JPH11105837A - 紙幣処理機 - Google Patents

紙幣処理機

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JPH11105837A
JPH11105837A JP27019097A JP27019097A JPH11105837A JP H11105837 A JPH11105837 A JP H11105837A JP 27019097 A JP27019097 A JP 27019097A JP 27019097 A JP27019097 A JP 27019097A JP H11105837 A JPH11105837 A JP H11105837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 束紙幣の作成に関する処理で計数ミスが確認
された場合においても、その計数ミスに係る一連の結束
処理で作成された束紙幣を容易かつ迅速に回収すること
ができる紙幣処理機を提供する。 【解決手段】 紙幣を集積させる集積部120a〜12
0dと、集積された紙幣が所定枚数に達すると結束テー
プTを巻き回し結束して束紙幣S2を作成する結束部1
21と、結束テープTに印字を施す印字部129と、結
束部121で作成した束紙幣S2を収納する収納部12
2a〜122dと、外部に対し表示を行う表示部と、印
字部129により束紙幣毎に他の束紙幣とは異なる束番
号を結束テープTに印字させる一方、一連の結束処理で
作成される束紙幣S3毎の束番号を記憶するとともに、
該一連の結束処理の終了後に該一連の結束処理について
記憶した束番号を表示部に表示させる制御部とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣を所定枚数集
積させ結束させる紙幣処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣を所定枚数集積させ結束させる紙幣
処理機として、既に特開平6−219419号公報に開
示されたものがある。この紙幣処理機は、一枚ずつ鑑別
した紙幣を計数手段で計数しつつ結束を行う所定枚数に
達するまで集積させ、この集積された所定枚数の紙幣に
結束テープを巻き回して結束することにより作成した束
紙幣を機体内収納部に収納させるもので、この集積紙幣
を結束するための結束テープには、該結束テープを送り
込む途中に設けられた印字部によって、結束する束紙幣
単位毎に連番を印字し、結束処理において何等かの障害
が生じた際には、その次に結束される束紙幣に連番を付
すように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
紙幣処理機で発生する障害としては、結束テープによる
結束ミスや紙幣の搬送中に発生するジャム等の他に、計
数ミスが挙げられる。特に、この計数ミスについては、
処理機側では計数するのみでその計数値が正確か否かを
判断することまではできないため、オペレータが一連の
結束処理に対し予めセットする紙幣の枚数を確認してお
き、一連の結束処理中に処理機側が計数した値を見て計
数ミスが生じているか否かを判断することになる。そし
て、このようにしてオペレータが処理機側の計数ミスを
確認した場合には、当該一連の結束処理において作成さ
れた束紙幣の中に正しくない枚数で結束された不良束紙
幣が存在する可能性が大きいため、これを回収しなけれ
ばならないが、実際にはその不良束紙幣がどれなのかを
特定することはできないことから、少なくとも計数ミス
が発生した一連の結束処理において作成された束紙幣を
すべて回収し、再度処理を行う必要がある。しかしなが
ら、上記した従来技術の紙幣処理機のように、束紙幣の
結束テープに連番を印字しただけでは、計数ミスが発生
した一連の結束処理によって作成された束紙幣が、どの
番号のものからどの番号のものまでであるかを特定する
ことができないため、その回収に必要以上の時間を要し
てしまうことがあった。しかも、作成された束紙幣を金
種別に振り分け収納するような構成の紙幣処理機の場
合、各振り分けられた先の束紙幣の番号はバラバラにな
ってしまうため、さらに回収に要する時間が長大となっ
てしまうおそれがある。したがって、本発明の目的は、
束紙幣の作成に関する処理で計数ミスが確認された場合
においても、その計数ミスに係る一連の結束処理で作成
された束紙幣を容易かつ迅速に回収することができる紙
幣処理機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の紙幣処理機は、紙幣を集積
させる集積部と、該集積部で集積された紙幣が所定枚数
に達すると集積された紙幣に結束テープを巻き回し結束
して束紙幣を作成する結束部と、結束テープに印字を施
す印字部と、前記結束部で作成した束紙幣を収納する収
納部と、外部に対し表示を行う表示部と、前記印字部に
より束紙幣毎に他の束紙幣とは異なる束番号を結束テー
プに印字させる一方、一連の結束処理で作成される束紙
幣毎の束番号を記憶するとともに、該一連の結束処理の
終了後に該一連の結束処理について記憶した束番号を前
記表示部に表示させる制御部と、を具備することを特徴
としている。このように、制御部が、印字部により束紙
幣毎に他の束紙幣とは異なる束番号を結束テープに印字
させる一方、一連の結束処理の終了後に該一連の結束処
理について記憶した束番号を表示部に表示させることに
なるため、オペレータが前記一連の結束処理の終了後に
該一連の結束処理に対し計数ミスが生じたと判断した場
合には、表示部に表示された束番号から、該一連の結束
処理で作成された束紙幣を認識できる。
【0005】本発明の請求項2記載の紙幣処理機は、請
求項1記載のものに関して、前記制御部は、各束番号に
関連付けして各束番号の束紙幣の結束後の行き先である
場所データを記憶するとともに、一連の結束処理の終了
後に該一連の結束処理について記憶した束番号と各束番
号に関連付けされた場所データとを関連付けした状態で
前記表示部に表示させることを特徴としている。このよ
うに、制御部が、一連の結束処理の終了後に該一連の結
束処理について記憶した束番号と各束番号に関連付けさ
れた場所データとを関連付けした状態で表示部に表示さ
せることになるため、オペレータが前記一連の結束処理
の終了後に該一連の結束処理に対し計数ミスが生じたと
判断した場合には、表示部に表示された束番号と該束番
号に関連付けして表示された場所データとから、該一連
の結束処理で作成された束紙幣およびその行き先を認識
できる。
【0006】本発明の請求項3記載の紙幣処理機は、請
求項1または2記載のものに関して、前記制御部は、一
連の結束処理で前記所定枚数に満たない端数紙幣が集積
部で集積された場合には、該端数紙幣の存在を前記表示
部に表示させることを特徴としている。このように、制
御部が、一連の結束処理で所定枚数に満たない端数紙幣
が集積部で集積された場合には、該端数紙幣の存在を表
示部に表示させることになるため、オペレータが端数紙
幣の存在を認識することができる。
【0007】本発明の請求項4記載の紙幣処理機は、請
求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関して、前記
制御部は、各一連の結束処理毎に他の一連の結束処理と
は異なる処理番号を記憶するとともに、各処理番号に関
連付けして各処理番号毎の一連の結束処理により結束さ
れた束紙幣の束番号を記憶し且つ各束番号に関連付けし
て各束番号の束紙幣の結束後の行き先である場所データ
を記憶して、一の束番号が入力されると、該束番号に関
連付けされた処理番号を読み出すとともに、該処理番号
に関連付けされた束番号とこれら束番号に関連付けされ
た場所データとを関連付けした状態で前記表示部に表示
させることを特徴としている。このように、一の束番号
が入力されると、制御部が、該束番号に関連付けされた
処理番号を読み出すとともに、該処理番号に関連付けさ
れた束番号とこれら束番号に関連付けされた場所データ
