JP2017043101A - 積層体及び、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】主として銅からなる金属層と、窒化物セラミックス基板とを十分強固に接合するとともに、その製造工数を削減することのできる積層体及び、その製造方法を提供することにある。
【解決手段】この発明の積層体は、窒化物セラミックス基板と、該窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に積層された銅合金層とを有し、前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものである。
【選択図】 なし

Description

この発明は、銅を含む金属層とセラミックス基板とを積層してなる積層体及び、その製造方法に関するものであり、特には、金属層とセラミックス基板との所要の接合強度を確保するものである。
近年、自動車の電装化が進む傾向にあり、なかでも電気自動車が実用化されるに至っている。このような中、大電流が用いられるパワーデバイス等の素子が開発されており、当該電気自動車等に使用されつつある。
ここで、パワーデバイスは、セラミックス基板の少なくとも一方の表面、通常は両面のそれぞれに、ヒートシンクとして機能する銅製等の金属層が接合されてなる積層体を、ベース板(放熱板)上に固定し、そして、積層体上に、パワー半導体素子及び、その制御回路が形成されて構成される。
かかる積層体では一般に、銅等からなる金属層に接合させるセラミックス基板の材質として、当該金属層との直接接合が可能なアルミナ(Al23)が用いられていたが、このアルミナ製セラミックス基板に代えて、特許文献1〜3等に記載されているような、優れた熱伝導性を有する窒化アルミニウム(AlN)等の窒化物セラミックス基板とすることが有効である。
特許文献1〜3に記載された積層体は、Cu導体層(金属層)又は窒化アルミニウム基板の表面に、蒸着、スパッタリングもしくはめっき等により、Ti等からなる薄膜の接合層を予め形成し、その接合層を介して、窒化アルミニウム基板又は銅層を接合することにより製造されるものである。
これによれば、金属との濡れ性に乏しい窒化アルミニウム基板と、Cu導体層との間に形成した上記の接合層が、窒化アルミニウム基板とCu導体層とを有効に接合させることになる。その結果として、以前から使用されてきたアルミナに比して熱伝導性に優れる窒化アルミニウム基板により、半導体素子等が発する熱を有効に放散させることができる。
特開昭64―84648号公報 特開平5―18477号公報 特開平5―218229号公報
ところで、上記の特許文献1〜3に記載されたいずれの技術も、積層体を製造するに当り、Cu導体層と窒化アルミニウム基板との接合に先立って、それらの間にTi等の接合層を形成するため、Cu導体層もしくは窒化アルミニウム基板に、蒸着、スパッタリングないしめっきを施す必要がある。それに起因して、製造工数の増大を余儀なくされて、積層体を安価かつ簡易に製造することができないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、主として銅からなる金属層と、窒化物セラミックス基板とを十分強固に接合するとともに、その製造工数を削減することのできる積層体及び、その製造方法を提供することにある。
発明者は、アルミナとの比較により、窒化アルミニウム等の窒化物セラミックス基板とCu金属層との直接接合が困難となる理由や、上述したような、窒化アルミニウム基板とCu金属層との間にTi等の接合層を設けるとそれらを接合可能になるメカニズム等について鋭意検討した結果、Cu金属層を、所定の元素を含有する銅合金層とすることにより、そのような銅合金層と窒化物セラミックス基板とを、上記の接合層の介在なしに有効に接合できることを見出した。
このような新たな知見に基き、この発明の積層体は、窒化物セラミックス基板と、該窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に積層された銅合金層とを有し、前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものである。
ここで好ましくは、前記銅合金層が銅合金板または銅合金箔からなるものとする。
また、銅合金層に含まれる、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される一種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることが好ましく、99.5質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることが好ましい。
この発明の積層体では、前記銅合金層が、特に、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものとすることが好ましい。ここで、銅合金層が、Siを含有する場合はSi濃度が0.0001〜3.0質量%であり、Mnを含有する場合はMn濃度が0.0001〜95質量%あり、であり、Niを含有する場合はNi濃度が0.0001〜95質量%であり、Tiを含有する場合はTi濃度が0.0001〜8.5質量%であり、Zrを含有する場合はZr濃度が0.0001〜8.0質量%であり、Ceを含有する場合はCe濃度が0.0001〜60質量%であり、Hfを含有する場合はHf濃度が0.0001〜20質量%であることが好ましい。
また、銅合金層がSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素を含有する場合、当該のSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001〜99.5質量%であることが好ましく、0.0005〜95質量%であることが好ましく、0.0005〜70質量%であることが好ましく、0.0005〜50質量%であることが好ましい。
またこの発明の積層体では、前記窒化物セラミックス基板が、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化インジウム又は窒化ガリウムを主成分とし、あるいは、炭化チタンと窒化チタンとの複合材料、又は、窒化ホウ素と炭化ケイ素との複合材料を主成分とするものであることが好ましい。
