値より、下記式を用いて算出する。
体積抵抗率(Ωcm)=(19.63×印加電圧(V))/(電流値(A)×測定試料厚(cm))
弾性層の厚みは、弾性部材を適用する装置によって異なるが、例えば、1mm以上10mm以下がよく、好ましくは2mm以上5mm以下である。
弾性層の厚みは、次に示す方法により測定された値である。
即ち、弾性層の軸方向両端20mm位置及び中央部の3か所を片刃ナイフで切り取り、切り取った試料の断面を5から50倍の厚みに応じて適切な倍率で観察して、膜厚を測定して、その平均値とする。測定装置は、キーエンス社製、デジタルマイクロスコープVHX−200を用いる。
(接着剤層)
接着剤層は、例えば、接着剤(樹脂又はゴム)を含む組成物によって形成される。接着剤層は、接着剤以外に、必要に応じて、導電剤等のその他添加剤を含む組成物によって形成されてもよい。
樹脂としては、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート等)、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂等が挙げられる。
樹脂としては、RB(ブタジエン樹脂)、ポリスチレン樹脂(例えば、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレンエラストマー等)、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、PE(ポリエチレン樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)、アクリル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸(EMAA)共重合体樹脂、およびこれらの樹脂を変性したもの等の樹脂も挙げられる。
ゴムとしては、例えば、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム)、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソプレン、SBR(スチレンブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロロヒドリンゴム等のゴムが挙げられる。
これらの中でも、樹脂又はゴムとして、好ましくは、クロロプレン、エピクロロヒドリンヒドリン、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン等が挙げられる。
導電剤としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ酸化アンチモン固溶体、酸化スズ酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの導電性粉体が挙げられる。
導電剤の平均粒子径は、0.01μm以上5μm以下が好ましく、0.01μm以上3μm以下がより好ましく、0.01μm以上2μm以下が更に好ましい。
なお、平均粒子径は、接着剤層を切り出した試料を用い、電子顕微鏡により観察し、導電剤の100個の直径(最大径)を測定し、それを平均することにより算出する。
導電剤の含有量は、接着剤層の全質量100質量部に対して、0.1質量部以上6質量部以下が好ましく、0.5質量部以上6質量部以下がより好ましく、1質量部以上3質量部以下が更に好ましい。
導電剤以外のその他添加剤としては、架橋剤、硬化促進剤、硬化促進剤、無機充填剤、有機充填剤、難燃剤、帯電防止剤、導電性付与剤、滑剤、摺動性付与剤、界面活性剤、着色剤、受酸剤等を含有してもよい。これらの中の2種類以上を含有してもよい。
(表面層)
表面層は、弾性層上に樹脂層等を独立して設けた態様であってもよいし、発泡した弾性層の表層部の気泡に樹脂等を含浸させて設けた態様(つまり、気泡に樹脂等が含浸した弾性層の表層部を表面層とした態様)であってもよい。
表面層を形成するための材料としては、例えば、樹脂が挙げられる。
樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、フッ素変性アクリル樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、共重合ナイロン、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エチレンテトラフルオロエチレン樹脂、メラミン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリチオフェン樹脂。ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン樹脂、4フッ化エチレン樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等)が挙げられる。また、樹脂は、硬化性樹脂を硬化剤若しくは触媒により硬化又は架橋したものが好ましい。
