JP3490783B2 - 磁気センサ及びそれを用いたモータ - Google Patents

磁気センサ及びそれを用いたモータ

Info

Publication number
JP3490783B2
JP3490783B2 JP25336394A JP25336394A JP3490783B2 JP 3490783 B2 JP3490783 B2 JP 3490783B2 JP 25336394 A JP25336394 A JP 25336394A JP 25336394 A JP25336394 A JP 25336394A JP 3490783 B2 JP3490783 B2 JP 3490783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
hall
motor
detection signal
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25336394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08126380A (ja
Inventor
俊明 村上
Original Assignee
日本電産シバウラ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電産シバウラ株式会社 filed Critical 日本電産シバウラ株式会社
Priority to JP25336394A priority Critical patent/JP3490783B2/ja
Publication of JPH08126380A publication Critical patent/JPH08126380A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3490783B2 publication Critical patent/JP3490783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気センサ、特にモー
タの回転位置を検出するために例としてホール素子など
によって実現される磁気センサ、及び該磁気センサを用
いたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、従来技術のモータ1におい
て、回転子5の回転方向に沿う基準位置P1に関して、
後述するホールICH1、H2、H3の位相シフト量θを
0°とした場合で回転子5が時計回り方向(以下、CW
方向)に回転する場合の断面図であり、図21は図20
のモータ1で回転子5が反時計回り方向(以下、CCW
方向)に回転する場合の断面図であり、図22は前記モ
ータ1において、回転子5の回転方向に沿う基準位置P
1に関して、前記ホールICH1、H2、H3の位相シフ
ト量θが0°でない場合で回転子5がCW方向に回転す
るときの断面図であり、図23は図22のモータ1で回
転子5が前記CCW方向に回転する場合の断面図であ
る。
【0003】以下に、図20〜図23を参照して、前記
モータ1の構成及び位相シフト量θについて説明する。
【0004】モータ1は、ステータコア2に複数のステ
ータコイル3が周方向に配列された構成の固定子4と、
4極の永久磁石からなる回転子5とを備えている。各ス
テータコイル3に回転磁界が生じるように通電すること
により、回転子5が各図の時計回り方向(以下、CW方
向)、或いは反時計回り方向(以下、CCW方向)に回
転駆動される。また、このモータ1の回転に伴う回転子
5の位置を検出するために、本従来技術では、3個のホ
ールICH1、H2、H3が相互に120°の機械角を等
間隔に隔てて配置されている。ホールICH1、H2、H
3は、図示しない合成樹脂製のホルダによってステータ
コア2の内周側においてステータコア2と電気的に絶縁
されて保持されている。各ホールICH1、H2、H3
は、磁気センサよりなるホール素子と、アンプを組合わ
せたものをいう。
【0005】さらに、前記回転子5の回転と共に回転す
る回転磁界をホールICH1、H2、H3で検出するため
に、前記ステータコア2と回転子5との間であって、前
記ホールICH1、H2、H3の近傍に永久磁石などから
なる磁性リング6が配置されている。この磁性リング6
は例として4極の極数を有しており、周方向に沿って配
列されている4つの磁極域7、8、9,10において、
半径方向にN極とS極とが交互に逆方向に着磁されてい
る。
【0006】図20及び図21のモータ1は、モータ1
におけるホールICH1の設置位置を、予め定める回転方
向に関する基準位置P1と一致させ、他のホールICH
2、H3の設置位置を前述したようにホールICH1と等
間隔に、且つ相互に等間隔に設定している。
【0007】一方、モータ1を使用するに際して、所定
の使用環境におけるモータの特性の向上を図り、或いは
モータが発生する騒音を抑制するために、モータにおけ
るホールICH1、H2、H3の設置位置を、図22及び
図23に示すように前記基準位置P1に関して所定の位
相シフト角θだけ、モータにおける機械角としてずらす
場合がある。
【0008】図8及び図10は本従来技術及び後述する
実施例におけるモータのCW方向及びCCW方向への回
転時の検出信号h1の波形例を示す波形図である。図8
及び図10は、以下に説明される従来技術におけると共
に、後述される実施例においても参照される。以下、図
8、図10及び図20を参照して、モータ1のCW方向
への動作について説明する。モータ1を回転駆動すると
き、固定子4の複数のステータコイル3に前記CW方向
に沿って順次的に通電される。各ホールICH1、H2、
H3は、ホールICH1、H2、H3が臨む回転子5の各
磁極域6〜9からの磁界をそれぞれ検出し、それぞれパ
ルス状の検出信号h1、h2、h3を出力する。検出信
号h1の波形例を図8(1)に示す。
【0009】検出信号h1に即して、これらの検出信号
h1、h2、h3について更に詳細に説明する。モータ
1において、磁性リング6が回転子5と共に前記CW方
向に回転する場合、例としてホールICH1は、図20に
示される磁極域7のN極が前記基準位置P1に一致して
いるホールICH1に到達したとき図8(1)に示すよう
に時刻t1で信号レベルが立ち上がり、磁極域7が通過
して磁極域8のS極が前記ホールICH1に到達したとき
時刻t2で信号レベルが立ち下がる検出信号h1を出力
する。他のホールICH2、H3についても同様に、磁性
リング6のN極がホールICHHに対向する位置にそれぞ
れ到達したときに信号レベルが立ち上がる検出信号h
2、h3が出力される。
【0010】つぎに、図21を参照して、モータ1が前
記CCW方向に回転する場合の動作について説明する。
モータ1をCCW方向に回転駆動するとき、固定子4の
複数のステータコイル3に前記CCW方向に沿って順次
的に通電される。各ホールICH1、H2、H3は、ホー
ルICH1、H2、H3が臨む回転子5の各磁極域6〜9
からの磁界をそれぞれ検出し、前述したようにそれぞれ
パルス状の検出信号h1、h2、h3を出力する。この
ときの検出信号h1の波形例を図10(1)に示す。
【0011】検出信号h1に即して、これらの検出信号
h1、h2、h3について更に詳細に説明する。モータ
1において、磁性リング6が回転子5と共に前記CCW
方向に回転する場合、例としてホールICH1は図21に
示される磁極域10のN極に対向したとき図10(1)
に示すように時刻t1で信号レベルが立ち上がり、磁極
域10が通過して磁極域9のS極に対向したとき時刻t
2で信号レベルが立ち下がる検出信号h1を出力する。
他のホールICH2、H3についても同様にして検出信号
h2、h3が出力される。