ここで、前記窒化物セラミックス基板が窒化アルミニウムを主成分とするものである場合、その窒化物セラミックス基板がさらに、Ca、Y、Oからなる群から選択される一種以上の元素を含有し、Caを含む場合には、Ca濃度は0.0001〜3質量%であり、Yを含む場合にはY濃度は0.0001〜10質量%であり、Oを含む場合には、O濃度は0.0001〜20質量%であるものとすることができる。
また前記窒化物セラミックス基板のO含有濃度は0.0001〜20質量%であることが好ましい。
なおこの発明では、たとえば、前記銅合金層の厚みを、1μm〜7000μmとし、前記窒化物セラミックス基板の厚みを、1μm〜7000μmとすることができる。
ここにおいて、この発明の積層体では、前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板との剥離強度は、15kN/m以上であることが好ましい。
またこの発明の放熱体は、上記のいずれかの積層体を有するものである。またこの発明のパワーデバイスは、上記のいずれかの積層体を有するものである。またこの発明の素子は、上記のいずれかの積層体を有するものである。また、この発明の電子部品は、上記のいずれかの積層体を有するものである。また、この発明の電子機器は、上記のいずれかの積層体を有するものである。また、この発明の車両は、上記のパワーデバイスまたは上記の素子または上記の電子部品を有するものである。
また、この発明の積層体の製造方法では、銅合金層と窒化物セラミックス基板との積層体を製造するに当り、前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものとし、窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に、前記銅合金層を、熱圧着により積層させる。
また、銅合金層に含まれる、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される一種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることが好ましく、99.5質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることが好ましい。
この製造方法でもまた、前記銅合金層が、特に、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有することが好ましく、この場合、該銅合金層が、Siを含有する場合はSi濃度が0.0001〜3.0質量%であり、Mnを含有する場合はMn濃度が0.0001〜95質量%あり、Niを含有する場合はNi濃度が0.0001〜95質量%であり、Tiを含有する場合はTi濃度が0.0001〜8.5質量%であり、Zrを含有する場合はZr濃度が0.0001〜8.0質量%であり、Ceを含有する場合はCe濃度が0.0001〜60質量%であり、Hfを含有する場合はHf濃度が0.0001〜20質量%であることが好ましい。
また、銅合金層がSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素を含有する場合、当該のSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001〜99.5質量%であることが好ましく、0.0005〜95質量%であることが好ましく、0.0005〜70質量%であることが好ましく、0.0005〜50質量%であることが好ましい。
この発明の製造方法では、前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板とを接合するに際し、窒素またはアルゴン雰囲気中または真空中で、800〜1000℃の温度の下、0.6N/mm2〜1.5N/mm2の圧力を作用させることにより、前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板とを接合することが好ましい。
なおこの発明では、積層体の窒化物セラミックス基板と、その窒化物セラミックス基板の表面に積層された銅合金層とが、直接的に接合され、又は、粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層だけを介して間接的に接合されることになる。従って、銅合金層と窒化物セラミックス基板との間には、Ti等の接合層が存在しなくてもよい。
ここでいう「直接的に接合」とは、銅合金層自体の組成又はその酸化物からなる銅合金層表面と、窒化物セラミックス基板自体の組成又はその酸化物からなる基板表面とが、他の組成からなる層の介在なしに接触した状態で相互に固着されることをいう。すなわち、相互に積層された銅合金層と窒化物セラミックス基板との間には、その酸化皮膜は存在することがあっても、それら以外の組成からなる他の層が存在しないことを意味する。
また、銅合金層の表面には、たとえば有機物による防錆層等が形成されることがあるので、接合の強さに大きな悪影響を及ぼさない程度に、銅合金層の少なくとも窒化物セラミックス基板側の表面には、一般的に用いられる粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層を施してもよい。この場合は、銅合金層と窒化物セラミックス層とが、粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層だけを介して間接的に接合される。
この発明によれば、窒化物セラミックス基板に積層させる金属層を、上述した元素を含有する銅合金層としたことにより、該銅合金層と窒化物セラミックスとを所要の強度で接合できるとともに、従来技術のような接合層を形成する工程を要しないので、製造工数を削減することができる。
1000℃の温度条件の下での、酸素の量の変化に対するアルミナと銅との界面状態を示すグラフである。 1000℃の温度条件の下での、酸素の量の変化に対する窒化アルミニウムと銅との界面状態を示すグラフである。 1000℃の温度条件の下での、酸素の量の変化に対する窒化アルミニウムとチタンとの界面状態を示すグラフである。 1000℃の温度条件の下での、酸素の量の変化に対する窒化アルミニウムとチタン銅合金との界面状態を示すグラフである。
以下に、この発明の実施形態について詳細に例示説明する。