ここで、共重合ナイロンは、610ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、の内のいずれか1種又は複数種を重合単位として含む共重合体である。なお、共重合ナイロンには、6ナイロン、66ナイロン等の他の重合単位を含んでいてもよい。
これらの中でも、汚れ防止の観点から、樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン樹脂、4フッ化エチレン樹脂、ポリアミド樹脂が好ましく、表面層の耐摩耗性、多孔質樹脂粒子の離脱抑制の点から、ポリアミド樹脂がより好ましい。
特に、ポリアミド樹脂としては、表面層の耐摩耗性の点から、アルコキシメチル化ポリアミド(アルコキシメチル化ナイロン)が好ましく、より好ましくはメトキシメチル化ポリアミド(N−メトキシメチル化ナイロン)である。
なお、樹脂は、表面層の機械的強度を向上させ、表面層の割れの発生を抑制する点から、架橋構造を有していてもよい。
表面層を形成するためのその他の材料としては、例えば、導電剤、充填剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、酸化防止剤、界面活性剤、カップリング剤等の通常表面層に添加され得る周知の添加剤が挙げられる。
表面層の厚みは、例えば、2μm以上25μm以下がよく、好ましくは3μm以上20μm以下であり、より好ましくは3μm以上15μm以下であり、更に好ましくは5μm以上15μm以下である。
表面層の厚みは、次に示す方法により測定された値である。表面層(弾性部材)の軸方向両端20mm位置及び中央部の3か所を片刃ナイフで切り取り、切り取った試料の断面を倍率1000倍で観察して、膜厚を測定してその平均値とした。測定装置は、キーエンス社製、デジタルマイクロスコープVHX−200を用いる。
(弾性部材の製造方法)
本実施形態に係る弾性部材の一例について説明する。
本実施形態に係る弾性部材の製造方法は、例えば、混練後の未加硫ゴム組成物の層を支持体上に形成する工程(以下「第1工程」とも称する)と、未加硫ゴム組成物の層の加硫を行って、支持体上に、未加硫ゴム組成物層の加硫物からなる弾性層を形成する工程(以下「第2工程」とも称する)と、を有する。
以下、各工程の詳細について説明する。
−第1工程−
第1工程では、未加硫ゴム組成物(以下、単に「ゴム材」とも称する)の層を支持体(以下「芯金」とも称する)上に形成する。具体的には、例えば、図3に示す押出成形機210を用いて、円筒状のゴム材の層(以下「ゴムロール部」とも称する)を芯金の外周面上に成形する。
・押出成形機
図3に示す押出成形機210は、押出成形機210は、いわゆるクロスヘッドダイから構成される排出機212と、排出機212の下流側に配置される加圧機214と、加圧機214の下流側に配置される引出機216と、を備えている。
そして、押出成形機210には、装置内の各部を制御するための制御部211を備えている。
排出機212は、ゴム材を供給するゴム材供給部218と、ゴム材供給部218から供給されたゴム材を円筒状に押し出す押し出部220と、押し出部220から円筒状に押し出されるゴム材の中心部に芯金222を供給する芯金供給部224と、を備えている。
ゴム材供給部218は、円筒状の本体部226の内部にスクリュー228を有している。スクリュー228は駆動モータ230によって回転駆動される。本体部226の駆動モータ230側にはゴム材を投入する投入口232が設けられている。円筒状の本体部226のゴム材押出口には、ブレーカープレート231が設けられている。投入口232から投入されたゴム材は、本体部226の内部においてスクリュー228によって練られながらブレーカープレート231を通過して押し出部220に向けて送り出される。
押し出部220は、ゴム材供給部218に接続される円筒状のケース234と、ケース234の内部中心に配置される円柱状のマンドレル236と、マンドレル236の下方に配置される排出ヘッド238と、を備えている。マンドレル236は保持部材240によってケース234に保持されている。排出ヘッド238は保持部材242によってケース234に保持されている。マンドレル236の外周面(一部において保持部材240の外周面)と保持部材242の内周面(一部において排出ヘッド238の内周面)との間には、ゴム材が環状に流れる環状流路244が形成されている。
マンドレル236の中心部には芯金222が挿通される挿通孔246が形成されている。マンドレル236の下部は端に向けて先細った形状を呈している。そして、マンドレル236の先端の下方の領域は、挿通孔246から供給される芯金222と環状流路244から供給されるゴム材とが合流する合流域248とされている。即ち、この合流域248に向けてゴム材が円筒状に押し出され、円筒状に押し出されるゴム材の中心部に芯金222が送り込まれる態様となっている。
