JP2017047708A - 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法 - Google Patents

車両用走行制御装置および車両用走行制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017047708A
JP2017047708A JP2015170223A JP2015170223A JP2017047708A JP 2017047708 A JP2017047708 A JP 2017047708A JP 2015170223 A JP2015170223 A JP 2015170223A JP 2015170223 A JP2015170223 A JP 2015170223A JP 2017047708 A JP2017047708 A JP 2017047708A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
control
collision
front object
braking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015170223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6657676B2 (ja
Inventor
和貴 下田
Kazuki Shimoda
和貴 下田
尚基 高橋
Naoki Takahashi
尚基 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2015170223A priority Critical patent/JP6657676B2/ja
Publication of JP2017047708A publication Critical patent/JP2017047708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657676B2 publication Critical patent/JP6657676B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御する車両用走行制御装置および車両用走行制御方法を提供する。【解決手段】この車両用走行制御装置160は、自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出する危険度算出部と、危険度の高さに応じて、警報および/または自車両の制動の制御を実行する制御部200と、を具備し、制御部は、自車両に対する前方対象物の相対速度が所定の閾値未満の場合、自車両が前方対象物と衝突したときの衝撃を軽減し、前方対象物との衝突を回避する衝突回避制御に比べて自車両と前方対象物との距離が短い状況で制動の制御が開始される被害軽減制御を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、衝突回避または被害軽減を図る車両用走行制御装置および車両用走行制御方法に関する。
近年、前方車両等の接近を検知すると、運転者に警報を行い、衝突回避または衝突被害軽減を目的として車両のブレーキシステムを作動させる先進緊急ブレーキシステム(AEBS:Advanced Emergency Braking System)が普及しつつある。AEBSは、自車両が前方車両に近づくと、警報を発して、運転者に車両の減速等を促し、それでも前方車両に近づく場合には、エンジンブレーキ等の比較的弱い制動をかけ、さらに近づいた場合には、フットブレーキ等の制動力の強い緊急制動をかける。
例えば、特許文献1には、このような制御を行うとともに、自動ブレーキ作動中にドライバーがアクセルペダルを踏み込んだ場合でも、アクセル開度に応じて設定されたエンジン出力を所定の割合で低下させる車両用自動ブレーキ制御装置が開示されている。
特開2015−145139号公報
従来の車両用走行制御装置では、移動する前方車両が自車両に接近し、衝突の危険がある場合に、AEBSにより衝突回避の制御が実行されるが、前方車両の接近速度が大きいほど、衝突回避の制御が開始されるタイミングが早くなる。
しかし、このタイミングが早くなるということは、自車両と移動車両との車間距離が確保されることを意味し、この場合、衝突回避の制御の必要性は低くなる。このような状況を考慮して、安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御できるようAEBSを改良することが望ましい。
本発明の目的は、安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御する車両用走行制御装置および車両用走行制御方法を提供することである。
本発明の一態様に係る車両用走行制御装置は、自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出する危険度算出部と、前記危険度の高さに応じて、警報および/または前記自車両の制動の制御を実行する制御部と、を具備し、前記制御部は、前記自車両に対する前記前方対象物の相対速度が所定の閾値未満の場合、前記自車両が前記前方対象物と衝突したときの衝撃を軽減し、前記前方対象物との衝突を回避する衝突回避制御に比べて前記自車両と前記前方対象物との距離が短い状況で前記制御が開始される被害軽減制御を実行する構成を採る。
