JP2017043453A - ベルトコンベア装置及び生地発酵装置 - Google Patents

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Kazuhide Fujita
和英 藤田
高橋 良輔
Ryosuke Takahashi
良輔 高橋
誠太 大槻
Seita Otsuki
誠太 大槻
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Abstract

【課題】パンや菓子等の生地の発酵工程において、生地の部位に拘わらず均一に生地の発酵作業を行うことができ、簡易な構成のベルトコンベア装置及び当該ベルトコンベア装置を備える発酵装置を提供すること。【解決手段】 生地を搬送するための無端回動体を備え、前記無端回動体は、前記生地が載置され通気性を有する通気性層を備えるベルトコンベア装置及びそれを備える生地発酵装置。【選択図】図4

Description

本発明は、製パン、製菓等で使用されるベルトコンベア装置及び当該ベルトコンベア装置を備える生地発酵装置に関する。
従来より、製パン、製菓等において、所定量に分割され丸められた個々の生地は、その発酵の促進と生地組織の安定化を図るために、所定の雰囲気に保たれている生地発酵装置内で搬送保持される。
生地発酵装置が備えるベルトコンベア装置として、金属チェーンと当該金属チェーンが巻回される一対のスプロケットとを備えるチェーンコンベア装置の外に、幅広の無端ベルトと、当該無端ベルトが巻回される一対のプーリーと備え、生地等がベルト上に載置され搬送される、いわゆるベルトコンベア装置が知られている。
従来のベルトコンベア装置の無端ベルトは、フェルト、布等から作製される芯体と、芯体を被覆する樹脂層とを備える多層構造を有する。樹脂層により芯体が被覆されることにより、生地や粉体等が芯体に付着することを防止できる。
従来のベルトコンベア装置の一例として、特許文献1に開示される搬送ベルトが挙げられる。この搬送ベルトは、4層構造であり、第1の基布と、第1の基布の上面に積層される第1の樹脂層と、第1の樹脂層の上面に積層される第2の基布と、第2の基布の上面に積層させる第2の樹脂層とを有する。第2の樹脂層の上面が、生地が載置される搬送面である。
特許文献2は、パンの製造工程で使用される生地発酵装置が備える生地搬送手段であるトレーバケットを開示する。トレーバケットは、搬送方向に対向配置される両側縁部に取付部分が形成されている基台を有し、当該基台の中央部に複数の穴が形成され、当該複数の穴は可撓性材料からなる網目部材で覆われている。
上記構成のトレーバケットは、支持部材を介してチェーンコンベアに複数装着されており、網目部材に収容されるパン生地の塊が、チェーンコンベアの回動に伴い、トレーバケットが回動し、パン生地の塊が生地発行装置内に搬送保持される構成である。
特開2013−154969号公報 実開昭61−118275号公報
特許文献1に開示される搬送ベルトは、第1の樹脂層や、生地が接する第2の樹脂層が通気性を有さないため、所定の雰囲気内にパン生地が曝されても、時間が経過するに従い、第2の樹脂層に接触している生地の表皮の部位と、搬送ベルトに接触していない生地の表皮の部位とで、生地の状態に差違が生じる恐れがある。生地の表皮の状態が部位により異なると、生地の内部すなわち内相の状態も均一にすることができず、次工程で行われる生地の伸展作業や焼成作業等を経て所望の品質を有する製品を得られない可能性がある。
また、特許文献2に記載の生地発酵装置は、チェーンコンベアを用いているため、チェーンとスプロケットとの間の摩耗により発生する金属異物が、生地へ混入する恐れがある。また、搬送経路に亘り複数のトレーバケットを用意する必要があるため、生地発酵装置の構成が複雑化し、メンテナンス作業の煩雑化、生地発酵装置が多額化する恐れがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものである。すなわち、パンや菓子等の生地の発酵工程において、生地の部位に拘わらず均一に生地の発酵作業を行うことができ、簡易な構成のベルトコンベア装置及び当該ベルトコンベア装置を備える生地発酵装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のベルトコンベア装置の第1の態様は、生地を搬送するための無端回動体を備え、前記無端回動体は、前記生地が載置され通気性を有する通気性層を備える。
また、本発明のベルトコンベア装置の第2の態様によれば、第1の態様のベルトコンベア装置であって、前記無端回動体は、さらに、前記通気性層を支持する支持層を有する。