この発明の一の実施形態に係る積層体は、窒化物セラミックス基板と、その窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に積層された銅合金箔等の銅合金層とを備え、この銅合金層が、Cuの他、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものである。なお、銅合金層の導電率や熱伝導率をより良好なものとすることができるため、銅合金層において、Cuが主成分であることが好ましい。
また、銅合金層に含まれる、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される一種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることが好ましく、99.5質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることが好ましい。
また、銅合金層は窒化物や酸化物等の化合物や無機物、上述した元素以外の元素を含む金属、上述以外の元素等を含んでもよい。
本発明では窒化物セラミックス基板とは、窒化物を含むセラミックス基板を意味する。窒化物セラミックス基板の窒化物の濃度は好ましくは50質量%以上、好ましくは60質量%以上、好ましくは70質量%以上、好ましくは80質量%以上、好ましくは90質量%以上、好ましくは95質量%以上である。窒化物セラミックス基板の窒化物の濃度の上限は設ける必要は無いが、典型的には、100質量%以下、99.999質量%以下、99.99質量%以下、99.9質量%以下とすることができる。ここで、本願ではセラミックス基板は焼結体、及び/又は、多結晶体、及び/又は、単結晶体を含む基板であってもよく、焼結体、及び/又は、多結晶体、及び/又は、単結晶体からなる基板であってもよく、気相成長やエピタキシャル成長により得られる金属または化合物または半導体または導体の基板を含む概念である。
また、前記窒化物はNと、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、B、Sr、HfおよびBaからなる群から選択される一種以上の元素とを含む化合物であることが好ましい。
また、前記窒化物はNと、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、B、Sr、HfおよびBaからなる群から選択される一種以上の元素とからなる化合物であることがより好ましい。
また、前記窒化物はNと、Si、Al、B、Ga、InおよびTiからなる群から選択される一種以上の元素とを含む化合物であることがより好ましい。
また、前記窒化物はNと、Si、Al、B、Ga、InおよびTiからなる群から選択される一種以上の元素とからなる化合物であることがより好ましい。
ここで、窒化物セラミックス基板は、熱伝導性を高めて半導体素子等を有効に放熱させるとの観点から、窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(Si34)、窒化チタン(TiN)、窒化ホウ素(BN)、窒化インジウム(InN)又は窒化ガリウム(GaN)を主成分とし、あるいは、炭化チタンと窒化チタンとの複合材料(TiC−TiN)、又は、窒化ホウ素と炭化ケイ素との複合材料(BN−SiC)を主体とする材質からなることが好ましい。また、窒化物セラミックス基板は、窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(Si34)、窒化チタン(TiN)、窒化ホウ素(BN)、窒化インジウム(InN)および窒化ガリウム(GaN)からなる群から選択される一種以上の窒化物を含むことが好ましい。
なかでも、窒化アルミニウム及び窒化珪素はいずれも熱伝導率に優れ、しかも、窒化アルミニウムは熱膨張率が低く、この種の積層体のセラミックス基板として用いることが好適である。また、窒化珪素は、強度が高く、製造時に破損しにくいため、生産性の観点から好ましい。
窒化物セラミックス基板が窒化アルミニウムもしくは窒化珪素を主成分とする場合、その濃度(窒化アルミニウムの場合、窒素の濃度とアルミニウムの濃度を合計した濃度を窒化アルミニウムの濃度とする。また、窒化珪素の場合、窒素の濃度と珪素の濃度を合計した濃度を窒化珪素の濃度とする。)の下限は、50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上とすることができる。また、窒化アルミニウムもしくは窒化珪素の濃度の上限は特に設ける必要は無いが、例えば100質量%以下、99.999質量%以下、99.99質量%以下、99.9質量%以下とすることができる。また、主として窒化アルミニウムからなる窒化物セラミックス基板は、Ca、Y、Oからなる群から選択される一種以上の元素を含有するものであってもよい。ここで、Caを含有する場合は、Ca濃度は0.0001〜3質量%とすることができ、また、Yを含有する場合は、Y濃度は0.0001〜10質量%とすることができる。また、O濃度は、たとえば0.0001〜20質量%、好ましくは0.005〜15質量%、より好ましくは0.01〜10質量%とすることができる。
本願において、例えば、Aを「主成分とする」とは、Aを50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上であることを意味する。また、窒化物の濃度は、窒素の濃度と、窒化物を構成する窒素以外の元素の濃度との合計の濃度とする。
このような窒化物セラミックス基板は、優れた熱伝導性を有する一方で、従来から用いられているような純Cu金属層との濡れ性に乏しく、一般に純Cu金属層と直接的に接合することは困難である。
このことに対し、発明者は以下の検討を行った。
(アルミナと銅との界面状態の検討)
アルミナ(Al23)製のセラミックス基板は、純Cu金属層と所要の強度で直接接合することが可能である。この理由を検討するため、1000℃の温度条件の下、酸素の量に応じて、アルミナと銅との界面で安定する各物質量の変化をシミュレーションした結果を、図1にグラフで示す。ここで、横軸は酸素の量を示し、縦軸は物質量を規格化した指標を示す。いずれも数値が大きいほど量が多いことを意味する。また、図1上に記載されている「Al23+Cu+<Alpha>*2」は物質量を規格化した指標で表した場合に、Al23が1、Cuが1、O2がAlpha(図1の横軸)で存在する場合の、各物質量をシミュレーションした結果であることを意味する。
