JP2017044752A - 顕微鏡システム、制御方法、プログラム、貼り合わせ画像生成方法 - Google Patents

顕微鏡システム、制御方法、プログラム、貼り合わせ画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試料を効率良く走査するためのZ方向の走査範囲を短時間で設定する技術を提供する。【解決手段】共焦点顕微鏡システム1は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する顕微鏡システムである。共焦点顕微鏡システム1は、対物レンズ105と、対物レンズ105により試料106に照射される光で試料106を走査する走査手段(二次元走査部103、レボルバ111)と、走査手段を制御する制御装置120を備える。制御装置120は、三次元画像を撮像領域毎に取得するための本走査処理における光の走査間隔より、本走査処理における対物レンズ105の光軸方向の走査範囲を撮像領域毎に設定するためのプレ走査処理における光の走査間隔が長くなるように、走査手段を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法、プログラム、貼り合わせ画像生成方法に関する。
試料の異なる領域を撮像した複数の画像を貼り合わせることにより、解像力を低下させることなく広い視野の画像を生成する技術が知られている。この技術を、対物レンズの光軸方向(以降、高さ方向またはZ方向と記す)に高い解像力を有し三次元画像を生成することができる共焦点顕微鏡システムに適用することで、三次元画像を貼り合わせた画像(以降、三次元貼り合わせ画像)を得ることができる。
ところで、共焦点顕微鏡システムを用いた三次元画像の生成は、対物レンズの焦点面をZ方向に変化させることで、対物レンズの光軸と直交するXY方向へレーザ光を走査することにより得られる共焦点画像を複数取得することにより行われる。このため、複数の三次元画像を貼り合わせた三次元貼り合わせ画像の生成には比較的長い時間を要するという点が技術的な課題として認識されている。
このような技術的な課題に関連して、特許文献1には、三次元画像を貼り合わせて三次元貼り合わせ画像を構築する際に、三次元画像の撮像領域毎に、Z方向の走査範囲を設定する技術が記載されている。この技術によれば、撮像領域全体に対して一律にZ方向の走査範囲を設定する場合に比べて、三次元画像の撮像領域毎にZ方向の走査範囲を狭く設定することができる。
特開2013−029551号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、撮像領域毎に行われるZ方向の走査範囲を設定する処理に時間がかかってしまう。このため、三次元貼り合わせ画像の生成に要する時間が十分に短縮されない。
以上のような実情を踏まえ、本発明は、試料を効率良く走査するためのZ方向の走査範囲を短時間で設定する技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する顕微鏡システムであって、対物レンズと、前記対物レンズにより試料に照射される光で前記試料を走査する走査手段と、三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、前記走査手段を制御する走査制御手段と、を備える顕微鏡システムを提供する。
本発明の別の態様は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する、対物レンズと走査手段を備える顕微鏡システムの前記走査手段を、三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、制御する制御方法を提供する。
本発明の更に別の態様は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する、対物レンズと走査手段を備える顕微鏡システムのコンピュータに、三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、前記走査手段を制御する処理を実行させるプログラムを提供する。
本発明の更に別の態様は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて、貼り合わせ画像を生成する方法であって、対物レンズの光軸方向の所定範囲を撮像領域毎に走査する第1走査処理を行い、三次元画像を取得すべき前記光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定し、前記撮像領域毎に設定した走査範囲を走査する第2走査処理を行い、前記撮像領域毎に三次元画像を取得し、取得した複数の三次元画像を貼り合わせて、三次元貼り合わせ画像を生成し、前記第1走査処理における光の走査間隔は、前記第2走査処理における光の走査間隔よりも長い方法を提供する。