本発明の一態様に係る車両用走行制御方法は、自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出するステップと、前記危険度の高さに応じて、警報および/または前記自車両の制動の制御を実行するステップと、を具備し、前記制動の制御を実行するステップにおいて、前記自車両に対する前記前方対象物の相対速度が所定の閾値未満の場合、前記自車両が前記前方対象物と衝突したときの衝撃を軽減し、前記前方対象物との衝突を回避する衝突回避制御に比べて前記自車両と前記前方対象物との距離が短い状況で前記制御が開始される被害軽減制御を実行するようにした。
本発明によれば、安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用走行制御装置を含む車両の構成の一例を示すブロック図 図1に示した車両用走行制御装置の動作手順を示すフロー図 相対速度と制御開始距離との関係を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用走行制御装置160を含む車両1の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態では、車両1は、例えば、直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載したトラック等の大型車両である。周知の構成なので詳しく図示しないが、車両1は、車両1を走行させる駆動系統の構成として、エンジン、クラッチ、変速機(トランスミッション)、推進軸(プロペラシャフト)、差動装置(デファレンシャルギヤ)、駆動軸(ドライブシャフト)および車輪を有する。エンジンの動力は、クラッチを経由して変速機に伝達され、変速機に伝達された動力は、推進軸、差動装置および駆動軸を介して車輪に伝達される。これにより、エンジンの動力が車輪に伝達されて車両1が走行する。
車両1は、図1に示すように、検知部120、速度検出部140、車両用走行制御装置160、警報部180および制動部200を備える。
検知部120は、車載カメラおよびミリ波レーダ等を備えるフュージョンセンサであり、車両1の前方に存在する前方対象物を検知する。具体的には、検知部120は、車載カメラにより撮像された前方対象物の画像から、前方対象物が何であるかを判定する。検知部120は、例えば、車載カメラにより撮像された画像からパターンマッチングにより前方対象物を判定する。
また、検知部120は、ミリ波レーダから放射したミリ波の反射波を検知して、車両1と前方対象物との間の距離を算出し、さらにドップラ効果により反射波に生じる周波数の変化から、車両1に対する前方対象物の相対速度を算出する。
また、検知部120は、前方対象物の判定結果、速度検出部140から出力された自車速度の情報、および、前方対象物の相対速度の情報等に基づいて、前方対象物が如何なる状態にある如何なる物かを示す種別を判定する。この種別としては、例えば、移動車両、停止車両、対向車両、車両以外の移動物、車両以外の停止物、車両以外の対向物などがある。なお、検知部120は、前方対象物の種別判定を繰り返し行う。
検知部120は、車両1と前方対象物との距離の情報、相対速度の情報、および、前方対象物の種別情報を車両用走行制御装置160(後述する衝突余裕時間算出部162、目標減速度算出部164および制御部165)に出力する。
速度検出部140は、図示しない回転センサから図示しない車輪の回転情報を取得し、車輪の回転情報に基づいて車両1の速度を算出して、当該速度の情報を検知部120および制動制御部168に出力する。
車両用走行制御装置160は、ブレーキペダル(図示せず)による制動指示とは別に、車両1の制動量を自動的に制御する。車両用走行制御装置160には、制動レベルが異なる3種類の制動制御として、警報制御、警報ブレーキ制御および緊急ブレーキ制御が設定されている。
警報制御は、車両用走行制御装置160が前方対象物との衝突の可能性があると判断した場合に最初に実行される最も制動レベルの低い制御である。警報制御では、警報音の出力やメータ表示等による前方対象物への注意喚起により、ドライバーに対してブレーキ操作(制動操作)をはじめとした衝突回避操作が促される。
警報ブレーキ制御は、警報制御に対してドライバーの適切な衝突回避操作(ドライバーによる操舵やブレーキ操作等)が行われなかった場合に実行される制御である。警報ブレーキ制御では、比較的弱い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによってドライバーへの再度の注意喚起が行われる。
緊急ブレーキ制御は、警報ブレーキ制御に対してもなおドライバーの適切な衝突回避操作が行われなかった場合に実行される最も制動レベルの高い制御である。緊急ブレーキ制御では、強い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによって車両1と前方対象物との衝突が回避される。
車両用走行制御装置160は、図1に示すように、衝突余裕時間算出部162、目標減速度算出部164および制御部165を備える。制御部165は、警報制御部166および制動制御部168を備える。
衝突余裕時間算出部162(危険度算出部に相当)は、自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出する。例えば、衝突余裕時間算出部162は、検知部120から出力された車両1と前方対象物との距離および相対速度に基づいて、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が高い衝突発生前状態であるか否かについて判定する。具体的には、衝突余裕時間算出部162は、車両1と前方対象物との距離を相対速度で除することによって、衝突余裕時間(以下、「TTC(Time To Collision)」という)を算出する。
