JP2017045171A - 媒体整理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理効率を向上させることができる媒体整理装置を提供する。【解決手段】投入された媒体に対して鑑別を行う鑑別部と、前記鑑別部によって鑑別がなされた前記媒体を集積する複数の集積部と、前記各集積部に対して、前記各集積部が集積する前記媒体の種別を割当てる制御部と、前記鑑別部から排出された前記媒体を前記各集積部へ搬送する搬送部と、前記搬送部における前記媒体の搬送状態を検知する検知部とを備え、前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて搬送異常が検知された異常媒体を、前記複数の集積部のうちの前記異常媒体を集積するための異常媒体集積部に集積し、前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて前記搬送異常が検知されない正常媒体を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に集積する媒体整理装置を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、媒体整理装置に関する。
金融機関や店舗等において、紙状媒体としての紙幣を金種ごとに分類し、計数し、さらに所定数ごとに結束する紙幣整理装置(媒体整理装置)が利用されている。例えば、紙幣整理装置は、紙幣を取り込む取込部と、取り込まれた紙幣の正損状態と金種とを鑑別し、且つ、紙幣を計数する鑑別部と、紙幣を金種ごとに集積する複数の集積部と、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する結束部と、紙幣を紙幣整理装置内の各所へ搬送する搬送部と、鑑別部での鑑別結果に基づいて、紙幣を各集積部へ搬送するように搬送部を制御する制御部と、を主に有する。さらに詳細には、搬送部には、搬送する紙幣の搬送方向を切り替える切替部が設けられており、制御部が切替部を制御することによって、紙幣は鑑別部の結果に従って各集積部へ搬送される。このような紙幣整理装置の一例としては、下記の先行技術文献1が挙げられる。
特開2011−123573号公報
紙幣整理装置(媒体整理装置)においては、鑑別部によって鑑別された紙幣が、鑑別結果に基づいて各集積部に搬送される際、紙幣同士が重なったり、紙幣同士が異常に近接したりする搬送異常が発生する場合がある。上述のような搬送異常が発生した場合、搬送部に設けられた切替部によって、重なった、もしくは異常近接した紙幣同士を互いに異なる搬送方向へ切り替えることは難しくなる。切替部によって各紙幣が、それぞれ対応する搬送方向へ搬送方向を切り替えることができなかった場合には、紙幣は集積されるべきでない集積部等に集積されることとなる。
したがって、上述のような誤集積を未然に防ぐために、従来の紙幣整理装置においては、搬送異常が発生すると、搬送異常にかかる紙幣を取り除くために紙幣の整理処理を停止する。そして、紙幣整理装置を操作する操作者は、紙幣整理装置を開けて搬送異常にかかる紙幣を取り除き、紙幣の処理を再度開始するための復旧作業を行うこととなる。すなわち、従来の媒体整理装置においては、搬送異常が発生すると紙幣の処理を停止させ、紙幣整理装置を復旧させるために時間と手間のかかる復旧作業を行うこととなり、よって紙幣整理装置における処理効率が低下する。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、処理効率を向上させることができる、新規かつ改良された媒体整理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、投入された媒体に対して鑑別を行う鑑別部と、前記鑑別部によって鑑別がなされた前記媒体を集積する複数の集積部と、前記各集積部に対して、前記各集積部が集積する前記媒体の種別を割当てる制御部と、前記鑑別部から排出された前記媒体を前記各集積部へ搬送する搬送部と、前記搬送部における前記媒体の搬送状態を検知する検知部と、を備え、前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて搬送異常が検知された異常媒体を、前記複数の集積部のうちの前記異常媒体を集積するための異常媒体集積部に集積し、前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて前記搬送異常が検知されない正常媒体を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に集積する、媒体整理装置が提供される。
前記搬送部は、前記鑑別部から前記複数の集積部との間に設けられ、当該搬送部が前記各集積部へと分岐する分岐点と、前記鑑別部の排出口から前記分岐点までの第1の搬送部とを含み、前記制御部により前記第1の搬送部における前記搬送異常を検知された前記異常媒体を、前記異常媒体集積部に集積してもよい。
前記制御部は、前記搬送異常を検知し、且つ、前記複数の集積部のいずれも前記異常媒体集積部として特定されていない場合には、前記複数の集積部のうち、前記媒体を集積していない前記集積部を前記異常媒体集積部として特定してもよい。
前記制御部は、前記媒体を集積していない前記集積部がない場合には、既に前記正常媒体を集積する前記集積部を、前記異常媒体集積部として特定してもよい。
前記制御部は、前記異常媒体集積部として特定された前記集積部に既に集積された前記正常媒体にかかる前記種別を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に割当ててもよい。
前記媒体整理装置は、前記媒体整理装置を操作する操作者に向けて表示を行う表示部をさらに備え、前記制御部が前記異常媒体集積部を特定した場合には、前記表示部に対して、前記異常媒体集積部を明示するように指示してもよい。
前記媒体整理装置は、前記各集積部に集積された前記媒体の容量を検知する集積部用検知部をさらに備え、前記制御部は、前記集積部用検知部の検知結果に基づいて集積異常が検知した場合には、当該集積異常にかかる前記集積部を前記異常媒体集積部として特定してもよい。
前記制御部は、前記異常媒体集積部として特定された前記集積部に既に割り当てられた前記種別を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に割当ててもよい。
前記搬送部は、前記鑑別部から前記複数の集積部との間に設けられ、当該搬送部が前記各集積部へと分岐する分岐点と、前記分岐点から前記各集積部までの複数の第2の搬送部とを含み、前記制御部により前記第2の搬送部における前記搬送異常を検知された前記異常媒体を、当該搬送異常にかかる前記搬送部の領域に対応する前記集積部に集積してもよい。
以上説明したように本発明によれば、処理効率を向上させることができる媒体整理装置を提供することができる。
各実施形態に共通する紙幣整理装置の基本構成を示した説明図である。 各実施形態に共通する紙幣結束部の断面拡大図である。 各実施形態に共通する紙幣整理装置における制御系のブロック図である。 第1の実施形態による処理方法のフローチャートである。 各実施形態に共通する通知画面の一例(その1)である。 各実施形態に共通する通知画面の一例(その2)である。 第1の実施形態の変形例にかかる処理方法のフローチャート図である。 各実施形態に共通する通知画面の一例(その3)である。 第2の実施形態による処理方法のフローチャートである。 第2の実施形態における画面表示の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び全図面において、実質的に共通する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に共通する複数の構成要素を、必要に応じて集積部110aおよび集積部110bのように区別する。ただし、実質的に共通する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、集積部110aおよび集積部110bを特に区別する必要が無い場合には、単に集積部110と称する。
