JP2017048646A - トンネル切羽の施工管理装置及び施工管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態に係るトンネル切羽の施工管理装置及び施工管理方法は、トンネル切羽の鏡面に、トンネル掘削に必要な情報を投影することによりトンネル切羽の施工管理を行うための技術である。例えば、吹き付けコンクリートが施工されて、素掘り面を目視することができなくなった鏡面に、素掘り状態の切羽状況、地質状況、湧水状況、注意喚起、発破パターン、補助工法の打設位置及び方向範囲を投影する。これにより、作業員は、作業員詰め所に保管されている作業日報等を確認して、その内容を正確に記憶しておく必要がなくなり、適切なトンネル切羽の施工管理を行うことができる。
本発明の実施形態に係るトンネル切羽の施工管理装置は、図1に示すように、トンネル掘削に必要な情報を記憶する情報記憶手段10と、情報記憶手段10に記憶した情報を鏡面に投影する投影手段20とを備えている。
情報記憶手段10は、例えば、HDD等の大容量記憶装置からなり、素掘り状態の切羽状況、地質状況、湧水状況、注意喚起、発破パターン、補助工法の打設位置及び方向範囲等が記憶されている。記憶された情報のデータフォーマットはどのようなものであってもよいが、投影手段20により投影する際に、映像化する必要がある。
投影手段20は、情報記憶手段10に記憶した情報を鏡面に投影するための装置からなる。この投影手段20は、例えば、液晶プロジェクタを用いることができる。液晶プロジェクタは、光源、液晶パネル、投影レンズ系等を主要な構成要素とする機器であり、情報記憶手段10に記憶された各種の情報を映像化して鏡面に投影する。この際、鏡面に投影する情報を三次元的に表現することが好ましい。情報を三次元的に表現するには、プロジェクションマッピングの技術を用いればよい。なお、プロジェクションマッピングには、映像を三次元的に表現するためのハードウェア及びソフトウェアが必要となる。
本実施形態のトンネル切羽の施工管理方法では、上述した施工管理装置を用いて、トンネル切羽の鏡面に、トンネル掘削に必要な情報を投影することにより、トンネル切羽の施工管理を行う。すなわち、HDD等からなる情報記憶手段10により、トンネル掘削に必要な情報を記憶しておき、液晶プロジェクタ等からなる投影手段20により、情報記憶手段10に記憶した情報を鏡面に投影する。これにより、トンネル掘削に必要な情報を作業員に提示することができる。
トンネル切羽の鏡面に情報を投影するには、例えば、図2及び図3に示すように、切羽の手前側に投影手段20を設置し、吹き付けコンクリートを施工した鏡面に画像を投影する。投影する画像(情報)は、トンネル掘削に必要な情報であり、例えば、図4に示すように、素掘り状態の切羽状況、地質状況、湧水状況、注意喚起、発破パターン、補助工法の打設位置及び方向範囲、過去の施工において収集した情報等である。
本発明のトンネル切羽の施工管理装置を用いた施工管理方法によれば、吹付コンクリートの施工前の切羽写真やスケッチ、地質状況、湧水状況、注意喚起等の映像を、プロジェクションマッピングにて鏡吹付コンクリート面に映し出す。これにより、作業員への注意喚起を行うことができるため、切羽災害の防止をより一層確実に行うことが可能となる。また、地質に応じた発破削孔の位置計画や、鏡面への水抜き位置の計画を現地で行うことができる。
11 投影情報データベース
20 投影手段
30 データ通信回線
Claims (4)
- トンネル切羽の鏡面に、トンネル掘削に必要な情報を投影することによりトンネル切羽の施工管理を行うための装置であって、
トンネル掘削に必要な情報を記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶した情報を前記鏡面に投影する投影手段と、
を備えたことを特徴とするトンネル切羽の施工管理装置。 - 前記鏡面に投影する情報は、素掘り状態の切羽状況、地質状況、湧水状況、注意喚起、発破パターン、補助工法の打設位置及び方向範囲のうちの少なくとも一つに関する情報である、
ことを特徴とする請求項1に記載のトンネル切羽の施工管理装置。 - 前記鏡面に投影する情報は、三次元的に表現する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のトンネル切羽の施工管理装置。 - トンネル切羽の鏡面に、トンネル掘削に必要な情報を投影することによりトンネル切羽の施工管理を行うための方法であって、
トンネル掘削に必要な情報を予め記憶し、
前記記憶した情報を前記鏡面に投影することにより、トンネル掘削に必要な情報を提示する、
ことを特徴とするトンネル切羽の施工管理方法。
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