本発明によれば、試料を効率良く走査するためのZ方向の走査範囲を短時間で設定することができる。
一実施形態に係る共焦点顕微鏡システム1の構成を示した図である。 一実施形態に係る制御装置120の構成の一例を示した図である。 三次元貼り合わせ画像生成処理のフローチャートである。 プレ走査処理のフローチャートである。 表示装置130に表示されるGUI画面の一例を示した図である。 本走査で走査される走査範囲の表示例である。 本走査で走査される、変更後の走査範囲の表示例である。 別の三次元貼り合わせ画像生成処理のフローチャートである。 本走査で走査される走査範囲の別の表示例である。
図1は、本発明の一実施形態に係る共焦点顕微鏡システム1の構成を示す図である。共焦点顕微鏡システム1は、撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて三次元貼り合わせ画像を生成する装置である。なお、以降では、三次元貼り合わせ画像を構成する三次元画像各々の撮像領域を単位撮像領域と記す。また、単位領域の集合である三次元貼り合わせ画像の撮像領域を貼り合わせ領域と記す。
共焦点顕微鏡システム1は、図1に示すように、共焦点顕微鏡本体100、共焦点顕微鏡本体100を制御する制御装置120、及び、表示装置130を備えている。
共焦点顕微鏡本体100は、レーザ光源101、偏光ビームスプリッタ(以降、PBSと記す)102、試料106を走査する走査手段である二次元走査部103、1/4λ板104、試料106に光を照射する対物レンズ105、結像レンズ107、ピンホール板108、光検出器109、AD変換器110、レボルバ111、X−Yステージ114、白色光源115、結像レンズ116、及び、カメラ117を備えている。
レボルバ111は、対物レンズ105を切り替える手段であるとともに、対物レンズ105と試料106との間の相対距離を変更する手段でもある。即ち、共焦点顕微鏡システム1では、レボルバ111は、試料106を対物レンズ105の光軸方向に走査する走査手段であり、二次元走査部103は、試料106を光軸と直交する方向に走査する走査手段である。また、X−Yステージ114は、試料106を対物レンズ105に対して対物レンズ105の光軸と直交する方向に移動させる手段である。
レーザ光源101から出射したレーザ光は、PBS102を透過した後、二次元走査部103に入射する。二次元走査部103は、例えば、ガルバノミラーであり、レゾナントスキャナである。二次元走査部103で偏向されたレーザ光は、1/4λ板104で直線偏光から円偏光に変換された後に、レボルバ111に装着されている対物レンズ105を経由して試料106へ照射される。
共焦点顕微鏡本体100では、二次元走査部103は対物レンズ105の瞳位置と光学的に共役な位置又はその近傍に配置されている。このため、二次元走査部103がレーザ光を偏向させることで、レーザ光の集光位置が対物レンズ105の焦点面上を、対物レンズの光軸と直交するXY方向に移動し、これによって、試料106がレーザ光で二次元に走査される。
ここで、二次元走査部103による二次元走査(XY走査)と、対物レンズ105の光軸方向(Z方向)へのレボルバ111の駆動(Z走査)は、制御装置120によって制御される。即ち、制御装置120は、走査手段を制御する走査制御手段である。なお、二次元走査部103による二次元走査の手法としては、例えば、共焦点顕微鏡で一般的に使用されている、ラスタスキャンが採用される。また、レボルバ111の回転駆動により共焦点顕微鏡本体100の光路上に配置される対物レンズ105の切替と、対物レンズ105の光軸と直交する方向(XY方向)へのX−Yステージ114の駆動も、制御装置120によって制御される。
試料106の表面で反射したレーザ光(以降、反射光と記す)は、対物レンズ105を経由して入射する1/4λ板104で円偏光から直線偏光に変換された後に、二次元走査部103を経由してPBS102に入射する。このとき、PBS102に入射する反射光は、レーザ光源101側からPBS102に入射するレーザ光の偏光面とは直交する偏光面を有しているため、PBS102で反射して、結像レンズ107に導かれる。