以下に説明する実施形態においては、金融機関や店舗等のバックヤードにおいて、紙幣を金種ごとに分類し、計数し、さらに所定数ごとに結束する紙幣整理装置に適用した場合について説明する。なお、本実施形態は、このような装置に限定されるものではなく、金融機関、店舗等で使用される取引装置や自動釣銭機等のような、紙状媒体を分類、整理する機構を有する装置に適用することができる。
また、以下の説明において、搬送異常とは、搬送部にて紙幣(紙状媒体)同士が重なったり、紙幣同士が異常に近接したりすること、及び、スキュー(斜行)のことをいう。なお、スキュー(斜行)とは、長方形状の紙幣が、紙幣を搬送する搬送部の延びる方向に沿った正しい方向を向いた状態(紙幣の長辺の向きが搬送部の延びる方向と同じ状態)で搬送されていない場合、すなわち、紙幣が上記正しい方向に対して斜めに傾いた方向を向いた状態(長方形の紙幣の長辺の向きが搬送部の延びる方向に対して斜めに傾いた状態)で搬送されていることをいう。
さらに、以下の説明において、搬送異常にかかる紙幣とは、上述の搬送異常の状態で搬送されている紙幣のことを指し、正常な紙幣とは、上述の搬送異常の状態ではない正常な状態(他の紙幣と重なっていない状態、他の紙幣と異常に近接していない状態、紙幣が、紙幣を搬送する搬送部の延びる方向に沿った正しい方向を向いた状態)で搬送されている紙幣のことを指す。なお、上述の搬送異常を検出する方法については、後述する。
<紙幣整理装置10の構成>
まずは、後述する第1及び第2の実施形態に共通する紙幣整理装置10の構成について説明する。紙幣整理装置10は、操作者により投入された例えば紙幣のような紙状媒体を整理するための装置であり、詳細には、投入された紙幣を鑑別し、計数し、得られた鑑別結果に基づいて紙幣の金種ごとに集積し、集積された紙幣を所定の枚数ごとに結束する紙幣整理処理を行う。なお、以下の説明においては、紙状媒体として紙幣を整理する紙幣整理装置10を本実施形態に係る媒体整理装置の一例として説明するが、本発明の実施形態においては、紙幣媒体は紙幣に限定されるものではない。
紙幣整理装置10の基本構成を説明するための紙幣整理装置10の断面図である図1、紙幣結束部114の基本構成を説明するための紙幣結束部114の拡大断面図である図2、及び紙幣整理装置10における制御系のブロック図である図3を参照して、紙幣整理装置10の基本構成について説明する。なお、図1及び図2においては、紙幣整理装置10の操作者は、紙幣整理装置10及び紙幣結束部114の左側に位置するものとする。
本実施形態に係る紙幣整理装置10は、図1に示すように、取込部100、鑑別部102、リジェクトポケット104、オープンポケット106、表裏反転部108、集積部110a〜e、移送部112、紙幣結束部114、搬送部116、検知部118、操作表示部120、操作部122、記憶部124、外部インターフェース部126、制御部128、及び扉134を主に有する。
(取込部100)
取込部100は、紙幣整理装置10の操作者と向かい合うように設けられ、操作者によって投入された複数の紙幣を取り込む部位である。取込部100は、例えば、紙幣を収納する収納空間154と、ローラ150と、収納空間154からローラへ紙幣をガイドするガイド156と、紙幣をガイド156に押し当てるためのビルプレス158とを含む。収納空間154に投入された紙幣は、ビルプレス158によってガイド156に押し当てられ、ガイド156によってローラ150へ押し出され、ローラ150が回転することによって、搬送部116に一枚ずつ繰り出される。なお、取込部100は、ビルプレス158の移動量を検知するセンサ(図示省略)等を有することによって、紙幣整理装置10に投入された全ての紙幣の処理の完了(投入完了)を検知することができるように構成してもよい。
(鑑別部102)
鑑別部102には、その内部にOCR(Optical Charcter Recognition)といったイメージセンサや磁気センサといった真偽センサ等の複数種類のセンサ(図示省略)が組み込まれている。そして、鑑別部102は、取込部100に投入され、鑑別部102に搬送された紙幣に対して、例えば紙幣の真偽、金種などの紙幣の種類、正券(例えば、汚れが少ない紙幣)であるか損券(例えば、汚れが多い紙幣)であるかといった紙幣の正損、鑑別時における紙幣の表裏の向きを鑑別することができる。さらに、鑑別部102は、鑑別した紙幣を紙幣の種別ごとに計数することができ、計数した紙幣に記載された記番号を読み取ることもできる。なお、鑑別部102により鑑別された紙幣は、鑑別部102の排出口102aから排出され、鑑別結果に基づいて搬送先(例えば各集積部110a〜e)に搬送される。
(リジェクトポケット104)
リジェクトポケット104は、本実施形態に係る紙幣排出部の一例である。リジェクトポケット104は、鑑別部102により金種不明もしくは受付不能と鑑別された紙幣を格納する部位である。図1に示した例においては、リジェクトポケット104は、紙幣整理装置10内の上方に設けられており、リジェクトポケット104に格納された紙幣を、紙幣整理装置10の操作者が容易に回収することが可能である。
(オープンポケット106)
オープンポケット106は、本実施形態における結束対象外紙幣格納部の一例である。鑑別部102による鑑別結果が、リジェクトポケット104への搬送対象外で、かつ、予め紙幣整理装置10における結束対象と定められている鑑別種別に該当しない場合には、鑑別され、搬送された紙幣は、オープンポケット106に格納される。オープンポケット106に格納される紙幣としては、予め結束対象と定められている鑑別種別が正券とされている場合には、損券がその一例として挙げられる。また、オープンポケット106は、図1に示した例においては、紙幣整理装置10内の上方に設けられており、格納された紙幣を操作者が容易に回収することが可能である。なお、図1においては、オープンポケット106が2つ設けられているが、本実施形態においては、オープンポケット106の数が2つに限定されるものではなく、1つ以上あればよい。
(表裏反転部108)
表裏反転部108は、例えば、搬送された紙幣のうち裏面が上になっている紙幣に関して、表裏を反転する部位である。このようにすることで、紙幣は、表面が上になる状態で各集積部110a〜eに集積されることができる。なお、本実施形態においては、表裏反転部108は、裏面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行うことに限定されるものではなく、逆に、表面が上になっている紙幣に対して反転する動作を行ってもよい。また、図1の例においては、表裏反転部108は、操作者から見て、紙幣整理装置10内の鑑別部102の後ろに設けられている。また、表裏反転部108は、鑑別部102と集積部110a〜eの間に設けられている。そして、表裏反転部108は、基本的には、搬送先が各集積部110a〜eである紙幣だけが搬送される。
(集積部110a〜e)
各集積部110a〜eは、基本的には、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する場合に、鑑別された紙幣が搬送され、かつ、搬送された紙幣を種別ごとに、集積する部位である。各集積部110a〜eは、例えば操作者側に設けられた扉134を開けることによって、操作者によって取り出されることができる。扉134には、電磁ロック等の施錠機構(図示省略)及び扉134の開閉を検知する開閉センサ(図示省略)が設けられており、後述の制御部128が、施錠機構及び開閉センサを制御することにより、扉の施錠を制御し、操作者による扉134の開閉を検知することができる。また、各集積部110a〜eは、予め定められた結束枚数(例えば100枚)まで集積可能である。そして、各集積部110a〜eに集積されている紙幣の枚数が結束枚数に達した場合には、集積されている紙幣は全て移送部112に搬送される。なお、図1の例においては、紙幣整理装置10内の下方に、5個の集積部110a〜eが縦一列に設けられているが、本実施形態においては、5個の集積部110に限定されるものではなく、集積部110は、紙幣整理装置10内に少なくとも2個以上設けられればよいが、紙幣整理装置10において取り扱う金種の種類よりも多い数設けられることが好ましい。