本発明のベルトコンベア装置の第3の態様によれば、第2の態様のベルトコンベア装置であって、前記支持層は貫通孔を有し、前記通気性層は前記貫通孔に延在する。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第4の態様によれば、第2又は第3の態様のベルトコンベア装置であって、前記支持層は、前記芯体層に積層される被覆層を有する。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第5の態様によれば、第4の態様のベルトコンベア装置であって、前記芯体層の一方の面に、前記通気性層と前記被覆層とが積層される。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第6の態様によれば、第4の態様のベルトコンベア装置であって、前記芯体層の一方の面に前記通気性層が積層され、前記芯体層の他方の面に前記被覆層が積層される。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第7の態様によれば、第6の態様のベルトコンベア装置であって、前記被覆層は、前記芯体層の貫通孔に連通する被覆貫通孔を備える。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第8の態様によれば、第1乃至第7のいずれかの態様のベルトコンベア装置であって、前記通気性層は、メッシュ状の部材から構成されている。
さらに、本発明のベルトコンベア装置の第9の態様によれば、第2乃至第8のいずれかの態様のベルトコンベア装置であって、前記支持層と前記通気性層とが、前記生地が搬送される搬送方向又は前記搬送方向に交差する幅方向に関し隣り合うように配置されている。
また、本発明の生地発酵装置は、第1乃至第9のいずれかの態様のベルトコンベア装置を備える。
本発明に係るベルトコンベア装置及び当該ベルトコンベア装置を備える生地発酵装置は、通気性を有する無端回動体を備えるので、無端回動体に接しない生地の表皮の部位のみならず、無端回動体に接する生地の表皮の部位をも、所定の雰囲気に曝されることになる。従って、生地の部位に拘わらず、均一な状態の表皮が形成され、結果として、均一な内相を有する生地を作製することができる。また、本発明は、無端ベルトに通気性を付与することで、簡易な構成の廉価なベルトコンベア装置及び当該ベルトコンベア装置を備える生地発酵装置を実現することができる。
第1の実施形態に係る生地発酵装置を模式的に示す正面図である。 第1の実施形態に係る生地発酵装置のベルトコンベア装置を模式的に示す平面図である。 図1、2に示されるベルトコンベア装置の一部を示す斜視図である。 図3の線IV−IVに沿った断面図である。 第2の実施形態に係るベルトコンベア装置の一部の断面を図4と同様に示す拡大部分断面図である。 第3の実施形態に係るベルトコンベア装置の一部の断面を図4と同様に示す拡大部分断面図である。 (a)は、第4の実施形態に係るベルトコンベア装置の一部を示す斜視図であり、(b)は、図7(a)の線VII−VIIに沿った断面図である。 (a)は、第5の実施形態に係るベルトコンベア装置の一部を示す斜視図であり、(b)は、図8(a)の線VIII−VIIIに沿った断面図である。
以下に、本発明のベルトコンベア装置及び生地発酵装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、同一の構成要素には、同一の参照符号が添付されている。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態に係る生地発酵装置1を模式的に示す正面図であり、図2は、第1の実施形態に係る生地発酵装置1のベルトコンベア装置10を模式的に示す平面図であり、図3は、図2の図1、2に示されるベルトコンベア装置10の一部を示す斜視図であり、図4は、図3の線IV−IVに沿った断面図である。なお、図1は、生地発酵装置1のハウジング71を破断した状態で示し、図2では、生地発酵装置1のハウジング71が省略されている。
図1、2に示されるように、第1の実施形態に係る生地発酵装置1は、その筺体であるハウジング71の内部に、3段のベルトコンベア装置10、20、80を備える。ハウジング71は、前工程からハウジング71内にパン生地Dが導入される入り口71aと、発酵処理を終えたパン生地Dを次工程へ排出するための排出口71bと、を有する。なお、入り口71aへは、公知の導入コンベア91によりパン生地Dが搬送され、排出口71bには、排出シュート73が配置され、最下段に配置される第3のベルトコンベア装置80からハウジング71の外部へパン生地Dが排出シュート73を介し排出される。排出されるパン生地Dは、次工程の例えば、パン生地D内に生成される二酸化炭素ガスを抜くガス抜き工程、整形された生地をパン焼型に入れるパンニング工程等へ移送される。