芯金供給部224は、マンドレル236の上方に配置されるロール対250を備えている。ロール対250は複数対(3対)設けられ、各ロール対250の片側のロールはベルト252を介して駆動ロール254に接続されている。駆動ロール254が駆動されると、各ロール対250によって挟み込まれる芯金222はマンドレル236の挿通孔246に向けて送られる。芯金222は予め定められた長さとされており、ロール対250によって送られる後方の芯金222がマンドレル236の挿通孔246に存在する先方の芯金222を押すことにより、複数の芯金222が順次に挿通孔246を通過する態様となっている。また、駆動ロール254の駆動は、先方の芯金222の前方端がマンドレル236の先端に位置したときに一旦停止され、マンドレル236の下方の合流域248において、芯金222が間隔をおいて送り込まれる。
こうして、排出機212においては、合流域248においてゴム材を円筒状に押し出し、ゴム材の中心部に間隔をおいて芯金222が順次送り込まれる。それにより、ゴム材で芯金222の外周面が被覆され、ゴムロール部256(円筒状のゴム材の層)が、芯金222の外周面に形成される。なお、芯金22の外周面にはゴム材との接着性を高めるために接着剤層(つまり、プライマー又は接着剤)が予め塗布されていてもよい。
なお、制御部211は、押出成形機210の各部の動作を制御するように構成されている。
具体的には、図示しないが、制御部211は、例えば、コンピュータとして構成され、CPU(Central Processing Unit)、各種メモリ[例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ]、及び入出力インターフェース(I/O)がバスを介して各々接続された構成となっている。そして、I/Oには、例えば、スクリュー228を回転駆動する駆動モータ230、駆動ロール254を回転駆動する駆動モータ(不図示)、圧力計233等の押出成形機210の各部が接続されている。
CPUは、例えば、各種メモリに記憶されているプログラム(例えば、押出成形プログラム等の制御プログラム)実行し、押出成形機210の各部の動作を制御する。なお、CPUが実行するプログラムを記憶するための記憶媒体は、各種メモリに限定されない。例えば、フレキシブルディスクやDVDディスク、光磁気ディスクやUSBメモリ(ユニバーサルシリアルバスメモリ)等(不図示)であってもよいし、通信手段(不図示)に接続された他の装置の記憶装置であってもよい。
−第2工程−
第2工程では、ゴム材(未加硫ゴム組成物)の層の加硫を行う。これにより、芯金(支持体)上に、未加硫ゴム組成物の加硫物で構成された弾性層を形成する。
具体的には、ゴム材(未加硫ゴム組成物)の層を、未加硫ゴム材料の加硫温度まで加熱する。ゴム材の層の加熱は、例えば、加熱炉(熱風加熱炉など)に利用する。例えば、加熱温度150℃以上200℃以下、加熱時間10分以上120分以下で、ゴム材の層が芯金(支持体)の外周面に形成されたゴムロールを加熱する。これにより、ゴム材の層に含まれる未加硫ゴム材料の加硫を実施し、弾性層が形成される。
その後、得られたゴムロールの弾性層の表面に、必要に応じて、表面層を形成する。
以上の工程を経て、本実施形態に係る弾性部材が形成される。
[帯電装置]
次に、本実施形態に係る帯電装置について説明する。
図4は、本実施形態に係る帯電装置の一例を示す概略図である。
本実施形態に係る帯電装置は、帯電部材として、上記本実施形態に係る弾性部材(具体には、導電性支持体と導電性弾性層とを有する導電性部材)を適用した形態である。
具体的には、本実施形態に係る帯電装置12は、図4に示すように、例えば、帯電部材121と、クリーニング部材122と、が特定の食い込み量で接触して配置されている。そして、帯電部材121の導電性支持体30およびクリーニング部材122の導電性支持体122Aの軸方向両端は、各部材が回転自在となるように導電性軸受け123(導電性ベアリング)で保持されている。導電性軸受け123の一方には電源124が接続されている。
なお、本実施形態に係る帯電装置は、上記構成に限られず、例えば、クリーニング部材122を備えない形態であってもよい。
クリーニング部材122は、帯電部材121の表面を清掃するための清掃部材であり、例えば、ロール状で構成されている。クリーニング部材122は、例えば、円筒状または円筒状の導電性支持体122Aと、導電性支持体122Aの外周面に弾性層122Bと、で構成される。
導電性支持体122Aは、導電性の棒状部材であり、その材質は例えば、鉄(快削鋼等),銅,真鍮,ステンレス,アルミニウム,ニッケル等の金属が挙げられる。また、導電性支持体122Aとしては、外周面にメッキ処理を施した部材(例えば樹脂や、セラミック部材)、導電剤が分散された部材(例えば樹脂や、セラミック部材)等も挙げられる。導電性支持体122Aは、中空状の部材(筒状部材)であってもよし、非中空状の部材であってもよい。
弾性層122Bは、多孔質の3次元構造を有する発泡体からなり、内部や表面に空洞や凹凸部(以下、セルという。)が存在し、弾性を有していることがよい。弾性層122Bは、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、オレフィン、メラミンまたはポリプロピレン、NBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム)、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム)、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレン、シリコーン、ニトリル、等の発泡性の樹脂材料またはゴム材料を含んで構成される。