とを関連付けした状態で表示部に表示させることになる
ため、他の一連の結束処理が実行された後に、例えば機
外に放出された束紙幣から該束紙幣に係る一連の結束処
理に計数ミスが生じていたと判断した場合には、該束紙
幣の束番号を入力することにより、該束紙幣に係る一連
の結束処理で作成された束紙幣の関連付けされた束番号
および場所データの表示から、該一連の結束処理で作成
された束紙幣およびその行き先を認識できる。
【0008】本発明の請求項5記載の紙幣処理機は、請
求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関して、前記
制御部は、各一連の結束処理毎に他の一連の結束処理と
は異なる処理番号を記憶し且つ該処理番号を前記印字部
により結束テープに印字させるとともに、各処理番号に
関連付けして各処理番号毎の一連の結束処理により結束
された束紙幣の束番号を記憶し且つ各束番号に関連付け
して各束番号の束紙幣の結束後の行き先である場所デー
タを記憶して、一の処理番号が入力されると、該処理番
号に関連付けされた束番号とこれら束番号に関連付けさ
れた場所データとを関連付けした状態で前記表示部に表
示させることを特徴としている。このように、制御部
が、各一連の結束処理毎に他の一連の結束処理とは異な
る処理番号を印字部により結束テープに印字させるとと
もに、このようにして結束テープに印字された一の処理
番号が入力されると、該処理番号に関連付けされた束番
号とこれら束番号に関連付けされた場所データとを関連
付けした状態で表示部に表示させることになるため、他
の一連の結束処理が実行された後に、例えば機外に放出
された束紙幣から該束紙幣に係る一連の結束処理に計数
ミスが生じていたと判断した場合には、該束紙幣の処理
番号を入力することにより、該処理番号に係る一連の結
束処理で作成された束紙幣の関連付けされた束番号およ
び場所データの表示から、該一連の結束処理で作成され
た束紙幣およびその行き先を認識できる。
【0009】本発明の請求項6記載の紙幣処理機は、請
求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関して、前記
結束部は、集積部で集積された前記所定枚数に満たない
端数紙幣にも結束テープを巻き回し結束して端数束紙幣
とする一方、端数紙幣を機体内に収納させる端数収納部
を設けるとともに、前記制御部は、前記端数束紙幣をも
束紙幣として扱うとともに、該端数束紙幣を端数収納部
に収納させることを特徴としている。このように、結束
部が、集積部で集積された所定枚数に満たない端数紙幣
にも結束テープを巻き回し結束して端数束紙幣とし、制
御部は該端数束紙幣をも束紙幣として扱うため、端数束
紙幣は束番号が印字等された後に端数収納部に収納され
ることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態による紙
幣処理機について、図1〜図4を参照して以下に説明す
る。図1は紙幣処理機を示す全体構成図であり、この紙
幣処理機は、紙幣の判別、収納および払出等を行なう紙
幣入出金機1と、該紙幣入出金機1に付設され、紙幣の
結束、束紙幣の収納および払出等を行う紙幣結束機2と
で構成されるものである。まず、紙幣入出金機1の全体
構成について説明する。紙幣入出金機1は、その外郭を
なす筐体1Aと、該筐体1A内にそれぞれ引出自在に挿
入された入出金ユニット3、一時貯留ユニット4および
収納部ユニット5から主に構成されている。
【0011】紙幣入出金機1の入出金ユニット3は、機
外に臨んだ位置に設けられ紙幣が投入されるとともにこ
れを一枚ずつ分離して主搬送路10に向けて搬出する入
金部11と、該入金部11の紙幣搬送方向後方側(図1
における下側)に設けられ該入金部11に主搬送路10
を介して接続し、送られた紙幣の真偽および正損等を鑑
別する入金鑑別部12と、該入金鑑別部12の搬送方向
後方側(図1における左側)に設けられ、主搬送路10
およびこれから分岐する第一分岐搬送路13を介して入
金鑑別部12に接続し該入金鑑別部12で鑑別された紙
幣が損券である場合等にこれを一時貯留する損券一時貯
留部14と、該損券一時貯留部14の図1における下方
側に接続され例えば一連の入金計数処理が終了して収納
指示が入力された場合等、必要に応じてこれを収納する
損券収納部15と、主搬送路10の第一分岐搬送路13
より搬送方向後方側(図1における上側)から分岐した
第二分岐搬送路16に設けられ入金鑑別部12で鑑別さ
れた紙幣が偽券である場合あるいは二重送り等が発生
し、紙幣の判別が不可能な場合等にこれを機外に臨んだ
位置に搬出する入金リジェクト部17と、第二分岐搬送
路16より搬送方向後方側(図1における左側)の主搬
送路10に設けられ紙幣の表裏を取り揃える表裏取揃部
18と、該表裏取揃部18より搬送方向後方側に、一時
貯留ユニット4および収納部ユニット5を回って戻った
主搬送路10から分岐した第三分岐搬送路19に設けら
れ、後述する第四分岐搬送路22を介して表裏取揃部1
8からあるいは主搬送路10を介して収納部ユニット5
から搬送される紙幣の所定の出金処理を行なう、機外に
臨んだ出金部20を有している。なお、該出金部20に
は必要に応じて開閉する図示せぬシャッタが設けられて
いる。
【0012】ここで、入出金ユニット3の主搬送路10
は、上記したように表裏取揃部18から図1における下
方に設けられた一時貯留ユニット4を介して収納部ユニ
ット5に向っており、さらに第三分岐搬送路19より搬
送方向後方側は、図1における左側の紙幣結束機2に向
っている。ここで、表裏取揃部18および一時貯留ユニ
ット4間の主搬送路10と収納部ユニット5および第三
分岐搬送路19間の主搬送路10との間には、第四分岐
搬送路22が設けられている。この第四分岐搬送路22
は、入金され受け入れられた紙幣を貯留せず、そのまま
紙幣結束機2に搬出する場合等に用いられるものであ
る。
【0013】一時貯留ユニット4には、上記したように
入出金ユニット3の表裏取揃部18より搬送方向後方側
の主搬送路10が導入されており、この主搬送路10
は、一時貯留ユニット4内で金種等に対応して複数に分
割されている。すなわち本実施の形態においては4つの
分割搬送路23〜26に分割されており、各分割搬送路
23〜26には、それぞれに例えば同金種の紙幣が一時
貯留される金種別正券一時貯留部27〜30が設けられ
ている。そして、各分割搬送路23〜26は、さらに、
搬送方向後方側(図1における下方側)に設けられた収
納部ユニット5の、金種別入出金収納部31〜34にそ
れぞれ接続されている。ここで、上記金種別正券一時貯
留部27〜30は、それぞれ対応する同種の紙幣を一時
貯留し、その一時貯留した紙幣を必要に応じてまとめて
金種別入出金収納部31〜34に搬出するものである。
【0014】収納部ユニット5の分割搬送路23〜26
は、上記金種別入出金収納部31〜34より搬送方向後
方側(図1における下側)で合流して再度1つの主搬送
路10になっている。ここで、各金種別入出金収納部3
1〜34は例えばそれぞれ対応する同種の紙幣を収納
し、必要に応じて収納した紙幣を分離繰り出すもので、
それぞれが必要に応じて搬送方向後方側(図1における
左側)の主搬送路10に紙幣を搬出するようになってい
る。また、収納部ユニット5の、上記のように合流した
後の主搬送路10には、搬出される紙幣が正しいもので
あるか否かを鑑別する出金鑑別部35が設けられてお
り、さらにその搬送方向後方側(図1における上側)に
は第五分岐搬送路36を介して、搬出された紙幣が正し
くない場合にこれを貯留させる出金リジェクト部37が
設けられている。この収納部ユニット5内の主搬送路1
0は第五分岐搬送路36より搬送方向後方側(図1に示
す上側)が入出金ユニット3に導入されている。
【0015】そして、収納部ユニット5から入出金ユニ
ット3に導入された主搬送路10は、上記したように、
出金部20より搬送方向後方側が、隣り合う紙幣結束機
2に導入されている。なお、紙幣入出金機1と紙幣結束
