JP2017043203A - 車両制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することを可能にした車両制御システムを提供すること。
【解決手段】ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3による電子キーの認証結果を受けて、ドアの解錠に使用された電子キーを特定し、その電子キーの鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報をユーザ設定記憶装置5から読み出して、その設定情報に基づいて、乗車環境を設定する。解錠に使用された電子キーの鍵番号が例えば「1」のとき、シート位置の設定情報は「A」であり、ミラー位置の設定情報は「α」である。シート位置の設定情報「A」に基づいて、運転席の座席シートが、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。また、ミラー位置の設定情報「α」に基づいて、アウタミラーが、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3による電子キーの認証結果を受けて、ドアの解錠に使用された電子キーを特定し、その電子キーの鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報をユーザ設定記憶装置5から読み出して、その設定情報に基づいて、乗車環境を設定する。解錠に使用された電子キーの鍵番号が例えば「1」のとき、シート位置の設定情報は「A」であり、ミラー位置の設定情報は「α」である。シート位置の設定情報「A」に基づいて、運転席の座席シートが、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。また、ミラー位置の設定情報「α」に基づいて、アウタミラーが、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。
【選択図】図1
Description
本発明は、乗車環境を設定する車両制御システムに関する。
従来、生体特徴を取得するデバイス(車室内カメラ、指紋認証、静脈パターン認証等)によって運転者を推定し、運転者の嗜好、特性に合わせた乗車環境を設定する車両制御システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、運転者それぞれがIDカードを用意することで、同様に乗車環境を設定する車両制御システムも提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
生体特徴を取得するデバイスによって運転者を推定する方法では、高度なセンサや情報処理を行う機器の取り付けが必要であり、導入コストが高い。
IDカードによる認証によって運転者を推定する方法では、導入コストの問題を解消できるが、電子キーの他にIDカードを持ち歩く必要があり、紛失等のデメリットが存在する。
IDカードによる認証によって運転者を推定する方法では、導入コストの問題を解消できるが、電子キーの他にIDカードを持ち歩く必要があり、紛失等のデメリットが存在する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することを可能にした車両制御システムを提供することにある。
上記課題を解決する車両制御システムは、乗車環境を設定する車両制御システムにおいて、車両に登録された電子キー毎に乗車環境の設定情報を記憶保持するユーザ設定記憶手段と、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、その解錠に使用された電子キーに関連付けされている乗車環境の設定情報に基づいて、乗車環境を設定するユーザ設定管理手段とを備えることをその要旨としている。
この構成によれば、車両に登録された電子キーを使用してドアを解錠すると、その電子キーに関連付けされている乗車環境の設定情報に基づいて、乗車環境が設定される。つまり、ユーザの嗜好、特性に合わせた乗車環境とユーザに割り当てられた電子キーとを紐付けすることで、搭乗時に快適に乗車できることになる。運転者(ユーザ)の認証は電子キーの認証を利用するため、電子キーを車両キーとする電子キーシステムを搭載している車両であれば、それ以外に新しくセンサや入出力機器を追加する必要がなく、安価である。したがって、電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することができる。
上記車両制御システムについて、前記ユーザ設定管理手段は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、エンジンが停止していることを条件に、乗車環境を設定することとしてもよい。
この構成によれば、運転中に誤って乗車環境が設定されることを防止できる。
上記車両制御システムについて、複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段に共通の1つのユーザ設定記憶手段であり、前記ユーザ設定管理手段は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、その解錠に使用された電子キーに関連付けされている全ての設定情報を前記ユーザ設定記憶手段から読み出して、各設定情報を対応する機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、対応する設定情報に基づいて、対応する機器を制御することとしてもよい。