各集積部110a〜eには、集積された紙幣の容量を検知するための集積部用検知部132が設けられている。集積部用検知部132は、例えば光学式センサであることができ、集積部110に集積された紙幣によって光が遮られることにより集積された紙幣の容量を検知することができる。そして、集積部用検知部132は、取得した検知結果を制御部128に伝達する。制御部128は、制御部128へと検知結果を伝達した集積部用検知部132の設置位置により、どの集積部110に集積された紙幣の容量の検知結果であるかを認識することができ、さらに、集積部110における集積部用検知部132の設置高さにより、その高さにまで紙幣が集積されたこと、すなわち、集積された紙幣の容量を認識することができる。具体例としては、集積部用検知部132が予め定められた結束枚数(例えば100枚)に対応する高さに設置されていれば、集積部用検知部132が集積された紙幣によって光が遮られていることを検知した場合には、制御部128は、集積部110a〜e内に予め定められた結束枚数の紙幣が集積されていると認識することができる。また、結束枚数に達していないで光が遮られた場合は集積の異常と判断することができる。
さらに、各集積部110a〜eに集積される紙幣の金種は、後述する制御部128によって、なるべく紙幣整理装置10における紙幣整理処理の処理時間が短くなるように、処理中にフレキシブルに割り当てられる。詳細には、鑑別部102によって紙幣整理装置10への新たな金種の取込が認識された場合には、制御部128は、新たに認識された金種を、紙幣を集積していない空の集積部110に割当てる。この際、制御部128は、空の複数の集積部110のうち、なるべく紙幣結束部114に近い(図1においては、なるべく下方に位置する)集積部110に、当該金種を割当てる。先に説明したように、各集積部110a〜eに所定の枚数の紙幣が集積された場合には、集積された紙幣は、所定の結束枚数ごとに結束するために、集積部110の下方に位置する紙幣結束部114に、移送部112によって移送される(なお、紙幣結束部114及び移送部112については、後で詳細を説明する)。したがって、紙幣整理装置10における処理時間をより短くするためには、移送部112が集積部110から紙幣結束部114まで移動する距離が短くなるほど好ましい。したがって、制御部128は、なるべく紙幣結束部114に近い集積部110から使用するように、金種を割り当てる。
具体的には、鑑別部102により紙幣整理装置10への2千円札の取込が認識されない場合には、制御部128は、集積部110a〜eのいずれにも、2千円札を割り当てることはなく、鑑別部102によってはじめて2千円札の取込が認識された場合に、制御部128は、既に紙幣を集積していない空の集積部110ののうちの1つに対して2千円札を割当てる。
他の具体例として、制御部128が紙幣整理処理の開始時に一番上にある集積部110aに1万円札を割当てた場合を説明する。この場合、処理が継続する中で、集積部110aに複数の1万円札が集積され、集積部110aに集積された1万円札が結束枚数に到達すると、これら1万円札は結束されるために移送部112によって抜き取られ、集積部110aが空になる。その後、鑑別部102によって新たに1万円札の取込が認識されると、制御部128はその1万円札を集積するために集積部110のいずれかに1万円札を割当てることとなる。この際、制御部128は、例えば、集積部110dが空である場合には、集積部110aではなく、より紙幣結束部114に近い集積部110dに対して1万円札を新たに割当てる。このように、制御部128は、各集積部110a〜eに対して、それぞれに集積される紙幣の金種を、なるべく紙幣整理装置10における紙幣整理処理の処理時間が短くなるように、処理中にフレキシブルに割り当てる。
また、制御部128は、処理時間を短くするだけでなく、記憶部124に記録された各集積部110a〜eの使用頻度をも参照して、処理時間を短くしつつ、なるべく均等に各集積部110a〜eが使用されるように、金種を割当ててもよい。
(移送部112)
移送部112は、各集積部110a〜eから搬送された結束枚数の紙幣を紙幣結束部114へ移送する部位である。図1においては簡略化して示しているが、移送部112は、紙幣整理装置10内に設けられ、紙幣整理装置10の内部を図1の上下方向に集積部110a〜110eと紙幣結束部114との間を移動し、各集積部110a〜eから所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、クランプ部112aを用いてクランプして抜き取り、紙幣結束部114に受け渡す。
(紙幣結束部114)
紙幣結束部114は、紙幣整理装置10内に設けられ、移送部112から移送された所定の結束枚数の紙幣に対して例えばテープを巻き付けて結束することにより、紙幣束を作成する。詳細には、図2の紙幣結束部114の拡大断面図に示すように、紙幣結束部114は、紙幣束Bを紙幣結束部114から、操作者側(図1及び図2中左側)に位置する放出口(図示省略)へ搬送するための紙幣束搬送部130と、紙幣束Bを結束するテープTを供給するテープ供給部140と、テープTを切断する切断部142と、テープTで紙幣を結束する結束機構144と、テープTに印字する印字部146とを有する。なお、図2においては、テープTは帯状に示されている。
詳細には、紙幣束搬送部130は、紙幣束Bを挟み込んで、紙幣束Bを放出口(図示省略)へ、すなわち操作者の側へ搬送するような搬送路131と、回転することによって搬送路131を搬送方向(図2中では矢印で示されている)へ動かすローラ148と、ローラ148を回転させるモータ(図示省略)とを主に有する。また、紙幣束搬送部130は、移送部112から所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を、搬送路131の放出口とは反対側(図2においては、搬送路131の右端部)で受けとり、搬送路131の中央部にある結束機構144が位置する箇所までこれらの紙幣を一括して搬送する。搬送路131の中央部においては、テープ供給部140は結束機構144にテープTを供給し、結束機構144はこれらの紙幣を一括してテープTで結束して、紙幣束Bを作成する。その際、印字部146はテープTにこれら紙幣に関する情報を印字する。並びに、供給されたテープTは切断部142により所定の長さに切断される。
(搬送部116)
搬送部116は、紙幣を各集積部110等の搬送先へ搬送する。詳細には、搬送部116は、図1中では帯状に示され、取込部100から、鑑別部102及び表裏反転部108を貫き、集積部110a〜e等まで連続して設けられ、紙幣が搬送される搬送路(図示省略)と、複数のローラ(図示省略)と、紙幣を案内する複数の切替部(図示省略)とを有する。各ローラは、搬送路を挟んで対向するように配置され、制御部128により制御され各ローラが回転することにより、搬送路が所定の方向に移動し、紙幣を搬送することができる。さらに、搬送路に接して設けられた楔形形状の切替部の傾斜方向を変化させることで、紙幣の搬送方向を切り替えることができる。
なお、搬送部116は、鑑別部102と各集積部110a〜eの間に設けられ、搬送部116が各集積部110a〜eへ分岐する分岐点A(図1中Aで示される)を有する。さらに、搬送部116は、取込部100から鑑別部102内を貫く第1の領域116aと、鑑別部102の排出口102aからオープンポケット106、リジェクトポケット104のそれぞれまで連続する第2の領域116bと、鑑別部102の排出口102aから搬送部116が各集積部110a〜eへと分岐する分岐点Aまでの第3の領域(第1の搬送部)116cと、分岐点Aから各集積部110a〜eまで連続する第4の領域(第2の搬送部)116dとを有する。
(検知部118)
検知部118は、図1中では向かい合う一対の三角形で示され、紙幣整理装置10内の搬送部116の各所に複数設けられている。搬送部116における、詳細には、搬送部116の第3の領域(第1の搬送部)116cと第4の領域(第2の搬送部)116dにおける、紙幣の搬送状態を検知し、得られた検知結果を制御部128に伝達する。制御部128は、検知結果と、制御部128へと検知結果を伝達した検知部118の設置位置とにより、搬送異常およびそれが生じた位置を認識することができる。なお、検知部118としては、紙幣により光が遮られることにより搬送状態を検知する受発光センサからなる光学式センサ等を用いることができる。また、検知部118は、図1に示す数や位置に限定されるものではなく、適宜、紙幣整理装置10内に設けられていればよい。