結像レンズ107は、PBS102で反射した反射光を集光させる。PBS102からの反射光路上に設けられたピンホール板108には、対物レンズ105の焦点面に形成されるレーザ光の集光位置と光学的に共役な位置にピンホールが形成されている。このため、試料106表面のある部位が対物レンズ105によるレーザ光の集光位置にある場合には、この部位からの反射光は、ピンホールに集光されて当該ピンホールを通過する。その一方、試料106表面のある部位が対物レンズ105によるレーザ光の集光位置からずれている場合には、この部位からの反射光は、ピンホールに集光しないので、ピンホールを通過せず、ピンホール板108によって遮断される。
ピンホールを通過した光は、光検出器109で検出される。光検出器109は、例えば、光電子増倍管(PMT)である。光検出器109は、このピンホールを通過した光、すなわち、試料106の表面のうち対物レンズ105によるレーザ光の集光位置に位置する部位のみからの反射光を受光し、その受光光量に応じた大きさの検出信号を、当該部位の輝度を示す輝度信号として出力する。アナログ信号であるこの輝度信号は、AD変換器110でアナログ−デジタル変換された上で、当該部位の輝度を示す輝度値情報として制御装置120に入力される。制御装置120は、この輝度値情報と、二次元走査部103からの情報とに基づき、試料106の共焦点画像を生成する。
一方、白色光源115から出射した光(白色光)は、レボルバ111に装着されている対物レンズ105の瞳位置に集光して、その後、試料106に照射される。これにより、ケーラー照明により試料106が照明される。試料106表面で反射した反射光は、結像レンズ116へ入射し、結像レンズ116は、この反射光をCCD(結合素子)カメラ117の受光面に集光する。
カメラ117は、対物レンズ105の焦点面と光学的に共役な位置に受光面を有するカメラであり、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサを有するCCDカメラ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサを有するCMOSカメラである。カメラ117は受光面に集光された反射光により試料106を撮像して、試料106の非共焦点画像を生成する。生成された非共焦点画像は制御装置120に送られる。
また、この共焦点顕微鏡システム1は、以下に説明するようにして、試料106の三次元画像を生成することができる。
まず、制御装置120が、レボルバ111を対物レンズ105の光軸方向(Z方向)に駆動させる制御を行って試料106と対物レンズ105との相対距離を変更する。そして、相対距離が所定値だけ変化する毎に、二次元走査部103で試料106を走査して共焦点画像を生成する。このようにして生成された複数の共焦点画像における同一位置の画素(Z方向に直交する平面上のおいて同一位置の画素)の輝度値を比較する。そして、画素毎に、最大の輝度値と、その最大の輝度値を有する共焦点画像を取得したときのレボルバ111のZ方向の位置情報(高さ情報)とを検出して保存する。その後、この保存された輝度値と高さ情報とを用いて、試料106の三次元画像を生成する。
ここで、三次元画像とは、例えば、高さ画像、エクステンドフォーカス画像である。高さ画像は、試料106の表面形状を表す高さ画像であり、各画素の高さ情報に基づいて生成される。また、エクステンドフォーカス画像は、試料106の表面全体にピントが合った画像であり、各画素の最大の輝度値に基づいて生成される。
さらに、この共焦点顕微鏡は、以下に説明するようにして、試料106の異なる複数の単位撮像領域に対して生成された複数の三次元画像を貼り合わせて、三次元貼り合わせ画像を生成することができる。
まず、制御装置120が、複数の単位撮像領域の三次元画像を生成するためにX−Yステージ114を移動させる際に、隣接する単位撮像領域が一定量以上重複するように、X−Yステージ114を移動させる。そして、隣接する単位撮像領域について生成された三次元画像の相対位置関係をパターンマッチングにより判断する。その後、得られた相対位置関係を用いて三次元画像を貼り合わせることで、三次元貼り合わせ画像を生成する。
以上のように、共焦点顕微鏡システム1では、制御装置120が共焦点顕微鏡本体100を制御することで、共焦点画像、三次元画像、三次元貼り合わせ画像、及び、非共焦点画像が生成される。
図2は、本発明の一実施形態に係る制御装置120の構成の一例を示した図である。制御装置120は、共焦点顕微鏡本体100を制御する装置であり、例えば、制御プログラムを実行するコンピュータである。制御装置120は、図2に示すように、CPU121、メモリ122、入出力インタフェース(I/F)123、記憶装置124、可搬記録媒体126を収容する可搬記録媒体駆動装置125を備えていて、それらがバス127で接続されることにより各種データが各要素間で授受可能となっている。そして、CPU121が記憶装置124または可搬記録媒体126に記憶された制御プログラムをメモリ122にロードして実行することで、制御装置140により共焦点顕微鏡本体100の動作が制御される。