【0012】このようにして、各ホールICH1、H2、
H3からの各検出信号h1、h2、h3のレベル変化及
び該レベル変化の順序に基づいて、モータ1の回転子4
の回転方向と回転位置とを判別することができる。即
ち、前記図8(1)或いは図10(1)に示されるよう
なパルス状の検出信号h1、h2、h3が、検出信号h
1、h2、h3の順に位相がずれていれば、モータ1は
前記CW方向に回転していることになる。一方、検出信
号h1、h2、h3が、検出信号h3、h2、h1の順
に位相がずれていれば、モータ1は前記CCW方向に回
転していることになる。また、ホールICH1、H2、H
3のいずれから、どのような位相の検出信号h1、h
2、h3がそれぞれ出力されているかを検知することに
よって、回転子4の磁極がホールICH1、H2、H3の
いずれに対して、どのような位置関係にあるかを識別す
ることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一方、前述したように
モータを使用するに際して、モータにおけるホールICH
1、H2、H3の設置位置を、図22及び図23に示す
ように前記基準位置P1に関して所定の位相シフト角θ
だけ、モータにおける機械角としてずらしたモータ1a
の場合、前記図8、図10、及び図22を参照して、回
転子4の前記CW方向への回転に伴う前記検出信号h
1、h2、h3に関して以下に説明する。
【0014】モータ1aを回転駆動するとき、固定子4
の複数のステータコイル3に前記CW方向に沿って順次
的に通電される。各ホールICH1、H2、H3は、ホー
ルICH1、H2、H3が臨む回転子5の各磁極域6〜
9からの磁界をそれぞれ検出し、それぞれパルス状の検
出信号h1、h2、h3を出力する。検出信号h1の波
形例を図8(2)に示す。検出信号h1に即して、これ
らの検出信号h1、h2、h3について更に詳細に説明
する。
【0015】モータ1aにおいて、磁性リング6が回転
子5と共に前記CW方向に回転する場合、例としてホー
ルICH1は、図22に示される磁極域7のN極が前記基
準位置P1から機械角度θ°ずれて配置されているホー
ルICH1に到達したとき図8(2)に示すように時刻t
3で信号レベルが立ち上がり、磁極域7が通過して磁極
域8のS極が前記ホールICH1に到達したとき時刻t4
で信号レベルが立ち下がる検出信号h1を出力する。他
のホールICH2、H3についても同様に、磁性リング6
のN極がホールICHHに対向する位置に到達したときに
信号レベルが立ち上がる検出信号h2、h3が出力され
る。
【0016】つぎに、図23を参照して、モータ1aが
前記CCW方向に回転する場合の動作について説明す
る。モータ1aをCCW方向に回転駆動するとき、固定
子4の複数のステータコイル3に前記CCW方向に沿っ
て順次的に通電される。各ホールICH1、H2、H3
は、ホールICH1、H2、H3が臨む回転子5の各磁極
域6〜9からの磁界をそれぞれ検出し、前述したように
それぞれパルス状の検出信号h1、h2、h3を出力す
る。このときの検出信号h1の波形例を図10(2)に
示す。
【0017】検出信号h1に即して、これらの検出信号
h1、h2、h3について更に詳細に説明する。モータ
1aにおいて、磁性リング6が回転子5と共に前記CC
W方向に回転する場合、例としてホールICH1は図23
に示される磁極域10のN極に対向したとき図10
(2)に示すように時刻t5で信号レベルが立ち上が
り、磁極域10が通過して磁極域9のS極に対向したと
き時刻t6で信号レベルが立ち下がる検出信号h1を出
力する。他のホールICH2、H3についても同様にして
検出信号h2、h3が出力される。
【0018】ここで、図8(2)及び図10(2)の波
形図から理解されるように、ホールICH1の設置位置
が、前記基準位置P1に関して、機械角θ(≠0°)ず
れているモータ1aにおいて、以下に説明する問題点が
発生する。回転方向が前記CW方向及びCCW方向に切
り替えられる場合、回転方向が前記CW方向の場合、ホ
ールICH1から出力される検出信号h1の位相がθ°遅
れ、回転方向がCCW方向の場合、ホールICH1から出
力される検出信号h1の位相がθ°進むことになる。従
って、モータ1aの回転方向がCW方向とCCW方向と
で検出信号h1の位相が電気角で相互に2θ°異なるこ
とになり、この検出信号h1に基づくモータ1aの回転
速度の制御、或いは回転量の制御の精度が低下し、モー
タ1aの特性を回転方向に依存せずに均等にすることが
できない。
【0019】このような問題点を解消しようとする他の
従来技術では、ホールICの数を増大したり、或いはこれ
に対応してモータの制御用のICを増大したり、前記回転
方向に依存する位相のずれを、マイクロコンピュータな
どによる信号処理で解消するようにしている。このよう
な他の従来技術では、ホールICやICなどの部品点数が増
大し、また配線が複雑になり、構成が大型化し複雑にな
っていた。また、マイクロコンピュータを用いる場合も
構成が大型化し複雑になり、更にコストが増大するとい
う問題点を生じている。
【0020】請求項1の発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、簡便な構成で任意の位相シフトと、磁界の
検出精度を向上できるホールICを提供することであり、
請求項2の発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
簡便な構成で高精度な回転制御が実現され、かつ特性を
向上できるモータを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のホール
ICは、予め定める双方向に移動する移動磁界からの磁束
が流入し、移動磁界の検出に対応して検出信号を出力す
る磁気検出素子と、該磁気検出素子に基端部がそれぞれ
磁気的に結合されて配置され、磁気検出素子から出力さ
れる該検出信号に関する予め定める位相シフト量θに基
づく角度nθ(nは自然数)に対応する長さだけ、該移
動磁界の移動方向に沿って先端部が距離を隔てている磁
性材料からなる複数の磁気回路片とを備えており、その
ことによって上記目的を達成することができる。
【0022】請求項2の発明のモータは、極数2n(n
は自然数)を有し、m相の駆動信号で駆動される回転子
及び固定子と、該回転子を回転させるために双方向に回
転する移動磁界を検出する複数のホールICであって、該
移動磁界からの磁束が流入し、移動磁界の検出に対応し
て検出信号を出力する磁気検出素子と、該磁気検出素子
に基端部がそれぞれ磁気的に結合されて配置され、該磁
気検出素子から出力される該検出信号に関する予め定め
る位相シフト量θに基づく角度nθに対応する長さだ
け、該回転する移動の移動方向に沿って先端部が距離を
隔てている磁性材料からなる複数の磁気回路片とをそれ
ぞれ含む複数の磁気センサとを備えており、そのことに
よって上記目的を達成することができる。
【0023】
【作用】請求項1の発明に従えば、磁気センサによって
予め定める双方向の一方向に移動する移動磁界を検出し
ようとする際、移動磁界からの磁束が、最初に前記少な
くとも一対の磁気回路片の内の一つの磁気回路片の先端
部から流入する場合、この磁束は磁気検出素子を経て他
の磁気回路片から流出する。つぎに、移動磁界からの磁
束は、他の磁気回路片の先端部から流入し、磁気検出素
子を経て前記一つの磁気回路片から流出する。このよう
にして少なくとも一対の磁気回路片と磁気検出素子とは
磁気回路を形成する。磁気検出素子が移動磁界を検出す
ると、磁気検出素子は検出信号を出力する。
【0024】このとき、移動磁界からの磁束が前記一つ
の磁気回路片から流入することにより磁気検出素子から
出力される検出信号と、該磁束が前記他の磁気回路片か