機2とは共通の制御部40(図2参照)で制御されるよ
うになっている。
【0016】次に、紙幣結束機2の全体構成について説
明する。この紙幣結束機2は、その外郭をなす筐体11
1と、該筐体111内の紙幣入出金機1付設側に配置さ
れるとともに、紙幣入出金機1から紙幣を受け入れこれ
を搬送する紙幣搬送部112と、筐体111内の紙幣入
出金機1付設側に対し反対側かつ上側に配置されるとと
もに、紙幣搬送部112で搬送されてきた紙幣を集積さ
せ結束処理を行う上結束機本体部113と、筐体111
内の該上結束機本体部113の下側に配置されるととも
に、紙幣搬送部112で搬送されてきた紙幣を集積させ
結束処理を行う下結束機本体部114とで構成されてい
る。
【0017】搬送部112は、紙幣入出金機1の主搬送
路10の出金部20より搬送方向後方側から、機体にお
ける前後方向(図1における紙面に直交する方向)に長
手方向を沿わせた姿勢で紙幣を受け入れる一つの受入経
路116と、該受入経路116から上下方向に四つに分
流されそれぞれ前記姿勢のままで紙幣を搬送する分流経
路117a〜117dと、各分流部分に設けられた図示
せぬ振分部とを有している。なお、制御部40は、紙幣
入出金機1側に設けられた入金鑑別部12あるいは出金
鑑別部35から出力される金種信号を受けて、紙幣の金
種を判別しつつ、搬送される紙幣を分流経路117a〜
117dの所定のものへ、振分部を制御して振り分ける
ようになっている。
【0018】上結束機本体部113は、二つの第1集積
部120aおよび第2集積部120bと、これら集積部
120a,120bの搬送部112に対し反対側に一対
のチャック部材131,132を有し所定枚数の紙幣を
結束させる結束部121と、集積部120a,120
b、結束部121の下側に並列された、集積部120
a,120bと同数すなわち二つの第1束収納繰出部
(収納部)122aおよび第2束収納繰出部(収納部)
122bと、これら束収納繰出部122a,122bの
搬送部112に対し反対側に設けられた第1端数収納部
123と、結束部121および束収納繰出部122a,
122bの間に設けられた束等搬送部124と、機体前
面側に設けられた機外放出口125と、機体前面側に設
けられた束払出部126とで構成されている。
【0019】第1集積部120aおよび第2集積部12
0bは、同形状をなしており、水平方向の位置を一致さ
せ上下方向にのみ位置をずらして配置されている。上側
の第1集積部120aは最も上側の分流経路117aに
接続され、下側の第2集積部120bは前記の一つ下側
の分流経路117bに接続されており、各分流経路11
7a,117bで搬送された紙幣は、集積部120a,
120bで、機体における前後方向に長手方向を沿わせ
かつ表裏方向を鉛直に沿わせた状態で、整列させられな
がら図示せぬ載置板上に上下方向に集積される。これら
集積部120a,120bは、載置板上に載置された集
積紙幣S1が例えば結束すべき所定枚数(通常100
枚)となった場合および結束すべき所定枚数に満たない
状態でそれ以上紙幣が投入されない場合、図示せぬ押出
機構により紙幣搬送部112側から押して、これらを紙
幣搬送部112に対し反対側方に水平移動させるように
なっている。
【0020】結束部121のチャック部材131,13
2は、図示せぬ押出機構で押し出される集積紙幣S1を
機体における前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向
を鉛直に沿わせた姿勢のまま集積方向における両側すな
わち上下から若干屈曲させるよう挾持する。結束部12
1は、結束テープTを所定長さ供給するテープ供給部1
30と、チャック部材131,132で挾持された集積
紙幣S1の短手側にテープ供給部130から供給された
結束テープTを巻回させる図示せぬ巻付機構と、結束テ
ープTの重合部分を熱接着させて、束紙幣S2とする図
示せぬ接着部とで構成されている。ここで、結束部12
1の近傍には、テープ供給部130が繰り出す結束テー
プTに束紙幣S2毎の印字を施す印字部129が設けら
れている。
【0021】なお、チャック部材131,132は、上
下移動可能とされており、上側の移動限界位置が上側の
第1集積部120aから集積紙幣S1を受け入れる位置
とされ、下側の移動限界位置が束等搬送部124へ束紙
幣S2を受け渡す位置とされ、これらの間に下側の第2
集積部120bから集積紙幣S1を受け入れる位置が位
置するように、集積部120a,120bおよび束等搬
送部124との位置関係が設定されている。
【0022】制御部40は、集積部120a,120b
のうち、結束すべき所定枚数の集積紙幣S1が集積され
た側から押出機構で集積紙幣S1を押出し、チャック部
材131,132で集積紙幣S1を受け入れさせ、これ
を束等搬送部124に向け下降させ該下降と並行して結
束部121による結束処理を実施させ、また束等搬送部
124へ束紙幣S2を受け渡した後は、集積部120
a,120bのうち、次に結束すべき所定枚数の集積紙
幣S1が集積される側へチャック部材131,132を
移動させるよう制御する。なお、制御部40は、チャッ
ク部材131,132で受け入れた集積紙幣S1が端数
である場合、基本的にはこれを結束させずに端数紙幣S
3としてそのまま束等搬送部124に受け渡すよう結束
部121を制御する。
【0023】束等搬送部124は、チャック部材13
1,132が下限位置に位置するときに、結束された束
紙幣S2および結束されていない端数紙幣S3を、機体
における前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛
直に沿わせた姿勢のままで受け入れ、制御部40により
制御されて、第1束収納繰出部122a、第2束収納繰
出部122b、機外放出口125および端数収納部12
3のいずれかに振り分けるよう搬送する。
【0024】なお、束等搬送部124による束収納繰出
部122a,122bへの束紙幣S2の受け渡しは、図
示は略すが、機体における前後方向に長手方向を沿わせ
かつ表裏方向を鉛直に沿わせた姿勢の束紙幣S2を、そ
の長手方向を上下方向に沿わせかつ表裏方向を機体にお
ける前後方向に沿わせた立位姿勢に姿勢変更を行った後
に、下方に移動させることにより行われる。
【0025】機外放出口125は、束等搬送部124で
搬送された束紙幣S2および端数紙幣S3を、収納する
ことなくそのまま機外へ放出させるための開口部であ
る。束収納繰出部122a,122bは、束等搬送部1
24で立位姿勢とされ下方に移動される束紙幣S2をそ
のままの姿勢で機体における前後方向に並べて収納する
図示せぬ収納庫と、制御部40で制御されて、収納庫内
の束紙幣S2を水平方向にスライドさせ収納庫の機体前
面側から一束ずつ繰り出す図示せぬ繰出機構とを有して
いる。なお、収納庫は、機体前面側に設けられた図示せ
ぬ扉を開作動させることにより形成される開口部から取
り出すことができるよう着脱可能とされている。
【0026】束払出部126は、束収納繰出部122
a,122bの機体前面側に配置された引き出し状のも
ので、束収納繰出部122a,122bから繰り出され
た束紙幣S2を受け取り、制御部40で制御されて筐体
111外に突出して束紙幣S2を筐体111外へ搬出す
る。
【0027】第1端数収納部123は、結束されずに束
等搬送部124で搬送される端数紙幣S3を、機体にお
ける前後方向に長手方向を沿わせかつ表裏方向を鉛直に
沿わせた姿勢のまま、受け入れて上下方向に集積させて
収納するもので、機体前面側に設けられた図示せぬ扉を
開作動させることにより形成される開口部から、収納さ
れた端数紙幣S3を取り出し可能とされている。
【0028】下結束機本体部114は、上記した上結束
機本体部113と同様の構成をなしており、該上結束機
本体部113と水平方向の位置を一致させ上下方向にの
み位置をずらして下側に配置されている。
【0029】なお、上結束機本体部113と同様の構成
であるため、下結束機本体部114の説明は略すが、第