本実施形態では、第1〜第3のベルトコンベア装置10、20、80は、同じ構成で同じ寸法である。各ベルトコンベア装置10、20、80は、主として、輪状の無端部材で所定の幅寸法(W方向の長さ寸法)を有する無端回動体である無端ベルト11、21、81と、無端ベルト11、21、81が、巻回され互いに離間配置されている駆動プーリー12a、21a、81a及び従動プーリー12b、21b、81bと、駆動プーリー12a、21a、81aに回転力を付与する不図示の駆動モータと、各駆動プーリー12a、21a、81aを同期駆動するための制御部75と、を備える。駆動モータが駆動されると、駆動プーリー12a、21a、81aが間歇的又は連続的に回転し、無端ベルト11、21、81の上面に載置されたパン生地Dが搬送される。ここで、第1の無端ベルト11に移載されるパン生地Dは、前工程、例えば、丸目成形工程を経て所定量のパン生地が丸い形状に成形されたパン生地である。
本実施形態の各無端ベルト11、21、81には、その搬送方向T(無端ベルト11、21、81の長手方向C)に直交する方向である幅方向Wに複数(4つ)の通気性層17が互いに等間隔で配置されている。さらに、無端ベルト11、21、81には、長手方向Cにも複数の通気性層17が互いに等間隔で配置されている。
さらに、本実施形態では、第1及び第3のベルトコンベア装置10、80の搬送方向Tと、第2のベルトコンベア装置20の搬送方向Tとは、互いに対向する方向である。また、第1及び第3のベルトコンベア装置10、80は、図1において上下方向に整合するように配置され、第2のベルトコンベア装置20が、第1及び第3のベルトコンベア装置10、80の搬送方向Tに関し、第1及び第3のベルトコンベア装置10、80より下流側に配置されている。従って、第1のベルトコンベア装置10の従動プーリー12bを通過するパン生地Dが、第2のベルトコンベア装置20の無端ベルト21上の従動プーリー21b側に落下する位置関係である。さらに、第2のベルトコンベア装置20の従動プーリー21b側に落下するパン生地Dが、搬送方向Tの下流側に配置される駆動プーリー21aを通過するパン生地Dが、第3のベルトコンベア装置80の無端ベルト81上の駆動プーリー81a側に落下する。このように、本実施形態では、第1乃至第3のベルトコンベア装置10、20、80が、生地発酵装置1の発酵処理の経路を構成する。
前述の通り、第1乃至第3のベルトコンベア装置10、20、80は、同一構成、同一寸法であるので、図3を参照しつつ、第1のベルトコンベア装置10の無端ベルト11について説明する。無端ベルト11は、2層構造であり、ポリエステル等から作製される支持層である芯体層13と、芯体層13に支持される通気性層17と、を有する。芯体層13の材料としては、ポリエステル、帆布、フェルト、線素材等を用いることができる。
芯体層13は、その厚さ方向(図4の上下方向)に貫通する貫通孔41を有する。通気性層17は、貫通孔41を覆うように配置される。本実施形態では、通気性層17は、樹脂製の線材17a、17bが編み込んで形成されるメッシュ状部材を用いている。通気性層17の材料は、樹脂に限定されず、互いに交差する線材や棒材を編み込むことにより形成される網材であれば、種々の材料を用いることが可能である。このメッシュ状部材を用いることにより、パン生地Dに対する通気性層17の接触面積を相対的に小さくできる。
図4の断面視において、貫通孔41を取り囲む環状領域である、芯体層13の重合部Aに、通気性層17が熱圧着又は加圧接着により固定される。ここで、重合部Aは、芯体層13の貫通孔41側の内周縁部と通気性層17の外周縁部との互いに重なり合う領域である。
尚、熱圧着とは、芯体層13と通気性層17とに、両部材の融点以下の所定の温度下で圧力を加え、両部材を塑性変形し、両部材の接触によって接合する固定方法であり、加圧接着とは、芯体層13と通気性層17とを積層し、加圧し、必要に応じて加熱することで接着を促進する固定方法である。
貫通孔41の内径は、通気性層17上のパン生地Dが接触する領域の外形寸法16より大きく寸法付けされている。従って、芯体層13の貫通孔41及び被覆層14の被覆貫通孔43に貼付されている通気性層17を介して、不図示の生地発酵装置の内部雰囲気にパン生地Dの通気性層17に接触している部位が曝されることになる。生地発酵装置は、既知の構成を備える。
上記構成の無端ベルト11、21、81を備える生地発酵装置1内でパン生地Dが搬送保持されることにより、無端ベルト11、21、81に接触していないパン生地Dの表皮部分23及び通気性層17に接しているパン生地Dの表皮部分45も所望の状態に形成できる。従って、パン生地Dの表皮を均一に生成することができる、結果としてパン生地Dの内相の状態を均一化することができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態に係るベルトコンベア装置の無端ベルト111について図5を参照しつつ説明する。本実施形態の無端回動体である無端ベルト111は、第1の実施形態に係る無端ベルト11と異なり、被覆層を有することを除き第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と異なる構成及び作用、効果を主として説明する。従って、特に記載しない構成及び作用、効果は、第1の実施形態の無端ベルト11と同様である。