図1に示すところから、アルミナと銅との界面では、酸素の量の増減に伴い、Cu単体及びAl23が減少又は増加する一方で、CuとAl23とで形成される複合酸化物(CuAl23)の量が増加又は減少することが解かり、この複合化合物が、アルミナと銅との密着力を向上させ、それらの接合に寄与していると考えられる。
(窒化アルミニウムと銅との界面状態の検討)
一方、窒化物セラミックスの代表例としての窒化アルミニウム(AlN)のセラミックス基板は、純Cu金属層と直接的に接合することが難しい。窒化アルミニウムと銅との同様のシミュレーション結果を図2にグラフに示す。
図2に示すところでは、酸素の量に関わらず、窒化アルミニウムと銅との間では化合物が形成されず、これにより、窒化アルミニウムと銅との接合が困難になると考えられる。
(窒化アルミニウムと銅との間にチタンを介在させた場合の界面状態の検討)
窒化アルミニウムのセラミックス基板と純Cu金属層との間に、その表面へのスパッタリング等によってチタン接合層を形成した場合は、そのチタン接合層を介して、窒化アルミニウムのセラミックス基板と純Cu金属層とが接合されることになる。この場合の窒化アルミニウムとチタンとの界面状態を同様に図3にグラフで示す。
図3によれば、窒化アルミニウムとチタンとの界面には、TiNが形成されており、酸素の量が増加するに従って、このTiNの量が増加する。また、酸素の量が増加するにつれて減少するが、窒化アルミニウムとチタンとの界面にはTiAl3も、形成されることになる。チタンを介在させることにより、これらの化合物が形成されて、窒化アルミニウムと銅とが接合されると考えられる。
以上の検討に基き、発明者は、Cu金属層を、上述したチタンのような、窒化アルミニウムと銅との接合をもたらす元素を銅に含有させた銅合金層とすることにより、銅合金層に含まれる当該元素が、窒化物セラミックス基板との化合物を形成して、銅合金層と窒化物セラミックス基板との接合を実現できると考えた。
このことを検証するため、Tiを3.1質量%で含有するチタン銅合金(Cu−Ti)と窒化アルミニウムとの界面状態につき、同様のシミュレーションを行ったところ、図4に示す結果を得た。
図4に示すシミュレーション結果から、チタン銅合金に含まれるTiと、窒化アルミニウムのNでTiNが形成され、これが、チタン銅合金と窒化アルミニウムとの接合に有効に働くと考えられる。
また発明者は、窒素と結びついて化合物(窒化物)を形成する元素であって、かつ銅合金に含有させることのできる元素を検討し、窒化物を形成する元素であってかつCuに固溶する元素として、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Cr、Co、B、C、Sn、Mo、Hfがあり、また、窒化物を形成する元素であって、かつCuに固溶はしないかまたはほとんど固溶しないがCuとの状態図が存在する元素(すなわちCuとの化合物が存在する元素)として、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Baがあることから、Tiだけでなく、これらの元素を含有する銅合金は、窒化物セラミックス基板と接合される銅合金層に用いることができると考えた。
この知見により、この発明では、窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に接合させる銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、B、C、Sn、Mo、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものとすることができる。
また、銅合金層に含まれる、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される一種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001質量%以上であることが好ましく、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることが好ましく、99.5質量%以下であることが好ましく、95質量%以下であることが好ましく、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることが好ましく、40質量%以下であることが好ましい。
特に、これらのなかでも、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfは、窒化物セラミックス基板との接合性等の観点から好ましいので、銅合金層は、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有することが好適である。
たとえば、銅合金層がSiを含有する場合は、そのSi濃度の下限値は、好ましくは0.0001質量%、より好ましくは0.05質量%とし、より好ましくは0.1質量%、より好ましくは0.2質量%とする。また、Si濃度の上限値は、3.0質量%、なかでも2.7質量%とすることが好ましく、特に2.4質量%、さらには2.0質量%がより一層好適である。
銅合金層がMnを含有する場合は、そのMn濃度の下限値は0.0001質量%、より好ましくは0.05質量%、より好ましくは0.1質量%、より好ましくは0.2質量%とする。Mn濃度の上限値は、好ましくは95質量%、より好ましくは80質量%、より好ましくは50質量%、より好ましくは40質量%、より好ましくは30質量%とする。
銅合金層がNiを含有する場合は、そのNi濃度の下限値は0.0001質量%、より好ましくは0.05質量%、より好ましくは0.1質量%、より好ましくは0.2質量%とする。Ni濃度の上限値は、好ましくは95質量%、より好ましくは80質量%、より好ましくは50質量%、より好ましくは40質量%、より好ましくは30質量%とする。
銅合金層がTiを含有する場合は、そのTi濃度の下限値は、好ましくは0.0001質量%、より好ましくは0.05質量%、より好ましくは0.1質量%、より好ましくは0.2質量%とする。Ti濃度の上限値は、好ましくは8.5質量%、より好ましくは8.0質量%、より好ましくは7.7質量%、より好ましくは7.5質量%とする。