メモリ122は、例えば、RAM(Random Access Memory)である。入出力I/F123は、例えば、共焦点顕微鏡本体100、表示装置130、入力装置140などの装置との間でデータを授受するための装置である。記憶装置124は、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な情報を不揮発的に記憶するものであり、例えば、ハードディスク装置である。可搬記録媒体駆動装置125は、光ディスクやコンパクトフラッシュ(登録商標)などの可搬記録媒体126を収容するものであり、可搬記録媒体126は、記憶装置124と同様に、制御プログラムや制御プログラムの実行に必要な情報を不揮発的に記憶するものである。
表示装置130は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイである。入力装置140は、例えば、マウスやキーボードなどである。表示装置130及び入力装置140は、タッチパネルディスプレイ装置として一体に構成されてもよい。
図3は、共焦点顕微鏡システム1によって行われる三次元貼り合わせ画像生成処理のフローチャートである。図4は、共焦点顕微鏡システム1によって行われるプレ走査処理のフローチャートである。図5は、表示装置130に表示されるGUI画面の一例を示した図である。図6A及び図6Bは、本走査で走査される走査範囲の表示例であり、図6Aは変更前の走査範囲を、図6Bは変更後の走査範囲を示している。以下、図3から図6Bを参照しながら、三次元貼り合わせ画像生成処理の手順について説明する。
まず、共焦点顕微鏡システム1は、撮像領域(貼り合わせ領域及び単位撮像領域)を設定する(ステップS1)。ここでは、表示装置130に表示されるGUI画面200を利用して、利用者が撮像領域を指定する。
具体的には、利用者は、まず、対物レンズ設定領域220に設けられたボタンを押下して、使用する対物レンズの倍率を選択する。次に、利用者は、XY走査範囲設定領域230を利用して撮像領域を指定する。撮影領域を指定する操作は、貼り合わせ領域のみを指定する操作であってもよく、その場合、制御装置120が貼り合わせ領域を視野の大きさで分割して、複数の単位撮影領域を設定する。利用者が撮像領域を指定すると、画像表示領域210に指定された撮像領域が表示される。制御装置120は、利用者による指定に従って撮像領域を設定する。なお、図5には、計15枚(=3×5)の単位撮像領域からなる貼り合わせ領域が設定された様子が示されている。
次に、共焦点顕微鏡システム1は、プレ走査処理での走査範囲を設定する(ステップS2)。なお、本明細書では、三次元画像を単位撮像領域毎に取得するための走査を本走査(第2走査処理ともいう)と記し、本走査における光軸方向の走査範囲を単位撮像領域毎に設定するための走査をプレ走査(第1走査処理ともいう)と記す。ここでは、表示装置130に表示されるZ走査範囲設定領域240を利用して、プレ走査の光軸方向の走査範囲(以降、プレ走査範囲と記す)が設定される。
具体的には、利用者は、まず、入力装置140を利用して、プレ走査範囲の幅を指定する。利用者は、予め決められた幅(例えば、1μm、10μm、100μm)から選択してもよく、または、上限位置と下限位置を入力することで任意の幅を指定してもよい。即ち、共焦点顕微鏡システム1では、入力装置140は、プレ走査範囲の幅を入力する入力手段である。その後、利用者は、プレ走査範囲の基準位置を決定する。利用者は、例えば、視野を貼り合わせ領域内に設定した状態で、表示装置130に表示される非共焦点画像を見ながら、レボルバ111をZ方向に移動させることで、基準位置を決定してもよい。なお、基準位置は、制御装置120が決定してもよい。例えば、制御装置120が、任意の単位撮像領域に視野を合わせた状態でオートフォーカス処理を実行し、その結果得られたフォーカス位置を基準位置に決定してもよい。制御装置120は、指定された幅と決定された基準位置とに基づいてプレ走査範囲を決定し、決定したプレ走査範囲を設定する。共焦点顕微鏡システム1では、プレ走査範囲は、単位撮像領域毎ではなく、貼り合わせ領域に対して一律に設定される。
プレ走査範囲が設定され、利用者がGUI画面200のボタン250を押下すると、共焦点顕微鏡システム1は、視野を最初の単位撮像領域に移動し(ステップS3)、プレ走査処理を実行する(ステップS4)。ここでは、制御装置120は、X−Yステージ114を制御することで視野を最初の単位撮像領域に移動し、その後、図4に示すプレ走査処理を開始する。