これらの発泡性の樹脂材料またはゴム材料のなかでも、帯電部材121との従動摺擦によりトナーや外添剤などの異物を効率的にクリーニングすると同時に、帯電部材121の表面にクリーニング部材122の擦れによるキズをつけ難くするために、また、長期にわたり千切れや破損が生じ難くするために、引き裂き、引っ張り強さなどに強いポリウレタンが特に好適に適用される。
ポリウレタンとしては、特に限定するものではなく、例えば、ポリオール(例えばポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオールなど)と、イソシアネート(2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートや4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなど)の反応物が挙げられ、これらの鎖延長剤(例えば1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパンなど)による反応物であってもよい。なお、ポリウレタンは、発泡剤(水やアゾ化合物(アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル等)を用いて発泡させるのが一般的である。
弾性層122Bのセル数としては、20/25mm以上80/25mm以下であることが好ましく、30/25mm以上80/25mm以下であることがさらに好ましく、30/25mm以上50/25mm以下であることが特に好ましい。
弾性層122Bの硬さとしては、100N以上500N以下が好ましく100N以上400N以下がさらに好ましく、150N以上400N以下が特に好ましい。
導電性軸受け123は、帯電部材121とクリーニング部材122とを一体で回転自在に保持すると共に、当該部材同士の軸間距離を保持する部材である。導電性軸受け123は、導電性を有する材料で製造されていればいかなる材料および形態でもよく、例えば、導電性のベアリングや導電性の滑り軸受けなどが適用される。
電源124は、導電性軸受け123へ電圧を印加することにより帯電部材121とクリーニング部材122とを同極性に帯電させる装置であり、公知の高圧電源装置が用いられる。
本実施形態に係る帯電装置12では、例えば、電源124から導電性軸受け123に電圧が印加されることで、帯電部材121とクリーニング部材122とが同極性に帯電する。
[画像形成装置]
次に、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、電子写真感光体と、帯電部材として上記本実施形態に係る弾性部材(具体には、導電性支持体と導電性弾性層とを有する導電性部材)を有し、前記帯電部材を前記電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、を備えて構成される。
図5は本実施形態の画像形成装置の基本構成の一例を概略的に示している。図5に示す画像形成装置401は中間転写方式の画像形成装置であり、ハウジング400内において4つの電子写真感光体1a,1b,1c,1dが中間転写ベルト409に沿って相互に並列に配置されている。例えば、感光体1aがイエロー、感光体1bがマゼンタ、感光体1cがシアン、感光体1dがブラックの色の画像をそれぞれ形成する。
ここで、画像形成装置401に搭載されている電子写真感光体1a,1b,1c,1dは、それぞれ本実施形態の電子写真感光体である。
電子写真感光体1a,1b,1c,1dはそれぞれ一方向(紙面上は反時計回り)に回転し、その回転方向に沿って帯電ロール402a,402b,402c,402d、現像装置404a,404b,404c,404d、1次転写ロール410a,410b,410c,410d、クリーニングブレード415a,415b,415c,415dが配置されている。帯電ロール402a,402b,402c,402dは、それぞれ前記した本実施形態に係る帯電ロールであり、接触帯電方式が採用されている。
現像装置404a,404b,404c,404dはそれぞれトナーカートリッジ405a,405b,405c,405dに収容されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーを供給し、また、1次転写ロール410a,410b,410c,410dはそれぞれ中間転写ベルト409を介して電子写真感光体1a,1b,1c,1dに接している。
ハウジング400内にはレーザ光源(露光装置)403が配置されており、レーザ光源403から出射されたレーザ光を帯電後の電子写真感光体1a,1b,1c,1dの表面に照射する。