銅合金層がZrを含有する場合は、そのZr濃度は0.0001〜8.0質量%とすることができ、好ましくは0.01〜7.0質量%、より好ましくは0.05〜5.0質量%である。
銅合金層がCeを含有する場合は、そのCe濃度は、たとえば0.0001〜60質量%とすることができ、好ましくは0.001〜50質量%、より好ましくは0.01〜40質量%、より好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%とする。
銅合金層がHfを含有する場合は、そのHf濃度は、たとえば0.0001〜20質量%とすることができ、好ましくは0.001〜15質量%、より好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜8質量%、より好ましくは0.01〜5質量%とする。
また、銅合金層がSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素を含有する場合、当該のSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される二種類以上の元素の合計の濃度は、窒化物セラミックス基板と銅合金層との接合強度をより適切にするため、0.0001〜99.5質量%であることが好ましく、0.0005〜95質量%であることが好ましく、0.0005〜70質量%であることが好ましく、0.0005〜50質量%であることが好ましい。
この積層体では、銅合金層と窒化物セラミックス基板とを接合させることができるので、銅合金層と窒化物セラミックス基板との間には、それらの組成及び酸化物並びに、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層とは異なる、たとえばTiのみの層等が存在しなくてもよいことになる。
それにより、銅合金層と窒化物セラミックス基板との間に他の接合層等を形成するための工程が不要となって、製造工数を減らすことができる。また、接合層等を形成するためのスパッタリング等を行う設備、材料等も不要となって製造コストを小さく抑えることができる。
なお、この積層体では、銅合金層と窒化物セラミックス基板との間には、銅合金層と窒化物セラミックス基板との接合の程度に大きな悪影響を及ぼさない範囲で、銅合金層と窒化物セラミックス基板からの元素及び/またはその酸化物並びに、粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層等が存在してもよい。
銅合金層と窒化物セラミックス基板との間に、粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層が存在する場合は、その粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層の厚みは合計0.7μm以下、好ましくは0.5μm以下とすることができる。また、銅合金層と窒化物セラミックス基板との間に、粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層が存在する場合は、その粗化処理層、耐熱層、防錆層、クロメート処理層、シランカップリング処理層の群から選択される一つ以上の層の合計付着量は70000μg/dm2以下、好ましくは40000μg/dm2以下、好ましくは20000μg/dm2以下、好ましくは10000μg/dm2以下、好ましくは5000μg/dm2以下とすることができる。かかる層がこの程度の厚みまたは付着量であれば、銅合金層と窒化物セラミックス層との接合には悪影響を及ぼさない。
また発明者は、窒化アルミニウムから窒素を奪って窒化物を形成し得る元素を、銅合金層に含有させることにより、窒化物セラミックス基板との強固な接合を実現できるとの考えの下、窒化物のエリンガムダイアグラムを用いて、たとえば窒化アルミニウムを基準とし、生成ギブスエネルギーが低く窒化物として安定するCe、Ti、Zr、Hfが有効であると考えた。
この観点からは、銅合金層が、Ce、Ti、Zr、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有することが好ましい。
このような窒化物セラミックス基板と銅合金層とが互いに積層されてなる積層体は、銅合金層と窒化物セラミックス基板との剥離強度を15kN/m以上とすることができ、これにより、たとえばパワーデバイス等に有効に用いることができる。この剥離強度は20kN/m以上であることが好ましく、さらには30kN/m以上であることがより好ましい。
なお、このような積層体では、たとえば、銅合金層の厚みを、0.01μm〜7000μmとすることができ、または、0.1μm〜7000μmとすることができ、または、1μm〜7000μmとすることができる。銅合金層の厚みは、5μm以上2000μm以下とすることが好ましく、より好ましくは10μm以上1500μm以下、より好ましくは20μm以上1200μm以下、より好ましくは50μm以上1100μm以下、より好ましくは100μm以上1050μm以下、好ましくは200μm以上1000μm以下とする。
また、前記窒化物セラミックス基板の厚みは、1μm〜15000μm、1μm〜7000μmとすることができ、好ましくは5μm以上2000μm以下、より好ましくは10μm以上1500μm以下、より好ましくは20μm以上1200μm以下、より好ましくは50μm以上1100μm以下、より好ましくは100μm以上1050μm以下、より好ましくは200μm以上1000μm以下とすることができる。
また、より強固な接合を実現するとの観点から、銅合金層の、少なくとも窒化物セラミックス基板との接合表面(すなわち、銅合金層の窒化物セラミックス基板に積層する側の表面)の表面粗さRaは、0.30μm以下とすることができ、好ましくは0.25μm以下、より好ましくは0.20μm以下、より好ましくは0.15μm以下とする。この表面粗さRaの下限の好ましい値は特にないが、たとえば、0.001μm以上、0.005μm以上、0.007μm以上とすることができる。
銅合金層の上記表面粗さは、たとえば、圧延ロールの表面粗さ及び/又は圧延時の油膜当量を制御して冷間圧延をすることによって調整することが可能である。