ら流入することにより磁気検出素子から出力される検出
信号とは、前記検出信号に関する予め定める位相シフト
量θに基づく角度nθ(nは自然数)に対応する前記各
磁気回路片の先端部の距離に対応する期間だけずれてい
る。従って、移動磁界からの磁束が前記一つの磁気回路
片から流入することによって磁気検出素子から検出信号
が出力されるタイミングと、該磁束が前記他の磁気回路
片から流入することによって磁気検出素子から検出信号
が出力されるタイミングとは、前記各磁気回路片の先端
部の距離に対応する前記予め定める位相シフト量θだけ
ずれている。
【0025】従って、本発明の磁気センサで移動磁界を
検出するに際して、検出信号に求められる位相シフト量
θを簡便な構成で容易に実現することができる。
【0026】更に、磁気センサによって前記双方向の他
方向に移動する移動磁界を検出しようとする際、他方向
に移動する移動磁界からの磁束は、最初に前記一つの磁
気回路片の先端部から流入し、磁気検出素子を経て前記
他の磁気回路片から流出する。つぎに、移動磁界からの
磁束は、他の磁気回路片の先端部から流入し、磁気検出
素子を経て前記一つの磁気回路片から流出する。以下、
前述したようにして磁気センサによって前記他方向に移
動する移動磁界が検出され、前述したような位相シフト
量θだけタイミングがずれた検出信号がそれぞれ出力さ
れる。
【0027】このとき、移動磁界が一つの移動方向、或
いは他の移動方向に移動する際に、いずれの移動方向で
あっても、移動磁界からの磁束は、最初に前記一つの磁
気回路片から流入し、つぎに前記他の磁気回路片から流
入する。従って、磁気センサから出力される検出信号
は、移動磁界がいずれの方向に移動する場合でも、各場
合の検出信号の位相のずれの方向及びずれ量は同一にな
る。これにより、従来技術で説明したように、磁界の移
動方向によって検出信号のずれの方向及びずれ量が異な
る事態の発生が防止され、簡便な構成で任意の位相シフ
トと、磁界の検出精度を向上できる磁気センサが実現さ
れる。
【0028】請求項2の発明に従うモータは、極数2n
(nは自然数)を有し、m相の駆動信号で駆動される回
転子及び固定子と磁気センサとを備えている。磁気セン
サによって予め定める双方向の一方向に回転する移動磁
界を検出しようとする際、前記請求項1の発明に関して
説明したように、少なくとも一対の磁気回路片と磁気検
出素子とは磁気回路を形成する。また、回転する移動磁
界からの磁束が前記一つの磁気回路片から流入すること
により磁気検出素子から出力される検出信号と、該磁束
が前記他の磁気回路片から流入することにより磁気検出
素子から出力される検出信号とは、前記検出信号に関す
る予め定める位相シフト量θに基づく角度nθ(nは自
然数)に対応する前記各磁気回路片の先端部の距離に対
応する期間だけずれている。従って、移動磁界からの磁
束が前記一つの磁気回路片から流入することによって磁
気検出素子から検出信号が出力されるタイミングと、該
磁束が前記他の磁気回路片から流入することによって磁
気検出素子から検出信号が出力されるタイミングとは、
前記各磁気回路片の先端部の距離に対応する前記予め定
める位相シフト量θだけずれている。
【0029】従って、本発明のモータに備えられる磁気
センサで移動磁界を検出するに際して、検出信号に求め
られる位相シフト量θを簡便な構成で容易に実現するこ
とができる。
【0030】更に、磁気センサによって前記双方向の他
方向に移動する移動磁界を検出しようとする際、他方向
に回転する移動磁界からの磁束は、最初に前記一つの磁
気回路片の先端部から流入し、磁気検出素子を経て前記
他の磁気回路片から流出する。つぎに、移動磁界からの
磁束は、他の磁気回路片の先端部から流入し、磁気検出
素子を経て前記一つの磁気回路片から流出する。以下、
前述したようにして磁気センサによって前記他方向に回
転する移動磁界が検出され、前述したような位相シフト
量θだけタイミングがずれた検出信号がそれぞれ出力さ
れる。
【0031】このとき、移動磁界が一つの回転方向、或
いは他の回転方向に移動する際に、いずれの回転方向で
あっても、移動磁界からの磁束は、最初に前記一つの磁
気回路片から流入し、つぎに前記他の磁気回路片から流
入する。従って、磁気センサから出力される検出信号
は、移動磁界がいずれの方向に回転する場合でも、各場
合の検出信号の位相のずれの方向及びずれ量は同一にな
る。これにより、従来技術で説明したように、回転子に
よる回転磁界の回転方向によって検出信号のずれの方向
及びずれ量が異なる事態の発生が防止され、簡便な構成
で任意の位相シフトと、回転磁界の検出精度を向上でき
る。
【0032】従って、簡便な構成で回転子の高精度な回
転制御が実現される。かつモータの使用環境に伴って、
モータにおける磁気センサの設置位置を回転方向に関す
る基準位置に関して所定の角度だけずらした場合、モー
タを双方向に回転しても磁気センサから出力される検出
信号における位相シフト量の方向及び量が同一になるの
で、モータの特性を向上できる。
【0033】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に従うモータ11
の磁気リング付近の斜視図であり、図2はモータ11の
縦断面図であり、図3はモータ11の横断面図であり、
図4はホールIC付近の断面図であり、図5はホールIC付
近の他の構成例の断面図であり、図6は前記磁気リング
付近の断面図である。以下、図1〜図6を参照して、本
実施例のモータ11の構成について説明する。本実施例
は、例として4極であって、3相の駆動信号によって駆
動されるDCブラシレスモータに関して説明されるが、
他の種類のモータに関しても、本発明は容易に実施され
る。
【0034】本実施例のモータ11の固定子12は、円
環状のステータコア13に複数のコイル14がステータ
コア13の周方向に配列された構成を有する。この固定
子12は、回転子15を外囲する。回転子15は、回転
軸16に円筒状の永久磁石17が同心に固定された構成
を有し、永久磁石17には例として4極の磁極が周方向
に着磁される。これらの固定子12及び回転子15を外
囲してハウジング18が設けられる。前記回転子15の
極数は2n(nは自然数)のいずれであってもよい。前
記ステータコア13の半径方向内方側の端部付近には、
このモータ11の回転子15の回転に伴う回転磁界を検
出するために、前記回転子15の各磁極を検出する3つ
のホールICH1、H2、H3が回転子15に臨んで配置
されている。このホールICH1、H2、H3は、前記し
たように磁気センサであるホール素子と、アンプを有し
ている。
【0035】さらに、前記回転子15の回転と共に回転
する回転磁界をホールICH1、H2、H3で検出するた
めに、前記ステータコア13と回転子15との間であっ
て、前記ホールICH1、H2、H3の近傍に永久磁石な
どから円環状の磁性リング24が配置されている。磁性
リング24の構成の詳細は後述される。
【0036】図3に示されるように、ホールICH1はホ
ール素子a1と、ホール素子a1の相互に反対側の一対
の磁束流入端に基端部がそれぞれ磁気的に結合された磁
性材料からなる磁気回路片である継鉄b1、c1とを備
えている。他のホールICH2、H3もホールICH1と同
様な構成を有し、ホール素子a2、a3と継鉄b2、c
2;b3、c3とをそれぞれ備えている。
【0037】本実施例において、図3に示されるよう
に、モータ11におけるホールICH1のホール素子a1
の設置位置は、予め定める回転方向に関する基準位置P
1と一致し、他のホールICH2、H3のホール素子a
2、a3の設置位置は、ホール素子a1と等間隔であ
り、且つ相互に120°の機械角を等間隔に隔てて配置
されている。また、従来技術の項で説明したように、モ