1集積部120aに対応する上側の第3集積部120c
には、搬送部112の上から三番目の分流経路117c
が接続され、第2集積部120bに対応する下側の第4
集積部120dには、搬送部112の最下の分流経路1
17dが接続されており、また、上記第1束収納繰出部
122aに対応して第3束収納繰出部122cが、第2
束収納繰出部122bに対応して第4束収納繰出部12
2dが、さらに、第1端数収納部123に対応して第2
端数収納部140が、結束部121に対応して結束部1
41が、印字部129に対応して印字部142が、それ
ぞれ設けられている。
【0030】第1集積部120aに接続される分流経路
117aには第1集積部120aに投入される紙幣の通
過を検出する計数センサ136a(図2参照)が、第2
集積部120bに接続される分流経路117bには第2
集積部120bに投入される紙幣の通過を検出する計数
センサ136b(図2参照)が、第3集積部120cに
接続される分流経路117cには第3集積部120cに
投入される紙幣の通過を検出する計数センサ136c
(図2参照)が、第4集積部120dに接続される分流
経路117dには第4集積部120dに投入される紙幣
の通過を検出する計数センサ136d(図2参照)が、
それぞれ配置されている。
【0031】制御部40には、図2に示すように、上記
した紙幣入出金機1および紙幣結束機2の他に、オペレ
ータにより外部入力操作がなされる操作部137と、オ
ペレータ等の外部に対し表示を行う画面等からなる表示
部138とが接続されている。なお、図2中符号139
は、紙幣結束機2の計数センサ136a〜136dおよ
び印字部129,142を制御部40に接続させるため
のI/Oインターフェースである。なお、制御部40
は、計数センサ136aで一の紙幣の通過が検出される
と第1集積部120aの集積枚数を一加算し、同様に、
計数センサ136bの検出で第2集積部120bの集積
枚数を一加算し、計数センサ136cの検出で第3集積
部120cの集積枚数を一加算し、計数センサ136d
の検出で第4集積部120dの集積枚数を一加算する。
【0032】以上の構成の紙幣処理機は、入金部11に
投入された紙幣を入金鑑別部12で鑑別計数しつつ金種
別に一時貯留部27〜30に導入させて金種別入出金収
納部31〜34に収納させる通常入金処理と、金種別入
出金収納部31〜34から出金鑑別部35で鑑別計数し
つつ出金部20から機外に出金させる紙幣出金処理と、
入金部11に投入された紙幣を入金鑑別部12で鑑別し
つつ適正と判断されたもののみ紙幣結束機2に搬送して
該紙幣結束機2で結束させて束収納繰出部122a〜1
22dに収納させる入金結束処理と、金種別入出金収納
部31〜34から紙幣を計数しつつ繰り出させ出金鑑別
部35で鑑別して適正と判断されたもののみ紙幣結束機
2に搬送して該紙幣結束機2で結束させて束収納繰出部
122a〜122dに収納させる機内結束処理と、紙幣
結束機2の束収納繰出部122a〜122dから束紙幣
S2を機外に出金させる束出金処理とが主に実行される
ことになる。
【0033】以下においては、上記した入金結束処理に
ついて制御部40の制御内容とともに説明する。紙幣入
出金機1の入金部11にオペレータにより、通常は既知
枚数の紙幣がセットされ、操作部137において入金結
束処理を選択する入力操作がなされその実行を指示する
入力操作がなされると、制御部40は、これを受けて、
一連の入金結束処理(一の実行指示入力操作後、セット
された紙幣に対し可能な限り多くの束紙幣S3を連続的
に作成し、作成不可となったところで終了するまでの一
連の処理)を開始させる。すなわち、入金部11にセッ
トされた紙幣を一枚ずつ分離して機体内に取り込み主搬
送路10を搬送させて、取り込んだ紙幣の真偽、金種等
を入金鑑別部12において鑑別させ、その結果適正であ
ると判断された紙幣のみを表裏取揃部18で表裏を取り
揃えた後、分岐搬送部22を介することにより、一時貯
留ユニット4および収納部ユニット5を通過させること
なく直接紙幣結束機2へ導入させる。なお、入金鑑別部
12で適正と判断されなかった紙幣は入金リジェクト部
17にリジェクトさせる。
【0034】続いて、紙幣を、紙幣結束機2内におい
て、その金種に応じた束収納繰出部122a〜122d
のいずれかのものに対し収納させることが可能な集積部
120a〜120dのいずれかのものに搬送して集積さ
せることになる。このとき、集積部120a〜120d
の入口に設けられた計数センサ136a〜136dが紙
幣の通過を検出することになり、制御部40では計数セ
ンサ136a〜136dからの検出結果に基づいて、各
集積部120a〜120dに集積される紙幣の集積数を
個々に計数する。
【0035】他方、制御部40は、計数センサ136a
〜136dからの検出結果に基づいて各集積部120a
〜120dにおける集積枚数を監視し、集積部120a
〜120dのいずれかのものにおいて集積枚数が結束す
べき所定枚数(100枚)に達すると、ここへのそれ以
上の紙幣の投入を規制するとともに、この所定枚数に達
した集積紙幣S1に対し、識別のため他の束紙幣S2と
は異なる束番号を割り当てて該束番号を図示せぬメモリ
に記憶するとともに、該集積紙幣S1をチャック部材1
36a〜136dで挾持して下方に移動させ、前記割り
当てられた束番号を印字部129,142のうち対応す
るもので結束テープTに印字させて、該印字が施された
結束テープTを結束部121,141の対応するもので
前記集積紙幣S1に巻き付け切断し熱接着して束紙幣S
2を作成する。ここで、印字部129,142では、図
3に示すように、結束テープTに束番号T1と作成日T
2と作成銀行名T3とを印字するようになっており、印
字部129,142による結束テープTへの印字位置は
この結束テープTが巻き付けられた束紙幣S2の正面に
印字が表れるように設定されている。なお、束番号は例
えば割り当ての順に1ずつ加算される連番とする。
【0036】上記のように集積部120a〜120dの
いずれかのもので結束すべき所定枚数に達することでそ
れ以上の紙幣の投入を規制した後は、束収納繰出部12
2a〜122dの同じ金種のものに収納させることが可
能な集積部120a〜120dの他のものに紙幣を導入
させる。なお、上記のように集積部120a〜120d
のいずれかのものに集積中であって結束すべき所定枚数
に達する前に、集積部120a〜120dの他のものに
紙幣を導入させることはない。
【0037】制御部40は、上記のようにして作成した
束紙幣S2を束収納繰出部122a〜122dのうちの
対応金種のものに向け搬送して収納させるとともに、該
束紙幣S2に割り当てられた束番号に関連付けして束収
納繰出部122a〜122dのうちの収納先となるもの
を示す場所データをメモリに記憶する。このように、こ
の束紙幣S2の結束テープTにこの束紙幣S2独自の束
番号が印字されるとともに、この束番号とこの束紙幣S
2の収納先を示す場所データとが関連付けされてメモリ
に記憶される。制御部40は、一連の入金結束処理に対
しセットされた紙幣を紙幣結束機2に取り込み、可能な
限り上記の処理を行って束紙幣S2を作成する。
【0038】そして、紙幣入出金機1の入金部11、紙
幣入出金機1および紙幣結束機2の搬送路10,116
等内に設けられるセンサの検出結果から、集積部120
a〜120dよりも上流側においては処理を行う紙幣が
なくなったことを確認すると、紙幣の取り込みおよび搬
送を終了させる。そして、結束した束紙幣S2の収納作
動がすべて完了すると入金結束処理終了と判断する。以
上のようにして、制御部40は、一連の入金結束処理で
作成されるすべての束紙幣S2に対してそれぞれ異なる
束番号を割り当ててそれぞれの結束テープTに印字する
一方、当該一連の入金結束処理で作成されるすべての束
紙幣S2毎の束番号をメモリに記憶するとともに、これ
ら束番号に関連付けして各束番号の束紙幣S2の結束後
の行き先である場所データを当該一連の入金結束処理の
すべての束番号についてメモリに記憶する。