図5は、第2の実施形態に係るベルトコンベア装置の一部の断面を図4と同様に示す拡大部分断面図である。第2の実施形態に係るベルトコンベア装置の無端ベルト111は、ポリエステル等から作製される芯体層13と、芯体層13の一面に接着剤層18を介して被覆され、樹脂を有する材料から形成される被覆層14と、を有する。被覆層14の材料は、樹脂、ラバー等を利用できる。本実施形態では、芯体層13と被覆層14とが、支持層を構成する。
芯体層13は、その厚さ方向(図5の上下方向)に貫通する貫通孔41を有する。被覆層14は、その厚さ方向に貫通する被覆貫通孔43を有する。通気性層17は、貫通孔41を覆うように被覆貫通孔43内に配置される。
また、被覆貫通孔43の直径は、貫通孔41の直径より大きく寸法付けされている。図5の断面視において、貫通孔41側の環状領域である、芯体層13の重合部Aに、通気性層17が熱圧着又は加圧接着により固定される。ここで、重合部Aは、芯体層13の貫通孔41側の内周縁部と通気性層17の外周縁部との互いに重なり合う領域である。
上記構成により、芯体層13の貫通孔41に装着されている通気性層17を介し、生地発酵装置の内部雰囲気に、パン生地Dの、通気性層17に接触している表皮部分45が曝される。上記構成の無端ベルト111を備える不図示の生地発酵装置内で、パン生地Dを搬送保持することにより、無端ベルト111に接触していないパン生地Dの表皮部分23と、通気性層17に接しているパン生地Dの表皮部分45とが、所望の状態に形成できる。
上記構成の無端ベルト111は被覆層14により芯体層13が覆われているので、第1の実施形態に係る無端ベルト11より、耐荷重性を高めることができる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態に係るベルトコンベア装置の無端ベルト30について図6を参照しつつ説明する。図6は、第3の実施形態に係る無端ベルト30の一部の断面を図4と同様に示す拡大部分断面図である。本実施形態の無端回動体である無端ベルト30は、5層構造であり、通気性層31、芯体層33、被覆層34、並びに第1及び第2の接着剤層32a、32bを備える。本実施形態では、芯体層33と被覆層34とが、支持層を構成する。
芯体層33の一方の面である下面には、第1の接着剤層32aを介し通気性層31が延在する。芯体層33は、ポリエステル等から作製できる。また、芯体層33は、図1と同様に幅方向W及び長手方向Cに複数の貫通孔39が設けられている。さらに、芯体層33の他方の面である上面には、第2の接着剤層32bを介し、被覆層34が積層されている。被覆層34には、貫通孔39と同じ内径寸法を有し、貫通孔39に連通する複数の被覆貫通孔37が、貫通孔39と同数設けられている。
上記構成の無端ベルト30において、パン生地が載置される生地載置部35が貫通孔39、被覆貫通孔37、及び通気性層31の上面31cにより規定される。
上記構成の無端ベルト30によれば、通気性層31の上面31cにパン生地が載置される構成であるので、生地載置部35に接するパン生地の表皮部分は、その他の表皮部分と同じ状態になる。さらに、無端ベルト30は、生地載置部35を除き、芯体層33及び被覆層34が延在するので、無端ベルト30の強度を確保できる。
なお、第1の実施形態の無端ベルト11と同様に、芯体層33の材料として、ポリエステル、帆布、フェルト、線素材等を用いることができる。また、被覆層34の材料は、樹脂、ラバー等の材料を利用することも可能である。通気性層31は、樹脂製の線材31a、31bが編み込んで形成されるメッシュ状部材を用いている。通気性層17の材料は、樹脂に限定されず、互いに交差する線材や棒材を編み込むことにより形成される網材であれば、種々の材料を用いることが可能である。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態に係るベルトコンベア装置210の無端ベルト211について図7を参照しつつ説明する。図7(a)は、第4の実施形態に係るベルトコンベア装置210の一部を示す斜視図であり、図7(b)は、図7(a)の線VII−VIIに沿った断面図である。本実施形態の無端ベルト211は、3層構造であり、通気性層17と、通気性層17を挟むように延在する一対の芯体層213a、213bとを備える。