上記車両制御システムについて、複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段に共通の1つのユーザ設定記憶手段であり、前記ユーザ設定管理手段は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、その解錠に使用された電子キーに関連付けされている全ての設定情報を前記ユーザ設定記憶手段から読み出して、各設定情報を対応する機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、対応する設定情報に基づいて、対応する機器を制御することとしてもよい。
この構成によれば、ユーザ設定管理手段は、1つのユーザ設定記憶手段を通じて、各設定情報を一元管理することができる。
上記車両制御システムについて、複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段のそれぞれに対応して設けられ、前記ユーザ設定管理手段は、電子キーを鍵番号で管理し、管理対象の電子キーが解錠に使用されたとき、その電子キーの鍵番号を全ての機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報を対応するユーザ設定記憶手段から読み出して、その設定情報に基づいて、対応する機器を制御することとしてもよい。
上記車両制御システムについて、複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段のそれぞれに対応して設けられ、前記ユーザ設定管理手段は、電子キーを鍵番号で管理し、管理対象の電子キーが解錠に使用されたとき、その電子キーの鍵番号を全ての機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報を対応するユーザ設定記憶手段から読み出して、その設定情報に基づいて、対応する機器を制御することとしてもよい。
この構成によれば、ユーザ設定管理手段は、電子キーの鍵番号を各機器制御手段に伝達すればよいため、処理負担を軽減できる。
上記車両制御システムについて、前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止していることを条件に、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶することとしてもよい。
上記車両制御システムについて、前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止していることを条件に、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶することとしてもよい。
この構成によれば、運転中の誤記憶を防止できる。
上記車両制御システムについて、前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止しているとき、トリガ操作に基づいて、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶することとしてもよい。
上記車両制御システムについて、前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止しているとき、トリガ操作に基づいて、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶することとしてもよい。
この構成によれば、トリガ操作に基づいて、設定情報が更新記憶される。したがって、電子キーの貸与等を考慮しつつ、ユーザの意思に基づいて、乗車環境を設定することができる。
本発明によれば、電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することができる。
(第1の実施の形態)
以下、車両制御システムの第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、車両制御システム1は、電子キーを車両キーとする電子キーシステムを搭載している車両2に適用される。車両2には、ユーザが所持する電子キーの認証を行う電子キー認証システム3が搭載されている。電子キー認証システム3は、電子キーとの通信の契機となる呼び掛け信号を送信する送信機の他、呼び掛け信号を受けて電子キーから送信されてくる応答信号を受信する受信機、さらには応答信号を解析して電子キーの認証(ID照合)を行う照合装置を含む。電子キーの認証が成立したことを条件に、ドアの解錠の他、エンジンの始動等、車載機器の動作が許可される。本例の車両2には、複数本(例えば最高で8本)の電子キーが登録され、登録済のいずれかの電子キーを使用してドアの解錠等を行えるようになっている。
以下、車両制御システムの第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、車両制御システム1は、電子キーを車両キーとする電子キーシステムを搭載している車両2に適用される。車両2には、ユーザが所持する電子キーの認証を行う電子キー認証システム3が搭載されている。電子キー認証システム3は、電子キーとの通信の契機となる呼び掛け信号を送信する送信機の他、呼び掛け信号を受けて電子キーから送信されてくる応答信号を受信する受信機、さらには応答信号を解析して電子キーの認証(ID照合)を行う照合装置を含む。電子キーの認証が成立したことを条件に、ドアの解錠の他、エンジンの始動等、車載機器の動作が許可される。本例の車両2には、複数本(例えば最高で8本)の電子キーが登録され、登録済のいずれかの電子キーを使用してドアの解錠等を行えるようになっている。