具体的には、検知部118が受発光センサである場合には、検知部118は、光を発する発光センサと、発光センサからの光を受光する受光センサとで構成され、これら受発光センサによって搬送中の紙幣の紙幣面を上下から挟み込むように搬送部116の各所に設けられる。このような受発光センサにより構成される検知部118は、検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣により、発光センサからの光が遮られ、受光センサによって光が受光できない状態になることによって、紙幣の搬送状態を検知することができる。また、制御部128は、検知部118の検知結果に基づいて、光が遮られている時間、すなわち、搬送中の紙幣を検知している検知時間を計測することができる。さらに、制御部128は、搬送部116を制御することにより、検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣の搬送速度を認識しており、検知部118による理論上の検知時間(1枚の紙幣を検知する時間、すなわち、1枚の紙幣が検知部118の受発光センサの間を通過する時間)を算出することができる。したがって、制御部128は、検知部118の実際の検知時間と理論上の検知時間とを比較し、実際の検知時間が理論上の検知時間よりも長くなった場合に、例えば2枚の紙幣同士が重ねっているような搬送異常を検知することができる。
また、紙幣整理装置10においては、取込部100において一定時間ごとに1枚の紙幣を取り込むことにより、搬送中の紙幣と紙幣との間隔を適正な距離に保っている。したがって、制御部128は、先に説明したように検知部118の受発光センサの間を通過する紙幣の搬送速度を認識しているため、検知部118による先の紙幣の検知の終了から次の紙幣の検知の開始までの理論上の検知インターバル時間を算出することができる。そして、制御部128は、検知部118によって実際に得られた検知インターバル実測時間と、理論上の検知インターバル時間とを比較し、実際の検知インターバル時間が理論上の検知インターバル時間よりも短い場合に、例えば2つの紙幣が異常に近接しているような搬送異常を検知することができる。
さらに、検知部118は、発光センサと受光センサとの一対で構成される検知部118を2つ組わせて用いることができる。具体的には、組み合わされた2つの検知部118は、一方の検知部118と他方の検知部118とで搬送中の紙幣の紙幣面と平行な面内において紙幣を両側から挟み込むように、搬送部116の両サイドに設けられる。すなわち、2つの検知部118は、各検知部118が搬送中の紙幣の紙幣面と平行な面内において搬送部116の延びる向きに対して垂直な方向に沿って紙幣を挟み込むように、設置される。このように設置された組み合わされた2つの検知部118においては、長方形状の紙幣が搬送部116の延びる方向に沿った正しい方向を向いた状態(すなわち、紙幣の長辺の向きが搬送部116の延びる方向と同じ状態)で搬送されていれば、当該紙幣によって同じ検知時間を得ることができる。一方、スキュー、すなわち、紙幣が上記正しい方向から斜めに傾いた方向を向いた状態(すなわち、紙幣の長辺の向きが搬送部116の延びる方向に対して斜めに傾いた状態)で搬送されていれば、この紙幣によって光が遮られる時間は、紙幣が傾いて搬送されていることから、搬送部116の両サイドで異なる。したがって、組み合わされた2つの検知部118においては、この紙幣によって異なる検知時間を得ることとなる。よって、制御部128は、搬送部116の両サイドに設けられた2つの検知部118が異なる検知時間を得たことにより、スキュー紙幣のような搬送異常を検知することができる。
なお、本実施形態においては、検知部118の形態は、上述の形態に限定されるものではなく、紙幣の搬送状態もしく搬送異常が検知できれば、他の形態であってもよい。
(操作表示部120)
操作表示部120は、本実施形態における表示部の一例である。操作表示部120は、図1においては、紙幣整理装置10の上に位置し、操作者と向かい合う。さらに、操作表示部120は、紙幣整理装置10の操作者に対して操作画面等を表示する表示部、及び操作者の操作を受け付ける操作部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、操作部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。操作表示部120は、後述する制御部128の制御に従って、各種の操作画面、計数結果やエラーメッセージなどを表示し、操作者による紙幣整理装置10に対する各種の入力操作を受け付け、制御部128に伝達する。なお、操作表示部120の操作部と表示部とは、上述のように、操作機能と表示機能の両方の機能を包含する操作表示部として構成されることに限定されるものではなく、例えば、操作部であるキーボードと表示部であるCRTディスプレイ装置との組み合わせのように、別体のものとして構成されていてもよく、さらに、操作機能及び表示機能を有する各部位又は単一の部位が紙幣整理装置10の外部に位置していてもよい。
(操作部122)
操作部122は、本実施形態における操作部の一例である。操作部122は、図1においては、紙幣整理装置10の上に位置する。操作部122には、例えば、操作者によって紙幣の計数を紙幣整理装置10へ指示する機械式ボタン(図示省略)、操作者によって紙幣処理の完了を指示する機械式ボタン(図示省略)、紙幣整理装置10に障害が生じた場合に紙幣整理装置10を再稼働させる機械式のリセットボタン(図示省略)等を含むことができる。また、操作部122には、紙幣整理装置10の処理状態を示すランプ(図示省略)が取り付けられており、例えば、このランプは、処理中には緑色に発光し、障害が発生した場合には赤色に発光することができる。なお、これらの操作部122の機能は、操作表示部120によって実現してもよい。
(記憶部124)
記憶部124は、例えば紙幣整理装置10内に設けられ、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部124は、例えば、制御部128が使用する制御プログラム、制御部128が用いる各種情報や鑑別部102による鑑別の際に用いられる情報が格納されるほか、鑑別部102による鑑別結果、計数結果および鑑別された紙幣に関する処理状況が対応づけて記憶される。さらに、具体的には、記憶部124に記憶される鑑別結果としては、紙幣の種別(金種)、紙幣の正損、紙幣の表裏、搬送先等が挙げられる。ここで、表裏とは、鑑別時における該当の紙幣の表裏の向きのことであり、搬送先とは、該当の紙幣が搬送される格納先のことである。なお、記憶部124は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
(外部インターフェース部126)
外部インターフェース部126は、例えば紙幣整理装置10内に設けられ、例えば通信ネットワークを介して外部装置との間で通信を行う通信インターフェースである。具体的には、外部インターフェース部126は、外部装置からの指示を受け取ったり、外部装置へ情報を通信したりすることができる。なお、外部インターフェース部126は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
(制御部128)