通気性層17は、幅方向Wに所定寸法を有し無端状の部材から構成され、通気性層17の一方の面である上面に一の芯体層213aが配置され、通気性層17の他方の面である下面に他の芯体層213bが配置されている。なお、芯体層213a、213bと通気性層17とは、前述した実施形態と同様に熱圧着、加圧接着、又は接着剤等により互いに接着される。このように、第1の実施形態に係る無端ベルト11と異なり被覆層を有さない。本実施形態では、芯体層213a、213bが、支持層を構成する。
芯体層213a、213bは、第1の実施形態と同様に、ポリエステル、帆布、フェルト、線素材等から形成できる。芯体層213a、213bは、搬送方向Tに延在し、幅方向Wに所定寸法15離間する複数の帯状領域部から構成されている。従って、隣り合う芯体層213a(213b)間に延在し、芯体層213a(213b)に被覆されていない通気性層17の領域がパン生地Dが載置される生地載置部を構成する。なお、通気性層17の幅方向W寸法は、搬送対象であるパン生地Dの、通気性層17に接触する領域の外形寸法16より大きく寸法づけされている。また、一対の芯体層213a、213bの側面241a、241bは、面一に延在するように寸法づけられている。
上記構成により、通気性層17を介し、生地発酵装置の内部雰囲気に、パン生地Dの、通気性層17に接触している表皮部分45が曝される。上記構成の無端ベルト211を備える不図示の生地発酵装置内で、パン生地Dを搬送保持することにより、無端ベルト211に接触していないパン生地Dの表皮部分23と、通気性層17に接しているパン生地Dの表皮部分45とが、所望の状態に形成できる。
上記構成の無端ベルト211は、第2の実施形態の被覆層14を芯体層213a、213bの一方又は両方に積層する構成とすることも可能である。また、芯体層213a、213bの代わりに、第2の実施形態の被覆層14を用いることも可能である。さらに、本実施形態において、無端ベルト211に求められる強度が相対的に低い場合には、通気性層17の一面にのみ芯体層213a又は213bを設ける構成とすることも可能である。無端ベルト211の強度を高めるために被覆層を積層することも可能である。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態に係るベルトコンベア装置310の無端ベルト311について図8を参照しつつ説明する。図8(a)は、第5の実施形態に係るベルトコンベア装置310の一部を示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)の線VIII−VIIIに沿った断面図である。本実施形態の無端ベルト311は、第4の実施形態と同様に3層構造であり、通気性層17と、通気性層17を挟むように延在する一対の芯体層313a、313bとを備え、生地載置部を構成する通気性層17の領域と、芯体層313a、313bの領域とが、平面視において長手方向Cに関し、交互に配置される。従って、生地載置部を構成する通気性層17の領域が、第4の実施形態と異なるのみで、その他の構成は同じであるので、異なる構成要素について説明する。本実施形態では、芯体層313a、313bが、支持層を構成する。
隣り合う芯体層313a(313b)間に延在し、芯体層313a(313b)に被覆されていない通気性層17の領域は、パン生地Dが載置される生地載置部を構成する。なお、通気性層17の幅方向Wの長さ寸法は、搬送対象であるパン生地Dの、通気性層17に接触する領域の外形寸法16より大きく寸法づけされている。また、一対の芯体層313a、313bの側面341a、341bは、面一に延在するように寸法づけられている。
上記構成により、通気性層17を介し、生地発酵装置の内部雰囲気に、パン生地Dの、通気性層17に接触している表皮部分45が曝される。上記構成の無端ベルト311を備える不図示の生地発酵装置内で、パン生地Dを搬送保持することにより、無端ベルト311に接触していないパン生地Dの表皮部分23と、通気性層17に接しているパン生地Dの表皮部分45とが、所望の状態に形成できる。
上記構成の無端ベルト311は、第2の実施形態の被覆層14を芯体層313a、313bの一方又は両方に積層する構成とすることも可能である。また、芯体層313a、313bの代わりに、第2の実施形態の被覆層14を用いることも可能である。さらに、本実施形態において、無端ベルト311に求められる強度が相対的に低い場合には、通気性層17の一面にのみ芯体層313a又は313bを設ける構成とすることも可能である。さらに、無端ベルト311の強度を高めるために被覆層を積層することも可能である。
第4、第5の実施形態は、生地載置部を構成する通気性層17の領域は、平面視で矩形状であるが、本発明は、特にこの形状に限定されない。例えば、長手方向Cに斜めに交差する方向に延在するように、通気性層17の領域を設けることも可能である。また、生地載置部を構成する通気性層17の領域の形状や寸法は、載置される生地の種類や寸法により適宜変更が可能であることは言うまでもない。
