JP2017043333A - ブレーキ装置及び自転車 - Google Patents

ブレーキ装置及び自転車 Download PDF

Info

Publication number
JP2017043333A
JP2017043333A JP2015169863A JP2015169863A JP2017043333A JP 2017043333 A JP2017043333 A JP 2017043333A JP 2015169863 A JP2015169863 A JP 2015169863A JP 2015169863 A JP2015169863 A JP 2015169863A JP 2017043333 A JP2017043333 A JP 2017043333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
auxiliary
power
force
wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015169863A
Other languages
English (en)
Inventor
英和 北川
Hidekazu Kitagawa
英和 北川
陽介 百瀬
Yosuke Momose
陽介 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2015169863A priority Critical patent/JP2017043333A/ja
Publication of JP2017043333A publication Critical patent/JP2017043333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)

Abstract

【課題】握力が弱い者であっても十分な強さのブレーキ力を発生させることが可能なブレーキ装置を提供する。【解決手段】車輪の回転力を電力に変換することで発電する発電部と、ブレーキレバーを介した人力の伝達により前記車輪を制動する人力ブレーキと、人力により前記ブレーキレバーに生じた変位、または前記ブレーキレバーに与えられた人力を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づく演算を行う演算部と、前記演算部の演算結果に基づき、前記車輪をさらに制動する補助ブレーキと、を備え、前記演算部は、前記発電部から供給される電力により駆動されるブレーキ装置を採用する。【選択図】図2

Description

本発明の一態様は、自転車などに搭載されるブレーキ装置などに関する。
従来から、人力でブレーキを動作させ、これによって車輪を制動する自転車などのブレーキ装置では、搭乗者の手元にあるレバーを搭乗者が操作することでブレーキが動作するため、ブレーキングの力(ブレーキ力)は操作者の握力に依存していた。
特開2014−042450号公報
しかしながら、上記従来のブレーキ装置では、握力が弱い者は、走行速度に対して十分な力でブレーキをかけることが困難となる場合があった。また、例えば連続してブレーキを掛けようとする場合には、操作者の腕が疲れてしまうなどの課題もあった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
車輪の回転力を電力に変換することで発電する発電部(31)と、
ブレーキレバーを介した人力の伝達により前記車輪を制動する人力ブレーキ(後輪人力ブレーキ13、前輪人力ブレーキ23)と、
人力により前記ブレーキレバーに生じた変位、または前記ブレーキレバーに与えられた人力を検出する検出部(左ブレーキセンサ11、右ブレーキセンサ21)と、
前記検出部の検出結果に基づく演算を行う演算部(補助ブレーキ制御部40)と、
前記演算部の演算結果に基づき、前記車輪をさらに制動する補助ブレーキ(後輪補助ブレーキ12、前輪補助ブレーキ22)と、を備え、
前記演算部(補助ブレーキ制御部40)は、前記発電部(31)から供給される電力により駆動される
ブレーキ装置である。
上記のブレーキ装置によれば、人力ブレーキに加え、補助ブレーキを備えているため、握力が弱い者が操作している場合、またはユーザが疲労した場合であっても十分な強さのブレーキ力を発生させることができる。また、補助ブレーキを機能させるための電力が発電部31から供給されるため、補助ブレーキを制御する構成である演算部などに電力を供給するためのバッテリなどを必要としない構成にすることができる。
上記ブレーキ装置において、好ましくは、
前記人力ブレーキと前記補助ブレーキとは、互いに別構成により前記車輪を制動する。