【0039】ここで、計数センサ136a〜136dの
計数値から集積部120a〜120dのいずれかのもの
において集積している集積紙幣S1が結束所定枚数に達
する前の状態にあって、入金結束処理終了と判定した場
合には、制御部40は、該結束所定枚数に達しない端数
紙幣S3については、端数収納部123,140に収納
させることなくそのまま集積部120a〜120dの前
記いずれかのものに集積させた状態で待機させる。
【0040】そして、上記のように入金結束処理終了と
判断すると、制御部40は、該入金結束処理終了の直前
の操作部137による入金結束処理の実行を指示する一
の入力操作がなされてから該入金結束処理終了と判断さ
れるまでの一連の入金結束処理について、すべての集積
部120a〜120dの計数センサ136a〜136d
で計数された値を加算した総処理枚数を表示部138に
表示させる。
【0041】オペレータは、セットした紙幣の既知の枚
数と表示された総処理枚数とを比較し、これらが異なっ
ている場合には計数ミスが発生したと判断して、操作部
137において中止操作を入力する。これを受けると、
制御部40は、当該一連の入金結束処理において計数ミ
スが発生したと判断し、図示せぬメモリに記憶した当該
一連の入金結束処理について記憶したすべての束番号と
これら束番号のそれぞれに関連付けされた場所データと
を読み出し、これら束番号と場所データとを互いに関連
付けした状態で、表示部138に表示させるとともに必
要に応じて用紙にプリントアウトすることになる。ま
た、中止操作を入力を受けると、制御部40は、当該一
連の入金結束処理で結束すべき所定枚数に満たない端数
紙幣S3が集積部120a〜120dで集積された場合
には、該端数紙幣S3の存在をも表示部138に表示さ
せることになる。
【0042】具体的には、図4に示すように、最も上段
に、計数ミスが発生したために回収束紙幣があることを
示す「回収束紙幣」を表示させ、その下段に、表題とし
て「回収束紙幣番号」を表示させるとともにその後側に
当該一連の入金結束処理について記憶したすべての束番
号を表示させる。また、その下段に、表題として「第1
束収納繰出部」を表示させるとともにその後側に当該一
連の入金結束処理について第1束収納繰出部122aを
示す場所データに関連付けされたすべての束番号を表示
させ、その下段に、表題として「第2束収納繰出部」を
表示させるとともにその後側に当該一連の入金結束処理
について第2束収納繰出部122bを示す場所データに
関連付けされたすべての束番号を表示させ、その下段
に、表題として「第3束収納繰出部」を表示させるとと
もにその後側に当該一連の入金結束処理について第3束
収納繰出部122cを示す場所データに関連付けされた
すべての束番号を表示させ、その下段に、表題として
「第4束収納繰出部」を表示させるとともにその後側に
当該一連の入金結束処理について第4束収納繰出部12
2dを示す場所データに関連付けされたすべての束番号
を表示させる。さらに、その下段に、表題として「第1
集積部」を表示させるとともにその後側に当該一連の入
金結束処理について第1集積部120aにおける端数紙
幣S3の「あり」「なし」のいずれかを表示させ、その
下段に、表題として「第2集積部」を表示させるととも
にその後側に当該一連の入金結束処理について第2集積
部120bにおける端数紙幣S3の「あり」「なし」の
いずれかを表示させ、その下段に、表題として「第3集
積部」を表示させるとともにその後側に当該一連の入金
結束処理について第3集積部120cにおける端数紙幣
S3の「あり」「なし」のいずれかを表示させ、その下
段に、表題として「第4集積部」を表示させるとともに
その後側に当該一連の入金結束処理について第4集積部
120dにおける端数紙幣S3の「あり」「なし」のい
ずれかを表示させる。
【0043】ここで、上記のように束番号を表示させる
場合、束番号が整数の連番で割り当てられていることか
ら、連続する束番号については、最初の束番号と最後の
束番号とを記載してその間を「〜」で結んでも、間の束
番号は一義的に導き出せるものであり、よって、該間の
束番号もすべて表示されていることになる。
【0044】以上のようにして、制御部40が、印字部
129,142の対応するものにより束紙幣S2毎に他
の束紙幣S2とは異なる束番号を割り当てて結束テープ
Tに印字させる一方、一連の入金結束処理の終了後に、
中止操作が実行されると、該一連の入金結束処理につい
て記憶したすべての束番号(すなわち印字したすべての
束番号)とこれらの束番号に関連付けされた場所データ
とを互いに関連付けした状態で表示部138に表示させ
ることになるため、オペレータが前記一連の入金結束処
理の終了後に該一連の入金結束処理に対し計数ミスが生
じたと判断した場合には、表示部138に表示された束
番号と該束番号に関連付けして表示された場所データと
から、該一連の入金結束処理で作成されたすべての束紙
幣S2およびその行き先を認識できる。
【0045】しかも、制御部40が、一連の入金結束処
理で所定枚数に満たない端数紙幣S3が集積部120a
〜120dのいずれかのもので集積された場合には、該
端数紙幣S3を集積部120a〜120dの前記いずれ
かのものに残留させるとともに、該端数紙幣S3の存在
を表示部138に表示させてオペレータに端数紙幣S3
の存在を認識させることができる。以上により、オペレ
ータが前記一連の入金結束処理の終了後に該一連の入金
結束処理に対し計数ミスが生じたと判断した場合に、端
数紙幣S3の存在をも認識することで、集積部120a
〜120dの前記いずれかのものに残存させられている
端数紙幣S3を取り出すことができ、該端数紙幣S3を
他の一連の入金結束処理において発生した端数紙幣S3
と混ぜてしまうことを防止できる。したがって、束紙幣
S2の作成に関する処理で計数ミスが確認された場合に
おいても、その計数ミスに関連する一連の入金結束処理
で作成された束紙幣S2および端数紙幣S3を容易かつ
迅速に回収することができる。
【0046】オペレータは、他方で、セットした紙幣の
既知の枚数と表示された総処理枚数とが一致している場
合には計数ミスは発生していないと判断して、操作部1
37において確認操作を入力する。すると、制御部40
は、入金結束処理終了と判定した時点で集積部120a
〜120dのいずれかのものに端数紙幣S3が残存して
いた場合には、該端数紙幣S3を端数収納部123,1
40の対応するものに収納させるとともに、次の一連の
結束処理に向け待機する。
【0047】なお、上記の中止操作入力時の表示に対し
場所データの表示を略すことも可能であり、この場合
も、束番号を表示させるため計数ミスに係る一連の入金
結束処理で作成された束紙幣S2を容易かつ迅速に回収
することができるが、その効果は場所データをも表示さ
せる場合の方が大きい。また、端数紙幣S3をまとめて
収納する端数収納部123,140を持たず、端数紙幣
S3はその都度外部に放出させる場合等においては、端
数紙幣S3の存在を表示部138に表示させなくてもよ
い。
【0048】また、セット枚数と総処理枚数とをオペレ
ータが比較するのではなく、入金結束処理の実行を指示
する入力操作を行う前にセット枚数をあらかじめオペレ
ータが操作部137により入力しておくことで、前記入
力操作時点で入力されていたセット枚数と入金結束処理
終了判断時の総処理枚数とを制御部40が比較するよう
に構成してもよい。このように構成した場合には、オペ
レータによる中止操作および確認操作を操作部137で
入力させることなく、制御部40がセット枚数と総処理
枚数とが異なっていれば上記中止操作後の処理を自動的
に行い、セット枚数と総処理枚数とが一致していれば上
記確認操作後の処理を自動的に行うようにすることがで
きる。この場合、制御部40は、セット枚数と総処理枚
数とが異なっていたら図示せぬアラーム発生手段により
アラームを発生させるようにしてもよい。なお、メモリ
に記憶された一連の入金結束処理に関する束番号および
場所データは、次の一連の入金結束処理が開始されると
