JP2017046577A - モータユニット - Google Patents

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和幸 袴田
Kazuyuki Hakamata
和幸 袴田
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Abstract

【課題】算出されるロータの位相にズレが生じることを抑制する。【解決手段】モータユニット10は、軸線回りに回転可能に支持されたロータ14と、磁気を検出すると共に、検出される磁気の強さが所定値を超えた際に所定の信号を出力するホールIC36と、を備えている。また、モータユニット10は、ロータ14と一体回転可能に設けられていると共に、ホールIC36によって磁気が検出されるN極の磁極とされた部位とS極の磁極とされた部位とを有し、N極の磁極とされた部位とS極の磁極とされた部位との境界部38BとホールIC36との距離が、N極の磁極とされた部位及びS極の磁極とされた部位とホールIC36との距離よりも遠く設定されたセンサマグネット38を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、モータユニットに関する。
下記特許文献1には、コイルが発生する磁界によって回転されるロータを備えたモータが開示されている。このモータの一部を構成するロータは、珪素鋼板等を用いて形成されていると共に円筒状に形成された側面部を有するバックヨークと、バックヨークの側面部の回転径方向内側に固定された駆動用マグネットと、を備えている。また、バックヨークにおける所定の部位には開口部が形成されている。そして、この開口部から漏れ出した磁束をセンサ(感磁素子)によって検出することで、ロータの位相(回転角)を検出することが可能となっている。
特開平6−237563号公報
ところで、ロータが一方側へ回転されている状態から停止される際においては、当該ロータにより回転される部材からの反力等により、ロータが他方側へ回転される(以下当該回転を「微小戻り回転」という)ことが考えられる。そして、この微小戻り回転がロータの一方向への回転として検出されると、算出されるロータの位相にズレが生じることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、算出されるロータの位相にズレが生じることを抑制することができるモータユニットを得ることが目的である。
請求項1記載のモータユニットは、軸線回りに回転可能に支持されたロータと、磁気を検出すると共に、検出される磁気の強さが所定値を超えた際に所定の信号を出力する検出部と、前記ロータと一体回転可能に設けられていると共に、前記検出部によって磁気が検出されるN極の磁極とされた部位とS極の磁極とされた部位とを有し、前記N極の磁極とされた部位と前記S極の磁極とされた部位との境界部と前記検出部との距離が、前記N極の磁極とされた部位及び前記S極の磁極とされた部位と前記検出部との距離よりも遠く設定されたセンサマグネットと、を備えている。
請求項1記載のモータユニットによれば、ロータが回転されることで、当該ロータに連結された部材が回転される。また、ロータが回転されると、センサマグネットが回転される。そして、センサマグネットの磁気が検出部によって検出される。そしてさらに、検出部により検出される磁気の強さが所定値を超えると、当該検出部から所定の信号の出力がなされる。この検出部から出力される出力値に基づいてロータの位相を算出することができる
ここで、請求項1記載のモータユニットでは、センサマグネットにおけるN極の磁極とされた部位とS極の磁極とされた部位との境界部(以下当該部位を「磁極境界部」という)と検出部との距離が、センサマグネットにおけるN極の磁極とされた部位及びS極の磁極とされた部位(センサマグネットにおける磁極境界部を除く部位)と検出部との距離よりも遠く設定されている。そのため、ロータが一方側へ回転されている状態から停止される際において、ロータが微小戻り回転することにより、センサマグネットの磁極境界部が検出部上を通過したとしても、検出部によって検出される磁束を小さくすることができる。すなわち、ロータが微小戻り回転している際に、検出部により検出される磁気の強さが所定値を超えることを抑制することができる。その結果、検出部から出力される出力値に基づいて算出されるロータの位相にズレが生じることを抑制することができる。
請求項2記載のモータユニットは、請求項1記載のモータユニットにおいて、前記センサマグネットにおける前記境界部には、前記検出部側が開放された凹状の窪み部が形成されている。
請求項2記載のモータユニットによれば、センサマグネットの磁極境界部に窪み部を設けることにより、センサマグネットにおける磁極境界部と検出部との距離を、センサマグネットにおける磁極境界部を除く部位と検出部との距離よりも遠く設定することができる。
請求項3記載のモータユニットは、請求項2記載のモータユニットにおいて、前記窪み部には、前記ロータにより回転されると共に前記センサマグネットを支持するベース部の一部が入り込んでいる。