上記のブレーキ装置によれば、人力ブレーキとは別構成の補助ブレーキを備えるため、人力ブレーキのためのブレーキシューなどの摩耗を抑制することができ、部品交換頻度を低減することなどが可能となる。
また、本発明の別の手段は、上記いずれかのブレーキ装置を含む自転車である。
上記の自転車によれば、握力が弱いものが搭乗していたとしても、または搭乗者が疲労した場合であっても、十分な強さのブレーキ力を発生させることが可能となる。
自転車の外観を示す図。 ブレーキ装置の機能的構成を示す図。 ブレーキ部分の構成を示す図。 ブレーキレバー部分の構成を示す図。 補助ブレーキの動作例を示すフローチャート。 キャリブレーション処理の具体例を示すフローチャート。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)自転車の構成例
(2)補助ブレーキの動作例
2.補足事項
<1.実施形態>
本実施形態の自転車に搭載されたブレーキ装置の特徴のひとつは、人力ブレーキに加え、補助ブレーキを備えている点である。以下、本実施形態の特徴的なブレーキ装置を備える自転車について、図面を参照しながら具体的に説明する。
<(1)自転車の構成例>
図1は、本実施形態の自転車の外観を示す図である。図1に示されるように、本実施形態の自転車は、ブレーキレバー10、20、ブレーキセンサ11、21、後輪補助ブレーキ12、前輪補助ブレーキ22、及び発電部31を含んで構成される。本実施形態の自転車は、これらの特徴的な構成以外にも、車輪、車体、ペダル、およびチェーンなどの、通常の自転車が備える構成を備えているが、本発明の特徴部分ではないためこれらの構成については説明を省略する。なお、ブレーキレバー10、20とは、後述の左ブレーキレバー10及び右ブレーキレバー20の総称である。また、ブレーキセンサ11、21とは、後述の左ブレーキレバー11及び右ブレーキレバー20の総称である。その他の構成についても同様に、左右または前後輪で同様の構成については総称で呼ぶことがある。
図2は、本実施形態の自転車の機能的構成を示す図である。図2に示されるように、本実施形態の自転車は、左ブレーキ(後輪用ブレーキ)のための構成として、左ブレーキレバー10、左ブレーキセンサ11、補助ブレーキ制御部40、後輪補助ブレーキ12、及び後輪人力ブレーキ13を備える。また、本実施形態の自転車は、右ブレーキ(前輪用ブレーキ)のための構成として、右ブレーキレバー20、右ブレーキセンサ21、補助ブレーキ制御部40、前輪補助ブレーキ22、及び前輪人力ブレーキ23を備える。さらに、本実施形態の自転車は、バッテリ30及び発電部31を備える。なお、補助ブレーキ制御部40は、左右のブレーキのための共通の構成である。
図3は、本実施形態の自転車におけるブレーキ装置である後輪補助ブレーキ12の構成を示す図である。この構成は、後輪補助ブレーキ12の構成であるが、前輪補助ブレーキ22も同様の構成である。図3に示されるように、本実施形態の後輪補助ブレーキ12は、固定具50、板バネ51、ギアードモータユニット52、ワイヤー53、第1アーム54、第2アーム55、及びブレーキシュー56を含んで構成される。また、この後輪補助ブレーキ12は、ギアードモータユニット52が補助ブレーキ制御部40から信号を受信することで作動する。なお、人力ブレーキについては従来の一般的なブレーキ装置と同様の構成を採用する。
図4は、本実施形態の自転車におけるブレーキレバー部分の構成を示す図である。当該図は左ブレーキの構成について示しているが、右ブレーキについても同様の構成である。図4に示されるように、自転車のグリップ60には、左ブレーキレバー10が連結されている。グリップ60と左ブレーキレバー10との連結箇所には、左ブレーキセンサ11が配置される。左ブレーキレバーは、搭乗者により操作されることで変位し、これによりグリップ60に対して左ブレーキレバー10が移動する。
<ブレーキレバー10、20>
ブレーキレバー10、20は、左ブレーキレバー10及び右ブレーキレバー20の総称である。ブレーキレバー10、20は、図1、図2、及び図4に示されるように、自転車のグリップ60に連結されて配置される。ブレーキレバー10、20は、自転車の搭乗者により与えられたグリップ力によりグリップ60に対して変位(移動)し(図4参照)、これによりグリップ60とブレーキレバー10、20との距離が変化する。ブレーキレバー10、20が操作されると、このとき搭乗者により与えられた力(人力)は、人力ブレーキ13、14に機械的に伝達され、これにより車輪にブレーキ力が与えられて制動される。
<ブレーキセンサ11、21>