車両制御システム1は、ユーザ設定コントロールユニット4とユーザ設定記憶装置5とを備える。ユーザ設定記憶装置5には、車両2に登録済の電子キーの鍵番号に、シート位置及びミラー位置等を含む乗車環境の設定情報が関連付けされて記憶保持されている。ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3による電子キーの認証結果を受けて、ドアの解錠に使用された電子キーを特定し、その電子キーの鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報をユーザ設定記憶装置5から読み出して、その設定情報に基づいて、乗車環境を設定する。ユーザ設定コントロールユニット4は、ユーザ設定管理手段に相当し、ユーザ設定記憶装置5は、ユーザ設定記憶手段に相当する。
車両2には、運転シート位置制御システム6の他、ミラー位置制御システム7等が搭載されている。運転シート位置制御システム6(機器制御手段)は、ユーザ設定コントロールユニット4から伝達されたシート位置の設定情報に基づいて、運転席の座席シート(機器)の位置を制御する。ミラー位置制御システム7(機器制御手段)は、ユーザ設定コントロールユニット4から伝達されたミラー位置の設定情報に基づいて、アウタミラー(機器)の位置を制御する。
次に、車両制御システム1の作用について説明する。
図2に示すように、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2に登録済の電子キーによる解錠があったとき(ステップS1でYES)、エンジンが停止していることを条件に(ステップS2でYES)、解錠に使用された電子キーの鍵番号を取得する(ステップS3)。
図2に示すように、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2に登録済の電子キーによる解錠があったとき(ステップS1でYES)、エンジンが停止していることを条件に(ステップS2でYES)、解錠に使用された電子キーの鍵番号を取得する(ステップS3)。
そして、ユーザ設定コントロールユニット4は、その鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報をユーザ設定記憶装置5から読み出す(ステップS4)。図1を参照して、解錠に使用された電子キーの鍵番号が例えば「1」のとき、シート位置の設定情報は「A」であり、ミラー位置の設定情報は「α」である。ユーザ設定コントロールユニット4は、シート位置の設定情報「A」を運転シート位置制御システム6に伝達するとともに、ミラー位置の設定情報「α」をミラー位置制御システム7に伝達する。
その結果、運転シート位置制御システム6による制御のもと、運転席の座席シートが、シート位置の設定情報「A」に基づいて、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。また、ミラー位置制御システム7による制御のもと、アウタミラーが、ミラー位置の設定情報「α」に基づいて、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。つまり、ユーザ設定値がデバイス(各機器)に反映される(ステップS5)。
そして、その後のユーザによる設定変更の可能性を踏まえ、ユーザ設定コントロールユニット4は、デバイスの設定変化を監視する(ステップS6)。そして、ユーザ設定コントロールユニット4は、シフトポジションがパーキングにあり(ステップS7でYES)、且つ、エンジンが停止している状態で(ステップS8でYES)、ユーザによるトリガ操作があったとき(ステップS9でYES)、それまでのユーザ設定値をこの時点の設定値(ユーザ選好値)に変更する(ステップS10)。
すなわち、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2の運転が終了した時点(ステップS7及びステップS8で共にYES)の乗車環境を示す設定情報を、当該運転に使用された電子キー(本例では鍵番号「1」の電子キー)に関連付けして、ユーザ設定記憶装置5に更新記憶する。その結果、更新後の記憶内容が次回の解錠時における乗車環境の設定に反映されることになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)車両2に登録された電子キーを使用してドアを解錠すると、その電子キーに関連付けされている乗車環境の設定情報に基づいて、乗車環境が設定される。つまり、ユーザの嗜好、特性に合わせた乗車環境とユーザに割り当てられた電子キーとを紐付けすることで、搭乗時に快適に乗車できることになる。運転者(ユーザ)の認証は電子キーの認証を利用するため、電子キーを車両キーとする電子キーシステムを搭載している車両2であれば、それ以外に新しくセンサや入出力機器を追加する必要がなく、安価である。したがって、電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することができる。
(1)車両2に登録された電子キーを使用してドアを解錠すると、その電子キーに関連付けされている乗車環境の設定情報に基づいて、乗車環境が設定される。つまり、ユーザの嗜好、特性に合わせた乗車環境とユーザに割り当てられた電子キーとを紐付けすることで、搭乗時に快適に乗車できることになる。運転者(ユーザ)の認証は電子キーの認証を利用するため、電子キーを車両キーとする電子キーシステムを搭載している車両2であれば、それ以外に新しくセンサや入出力機器を追加する必要がなく、安価である。したがって、電子キーをもとに安価に乗車環境を設定することができる。
(2)ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、エンジンが停止していることを条件に、乗車環境を設定する。この構成によれば、運転中に誤って乗車環境が設定されることを防止できる。
(3)ユーザ設定コントロールユニット4は、複数の制御システム6、7に共通の1つのユーザ設定記憶装置5を通じて、複数の設定情報を一元管理することができる。
(4)ユーザ設定コントロールユニット4は、エンジンが停止していることを条件に、車両2の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けしてユーザ設定記憶装置5に更新記憶する。この構成によれば、運転中の誤記憶を防止できる。