請求項3記載のモータユニットによれば、ベース部の一部をセンサマグネットの窪み部に入り込ませることにより、センサマグネットのベース部に対する回転周方向への位置ズレを抑制することができる。
請求項4記載のモータユニットは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、前記検出部は、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転軸方向一方側に配置されている。
請求項4記載のモータユニットによれば、検出部をセンサマグネットに対して当該センサマグネットの回転軸方向一方側に配置することにより、モータユニットの回転径方向への大型化を抑制することができる。
請求項5記載のモータユニットは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、前記センサマグネットは、前記ロータにより回転されると共に樹脂材料を用いて形成されたベース部に支持されており、前記センサマグネットと前記ベース部とは一体に形成されている。
請求項5記載のモータユニットによれば、センサマグネットとベース部とを別体に構成した場合に比して、モータユニットの組立時の作業性を良好にすることができる。
請求項6記載のモータユニットは、請求項5記載のモータユニットにおいて、前記センサマグネットには、前記センサマグネットの材料の充填部が形成されており、前記充填部が、前記センサマグネットにおける前記境界部に対して周方向の異なる位置に配置されている。
請求項6記載のモータユニットによれば、例えば、センサマグネットが射出成形により形成された場合、センサマグネットの材料が充填される充填部の近傍の磁束がばらつきやすい。そこで、請求項6記載のモータユニットでは、センサマグネットの材料の充填部をセンサマグネットにおける磁極の境界部に対して周方向の異なる位置に配置している。これにより、センサマグネットにおける磁極の境界部の磁束のバラつき(センサマグネットにおける磁極の境界部において急激に磁束が上昇する箇所が生じること)を抑制することができる。
請求項7記載のモータユニットは、請求項6記載のモータユニットにおいて、前記充填部は、前記センサマグネットにおける前記検出部と対向している側とは反対側に配置されている。
請求項7記載のモータユニットによれば、磁束のバラつきが生じやすい充填部を上記位置(検出部とは離れた位置)に配置することで、検出部によって検出される磁束のバラつきを抑制することができる。
請求項8記載のモータユニットは、請求項6又は請求項7記載のモータユニットにおいて、前記センサマグネットには、ウエルドラインが形成されており、前記ウエルドラインが、前記センサマグネットにおける前記境界部に配置されている。
請求項8記載のモータユニットによれば、センサマグネットにおいてウエルドラインが形成された部分を検出部から離間させることができる。
請求項9記載のモータユニットは、請求項2又は請求項3記載のモータユニットにおいて、前記窪み部は、前記センサマグネットの回転軸方向一方側が開放された凹状に形成されており、前記検出部が、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転軸方向一方側に配置されている。
請求項9記載のモータユニットによれば、検出部を上記位置に配置することで、モータユニットの体格が回転径方向への大型化することを抑制することができる。
請求項10記載のモータユニットは、請求項2又は請求項3記載のモータユニットにおいて、前記窪み部は、前記センサマグネットの回転径方向外側が開放された凹状に形成されており、前記検出部が、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転径方向外側に配置されている。
請求項10記載のモータユニットによれば、検出部を上記位置に配置することで、モータユニットの体格が回転軸方向への大型化することを抑制することができる。
本発明に係るモータユニットは、検出されるロータの位相にズレが生じることを抑制することができる、という優れた効果を有する。
モータユニットを分解して示す分解斜視図である。 (A)はセンサマグネットを備えた連結部材を示す斜視図であり、(B)は(A)に示された連結部材をロータ側から見た背面図である。 連結部材と検出装置との位置関係を示す側面図である。 検出装置により検出されるセンサマグネットの磁束密度の波形を説明するための説明図である。 変形例に係る連結部材を示す斜視図である。 (A)は図5に示された連結部材に支持されたセンサマグネットを示す斜視図であり、(B)は(A)に示されたセンサマグネットを示す正面図である。 (A)はセンサマグネットを備えた他の形態の連結部材を示す斜視図であり、(B)は(A)に示された他の形態の連結部材をロータ側から見た背面図である。 (A)はセンサマグネットをロータ側から見た背面図であり、(B)はセンサマグネットを回転径方向外側から見た側面図であり、(C)はセンサマグネットをロータとは反対側から見た正面図である。 検出装置により検出される図9に示されたセンサマグネットの磁束密度の波形を説明するための説明図である。
