JP2005124368A - モータの回転子 - Google Patents
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Abstract
【課題】S極とN極の変わり目を明確にし、回転子の回転位置を正確に検出することができるモータの回転子を提供する。
【解決手段】ブラシレスDCモータの回転子10において、S極の磁石部とN極の磁石部との間に溝部16をそれぞれ設け、回転子10の回転位置を磁気によるホールIC12で検出するものであり、S極の磁石部とN極の磁石部とはプラスチックマグネットにより一体成形された後に着磁されている。
【選択図】 図1
【解決手段】ブラシレスDCモータの回転子10において、S極の磁石部とN極の磁石部との間に溝部16をそれぞれ設け、回転子10の回転位置を磁気によるホールIC12で検出するものであり、S極の磁石部とN極の磁石部とはプラスチックマグネットにより一体成形された後に着磁されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ブラシレスDCモータなどのモータにおける回転子に関するものである。
従来より、ブラシレスDCモータなどのモータの回転子は、図9に示すようにプラスチックマグネットを一体成形して、その後にS極とN極に着磁を行って、回転子100を形成している(特許文献1)。
特開平6−178477号公報
ブラシレスDCモータの回転を制御する場合には、回転子100の回転位置を検出する必要がある。そのため、図9に示すように、回転子100の外方に3個のホールIC102を配置して、回転子100のS極とN極の位置を磁気により検出している。
しかしながら、3個のホールIC102でS極とN極の磁力波形を検出した場合に、ホールIC102のヒステリシスや着磁状態により、S極とN極の変わり目が曖昧になり、このため回転子100の回転位置の検出が不明確になり、結果的に位置検出信号の電流波形が乱れて、ブラシレスDCモータの制御に悪影響を及ぼしたり、効率が悪くなるという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、S極とN極の変わり目を明確にし、回転子の回転位置を正確に検出することができるモータの回転子を提供するものである。
請求項1に係る発明は、S極の磁石部とN極の磁石部とを交互に配したモータの回転子において、前記S極の磁石部と前記N極の磁石部との間、及び、前記N極の磁石部と前記S極の磁石部との間に溝部をそれぞれ設け、前記回転子の回転位置を磁気による位置検出素子で検出することを特徴とするモータの回転子である。
請求項2に係る発明は、前記モータがブラシレスDCモータであることを特徴とする請求項1記載のモータの回転子である。
請求項3に係る発明は、前記複数の溝部を前記回転子の側部の縁部に設け、前記位置検出素子を前記溝部の近傍に設けることを特徴とする請求項1記載のモータの回転子である。
請求項4に係る発明は、前記S極の磁石部と前記N極の磁石部とは、プラスチックマグネットにより一体成形された後に着磁されていることを特徴とする請求項1記載のモータの回転子である。
請求項5に係る発明は、前記S極の磁石部と前記N極の磁石部とは、焼結体により形成された後に着磁されていることを特徴とする請求項1記載のモータの回転子である。
請求項1に係る発明のモータの回転子は、S極の磁石部とN極の磁石部との間に溝部が設けられているため、S極とN極の境目が明確になり、磁気による位置検出素子で回転子の回転位置を正確に検出することができる。
請求項2に係る発明のモータの回転子であると、モータがブラシレスDCモータであるため、位置検出素子によって検出した回転子の回転位置により、ブラシレスDCモータの回転を正確に制御することができる。
請求項3に係る発明のモータの回転子であると、複数の溝部を回転子の側部の縁部に設け、この近傍に位置検出素子を設けることにより、回転子の回転位置を正確に検出できると共に、縁部以外の部分では溝部が設けられていないため、回転トルクに影響を与えることがない。
請求項4に係る発明のモータの回転子であると、プラスチックマグネットにより一体成形された後に磁石部が着磁されるため、着磁を容易に行え、また、溝部も容易に形成することができる。
請求項5に係る発明のモータの回転子であると、磁石部が焼結体により形成されることにより、着磁を行うことができ、また、溝部を容易に形成することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の回転子10について図1から図5に基づいて説明する。
以下、本発明の第1の実施形態の回転子10について図1から図5に基づいて説明する。
本実施形態の回転子10は、ブラシレスDCモータ(以下、単にモータという)の回転子であって、3個のホールIC12によって回転子10の回転位置を検出し、その検出した磁気波形に基づいてホールIC12がモータ駆動装置に位置検出信号を送り、モータ駆動装置はその位置検出信号に基づいてモータをPWM回路及びインバータ回路を介して回転制御する。
(1)回転子10の製造方法
回転子10の製造方法は、下記の通りである。
回転子10の製造方法は、下記の通りである。
まず、プラスチックマグネットにより円筒状の回転子本体11を一体成形する。この回転子本体11を一体成形する時に、回転子本体11の側部の縁部に溝部16を図2に示すように8個等角度毎に形成する。この溝部16は、縁部のみに軸方向に沿って形成されている。なお、溝部16は、図2及び図3に示すように、矩形の形状である。
次に、回転軸14を軸方向に回転子本体11に圧入嵌合して固定する。
次に、上記のように形成した回転子10に対し、溝部16を境目として、S極とN極をそれぞれ着磁して磁石部18を形成する。
このように製造された回転子10であると、図1に示すように、軸方向におけるA部が、3個のホールIC12により回転位置を検出するためのセンシング部となり、それ以外のB部がトルクを発生させるパワー部となる。なお、3個のホールIC12は、図1に示すように各溝部16に対応する位置に配するか、または、等間隔に配する。
(2)溝部16の働き
上記の溝部16の働きについて説明する。
上記の溝部16の働きについて説明する。
回転子10をブラシレスDCモータの固定子の内周側に取り付けて回転させ、3個のホールIC12でその磁気波形を観測すると、図4に示すようになる。