これにより、電子写真感光体1a,1b,1c,1dの回転工程において帯電、露光、現像、1次転写、クリーニング(トナー等の異物除去)の各工程が順次行われ、各色のトナー像が中間転写ベルト409上に重ねて転写される。そして、中間転写ベルト409上にトナー像が転写された後の電子写真感光体1a,1b,1c,1dは、表面の電荷を除去する工程を経ずに次の画像形成プロセスが行われる。
中間転写ベルト409は駆動ロール406、背面ロール408及び支持ロール407によって張力をもって支持されており、これらのロールの回転によりたわみを生じることなく回転する。また、2次転写ロール413は、中間転写ベルト409を介して背面ロール408と接するように配置されている。背面ロール408と2次転写ロール413とに挟まれた位置を通った中間転写ベルト409は、例えば駆動ロール406と対向して配置されたクリーニングブレード416により清浄面化された後、次の画像形成プロセスに繰り返し供される。
また、ハウジング400内には記録媒体を収容する容器411が設けられており、容器411内の紙などの記録媒体500が移送ロール412により中間転写ベルト409と2次転写ロール413とに挟まれた位置、さらには相互に接する2個の定着ロール414に挟まれた位置に順次移送された後、ハウジング400の外部に排出される。
上述の説明においては中間転写体として中間転写ベルト409を使用する場合について説明したが、中間転写体は、上記中間転写ベルト409のようにベルト状であってもよいし、ドラム状であってもよい。ベルト状とする場合、中間転写体の基材を構成する樹脂材料としては、公知の樹脂が用いられる。例えば、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアルキレンテレフタレート(PAT)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレンド材料、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド等の樹脂材料及びこれらを主原料としてなる樹脂材料が挙げられる。さらに、樹脂材料と弾性材料をブレンドして用いてもよい。
また、上記実施形態に係る記録媒体とは、電子写真感光体上に形成されたトナー像を転写する媒体であれば特に制限はない。
[プロセスカートリッジ]
本実施形態のプロセスカートリッジは、前記本実施形態に係る帯電部材を有し、前記帯電部材を電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段を備え、画像形成装置に着脱される構成を有する。
図6は、本実施形態に係るプロセスカートリッジの一例の基本構成を概略的に示している。本実施形態に係るプロセスカートリッジは、図6に示すように、露光のための開口部24A、除電露光のための開口部24Bおよび取り付けレール24Cが備えられた筐体24により、電子写真感光体10と、前記本実施形態に係る弾性部材を帯電部材121として有し、帯電部材121を電子写真感光体10に表面に接触させて電子写真感光体10を帯電させる帯電装置12と、露光装置14により形成した潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置16と、転写後の電子写真感光体10表面の残留トナーを除去するクリーニング装置20と、を一体的に組み合わせて保持して構成したプロセスカートリッジ102である。そして、プロセスカートリッジ102は、画像形成装置101に脱着自在に装着されている。また、本実施形態に係る画像形成装置101は、転写装置18により記録媒体Pに転写されたトナー像を定着する定着装置22を備えて構成されている。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例により限定されるものではない。なお、特に断りがない限り「部」は「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
<ゴムロールの作製>
(未加硫ゴム組成物の調製)
まず、170℃の空気加熱炉内で、流動パラフィン(商品名「DB02」、ダイソー社製)を3時間放置した。この流動パラフィンの加熱処理により、数平均分子量754かつ分子量分布(Mw/Mn)が1.8である酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得た。そして、この酸化流動化パラフィンを軟化剤として使用した。
そして、接線式加圧ニーダー((株)モリヤマ製:実容量75L)を用いて混練して、下記組成の未加硫ゴム組成物を調製した。詳細には、加圧ニーダーのジャケット、加圧蓋、ローターを循環水により20℃にし、加圧蓋の圧力を0.6MPaで、未加硫ゴム材料を素練りし、酸化亜鉛を投入混練し、軟化剤(酸化流動パラフィン)、ステアリン酸及びカーボンブラックを投入混練し、イオン導電剤、炭酸カルシウムを投入混練した。これにより、未加硫ゴム組成物を得た。2軸のシートプレフォーミングマシーン((株)モリヤマ製実容量75L)で、得られた未加硫ゴム組成物をシート状に切り出し、常温まで冷却した。その後、再び、加圧ニーダーで、シート状の未加硫ゴム組成物と共に架橋剤及び加硫促進剤を混練し、ギアポンプ押出機にてストレーナーに通し、未加硫ゴム組成物を得た。