図1〜図3を用いて本発明の実施形態に係るモータユニットについて説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、モータユニットの回転軸26(ロータ14)の回転軸方向、回転径方向及び回転周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転軸26(ロータ14)の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態のモータユニット10は、一例として車両のパワーシートを作動させるために用いられるパワーシート用モータユニットである。このモータユニット10は、ステータ12と、ロータ14と、図示しないブラシを支持するブラシホルダ16と、を備えている。また、モータユニット10は、ロータ14と他の部材とを連結させると共にセンサマグネット38と一体に形成された連結部材18と、ロータ14の位相を検出する検出装置20と、を備えている。
(ステータ12の構成)
ステータ12は、略有底円筒状に形成されたモータヨーク22を備えている。このモータヨーク22の内周面には、複数のステータマグネット24が固定されており、また複数のステータマグネット24は周方向に沿って等間隔に配列されている。
(ロータ14の構成)
ロータ14は、その大部分がモータヨーク22内配置されており、このロータ14は、回転軸26と、固定子コア28と、整流子30と、を含んで構成されている。
回転軸26は、モータヨーク22と同軸上に配置されており、回転軸26の軸方向他方側(矢印Z方向とは反対側)の端部は、図示しない軸受部材を介してモータヨーク22の底部に回転自在に支持されている。さらに、回転軸26の軸方向一方側の部位は、ブラシホルダ16に支持された図示しない軸受部材を介して回転自在に支持されている。また、回転軸26の軸方向一方側の端部は、連結部材18が固定される連結部材固定部26Aとされている。
固定子コア28は、回転軸26に固定されると共に、モータヨーク22内に配置されている。また、固定子コア28は、径方向外側に向けて放射状に延びると共に周方向に沿って等間隔に配列された複数のティース部を備えており、この複数のティース部の回りには、導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイルがそれぞれ形成されている。
整流子30は、回転軸26の軸方向一方側の部分に圧入によって固定されている。この整流子30は、複数の整流子片30Aを有しており、整流子片30Aは整流子30の外周面に同心状に配置されている。また、整流子30の各整流子片30Aには、コイルを形成する巻線の端末部が電気的に接続されている。
(ブラシホルダ16の構成)
ブラシホルダ16は、絶縁性の材料を用いて形成されており、このブラシホルダ16は、筒状に形成されていると共に内周部に整流子30が配置される本体部16Aと、本体部16Aから径方向外側に向けて延びると共に図示しない相手側コネクタが接続されるコネクタ部16Bと、を備えている。本体部16Aには、図示しない一対のブラシが支持されている。そして、この一対のブラシが整流子30の整流子片30Aと摺接ことで、固定子コア28のティース部の回りに形成されたコイルへ通電される電流が切替えられるようになっている。なお、ブラシホルダ16には、相手側コネクタに支持された端子とブラシ又は後述する検出装置20とを繋ぐターミナル32が取付けられている。
(連結部材18の構成)
図2(A)及び(B)に示されるように、ベース部としての連結部材18は、樹脂材料を用いて形成されており、この連結部材18は、後述するセンサマグネット38が固定されるセンサマグネット固定部18Aと、センサマグネット固定部18Aの軸方向一方側の端部から突出する3つの伝達突起18Bと、を備えている。センサマグネット固定部18Aの軸心部には、回転軸26の連結部材固定部26A(図1参照)が係合される係合孔18Cが形成されている。そして、回転軸26の連結部材固定部26A(図1参照)が係合孔18Cに係合されることで、連結部材18が回転軸26の軸方向一方側の端部に固定されるようになっている。また、伝達突起18Bが図示しないダンパ部材を介して車両のパワーシートの一部を構成する部材に係合されることで、ロータ14の回転軸26の回転が車両のパワーシートの一部を構成する部材に伝達されるようになっている。
(検出装置20の構成)
図1に示されるように、検出装置20は、ブラシホルダ16と当該ブラシホルダ16に取付けられるエンドブラケット37との間に設けられており、この検出装置20は、矩形板状に形成された回路基板34と、回路基板34に取付けられた検出部としてのホールIC36と、を含んで構成されている。回路基板34は、軸方向を厚み方向として延在しており、この回路基板34の長手方向の中間部には、回転軸26が挿通される円形の挿通孔34Aが形成されている。また、回路基板34の軸方向一方側の面における挿通孔34Aの周縁部には、ホールIC36がハンダ付け等により取付けられている。このホールIC36は、連結部材18に支持されたセンサマグネット38と軸方向に対向して配置されている。そして、このホールIC36が、センサマグネット38の磁気を検出する。そしてさらに、ホールIC36により検出される磁気の強さ(磁束)が所定値を超えると、当該ホールIC36がON信号を出力するようになっている。