制御部128は、例えば紙幣整理装置10内に設けられ、CPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、計数処理等の種々の処理のための制御を行うことができる。詳細には、図3に示す、紙幣整理装置10における制御系のブロック図にように、制御部128は、操作表示部120からの入力や外部インターフェース部126が受け入れた外部装置(例えば、制御端末)からの情報に基づいて、記憶部124から所定のプログラムを読み出して実行することにより、操作表示部120、鑑別部102等の紙幣整理装置10の各所を制御することができる。また、制御部128は、計数の完了を検知したり、各集積部110に集積する紙幣の金種を割当てたり、鑑別部102による紙幣の鑑別結果に基づいて、もしくは、検知部118の検知結果に基づいて、紙幣の搬送先を決定したりすることができる。なお、制御部128は、紙幣整理装置10の外部に設けられ、紙幣整理装置10と通信ネットワークで接続されていてもよい。
<第1の実施形態>
以下に説明する第1の実施形態は、上述の紙幣整理装置10において搬送異常が生じた場合には、紙幣整理処理の停止を避け、搬送異常にかかる紙幣を集積部110a〜eに集積する。その際、制御部128は、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する紙幣を種別ごとに集積するための集積部110a〜eのうちの1つを、搬送異常にかかる異常紙幣を集積するための異常紙幣集積部(異常媒体集積部)として特定する。このようにすることで、紙幣整理処理の停止を避け搬送異常にかかる異常紙幣を集積部110に集積することで、紙幣整理処理の最中における操作者による復旧作業の実施を避けることができる。よって、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。
まず、紙幣整理装置10を用いた第1の実施形態にかかる紙幣整理処理方法について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る紙幣整理処理方法のフローチャート図である。図4のフローチャート図には、ステップS101からステップS113が含まれる。
まず、操作者が操作表示部120又は操作部122に対して操作を行うことにより、紙幣整理装置10における紙幣整理処理の開始が指示された場合には、紙幣整理装置10は、紙幣整理処理を開始し、検知部118は、搬送部116において搬送異常を検出するための監視を開始する。次いで、ステップS101へ進む。
(ステップS101)
制御部128が、搬送異常を検知したか否かを判断する。制御部128が、検知部118の検知結果に基づいて、鑑別部102の排出口102aから分岐点Aまでの搬送部116の第3の領域(第1の搬送部)116cにおける搬送異常を検知した場合には、ステップS103へ進む。一方、制御部128が、検知部118の検知結果に基づいて第3の領域116cにおける搬送異常を検知しない場合には、ステップS111へ進む。
(ステップS103)
制御部128は、記憶部124に記憶された情報を参照して、既に集積部110a〜eのいずれかが異常紙幣集積部として特定されているかを判断する。複数の集積部110a〜eのいずれも異常紙幣集積部が特定されていない場合には、S105へ進む。既に異常紙幣集積部が特定されている場合には、ステップS109へ進む。
(ステップS105)
制御部128は、記憶部124に記憶された情報を参照して、紙幣を集積していない集積部110があるかどうかを判定する。紙幣を集積していない集積部110があれば、ステップS107へ進む。一方、紙幣を集積していない集積部110がなければ、ステップS113へ進む。
(ステップS107)
制御部128は、集積部110a〜eのうち紙幣を集積していない集積部110を異常紙幣集積部として特定する。この異常紙幣集積部とは、そこに集積する紙幣の種別として搬送異常にかかる異常紙幣が割当てられた集積部110のことをいう。当該集積部110は、搬送異常が検知されなければ、そこに集積する紙幣の種別として搬送異常が検知されない正常紙幣が割当てられ、正常紙幣集積部(正常媒体集積部)として特定される集積部である。
なお、この際、紙幣を集積していない集積部110が複数個存在する場合には、制御部128は、なるべく紙幣結束部114に遠い(図1においては、なるべく上方に位置する)集積部110を異常紙幣集積部として特定することが好ましい。異常紙幣集積部に集積された異常紙幣は、搬送異常にかかる異常紙幣であるため、集積後に紙幣束として結束されることはない。したがって、集積部110の下方に位置する紙幣結束部114に移送されることはないため、異常紙幣集積部は、紙幣結束部114から遠くてもよい。それに対して、搬送異常が検知されなかった正常紙幣は、同じ金種の所定の枚数の紙幣と共に結束されることとなるため、集積部110の下方に位置する紙幣結束部114に移送されることとなる。よって、正常紙幣は、なるべく紙幣結束部114に近い(図1においては、なるべく下方に位置する)集積部110に集積されることが好ましい。このようなことから、なるべく下方の集積部110を、正常紙幣を集積する正常紙幣集積部として使用するために、なるべく上方の集積部110を異常紙幣集積部として特定することが好ましい。なお、ここで説明する例においては、異常紙幣集積部として集積部110bが特定されたものとして説明する。
この際、制御部128は、操作表示部120に対して、特定した異常紙幣集積部を明示するように指示する。図5に、操作表示部120に示される表示画面の一例を示す。図5の表示画面20は、操作者に対して、集積部110bが異常紙幣集積部として特定されたことを明示する。また、表示画面20は、各集積部110a、c〜eに割当てられた金種、及びそれらに集積された枚数、集積部110a、c〜eに集積された紙幣の合計金額の表示や、処理中である旨を操作者に通知する表示を含むことができる。なお、本実施形態においては、表示画面20は、図5に示される画面に限定されることはなく、例えば、表示内容を操作者が確認したことを紙幣整理装置10へ通知するための確認選択ボタン等を含んでもよい。また、制御部128は、異常紙幣集積部として特定された集積部110bに関する情報を、記憶部124に記録する。次いで、ステップS109へ進む。
(ステップS109)
制御部128は、搬送部116等を制御して、搬送異常にかかる異常紙幣を、特定された異常紙幣集積部110bへ搬送する。次いで、ステップS111へ進む。なお、ステップS103で既に異常紙幣集積部が特定されていると判断された場合には、このステップS109においては、異常紙幣を既に特定された異常紙幣集積部へ搬送する。このように、本実施形態によれば、紙幣整理処理の停止を避け搬送異常にかかる異常紙幣を集積部110に集積することで、紙幣整理処理の最中における操作者による復旧作業の実施を避けることができる。
(ステップS111)
制御部128は、記憶部124に記憶された情報を参照して、取込部100に取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理は終わったかを判定する。取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理は終わっていれば、紙幣整理処理を終了する。取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理は終わっていなければ、ステップS101へ戻る。
(ステップS113)
制御部128は、搬送部116等を制御して紙幣の搬送を停止させ、紙幣整理処理を停止する。この際、制御部128は、操作表示部120に対して、搬送異常が発生したことと、紙幣整理処理の停止とを表示するように指示する。図6に、操作表示部120に示される表示画面の一例を示す。図6の表示画面30は、操作者に対して、搬送異常が発生したことと、処理の停止とを通知する。なお、本実施形態においては、表示画面30は、図6に示される画面に限定されることはなく、例えば、表示内容を操作者が確認したことを紙幣整理装置10へ通知するための確認選択ボタン等を含んでもよい。
そして、第1の実施形態においては、このように、取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理が終わるまで、ステップS101からステップS113を繰り返す。
なお、第1の実施形態において、異常紙幣集積部110bが特定された後においては、搬送異常が検知されない正常紙幣は、複数の集積部110a〜eのうち異常紙幣集積部110b以外の集積部110に集積される。