ータ11を使用するに際して、所定の使用環境における
モータ11の特性の向上を図り、或いはモータ11が発
生する騒音を抑制するために、モータ11における前記
回転磁界の検出のタイミングを、前記基準位置P1で回
転磁界を検出するタイミングに関して所定の位相シフト
角θ(例として15°)だけずらす場合がある。
【0038】このような検出信号の位相をずらすための
本実施例の構成例をホールICH1を例として以下に説明
する。本実施例において、ホールICH1の継鉄b1、c
1の各先端部d1、e1の位置を、図3に示すように、
ホール素子H1を中心として、CW方向及びCCW方向
に機械角θずつ間隔をあけた位置に設定する。従って、
前記先端部d1、e1は相互に機械角2θ(例として3
0°)だけ間隔をあけた配置となる。他のホールICH
2、H3に関しても同様な配置に定められる。即ち、ホ
ールICH2に関して、ホール素子a2を中心にして各継
鉄b2、c2の各先端部d2、e2は相互に機械角2θ
だけ間隔をあけるように設定されている。ホールICH3
に関して、ホール素子a3を中心にして各継鉄b3、c
3の各先端部d3、e3は相互に機械角2θだけ間隔を
あけるように設定されている。以下、ホールICH1、H
2、H3のホール素子、継鉄及び各継鉄の先端部を示す
参照符号を総称して符号a;b、c;d、eでそれぞれ
示す場合がある。
【0039】本実施例において、前記回転磁界の検出の
タイミングを、前記基準位置P1で回転磁界を検出する
タイミングに関して所定の位相シフト角θだけずらすた
めに必要なのは、各ホールICH1、H2、H3の継鉄
b、cの先端部d、eの間の間隔であり、各ホール素子
aの基準位置P1に関する位置は任意の位置であってよ
い。これは、本実施例において回転磁界の検出は、回転
磁界からの磁束が各継鉄b、cの先端部d、eから流入
することによって該磁束がホール素子Hによって検出さ
れることによって行われるのであり、回転磁界がホール
素子Hによって直接検出されるのではないからである。
従って、ホール素子Hの位置は、前記回転磁界からの磁
気的影響を実質的に受けない限り任意の位置であってよ
いことになる。即ち、前述した本実施例における各ホー
ル素子aの基準位置P1に関する配置位置はたんなる一
例であり、本発明のホールIC及びモータの構成は、この
配置位置に限定されるものではない。
【0040】以下に、各ホールICH1、H2、H3のモ
ータ11における取り付け構造について、ホールICH1
を例として図1、図2及び図4を参照して説明する。ホ
ールICH1のホール素子a1は、図4に示されるように
配線基板20に直接固定されて取り付けられる。ホール
素子H1の接続端子21は配線基板20上に印刷された
回路配線に接続されている。配線基板20は電気絶縁性
材料から形成されており磁束が透過する。従って、本実
施例においてホールICH1の一方の継鉄b1はホール素
子a1の前記磁束流入端に磁気的に結合する位置に固定
され、他方の継鉄c1は配線基板20のホール素子H1
と反対側で、ホール素子a1の他方の磁束流入端と対応
し、前記他方の磁束流入端に磁気的に結合する位置に固
定される。
【0041】また、前記他方の継鉄c1の取り付け構造
の他の例として、図5に示すように、配線基板20に透
孔23を形成し、継鉄c1の基端部がこの透孔23を介
して直接ホール素子a1に望むようにしてもよい。
【0042】前記継鉄b1、c1は、図2に示される合
成樹脂製のホルダ22にモールドによって一体的に固定
され、或いは前記ホルダ22に取り付け用の溝を形成
し、この溝に継鉄b1、c1を挿入することによってホ
ルダ22に取り付けられる。更に、継鉄b1、c1は前
記ステータコア13にモールドによって一体的に固定さ
れたり、或いはステータコア13に溝を形成し、この溝
に継鉄b1、c1を挿入することによってステータコア
13に取り付けられるようにしてもよい。
【0043】継鉄b1、c1はその基端部がホール素子
H1に磁気的に結合して、継鉄b1、ホール素子H1、
及び継鉄c1が連続する磁気回路を形成すればよい。従
って、前記継鉄b1、c1の基端部はホール素子H1
に、モールドや接着などによって固定されてもよいが、
固定されなくても構わない。
【0044】他のホールICH2、H3のホール素子a
2、a3及び継鉄b2、c2、b3、c3も、ホールIC
H1のホール素子a1及び継鉄b1、c1に関する前述
した構成と同様の構成を有しており、継鉄b2、c2;
b3、c3もホールICH1に関して前述したようにホル
ダ22或いはステータコア13に取り付けられる。この
ようにして、継鉄b2、c2はその基端部においてホー
ル素子a2に磁気的に結合され、継鉄b3、c3もその
基端部においてホール素子a3に磁気的に結合される。
【0045】以下に、前記磁性リング24の構成の詳細
について、図1を参照して説明する。この磁性リング2
4は例として4極の極数を有しており、周方向に沿って
配列されている4つの磁極域25、26、27、28に
おいて、半径方向にN極とS極とが交互に、かつ隣接す
る磁極域25〜28毎に極性が逆方向となるように着磁
され、磁極25N、25S、26N、26S、27N、
27S、28N、28Sが構成されている。このように
半径方向にN極とS極とが着磁されてされている磁極構
成を、以下、ラジアルタイプと称する。本実施例はラジ
アルタイプの磁性リング24について説明される。
【0046】前記ホールICH1の継鉄b1、c1は、半
径方向に沿って磁極域25〜28の任意の一つを挟み、
各磁極域25〜28からの磁束が流入可能な位置に配置
される。磁性リング24は、回転子15の回転軸16或
いは永久磁石17に、磁性リング24の半径方向外方の
磁極が永久磁石17の磁極と同一の磁極となるように固
定される。従って、磁性リング24は回転子15の回転
に同期して回転し、各ホールICH1、H2、H3は、磁
性リング24によって永久磁石17の各磁極と同一の磁
極を検出することができる。
【0047】前記図3は、本実施例のモータ11におい
て、回転子15の回転方向に沿う基準位置P1に関し
て、ホールICH1、H2、H3の位相シフト量θ(≠0
°)の場合で回転子15がCW方向に回転する場合の断
面図であり、図7は磁性リング24がCW方向に回転す
る際のホールICH1付近の断面図であり、図9は図3の
モータ11で回転子5がCCW方向に回転する場合の断
面図であり、図11は磁性リング24がCCW方向に回
転する際のホールICH1付近の断面図である。
【0048】以下に、図1〜図3、及び図7〜図11を
参照して、モータ11のCW方向への回転時の動作につ
いて説明する。本実施例において、前記位相シフト量θ
を0°とするとき、例としてホールICH1の継鉄b1、
c1の各先端部d1、e1は前記基準位置P1と一致す
る同一の位置に配置される。他のホールICH2、H3の
各自の構成はホールICH1の前記構成と同一であり、ホ
ールICH2の継鉄b2、c2の先端部の位置と、ホール
ICH3の継鉄b3、c3の先端部の位置とは、基準位置
P1から120°の機械角を隔てた位置とされる。この
場合のモータ11のホールICH1、H2、H3からの検
出信号h1、h2、h3は従来技術における検出信号と
同一になる。従って、本実施例において位相シフト量θ
が0°である場合の検出信号h1、h2、h3に関する
説明は省略され、必要があれば従来技術での説明を参照
する。
【0049】以下に、位相シフト量θが0°でない場合
に、モータ11を回転駆動する際に出力される検出信号
に関して説明する。モータ11の回転子12をCW方向
に回転駆動するとき、固定子12の複数のコイル14に
前記CW方向に沿って順次的に通電される。これによ
り、回転子12はCW方向に回転し、これに伴って磁性
リング24も同方向に回転する。各ホールICH1、H
