JP2017045777A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Akira Sasaki
陽 佐々木
吉田 則隆
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Abstract

【課題】本発明は、絶縁性の劣化を防止できる積層コイル部品を提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明の積層コイル部品は、非磁性体部11と、前記非磁性体部11に形成されたコイル14、15と、前記非磁性体部11に積層された第1、第2の磁性体部12、13とを備え、前記非磁性体部11をフィラーとガラスで構成し、前記非磁性体部11中の前記フィラーの含有率を17.1vol%〜30.8vol%としたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用される小形で薄型の積層コイル部品に関するものである。
従来のこの種の積層コイル部品は、図4に示すように、非磁性体部1と、非磁性体部1を挟み込む第1の磁性体部2、第2の磁性体部3と、非磁性体部1内に埋設されAgで構成された第1のコイル4、第2のコイル5とを備えていた。また、非磁性体部1はフィラーと非晶質のガラスで構成され、第1の磁性体部2、第2の磁性体部3はフェライトで構成されていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2014−179570号公報
上記した従来の積層コイル部品においては、熱収縮率が異なる非磁性体部1と磁性体部2、3を積層しているため、同時に焼成すると非磁性体部1と磁性体部2、3との界面でクラックが発生し、これにより、電解液や水分が内部に浸入して、絶縁性が劣化する可能性があるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、絶縁性の劣化を防止できる積層コイル部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決するために本発明は、非磁性体部と、非磁性体部に形成されAgで構成されたコイルと、非磁性体部に積層されたフェライトからなる磁性体部とを備え、非磁性体部をフィラーとガラスで構成し、非磁性体部中の前記フィラーの含有率を17.1vol%〜30.8vol%とした。
本発明の積層コイル部品は、非磁性体部中のフィラーの含有率を17.1vol%以上としているため、非磁性体部の熱収縮率を磁性体部の熱収縮率に近づけることができ、これにより、同時に焼成しても界面でクラックが発生しにくくなる。また、非磁性体部中のフィラーの含有率を30.8vol%以下としているため、焼結時の非磁性体部の密度が低下するのを防止できるという効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの断面図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 非磁性体部中のフィラーの含有率、焼成温度と密度の関係を示す図 従来のコモンモードノイズフィルタの断面図
図1は本発明の一実施の形態における積層コイル部品の一例としてのコモンモードノイズフィルタの断面図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1に示すように、非磁性体部11と、非磁性体部11を挟み込む第1の磁性体部12、第2の磁性体部13と、第1の非磁性体部11内に埋設されAgで構成された第1のコイル14、第2のコイル15とを備えている。
上記構成において、前記非磁性体部11は、複数の非磁性体層を積層することによって形成され、また、この非磁性体部11は、非晶質のガラスで構成された非磁性材料と結晶質のSiO2フィラーとを含有している。
そして、非磁性体部11中のSiO2フィラーの含有率(ガラスとSiO2フィラーの合計に対するSiO2フィラーの割合)を20wt%〜35wt%(17.1vol%〜30.8vol%)としている。
また、前記第1の磁性体部12は、非磁性体部11の下面に積層され、シート状に構成されたNi−Cu−Znフェライト等のフェライト系磁性材料からなる複数の磁性体層で構成されている。
そして、前記第2の磁性体部13は、非磁性体部11の上面に積層され、すなわち、非磁性体部11を第1、第2の磁性体部12、13で挟み込んだ構成とし、そして、第2の磁性体部13も、シート状に構成されたNi−Cu−Znフェライト等のフェライト系磁性材料からなる複数の磁性体層で構成されている。
さらに、前記第1のコイル14、第2のコイル15は、第1の非磁性体部11内に埋設され、それぞれ渦巻状のコイル導体で形成されている。また、第1のコイル14、第2のコイル15を構成するコイル導体は、それぞれ非磁性体層にAgを渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成されている。そして、第1のコイル14と第2のコイル15とが互いに磁気結合するようになっている。
なお、第1のコイル14、第2のコイル15は、第1、第2の磁性体部12、13に接するようにしてもよく、第1の磁性体部12の下面、および第2の磁性体部13の上面に他の非磁性体部を積層してもよい。
そして、上記した構成により、図2に示すような積層体16が形成される。また、この積層体16の両端面には、4つの外部電極17が設けられ、そしてこの外部電極17はそれぞれ第1のコイル14、第2のコイル15の各両端部と接続されている。さらに、外部電極17は、積層体16の端面に樹脂と銀からなるペーストを印刷することにより形成され、またこれらの表面にめっきによってニッケルめっき層を形成するとともに、このニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだ等の低融点金属めっき層を形成する。
上記したように本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、非磁性体部11中のSiO2フィラーの含有率を20wt%(17.1vol%)以上としているため、非磁性体部11の熱収縮率を磁性体部12、13の熱収縮率に近づけることができ、これにより、同時に焼成しても界面等でクラックが発生しにくくなり、絶縁性の劣化を防止でき、また、非磁性体部11中のSiO2フィラーの含有率を35wt%(30.8vol%)以下としているため、焼成時の非磁性体部11の密度が低下するのを防止できるという効果が得られるものである。
ここで、図3に、非磁性体部11中のフィラーの含有率、焼成温度と密度の関係を示す。
図3から明らかなように、フィラーの含有率が増える程、焼成温度が低くなる程、焼結密度が低下する。
フィラーの含有率が増えると、フィラーとガラスではフィラーの方が融点が高いため、高温で焼成しなければ焼結しにくくなり、これにより、フィラーの含有量が多いものを低温で焼成すれば、緻密化が不十分となり、密度が低くなって製品強度が劣化してしまう。一方、高温で焼成するとコイル14、15が溶融する場合がある。
フィラーの含有量を減らせば、低温で焼成しても、ガラスが十分緻密化するため、密度が低くなって製品強度が劣化することはない。しかし、フィラーの含有量が多いものと比べると抗折強度が低くなり、また、非磁性体部11の熱収縮率を磁性体部12、13の熱収縮率に近づけることができず、焼成すると界面等でクラックが発生する可能性が生じてしまう。
さらに、表1に、非磁性体部11中のフィラー含有率、焼成温度と外観検査結果を示す。このとき、特性検査時に検針を当接させて外観に割れや欠け、クラックの不良がないかどうかを確認し、○は100個中不良がゼロ、×は100個中1個以上不良あり、−は製品同士がくっ付き観察が不可能なものを指す。
Figure 2017045777