(4)ユーザ設定コントロールユニット4は、エンジンが停止していることを条件に、車両2の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けしてユーザ設定記憶装置5に更新記憶する。この構成によれば、運転中の誤記憶を防止できる。
(5)トリガ操作に基づいて、設定情報が更新記憶される。したがって、電子キーの貸与等を考慮しつつ、ユーザの意思に基づいて、乗車環境を設定することができる。例えば、電子キーにトリガスイッチを設け、その操作をトリガ操作とすることで、ユーザの意思に基づく設定が可能になる。
(6)最後に運転したときの情報が保持されて、その情報による乗車環境が次回の解錠時に復元される。これにより、同じ運転者でも、異なった設定を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、車両制御システムの第2の実施の形態について説明する。
(第2の実施の形態)
次に、車両制御システムの第2の実施の形態について説明する。
図3に示すように、本例の車両制御システム1は、上記第1の実施の形態と同様のユーザ設定コントロールユニット4の他、運転シート位置制御システム6に対応して設けられるユーザ設定記憶装置5aと、ミラー位置制御システム7に対応して設けられるユーザ設定記憶装置5bとを備える。ユーザ設定記憶装置5aには、電子キーの鍵番号にシート位置の設定情報が関連付けされて記憶保持されている。一方、ユーザ設定記憶装置5bには、電子キーの鍵番号にミラー位置の設定情報が関連付けされて記憶保持されている。
ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3による電子キーの認証結果を受けて、ドアの解錠に使用された電子キーを特定し、その電子キーの鍵番号を運転シート位置制御システム6及びミラー位置制御システム7等に伝達する。運転シート位置制御システム6は、ユーザ設定コントロールユニット4から伝達された鍵番号に関連付けされているシート位置の設定情報をユーザ設定記憶装置5aから読み出して、その設定情報に基づいて、運転席の座席シートの位置を制御する。一方、ミラー位置制御システム7は、ユーザ設定コントロールユニット4から伝達された鍵番号に関連付けされているミラー位置の設定情報をユーザ設定記憶装置5bから読み出して、その設定情報に基づいて、アウタミラーの位置を制御する。ユーザ設定記憶装置5a、5bは共にユーザ設定記憶手段に相当する。
次に、車両制御システム1の作用について説明する。
図2を援用して、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2に登録済の電子キーによる解錠があったとき(ステップS1でYES)、エンジンが停止していることを条件に(ステップS2でYES)、解錠に使用された電子キーの鍵番号(例えば「1」)を取得する(ステップS3)。
図2を援用して、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2に登録済の電子キーによる解錠があったとき(ステップS1でYES)、エンジンが停止していることを条件に(ステップS2でYES)、解錠に使用された電子キーの鍵番号(例えば「1」)を取得する(ステップS3)。
そして、ユーザ設定コントロールユニット4は、その鍵番号「1」を運転シート位置制御システム6及びミラー位置制御システム7等に伝達する。運転シート位置制御システム6は、鍵番号「1」に関連付けされているシート位置の設定情報「A」をユーザ設定記憶装置5aから読み出し、ミラー位置制御システム7は、鍵番号「1」に関連付けされているミラー位置の設定情報「α」をユーザ設定記憶装置5bから読み出す(ステップS4)。
その結果、運転シート位置制御システム6による制御のもと、運転席の座席シートが、シート位置の設定情報「A」に基づいて、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。また、ミラー位置制御システム7による制御のもと、アウタミラーが、ミラー位置の設定情報「α」に基づいて、鍵番号「1」の電子キーのユーザの嗜好、特性に合わせた位置に設定される。つまり、ユーザ設定値がデバイス(各機器)に反映される(ステップS5)。
そして、その後のユーザによる設定変更の可能性を踏まえ、ユーザ設定コントロールユニット4は、デバイスの設定変化を監視する(ステップS6)。そして、ユーザ設定コントロールユニット4は、シフトポジションがパーキングにあり(ステップS7でYES)、且つ、エンジンが停止している状態で(ステップS8でYES)、ユーザによるトリガ操作があったとき(ステップS9でYES)、それまでのユーザ設定値をこの時点の設定値(ユーザ選好値)に変更する(ステップS10)。
すなわち、ユーザ設定コントロールユニット4は、車両2の運転が終了した時点(ステップS7及びステップS8で共にYES)の乗車環境を示す設定情報を、当該運転に使用された電子キー(本例では鍵番号「1」の電子キー)に関連付けして、運転シート位置制御システム6等を通じてユーザ設定記憶装置5a等に更新記憶する。その結果、更新後の記憶内容が次回の解錠時における乗車環境の設定に反映されることになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(7)ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キーの鍵番号を各制御システム6、7等に伝達すればよいため、処理負担を軽減できる。
(7)ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キーの鍵番号を各制御システム6、7等に伝達すればよいため、処理負担を軽減できる。
