JP2017049161A - 加速度計測装置、検査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記の説明では、レバー140とフック160は、支持部150と加速度センサ500の対向する位置に取り付けられ、係止状態と解除状態を変更できる係止手段として機能している。つまり、係止手段として必要な機能の1つ目は、支持部150と加速度センサ500との間隔が所定長のときに、バネ180によって力が加わっているにもかかわらず、加速度センサ500を静止した状態(係止状態)にできることである。また、必要な機能の2つ目は、係止手段を解除した状態(解除状態)にすることで加速度センサ500を静止した状態を解除(バネ180の力によって加速度センサ500が移動)できることである。係止手段は、このような機能を果たせばレバー140とフック160に限定する必要はない。
図7に本変形例の加速度計測装置の構成例を示す。図7(A)は加速度計測装置を横方向から見た図(図4(A)と同じ方向から見た図)、図7(B)は加速度計測装置の平面図である。加速度計測装置101は、加速度計測装置100に加えて参照用加速度センサ固定手段190も備えている。参照用加速度センサ600はケーブル620と接続され、ケーブル620を介して検出結果を送信する。図7では、参照用加速度センサ固定手段190として単純な突起状の形状を示しているが、具体的には、雄ネジにしてもよいし雌ネジにしてもよい。参照用加速度センサ固定手段190は、何らかの方法で参照用加速度センサ600を、スライダ120によって加速度センサ500と一緒に移動するように取り付けることができればよい。また、バネ180のバネ定数は、加速度センサ500の質量だけでなく、参照用加速度センサ600の質量も考慮して決めればよい。
実施例1と同じように、レバー140とフック160は、支持部150と加速度センサ500の対向する位置に取り付けられ、係止状態と解除状態を変更できる係止手段として機能している。つまり、係止手段として必要な機能の1つ目は、支持部150と加速度センサ500との間隔が所定長のときに、バネ180によって力が加わっているにもかかわらず、加速度センサ500を静止した状態(係止状態)にできることである。また、必要な機能の2つ目は、係止手段を解除した状態(解除状態)にすることで加速度センサ500を静止した状態を解除(バネ180の力によって加速度センサ500が移動)できることである。係止手段は、このような機能を果たせばレバー140とフック160に限定する必要はない。
本変形例は、実施例2とは検査のときに取り付ける部品が異なる。図10に本変形例の検査のときの構成例を示す。図10(A)は加速度計測装置を横方向から見た図(図8(A)と同じ方向から見た図)、図10(B)は加速度計測装置の平面図である。本変形例では、アダプタ210は参照用加速度センサ固定手段190も備えている。そして、検査のときには参照用加速度センサ600も取り付けられる。参照用加速度センサ固定手段190は、何らかの方法で参照用加速度センサ600を、スライダ120によって加速度センサ500と一緒に移動するように取り付けることができればよい。参照用加速度センサ600は、あらかじめ事務所などの検査環境が整った場所で性能の確認をしたセンサである。本変形例では、加速度センサ500と参照用加速度センサ600に同じ加速度を与え、加速度センサ500の出力と参照用加速度センサ600の出力を比較するので、実施例2と同様の効果が得られ、さらに実施例2よりも精度のよい検査ができる。
実施例1でのバネ180、実施例2での支持部150、レバー140、フック160、バネ固定手段170、バネ180は、検査のときにのみ取り付けられ、加速度センサ500に所定の加速度を与える駆動手段ととらえることができる。駆動手段は、検査のときのみ取り付けるので、多少高価になっても全体的なコストの上昇は小さい。そこで、支持部150、レバー140、フック160、バネ固定手段170、バネ180の代わりに、モータなどを用いた駆動源280とピストン281を駆動手段としてもよい。図11は、駆動源280、ピストン281、アダプタ211、参照用加速度センサ600を加速度計測装置200に取り付けた様子を示している。図11(A)は加速度計測装置を横方向から見た図(図8(A)と同じ方向から見た図)、図11(B)は加速度計測装置の平面図である。ピストン281は駆動源280によって図中のA方向に往復運動し、加速度センサ500と参照用加速度センサ600に所定の加速度(計測対象物に加わることが想定される振動に近い周波数の加速度)を与える。アダプタ211には、ピストン281が取り付けられている。また、アダプタ211は参照用加速度センサ600を取り付けるための参照用加速度センサ固定手段190も備えている。本変形例は上述の構成であり、かつ参照用加速度センサ600も備えているので、実施例2と同様の効果が得られ、さらに実施例2よりも精度のよい検査ができる。