(センサマグネット38の構成)
次に、本実施形態の要部であるセンサマグネット38の構成について説明する。
図2(A)及び(B)に示されるように、センサマグネット38は、連結部材18と一体に形成されることにより連結部材18と一体回転可能とされている。なお、センサマグネット38は、当該センサマグネット38が所定の金型内にセットされて、当該金型内に連結部材18を形成する樹脂材料が注入されて冷却されることで、連結部材18と一体に形成されている。
具体的には、センサマグネット38は、回転軸26(図1参照)と同軸上に配置される円筒状に形成されたリングマグネットである。また、センサマグネット38の径方向一方側の部位は、N極の磁極とされたN極部38Nとされており、センサマグネット38の径方向他方側の部位は、S極の磁極とされたS極部38Sとされている。また、本実施形態では、センサマグネット38におけるN極部38NとS極部38Sとの境界38Aの周縁部、すなわち、N極部38NとS極部38Sとの境界部38B(以下当該境界部38Bのことを「磁極境界部38B」という)には、検出装置20側(軸方向他方側)が開放された凹状の窪み部38Cが形成されている。これにより、図3に示されるように、センサマグネット38の磁極境界部38B(窪み部38Cが形成された部位)とホールIC36との軸方向距離L1が、センサマグネット38における磁極境界部38Bを除く部位38DとホールIC36との軸方向距離L2よりも遠くなっている。なお、本実施形態のセンサマグネット38は一対の磁極(N極部38N及びS極部38S)を有するため、センサマグネット38には、上記窪み部38Cが2箇所形成されている。また、本実施形では、窪み部38Cの深さDが、周方向に沿って略一定の深さとされている。
また、図2(A)及び(B)に示されるように、センサマグネット38の窪み部38Cには、連結部材18のセンサマグネット固定部18Aの一部18Dが入り込んでいる(係合されている)。これにより、センサマグネット38の連結部材18に対する周方向への移動が規制されるようになっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のモータユニット10では、ブラシホルダ16内に設けられた図示しないブラシが整流子30に摺接して、ロータ14の一部を構成する複数のコイルへの通電が切替えられることによって、ロータ14が回転する。これにより、ロータ14の回転軸26に固定された連結部材18を介して車両のパワーシートの一部を構成する部材が回転されて、車両のパワーシートが作動される。
また、ロータ14が回転されると、連結部材18に支持されたセンサマグネット38が回転される。そして、センサマグネット38の磁気がホールIC36によって検出されると共に、ホールIC36によって検出される磁気の強さ(磁束)が所定値を超えると、ホールIC36からON信号が出力される。そして、このON信号がカウントされることで、回転軸26の回転角度が算出される。
図3に示されるように、本実施形態のモータユニット10では、センサマグネット38に窪み部38Cが形成されていることにより、センサマグネット38の磁極境界部38B(窪み部38Cが形成された部位)とホールIC36との距離L1が、センサマグネット38における磁極境界部38Bを除く部位38DとホールIC36との距離L2よりも遠くなるように設定されている。これにより、ホールIC36により検出される磁束の波形を図4において破線で示された波形にすることができる。すなわち、センサマグネット38の磁極境界部38BがホールIC36と軸方向に対向している領域Tでは、ホールIC36により検出される磁束の値が小さくなる。そのため、ロータ14が一方側へ回転されている状態から停止される際において、ロータ14が他方側へ微小戻り回転することにより、センサマグネット38の磁極境界部38BがホールIC36上を通過したとしても、ホールIC36によって検出される磁極境界部38Bの磁束を小さくすることができる。これにより、ロータ14が微小戻り回転した際に、ホールIC36からON信号が出力されることを抑制することができる。その結果、ホールIC36から出力されるON信号に基づいて算出される回転軸26の回転角度にズレが生じることを抑制することができる。
なお、実線で示された波形は、窪み部38Cを有しないセンサマグネットの磁束がホールIC36により検出された場合の波形である。
また、本実施形態では、連結部材18のセンサマグネット固定部18Aの一部18Dをセンサマグネット38の窪み部38Cに係合させる構成とすることにより、センサマグネット38の連結部材18に対する周方向への移動を容易に規制することができる。