衝突余裕時間算出部162は、算出したTTCの値が例えば3.0[秒]未満、かつ、1.8[秒]以上である場合、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が高い第1の衝突発生前状態(言い換えると、警報制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を目標減速度算出部164および制御部165に通知する。また、衝突余裕時間算出部162は、TTCの値が例えば1.8[秒]未満、かつ、0.6[秒]以上である場合、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態よりも高い第2の衝突発生前状態(言い換えると、警報ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を目標減速度算出部164および制御部165に通知する。また、衝突余裕時間算出部162は、TTCの値が例えば0.6[秒]未満である場合、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態よりも高い第3の衝突発生前状態(言い換えると、緊急ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を目標減速度算出部164および制御部165に通知する。
目標減速度算出部164は、検知部120から通知された前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも大きい場合、相対速度がゼロになるように、警報ブレーキにおける目標減速度(以下、「第1目標減速度」)および緊急ブレーキにおける目標減速度(以下、「第2目標減速度」)を算出する。具体的には、目標減速度算出部164は、前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも大きい場合において、衝突余裕時間算出部162から第2の衝突発生前状態であることが通知された場合、例えば、10km/hの速度低減量を実現するための第1目標減速度を制動制御部168に出力する。また、目標減速度算出部164は、前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも大きい場合において、衝突余裕時間算出部162から第3の衝突発生前状態であることが通知された場合、車両1および前方対象物の衝突回避に必要な第2目標減速度を算出し、制動制御部168に出力する。
また、目標減速度算出部164は、検知部120から通知された前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも小さい場合、所定の負値の絶対値以下となる所定の速度低減量、例えば、50km/hを実現するように、警報ブレーキにおける第1目標減速度および緊急ブレーキにおける第2目標減速度を算出する。具体的には、目標減速度算出部164は、前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも小さい場合において、衝突余裕時間算出部162から第2の衝突発生前状態であることが通知された場合、例えば、10km/hの速度低減量を実現するための第1目標減速度を制動制御部168に出力する。また、目標減速度算出部164は、前方対象物の種別が移動車両であり、かつ、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の負値よりも小さい場合において、衝突余裕時間算出部162から第3の衝突発生前状態であることが通知された場合、例えば、40km/hの速度低減量を実現するための第2目標減速度を制動制御部168に出力する。
なお、所定の負値の絶対値は、所定の速度低減量と等しいことが望ましい。これにより、衝突回避制御と被害軽減制御の組み合わせによる制御を最適化できる。
制御部165は、検知部120から出力された前方対象物の種別情報が所定の種別である場合、警報制御部166および制動制御部168を制御する。例えば、制御部165は、検知部120から出力された前方対象物の種別情報が移動車両または停止車両である場合、警報制御部166および制動制御部168の制御を開始させる。
制御部165は、前方対象物が移動車両である場合、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の閾値、例えば、−50km/h未満であるか否かを判定する。相対速度が−50km/h以上である場合には、制御部165は、車両1が移動車両との衝突を回避することを目的とする制御(衝突回避制御)に移行し、相対速度が−50km/h未満の場合には、制御部165は、車両1が移動車両と衝突したときの衝撃を軽減することを目的とする制御(被害軽減制御)に移行する。
具体的には、衝突回避制御では、車両1と移動車両との距離を0mより大きな所定の値に維持しつつ、車両1に対する移動車両の相対速度を0km/hにする制御がなされる。また、被害軽減制御では、車両1を速度低減量分(例えば、50km/h)減速させる制御がなされる。