窒化物セラミックス基板の、少なくとも銅合金層との接合表面(すなわち、窒化物セラミックス基板の銅合金層を積層する側の表面)の表面粗さRaは、3.0μm以下とすることができ、好ましくは2.5μm以下、より好ましくは2.0μm以下、より好ましくは1.7μm以下、より好ましくは1.5μm以下とする。
この窒化物セラミックス基板の表面粗さは、ショットブラスト等によって調整可能である。
この発明の実施形態の放熱体、パワーデバイス、素子、電子部品、電子機器は、上述したような積層体を有するものである。なおここで、放熱体は放熱機能を有する物体であり、放熱板、ヒートシンク、放熱機能を有する半導体素子や、放熱機能を有する素子等を含む。また、放熱体はどのような形状を有してもよい。例えば放熱体は帯、板、箔、条、線、棒、直方体、立方体、円錐、円筒、曲線、回路、配線、多角形、四角、円形、平面または曲面あるいは平面と曲面で構成される形状等の形状を有していてもよい。
そして、この発明の実施形態の車両は、上記のパワーデバイスまたは素子または電子部品を有するものである。
以上に述べた積層体を製造することのできる方法の一例は以下のとおりである。
はじめに、Cuを含有し、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有する銅合金層、及び、窒化アルミニウムもしくは窒化珪素その他の窒化物セラミックス基板をそれぞれ用意する。なお、銅合金層の導電率や熱伝導率をより良好なものとすることができるため、銅合金層に含まれるCuは主成分であることが好ましい。
この場合、銅合金層は、上記の元素のなかでも、先述したように、銅合金として安定し、かつ窒化物セラミックスとの強固な直接接合を実現できるSi、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有することが好ましい。
次いで、窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面、一般には両面に、上記の銅合金層を、それらの酸化物や防錆層等を除く他の組成の層の介在なしに、熱圧着により接合させる。
ここでは、温度条件を、好ましくは800〜1000℃、より好ましくは850〜950℃とし、互いに重ね合せた窒化物セラミックス基板と銅合金層を挟んで両側から、好ましくは0.6N/mm2〜1.5N/mm2の圧力を作用させて、それらの窒化物セラミックス基板と銅合金層とを相互に、固相接合等によって接合する。上記の圧力は、たとえば、0.083時間〜5時間、好ましくは0.167時間〜4時間、より好ましくは0.5〜3時間にわたって作用させることができる。
またここでの接合は、窒素もしくはアルゴン雰囲気中または真空中で行うことが好ましい。ここでいう真空中とは、周囲の圧力が5.0×10-3Torr以下、好ましくは7.0×10-4Torr以下、より好ましくは3.0×10-4Torr以下、より好ましくは5.0×10-5Torr以下の圧力である条件をいう。
このことによれば、たとえば、銅合金層と窒化物セラミックス基板との界面で、銅合金層に含まれる上記の元素が、窒化物セラミックス基板の元素との化合物を形成すること等により、銅合金層と窒化物セラミックス基板とが所要の強度で十分強固に接合されることになる。
その結果として、蒸着、スパッタリング、めっきその他の処理を施すことなしに、銅合金層と窒化物セラミックス基板を接合できるので、そのような処理を施す工程を経ることに起因する工数の増大を有効に防止することができ、積層体を安価にして容易に製造することができる。なお、蒸着、スパッタリング、めっきその他の処理を銅合金層または窒化物セラミックス基板に行ってもよい。
ここで、熱圧着時の温度が低すぎると、接合不良となるおそれがあり、この一方で、温度が高すぎると、銅合金層が溶融し、損傷する可能性がある。また、重ね合せた窒化物セラミックス基板と銅合金層に作用される圧力が低すぎると、接合不良となり、また、当該圧力が高すぎると窒化物セラミックス基板または銅合金層が損傷する場合がある。
なお、銅合金層はどのような形状を有していてもよい。例えば銅合金層は帯、板、箔、条、線、棒、直方体、立方体、円錐、円筒、曲線、回路、配線、多角形、四角、円形、平面または曲面あるいは平面と曲面で構成される形状等の形状を有していてもよい。
なお、本発明に係る銅合金層は、銅合金板や銅合金箔であることが好ましい。また本発明に係る銅合金層は、圧延加工により製造された圧延銅合金板、圧延銅合金箔や、電解めっきや無電解めっき等の湿式めっきにより形成された、電解銅合金板、電解銅合金箔であることが好ましい。銅合金板や銅合金箔を用いることで、窒化物セラミックス基板へスパッタリング等の方法により、銅合金層を形成するよりも、生産性が高く、製造コストを低減することができる。
次に、この発明の積層体を試作し、その性能を評価したので以下に説明する。但し、ここでの説明は単なる例示を目的とするものであって、それに限定されることを意図するものではない。
(製造条件)
表1、表2に示す組成及び形態、厚みの銅合金層を、同表に示す組成の窒化物セラミックス基板に重ね合わせ、0.98N/mm2の圧力を作用させて窒素中(圧力:760Torr)またはアルゴン中(圧力:760Torr)または真空中(圧力:3.0×10-4Torr)で830℃の温度で10分間にわたって加熱して積層させた。
実施例14、16、40は窒素中にて上記加熱・積層を行い、実施例15はアルゴン中にて上記加熱・積層を行い、実施例14〜16及び40以外は真空中にて上記加熱・積層を行った。
(圧延箔)
なお、圧延箔は表1、表2に記載の組成となるように成分を調整した後に、溶解・鋳造を行ってインゴットを製造した後に、表1、表2の板厚となるまで焼鈍と圧延を繰り返し行うことで製造した。
(電解箔)
また、電解箔は電解槽とチタン製の陰極回転ドラムとドラムの周囲に5mm程度の極間距離を置いて電極(アノード)を配置した電解箔製造装置を用いて、以下の条件で表1、表2の記載の厚みとなるまで電気めっきによる析出を行って製造した。
実施例6、32の電解箔は下記の条件で製造した。
<めっき液組成>
NaCN:10〜30g/L
NaOH:40〜100g/L
CuCN:60〜120g/L
Zn(CN)2:5〜40g/L
<めっき条件>
めっき液温度:60〜80℃
電流密度:1〜10A/dm2
pH:10〜13
実施例9、35の電解箔は下記の条件で製造した。
<めっき液組成>
銅濃度:60〜120g/L
ニッケル濃度:1〜10g/L
<めっき条件>
めっき液温度:45〜80℃
電流密度:1〜10A/dm2