2、H3は、磁性リング24の各磁極域25〜28から
の磁界をそれぞれ検出し、それぞれパルス状の検出信号
h1、h2、h3を出力する。検出信号h1の波形例が
図8(3)に示される。
【0050】検出信号h1に即して、これらの検出信号
h1、h2、h3について更に詳細に説明する。モータ
11において、磁性リング24が回転子15と共に前記
CW方向に回転する場合、例としてホールICH1は、図
3及び図7に示される磁極域26の磁極26Sが継鉄b
1の先端部d1に対向し、磁極26Nが継鉄c1の先端
部e1に対向しているとき、ハイレベルの検出信号h1
を出力する。回転が継続すると、磁極域25が継鉄b1
の先端部d1に対向する位置に到達する。このとき、継
鉄c1の先端部e1が磁極26Nに対向している状態
と、継鉄b1の先端部d1が磁極25Nに対向している
状態とが共存する。このとき、検出信号h1はローレベ
ルとなる。
【0051】更に、磁性リング24の回転が継続する
と、継鉄c1の先端部e1が磁極26Sに対向する状態
になる。このとき、継鉄b1の先端部d1は磁極25N
に対向しており、検出信号h1はハイレベルとなる。継
鉄c1の先端部e1は前記基準位置P1からCW方向に
機械角θだけ離れており、図8(3)に示すように、位
相シフト量θが0°のときの磁極25Nの検出タイミン
グである時刻t1よりも、機械角θに対応する時間だけ
遅れた時刻t3で信号レベルが立ち上がり、磁極域25
が通過して磁極域28のS極である磁極28Sが継鉄b
1の先端部d1に到達したときの時刻t4で信号レベル
が立ち下がる検出信号h1を出力する。磁気リング24
の回転が継続して磁極域28の磁極28Nが継鉄c1の
先端部e1に到達したとき、ホール素子a1から出力さ
れる検出信号h1の信号レベルは再度立ち上がる。この
ようにして、ホールICH1は回転子12のCW方向への
回転に伴って周期的に信号レベルが変化する検出信号h
1を出力する。
【0052】他のホールICH2、H3についても同様
に、ホールICH2、H3の各継鉄b2、b3の先端部d
2、d3に対向する位置に、磁性リング24の各磁極域
25〜28の異なる極性の磁極がそれぞれ到達したとき
に、信号レベルが立ち上がり、ホールICH2、H3の各
継鉄b2、b3の先端部d2、d3に対向する位置に、
隣接する磁極域の同一の極性の磁極がそれぞれ到達した
ときに信号レベルが立ち下がり、周期的に信号レベルが
変化する検出信号h2、h3が出力される。
【0053】つぎに、図9及び図11を参照して、モー
タ11が前記CCW方向に回転する場合の動作について
説明する。モータ11をCCW方向に回転駆動すると
き、固定子12の複数のコイル14は前記CCW方向に
沿って順次的に通電される。各ホールICH1、H2、H
3は磁性リング24の各磁極域25〜28からの磁界を
それぞれ検出し、前述したようにそれぞれパルス状の検
出信号h1、h2、h3を出力する。このときの検出信
号h1の波形例を図10(3)に示す。
【0054】検出信号h1に即して、これらの検出信号
h1、h2、h3について更に詳細に説明する。モータ
11において、磁性リング24が回転子15と共に前記
CCW方向に回転する場合、例としてホールICH1は、
図9及び図11に示される磁極域28の磁極28Sが継
鉄b1の先端部d1に対向し、磁極28Nが継鉄c1の
先端部e1に対向しているとき、ハイレベルの検出信号
h1を出力する。回転が継続すると、磁極域25が継鉄
c1の先端部e1に対向する位置に到達する。このと
き、継鉄c1の先端部e1が磁極25Sに対向している
状態と、継鉄b1の先端部d1が磁極28Sに対向して
いる状態とが共存する。このとき、検出信号h1はロー
レベルとなる。
【0055】更に、磁性リング24の回転が継続する
と、継鉄b1の先端部d1が磁極25Nに対向する状態
になる。このとき、継鉄c1の先端部e1は磁極25S
に対向しており、検出信号h1はハイレベルとなる。継
鉄b1の先端部d1は前記基準位置P1からCCW方向
に機械角θだけ離れており、図10(3)に示すよう
に、位相シフト量θが0°のときの磁極25Nの検出タ
イミングである時刻t1よりも、機械角θに対応する時
間だけ遅れた時刻t3で信号レベルが立ち上がり、磁極
域25が通過して磁極域26のN極である磁極26Nが
継鉄c1の先端部e1に到達したときの時刻t4で信号
レベルが立ち下がる検出信号h1を出力する。磁気リン
グ24の回転が継続して磁極域27の磁極28Sが継鉄
b1の先端部d1に到達したとき、ホール素子a1から
出力される検出信号h1の信号レベルは再度立ち上が
る。このようにして、ホールICH1は回転子12のCC
W方向への回転に伴って周期的に信号レベルが変化する
検出信号h1を出力する。
【0056】他のホールICH2、H3についても同様
に、ホールICH2、H3の各継鉄b2、b3の先端部d
2、d3に対向する位置に、磁性リング24の各磁極域
25〜28の異なる極性の磁極がそれぞれ到達したとき
に、信号レベルが立ち上がり、ホールICH2、H3の各
継鉄b2、b3の先端部d2、d3に対向する位置に、
隣接する磁極域の同一の極性の磁極がそれぞれ到達した
ときに信号レベルが立ち下がり、周期的に信号レベルが
変化する検出信号h2、h3が出力される。
【0057】このようにして、各ホールICH1、H2、
H3からの各検出信号h1、h2、h3のレベル変化及
び該レベル変化の順序に基づいて、モータ11の回転子
12の回転方向と回転位置とを判別することができる。
即ち、前記図8(3)或いは図10(3)に示されるよ
うなパルス状の検出信号h1、h2、h3が、検出信号
h1、h2、h3の順に位相がずれていれば、モータ1
1は前記CW方向に回転していることになる。一方、検
出信号h1、h2、h3が、検出信号h3、h2、h1
の順に位相がずれていれば、モータ11は前記CCW方
向に回転していることになる。また、ホールICH1、H
2、H3のいずれから、どのような位相の検出信号h
1、h2、h3がそれぞれ出力されているかを検知する
ことによって、回転子12の磁極がホールICH1、H
2、H3のいずれに対して、どのような位置関係にある
かを識別することができる。これにより、回転子12の
周方向に関する所定の位置が前記基準位置P1に関して
どの位置にあるかを判別することができる。
【0058】更に、本実施例において、例として検出信
号h1の信号レベルが立ち上がるタイミング及び立ち下
がるタイミングは、回転子12及び磁性リング24の回
転方向が前記CW方向、或いはCCW方向のいずれであ
っても、前記基準位置P1に関して、同一量及び同一方
向にシフトしている位相シフト量θを有している。従っ
て、従来技術の項で図8(2)及び図10(2)の波形
図を参照して説明したように、ホールICH1の設置位置
が、前記基準位置P1に関して、機械角θ(≠0°)ず
れているモータにおいて、回転方向がCW方向及びCC
W方向に切り替えられる場合、モータの回転方向がCW
方向とCCW方向とで検出信号h1の位相が電気角で相
互に2θ異なる不具合の発生が防止されている。
【0059】従って、本実施例において、検出信号h
1、h2、h3に基づくモータ11の回転速度の制御、
或いは回転量の制御を高精度に実現することができ、モ
ータ11の特性を回転方向に依存せずに均等にすること
ができる。
【0060】また、本実施例の上記効果は、従来技術で
説明したような、ホールICの数を増大したり、或いはこ
れに対応してモータの制御用のICを増大したり、前記回
転方向に依存する位相のずれを、マイクロコンピュータ
などによる信号処理で解消するようにすることなく実現
されている。従って、本実施例において、モータ11に
おけるホールICやICなどの部品点数を削減することがで