警報制御部166は、第1の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から制御部165を介して受けた場合、警報部180に警報出力指令を出力し、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報(例えば、メータ表示やスピーカ音)を発生させる。また、警報制御部166は、第2の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から制御部165を介して受けた場合、警報部180に警報出力指令を出力し、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。また、警報制御部166は、第3の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から制御部165を介して受けた場合、警報部180に警報出力指令を出力し、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が第3の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。なお、メータ表示やスピーカ音に代えて、ランプ等の発光装置を発光させることによって、車両1と前方対象物とが衝突する可能性が高い旨を運転者に報知してもよい。
制動制御部168は、例えば、EBS(Electronic Braking System)などのブレーキ制御装置である。制動制御部168は、目標減速度算出部164から第1目標減速度が出力された場合、速度検出部140から出力された速度を所定時間で微分することによって得られた車両1の実減速度が第1目標減速度になるように制動部200を制御し、車両1に対して例えばエンジンブレーキ程度の第1制動力(警報ブレーキ)を発生させる。また、制動制御部168は、目標減速度算出部164から第2目標減速度が出力された場合、車両1の実減速度が第2目標減速度になるように制動部200を制御し、車両1に対して第1制動力より大きい第2制動力(緊急ブレーキ)を発生させる。
警報部180は、車両用走行制御装置160(警報制御部166)からの警報出力指令を取得する。警報部180は、警報出力指令を取得した場合、警報を出力する。なお、警報部180は、スピーカ音を鳴らして警報を出力してもよいし、ランプ等の発光装置を発光させて警報を出力してもよい。
制動部200は、例えば車両1の車輪に対して抵抗力を与えるフットブレーキであり、制動制御部168の制御を受けて、車両1に対する制動力を付与する。なお、制動部200は、車両1に対する制動力を発生するものであれば、フットブレーキに限らない。例えば、制動部200は、推進軸(プロペラシャフト)に対して抵抗力を与えるリターダ、エンジンに対して負荷を与える排気ブレーキ等の補助ブレーキであってもよい。
なお、上述した車両用走行制御装置160は、図示しないCPU(Central Processing Unit)またはマイクロコンピュータ等の演算装置、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置および入出力回路を備えており、記憶装置に予め設定されたプログラムを演算装置が実行して、プログラムの機能を実現する。
次に、上述した車両用走行制御装置160の動作について説明する。図2は、図1に示した車両用走行制御装置160の動作手順を示すフロー図である。
ステップS201において、制御部165は、前方対象物の種別情報を検知部120から取得し、ステップS202において、制御部165は、前方対象物の種別が移動車両であるか否かを判定し、前方対象物が移動車両である場合(YES)、ステップS203に移行し、前方対象物が移動車両ではない場合(NO)、ステップS215に移行する。
ステップS203おいて、制御部165は、検知部120から出力された車両1に対する前方対象物の相対速度が所定の閾値Th(負値)より大きいか否かを判定し、相対速度が閾値Thより大きい場合(YES)、ステップS204に移行し、相対速度が閾値Th以下の場合(NO)、ステップS215に移行する。なお、閾値Thは、例えば、−50km/hである。
ステップS204において、制御部165は、衝突回避制御の実行を決定する。ステップS205において、衝突余裕時間算出部162は、所定の閾値Th1〜Th3を設定する。所定の第1閾値Th1は、例えば、3.0[秒]であり、所定の第2閾値Th2は、例えば、1.6[秒]であり、所定の第3閾値Th3は、例えば、0.6「秒」である。
ステップS206において、衝突余裕時間算出部162は、前方対象物に対するTTCを算出し、ステップS207において、制御部165は、ステップS206において算出したTTCが所定の第1閾値Th1未満であり、かつ、所定の第2閾値Th2以上であるか否かを判定する。TTCが第1閾値Th1未満かつ第2閾値Th2以上である場合(YES)、ステップS208に移行し、TTCが第1閾値Th1未満かつ第2閾値Th2以上ではない場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS208において、警報制御部166は、警報部180に対して警報出力指令を行い、ステップS209において、制御部165は、ステップS206において算出したTTCが所定の第2閾値Th2未満であり、かつ、所定の第3閾値Th3以上であるか否かを判定する。TTCが第2閾値Th2未満であり、かつ、第3閾値Th3以上である場合(YES)、ステップS210に移行し、TTCが第2閾値Th2未満であり、かつ、第3閾値Th3以上ではない場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS210において、目標減速度算出部164は、例えば、10km/hの速度低減量を実現するための警報ブレーキにおける第1目標減速度を算出し、ステップS211において、制動制御部168は、ステップS210において算出した第1目標減速度に従って、制動部200に警報ブレーキを実行させる。