プレ走査処理では、共焦点顕微鏡システム1は、まず、プレ走査における光の走査間隔を設定する(ステップS21)。ここでは、制御装置120は、プレ走査における光の走査間隔が後述する本走査における光の走査間隔よりも長くなるように設定する。具体的には、光軸と直交する方向の走査間隔が長くなるように、つまり、ラスタスキャンの走査線の間隔が長くなるように設定してもよい。また、光軸方向の走査間隔が長くなるように、つまり、Z方向へのスキャンのピッチが長くなるように設定してもよい。
その後、共焦点顕微鏡システム1は、ステップS2で設定されたプレ走査範囲を走査する(ステップS22)。ここでは、制御装置120が、本走査における光の走査間隔よりも光の走査間隔が長くなるように二次元走査部103及びレボルバ111を制御して、プレ走査範囲を走査する。
プレ走査が終了すると、共焦点顕微鏡システム1は、現在の単位撮像領域の高さプロファイルを作成し(ステップS23)、単位撮像領域の高さがプレ走査範囲内か否かを判定する(ステップS24)。ここでは、制御装置120が、プレ走査により得られたデータに基づいて各画素が最大輝度値を示す高さ情報を抽出することで、高さプロファイルを作成し、その高さプロファイルに基づいて、プレ走査範囲内か否かを判定する。具体的には、単位撮像領域内にプレ走査範囲の上限位置又は下限位置の高さが存在するかどうかを判定し、存在する場合には、プレ走査範囲内ではないと判定する。なお、判定処理の方法は、上記の方法に限定されない。例えば、高さプロファイルの代わりに、プレ走査により得られた他のデータに基づいて判定処理が行われてもよい。
共焦点顕微鏡システム1は、単位撮像領域の高さがプレ走査範囲内であれば、プレ走査処理を終了し、プレ走査範囲内でなければ、プレ走査範囲を再設定し(ステップS25)、ステップS22からステップS24の処理を繰り返す。なお、ステップS25では、制御装置120は、ステップS24で単位撮像領域内に上限位置の高さが存在すると判定した場合には、プレ走査範囲の上限位置を共焦点顕微鏡システム1が設定可能な最も高い位置に再設定する。また、制御装置120は、単位撮像領域内に下限位置の高さが存在すると判定した場合には、プレ走査範囲の下限位置を共焦点顕微鏡システム1が設定可能な最も低い位置に再設定する。即ち、共焦点顕微鏡システム1では、制御装置120は、プレ走査の結果に基づいて、プレ走査範囲を再設定する再設定手段である。
プレ走査処理が終了すると、共焦点顕微鏡システム1は、本走査の走査範囲を設定する(ステップS5)。ここでは、制御装置120は、プレ走査処理のステップS23で作成した高さプロファイルに基づいて、本走査の光軸方向の走査範囲(以降、本走査範囲と記す)を設定する。例えば、高さプロファイルから算出される現在の単位撮像領域の最大高さよりも所定高さだけ高い位置から、最小高さより所定の高さだけ低い位置までを本走査範囲を設定する。
次に、共焦点顕微鏡システム1は、本走査範囲を表示する(ステップS6)。ここでは、表示装置130が、制御装置120からの信号に従って、例えば、図6Aに示すように、ステップS23で作成した高さプロファイルとステップS5で設定した本走査範囲の情報を表示する。図6Aでは、線Lが高さプロファイルを、網掛け部分が本走査範囲の情報を、表わしている。利用者は、表示装置130で確認した本走査範囲を、入力装置140を用いて変更することができる。
共焦点顕微鏡システム1は、本走査範囲の変更指示の有無を判定する(ステップS7)。利用者が入力装置140を用いて本走査範囲の変更を指示すると、制御装置120は、ステップS5に戻り、本走査範囲を利用者の指示に従って再設定する。即ち、共焦点顕微鏡システム1では、制御装置120は、プレ走査処理の結果に基づいて設定された本走査範囲を変更する変更手段である。図6Bには、ステップS23で作成した高さプロファイルと変更後の本走査範囲が示されている。
本走査範囲が確定すると、共焦点顕微鏡システム1は、本走査処理を実行する(ステップS8)。ここでは、まず、制御装置120は、本走査における光の走査間隔を設定する。なお、本走査における光の走査間隔は、上述したように、プレ走査における光の走査間隔よりも短い。その後、制御装置120は、設定に従ってプレ走査における光の走査間隔よりも光の走査間隔が短くなるように二次元走査部103及びレボルバ111を制御して、ステップS5で設定された本走査範囲を走査する。これにより、現在の単位撮像領域を撮像した複数の共焦点画像が生成される。