−未加硫ゴム組成物の組成−
・未加硫ゴム材料 ・・・・・・・100質量部
(エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、商品名「CG102、ダイソー社製)
・酸化亜鉛 ・・・・・・・5質量部
(商品名「酸化亜鉛2種」:正同化学工業社製)
・ステアリン酸 ・・・・・・・1質量部
(商品名「ステアリン酸S」:花王社製)
・カーボンブラック ・・・・・・・15質量部
(商品名「ケッチェンブラックEC」、ライオン社製)
・軟化剤(酸化流動パラフィン) ・・・・・・・・10質量部
・炭酸カルシウム ・・・・・・・20質量部
(商品名「白艶華CCR、白石工業社製」)
・イオン導電剤 ・・・・・・・1質量部
(ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、商品名「BTMAC」ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
・加硫剤(商品名「硫黄200メッシュ」、鶴見化学工業社製) ・・・・1質量部
・加硫促進剤(商品名「ノクセラーDM」、大内新興化学工業社製) ・・2.0質量部
・加硫促進剤(商品名「ノクセラーTT」、大内新興化学工業社製) ・・0.5質量部
(弾性層の形成)
直径8mm、長さ330mmで、接着剤層を有するSUS303製の支持体を用意し、シリンダー内径60mm、L/D20の1軸ゴム押出し機を用いてスクリュー回転25rpmで未加硫ゴム組成物を押出すとともに、同時に支持体を連続的にクロスヘッドに通過させることにより、支持体上に未加硫ゴム組成物の層を被覆した。押出機の温度条件は、シリンダー部、スクリュー部、ヘッド部、ダイ部のいずれとも80℃とした。そして、支持体上に未加硫ゴム組成物の層で被覆された未加硫ゴムロールを、空気加熱炉で170℃下、70分間加熱した。
以上の工程を経て、支持体上に弾性層が形成されたゴムロールを得た。
〔実施例2〕
実施例1において、流動パラフィンの加熱処理の時間を1時間に変更し、数平均分子量689かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.2である酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔実施例3〕
実施例1において、流動パラフィンの加熱処理の時間を5時間に変更し、数平均分子量854かつ分子量分布(Mw/Mn)が1.6である酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔実施例4〕
実施例1の流動パラフィンを芳香族系軟化剤(商品名「ダイアナプロセルオイルAH−16」、出光興産社製)に変更する以外は、数平均分子量810かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.1である酸化芳香族系軟化剤(芳香族系プロセスオイル(芳香族系軟化剤の酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔比較例1〕
実施例1において、流動パラフィンの加熱処理の温度を120℃、時間を5時間に変更し、数平均分子量554かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.9である酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔比較例2〕
実施例1において、流動パラフィンの加熱処理を実施せず、数平均分子量556かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.8である未加熱処理の流動パラフィンを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔比較例3〕
実施例1の流動パラフィンを流動パラフィン(商品名「ダイアナプロセスオイルPW−150」、出光興産社製)に変更する以外は、数平均分子量350かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.2である酸化流動パラフィン(流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔比較例4〕
実施例1において、流動パラフィンを流動パラフィン(商品名「ルブフレックス460」、シェルジャパン社製)に変更し、流動パラフィンの加熱処理の時間を12時間に変更し、数平均分子量1120かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.0である酸化流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔比較例5〕