ステップS212において、制御部165は、ステップS206において算出したTTCが所定の第3閾値Th3未満であるか否かを判定する。TTCが第3閾値Th3未満である場合(YES)、ステップS213に移行し、TTCが第3閾値Th3以上である場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS213において、目標減速度算出部164は、衝突回避に必要な第2目標減速度を算出し、ステップS214において、制動制御部168は、ステップS213において算出した第2目標減速度に従って、制動部200に緊急ブレーキを実行させ、ステップS226に移行する。
ステップS215において、制御部165は、被害軽減制御の実行を決定する。なお、ここでは、50km/hの総速度低減量を実現する被害軽減制御について説明する。
ステップS216において、衝突余裕時間算出部162は、所定の閾値Th4〜Th6を設定する。所定の第4閾値Th4(<Th1)は、例えば、2.8[秒]であり、所定の第5閾値Th5(<Th2)は、例えば、1.4[秒]であり、所定の第6閾値Th6(<Th3)は、例えば、0.4「秒」である。
ステップS217において、衝突余裕時間算出部162は、前方対象物に対するTTCを算出し、ステップS218において、制御部165は、ステップS206において算出したTTCが所定の第4閾値Th4未満であり、かつ、所定の第5閾値Th5以上であるか否かを判定する。TTCが第4閾値Th4未満かつ第5閾値Th5以上である場合(YES)、ステップS219に移行し、TTCが第4閾値Th4未満かつ第5閾値Th5以上ではない場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS219において、警報制御部166は、警報部180に対して警報出力指令を行い、ステップS220において、制御部165は、ステップS217において算出したTTCが所定の第5閾値Th5未満であり、かつ、所定の第6閾値Th6以上であるか否かを判定する。TTCが第5閾値Th5未満であり、かつ、第6閾値Th6以上である場合(YES)、ステップS221に移行し、TTCが第5閾値Th5未満であり、かつ、第6閾値Th6以上ではない場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS221において、目標減速度算出部164は、例えば、10km/hの速度低減量を実現するための警報ブレーキにおける第1目標減速度を算出し、ステップS222において、制動制御部168は、ステップS221において算出した第1目標減速度に従って、制動部200に警報ブレーキを実行させる。
ステップS223において、制御部165は、ステップS217において算出したTTCが所定の第6閾値Th6未満であるか否かを判定する。TTCが第6閾値Th6未満である場合(YES)、ステップS224に移行し、TTCが第6閾値Th6以上である場合(NO)、ステップS226に移行する。
ステップS224において、目標減速度算出部164は、例えば、40km/hの速度低減量を実現するための第2目標減速度を算出し、ステップS225において、制動制御部168は、ステップS224において算出した第2目標減速度に従って、制動部200に緊急ブレーキを実行させ、ステップS226に移行する。
ステップS226において、制御部165は、検知部120から前方対象物の種別情報を取得したか否か、すなわち、前方対象物を検知したか否かを判定する。これらの情報を取得した場合(YES)、ステップS202に戻り、これらの情報を取得していない場合(NO)、車両用走行制御装置160の動作を終了する。
図3は、相対速度と制御開始距離との関係を示す図である。図3では、横軸が車両1に対する移動車両の相対速度を表し、縦軸が車両1と移動車両との距離であって、車両1が警報制御または制動制御を開始する距離を表している。また、図3では、実線L1が衝突回避制御における警報制御の開始距離と相対速度の関係を示し、点線L1aが被害軽減制御における警報制御の開始距離と相対速度の関係を示す。また、実線L2が衝突回避制御における警報ブレーキ制御の開始距離と相対速度の関係を示し、点線L2aが衝撃回避制御における警報ブレーキ制御の開始距離と相対速度の関係を示す。さらに、実線L3が衝突回避制御における緊急ブレーキ制御の開始距離と相対速度の関係を示し、点線L3aが衝撃回避制御における緊急ブレーキ制御の開始距離と相対速度の関係を示す。なお、図3では、比較のため、相対速度−50km/h未満の範囲にも衝突回避制御における制御開始距離と相対速度の関係を示している。
図3に示されるように、例えば、車両1に対する移動車両の相対速度が−80km/hの場合、衝突回避制御における警報制御の開始距離が80mとなるところ、被害軽減制御における警報制御の開始距離が73mとなる。また、衝突回避制御における警報ブレーキの制御開始距離が62mとなるところ、被害軽減制御における警報ブレーキの制御開始距離が55mとなる。さらに、衝突回避制御における緊急ブレーキの制御開始距離が38mとなるところ、被害軽減制御における緊急ブレーキの制御開始距離が32mとなる。