本走査処理が終了すると、共焦点顕微鏡システム1は、ステップS8で生成された複数の共焦点画像に基づいて三次元画像を生成する(ステップS9)。その後、全ての単位撮像領域で三次元画像を生成済みか否かを判定する(ステップS10)。共焦点顕微鏡システム1は、三次元画像を生成していない単位撮像領域が存在する場合には、視野を次の単位撮像領域に移動し(ステップS11)、ステップS4からステップS10の処理を繰り返す。
全ての単位撮像領域で三次元画像が生成されると、共焦点顕微鏡システム1は、三次元貼り合わせ画像を生成し(ステップS12)、三次元貼り合わせ画像生成処理を終了する。ここでは、制御装置120が、ステップS9で生成された複数の三次元画像を貼り合わせて三次元貼り合わせ画像を生成する。
以上のように、共焦点顕微鏡システム1では、本走査範囲を設定するためのプレ走査では、本走査での光の走査間隔に比べて長い光の走査間隔で走査処理が行われる。これにより、プレ走査に要する時間を短縮することが可能である。このため、本走査範囲を短時間で設定することができる。従って、共焦点顕微鏡システム1によれば、単位撮像領域毎に本走査範囲を短時間で設定することで、無駄な領域を走査することなく試料106を効率良く短時間で走査することが可能であり、三次元貼り合わせ画像を短時間で生成することができる。
また、共焦点顕微鏡システム1では、利用者の入力により設定されたプレ走査範囲に試料が収まっていない場合には、プレ走査範囲が自動的に拡張される。このため、走査範囲が狭すぎて画像の取得漏れが生じてしまうような事態を未然に防止することができる。
さらに、共焦点顕微鏡システム1では、プレ走査の結果に基づいて自動的に設定された本走査範囲を利用者が変更することができる。このため、利用者は、高さプロファイルと本走査範囲を比較した上で、例えば、比較的高さの変化の少ない単位撮像領域では、高さプロファイルから算出される単位撮像領域の高さ範囲とほぼ同じ範囲を本走査範囲に設定し直す等の、変更を行ってもよい。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。顕微鏡システム、制御方法、プログラム、貼り合わせ画像生成方法は、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲内で、さまざまな変形、変更が可能である。
図3では、プレ走査処理と本走査処理の両方の終了後に視野を他の単位撮像領域へ移動させる例を示したが、図7に示すように、全ての単位撮像領域でプレ走査処理を行った後に、全ての単位撮像領域で本走査処理を行ってもよい。図7に示す三次元貼り合わせ画像生成処理では、ステップS38において、図8に示すように複数の単位撮像領域の高さプロファイル(線L1)と本走査範囲の情報を同時に表示することができる。これにより、本走査範囲の変更作業を複数の単位撮像領域に対して一度に行うことが可能となるため、作業効率がよい。
共焦点顕微鏡システム1では、光検出器109が反射光を検出する例を示したが、検出する光は特に限定されない。例えば、透過光、蛍光であってもよい。また、オートフォーカス処理を実行するために、共焦点顕微鏡システム1は、専用のAFユニットを備えてもよい。
1 共焦点顕微鏡システム
100 共焦点顕微鏡本体
101 レーザ光源
102 PBS
103 二次元走査部
104 1/4λ板
105 対物レンズ
106 試料
107 結像レンズ
108 ピンホール板
109 光検出器
110 AD変換器
111 レボルバ
114 X−Yステージ
115 白色光源
116 結像レンズ
117 CCDカメラ
120 制御装置
121 CPU
122 メモリ
123 入出力I/F
124 記憶装置
125 可搬記録媒体駆動装置
126 可搬記憶媒体
127 バス
130 表示装置
140 入力装置
200 GUI画面
210 画像表示領域
250 ボタン
220 対物レンズ設定領域
230 XY走査範囲設定領域
240 Z走査範囲設定領域

Claims (11)

  1. 撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する顕微鏡システムであって、
    対物レンズと、
    前記対物レンズにより試料に照射される光で前記試料を走査する走査手段と、
