JP6413601B2 - モータ - Google Patents

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本発明は、モータに関する。
モータに使用されるロータとして、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に界磁磁石を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータが知られている。
また、ランデル型構造のロータにおいては、モータの高出力化を図るために、爪状磁極の背面に、磁路を整流するための背面磁石を配置したり、爪状磁極間に磁路を整流するための極間磁石を配置したものも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2014−99955号公報
ところで、上記のようなモータでは、その用途によって例えばエンジン搭載自動車のエンジンルームや電気自動車のモータルームなど、車両の駆動源が収容された空間内に収容されることが想定される。このような空間では、環境温度の変化が激しく、この環境温度の変化に対応するモータの開発が望まれている。ここで、モータ(ロータ)に用いられる各磁石は、温度によって磁石の性能が変化する。一般的に高温になると各磁石は性能が低下する。それに伴い、ロータで発生する有効磁束も低下する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、温度変化によるロータで発生する有効磁束の変動を抑えることが可能なモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、ステータコア及び巻線を有するステータと、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に周方向に複数の爪状磁極が形成される第1及び第2ロータコア、及び該第1及び第2ロータコアに軸方向に挟まれてそれらの爪状磁極を互いに異なる磁極として機能させる界磁磁石を有するロータと、を有し、車両の駆動源に関与する発熱体が収納される空間内に設けられるモータであって、前記ロータは、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石と、前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石とを備え、前記極間磁石と前記背面磁石は、円環状の一体磁石であり、前記一体磁石は、特性の異なる磁石材料を2つ以上用いて構成されており、前記一体磁石における特性の異なる磁石材料の境界位置は、前記背面磁石における極中央部、または、前記一体磁石における軸方向中央位置である
この構成によれば、背面磁石極間磁石は、一体磁石であり、一体磁石は、特性の異なる磁石材料を2つ以上用いて構成することで、特性の異なる磁石のそれぞれの性能は温度変化によって変化する度合いが異なるため、温度変化に広く対応することが可能となる。その結果、温度変化によるロータで発生する有効磁束の変動を抑えることが可能となる。
上記モータにおいて、前記極間磁石と前記背面磁石とが特性の異なる磁石材料を用いて構成されることが好ましい。
この構成によれば、極間磁石と前記背面磁石とが特性の異なる磁石材料を用いて構成されるため、界磁磁石と比較して外側に位置する極間磁石と背面磁石について温度変化に広く対応することが可能となる。これにより、温度変化によるロータで発生する有効磁束の変動を抑えることが可能となる。
上記モータにおいて、前記極間磁石及び前記背面磁石の少なくとも一方は、SmCo系磁石材料を含むことが好ましい。
この構成によれば、高温時(例えば120度程度)であっても比較的磁石性能の低下しないSmCo系磁石材料を極間磁石及び前記背面磁石の少なくとも一方に用いることで、空間内が高温になっても磁石性能の低下が抑えられる。これによって、ロータの有効磁束の低下も抑えられる。
上記モータにおいて、前記極間磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁材料石、フェライト磁石材料の群から1つ選ばれ、前記背面磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の群から前記極間磁石とは異なるものが1つ選ばれることが好ましい。
この構成によれば、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の中から極間磁石と背面磁石とが異なる様に選ぶことで、単一の磁石で構成した場合と比較して環境温度の変化に対応して温度変化による性能の変化を抑えることが可能となる。
上記モータにおいて、前記一体磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の内の2種類以上を用いて射出成形又は圧縮成形されることが好ましい。
この構成によれば、射出成形又は圧縮成形によって一体磁石を成形することができる。
上記モータにおいて、前記一体磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の内の2種類以上用いて2色成形されることが好ましい。