さらに、搬送異常紙幣集積部として特定された集積部110bに集積された搬送異常にかかる異常紙幣は、紙幣整理処理の終了後、すなわち、紙幣整理装置10による紙幣の計数の結果確定後、操作者によって搬送異常紙幣集積部から抜き取られる。そして、この異常紙幣は、再度、紙幣整理装置10へ投入されて、紙幣整理処理されることができる。
ところで、従来の紙幣整理装置は、先に説明したように、誤集積を未然に防ぐために、搬送異常が発生すると紙幣整理処理を停止する。そして、操作者は、紙幣整理装置を開けて搬送異常の原因となった異常紙幣を搬送部から取り除いて、搬送異常を解消する。この際、従来の紙幣整理装置は、紙幣整理装置が開けられたことにより、紙幣整理装置内の集積部に集積された鑑別、計数後の紙幣の数を不定(不確定)と認識する。紙幣整理装置が開けられることにより、操作者によって内部の集積部から紙幣を抜き取ることが可能であり、それによって、一度計数された紙幣の数が変わってしまう恐れがある。そこで、従来の紙幣整理装置においては、紙幣整理装置が開けられたことを合図に、紙幣整理処理中であったにもかかわらず、集積部に集積された、鑑別、計数後の紙幣の数を不定と認識する。したがって、搬送異常によって停止した紙幣整理装置において、紙幣の数を確定させるためには、操作者は、搬送異常の原因となった異常紙幣を取り除くだけでなく、集積部に集積された全ての紙幣を取り出して再度紙幣整理装置へ投入して、計数することとなる。すなわち、従来の紙幣整理装置においては、搬送異常が発生すると、紙幣整理処理が停止し、操作者が以上のような一連の復旧作業を行うこととなるため、時間と手間がかかり、そのため、紙幣整理装置における処理効率は低下することとなる。さらに、従来の紙幣整理装置においては、搬送異常に起因して紙幣整理装置が開けられたことを合図に、集積部に集積された紙幣の数が不定となるため、紙幣整理処理中であっても、搬送異常が発生するたびに、操作者は、集積部の全て紙幣を、回収し、再度計数するために投入することとなり、処理効率は低下することとなる。
それに対して、本実施形態においては、搬送部116の第3の領域116cにおいて搬送異常が生じた場合には、紙幣整理処理を停止させることを避け、搬送異常にかかる異常紙幣を、異常紙幣集積部へ搬送する。このように、本実施形態によれば、第3の領域116cにおいて搬送異常が生じた場合であっても、紙幣整理処理の停止を避け搬送異常にかかる異常紙幣を集積部110に集積することで、紙幣整理処理の最中における操作者による復旧作業の実施を避けることができる。したがって、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。さらに、紙幣整理処理の最中に紙幣を取り除くために操作者によって紙幣整理処理中に紙幣整理装置10を開けることがないため、紙幣整理処理中に、集積部110に集積された紙幣の数が不定となることを避けることができる。その結果、一度紙幣整理処理が完了するまでは、操作者は、集積部の全て紙幣を、回収し、再度計数するために投入することはなく、紙幣整理処理の完了までの間に何度も集積部110全ての紙幣から回収し、投入することを繰り返すことを避けることができることから、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、制御部128は、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する紙幣を種別ごとに集積するための集積部110a〜eのうち、紙幣を集積していない集積部110を、搬送異常にかかる異常紙幣を集積するための異常紙幣集積部として特定する。このようにすることで、本実施形態は、特別な集積部を新たに設けることもなく、容易に実施することが可能である。
なお、本実施形態は、ステップS101において、制御部128が、鑑別部102の排出口102aから分岐点Aまでの搬送部116の第3の領域(第1の搬送部)116cにおける搬送異常を検知した場合の処理として説明した。しかしながら、搬送異常が検知される領域は、鑑別部102の排出口102aから分岐点Aまでの領域に限定されるものではない。例えば、搬送部116が、搬送部116が排出口102aから2つめのオープンポケット106へと向かう部分と、搬送部116が排出口102aから各集積部110a〜eへと向かう部分とが分岐する分岐点C(図1においてCで示される地点)を含む場合、ステップS101においては、制御部128が、分岐点Cから分岐点Aまでの搬送部116の領域における搬送異常を検知した場合に、上述の処理を行ってもよい。このような場合、鑑別部102の排出口102aから最初の検知部118aの検知結果に基づいて、搬送異常が検知された際、すなわち、制御部128が、鑑別部102の排出口102aから分岐点Cまでの領域における搬送異常を検知した場合には、当該搬送異常にかかる異常紙幣は、リジェクトポケット104やオープンポケット106へ集積されてもよい。
<変形例>
これまで説明した第1の実施形態においては、制御部128は、ステップS113において、紙幣を集積していない集積部110がなければ、異常紙幣集積部を特定せず、紙幣整理処理を停止させていた。それに対して、第1の実施形態の変形例は、制御部128は、紙幣を集積していない集積部110がなければ、既に正常紙幣を集積している集積部110を異常紙幣集積部として特定する。このようにすることで、紙幣整理処理を停止させることを避け、処理効率をより向上させることができる。
次に、上述の紙幣整理装置10を用いた本変形例にかかる紙幣整理処理方法について、図7を参照して説明する。図7は、本変形例に係る紙幣整理処理方法のフローチャート図である。図7のフローチャート図には、ステップS201からステップS213が含まれる。なお、ステップS201からステップS211までは、図4に示される第1の実施形態のステップS101からステップS111と共通するため、ここでは、これらの共通するステップの説明については省略する。
(ステップS213)
制御部128は、既に正常紙幣を集積している集積部110a〜eを異常紙幣集積部として特定する。この際、第1の実施形態と同様に、なるべく紙幣結束部114に遠い(図1においては、なるべく上方に位置する)集積部110を、異常紙幣集積部として特定する。さらに、制御部128は、特定した異常紙幣集積部に既に集積された正常紙幣にかかる金種を、特定した異常紙幣集積部以外の集積部110に割当てる。なお、ここで説明する例においては、異常紙幣集積部として集積部110aが特定され、集積部110aに既に集積されていた正常紙幣の金種であった2千円札は、集積部110bに割当てられたものとして説明する。
この際、制御部128は、操作表示部120に対して、異常紙幣集積部を明示するように指示する。図8に、操作表示部120に示される表示画面の一例を示す。図8の表示画面40は、操作者に対して、既に正常紙幣として2千円札を集積していた集積部110a(図5参照)が異常紙幣集積部として特定され、集積部110aに既に集積されていた正常紙幣の金種であった2千円札は、集積部110bに割当てられたことを示す。また、表示画面40は、集積部110aが異常紙幣集積部として特定されたことを示す表示のみを含んでもよいし、もしくは、第1の実施形態の表示画面20と同様に、各集積部110b〜eに割当てられた金種、及び集積された枚数の表示等を含んでもよい。なお、本実施形態においては、表示画面40は、図8に示される画面に限定されることはなく、例えば、表示内容を操作者が確認したことを紙幣整理装置10へ通知するための確認選択ボタン等を含んでもよい。また、制御部128は、異常紙幣集積部として特定された集積部110aに関する情報を、記憶部124に記録する。次いで、ステップS209へ進む。
なお、搬送異常紙幣集積部として特定された集積部110aに既に集積されていた正常紙幣(2千円札)は、搬送異常紙幣集積部の特定後、搬送異常にかかる異常紙幣と同様に取り扱われることとなり、紙幣整理処理の終了後、すなわち、紙幣整理装置10による紙幣の計数の結果確定後、操作者によって搬送異常紙幣集積部から抜き取られる。そして、抜き取られた正常紙幣及び異常紙幣は、再度、紙幣整理装置10へ投入されて、紙幣整理処理されることができる。