    三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、前記走査手段を制御する走査制御手段と、を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記走査制御手段は、前記第1走査処理における前記対物レンズの光軸と直交する方向の走査間隔が、前記第2走査処理における前記光軸と直交する方向の走査間隔よりも長くなるように、前記走査手段を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記走査制御手段は、前記第1走査処理における前記光軸方向の走査間隔が、前記第2走査処理における前記光軸方向の走査間隔よりも長くなるように、前記走査手段を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記第1走査処理における前記光軸方向の走査範囲の幅を入力する入力手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  5. 請求項4に記載の顕微鏡システムにおいて、
    前記走査制御手段は、任意の撮像領域で行われたオートフォーカス処理により決定したフォーカス位置と前記入力手段によって入力された前記幅とに基づいて決定された走査範囲が前記第1走査処理で走査されるように、前記走査手段を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  6. 請求項4または請求項5に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記第1走査処理の結果に基づいて、前記第1の走査処理における前記光軸方向の走査範囲を再設定する再設定手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記第1走査処理の結果に基づいて設定された前記第2走査処理における前記光軸方向の走査範囲を変更する変更手段を備え、
    前記走査制御手段は、前記変更手段で変更された変更後の走査範囲が前記第2走査処理で走査されるように、前記走査手段を制御する
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  8. 請求項7に記載の顕微鏡システムにおいて、さらに、
    前記第1走査処理の結果に基づいて設定された前記光軸方向の走査範囲の情報と、前記第1走査処理で作成された撮像領域の高さプロファイルと、を表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする顕微鏡システム。
  9. 撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する、対物レンズと走査手段を備える顕微鏡システムの前記走査手段を、
    三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、制御する
    ことを特徴とする制御方法。
  10. 撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて貼り合わせ画像を生成する、対物レンズと走査手段を備える顕微鏡システムのコンピュータに、
    三次元画像を撮像領域毎に取得するための第2走査処理における光の走査間隔より、前記第2走査処理における前記対物レンズの光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定するための第1走査処理における光の走査間隔が長くなるように、前記走査手段を制御する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 撮像領域が互いに異なる複数の三次元画像を貼り合わせて、貼り合わせ画像を生成する方法であって、
    対物レンズの光軸方向の所定範囲を撮像領域毎に走査する第1走査処理を行い、三次元画像を取得すべき前記光軸方向の走査範囲を前記撮像領域毎に設定し、
    前記撮像領域毎に設定した走査範囲を走査する第2走査処理を行い、前記撮像領域毎に三次元画像を取得し、
    取得した複数の三次元画像を貼り合わせて、三次元貼り合わせ画像を生成し、
    前記第1走査処理における光の走査間隔は、前記第2走査処理における光の走査間隔よりも長い
    ことを特徴とする方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010266709A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Nikon Corp レーザ走査顕微鏡及びその制御方法、並びにプログラム
JP2014215582A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 オリンパス株式会社 共焦点顕微鏡装置

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