消去され、これにより最新の一連の入金結束処理の結果
が表示部138に常に表示されることになる。
【0049】次に、機内結束処理について説明する。こ
の紙幣処理機は、紙幣結束機2に紙幣入出金機1が付設
された構成であるため、紙幣入出金機1の金種別入出金
収納部31〜34のいずれかのものが満杯となった場合
等において、金種別入出金収納部31〜34の満杯のも
のから計数しつつ紙幣を繰り出させ出金鑑別部35で鑑
別し適正であると判定された紙幣を紙幣結束機2に搬送
して該紙幣結束機2で結束させて束収納繰出部122a
〜122dの対応するものに収納させる機内結束処理を
行うことがあり、この場合も計数ミスは生じる可能性が
ある。このような機内結束処理で計数ミスが生じて不良
束紙幣が作成された場合には、この計数ミスは、その一
連の機内結束処理時点では発見されず、該不良束紙幣が
機外に出金されてから計数機会が何等か生じた場合等に
おいて不良束紙幣が発見される場合がある。
【0050】このような場合に対応する制御部40の制
御内容が以下である。紙幣入出金機1の金種別入出金収
納部31〜34のいずれかのものが満杯となった場合に
おいて、満杯を検知する図示せぬセンサからの出力を受
けて、制御部40は、この満杯を解除させるための一連
の機内結束処理(制御部40が、満杯を検知する図示せ
ぬセンサからの出力を受けた後、満杯を解除させるため
予め定められた枚数の紙幣を繰り出させこれら紙幣に対
し束紙幣S3を連続的に作成し、作成不可となったとこ
ろで終了するまでの一連の処理)を開始させる。まず、
当該一連の機内結束処理に識別のため他の一連の機内結
束処理とは異なる処理番号を割り当てて該処理番号を図
示せぬメモリに記憶するとともに、金種別入出金収納部
31〜34の満杯が検知されたものから、計数しつつ紙
幣を主搬送路10を介して一枚ずつ搬送させて、二重送
り等を出金鑑別部135において鑑別させ、その結果適
正であると判断した紙幣のみを紙幣結束機2へ予め設定
された所定枚数分導入させる。続いて、紙幣結束機2内
において、束収納繰出部122a〜122dのうちその
金種に応じたものに収納可能な集積部120a〜120
dのいずれかのものに搬送して集積させることになる。
なお、出金鑑別部35で適正と判断されなかった紙幣は
出金リジェクト部37にリジェクトさせることになり、
制御部40では、このリジェクト枚数分を金種別入出金
収納部31〜34の満杯が検知されたものから送り出さ
れる紙幣の数から減算する。
【0051】そして、制御部40は、計数センサ136
a〜136dからの検出結果に基づいて各集積部120
a〜120dにおける集積枚数を監視し、集積部120
a〜120dのいずれかのものにおいて、結束すべき所
定枚数に達すると、ここへのそれ以上の紙幣の投入を規
制するとともに、この所定枚数に達した集積紙幣S1に
対し、識別のため他の集積紙幣S1とは異なる束番号を
割り当てて該束番号を図示せぬメモリに当該一連の機内
結束処理の処理番号に関連付けして記憶する一方、該集
積紙幣S1をチャック部材131,132で挾持して下
方に移動させ、前記割り当てられた束番号を印字部12
9,142の対応するもので結束テープTに印字させ
て、該印字が施された結束テープTを結束部121,1
41の対応するもので前記集積紙幣S1に巻き付け切断
し熱接着して束紙幣S2を作成する。
【0052】他方、上記のように集積部120a〜12
0dのいずれかのもので結束すべき所定枚数に達するこ
とでそれ以上の紙幣の投入を規制した後は、束収納繰出
部122a〜122dのうち同じ金種のものに収納可能
な集積部120a〜120dの他のものに入金結束処理
と同様に紙幣を導入させる。
【0053】制御部40は、上記のようにして作成した
束紙幣S2を束収納繰出部122a〜122dのうちの
対応するものに向け搬送して収納させるとともに、該束
紙幣S2に割り当てられた束番号に関連付けして束収納
繰出部122a〜122dのうちの収納先となるものを
示す場所データをメモリに記憶する。このように、この
束紙幣S2の結束テープTにこの束紙幣S2独自の束番
号が印字されるとともに、この束番号とこの束紙幣S2
を作成した一連の機内結束処理を示す処理番号とこの束
紙幣S2の収納先を示す場所データとが関連付けされて
メモリに記憶される。
【0054】なお、束収納繰出部122a〜122dに
収納された束紙幣S2をその後の処理で機外に出金させ
る際には、制御部40が、該束紙幣S2に付けられた束
番号に関連付けされた場所データ(束収納繰出部122
a〜束収納繰出部122dのうちの収納先とされていた
ものを示す場所データ)を、機外出金済みを示す場所デ
ータに書き換えて記憶する。
【0055】制御部40は、一連の機内結束処理に対し
送り出された紙幣を紙幣結束機2に取り込み、可能な限
り上記処理を行う。そして、紙幣入出金機1の入金部1
1、紙幣入出金機1および紙幣結束機2の各搬送路1
0,116等内に設けられるセンサの検出結果から、集
積部120a〜120dよりも上流側においては処理を
行う紙幣がなくなったことを確認すると、紙幣の取り込
みおよび搬送を終了させる。
【0056】以上のようにして、制御部40は、一連の
機内結束処理で作成されるすべての束紙幣S2に対して
それぞれ他の束紙幣S2とは異なる束番号を割り当てて
印字する一方、該一連の機内結束処理に対しすべての束
紙幣S2に共通の処理番号を割り当ててメモリに記憶
し、該一連の機内結束処理で作成されるすべての束紙幣
S2の束番号を前記処理番号に関連付けしてメモリに記
憶するとともに、これら束番号に関連付けして各束番号
の束紙幣S2の結束後の行き先である場所データ(束収
納繰出部122a〜122dおよび機外放出済みのいず
れかを示すもの)をすべての束番号についてメモリに記
憶する。なお、この一連の機内結束処理では、上述した
入金結束処理のように表示部138には総処理枚数を表
示させずに終了する。
【0057】一方、オペレータは、出金された束紙幣S
2に対し計数機会が何等か生じて不良束紙幣が発見され
た場合には、該不良束紙幣の結束テープTに印字された
束番号を操作部137において入力する。これを受ける
と、制御部40は、該束番号に関連付けされた処理番号
を図示せぬメモリから検索して読み出すとともに、該処
理番号に関連付けされたすべての束番号とこれら束番号
にそれぞれ関連付けされた場所データとを検索して読み
出し、これら束番号と場所データとを互いに関連付けし
た状態で表示部138に表示させることになる。このと
き、表示は図4に示すものに加えて、例えば「第4束収
納繰出部」と「第1集積部」との間位置に、表題として
「機外出金済み束紙幣番号」を表示させるとともにその
後側に当該処理番号に関連付けされた束番号のうち場所
データが機外出金済みを示すすべての束番号を表示させ
ることになる。
【0058】以上のようにして、制御部40が、印字部
129,142のいずれかにより束紙幣S2毎に他の束
紙幣S2とは異なる束番号を割り当てて結束テープTに
印字させる一方、一の束番号が入力されると、該束番号
に関連付けされた処理番号を読み出すとともに、該処理
番号に関連付けされたすべての束番号とこれら束番号に
それぞれ関連付けされた場所データとを関連付けした状
態で、表示部138に表示させ必要に応じて用紙にプリ
ントアウトさせることになる。このため、他の一連の結
束処理(入金結束処理あるいは機内結束処理)が実行さ
れた後に、オペレータが例えば機外に放出された束紙幣
S2から該束紙幣S2に係る過去の一連の機内結束処理
に計数ミスが生じていたと判断した場合には、該束紙幣
S2の束番号を入力することにより、該束紙幣S2に係
る一連の機内結束処理で作成された束紙幣S2の関連付
けされた束番号および場所データの表示から、該一連の
機内結束処理で作成されたすべての束紙幣S2およびそ
の行き先を認識できる。
【0059】したがって、他の一連の結束処理が実行さ
れた後に、それ以前の結束処理における計数ミスが確認
された場合においても、その計数ミスに係る一連の機内