この構成によれば、2色成形によって一体磁石を成形することができる。
本発明のモータによれば、温度変化によるロータで発生する有効磁束の変動を抑えることが可能となる。
一実施形態におけるモータの断面図である。 同上におけるモータの平面図である。 同上におけるロータの断面図であって図4における3−3断面図である。 同上におけるロータの斜視図である。 同上におけるロータの分解斜視図である。 同上における整流磁石の減磁極線を示すグラフである。 同上における環境温度変化に伴うロータの有効磁束密度の変化を示すグラフである。 別例における整流磁石の製造方法について説明するための説明図である。 別例における整流磁石の製造方法について説明するための説明図である。 別例における整流磁石の製造方法について説明するための説明図である。 別例における整流磁石の断面図である。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ11は、車両エンジンルーム1内に配置される位置制御装置用、詳しくはエンジン2に連結されるバルブタイミング可変装置3用のものである。
図1に示すように、モータ11のケース12は、略有底円筒状に形成されたヨークハウジング13と、このヨークハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞する蓋部としてのエンドプレート14とを有している。前記ヨークハウジング13は例えば磁性体の鉄で構成される。また、前記エンドプレート14は例えば非磁性体の樹脂材料で構成される。
図1に示すように、ヨークハウジング13の内周面にはステータ16が固定されている。ステータ16は、径方向内側に延びる複数のティース17aを有するステータコア17と、ステータコア17のティース17aにインシュレータ19を介して巻回される巻線20とを備えている。ステータ16は、外部の制御回路Sから巻線20に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
図2に示すようにステータコア17は、計12個のティース17aを有している。従って、ティース17a間に形成されるスロット17bの数も12個とされている。
図2に示すようにティース17aは、巻回部18aと、巻回部18aの径方向内側の端部から周方向両側に突出する突出部18bとを備える。巻回部18aは、U相、V相、W相の巻線20が集中巻にて巻回されている。
図1に示すように、ブラシレスモータ11のロータ21は回転軸22を有し、ステータ16の内側に配置されている。回転軸22は非磁性体の金属シャフトであって、ヨークハウジング13の底部13aの軸受保持部13b及びエンドプレート14の軸受保持部14aに支持された軸受23,24により回転可能に支持されている。
図3〜図5に示すように、ロータ21は、前記回転軸22が圧入されることで互いの軸方向の間隔が保持されつつ回転軸22に固定される第1及び第2ロータコア30,40と、各ロータコア30,40の軸方向の間に介在される界磁磁石としての環状磁石50と、整流磁石52とを備える。
図3〜図5に示すように、第1ロータコア30は、略円板状のコアベース31を有し、その略中心位置に貫通孔31aが貫通形成されている。貫通孔31aの軸方向一方側の外周部には、略円筒状のボス部31bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通孔31aとボス部31bとを同時に形成している。なお、ボス部31bの外径は、回転軸22の一側を回転可能に支持する軸受23の外径、即ち、ヨークハウジング13に設けた軸受23を収容固定する軸受保持部13bの内径よりも短く形成されている。
図1に示すように、貫通孔31a(ボス部31b)には回転軸22が圧入されてコアベース31が回転軸22に対して圧着固定される。このとき、ボス部31bが形成されることによって、コアベース31は、回転軸22に対して強固に圧着固定される。そして、このコアベース31が回転軸22に圧着固定されたとき、ボス部31bは、軸受保持部13bに収容固定された軸受23に対して軸方向において離間するように配置されている。
第1ロータコア30のコアベース31の外周面31cには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の爪状磁極32が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、爪状磁極32は、コアベース31の外周部から径方向外側に突出した突出部33と、該突出部33の先端に設けられ軸方向に延びる爪部34とを有する。
爪状磁極32の周方向両端面32a,32bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各爪状磁極32の周方向の角度、即ち周方向両端面32a,32b間の角度は、周方向に隣り合う爪状磁極同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、爪部34の径方向外側面f1は、軸直交方向断面形状が回転軸22の中心軸線Lを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f1に第1補助溝35と、第2補助溝36との2つの溝を有している。第1補助溝35及び第2補助溝36は、径方向外側面f1の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけ周方向にずれた位置に形成されている。第1補助溝35及び第2補助溝36は、軸直交方向断面が略コ字状をなすように形成される。