ブレーキセンサ11、21は、左ブレーキセンサ11及び右ブレーキセンサ21の総称である。ブレーキセンサ11、21は、図1、図2及び図4に示されるように、グリップ60及びブレーキレバー10、20に結合され、これによってグリップ60に対するブレーキレバー10、20の状態を検出する。ブレーキセンサ11、21は、角度センサ、エンコーダを利用した位置センサ、もしくは圧力センサ、またはこれらの組み合わせにより構成される。ブレーキセンサ11、21は、これらの構成により、搭乗者の力によりブレーキレバー10、20に発生した変位(移動量)、またはブレーキレバー10、20に搭乗者が与えた力を検出する。ブレーキセンサ11、21は、検出結果(センサ情報とも呼ぶ)を補助ブレーキ制御部40に出力する。
<補助ブレーキ制御部40>
補助ブレーキ制御部40は、図2に示されるように、ブレーキセンサ11、21の検出結果(センサ情報)を受け取り、このセンサ情報に基づく演算を行い、補助ブレーキ12、22を動作させる。これにより、後輪及び前輪がブレーキングにより制動される。補助ブレーキ制御部40は、センサ情報に基づき、補助ブレーキ12、22により車輪に与えられる制動力(ブレーキング力、または車輪に対するグリップ力とも呼ぶ)を制御する。より具体的には、ブレーキレバー10、20の変位が大きいほど、または搭乗者によりブレーキレバーに与えられた力が強いほど、補助ブレーキ制御部40は、補助ブレーキ12、22から車輪に対して発生される制動力を大きくする。
<補助ブレーキ12、22>
補助ブレーキ12、22は、後輪補助ブレーキ12及び前輪補助ブレーキ22の総称である。補助ブレーキ12、22は、補助ブレーキ制御部40の制御により、所定の力で車輪を制動する。車輪に与えられる制動力(ブレーキング力、車輪のグリップ力)は、上記のとおり、ブレーキレバー10、20に搭乗者が与えた変位(移動距離)、またはブレーキレバー10、20に搭乗者が与えた力により変化する。
<人力ブレーキ13、23>
人力ブレーキ13、23は、後輪人力ブレーキ13、及び前輪人力ブレーキ23の総称である。人力ブレーキ13、23は、従来の自転車に用いられる一般的なブレーキ機構により動作するブレーキであり、搭乗者がブレーキレバー10、20に与えた力の伝達を受けて車輪に対して制動力を与える。
<バッテリ30>
バッテリ30は、自転車の車体におけるブレーキセンサ11、21の近傍に設置され、図2に示されるようにブレーキセンサ11、21に対して電力を供給する。バッテリ30は、電池などで構成される。なお、バッテリ30は本発明に必須の構成ではなく、発電部31によりブレーキセンサ11、21に電力が供給される構成としてもよい。但し、安全性の観点よりバッテリ30を備えることが好ましい。
<発電部31>
発電部31は、図1に示されるように、自転車の前輪の中央部分に連結されて配置され、補助ブレーキ制御部40、及び補助ブレーキ12、22に対して電力を供給する。
<固定具50>
図3に示されるように、固定具50は、車体にブレーキ装置を取り付けるための構成であり、これによりブレーキ装置が車輪に対して安定的に支持される。また、固定具50は、ブレーキ装置の動作の軸となる。
<板バネ51>
板バネ51は、ブレーキ装置の第1アーム54に取り付けられたブレーキシュー56と第2アーム55に取り付けられたブレーキシュー56とが離れる方向に付勢する(力を与える)よう構成される。すなわち、ギアードモータユニット52が動作していない定常状態では、板バネ51の作用により第1アーム54のブレーキシュー56と第2アーム55のブレーキシュー56とが、車輪に対して十分に離間し、車輪に対して制動力を与えない状態となっている。
<ギアードモータユニット52>
ギアードモータユニット52は、第2アーム55の一端に固定される。ギアードモータユニット52は、補助ブレーキ制御部40から制御信号を受信し、これに基づいてブレーキシュー56を動作させるため、ワイヤー53を巻き取る動作をするよう構成される。このように、ギアードモータユニット52が動作することで、ブレーキシュー56が車輪に対して制動力を与えるよう動作する。
<ワイヤー53>
ワイヤー53は、ギアードモータユニット52によりその一端が巻き取られることで伸縮するよう構成される。ワイヤー53が伸縮すると、ワイヤー53に連結された第1アーム54の一端と第2アームの一端が動かされ、これによりブレーキシュー56が動作する。
<第1アーム54>
第1アーム54は、固定具50により車体に取り付けられ、その一端はワイヤー53に連結され、その他端にはブレーキシュー56を備える。上記のとおり、第1アーム54は板バネ51により付勢力が与えられ、これにより、第1アーム54のブレーキシュー56は、第2アーム55のブレーキシュー56に対して離れる方向に力が与えられる。
<第2アーム55>