結束処理で作成された束紙幣S2を容易かつ迅速に回収
することができる。
【0060】なお、上記機内結束処理において、制御部
40は、束収納繰出部122a〜122dの満杯となっ
たものから結束枚数×N(整数)からなる丁度数の紙幣
を計数して紙幣結束機2側に送り出すことになり、集積
部120a〜120dに基本的には端数紙幣S3が発生
しないが、機内で計数ミスが発生した場合には、集積部
120a〜120dのいずれかに端数紙幣S3が発生す
る可能性がある。このような場合、制御部40は紙幣処
理機を停止状態とさせることになるため、オペレータが
端数紙幣S3の存在を認識して対処を行うまでは、以後
の動作が行われないことになり、効率が悪くなってしま
う。
【0061】このため、制御部40では、紙幣入出金機
1から丁度数の紙幣を紙幣結束機2に送り出したにも拘
わらず集積部120a〜120dのいずれかに端数紙幣
S3が発生した場合には、この端数紙幣S3に、正規の
束紙幣S2と同様に、識別のため他の束紙幣S2とは異
なる束番号を割り当てて該束番号を図示せぬメモリに当
該一連の機内結束処理の処理番号に関連付けして記憶
し、この割り当てられた束番号を印字部129,142
の対応するもので結束テープTに印字させこの結束テー
プTで前記端数紙幣S3を結束部121,141の対応
するものにおいて結束して端数束紙幣とする一方、該端
数束紙幣を端数収納部123,140のいずれか対応す
るものに向け搬送して収納させるとともに、さらに、該
端数束紙幣に割り当てられた束番号に関連付けして端数
収納部123,140の収納先のものを示す場所データ
をメモリに記憶する。
【0062】このように、集積部120a〜120dの
いずれかで集積された所定枚数に満たない端数紙幣S3
にも結束部121,141の対応するものにより結束テ
ープTを巻き回し結束して端数束紙幣とし、制御部40
は、該端数束紙幣をも束紙幣S2として扱って、端数束
紙幣に束番号を印字させた後に端数収納部123,14
0のいずれかに収納させることになる。したがって、機
内結束処理において端数紙幣S3が生じても、紙幣処理
機を停止させることなく、以後の動作を行うことができ
る。しかも、束紙幣S2と同様に、処理番号に関連して
束番号が、束番号に関連して場所データが記憶されてい
るため、その回収が容易となる。
【0063】なお、この場合は、表示は図4に示すもの
に加えて、例えば「第4束収納繰出部」と上記した「機
外出金済み紙幣番号」との間に、表題として「第1端数
収納部」および「第2端数収納部」を上下に表示させる
とともに、「第1端数収納部」の後側に、当該一連の機
内結束処理の処理番号に関連付けされた束番号のうち、
関連付けされた場所データが第1端数収納部123を示
すすべての束番号を表示させ、「第2端数収納部」の後
側に、該処理番号に関連付けされた束番号のうち、関連
付けされた場所データが第2端数収納部140を示すす
べての束番号を表示させることになる。また、制御部
は、所定の消去操作が入力されるまでの間は、メモリに
順次記憶されていくすべての一連の機内結束処理の処理
番号、束番号および場所データは、記憶状態を維持する
ようになっている。ここで、所定の消去作動としては、
操作部137における消去操作入力、あるいは紙幣処理
機の主電源のONからOFFへの切り替え操作等があ
る。
【0064】ここで、以上においては、制御部40が、
一連の機内結束処理を開始させるに当って、当該一連の
機内結束処理に識別のため他の一連の機内結束処理とは
異なる処理番号を割り当てて該処理番号を図示せぬメモ
リに記憶することになるが、これに加えて、この処理番
号を印字部129,142の対応するもので当該一連の
機内結束処理で結束されるすべての束紙幣S2の結束テ
ープTに各別の束番号とともに印字させるようにしても
よい。
【0065】この場合、オペレータが、出金された束紙
幣S2に対し計数機会が何等か生じて不良束紙幣が発見
された場合には、該不良束紙幣の結束テープTに印字さ
れた処理番号を操作部137において入力することにな
り、これを受けると、制御部40は、該処理番号に関連
付けされたすべての束番号とこれら束番号にそれぞれ関
連付けされた場所データとを検索して読み出し、これら
束番号と場所データとを互いに関連付けした状態で表示
部138に表示させ必要に応じて用紙にプリントアウト
させることになる。このとき、表示は上述のものに加え
て、処理番号を表示させるものとすることができる。こ
のように構成しても上述と同様の効果を発揮することが
できる。
【0066】以上においては、計数ミスを紙幣処理機側
で確認しない場合について述べたが、例えば、入金結束
処理においては入金鑑別部12で、機内結束処理におい
ては出金鑑別部35で、それぞれ適正と判断した紙幣の
計数をも行うようにして、この計数結果と上記した計数
センサ136a〜136dで計数された値(総処理枚
数)とが異なるような場合等、紙幣処理機側で検出可能
な計数ミスが発生する場合もあり、このような場合には
計数ミスを紙幣処理機側で検出するようにしてもよい。
【0067】また、一連の入金結束処理において生じた
計数ミスをその処理時に気付かずに、他の一連の結束処
理(入金結束処理あるいは機内結束処理)を実行させて
しまう可能性もあるため、入金結束処理においても、機
内結束処理と同様に、制御部40が、各一連の入金結束
処理毎に他の一連の結束処理(入金結束処理および機内
結束処理)と異なる処理番号を記憶するとともに、各処
理番号に関連付けして各処理番号毎の一連の入金結束処
理により結束された束紙幣S2の束番号を記憶し且つ各
束番号に関連付けして各束番号の束紙幣S2の結束後の
行き先である場所データを記憶して、一の束番号が入力
されると、該束番号に関連付けされた処理番号を読み出
すとともに、該処理番号に関連付けされた束番号とこれ
ら束番号に関連付けされた場所データとを関連付けした
状態で表示部138に表示させたり、あるいは、制御部
40が、各一連の入金結束処理毎に他の一連の結束処理
(入金結束処理および機内結束処理)とは異なる処理番
号を記憶し且つ該処理番号を印字部129,142のい
ずれか対応するものにより対応する結束テープTに印字
させるとともに、各処理番号に関連付けして各処理番号
毎の一連の入金結束処理により結束された束紙幣S2の
束番号を記憶し且つ各束番号に関連付けして各束番号の
束紙幣S2の結束後の行き先である場所データを記憶し
て、一の処理番号が入力されると、該処理番号に関連付
けされた束番号とこれら束番号に関連付けされた場所デ
ータとを関連付けした状態で表示部138に表示させた
りすることができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙幣処理機によれば、制御部が、印字部により束
紙幣毎に他の束紙幣とは異なる束番号を結束テープに印
字させる一方、一連の結束処理の終了後に該一連の結束
処理について記憶した束番号を表示部に表示させること
になるため、オペレータが前記一連の結束処理の終了後
に該一連の結束処理に対し計数ミスが生じたと判断した
場合には、表示部に表示された束番号から、該一連の結
束処理で作成された束紙幣を認識できる。したがって、
束紙幣の作成に関する処理で計数ミスが確認された場合
においても、その計数ミスに係る一連の結束処理で作成
された束紙幣を容易かつ迅速に回収することができる。
【0069】本発明の請求項2記載の紙幣処理機によれ
ば、制御部が、一連の結束処理の終了後に該一連の結束
処理について記憶した束番号と各束番号に関連付けされ
た場所データとを関連付けした状態で表示部に表示させ
ることになるため、オペレータが前記一連の結束処理の
終了後に該一連の結束処理に対し計数ミスが生じたと判
断した場合には、表示部に表示された束番号と該束番号
に関連付けして表示された場所データとから、該一連の
結束処理で作成された束紙幣およびその行き先を認識で
きる。したがって、束紙幣の作成に関する処理で計数ミ
スが確認された場合においても、その計数ミスに係る一