さらに、本実施形態では、検出装置20とセンサマグネット38とを軸方向に対向して配置させることにより、モータユニット10の径方向への大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、センサマグネット38と連結部材18とが一体に形成されている。そのため、センサマグネット38と連結部材18とを別体に構成した場合に比して、モータユニット10の組立時の作業性を良好にすることができる。
さらに、本実施形態では、ホールIC36(検出装置20)が、連結部材18に支持されたセンサマグネット38と軸方向に対向して配置されている。当該配置とすることにより、モータユニット10の径方向(回転軸26の回転径方向)への体格の大型化を抑制することができる。
なお、本実施形態では、センサマグネット38と連結部材18とが一体に形成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。センサマグネット38と連結部材18とを一体に形成するか否かについては、モータユニットの全体の構成等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、検出装置20とセンサマグネット38とを軸方向に対向して配置させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。センサマグネットの構成によっては、当該センサマグネットと検出装置とを径方向に対向して配置させてもよい。
さらに、本実施形態では、連結部材18のセンサマグネット固定部18Aの一部18Dをセンサマグネット38の窪み部38Cに係合させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、センサマグネット38の連結部材18に対する周方向への移動を規制する規制手段を設けることにより、センサマグネット固定部18Aの一部18Dをセンサマグネット38の窪み部38Cに係合させない構成としてもよい。
また、本実施形態では、センサマグネット38に形成された窪み部38Cの深さDを周方向に沿って略一定の深さとした例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5及び図6に示されたセンサマグネット40のように、窪み部38Cの深さDがN極部38NとS極部38Sとの境界から離間するにつれて次第に浅くなるように形成してもよい。このように、窪み部38Cの底面の形状は、ホールIC36により検出される磁束の波形の特性等を考慮して適宜設定すればよい。なお、センサマグネット40においてセンサマグネット38の各部と対応する部分には、当該センサマグネット38の各部と同一の符号を付している。
また、本実施形態では、センサマグネット38におけるN極部38NとS極部38Sとの境界部38Bである磁極境界部38Bに、軸方向他方側が開放された凹状の窪み部38Cを形成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7(A)及び(B)に示されるように、検出装置20がセンサマグネット50の径方向外側に配置される構成においては、センサマグネット50におけるN極部38NとS極部38Sとの境界部38Bである磁極境界部38Bに、径方向外側が開放された凹状の窪み部38Cを形成してもより。また、検出装置20をセンサマグネット50の径方向外側に配置することで、当該検出装置20及びセンサマグネット50を含んで構成されたモータユニットの軸方向への体格の大型化を抑制することができる。なお、センサマグネット50においてセンサマグネット38の各部と対応する部分には、当該センサマグネット38の各部と同一の符号を付している。
(射出成型により形成されたセンサマグネット)
次に、図8(A)〜(C)を用いて射出成型により形成されたセンサマグネット52について説明する。図8(A)〜(C)に示されたセンサマグネット52の形状及び寸法は、図2(A)及び(B)に示されたセンサマグネット38と略同一の形状及び寸法とされている。なお、センサマグネット52においてセンサマグネット38の各部と対応する部分には、当該センサマグネット38の各部と同一の符号を付している。
センサマグネット52は、金型の内部に当該センサマグネット52の材料であるプラスチックマグネットが射出された後に当該金型から取り出される等の工程を経て製造される。このセンサマグネット52において窪み部38Cが形成された側とは反対側(検出装置20(図3参照)が配置された側とは反対側)には、センサマグネット52の材料であるプラスチックマグネットが充填されることで2箇所の充填部52Aが形成されている。なお、この充填部52Aは、センサマグネット52を形成するための金型内にプラスチックマグネットを射出する際の入口(ゲート)に対応する部分に形成されている。そして、2箇所の充填部52Aは、センサマグネット52の磁極境界部38Bに対して周方向の異なる位置に配置されている。具体的には、一方の充填部52Aは、S極部38Sの周方向の中央部に配置されており、他方の充填部52Aは、N極部38Nの周方向の中央部に配置されている。なお、一方の充填部52Aは、S極部38Sの周方向の中央部の近傍に配置されていてもよいし、他方の充填部52Aは、N極部38Nの周方向の中央部の近傍に配置されていてもよい。