第2アーム55は、固定具50により車体に取り付けられ、その一端にはギアードモータユニット52が固定されると共にワイヤー53が挿通される。第2アーム55の他端にはブレーキシュー56を備える。上記のとおり、第2アーム55は板バネ51により付勢力が与えられ、これにより、第2アーム55のブレーキシュー56は、第1アーム54のブレーキシュー56に対して離れる方向に力が与えられる。
<ブレーキシュー56>
ブレーキシュー56は、車輪を両側から挟みこむことで車輪に対して制動力を与えるよう構成される。つまり、補助ブレーキ制御部40は、補助ブレーキ12、22が備えるブレーキシュー56を間接的に動作させることで車輪に対して制動力を与える。
<グリップ60>
図4に示されるように、グリップ60は自転車の一般的なグリップであって、ユーザによる前輪の操作のために用いられるハンドルの端部に配置され、ブレーキレバー10、20と連結される。グリップ60と左ブレーキレバー10との連結部には、左ブレーキセンサ11が設置される。
<(2)補助ブレーキの動作例>
ここで、上記のような構成を備える本実施形態の自転車における、補助ブレーキの動作例について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の自転車における補助ブレーキの動作例を示すフローチャートである。後述する図6は、本実施形態の自転車におけるキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
<S100〜S110>
補助ブレーキ機能が搭乗者により作動開始されると(S100)、まず、補助ブレーキ制御部40は、ギアードモータユニット52を駆動させ、補助ブレーキの位置を初期位置にする処理を行う(S110)。この処理では、補助ブレーキ、すなわち補助ブレーキ用のブレーキシュー56が完全に解放され、車輪に対して全く制動力が与えられていない状態となる。
<S120>
次に、ブレーキセンサ11、21が、搭乗者によりブレーキレバー10、20に与えた変位、またはブレーキレバー10、20に搭乗者が与えた力を検出する。これにより、ブレーキセンサ11、21はセンサ情報を取得する(S120)。そして、ブレーキセンサ11、21は、補助ブレーキ制御部40に対してセンサ情報を出力する。
<S140>
次に、補助ブレーキ制御部40は、センサ情報を変数「i」として保存(記憶)する。この変数「i」は、補助ブレーキ制御部40が内部に備えるメモリに記憶される。
<S150>
次に、補助ブレーキ制御部40は、上記処理で保存された変数「i」と、変数「n」とを比較する。変数「n」とは、次のS160で保存される、変数「i」の過去の値である。すなわち、当該処理は、センサ情報に変化が生じたか否かを検知するための処理である。
<S160>
上記処理でi≠nであった場合には、補助ブレーキ制御部40は、変数「i」の値を変数「n」の値として保存(記憶)する。この変数「n」も、変数「i」同様、補助ブレーキ制御部40が内部に備えるメモリに記憶される。
<S170>
次に、補助ブレーキ制御部40は、補助ブレーキ12、22を動作させ、変数「n」に対応するブレーキ力(制動力)を車輪に対して発生させる。すなわち、センサ情報に変化が発生した場合には、新たに検出されたセンサ情報に対応するブレーキ力が発生するよう、補助ブレーキ制御部40が補助ブレーキ12、22を動作させる。
<S180>
S170の処理が終わったら、またはS160の処理でi=nであったら(センサ情報に変化が無ければ)、補助ブレーキ制御部40は、この時点で補助ブレーキ機能がオンになったままであるか否かを確認する。補助ブレーキ機能がオンのままであれば(S180でYES)、S120の処理に戻る。
<S190〜S200>
一方で、補助ブレーキ機能がオフになっていれば(S180でNO)、補助ブレーキ制御部40は、補助ブレーキ位置を初期位置に戻して(S190)、補助ブレーキ処理を終了する(S200)。
ここで、補助ブレーキ制御部40により補助ブレーキ12、22のブレーキシュー56に発生させられる制動力(ブレーキ力)は、搭乗者がブレーキレバー10、20に与えた変位(移動量)、またはブレーキレバー10、20に搭乗者が与えた力に応じて決定される。より具体的には、補助ブレーキ制御部40は、搭乗者がブレーキレバー10、20に与えた変位が大きければ、大きな制動力を車輪に対して与え、または、搭乗者がブレーキレバー10、20に与えた力(握力)が強ければ、大きな制動力を車輪に対して与える。
本実施形態の自転車は、上記のような構成のブレーキ装置を備え、また上記のような処理を実行可能であるため、この補助ブレーキの作用により、例えば握力が弱い者が自転車の搭乗者であった場合であっても、十分な強さのブレーキ力を発生させることが可能となる。
次に、本実施形態のブレーキ装置において行われるキャリブレーション処理について、図6を参照しながら説明する。