pH:1〜4
比較例2の電解箔は下記の条件で製造した。
<めっき液組成>
銅濃度:80〜100g/L
硫酸濃度:70〜90g/L
<めっき条件>
めっき液温度:45〜65℃
電流密度:50〜70A/dm2
(防錆層、クロメート処理層の形成方法)
なお、実施例46については、銅合金層の窒化物セラミックス基板に積層される側の表面に以下の条件で防錆処理を行い、防錆層を形成した銅合金層を用いた。形成された防錆皮膜の厚みは50〜500Åである。
<防錆処理液>
ベンゾトリアゾール0.1質量%
ベンゾトリアゾール・モノエタノールアミン塩0.2質量%
イソプロピルアルコール10質量%
残部水
<防錆処理条件>
防錆処理液温度:30℃
処理(浸漬)時間:60秒
また、実施例47については、銅合金層の窒化物セラミックス基板に積層される側の表面に以下の条件で防錆層を形成した後、クロメート処理層を形成した銅合金層を用いた。
<防錆層>
・めっき液
Zn:5〜50g/L
Ni:5〜50g/L
・めっき条件
pH:2.5〜4
温度:30〜60℃
電流密度:0.5〜5A/dm2
めっき時間:6〜60秒
・付着量
Zn:300〜1500μg/dm2
Ni:300〜1500μg/dm2
<クロメート処理層>
・クロメート処理液
2Cr27:2〜10g/L
NaOH:10〜50g/L
ZnSO4 ・7H2O:0.05〜10g/L
・クロメート処理条件
pH:7〜13
浴温:20〜80℃
電流密度:0.05〜5 A/dm2
時間:5〜50秒
・付着量
Cr付着量:15〜100μg/dm2
Zn付着量:30〜200μg/dm2
(窒化物セラミックス基板)
実施例1〜20、44〜55及び、比較例1〜8のそれぞれで銅合金層に積層させた窒化物セラミックスとしてのAlNは、一般に市販されているものを用いた。
実施例21〜23、31〜33、41〜43のそれぞれで銅合金層に積層させた窒化物セラミックスとしてのAlNは下記のものを用いた。
平均粒径1.4μmのAlN粉末に、Yを含む実施例においては、Y源として平均粒径0.8μmのY23粉末を用い、Caを含む実施例においてはCa源として平均粒径1.8μmのCaO粉末を用い、表2に記載のY濃度、Ca濃度となるように、Y23粉末とCaO粉末を添加し、また実施例43においては表2のO濃度となるように平均粒径1.5μmのA23粉末を添加し、ボールミルを用いて粉砕、混合して原料調整した。
次ぎにこの原料にパラフィンワックス6重量%を添加して造粒した後、1000kg/cm2の圧力でプレス成形し、45mm×45mm×3mmの圧粉体とした。この圧粉体を窒素ガス雰囲気中で、まず300℃まで加熱して脱脂した。
その後、前記脱脂済み圧粉体をカーボン型中に収納し、窒素ガス雰囲気中、1800℃で0.5時間常圧焼結することでAlNを主体とした窒化物セラミックス基板を製造した。
実施例24〜30及び34〜40のそれぞれで銅合金層に積層させた窒化物セラミックスとしてのTiC・TiN(サーメット)、TiN、Si34、BN、BN・SiC、InN、GaNとしてはそれぞれ下記のものを用いた。なお、必要に応じて研磨等を行い厚みを調節した。
TiC・TiN(サーメット)、Si34、BN、BN・SiC、GaNについてはそれぞれ、一般に市販されているものを用いた。
TiNについては、純チタンの板(Ti濃度99質量%以上)を、1vol%の水素を含んだ窒素中で1000℃で加熱することで作製した。
InNについては、下記(1)〜(6)に記載した手順に従って製造して窒化インジウムを得た。
(1)サファイア基板を有機洗浄し、基板の昇温性を改善するために裏面に高融点金属モリブデンを蒸着したサファイア基板を、真空に保たれているMBE成長室内の基板ヒーターに設置する。そして、基板を800℃程度まで昇温して、そのまま30分間保持し、サファイア基板表面の高温クリーニングを行う。その後、同温度で基板にRFプラズマで窒素ガスを分解して得た窒素ラジカルを照射してサファイア基板表面を30分間窒化し、表面に薄い窒化アルミニウムを形成する。
(2)RFプラズマセルのシャッターを閉じて基板表面への窒素ラジカルの照射を中断し、基板温度を350℃まで降温する。
(3)その後、GaセルとRFプラズマセルのシャッターを同時に開けて、GaNバッファ層を膜厚20nmとなるまで成長させる。
(4)Gaセルのシャッターを閉じると同時にInセルのシャッターを開き、基板温度350℃のままで、InNバッファ層を膜厚10nmとなるまで成長させる。
(5)InNバッファ層の成長終了後、Inセルのシャッターを閉じ、RFプラズマセルのシャッターを開け、窒素ラジカルだけを試料表面に照射しつづけながら基板を470℃に昇温する。
(6)基板温度が470℃に達したらInセルのシャッターを開き、基板温度470℃でInN層を膜厚2000nmとなるまで成長させる。
(各濃度の測定方法)
なお、以上に述べた実施例及び比較例において、銅合金層および窒化物セラミックス基板中の各元素の濃度は、銅合金層または窒化物セラミックス基板を切断または粉砕した後、一般的に銅合金層または窒化物セラミックス基板を溶かすために用いられる液(例えば硝酸、フッ酸、塩酸またはこれらを混合した酸等)を用いて溶解を行った後に、原子吸光法により定量することができる。また、銅合金層および窒化物セラミックス基板中の酸素濃度、窒素濃度については、銅合金層または窒化物セラミックス基板を切断または粉砕し、LECO社製のO/N同時分析計(TC−300、TC−400、TC−436、TC−500等)にて定量することができる。酸素濃度、窒素濃度が高い場合には、測定する試料の量を少なく(例えば0.01〜0.1g等)して、酸素濃度、窒素濃度を測定すると良い。
(剥離強度の評価方法)
このようにして作製した積層体で銅合金層と窒化物セラミックス基板の接合強度を評価するためにピ−ル強度試験を行った。ピ−ル強度試験は、銅板の一端部が基板の外部に5mm程度突出するように、また、接合面積を10mm×10mmとして接合し、これを50mm/minの速度で90度上方に引張り上げるのに要する単位幅当りの力(剥離強度)を算出し、評価した。この結果を表1に示す。
ここで剥離強度は、10kN/m未満の場合は不良品であり、10kN/m以上15kN/m未満の場合は一般的な大きさの強度であると評価する。また、剥離強度が15kN/m以上20kN/m未満の場合は、積層体として用いるに適しており、20kN/m以上30kN/m未満の場合はより良く、さらに、30kN/m以上の場合はさらに良いと考えられる。