このように、本変形例によれば、制御部128は、紙幣を集積していない集積部110がなければ、既に正常紙幣を集積している集積部110を搬送異常紙幣集積部として特定する。このようにすることで、紙幣整理処理を停止させることを避けることができ、紙幣整理装置10における処理効率をより向上させることができる。
<第2の実施形態>
上述の第1の実施形態においては、鑑別部102の排出口102aから分岐点Aまでの搬送部116の第3の領域116cにおいて搬送異常が生じた場合においての紙幣整理処理を説明した。それに対して、次に説明する第2の実施形態は、分岐点Aから各集積部110a〜eにつながる搬送部116の第4の領域116dにおいて搬送異常が生じた場合、もしくは、各集積部110a〜eのいずれかにおいて集積異常が生じた場合においての紙幣整理処理である。第2の実施形態においては、制御部128は、検知部118の検知結果に基づいて第4の領域116dにおける搬送異常を検知した場合には、紙幣整理処理を停止させることなく、当該搬送異常が発生した第4の領域116dに接続する集積部110を異常紙幣集積部として特定し、異常搬送にかかる異常紙幣を、異常紙幣集積部に集積する。もしくは、制御部128は、集積部用検知部132の検知結果に基づいて集積部110での集積異常を検知した場合には、紙幣整理処理を停止させることなく、集積異常にかかる集積部110を異常紙幣集積部として特定する。このようにすることで、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、搬送異常もしくは集積異常が生じた場合であっても、紙幣整理装置10における紙幣整理処理を停止させることを避け、処理効率をより向上させることができる。
以下に説明する第2の実施形態においては、搬送異常とは、第1の実施形態と同様に、検知部118が検知する搬送異常とは、搬送中において紙幣同士が重なったり、紙幣同士が異常に近接したりすること、及び、スキュー(斜行)のことをいう。
また、以下に説明する第2の実施形態においては、集積異常とは、各集積部110a〜eに設置された集積部用検知部132により検知された検知結果に基づいて、制御部128により認識された集積部110a〜eに集積された紙幣の容量と、制御部128によって計数された各集積部110a〜eに集積された紙幣の数とが一致していない状態をいう。例えば、制御部128が、集積部用検知部132の検知結果に基づいて集積部110に集積された紙幣の容量が100枚であると認識しているにも関わらず、制御部128によって計数された同じ集積部110に集積された枚数が10枚であり、枚数が一致しない状態を挙げることができる。このような状態は、例えば、集積部110に折れ曲がって紙幣が集積されることにより生じ得る。制御部128は、計数した集積部110に集積された紙幣の枚数と、集積部用検知部132の検知結果とを比較することによって、上述の集積異常を検知することができる。
次に、上述の紙幣整理装置10を用いた第2の実施形態にかかる紙幣整理処理方法について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る紙幣整理処理方法のフローチャート図である。図9のフローチャート図には、ステップS301からステップS313が含まれる。
まず、操作者が操作表示部120又は操作部122に対して操作を行うことにより、紙幣整理装置10における紙幣整理処理の開始が指示された場合には、紙幣整理装置10は、紙幣整理処理を開始する。紙幣整理処理が開始されると、検知部118は、搬送部116において搬送異常を検出するための監視を開始する。次いで、ステップS301へ進む。
(ステップS301)
制御部128が、搬送異常または集積異常を検知したか否かを判断する。制御部128は、検知部118の検知結果に基づいて分岐点Aから各集積部110a〜eまでの搬送部116の第4の領域116dにおける搬送異常が検知された場合、もしくは、集積部用検知部132の検知結果に基づいて集積部110での集積異常を検知した場合には、ステップS303へ進む。一方、制御部128が、検知部118の検知結果に基づいて第4の領域116dにおける搬送異常を検知しない場合、及び、集積部用検知部132の検知結果に基づいて集積部110での集積異常を検知しない場合には、ステップS313へ進む。
(ステップS303)
制御部128は、ステップS301にて搬送異常が検出されたか否かを判定する。搬送異常が検知されていればステップS305へ進む。搬送異常ではなく、集積異常が検知されていればステップS309へ進む。
(ステップS305)
制御部128は、搬送異常が検知された搬送部116の領域に対応する集積部110、すなわち、搬送異常が検知された搬送部116の第4の領域116dに接続された集積部110を、異常紙幣集積部として特定する。なお、第2の実施形態においては、既に正常紙幣を集積していても、正常紙幣を集積する集積部110を異常紙幣集積部として特定することができる。また、ここで説明する例においては、紙幣整理処理において、既に異常紙幣集積部として集積部110aが特定されており、さらに、ステップS301において新たに第4の領域116dにおける搬送異常が検知されたことにより、当該搬送異常が検知された第4の領域116dに接続された集積部110bを異常紙幣集積部として特定したものとして説明する。
この際、制御部128は、操作表示部120に対して、異常紙幣集積部を明示するように指示する。図10に、操作表示部120に示される表示画面の一例を示す。図10の表示画面50は、操作者に対して、既に集積部110aが異常紙幣集積部として特定されており、新たに、搬送部116の第4の領域116dにおける搬送異常が検知されたことにより、第4の領域116dに接続された集積部110bを異常紙幣集積部として特定したことを示す。また、表示画面50は、各集積部110c〜eに割当てられた金種の表示等を含むことができる。なお、本実施形態においては、表示画面50は、図10に示される画面に限定されることはなく、例えば、表示内容を操作者が確認したことを紙幣整理装置10へ通知するための確認選択ボタン等を含んでもよい。また、制御部128は、新たに異常紙幣集積部として特定された集積部110bに関する情報を、記憶部124に記録する。次いで、ステップS307へ進む。
(ステップS307)
制御部128は、搬送部116等を制御して、搬送異常にかかる異常紙幣を、ステップS305において特定された異常紙幣集積部110bへ搬送する。次いで、ステップS311へ進む。このように、本実施形態によれば、紙幣整理処理の停止を避け搬送異常にかかる異常紙幣を集積部110bに集積することで、紙幣整理処理の最中における操作者による復旧作業の実施を避けることができる。
(ステップS309)
制御部128は、集積異常にかかる、すなわち、集積異常が検知された集積部110を異常紙幣集積部として特定する。なお、ステップS309においても、ステップS305と同様に、既に正常紙幣を集積していても、正常紙幣を集積する集積部110を異常紙幣集積部として特定することができる。この際、制御部128は、ステップS305と同様に、操作表示部120に対して、例えば図10の表示画面50のように、異常紙幣集積部を明示するように指示する。また、制御部128は、新たに異常紙幣集積部として特定された集積部110に関する情報を、記憶部124に記録する。次いで、ステップS311へ進む。このように、本実施形態によれば、集積異常が検知された場合であっても、紙幣整理処理の停止を避け、集積異常にかかる集積部110を異常紙幣集積部として特定することにより、操作者による復旧作業の実施を避け、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。
(ステップS311)
制御部128は、ステップS305又はステップS309で異常紙幣集積部として特定された集積部110bに既に集積されていた正常紙幣の金種、もしくは、既に異常紙幣集積部に特定される前に当該集積部110bに割当てられていた金種を、異常紙幣集積部以外の集積部110に割当てる。次いで、ステップS313へ進む。
(ステップS313)