また、第1ロータコア30のコアベース31には、4個の装着孔37が中心軸線Lを中心とする同心円上に等角度の間隔で貫通形成されている。
図3〜図5に示すように、第2ロータコア40は、第1ロータコア30と同一材質及び同形状となるよう構成される。
第2ロータコア40は、略円板状のコアベース41を有し、その略中心位置に貫通孔41aが貫通形成されている。貫通孔41aの軸方向他方側の外周部には、略円筒状のボス部41bが突出形成されている。本実施形態では、バーリング加工により、貫通孔41aとボス部41bとを同時に形成している。なお、ボス部41bの外径は、回転軸22の一側を回転可能に支持する軸受24の外径、即ち、エンドプレート14に設けた軸受24を収容固定する軸受保持部14aの内径よりも短く形成されている。
貫通孔41a(ボス部41b)には回転軸22が圧入されてコアベース41が回転軸22に対して圧着固定される。このとき、ボス部41bが形成されることによって、コアベース41は、回転軸22に対して強固に圧着固定される。そして、このコアベース41が回転軸22に圧着固定されたとき、ボス部41bは、軸受保持部14aに収容固定された軸受24に対して軸方向において離間するように配置されている。
第2ロータコア40のコアベース41の外周面41cには、等間隔に複数(本実施形態では4つ)の爪状磁極42が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、爪状磁極42は、コアベース41の外周部から径方向外側に突出した突出部43と、該突出部43の先端に設けられ軸方向に延びる爪部44とを有する。
爪状磁極42の周方向両端面42a,42bは、径方向に延びる(軸方向から見て径方向に対して傾斜していない)平坦面となっている。そして、各爪状磁極42の周方向の角度、即ち周方向両端面42a,42b間の角度は、周方向に隣り合う爪状磁極同士の隙間の角度より小さく設定されている。
また、爪部44の径方向外側面f2は、軸直交方向断面形状が回転軸22の中心軸線Lを中心とする同心円形状の円弧面を有し、その径方向外側面f2に第1補助溝45と、第2補助溝46との2つの溝を有している。第1補助溝45及び第2補助溝46は、径方向外側面f2の周方向中心から両側にそれぞれ同角度だけ周方向にずれた位置に形成されている。第1補助溝45及び第2補助溝46は、軸直交方向断面が略コ字状をなすように形成される。
また、第2ロータコア40のコアベース41には、4個の装着孔47が中心軸線Lを中心とする同心円上に等角度の間隔で貫通形成されている。なお、この装着孔47は、センサマグネット62を保持する支持プレート61の突起61cが挿通されることで支持プレート61を装着するために設けられている。
そして、各ロータコア30,40は、その貫通孔31a,41aに回転軸22が圧入されるとともに、各コアベース31,41の軸方向の外側(相反する側)の距離が予め設定された距離となるように回転軸22に対して圧入固定される。この際、第2ロータコア40は、爪状磁極42が周方向に隣り合う他方の第1ロータコア30の爪状磁極32間に配置されるようにして、且つコアベース41とコアベース31との軸方向の間に環状磁石50が配置(挟持)されるようにしてロータコア30に対して組み付けられている。
図4〜図6に示すように、環状磁石50は、円盤状の永久磁石であって、その中央部に貫通孔50aが形成されている。環状磁石50は、その貫通孔50aに円筒状のスリーブ51が挿通されている。スリーブ51は、非磁性体よりなり、本実施形態では回転軸22と同じステンレス製にて形成されている。スリーブ51の外周面と環状磁石50の貫通孔50aの内周面は磁束を通さない硬化性樹脂からなる接着剤にて接着固定される。
環状磁石50の外径は、第1ロータコア30のコアベース31及び第2ロータコア40のコアベース41の外径と一致するように設定されている。従って、環状磁石50の外周面50bが第1ロータコア30のコアベース31の外周面31cと第2ロータコア40のコアベース41の外周面41cと面一となる。
環状磁石50は、第1ロータコア30の爪状磁極32をN極として機能させ、第2ロータコア40の爪状磁極42をS極として機能させるように、軸方向に磁化されている。即ち、本実施形態のロータ21は、界磁磁石としての環状磁石50を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ21は、N極となる4つの爪状磁極32と、S極となる4つの爪状磁極42とが周方向に交互に配置されており、極数が8極(極対数が4個)となる。すなわち、本実施形態では、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ16のティース17aの数が「12」に設定されている。