なお、銅合金層の厚みが0.15mmよりも小さい比較例、実施例については、銅めっきをして厚みを厚くして0.15mmとした後に、上記ピール強度を測定した。また、銅合金層の厚みが0.15mmよりも大きい比較例、実施例についてはエッチングにより銅合金層の厚みを薄くして0.15mmとした後に、上記ピール強度を測定した。
表1及び表2に示すところから、所定の元素を含有する銅合金層とした実施例1〜55では、15kN/m以上の剥離強度が発揮されていることから、銅合金層と窒化物セラミックス基板とが十分に接合されていることが解かる。一方、所定の元素を含有しない銅合金層とした比較例1〜8では、銅合金層が窒化物セラミックス基板とそもそも接合しなかった。
従って、実施例1〜55のような銅合金層は、窒化物セラミックス基板と積層させて、パワーデバイス等の積層体に用いることができることが解った。

Claims (17)

  1. 窒化物セラミックス基板と、該窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に積層された銅合金層とを有し、前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有する、積層体。
  2. 前記銅合金層が銅合金板または銅合金箔からなる、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有し、該銅合金層が、Siを含有する場合はSi濃度が0.0001〜3.0質量%であり、Mnを含有する場合はMn濃度が0.0001〜95質量%あり、Niを含有する場合はNi濃度が0.0001〜95質量%であり、Tiを含有する場合はTi濃度が0.0001〜8.5質量%であり、Zrを含有する場合はZr濃度が0.0001〜8.0 質量%であり、Ceを含有する場合はCe濃度が0.0001〜60質量%であり、Hfを含有する場合はHf濃度が0.0001〜20質量%である、請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記窒化物セラミックス基板が、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化インジウム又は窒化ガリウムを主成分とし、あるいは、炭化チタンと窒化チタンとの複合材料、又は、窒化ホウ素と炭化ケイ素との複合材料を主成分としてなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層体。
  5. 窒化アルミニウムを主成分とする前記窒化物セラミックス基板が、Ca、Y、Oからなる群から選択される一種以上の元素を含有し、Caを含む場合には、Ca濃度は0.0001〜3質量%であり、Yを含む場合にはY濃度は0.0001〜10質量%であり、Oを含む場合には、O濃度は0.0001〜20質量%である、請求項4に記載の積層体。
  6. 前記窒化物セラミックス基板のO含有濃度が0.0001〜20質量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層体。
  7. 前記銅合金層の厚みを、1μm〜7000μmとし、前記窒化物セラミックス基板の厚みを、1μm〜7000μmとしてなる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体。
  8. 前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板との剥離強度が15kN/m以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体を有する放熱体。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体を有するパワーデバイス。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体を有する素子。
  12. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体を有する電子部品。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体を有する電子機器。
  14. 請求項10に記載のパワーデバイスまたは請求項11に記載の素子または請求項12に記載の電子部品を有する車両。
  15. 銅合金層と窒化物セラミックス基板との積層体を製造するに当り、前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Al、Ce、Ga、In、P、As、Sb、Nb、Cr、Fe、Li、Be、Mg、Zn、Ge、Co、Mo、B、C、Sn、Y、Pr、Nd、Sm、Zr、Bi、V、W、Tl、Ca、Sr、Ba、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有するものとし、窒化物セラミックス基板の少なくとも一方の表面に、前記銅合金層を、熱圧着により積層させる、積層体の製造方法。
  16. 前記銅合金層が、Si、Mn、Ni、Ti、Zr、Ce、Hfから選択される少なくとも一種類の元素を含有し、該銅合金層が、Siを含有する場合はSi濃度が0.0001〜3.0質量%であり、Mnを含有する場合はMn濃度が0.0001〜95質量%あり、Niを含有する場合はNi濃度が0.0001〜95質量%であり、Tiを含有する場合はTi濃度が0.0001〜8.5質量%であり、Zrを含有する場合はZr濃度が0.0001〜8.0質量%であり、Ceを含有する場合はCe濃度が0.0001〜60質量%であり、Hfを含有する場合はHf濃度が0.0001〜20質量%である、請求項15に記載の積層体の製造方法。
  17. 前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板とを接合するに際し、窒素もしくはアルゴン雰囲気中または真空中で、800〜1000℃の温度の下、0.6N/mm2〜1.5N/mm2の圧力を作用させることにより、前記銅合金層と前記窒化物セラミックス基板とを接合する、請求項15又は16に記載の積層体の製造方法。
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