<S300〜S310>
ブレーキ装置のキャリブレーション処理が開始されると(S300)、ブレーキセンサ11、21は、搭乗者によりブレーキレバー10、20が握られておらず、解放された状態でのブレーキセンサにより検出された情報(センサ情報)を取得する(S310)。
<S320>
次に、補助ブレーキ制御部40は、上記処理で取得されたセンサ情報を、変数「MIN」として保存(記憶)する(S320)。
<S330>
次に、補助ブレーキ制御部40は、搭乗者に対する通知機能(図示せず)により、搭乗者に対してブレーキレバー10、20を全力で握るよう促す。これに応じた搭乗者は、ブレーキレバー10、20を全力で握る(S330)。
<S340>
次に、補助ブレーキ制御部40は、上記処理で取得されたセンサ情報を、変数「MAX」として保存(記憶)する(S340)。
<S350>
上記処理により、搭乗者がブレーキレバー10、20に対して全く力を与えない状態でのセンサ情報「MIN」と、搭乗者がブレーキレバー10、20に対して全力で力を与えた状態でのセンサ情報「MAX」とが補助ブレーキ制御部40により保存(記憶)されている。ここで、補助ブレーキ制御部40は、これらの「MAX」と「MIN」とのセンサ情報に応じて、車輪に対して発生させるべき制動力(ブレーキ力)の100%〜0%を対応させる処理を行う(S350)。
上記処理により、搭乗者がブレーキレバー10、20を全力で握ったときには、車輪に対して最も強い制動力が与えられることとなる。なお、センサ情報は、ブレーキレバー10、20の変位(移動量)、またはブレーキレバー10、20に与えられた人力(握力)を示している。
上記のようなキャリブレーション処理を実行することで、本実施形態の自転車のブレーキ装置では、搭乗者の握力に関わらず、より適切に、十分な強さのブレーキ力を発生させることが可能となる。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態では、自転車を具体例として挙げて説明したが、本実施形態のブレーキ装置は必ずしも自転車にのみ適用されるものではない。本実施形態のブレーキ装置は、例えば駆動力を備える二輪車などにも適用可能である。また、2つの車輪を備える構成に限定されるものではなく、任意の数の車輪を備える構成に適用可能である。
また、上記実施形態では、車輪をブレーキシューにより直接的に制動するブレーキ装置を例に挙げて説明したが、車輪と結合されたディスクを制動することで車輪を間接的に制動するブレーキ装置としても適用可能である。
また、上記実施形態では、前輪と後輪とがそれぞれ別々に動作する構成を具体例として挙げているが、前輪と後輪とが連動して動作する構成であってもよい。また、前輪または後輪の一方のみが本実施形態のブレーキ装置を備えるような構成とすることも可能である。
本発明は、自転車に搭載されるブレーキ装置などとして好適に適用される。
10…左ブレーキレバー
11…左ブレーキセンサ
12…後輪補助ブレーキ
13…後輪人力ブレーキ
20…右ブレーキレバー
21…右ブレーキセンサ
22…前輪補助ブレーキ
23…前輪人力ブレーキ
30…バッテリ
31…発電部
40…補助ブレーキ制御部
50…固定具
51…板バネ
52…ギアードモータユニット
53…ワイヤー
54…第1アーム
55…第2アーム
56…ブレーキシュー
60…グリップ

Claims (3)

  1. 車輪の回転力を電力に変換することで発電する発電部と、
    ブレーキレバーを介した人力の伝達により前記車輪を制動する人力ブレーキと、
    人力により前記ブレーキレバーに生じた変位、または前記ブレーキレバーに与えられた人力を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づく演算を行う演算部と、
    前記演算部の演算結果に基づき、前記車輪をさらに制動する補助ブレーキと、を備え
    前記演算部は、前記発電部から供給される電力により駆動される
    ブレーキ装置。
  2. 前記人力ブレーキと前記補助ブレーキとは、互いに別構成により前記車輪を制動する
    請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1個に記載のブレーキ装置を含む自転車。