図4〜図6に示すように、整流磁石52は、背面磁石部53,54と極間磁石部55とを有し、背面磁石部53,54及び極間磁石部55のそれぞれで漏れ磁束を抑えるように磁化された極異方性磁石である。なお、環状磁石50と整流磁石52とは、異なる材料で構成される。具体的には、環状磁石50は、例えば異方性の焼結磁石であり、例えばフェライト磁石、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、NdFeB(ネオジム)系磁石などで構成することが可能である。本実施形態では、フェライト磁石を採用している。また、整流磁石52は、例えばボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)であり、SmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石、NdFeB(ネオジム)系磁石、SmCo(サマリウムコバルト)系磁石、フェライト磁石などで構成することが可能である。本実施形態では、SmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石とSmCo(サマリウムコバルト)系磁石とを用いて射出成形によって成形している。
一方の背面磁石部53は、第1ロータコア30の爪状磁極32(爪部34)の背面34aと、第2ロータコア40のコアベース41の外周面41cとの間に配置される。そして、背面磁石部53は、爪部34の背面34a(内周面)に当接する側がその爪部34と同極のS極に、第2ロータコア40のコアベース41の外周面41cに当接する側がそのコアベース41と同極のN極となるように径方向成分を主として磁化されている。
他方の背面磁石部54は、第2ロータコア40の爪状磁極42(爪部44)の背面44aと、第1ロータコア30のコアベース31の外周面31cとの間に配置される。そして、背面磁石部54は、爪部44の背面44a(内周面)に当接する側がその爪部44と同極のN極に、第1ロータコア30のコアベース31の外周面31cに当接する側がそのコアベース31と同極のS極となるように径方向成分を主として磁化されている。
各背面磁石部53,54は、SmCo(サマリウムコバルト)系磁石材料を用いて構成される。
極間磁石部55は、爪状磁極32と爪状磁極42との周方向の間に配置されている。極間磁石部55は、周方向において爪状磁極32側がN極に、爪状磁極42側がS極となるように周方向成分を主として磁化されている。極間磁石部55をSmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石材料を用いて構成し、
図1に示すように、ロータ21のエンドプレート14側の端面(第2ロータコア40のコアベース41の端面)には、センサマグネット62を保持する支持プレート61が固定されている。なお、支持プレート61は、非磁性体にて形成されている。
図1に示すように、支持プレート61は、円板状のベース部61aを有している。ベース部61aはその中心部に回転軸22を貫通させる貫通孔が形成されている。ベース部61aの第2ロータコア40側の面には、等角度間隔で4個の突起61c(図1では1つのみ図示)がプレス加工にて突出形成されている。各突起61cは、第2ロータコア40のコアベース41に形成された装着孔47にそれぞれ嵌着する。このとき、ベース部61aは、第2ロータコア40のコアベース41の端面と軸方向に当接するとともに、整流磁石52の一部(背面磁石部53及び極間磁石部55の軸方向端面)と軸方向に当接する。
ベース部61aの外周縁部には、円筒壁61bがロータ21とは反対側(エンドプレート14側)に向かって軸方向に延出形成されている。円筒壁61bの外径は、ロータ21の外径と略等しく形成されている。
図1に示すように、円筒壁61bの内周面には、リング形状のセンサマグネット62が設けられている。なお、センサマグネット62は、その径方向外側面が円筒壁61bの内周面に接着剤にて固定されている。このとき、円環状のセンサマグネット62の中心軸が、回転軸22の中心軸線Lと一致するように、センサマグネット62は支持プレート61に対して固定される。このように、センサマグネット62は、ロータ21と一体回転可能に構成されている。
エンドプレート14には、前記センサマグネット62と軸方向に対向するホールICなどの磁気センサ63が設けられている。この磁気センサ63は、センサマグネット62のN極とS極の磁界を感知するとそれぞれHレベルの検出信号とLレベルの検出信号とを前記制御回路Sに出力する。
次に、上記のように構成されたモータ11の作用について説明する。
例えば、車両走行時の運転状態に応じてバルブタイミングを変更する制御が行われる際には、制御回路Sから巻線20に3相の駆動電流が供給され回転磁界が発生される。すると、ロータ21が回転駆動し、バルブタイミング可変装置3によってバルブタイミング(エンジン2のクランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相)が変更される。