き、また配線を簡略化することができ、構成の小形化と
簡略化とを図ることができる。
【0061】また、本発明において、モータ11に設置
されるホールICHの設置位置は、前記実施例における相
互に120°の間隔をあけた位置に限らず、前記磁性リ
ング24の周方向の長さ及び極数に対応して、磁性リン
グ24からの磁束を検出して、前述したような検出信号
h1、h2、h3を出力し得る任意の設置位置に選ばれ
得る。
【0062】更に、本実施例において前述した構成と作
用とを有するけるホールICHは、本実施例におけるモー
タ11に実施されるに限定されず、相互に逆方向である
双方向に移動する物体の移動位置と移動方向を検出する
ために、該物体の移動と同期して移動する前記磁性リン
グ24の等価物からの磁束を検出するセンサとして、広
範囲の産業分野において実施されることができる。
【0063】図12は、本発明の第2実施例のホールIC
Hと磁性リング24付近の斜視図であり、図13は本実
施例のホールICHと磁性リング24付近の断面図であ
る。本実施例のホールICHの構成は、第1実施例のホー
ルICHの構成と類似し、対応する部分には同一の参照符
号を付す。本実施例の特徴は、ホールICHのホール素子
aが取り付けられる配線基板20が、円環状の磁性リン
グ24の軸線とほぼ平行に配置されていることである。
ホールICHの構成、及び磁性リング24の構成は、第1
実施例と同一である。ホールICHが装着されるモータの
構造及び配線の態様によっては、配線基板20を図12
に示すように配置してもよい。
【0064】このような第2実施例においても、ホール
ICHで第1実施例で説明した回転磁界の検出動作と同様
な検出動作を実現できることは明らかである。従って、
本実施例においても、前記第1実施例で説明した効果と
同様な効果を達成することができる。
【0065】図14は本発明の第3実施例のホールICH
と磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホー
ルICHの構成は、第1実施例のホールICHの構成と類似
し、対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施例
の特徴は、ホールICHのホール素子aが配線基板20に
直接にボンディングされず、ホール素子aは例として前
記ホルダ(図示せず)に取り付けられ、配線基板20と
前記ホール素子aの接続端子21で接続されていること
である。ホールICHの構成、及び磁性リング24の構成
は、第1実施例と同一である。ホールICHが装着される
モータの構造及び配線の態様によっては、ホールICH及
び配線基板20を図14に示すように配置してもよい。
【0066】このような第3実施例においても、ホール
ICHで第1実施例で説明した回転磁界の検出動作と同様
な検出動作を実現できることは明らかである。従って、
本実施例においても、前記第1実施例で説明した効果と
同様な効果を達成することができる。
【0067】図15は、本発明の第4実施例のホールIC
Hと磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホ
ールICHの構成は、第3実施例のホールICHの構成と類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施
例の特徴は、ホールICHのホール素子aが接続端子21
を介して接続されている配線基板20が、円環状の磁性
リング24の軸線とほぼ平行に配置されていることであ
る。ホールICHの構成、及び磁性リング24の構成は、
第1実施例と同一である。ホールICHが装着されるモー
タの構造及び配線の態様によっては、配線基板20を図
12に示すように配置してもよい。
【0068】このような第4実施例においても、ホール
ICHで第1実施例で説明した回転磁界の検出動作と同様
な検出動作を実現できることは明らかである。従って、
本実施例においても、前記第1実施例で説明した効果と
同様な効果を達成することができる。
【0069】図16は、本発明の第5実施例のホールIC
Hと磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホ
ールICHの構成は、第1実施例のホールICHの構成と類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。本実施
例の特徴は、磁性リング24の磁性的な構成にある。本
実施例において、磁性リング24は、周方向に沿って配
列されている4つの磁極域25、26、27、28の各
々において、軸線方向にN極とS極とに着磁され、かつ
隣接する磁極域25〜28毎に極性が逆方向となるよう
に着磁されている。即ち、図17に示されるように、各
磁極域25〜28において、磁極25N、25S、26
N、26S、27N、27S、28N、28Sがそれぞ
れ構成されている。このように、各磁極域25〜28毎
にN極とS極とが軸線方向に沿って着磁されてされてい
る磁極構成を、以下、アキシャルタイプと称する。
【0070】本実施例において、ホールICHのホール素
子aは、磁性リング24の軸線と直交する姿勢を有し、
磁性リング24の半径方向外方側に配置された配線基板
20上にボンディングによって直接取り付けられ、ホー
ルICHの継鉄b、cの先端部d、eは、磁性リング24
に関して、磁性リング24の軸線方向に沿う相互に反対
側にそれぞれ配置されると共に、磁性リング24の周方
向に沿って相互に、機械角2θ(角度θは、所定の位相
シフト量)だけ間隔を隔てるように配置される。
【0071】このような構成のホールICHと磁性リング
24とは、例として図1〜図3に示されるモータ11に
用いられる。モータ11のホールICH及び磁性リング2
4以外の構成は、前記実施例1で説明した構成例と同一
であり、実施例1で示した参照符号を援用する。モータ
11の回転子12が、前記CW方向、或いはCCW方向
のいずれに回転しても、本実施例のホールICHの継鉄
b、cの先端部d、eから、磁性リング24で発生する
磁束が流入することによって、前記実施例1で説明した
基準位置P1に関して、同一量及び同一シフト方向の前
記位相シフト量θを有する検出信号をホール素子aから
出力することができる。
【0072】従って、本実施例においても、前記第1実
施例で説明した各効果をそれぞれ達成することができ
る。
【0073】図17は、本発明の第6実施例のホールIC
Hと磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホ
ールICH及び磁性リング24の構成は、前記第5実施例
のホールICH及び磁性リング24の構成と類似し、対応
する部分には同一の参照符号を付す。本実施例の特徴
は、ホールICHのホール素子aが直接ボンディングされ
ている配線基板20が、円環状の磁性リング24の軸線
とほぼ平行に配置されていることである。ホールICHが
装着されるモータの構造及び配線の態様によっては、配
線基板20を図17に示すように配置してもよい。
【0074】このような第6実施例においても、ホール
ICHで第1実施例で説明した回転磁界の検出動作と同様
な検出動作を実現できることは明らかである。従って、
本実施例においても、前記第1実施例で説明した効果と
同様な効果を達成することができる。
【0075】図18は本発明の第7実施例のホールICH
と磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホー
ルICH及び磁性リング24の構成は、第5実施例のホー
ルICH及び磁性リング24の構成と類似し、対応する部
分には同一の参照符号を付す。本実施例の特徴は、ホー
ルICHのホール素子aが配線基板20に直接にボンディ