以上説明した射出成形製のセンサマグネット52では、プラスチックマグネットが充填される充填部52Aの近傍の磁束がばらつきやすい。しかしながら、図8(A)〜(C)に示されたセンサマグネット52では、充填部52Aをセンサマグネット52における磁極境界部38Bに対して周方向の異なる位置に配置している。これにより、図9に示されるように、センサマグネット52における磁極境界部38Bの磁束のバラつき(センサマグネット52の磁極境界部38Bにおいて急激に磁束が上昇する箇所が生じること)を抑制することができる。
また、磁束のバラつきが生じやすい充填部を検出装置20(図3参照)が配置された側とは反対側に配置することで、検出装置20のホールIC36によって検出される磁束のバラつきを抑制することができる。
(ウエルドラインについて)
ここで、射出成形製のセンサマグネット52では、当該センサマグネット52を製造するための金型に射出されたプラスチックマグネットが合流することでウエルドラインが形成される。なお、ウエルドラインは肉眼によって視認できない場合もある。ここで、本実施形態では、図8(A)〜(C)に示されるように、ウエルドライン52Bが、センサマグネット38におけるN極部38NとS極部38Sとの境界38Aに形成されている。これにより、ウエルドライン52BとホールIC38(図3参照)とを離間して配置することができる。なお、本実施形態では、一方の充填部52Aが、S極部38Sの周方向の中央部に形成されると共に、他方の充填部52Aが、N極部38Nの周方向の中央部に形成されるように、2つのゲート位置が設定されていることにより、ウエルドライン52Bが上記位置に形成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 モータユニット
14 ロータ
18 連結部材(ベース部)
18D センサマグネット固定部の一部(ベース部の一部)
36 ホールIC(検出部)
38 センサマグネット
38B 境界部
38C 窪み部
40 センサマグネット
50 センサマグネット
52 センサマグネット
52A 充填部
52B ウエルドライン

Claims (10)

  1. 軸線回りに回転可能に支持されたロータと、
    磁気を検出すると共に、検出される磁気の強さが所定値を超えた際に所定の信号を出力する検出部と、
    前記ロータと一体回転可能に設けられていると共に、前記検出部によって磁気が検出されるN極の磁極とされた部位とS極の磁極とされた部位とを有し、前記N極の磁極とされた部位と前記S極の磁極とされた部位との境界部と前記検出部との距離が、前記N極の磁極とされた部位及び前記S極の磁極とされた部位と前記検出部との距離よりも遠く設定されたセンサマグネットと、
    を備えたモータユニット。
  2. 前記センサマグネットにおける前記境界部には、前記検出部側が開放された凹状の窪み部が形成されている請求項1記載のモータユニット。
  3. 前記窪み部には、前記ロータにより回転されると共に前記センサマグネットを支持するベース部の一部が入り込んでいる請求項2記載のモータユニット。
  4. 前記検出部は、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転軸方向一方側に配置されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータユニット。
  5. 前記センサマグネットは、前記ロータにより回転されると共に樹脂材料を用いて形成されたベース部に支持されており、
    前記センサマグネットと前記ベース部とは一体に形成されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータユニット。
  6. 前記センサマグネットには、前記センサマグネットの材料の充填部が形成されており、
    前記充填部が、前記センサマグネットにおける前記境界部に対して周方向の異なる位置に配置されている請求項5記載のモータユニット。
  7. 前記充填部は、前記センサマグネットにおける前記検出部と対向している側とは反対側に配置されている請求項6記載のモータユニット。
  8. 前記センサマグネットには、ウエルドラインが形成されており、
    前記ウエルドラインが、前記センサマグネットにおける前記境界部に配置されている請求項6又は請求項7記載のモータユニット。
  9. 前記窪み部は、前記センサマグネットの回転軸方向一方側が開放された凹状に形成されており、
    前記検出部が、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転軸方向一方側に配置されている請求項2又は請求項3記載のモータユニット。
  10. 前記窪み部は、前記センサマグネットの回転径方向外側が開放された凹状に形成されており、
    前記検出部が、前記センサマグネットに対して該センサマグネットの回転径方向外側に配置されている請求項2又は請求項3記載のモータユニット。
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