実施例1の流動パラフィンを流動パラフィン(商品名「ダイアナプロセスオイルPS−430」、出光興産社製)に変更する以外は、数平均分子量685かつ分子量分布(Mw/Mn)が2.9である酸化流動パラフィン(流動パラフィン(流動パラフィンの酸化物)を得て、これを軟化剤として使用した以外は、実施例1と同様にしてゴムロールを得た。
〔評価〕
(重量減少率)
支持体上に未加硫ゴム組成物の層で被覆された未加硫ゴムロールと、支持体上に弾性層が形成された加硫後のゴムロールとの重量を各々測定し、重量減少率を調べ、下記評価基準に基づき評価した。重量減少率は、ゴムロール10本の平均値から算出した。
A(◎): 重量減少率1.0%以下
B(○): 重量減少率1.0超え2.5%以上
C(△): 重量減少率2.5超え5.0以上
D(×): 重量減少率5.0超え
(弾性層の引張り強さ)
ゴムロールの弾性層から測定試料を採取し、 JIS K6251(2004)に準拠し、ダンベル状3号形の打ち抜き型で打ち抜き、ストログラフVE1D(株式会社東洋精機製作所社製)を用いて引張り強さを測定した。
(弾性層の硬度)
ゴムロールの表面硬度をマイクロゴム硬度計MD−1タイプ(高分子A型(高分子計器社製)を用いて測定した。硬度を測定した。
上記結果から、特定の範囲の数平均分子量及び分子量分布(Mw/Mn)の軟化剤を含む弾性層を有する実施例のゴムロールは、比較例1のゴムロールに比べ、弾性層を形成するにあたり重量減少率が低く、ゴム組成物中の軟化剤量の変動が少なくなっていることがわかる。
そして、実施例のゴムロールは、比較例1のゴムロールに比べ、弾性層の引張り強さが高いことがわかる。また、硬度も高いことがわかる。これにより、実施例のゴムロールの弾性層の特性(ゴム特性)の低下が抑制されていることがわかる。
1a,1b,1c,1d 電子写真感光体、10 電子写真感光体、12 帯電装置、14 露光装置、16 現像装置、18 転写装置、20 クリーニング装置、22 定着装置、24 筐体、24A 開口部、24B 開口部、24C 取り付けレール、30支持体、31 弾性層、32 表面層、33 接着剤層、101 画像形成装置、102 プロセスカートリッジ、121 帯電部材、122 クリーニング部材、122A 支持体、122B 弾性層、123 導電性軸受け、124 電源、210 押出成形機、211 制御部、212 排出機、214 加圧機、216 引出機、218 ゴム材供給部、220 押し出部、222 芯金、224 芯金供給部、226 本体部、228 スクリュー、230 駆動モータ、231 ブレーカープレート、232 投入口、233 圧力計、234 ケース、236 マンドレル、238 排出ヘッド、240 保持部材、242 保持部材、244 環状流路、246 挿通孔、248 合流域、250 ロール対、252 ベルト、254 駆動ロール、256 ゴムロール部、401 画像形成装置、402a,402b,402c,402d 帯電ロール、404a,404b,404c,404d 現像装置、500 記録媒体

Claims (7)

  1. 支持体と、
    支持体上に設けられた弾性層であって、ゴム材料と、数平均分子量Mnが600以上1000以下であり、かつ数平均分子量Mn及び重量平均分子量Mwの比率(Mw/Mn)が2.5以下の軟化剤とを含む弾性層を有する弾性部材。
  2. 前記ゴム材料が、エピクロルヒドリン、エチレンオキサイド及びアリルグリシジルエーテルの共重合体からなる3元系エピクロルヒドリンゴムである請求項1に記載の弾性部材。
  3. 前記軟化剤が、温度25℃で液状のパラフィンである請求項1又は請求項2に記載の弾性部材。
  4. 前記軟化剤が、酸化流動パラフィンである請求項1又は請求項2に記載の弾性部材。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として備える帯電装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として有し、前記帯電部材を電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置を備え、
    画像形成装置に着脱するプロセスカートリッジ。
  7. 電子写真感光体と、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の弾性部材を帯電部材として有し、前記帯電部材を前記電子写真感光体の表面に接触させて前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、
    帯電した前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成装置と、
    トナーを含む現像剤により、前記電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
    前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写装置と、
    を備える画像形成装置。
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