(表1)から明らかなように、フィラーの含有率が35wt%(30.8vol%)を超えると、950℃以上で焼成する必要があるが、このとき、第1のコイル14、第2のコイル15のAgが溶融する可能性が生じて好ましくない。
また、フィラーの含有率を減らせば、低温で焼成することができるが、20wt%(17.1vol%)より低くなると、抗折強度が10N以下となり、好ましくない。そしてこの場合、そもそも非磁性体部11の熱収縮率を磁性体部12、13の熱収縮率に近づけることができず、焼成すると界面等でクラックが発生する可能性が生じてしまう。
また、上記本発明の実施の形態においては、積層コイル部品の一例としてコモンモードノイズフィルタについて説明したが、積層インダクタ、積層インダクタアレイ等の他の積層コイル部品についても適用できる。
ここで、コモンモードノイズフィルタにおいて、誘電率が低いガラスで構成された非磁性体部11を用いることによって、高周波帯域での差動信号の劣化を抑えるようにしている。しかし、フィラーの誘電率が高い場合はこのような効果が得られにくくなる。したがって、フィラーの誘電率が、ガラスの誘電率に対して0.7〜1.3倍とするのが好ましい。
本発明に係る積層コイル部品は、絶縁性の劣化を防止できるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等に使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11 非磁性体部
12 第1の磁性体部
13 第2の磁性体部
14、15 第1、第2のコイル

Claims (1)

  1. 非磁性体部と、前記非磁性体部に形成されたコイルと、前記非磁性体部に積層されたフェライトからなる磁性体部とを備え、前記非磁性体部をフィラーとガラスで構成し、前記非磁性体部中の前記フィラーの含有率を17.1vol%〜30.8vol%とした積層コイル部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135088A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Taiyo Yuden Co Ltd 誘電体ガラス組成物およびそれを含む積層コモンモードチョークコイル
JP2013135087A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Taiyo Yuden Co Ltd 積層コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Patent Citations (2)

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