このように、相対速度が−50km/h未満の場合、すなわち、前方対象物である移動車両が車両1に急激に接近する場合はブレーキ継続時間が長くなるので、より速いタイミングで制御を開始することが必要になるが、この場合、ドライバー自ら衝突を回避できるようになるので、衝突回避制御を行う必要性が低くなる。そのため、衝突回避制御に代わり、車両1の制動に対する要求がより緩和された被害軽減制御を行うことにより、安全性を維持しつつ、車両1をより効率的に制御することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、車両1に対する移動車両の相対速度が所定の閾値未満の場合、制御部165は、衝突回避制御に比べて車両1と移動対象物との距離が短い状況で自動ブレーキの制御が開始される被害軽減制御を実行することにより、頻繁に制動制御を行ってしまうなどの不要な動作を軽減することができ、安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御することができる。
なお、本実施の形態では、衝突回避制御と被害軽減制御とを切り替える基準となる閾値を−50km/hとしたが、本発明はこれに限るものではなく、−50km/h未満の任意の相対速度としてもよい。
本発明は、安全性を維持しつつ、車両をより効率的に制御するのに有用である。
1 車両
120 検知部
140 速度検出部
160 車両用走行制御装置
162 衝突余裕時間算出部
164 目標減速度算出部
165 制御部
166 警報制御部
168 制動制御部
180 警報部
200 制動部

Claims (3)

  1. 自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出する危険度算出部と、
    前記危険度の高さに応じて、警報および/または前記自車両の制動の制御を実行する制御部と、
    を具備し、
    前記制御部は、前記自車両に対する前記前方対象物の相対速度が所定の閾値未満の場合、前記自車両が前記前方対象物と衝突したときの衝撃を軽減し、前記前方対象物との衝突を回避する衝突回避制御に比べて前記自車両と前記前方対象物との距離が短い状況で前記制御が開始される被害軽減制御を実行する、
    車両用走行制御装置。
  2. 前記所定の閾値の絶対値は、所定の速度低減量に等しい、
    請求項2に記載の車両用走行制御装置。
  3. 自車両の前方に存在する前方対象物への衝突に対する危険度の高さを算出するステップと、
    前記危険度の高さに応じて、警報および/または前記自車両の制動の制御を実行するステップと、
    を具備し、
    前記制動の制御を実行するステップにおいて、前記自車両に対する前記前方対象物の相対速度が所定の閾値未満の場合、前記自車両が前記前方対象物と衝突したときの衝撃を軽減し、前記前方対象物との衝突を回避する衝突回避制御に比べて前記自車両と前記前方対象物との距離が短い状況で前記制御が開始される被害軽減制御を実行する、
    車両用走行制御方法。
JP2015170223A 2015-08-31 2015-08-31 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法 Active JP6657676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170223A JP6657676B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015170223A JP6657676B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047708A true JP2017047708A (ja) 2017-03-09
JP6657676B2 JP6657676B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=58278642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015170223A Active JP6657676B2 (ja) 2015-08-31 2015-08-31 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6657676B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111169443A (zh) * 2020-03-06 2020-05-19 上海峰华人工智能科技有限公司 一种公交车用防碰撞自动紧急制动系统及方法
JP2020157793A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 障害物回避制御装置、車両、障害物回避制御方法、および障害物回避制御プログラム
CN115056755A (zh) * 2022-08-19 2022-09-16 理工雷科智途(泰安)汽车科技有限公司 一种前前车受遮挡情况下的自车紧急制动控制方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336125A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用走行制御装置