実施例1、実施例2、それらの変形例を検査方法の視点からまとめると以下のようになる。図12は、本発明の検査方法のフローを示す図である。いずれの検査方法でも、移動切換手段130を移動可能状態にする解放ステップ(S130)、加速度センサ500に所定の加速度を与える駆動手段を取り付ける駆動手段取付けステップ(S180)、駆動手段によって加速度センサ500に加速度を与え、加速度センサ500の出力を測定することで性能を検査する検査ステップ(S100)は実行する。そして、加速度センサ500が正常であることが確認できると、移動切換手段130を移動不可能状態にし(S132)、駆動手段を取り外す(S182)ことで計測対象物に加わった加速度を計測する状態に戻す。なお、実施例1の場合であればバネ180、実施例2の場合であれは支持部150、レバー140、フック160、バネ固定手段170、バネ180、実施例2の変形例3の場合であれば駆動源280とピストン281が駆動手段に該当する。
111 ネジ穴 120 スライダ
130 移動切換手段 131 板
132 ネジ 140 レバー
141 爪部 142 アーム部
150 支持部 151 軸
160 フック 170 バネ固定手段
180 バネ 190 参照用加速度センサ固定手段
210,211 アダプタ 280 駆動源
281 ピストン 500 加速度センサ
520,620 ケーブル 600 参照用加速度センサ
900 構造物
Claims (7)
- 台と、
前記台に取り付けられたスライダと、
前記スライダに取り付けられた加速度センサと、
前記加速度センサが前記スライダによって移動可能な状態である移動可能状態と、移動不可能な状態である移動不可能状態を切り換える移動切換手段と、
を備え
前記加速度センサが加速度を検出する方向の少なくとも1つと、前記スライダによって前記加速度センサが移動可能な方向とは一致する
ことを特徴とする加速度計測装置。 - 請求項1記載の加速度計測装置であって、
前記スライダによって前記加速度センサと一緒に移動するように参照用加速度センサを取り付けるための参照用加速度センサ固定手段も備える
ことを特徴とする加速度計測装置。 - 請求項1または2記載の加速度計測装置であって、さらに、
前記台に固定された支持部と、
前記支持部と前記加速度センサの対向する位置に取り付けられ、係止状態と解除状態を変更できる係止手段と、
前記支持部と前記加速度センサとの間にバネを取り付けるためのバネ固定手段
を備え、
前記支持部と前記加速度センサとの間隔は、前記スライダによる前記加速度センサの移動によって変化し、
前記バネ固定手段は、あらかじめ定めた自然長とバネ定数を有するバネを取り付ける手段であり、
前記移動切換手段が移動可能状態かつ前記バネが前記バネ固定手段に取り付けられた状態の場合に、前記係止手段は、前記支持部と前記加速度センサとの間隔が所定長のときに前記加速度センサを静止した状態(係止状態)にでき、係止手段を解除した状態(解除状態)にすることで前記加速度センサを静止した状態を解除できる
ことを特徴とする加速度計測装置。 - 請求項3記載の加速度計測装置であって、
前記係止手段は、
前記支持部に傾きを変更できるように取り付けられたレバーと、
前記加速度センサの前記レバーと対向する位置に取り付けられたフックと、
であり、
前記レバーと前記フックは、前記支持部と前記加速度センサとの間隔が所定長のときに前記レバーを所定角度にすることで前記係止状態にでき、前記レバーの傾きを変更することで前記解除状態にできる
ことを特徴とする加速度計測装置。 - 請求項3または4記載の加速度計測装置であって、
前記係止手段は、前記所定長を調整できる
ことを特徴とする加速度計測装置。 - 計測対象物に取り付けられた請求項1記載の加速度計測装置の性能を検査する検査方法であって、
前記移動切換手段を移動可能状態にする解放ステップと、
前記加速度センサに所定の加速度を与える駆動手段を取り付ける駆動手段取付けステップと、
前記駆動手段によって前記加速度センサに加速度を与え、前記加速度センサの出力を測定することで性能を検査する検査ステップと、
を有する検査方法。 - 計測対象物に取り付けられた請求項2記載の加速度計測装置の性能を検査する検査方法であって、
前記参照用加速度センサを前記加速度センサと一緒に移動するように取り付ける参照用加速度センサ固定ステップと、
前記移動切換手段を移動可能状態にする解放ステップと、
前記加速度センサに所定の加速度を与える駆動手段を取り付ける駆動手段取付けステップと、
前記駆動手段によって前記加速度センサと前記参照用加速度センサに加速度を与え、前記加速度センサの出力と前記参照用加速度センサの出力を比較することで性能を検査する検査ステップと、
を有する検査方法。
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