第4及び第5の実施形態に係る無端ベルト211、311は、通気性層17に芯体層213a、213b、313a、313bを積層する構成であるが、無端ベルトに必要な強度が確保できるかぎり、芯体層を積層しない構成とすることも可能である。
第1及び第2の実施形態は、芯体層13の上面に通気性層17を形成する構成であるが、通気性層17の上面に芯体層13が延在する構成、すなわち無端ベルト11、111をひっくり返す構成とし、芯体層13の貫通孔41内にパン生地が配置される構成も可能である。同様に、第3の実施形態の無端ベルト30をひっくり返す構成、すなわち、被覆層34の上面に芯体層33、芯体層33の上面に通気性層31を積層する構成し、パン生地が貫通孔39及び被覆貫通孔37に対応する通気性層31上に配置される構成とすることも可能である。
第1〜第3の実施形態の無端ベルト11、111、30の貫通孔及び被覆貫通孔は、円形を呈するが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、円形、矩形、多角形等種々の形状を採用することができる。また、芯体層の上面又は下面に通気性層が付着される重合部Aを有する構成としたが、貫通孔及び被覆貫通孔にのみ延在するように通気性層を装着する構成としても良いことは言うまでもない。
第2〜第5の実施形態では、単一のベルトコンベア装置について説明しているが、第1の実施形態の生地発酵装置1と同様に、単一又は複数のベルトコンベア装置を組み合わせ発酵処理の一経路が構成されることは言うまでもない。また、第1の実施形態において、単一のベルトコンベア装置で発行処理の一経路を構成することも可能である。さらに、第1〜第5の実施形態に係る無端ベルトコンベア装置を適宜組み合わせて、発酵処理の経路を構成することも可能である。
さらに、第1〜第5の実施形態では、パン生地を搬送するための生地発酵装置を用いて説明したが、本発明の生地発酵装置及びベルトコンベア装置は、パン生地に限定されず、お菓子等の食品一般に利用できる。
C 長手方向
T 搬送方向
W 幅方向
F 床
D パン生地
A 重合部
1 生地発酵装置
10、20、80 ベルトコンベア装置
11、21、30、81、111、211、311 無端ベルト
12a、21a、81a 駆動プーリー
12b、21b、81b 従動プーリー
13、33、213a、213b、313a、313b 芯体層
14、34 被覆層
16 外形寸法
17、31 通気性層
18、32a、32b 接着剤層
23、45 表皮部分
31c 上面
32a 第1の接着剤層
32b 第2の接着剤層
35 生地載置部
37、43 被覆貫通孔
39、41 貫通孔
71 ハウジング

Claims (10)

  1. 生地を搬送するための無端回動体を備え、
    前記無端回動体は、前記生地が載置され通気性を有する通気性層を備えることを特徴とするベルトコンベア装置。
  2. 前記無端回動体は、さらに、前記通気性層を支持する支持層を有することを特徴とする請求項1に記載のベルトコンベア装置。
  3. 前記支持層は貫通孔を有し、前記通気性層は前記貫通孔に延在することを特徴とする請求項2に記載のベルトコンベア装置。
  4. 前記支持層は、前記芯体層に積層される被覆層を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のベルトコンベア装置。
  5. 前記芯体層の一方の面に、前記通気性層と前記被覆層とが積層されることを特徴とする請求項4に記載のベルトコンベア装置。
  6. 前記芯体層の一方の面に前記通気性層が積層され、前記芯体層の他方の面に前記被覆層が積層されることを特徴とする請求項4に記載のベルトコンベア装置。
  7. 前記被覆層は、前記芯体層の貫通孔に連通する被覆貫通孔を備えることを特徴とする請求項6に記載のベルトコンベア装置。
  8. 前記通気性層は、メッシュ状の部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のベルトコンベア装置。
  9. 前記支持層と前記通気性層とが、前記生地が搬送される搬送方向又は前記搬送方向に交差する幅方向に関し隣り合うように配置されていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載のベルトコンベア装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のベルトコンベア装置を備えることを特徴とする生地発酵装置。

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