図4に示すように、B部のパワー部においては、磁力波形が正弦波の形状となる。一方、A部のセンシング部では、S極とN極との間に溝部が形成されているため、この溝部16の部分だけ磁力がホールIC12によって測定されず、S極とN極との間の磁力波形の変わり目が明確に観測することができる。
そのため、このブラシレスDCモータを正確に制御することができる。
特に、このモータを定速で回転するファンモータに使用した場合には、進角信号LAで溝部16の磁力波形の補正が可能となる。すなわち、位置検出信号に基づいて、位相角を調整する場合に、その位相角を調整するための進角信号LAを用いて補正を行うときに、変わり目が明確であるために、測定する磁力波形の正確に補正できる。そのため、ファンモータのように一定の回転数で回転するモータに好適である。
また、溝部16は、回転子10の側部の縁部のみにしか形成されていないため、B部のパワー部を大きくとることができ、回転トルクが減少しない。
(3)変更例
図5は、磁力波形の変更例であって、図4では正弦波であったが、図5においては磁力波形が矩形波である場合を示している。
図5は、磁力波形の変更例であって、図4では正弦波であったが、図5においては磁力波形が矩形波である場合を示している。
この場合であっても、S極とN極との間の部分が溝部16によって明確に変わり目を識別することができるため、モータの回転を正確に制御することができる。
(第2の実施形態)
以下、図6及び図7に基づいて、回転子10の第2の実施形態について説明する。
以下、図6及び図7に基づいて、回転子10の第2の実施形態について説明する。
本実施形態と第1の実施形態の異なる点は、溝部16の形状にある。第1の実施形態では溝部16は矩形に形成されていたが、第2の実施形態では図6及び図7に示すように曲線状に溝部16が形成されている。
このような曲線形状の溝部16であってもS極とN極とを明確に区別することができる。
このような曲線状の溝部16を用いる回転子10としては、焼結体によって構成された回転子に好適である。
(第3の実施形態)
図8に基づいて第3の実施形態の回転子10について説明する。
図8に基づいて第3の実施形態の回転子10について説明する。
第1の実施形態及び第2の実施形態の回転子10では、溝部16は回転子10の側部の縁部、特に外周部分にのみ形成したが、これに代えて第3の実施形態ではこの溝部16の深さを深くし、より明確にS極とN極との間の磁石部18の区別を明確にしたものである。
このように溝部16を深くすることにより、より正確にS極とN極との変わり目を明確にすることができる。
(変更例1)
第2の実施形態では径方向及び軸方向共に曲線状であったが、これに代えて、径方向または軸方向のみ曲線状で一方の方向は矩形状であってもよい。
第2の実施形態では径方向及び軸方向共に曲線状であったが、これに代えて、径方向または軸方向のみ曲線状で一方の方向は矩形状であってもよい。
(変更例2)
上記実施形態では、ブラシレスDCモータの回転子として説明したが、これ以外に回転子として磁石を必要とするモータであれば、本発明の構成を適用することができる。
上記実施形態では、ブラシレスDCモータの回転子として説明したが、これ以外に回転子として磁石を必要とするモータであれば、本発明の構成を適用することができる。
本発明のモータの回転子は、ブラシレスDCモータなどに適用でき、このブラシレスDCモータはファンモータなどに好適である。
10 回転子
12 ホールIC
14 回転軸
16 溝部
12 ホールIC
14 回転軸
16 溝部
Claims (5)
- S極の磁石部とN極の磁石部とを交互に配したモータの回転子において、
前記S極の磁石部と前記N極の磁石部との間、及び、前記N極の磁石部と前記S極の磁石部との間に溝部をそれぞれ設け、
前記回転子の回転位置を磁気による位置検出素子で検出する
ことを特徴とするモータの回転子。 - 前記モータがブラシレスDCモータである
ことを特徴とする請求項1記載のモータの回転子。 - 前記複数の溝部を前記回転子の側部の縁部に設け、
前記位置検出素子を前記溝部の近傍に設ける
ことを特徴とする請求項1記載のモータの回転子。 - 前記S極の磁石部と前記N極の磁石部とは、プラスチックマグネットにより一体成形された後に着磁されている
ことを特徴とする請求項1記載のモータの回転子。 - 前記S極の磁石部と前記N極の磁石部とは、焼結体により形成された後に着磁されている
ことを特徴とする請求項1記載のモータの回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003359834A JP2005124368A (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | モータの回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003359834A JP2005124368A (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | モータの回転子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005124368A true JP2005124368A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34615929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003359834A Pending JP2005124368A (ja) | 2003-10-20 | 2003-10-20 | モータの回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005124368A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9130441B2 (en) | 2011-02-01 | 2015-09-08 | Nidec Techno Motor Holdings Corporation | Brushless DC motor |
JP2017046577A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | アスモ株式会社 | モータユニット |
-
2003
- 2003-10-20 JP JP2003359834A patent/JP2005124368A/ja active Pending
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