JP2015169863A 2015-08-28 2015-08-28 ブレーキ装置及び自転車 Pending JP2017043333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169863A JP2017043333A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 ブレーキ装置及び自転車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015169863A JP2017043333A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 ブレーキ装置及び自転車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017043333A true JP2017043333A (ja) 2017-03-02

Family

ID=58211000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015169863A Pending JP2017043333A (ja) 2015-08-28 2015-08-28 ブレーキ装置及び自転車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017043333A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018114149A1 (de) 2017-06-16 2018-12-20 Shimano Inc. Fahrradsteuervorrichtung und fahrradbremssystem, das die fahrradsteuervorrichtung umfasst
JP2019077241A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社シマノ ブレーキ制御装置およびブレーキシステム
DE102019102127A1 (de) 2018-01-31 2019-08-01 Shimano Inc. Steuervorrichtung für ein vom Menschen angetriebenes Fahrzeug und Bremssystem für ein vom Menschen angetriebenes Fahrzeug
JP2019131016A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社シマノ 制御装置およびブレーキシステム
JP2019182201A (ja) * 2018-04-10 2019-10-24 株式会社シマノ 操作装置およびブレーキシステム
JP2019182249A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社シマノ 制御装置、人力駆動車、および制御方法
JP2019189145A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日信工業株式会社 バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置
JP2019202659A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 株式会社シマノ ブレーキ操作装置およびブレーキシステム
JP2019217978A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 学校法人日本大学 自転車走行状態記録装置、自転車走行状態記録方法およびプログラム
JP2022116340A (ja) * 2017-10-20 2022-08-09 株式会社シマノ ブレーキ装置およびブレーキシステム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019001335A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 株式会社シマノ 自転車用制御装置およびこの装置を含む自転車用制動システム
DE102018114149A1 (de) 2017-06-16 2018-12-20 Shimano Inc. Fahrradsteuervorrichtung und fahrradbremssystem, das die fahrradsteuervorrichtung umfasst
US10974708B2 (en) 2017-10-20 2021-04-13 Shimano Inc. Bicycle control device and brake system
JP2019077241A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社シマノ ブレーキ制御装置およびブレーキシステム