制御部128は、記憶部124に記憶された情報を参照して、第1の実施形態のステップS111(図4参照)と同様に、取込部100に取り込まれた全ての紙幣に対して整理処理は終わったかを判定する。取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理は終わっていれば、紙幣整理処理を終了する。取り込まれた全ての紙幣に対して紙幣整理処理は終わっていなければ、ステップS301へ戻る。そして、取り込まれた全ての紙幣に対して整理処理が終わるまで、ステップS301からステップS313を繰り返す。
なお、搬送異常紙幣集積部として特定された集積部110a及び110bに既に集積されていた正常な紙幣、及び、これらの集積部110a及び110bに集積された搬送異常又は集積異常にかかる紙幣は、紙幣整理処理の終了後、操作者によって搬送異常紙幣集積部から抜き取られ、再度、紙幣整理装置10へ投入されて、紙幣整理処理されることができる。
本実施形態においては、制御部128は、搬送部116の第4の領域116dにおける搬送異常を検知した場合には、紙幣整理処理を途中で停止させることなく、当該搬送異常が発生した第4の領域116dに接続する集積部110を異常紙幣集積部として特定し、搬送異常にかかる異常紙幣を異常紙幣集積部へ集積する。もしくは、制御部128は、集積部用検知部132の検知結果に基づいて集積部110での集積異常を検知した場合には、紙幣整理処理を停止させることなく、集積異常にかかる集積部110を異常紙幣集積部として特定する。このように、本実施形態によれば、搬送異常又は集積異常が生じた場合であっても、紙幣整理処理の停止させることなく、搬送異常にかかる異常紙幣を集積部110に集積する、もしくは、集積異常にかかる集積部110を異常紙幣集積部として特定することで、紙幣整理処理の最中における操作者による復旧作業の実施を避けることができる。したがって、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。さらに、紙幣整理処理の最中に紙幣を取り除くために操作者によって紙幣整理処理中に紙幣整理装置10を開けることがないため、紙幣整理処理中に、集積部110に集積された紙幣の数が不定となることを避けることができる。その結果、本実施形態によれば、紙幣整理処理が完了するまでは、操作者は、集積部の全て紙幣を回収し、再度計数することはなく、紙幣整理処理の完了までの間に何度も集積部110全ての紙幣から回収し、投入することを繰り返すことを避けることができることから、紙幣整理装置10における処理効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、制御部128は、鑑別部102による鑑別結果が予め結束対象と定められている鑑別種別に該当する紙幣を種別ごとに集積するための集積部110a〜eのうち、搬送異常にかかる搬送部116の第4の領域116dに対応する集積部110を搬送異常にかかる異常紙幣を集積するための異常紙幣集積部として特定する。このようにすることで、本実施形態は、特別な集積部を新たに設けることもなく、容易に実施することが可能である。
なお、上述の説明においては、第1の実施形態と第2の実施形態とを別個に説明したが、第1及び第2の実施形態は、別個に実施されることに限られず、これら実施形態を組み合わせて実施してもよい。また、第1の実施形態の代わりに、第1の実施形態の変形例を組み合わせてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、上述した各実施形態の処理における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。
10 紙幣整理装置
20、30、40、50 画面
100 取込部
102 鑑別部
102a 排出口
104 リジェクトポケット
106 オープンポケット
108 表裏反転部
110、110a〜e 集積部
112 移送部
112a クランプ部
114 紙幣結束部
116 搬送部
116a〜d 領域
118、118a 検知部
120 操作表示部
122 操作部
124 記憶部
126 外部インターフェース部
128 制御部
130 紙幣束搬送部
131 搬送路
132 集積部用検知部
134 扉
140 テープ供給部
142 切断部
144 結束機構
146 印字部
148、150 ローラ
154 収納空間
156 ガイド
158 ビルプレス
A、C 分岐点
B 紙幣束
T テープ

Claims (9)

  1. 投入された媒体に対して鑑別を行う鑑別部と、
    前記鑑別部によって鑑別がなされた前記媒体を集積する複数の集積部と、
    前記各集積部に対して、前記各集積部が集積する前記媒体の種別を割当てる制御部と、
    前記鑑別部から排出された前記媒体を前記各集積部へ搬送する搬送部と、
    前記搬送部における前記媒体の搬送状態を検知する検知部と、
    を備え、
    前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて搬送異常が検知された異常媒体を、前記複数の集積部のうちの前記異常媒体を集積するための異常媒体集積部に集積し、
    前記制御部により前記検知部の検知結果に基づいて前記搬送異常が検知されない正常媒体を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に集積する、
    媒体整理装置。
  2. 前記搬送部は、
    前記鑑別部から前記複数の集積部との間に設けられ、当該搬送部が前記各集積部へと分岐する分岐点と、
    前記鑑別部の排出口から前記分岐点までの第1の搬送部と、
    を含み、
    前記制御部により前記第1の搬送部における前記搬送異常を検知された前記異常媒体を、前記異常媒体集積部に集積する、
    請求項1に記載の媒体整理装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送異常を検知し、且つ、前記複数の集積部のいずれも前記異常媒体集積部として特定されていない場合には、前記複数の集積部のうち、前記媒体を集積していない前記集積部を前記異常媒体集積部として特定する、請求項1又は2に記載の媒体整理装置。
  4. 前記制御部は、前記媒体を集積していない前記集積部がない場合には、既に前記正常媒体を集積する前記集積部を、前記異常媒体集積部として特定する、
    請求項3に記載の媒体整理装置。
  5. 前記制御部は、前記異常媒体集積部として特定された前記集積部に既に集積された前記正常媒体にかかる前記種別を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に割当てる、
    請求項4に記載の媒体整理装置。
  6. 前記媒体整理装置を操作する操作者に向けて表示を行う表示部をさらに備え、
    前記制御部が前記異常媒体集積部を特定した場合には、前記表示部に対して、前記異常媒体集積部を明示するように指示する、
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の媒体整理装置。
  7. 前記各集積部に集積された前記媒体の容量を検知する集積部用検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記集積部用検知部の検知結果に基づいて集積異常が検知した場合には、当該集積異常にかかる前記集積部を前記異常媒体集積部として特定する、
    請求項1に記載の媒体整理装置。
  8. 前記制御部は、前記異常媒体集積部として特定された前記集積部に既に割り当てられた前記種別を、前記異常媒体集積部以外の前記集積部に割当てる、
    請求項7に記載の媒体整理装置。
  9. 前記搬送部は、
    前記鑑別部から前記複数の集積部との間に設けられ、当該搬送部が前記各集積部へと分岐する分岐点と、
    前記分岐点から前記各集積部までの複数の第2の搬送部と、
    を含み、
    前記制御部により前記第2の搬送部における前記搬送異常を検知された前記異常媒体を、当該搬送異常にかかる前記搬送部の領域に対応する前記集積部に集積する、
    請求項7又は8に記載の媒体整理装置。
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