尚、上記各実施の形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・電子キーのボタン操作を通じて遠隔で解錠を行う電子キーシステムを搭載している車両に本発明を適用してもよい。この場合、ボタン操作に伴い電子キーから送信される解錠指示信号に例えばUHF帯の電波を用いることとすれば、車両2からの呼び掛け信号にLF帯の電波を用いつつ、電子キーからの応答信号にUHF帯の電波を用いる電子キーシステムに比べて、通信可能距離が長くなる。このため、車両から比較的遠く離れた地点で電子キーのボタン操作をして解錠を行った場合には、ユーザが実際に搭乗するまでの間に十分な時間がとれることになり、この十分な時間を用いて、搭乗前に乗車環境の設定を終わらせることができる。したがって、搭乗時により快適に乗車できるようになる。
・電子キーのボタン操作を通じて遠隔で解錠を行う電子キーシステムを搭載している車両に本発明を適用してもよい。この場合、ボタン操作に伴い電子キーから送信される解錠指示信号に例えばUHF帯の電波を用いることとすれば、車両2からの呼び掛け信号にLF帯の電波を用いつつ、電子キーからの応答信号にUHF帯の電波を用いる電子キーシステムに比べて、通信可能距離が長くなる。このため、車両から比較的遠く離れた地点で電子キーのボタン操作をして解錠を行った場合には、ユーザが実際に搭乗するまでの間に十分な時間がとれることになり、この十分な時間を用いて、搭乗前に乗車環境の設定を終わらせることができる。したがって、搭乗時により快適に乗車できるようになる。
・シート位置及びミラー位置に代えて又は加えて、ハンドル位置等を含めて乗車環境が構築されてもよい。
・ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3から独立した制御機器であることに限定されず、電子キー認証システム3の一部であってもよい。この別例による電子キー認証システム3は、運転者の認証手段(推定手段)の他、ユーザ設定管理手段に相当する。
・ユーザ設定コントロールユニット4は、電子キー認証システム3から独立した制御機器であることに限定されず、電子キー認証システム3の一部であってもよい。この別例による電子キー認証システム3は、運転者の認証手段(推定手段)の他、ユーザ設定管理手段に相当する。
1…車両制御システム、2…車両、3…電子キー認証システム、4…ユーザ設定コントロールユニット(ユーザ設定管理手段)、5…ユーザ設定記憶装置(ユーザ設定記憶手段)、5a…ユーザ設定記憶装置(ユーザ設定記憶手段)、5b…ユーザ設定記憶装置(ユーザ設定記憶手段)、6…運転シート位置制御システム(機器制御手段)、7…ミラー位置制御システム(機器制御手段)。
Claims (6)
- 乗車環境を設定する車両制御システムにおいて、
車両に登録された電子キー毎に乗車環境の設定情報を記憶保持するユーザ設定記憶手段と、
電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、その解錠に使用された電子キーに関連付けされている乗車環境の設定情報に基づいて、乗車環境を設定するユーザ設定管理手段とを備える
ことを特徴とする車両制御システム。 - 前記ユーザ設定管理手段は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、エンジンが停止していることを条件に、乗車環境を設定する
請求項1に記載の車両制御システム。 - 複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、
前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段に共通の1つのユーザ設定記憶手段であり、
前記ユーザ設定管理手段は、電子キーの認証を経てドアが解錠されたとき、その解錠に使用された電子キーに関連付けされている全ての設定情報を前記ユーザ設定記憶手段から読み出して、各設定情報を対応する機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、対応する設定情報に基づいて、対応する機器を制御する
請求項1又は2に記載の車両制御システム。 - 複数の機器制御手段がそれぞれ対応する機器を対応する設定情報に基づいて制御することで1つの乗車環境が構築され、
前記ユーザ設定記憶手段は、前記複数の機器制御手段のそれぞれに対応して設けられ、
前記ユーザ設定管理手段は、電子キーを鍵番号で管理し、管理対象の電子キーが解錠に使用されたとき、その電子キーの鍵番号を全ての機器制御手段に伝達し、各機器制御手段は、鍵番号に関連付けされている乗車環境の設定情報を対応するユーザ設定記憶手段から読み出して、その設定情報に基づいて、対応する機器を制御する
請求項1又は2に記載の車両制御システム。 - 前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止していることを条件に、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両制御システム。 - 前記ユーザ設定管理手段は、エンジンが停止しているとき、トリガ操作に基づいて、車両の運転が終了した時点の乗車環境を示す設定情報を当該運転に使用された電子キーに関連付けして前記ユーザ設定記憶手段に更新記憶する
請求項5に記載の車両制御システム。
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- 2015-08-26 JP JP2015166905A patent/JP2017043203A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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