連の結束処理で作成された束紙幣をさらに容易かつ迅速
に回収することができる。
【0070】本発明の請求項3記載の紙幣処理機によれ
ば、制御部が、一連の結束処理で所定枚数に満たない端
数紙幣が集積部で集積された場合には、該端数紙幣の存
在を表示部に表示させることになるため、オペレータが
端数紙幣の存在を認識することができる。したがって、
オペレータが前記一連の結束処理の終了後に該一連の結
束処理に対し計数ミスが生じたと判断した場合に、端数
紙幣の存在を認識することで、該端数紙幣を他の一連の
結束処理において発生した端数紙幣と混ぜてしまうこと
を防止できる。
【0071】本発明の請求項4記載の紙幣処理機によれ
ば、一の束番号が入力されると、制御部が、該束番号に
関連付けされた処理番号を読み出すとともに、該処理番
号に関連付けされた束番号とこれら束番号に関連付けさ
れた場所データとを関連付けした状態で表示部に表示さ
せることになるため、他の一連の結束処理が実行された
後に、例えば機外に放出された束紙幣から該束紙幣に係
る一連の結束処理に計数ミスが生じていたと判断した場
合には、該束紙幣の束番号を入力することにより、該束
紙幣に係る一連の結束処理で作成された束紙幣の関連付
けされた束番号および場所データの表示から、該一連の
結束処理で作成された束紙幣およびその行き先を認識で
きる。したがって、他の一連の結束処理が実行された後
に、それ以前の結束処理における計数ミスが確認された
場合においても、その計数ミスに係る一連の結束処理で
作成された束紙幣を容易かつ迅速に回収することができ
る。
【0072】本発明の請求項5記載の紙幣処理機によれ
ば、制御部が、各一連の結束処理毎に他の一連の結束処
理とは異なる処理番号を印字部により結束テープに印字
させるとともに、このようにして結束テープに印字され
た一の処理番号が入力されると、該処理番号に関連付け
された束番号とこれら束番号に関連付けされた場所デー
タとを関連付けした状態で表示部に表示させることにな
るため、他の一連の結束処理が実行された後に、例えば
機外に放出された束紙幣から該束紙幣に係る一連の結束
処理に計数ミスが生じていたと判断した場合には、該束
紙幣の処理番号を入力することにより、該処理番号に係
る一連の結束処理で作成された束紙幣の関連付けされた
束番号および場所データの表示から、該一連の結束処理
で作成された束紙幣およびその行き先を認識できる。し
たがって、他の一連の結束処理が実行された後に、それ
以前の結束処理における計数ミスが確認された場合にお
いても、その計数ミスに係る一連の結束処理で作成され
た束紙幣を容易かつ迅速に回収することができる。
【0073】本発明の請求項6記載の紙幣処理機によれ
ば、結束部が、集積部で集積された所定枚数に満たない
端数紙幣にも結束テープを巻き回し結束して端数束紙幣
とし、制御部は該端数束紙幣をも束紙幣として扱うた
め、端数束紙幣は束番号が印字等された後に端数収納部
に収納されることになる。したがって、例えば機内に収
納された紙幣を結束処理する場合において端数紙幣が生
じても、紙幣処理機を停止させることなく、以後の動作
を行うことができるとともに、この端数紙幣の回収が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態による紙幣処理機の
全体構成を概略的に示す正断面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態による紙幣処理機の
制御系のブロック図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態による紙幣処理機の
結束テープへの印字の一例を示す正面図である。
【図4】 本発明の一の実施の形態による紙幣処理機の
表示部への表示の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
40 制御部 120a〜120d 集積部 121,141 結束部 122a〜122d 束収納繰出部(束収納部) 123,140 端数収納部 129,142 印字部 138 表示部 S1 集積紙幣 S2 束紙幣 S3 端数紙幣 T 結束テープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を集積させる集積部と、 該集積部で集積された紙幣が所定枚数に達すると集積さ
    れた紙幣に結束テープを巻き回し結束して束紙幣を作成
    する結束部と、 結束テープに印字を施す印字部と、 前記結束部で作成した束紙幣を収納する収納部と、 外部に対し表示を行う表示部と、 前記印字部により束紙幣毎に他の束紙幣とは異なる束番
    号を結束テープに印字させる一方、一連の結束処理で作
    成される束紙幣毎の束番号を記憶するとともに、該一連
    の結束処理の終了後に該一連の結束処理について記憶し
    た束番号を前記表示部に表示させる制御部と、を具備す
    ることを特徴とする紙幣処理機。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、各束番号に関連付けして
    各束番号の束紙幣の結束後の行き先である場所データを
    記憶するとともに、一連の結束処理の終了後に該一連の
    結束処理について記憶した束番号と各束番号に関連付け
    された場所データとを関連付けした状態で前記表示部に
    表示させることを特徴とする請求項1記載の紙幣処理
    機。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、一連の結束処理で前記所
    定枚数に満たない端数紙幣が集積部で集積された場合に
    は、該端数紙幣の存在を前記表示部に表示させることを
    特徴とする請求項1または2記載の紙幣処理機。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、各一連の結束処理毎に他
    の一連の結束処理とは異なる処理番号を記憶するととも
    に、各処理番号に関連付けして各処理番号毎の一連の結
    束処理により結束された束紙幣の束番号を記憶し且つ各
    束番号に関連付けして各束番号の束紙幣の結束後の行き
    先である場所データを記憶して、一の束番号が入力され
    ると、該束番号に関連付けされた処理番号を読み出すと
    ともに、該処理番号に関連付けされた束番号とこれら束
    番号に関連付けされた場所データとを関連付けした状態
    で前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、各一連の結束処理毎に他
    の一連の結束処理とは異なる処理番号を記憶し且つ該処
    理番号を前記印字部により結束テープに印字させるとと
    もに、各処理番号に関連付けして各処理番号毎の一連の
    結束処理により結束された束紙幣の束番号を記憶し且つ
    各束番号に関連付けして各束番号の束紙幣の結束後の行
    き先である場所データを記憶して、一の処理番号が入力
    されると、該処理番号に関連付けされた束番号とこれら
    束番号に関連付けされた場所データとを関連付けした状
    態で前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項記載の紙幣処理機。
  6. 【請求項6】 前記結束部は、集積部で集積された前記
    所定枚数に満たない端数紙幣にも結束テープを巻き回し
    結束して端数束紙幣とする一方、 端数紙幣を機体内に収納させる端数収納部を設けるとと
    もに、 前記制御部は、前記端数束紙幣をも束紙幣として扱うと
    ともに、該端数束紙幣を端数収納部に収納させることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の紙幣処
    理機。
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