ここで、図6に示すように、SmFeN系磁石材料を用いた磁石は、常温では磁石としての性能はSmCo系磁石材料を用いた磁石よりも性能は良いが、高温(例えば120度)では磁石としての性能はSmCo系磁石材料を用いて磁石よりも低下することがわかる。そのため、図7に示すように、例えば整流磁石52をSmFeN系磁石材料で構成した場合には、高温時に磁石としての性能が低下することとなる。このため、本実施形態のロータ21の整流磁石52は、極間磁石部55と背面磁石部53,54とで特性の異なる磁石を用いる構成として、極間磁石部55をSmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石材料を用いて構成し、背面磁石部53,54をSmCo(サマリウムコバルト)系磁石材料を用いて構成している。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)背面磁石部53,54と極間磁石部55を特性の異なる磁石材料を用いて構成することで、特性の異なる磁石のそれぞれの性能は温度変化によって変化する度合いが異なるため、温度変化に広く対応することが可能となる。その結果、温度変化によるロータ21で発生する有効磁束の変動を抑えることが可能となる。
(2)極間磁石部55と背面磁石部53,54は、円環状の一体磁石であり、極間磁石部55と背面磁石部53,54とが特性の異なる磁石材料を用いて構成されるため、環状磁石50と比較して外側に位置する極間磁石部55と背面磁石部53,54について温度変化に広く対応することが可能となる。これにより、温度変化によるロータ21で発生する有効磁束の変動を抑えることが可能となる。
(3)高温時(例えば120度程度)であっても比較的磁石性能の低下しないSmCo系磁石材料を背面磁石部53,54に用いることで、空間内が高温になっても磁石性能の低下が抑えられる。これによって、ロータ21の有効磁束の低下も抑えられる。
(4)SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の中から背面磁石部53,54と極間磁石部55とが異なる様に選ぶことで、単一の磁石で構成した場合と比較して環境温度の変化に対応して温度変化による性能の変化を抑えることが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、環状磁石50をフェライト磁石材料で構成したが、これに限らない。例えば、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料のいずれかを用いた構成やSmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料及びフェライト磁石材料の少なくとも2つ以上を用いた構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、極間磁石部55をSmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石材料を用いて構成し、背面磁石部53,54をSmCo(サマリウムコバルト)系磁石材料を用いて構成したがこれに限らない。例えば、極間磁石部55をSmCo(サマリウムコバルト)系磁石材料を用いて構成し、背面磁石部53,54をSmFeN(サマリウム鉄窒素)系磁石材料を用いて構成してもよい。
この他、上記のように背面磁石部53,54で1種類、極間磁石部55で1種類選択する場合には、以下のような組み合わせを採用することが好ましい。
(例1)極間磁石部55がSmFeN系磁石材料であり、背面磁石部53,54がNdFeB系磁石材料である。
(例2)極間磁石部55がNdFeB系磁石材料であり、背面磁石部53,54がSmFeN系磁石材料である。
(例3)極間磁石部55がSmCo系磁石材料であり、背面磁石部53,54がNdFeB系磁石材料である。
(例4)極間磁石部55がNdFeB系磁石材料であり、背面磁石部53,54がSmCo系磁石材料である。
(例5)極間磁石部55がSmFeN系磁石材料であり、背面磁石部53,54がフェライト磁石材料である。
(例6)極間磁石部55がフェライト磁石材料であり、背面磁石部53,54がSmFeN系磁石材料である。
(例7)極間磁石部55がNdFeB系磁石材料であり、背面磁石部53,54がフェライト磁石材料である。
(例8)極間磁石部55がフェライト磁石材料であり、背面磁石部53,54がNdFeB系磁石材料である。
(例9)極間磁石部55がSmCo系磁石材料であり、背面磁石部53,54がフェライト磁石材料である。
(例10)極間磁石部55がフェライト磁石材料であり、背面磁石部53,54がSmCo系磁石材料である。
・上記実施形態では、極間磁石部55と背面磁石部53,54と環状磁石50とでそれぞれ特性の異なる磁石材料を用いることとしたが、これに限らず、各磁石50,53,54,55のそれぞれで特性の異なる磁石材料を用いる構成を採用してもよい。その例を以下に示す。
図8に示すように、極間磁石部55が形成される位置に射出成形時の第1及び第2ゲート80,81を設定し、第1及び第2ゲート80,81のそれぞれから特性の異なる磁石材料を流し込んで成形する。例えば、第1ゲート80はSmFeN系磁石材料、第2ゲート81はSmCo系磁石材料を流し込む。すると、第1ゲート80が設定された極間磁石部55と、隣り合う背面磁石部53,54の極中央部(破線X1)までがSmFeN系磁石材料で構成され、第2ゲート81が設定された極間磁石部55と、隣り合う背面磁石部53,54の極中央部(破線X1)までがSmCo系磁石材料で構成される。