JP2006347511A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2007210397A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Hino Motors Ltd 自動制動制御装置
JP2008132822A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Denso Corp 車間距離制御装置
JP2014118138A (ja) * 2013-07-29 2014-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd 運転支援装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336125A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用走行制御装置
JP2006347511A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2007210397A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Hino Motors Ltd 自動制動制御装置
JP2008132822A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Denso Corp 車間距離制御装置
JP2014118138A (ja) * 2013-07-29 2014-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd 運転支援装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020157793A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 障害物回避制御装置、車両、障害物回避制御方法、および障害物回避制御プログラム
CN111169443A (zh) * 2020-03-06 2020-05-19 上海峰华人工智能科技有限公司 一种公交车用防碰撞自动紧急制动系统及方法
CN115056755A (zh) * 2022-08-19 2022-09-16 理工雷科智途(泰安)汽车科技有限公司 一种前前车受遮挡情况下的自车紧急制动控制方法及系统
CN115056755B (zh) * 2022-08-19 2022-11-15 理工雷科智途(泰安)汽车科技有限公司 一种前前车受遮挡情况下的自车紧急制动控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6657676B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6123873B2 (ja) 車両用先進運転者支援システム及びその制御方法
JP6181678B2 (ja) 車両制動制御装置
JP4412356B2 (ja) 車両用衝突緩和装置
EP3342665B1 (en) Pedestrian collision prevention apparatus and method considering pedestrian gaze
JP2005149021A (ja) 衝突可能性判定装置
JP2014091380A (ja) 運転走行支援装置
JP2015081075A (ja) 制動装置
KR20150051548A (ko) 운전자의 성향을 반영하는 운전보조시스템 및 그 제어방법
JP6657676B2 (ja) 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法
JP2008296886A (ja) 車両用制動支援装置
JP2008186384A (ja) 車両の制御装置
JP6631100B2 (ja) 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法
JP5305090B2 (ja) 安全監視装置および方法、並びに、プログラム
JP6623422B2 (ja) 制動力制御装置および制動力制御方法
JP6422108B2 (ja) 自動ブレーキ制御方法
KR101511860B1 (ko) 운전보조시스템 및 그 제어방법
JP5915404B2 (ja) 運転支援装置、運転支援方法、プログラム及び媒体
JP6610093B2 (ja) 制動力制御装置および制動力制御方法
JP2005199930A (ja) 車両走行制御装置
JP2018052406A (ja) 車両の制御装置
JP6631096B2 (ja) 制動力制御装置および制動力制御方法
JP6638263B2 (ja) 車両用走行制御装置および車両用走行制御方法
KR20110059171A (ko) 차량의 추돌방지장치 및 방법
JP2016122456A (ja) 車両の運転支援装置
JP2009175957A (ja) 車両用衝突安全制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190418

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190613

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6657676

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150