JP7454605B2 (ja) 2017-10-20 2024-03-22 株式会社シマノ ブレーキ装置およびブレーキシステム
JP2022116340A (ja) * 2017-10-20 2022-08-09 株式会社シマノ ブレーキ装置およびブレーキシステム
JP2019131016A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社シマノ 制御装置およびブレーキシステム
TWI818951B (zh) * 2018-01-30 2023-10-21 日商島野股份有限公司 控制裝置及煞車系統
DE102019102127A1 (de) 2018-01-31 2019-08-01 Shimano Inc. Steuervorrichtung für ein vom Menschen angetriebenes Fahrzeug und Bremssystem für ein vom Menschen angetriebenes Fahrzeug
JP2019182201A (ja) * 2018-04-10 2019-10-24 株式会社シマノ 操作装置およびブレーキシステム
JP7037994B2 (ja) 2018-04-11 2022-03-17 株式会社シマノ 制御装置、人力駆動車、および制御方法
TWI801552B (zh) * 2018-04-11 2023-05-11 日商島野股份有限公司 控制裝置、人力驅動車、及控制方法
JP2019182249A (ja) * 2018-04-11 2019-10-24 株式会社シマノ 制御装置、人力駆動車、および制御方法
JP2019189145A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日信工業株式会社 バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置
JP7015210B2 (ja) 2018-05-23 2022-02-15 株式会社シマノ ブレーキ操作装置およびブレーキシステム
JP2019202659A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 株式会社シマノ ブレーキ操作装置およびブレーキシステム
JP2019217978A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 学校法人日本大学 自転車走行状態記録装置、自転車走行状態記録方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017043333A (ja) ブレーキ装置及び自転車
CN111032478B (zh) 儿童车车架和儿童车
US8620551B2 (en) Bicycle regenerative brake control device
WO2010024307A1 (ja) 駐車ブレーキ制御装置
WO2011033983A1 (ja) 駐車ブレーキ制御装置
JP5815177B2 (ja) 駐車ブレーキによって加えられたクランプ力を調節する機能を実現するためのプログラム、およびそれを実行するための制御器
KR101405189B1 (ko) 하이브리드 차량의 제동 시스템 및 그 제어 방법
JP2009090854A (ja) 駐車ブレーキ制御装置
JP2017043332A (ja) ブレーキ装置及び自転車
JP2018194916A (ja) 制御装置および制御方法
US10737745B2 (en) Double linkage safety brake system
JP5852197B1 (ja) 電動アシスト車
JP2019018587A5 (ja)
JP2011126426A (ja) 電動自転車およびそのブレーキ調整方法
JP2009190503A (ja) 駐車ブレーキ制御装置
US10507810B2 (en) Electric brake device
JP2010083282A (ja) 電動ディスクブレーキ
JP5088502B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP7376222B2 (ja) 駆動システム
JP2017109542A (ja) 車両の電動パーキングブレーキ装置
JP2014213721A (ja) 電動駐車ブレーキ制御装置
KR101978931B1 (ko) 긴급 제동 스마트 부스터 및 긴급 제동 출력 생성 방법
JP6747282B2 (ja) ブレーキ装置
JP6030990B2 (ja) 電動ブレーキシステム
JP2011156959A (ja) 車両用制動装置