ングされず、ホール素子aは例として前記ホルダ(図示
せず)に取り付けられ、配線基板20に前記ホール素子
aの接続端子21で接続されていることである。本実施
例のホールICHが装着されるモータの構造及び配線の態
様によっては、ホールICH及び配線基板20を図18に
示すように配置してもよい。
【0076】このような第7実施例においても、ホール
ICHと磁性リング24とで第1実施例で説明した回転磁
界の検出動作と同様な検出動作を実現できることは明ら
かである。従って、本実施例においても、前記第1実施
例で説明した効果と同様な効果を達成することができ
る。
【0077】図19は、本発明の第8実施例のホールIC
Hと磁性リング24付近の斜視図である。本実施例のホ
ールICH及び磁性リング24の構成は、第5実施例のホ
ールICH及び磁性リング24の構成と類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付す。本実施例の特徴は、ホ
ールICHのホール素子aが接続端子21を介して接続さ
れている配線基板20が、円環状の磁性リング24の軸
線とほぼ平行に、かつ磁性リング24の半径方向外方側
に配置されていることである。ホールICHが装着される
モータの構造及び配線の態様によっては、配線基板20
を図19に示すように配置してもよい。
【0078】このような第8実施例においても、ホール
ICHで第1実施例で説明した回転磁界の検出動作と同様
な検出動作を実現できることは明らかである。従って、
本実施例においても、前記第1実施例で説明した効果と
同様な効果を達成することができる。
【0079】なお、上記各実施例では、磁気センサとし
て、ホール素子とアンプが一体となったホールICを使用
したが、これに代えて、ホール素子とアンプが別体とな
ったものを使用してもよい。
【0080】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に従えば、
双方向の一方向に移動する移動磁界を検出しようとする
際、移動磁界からの磁束が前記一つの磁気回路片から流
入することにより磁気検出素子から出力される検出信号
と、該磁束が前記他の磁気回路片から流入することによ
り磁気検出素子から出力される検出信号とは、前記検出
信号に関する予め定める位相シフト量θに基づく角度n
θ(nは自然数)に対応する前記各磁気回路片の先端部
の距離に対応する期間だけずれている。従って、本発明
のホールICで移動磁界を検出するに際して、検出信号に
求められる位相シフト量θを簡便な構成で容易に実現す
ることができる。
【0081】更に、移動磁界が一つの移動方向、或いは
他の移動方向に移動する際に、いずれの移動方向であっ
ても、各場合の検出信号の位相のずれの方向及びずれ量
は同一になる。これにより、磁界の移動方向によって検
出信号のずれの方向及びずれ量が異なる事態の発生が防
止され、簡便な構成で任意の位相シフトと、磁界の検出
精度を向上できるホールICが実現される。
【0082】請求項2の発明に従えば、ホールICによっ
て予め定める双方向の一方向に回転する移動磁界を検出
しようとする際、前記請求項1の発明に関して説明した
ように、移動磁界からの磁束が前記一つの磁気回路片か
ら流入することによって磁気検出素子から検出信号が出
力されるタイミングと、該磁束が前記他の磁気回路片か
ら流入することによって磁気検出素子から検出信号が出
力されるタイミングとは、前記各磁気回路片の先端部の
距離に対応する前記予め定める位相シフト量θだけずれ
ている。従って、本発明のモータに備えられるホールIC
で移動磁界を検出するに際して、検出信号に求められる
位相シフト量θを簡便な構成で容易に実現することがで
きる。
【0083】更に、移動磁界が一つの回転方向、或いは
他の回転方向に移動する際に、いずれの回転方向であっ
ても、移動磁界からの磁束は、最初に前記一つの磁気回
路片から流入し、つぎに前記他の磁気回路片から流入す
る。従って、ホールICから出力される検出信号は、移動
磁界がいずれの方向に回転する場合でも、各場合の検出
信号の位相のずれの方向及びずれ量は同一になる。これ
により、従来技術で説明したように、回転子による回転
磁界の回転方向によって検出信号のずれの方向及びずれ
量が異なる事態の発生が防止され、簡便な構成で任意の
位相シフトと、回転磁界の検出精度を向上できる。
【0084】従って、簡便な構成で回転子の高精度な回
転制御が実現される。かつモータの使用環境に伴って、
モータにおけるホールICの設置位置を回転方向に関する
基準位置に関して所定の角度だけずらした場合、モータ
を双方向に回転してもホールICから出力される検出信号
における位相シフト量の方向及び量が同一になるので、
モータの特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に従うモータ11の磁気リ
ング付近の斜視図である。
【図2】モータ11の縦断面図である。
【図3】本実施例のモータ11において、回転子15の
回転方向に沿う基準位置P1に関して、ホールICH1、
H2、H3の位相シフト量θ(≠0°)の場合で回転子
15がCW方向に回転する場合のモータ11の横断面図
である。
【図4】ホールIC付近の断面図である。
【図5】ホールIC付近の他の構成例の断面図である。
【図6】磁気リング付近の断面図である。
【図7】磁性リング24がCW方向(時計回り方向)に
回転する際のホールICH1付近の断面図である。
【図8】従来技術及び実施例におけるモータのCW方向
への回転時の検出信号h1の波形例を示す波形図であ
る。
【図9】モータ11で回転子5がCCW方向に回転する
場合の断面図である。
【図10】従来技術及び実施例におけるモータのCCW
方向への回転時の検出信号h1の波形例を示す波形図で
ある。
【図11】磁性リング24がCCW方向に回転する際の
ホールICH1付近の断面図である。
【図12】本発明の第2実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図13】本実施例のホールICHと磁性リング24付近
の断面図である。
【図14】本発明の第3実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図16】本発明の第5実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図17】本発明の第6実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図18】本発明の第7実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図19】本発明の第8実施例のホールICHと磁性リン
グ24付近の斜視図である。
【図20】従来技術のモータ1において、回転子5の回
転方向に沿う基準位置P1に関して、ホールICH1、H
2、H3の位相シフト量θを0°とした場合で回転子5
が時計回り方向に回転する場合の断面図である。
【図21】モータ1で回転子5が反時計回り方向に回転
する場合の断面図である。
【図22】モータ1において、回転子5の回転方向に沿
う基準位置P1に関して、前記ホールICH1、H2、H
3の位相シフト量θが0°でない場合で回転子5がCW
方向に回転するときの断面図である。
【図23】モータ1で回転子5が前記CCW方向に回転
する場合の断面図である。
【符号の説明】
11 モータ 12 固定子 13 ステータコア 14 コイル 15 回転子 17 永久磁石 20 配線基板 21 接続端子 22 ホルダ 24 磁性リング 25、26、27、28 磁極域 25N、25S、26N、26S、27N、27S、2