図9及び図10に示すように、型90内において、第1スプルー91、第1ランナー92及び第1ゲート93を介して、背面磁石部54が形成される位置に磁性材料を流し込み、第2スプルー94、第2ランナー95及び第2ゲート96を介して、背面磁石部53が形成される位置に磁性材料を流し込んで特性の異なる磁石を用いる構成を採用してもよい。より具体的には第1スプルー91、第1ランナー92及び第1ゲート93を介してSmFeN系磁石材料を充填し、第2スプルー94、第2ランナー95及び第2ゲート96を介してSmCo系磁石材料を充填する。すると、背面磁石部54及び極間磁石部55の周方向中央部までがSmFeN系磁石材料で構成され、背面磁石部53及び極間磁石部55の周方向中央部までがSmCo系磁石材料で構成される。
また、図11に示すように、整流磁石52において、軸方向中央位置(破線X2)から軸方向一方側と、該軸方向中央位置(破線X2)から軸方向他方側とで特性の異なる磁石材料を用いる構成を採用してもよい。
また、特性の異なる磁石材料同士を予め混ぜ合わせた状態で整流磁石52を成形する構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、バルブタイミング可変装置3用のモータ11に具体化したが、車両エンジンルーム1内に配置されるモータに具体化してもよい。その一例としては、電子スロットル用モータ、電動ウォータポンプ用モータ、電動オイルポンプ用モータなどが挙げられる。また、エンジンの近くに配置されるラック付近に対して取り付けられる電動パワーステアリング用モータに具体化してもよい。
・上記実施形態では、エンジンルーム1内に設けられるモータ11に具体化したが、これに限らない。例えば、エンジンを有しない車両(例えば電気自動車や燃料電池自動車など)であっても車両を駆動させる駆動源(モータ等)に関与する発熱体(駆動源自身やその周辺の部材)が収容される空間に設けられるモータに具体化してもよい。電気自動車の一例としては駆動源であるメインモータが収容されるモータルームであり、燃料電池自動車であればモータが収容される空間や燃料電池が収容される空間などが挙げられる。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
1…車両エンジンルーム(空間)、2…エンジン(発熱体及び駆動源)、11…モータ、16…ステータ、17…ステータコア、20…巻線、21…ロータ、30…第1ロータコア、31…コアベース、32…爪状磁極、40…第2ロータコア、41…コアベース、42…爪状磁極、50…環状磁石(界磁磁石)、52…整流磁石(一体磁石)、53,54…背面磁石部(背面磁石)、55…極間磁石部(極間磁石)。

Claims (6)

  1. ステータコア及び巻線を有するステータと、
    それぞれ略円板状のコアベースの外周部に周方向に複数の爪状磁極が形成される第1及び第2ロータコア、及び該第1及び第2ロータコアに軸方向に挟まれてそれらの爪状磁極を互いに異なる磁極として機能させる界磁磁石を有するロータと、
    を有し、
    車両の駆動源に関与する発熱体が収納される空間内に設けられるモータであって、
    前記ロータは、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石と、前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石とを備え、
    前記極間磁石と前記背面磁石は、円環状の一体磁石であり、
    前記一体磁石は、特性の異なる磁石材料を2つ以上用いて構成されており、
    前記一体磁石における特性の異なる磁石材料の境界位置は、前記背面磁石における極中央部、または、前記一体磁石における軸方向中央位置であることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    記極間磁石と前記背面磁石とが特性の異なる磁石材料を用いて構成されることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記極間磁石及び前記背面磁石の少なくとも一方は、SmCo系磁石材料を含むことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記極間磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の群から1つ選ばれ、
    前記背面磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の群から前記極間磁石とは異なるものが1つ選ばれることを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記一体磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の内の2種類以上を用いて射出成形又は圧縮成形されることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1〜4の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記一体磁石は、SmFeN系磁石材料、NdFeB系磁石材料、SmCo系磁石材料、フェライト磁石材料の内の2種類以上用いて2色成形されることを特徴とするモータ。
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