8N、28S 磁極 a1、a2、a3 ホール素子 b1、c1、b2、c2、b3、c3 継鉄 d1、e1、d2、e2、d3、e3 先端部 H1、H2、H3 ホールIC h1、h2、h3 検出信号 θ 位相シフト角

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定める双方向に移動する移動磁界から
    の磁束が流入し、該移動磁界の検出に対応して検出信号
    を出力する磁気検出素子と、 該磁気検出素子に基端部がそれぞれ磁気的に結合されて
    配置され、磁気検出素子から出力される該検出信号に関
    する予め定める位相シフト量θに基づく角度nθ(nは
    自然数)に対応する長さだけ、該移動磁界の移動方向に
    沿って先端部が距離を隔てている磁性材料からなる複数
    の磁気回路片とを備える磁気センサ。
  2. 【請求項2】極数2n(nは自然数)を有し、m相の駆
    動信号で駆動される回転子及び固定子と、 該回転子を回転させるために双方向に回転する移動磁界
    を検出する複数の磁気センサであって、該移動磁界から
    の磁束が流入し、移動磁界の検出に対応して検出信号を
    出力する磁気検出素子と、該磁気検出素子に基端部がそ
    れぞれ磁気的に結合されて配置され、該磁気検出素子か
    ら出力される該検出信号に関する予め定める位相シフト
    量θに基づく角度nθに対応する長さだけ、該回転する
    移動の移動方向に沿って先端部が距離を隔てている磁性
    材料からなる複数の磁気回路片とをそれぞれ含む複数の
    磁気センサとを備えるモータ。
JP25336394A 1994-10-19 1994-10-19 磁気センサ及びそれを用いたモータ Expired - Fee Related JP3490783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25336394A JP3490783B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 磁気センサ及びそれを用いたモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25336394A JP3490783B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 磁気センサ及びそれを用いたモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08126380A JPH08126380A (ja) 1996-05-17
JP3490783B2 true JP3490783B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=17250313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25336394A Expired - Fee Related JP3490783B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 磁気センサ及びそれを用いたモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3490783B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3757118B2 (ja) 2001-01-10 2006-03-22 株式会社日立製作所 非接触式回転位置センサ及び非接触式回転位置センサを有する絞弁組立体
DE102004045934B4 (de) * 2004-09-22 2008-01-31 Siemens Ag Sensoreinrichtung
JP5128120B2 (ja) * 2006-12-18 2013-01-23 古河電気工業株式会社 回転センサ
DE102007060241A1 (de) * 2007-12-14 2009-06-25 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine mit einer Sensoreinrichtung zur Rotorlageerkennung
JP5765077B2 (ja) * 2011-06-20 2015-08-19 日立金属株式会社 回転センサ
JP2015049084A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 日本精機株式会社 計器装置
CN106767368B (zh) * 2016-09-18 2018-07-31 中国石油大学(华东) 一种基于周向电场管道表面斜裂纹测量装置及方法
CN108489378A (zh) * 2018-01-25 2018-09-04 深圳市傲睿智能科技有限公司 一种磁敏角度传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08126380A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4592435B2 (ja) エンコーダ付き小型モータ
US6998813B2 (en) Device for generation of a signal dependent on rotational speed for an electric motor, in particular for an electronically-commutated DC motor
JP5097654B2 (ja) 始動発電機
CN100490280C (zh) 三相无刷电机
JP6511137B2 (ja) ブラシレスモータ
KR20060101998A (ko) 교류모터의 로터 위치 감지 장치
US10340773B2 (en) Brushless motor having an outer rotor and an annular separation plate between the drive magnet and the position detection magnet
JP3490783B2 (ja) 磁気センサ及びそれを用いたモータ
US4737675A (en) Brushless motor with center leads for preventing signal distortion
US7466092B2 (en) Polyphase motor
JP2001304805A (ja) 回転角度検出装置
US4701650A (en) Brushless motor with phase cancelling leads for rotational speed detector pattern
JP2010098887A (ja) ブラシレスモータ
JPH0670526A (ja) ブラシレスモータ
US4701649A (en) Brushless motor with symmetrical leads for preventing signal distortion
JPH10243624A (ja) モータ
JP4877599B2 (ja) Srモータの回転角度検出装置
JP2007151315A (ja) モータ
JP4418045B2 (ja) 電動モータ
JPH06245461A (ja) ブラシレスモータ
JPS6122553B2 (ja)
JP6493084B2 (ja) モータ
JP2003037968A (ja) ブラシレスモータ
JP3238451B2 (ja) ブラシレスモータ
JPH0332349A (ja) 無刷子電動機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees