JP2017043002A - シート綴じ処理装置及びそれを備えたシート後処理装置 - Google Patents

シート綴じ処理装置及びそれを備えたシート後処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印字領域が切り抜かれて読めなくなるのを抑制するとともに、綴じ強度を向上させることが可能なシート綴じ処理装置を提供する。
【解決手段】このステープラー(シート綴じ処理装置)40は、用紙束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込み91を設けて挿入片90を形成する第1ブレード73と、挿入片90が挿入される第2切り込み92を第1切り込み91が形成される2辺の一方から他方に向かう方向に沿った第1方向に延びるように形成する第2ブレード74と、挿入片90を折り返して第2ブレード74の係合穴74bに挿入する折り返し部材75と、を備える。第2ブレード74を用紙束から引き抜く動作に応じて、係合穴74bに挿入された挿入片90が第2ブレード74と共に第2切り込み92を用紙束の厚み方向に貫通し、用紙束を綴じる。
【選択図】図5

Description

本発明は、用紙等のシートに綴じ処理を行うシート綴じ処理装置及びそれを備えたシート後処理装置に関する。
従来、複写機、プリンター等の画像形成装置によって画像が形成された用紙(シート)を複数枚スタックし、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理、及びパンチ穴形成装置でパンチ穴(穿孔)を空けるパンチ穴形成処理等を実行可能な用紙後処理装置が利用されている。
このような用紙後処理装置では、金属製のステープル針を用いて用紙束に綴じ処理を行う方法が一般的である。しかし、廃棄する用紙をリサイクルする場合に用紙束とステープル針を分離する必要があり、廃棄作業が煩雑になるという不都合があった。
そこで、ステープル針を用いずに用紙束に綴じ処理を行う方法が提案されており、例えば特許文献1には、用紙束をコの字状に切り込んで舌状片(挿入片)を形成するとともに、舌状片を挿入するための抜き穴(切り込み)を形成し、舌状片を折り曲げて抜き穴に挿入して係合させることによって用紙束を綴じる書類綴じ具(シート綴じ処理装置)が開示されている。この書類綴じ具では、用紙束の一端辺に沿って複数の舌状片が形成される。また、舌状片は、抜き穴よりも用紙束内側に配置されるとともに、用紙束内側に延びるように形成される。
特開平8−300847号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、舌状片が印字領域まで入り込んで形成されるため、印字領域の一部を切り抜いてしまい、印字領域の一部が読めなくなるという問題点があった。また、ステープル針を用いずに綴じられた用紙束は、用紙をめくる際に切り込みから破断しやすいという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、印字領域が切り抜かれて読めなくなるのを抑制するとともに、綴じ強度を向上させることが可能なシート綴じ処理装置及びそれを備えたシート後処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成のシート綴じ処理装置は、シート束に差し込むことにより、シート束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込みを設けて挿入片を形成する第1の刃を有する第1ブレードと、シート束に差し込むことにより、挿入片を折り返したときに挿入片が挿入される第2切り込みを第1切り込みが形成される2辺の一方から他方に向かう方向に沿った第1方向に延びるように形成する第2の刃を有し、第2の刃の内側部分に挿入片が係合される係合穴が形成される第2ブレードと、第2ブレードをシート束に差し込む動作に応じて挿入片を折り返して係合穴に挿入する折り返し部材と、第1ブレードおよび第2ブレードをシート束に差し込む際にシート束を支持する支持部材と、を備える。第2ブレードをシート束から引き抜く動作に応じて、係合穴に挿入された挿入片が第2ブレードと共に第2切り込みをシート束の厚み方向に貫通し、挿入片が係合穴から引き抜かれてシート束を綴じる。
本発明の第1の構成によれば、シート束の一部に形成された挿入片と第2切り込みとの係合を用いてシート束が綴じられるため、シートを廃棄する際にステープル針を分離する必要がなく、廃棄作業を簡素化できる。
また、第1ブレードはシート束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込みを設けて挿入片を形成するので、挿入片をシート束の角領域に形成することができる。これにより、挿入片や第2切り込みが印字領域まで入り込んで形成されるのを抑制することができるので、印字領域の一部が読めなくなるのを抑制することができる。また、辺に第1切り込みを設けて挿入片を形成するので、挿入片をシート束の最端部に配置することができる。これにより、挿入片が印字領域まで入り込んで形成されるのをより抑制することができる。
また、第2ブレードは第1切り込みが形成される2辺の一方から他方に向かう方向に沿った第1方向に延びるように第2切り込みを形成するので、シートをめくる際に第2切り込みが破断するのを抑制することができる。これにより、綴じ強度を向上させることができる。
画像形成装置及び用紙後処理装置の内部構成を示す概略図である。 図1における用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の部分断面図であり、排出ローラーが離間位置に配置された状態を示す図である。 図1における用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の部分断面図であり、排出ローラーが当接位置に配置された状態を示す図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットを説明するための図であり、第1ブレード周辺を上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットを説明するための図であり、第1ブレード周辺を上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットを説明するための図であり、第2ブレード周辺を下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットを説明するための図であり、第2ブレード周辺を下方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットの折り返し部材によって挿入片を上方に折り曲げた状態を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態のステープラーに搭載されるステープルユニットの折り返し部材によって挿入片を折り返して係合穴に挿入した状態を示した斜視図である。 綴じ処理が行われた用紙束を裏面側から見た平面図である。 綴じ処理が行われた用紙束を表面側から見た平面図である。 本発明の第2実施形態のステープラーの構造を示した側面断面図であり、綴じ処理を開始する前の状態を示した図である。 図12に示したステープラーの第1ベース部が下方に移動した状態を示した図である。 図13に示したステープラーの第2ベース部が用紙搬送方向に移動している途中の状態を示した図であり、第2ベース部が上方に移動した状態を示した図である。 図14に示したステープラーの第2ベース部が用紙搬送方向に最後まで移動した状態を示した図であり、第2ベース部が下方に移動した状態を示した図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1を参照して画像形成装置100、及び本発明の第1実施形態のステープラー(シート綴じ処理装置)40が搭載された用紙後処理装置(シート後処理装置)20から構成される画像形成システムについて説明する。図1は、画像形成装置100及び用紙後処理装置20の内部構成を示す概略図である。なお、本実施形態においては画像形成装置100の一例として複合機を例示しているが、本発明の用紙後処理装置20は、デジタル複合機以外の、例えばレーザープリンターやインクジェットプリンター、ファクシミリ装置等にも同様に連結可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、いわゆる胴内排紙型のデジタル複合機であって、大きくは、本体ハウジング2aと、その上部に配設された上ハウジング2bとで構成されている。上ハウジング2bには、原稿の画像を電気信号として読み取るための後述する各種機構が設けられ、上ハウジング2bの上部には原稿搬送装置3が付設されている。他方、本体ハウジング2aには、読み取った原稿画像の電気信号に基づいて用紙(シート)に画像を転写するための後述する各種機構が設けられ、本体ハウジング2aの左側部には用紙後処理装置20が付設されている。
本実施形態では、本体ハウジング2aは、下ハウジング2aaと、その上方で右側部に沿って位置し上ハウジング2bに連結される連結ハウジング2abと、より構成され、下ハウジング2aaには、用紙Pの給紙部4や、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成部6や、用紙P上のトナー画像を定着するための定着装置7等が設けられ、他方、連結ハウジング2abには、定着後の用紙Pを搬送して本体ハウジング2aから排出するための用紙排出部(排出部)18が設けられている。
また、上ハウジング2bの直下における連結ハウジング2abの左側方には、左側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間16が形成されており、この胴内排紙空間16には、連結ハウジング2abの左側面から排出される用紙Pを受け入れて積載するとともに、用紙Pに所定の後処理を施す場合には用紙後処理装置20への搬送を可能とする中継ユニット19が設けられている。
本体ハウジング2a内には、下部に配設された給紙部4と、給紙部4の側方及び上方に配設された用紙搬送部5と、給紙部4の上方に配設された画像形成部6と、画像形成部6の用紙搬送方向下流側(図1の右側)に配設された定着装置7とが備えられている。
給紙部4には、用紙搬送方向下流側に給紙ローラー等の分離給送手段が設けられた複数の給紙カセット4aが備えられており、この給紙カセット4aに載置された用紙Pの束を、給紙ローラーの回転動作によって、最上位の用紙Pから1枚ずつ用紙搬送部5に給紙するものである。用紙搬送部5は、給紙部4から給紙された用紙Pを、各搬送ローラー対5aによって画像形成部6へと搬送する。
画像形成部6及び定着装置7は、画像形成装置100本体の内部で用紙搬送方向と直交する幅方向(前後方向、図1の紙面に直交する方向)に細長く配設され、下ハウジング2aa内の上部において図1における左側から画像形成部6、定着装置7の順に用紙Pの搬送方向(左から右方向)に沿って並設されている。
画像形成部6は、電子写真プロセスによって、用紙P上に所定のトナー像を形成するものであり、回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム9と、この感光体ドラム9の周囲にその回転方向に沿って配設される帯電装置11、露光装置12、現像装置13、転写装置14、クリーニング装置15及び不図示の除電装置を備えている。定着装置7は、画像形成部6においてトナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラーと加圧ローラーとからなる一対の定着ローラー対7aに挟持させて加熱及び加圧して、未定着トナー像を用紙P上に定着させるものである。
上ハウジング2b内には、画像読取部8が設けられている。画像読取部8は、原稿の画像情報を読み取るものであり、1枚ずつの原稿を手置きで読み取らせる場合には、原稿搬送装置3を開いて上ハウジング2bの上面に設けられたコンタクトガラス8a上に原稿を載置し、原稿束から1枚ずつを自動的に読み取らせる場合には、原稿束を、閉じた状態の原稿搬送装置3の給紙トレイ上3aに載置する。原稿束が給紙トレイ3a上に載置された場合は、当該原稿束から原稿が1枚ずつ自動的に順次コンタクトガラス8a上に送り込まれるようになっている。いずれの場合でもコンタクトガラス8a上に位置した原稿に、不図示の露光ランプから光が照射され、その反射光は画像光として反射鏡及び結像レンズ等の光学系(いずれも図示せず)を介して光電変換部(CCD)へ導かれる。
以下、上記のように構成された画像形成装置100の基本的な動作を説明する。先ず、図1で反時計回り方向に回転する感光体ドラム9の表面が帯電装置11によって一様に帯電される。続いて、画像読取部8で読み取られた画像情報に基づいて露光装置12(レーザー装置等)からのレーザービームが感光体ドラム9の周面に照射され、これによって感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装置13から現像剤としてのトナーが供給されることによりトナー像が形成される。
次いで、給紙部4から給送された用紙Pは、用紙搬送路5を通過し、所定のタイミングでトナー像が形成された感光体ドラム9に向けて搬送され、ここで転写ローラー等からなる転写装置14により感光体ドラム9の表面のトナー像が用紙Pに転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは感光体ドラム9から分離され、定着装置7に向けて搬送される。用紙Pは、定着ローラー対7aを通過する際に加熱、加圧処理されてトナー像が定着される。
用紙Pへのトナー像の転写処理が完了した感光体ドラム9は、クリーニング装置15により外周面に残留している残留トナーが取り除かれた後、除電装置(図示せず)で残留電荷を除去する除電処理が施される。その後、帯電装置11により再び感光体ドラム9の外周面に帯電処理が施され、以下同様にして画像形成が行われることとなる。
定着装置7を通過した用紙Pは、そのまま垂直上方に向けて用紙搬送路5に沿って連結ハウジング2ab内に搬送される。用紙搬送路5の上部は連結ハウジング2ab内で左方に向かって上下2つの搬送路に分岐しており、分岐部に配置された切り替え爪17によって、用紙Pの搬送方向が切り替えられるようになっている。
この連結ハウジング2ab内には、用紙排出部18が設けられている。用紙排出部18は、上排出ローラー対18aと、上排出ローラー対18aの直下に配置された下排出ローラー対18bと、を有しており、用紙搬送路5を搬送された用紙Pが切り替え爪17によって上方の搬送路若しくは下方の搬送路に案内される。
切り替え爪17によって上方の搬送路に案内された用紙Pは、上排出ローラー対18aから左方に排出され、切り替え爪17によって下方の搬送路に案内された用紙Pは、下排出ローラー対18bによって左方に排出される。切り替え爪17は、制御部(図示せず)からの制御信号によって案内方向を切り替えるようになっている。なお、制御部は、画像形成装置100に設けられ、画像形成システム全体(画像形成装置100および用紙後処理装置20)を制御する。
中継ユニット19は、胴内排紙空間16の底面16aに着脱可能に装着され、胴内排紙空間16には、中継ユニット19の装着を検知する検知センサー(図示せず)が設けられている。検知センサーは、PIセンサー等から構成されており、検知結果を制御部に送信する。
また、底面16aには、用紙排出方向下流側(図1の左側)に向かって上方に傾斜する傾斜面が形成されており、中継ユニット19が胴内排紙空間16から離脱されているとき、底面16aが用紙排出トレイとして用いられる。この場合、検知センサーは中継ユニット19が装着されていないことを検知し、検知結果が制御部に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを上排出ローラー対18aに案内する。そして、上排出ローラー対18aから排出された用紙Pは底面16a上に排出される。
一方、中継ユニット19が胴内排紙空間16に装着されていることを検知センサーが検知し、検知結果が制御部に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを下排出ローラー対18bに案内する。そして、下排出ローラー対18bから排出された用紙Pは中継ユニット19に搬入される。中継ユニット19内に搬入された用紙Pは、中継ユニット19内を通過し、用紙後処理装置20に搬入される。
なお、検知結果を操作部(図示せず)に表示し、ユーザーが操作パネル上で用紙Pの案内方向を切り替えることもできる。また、中継ユニット19が装着されている場合、中継ユニット19の上面部は、上排出ローラー対18aから排出された用紙Pが載置される用紙排出トレイを構成している。
用紙後処理装置20内部には、搬入された用紙Pに対してパンチ穴形成を行うパンチ穴形成装置21、搬入された用紙Pを複数枚積載(スタック)する処理トレイ30、及び処理トレイ30上に積載された用紙束をステープルで綴じるステープラー40が備えられている。用紙後処理装置20の側面には、用紙Pの排出に適した位置に昇降可能な排出トレイ50が設けられている。
図2及び図3は、用紙後処理装置20内の処理トレイ30周辺の部分断面図である。用紙搬送方向に対しパンチ穴形成装置21(図1参照)の下流側には第1排出ローラー対27が配設されている。第1排出ローラー対27の上流側には用紙Pの通過を検知するアクチュエーター型の用紙検知センサー28が配置されている。
更に、第1排出ローラー対27の下方には第1排出ローラー対27によって搬送される用紙Pを所定枚数整合して積載する処理トレイ30と、処理トレイ30上に積載された用紙Pの束(用紙束)に綴じ処理を行うステープラー40(図1参照)とが設けられている。ステープラー40の詳細な構成は後述する。
用紙搬送方向に対し処理トレイ30の下流側には、処理トレイ30から排出トレイ50に用紙束を排出する第2排出ローラー対29が配設されている。第2排出ローラー対29は、駆動モーター(図示せず)により正逆回転可能なゴム製の排出ローラー29aと、排出ローラー29aに従動して回転する樹脂製の排出コロ29bとで構成されている。排出ローラー29aは、回動軸31aを支点として上下に揺動可能なローラーホルダー31に支持されている。
処理トレイ30の上方であって第1排出ローラー対27の下流側(図2の左側)には、第1排出ローラー対27によって搬入される用紙Pを処理トレイ30方向に叩いてトレイ面に沿わせるための叩き部材33が配設されている。処理トレイ30は積載される用紙Pの後端側(図2の右側)に向かって下向きに傾斜するように設けられており、第2排出ローラー対29が逆回転することによって用紙Pが後端側から処理トレイ30上に引き込まれ、用紙Pの後端が突き当て部30aに当接する。これにより、用紙束の後端が揃った状態で処理トレイ30上に積載される。また、処理トレイ30には、処理トレイ30上に積載された用紙束を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に整合する一対の側端整合カーソル60が設けられている。
ステープラー40(図1参照)は、移動機構(図示せず)によって用紙幅方向に移動可能であり、用紙サイズに応じて処理トレイ30の下端部に沿って所定位置に移動する。
次に、用紙後処理装置20の動作について説明する。画像形成装置100で画像形成処理がなされた用紙P(図2、図3の破線で表示)が搬入されると、パンチ穴形成が指示されている場合には、パンチ穴形成装置21によって搬送される用紙Pの所定位置(例えば装置前側の側端縁に沿った2個所)にパンチ穴が形成され、パンチ穴形成が指示されていない場合はそのままパンチ穴形成装置21を通過する。
そして、用紙Pは第1排出ローラー対27によってさらに下流側に搬送される。このとき、図2に示すように、ローラーホルダー31は上方に揺動しており、排出ローラー29aは排出コロ29bから離間した位置(退避位置)に配置されている。そのため、第1排出ローラー対27によって搬送されてきた用紙Pは排出ローラー29aと排出コロ29bの隙間を通って排出トレイ50に突出する。
用紙Pの後端が第1排出ローラー対27を通過したタイミングで、ローラーホルダー31を下方に揺動させて排出ローラー29aを排出コロ29bに当接した位置(当接位置)に配置する。その後、叩き部材33を駆動して用紙Pを処理トレイ30に沿わせる。この状態で排出ローラー29aを逆回転(図3の反時計回り方向)させることで、用紙Pが処理トレイ30に沿って引き込まれ、突き当て部30aにより後端が整合される。突き当て部30aは、用紙幅方向全域に亘って連続的に形成されているのではなく、部分的に切り欠きが形成されている。
そして、1束分の用紙Pの受け入れが終了すると、綴じ処理が指示されている場合は、突き当て部30aの切り欠き位置にステープラー40を移動させて用紙束の角部をステープルユニット70の用紙束挿入部70a(図4参照)に挿入し、用紙束の綴じ処理が行われる。用紙束の綴じ処理を行った後、用紙束は第2排出ローラー対29を正回転(図3の矢印方向)させることにより処理トレイ30に沿って上方へ搬送され、排出トレイ50上に排出される。
また、シフト排出が設定されている場合は、第2排出ローラー対29を駆動して用紙束を排出トレイ50へと排出する際に、先ずローラーホルダー31を退避位置に移動させる。その後、側端整合カーソル60を、用紙Pを受け入れた位置(基準位置)、または基準位置から排出方向と直交する方向(用紙幅方向)に所定量シフトした位置(シフト位置)に配置する。そして、ローラーホルダー31を当接位置に移動させて用紙を排出する。これにより、用紙束は排出トレイ50上の基準排出位置と、基準位置から排出方向と直交する方向(用紙幅方向)に所定量シフトしたシフト排出位置とに交互に排出され、各用紙束は排出トレイ50(図1参照)上に排出される際に用紙幅方向に互い違いに積載されて仕分けされる。
次に、用紙後処理装置20に搭載されるステープラー40の詳細な構成について説明する。図4〜図7に示すように、ステープラー40を構成するステープルユニット70は、第1ベース部71、第2ベース部72、第1ブレード73、第2ブレード74、折り返し部材75、第1支持部材76および第2支持部材77を備える。
第1ベース部71は、一対の第1ブレード73を保持する。第1ベース部71の外側面には、上下方向(用紙束の厚み方向)に延びる一対の第1ラック71aが形成されている。この第1ラック71aには、ステープラー40本体側の駆動入力ギア(厚み方向移動用ギア)81の小径部81a(図8参照)が噛み合っている。駆動入力ギア81が正逆回転することにより、第1ベース部71および第1ブレード73が上下方向(用紙束の厚み方向)に移動可能となっている。
第1ブレード73は、用紙束の角部に挿入片90(図10参照)を形成するものであり、用紙束の上方に配置されている。具体的には、一対の第1ブレード73は、用紙束に差し込むことにより、用紙束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込み91を設けて挿入片90を形成する2枚の刃(第1の刃)73aを有する。なお、図4および図5では、形成前の第1切り込み91を2点鎖線で示している。
第2ベース部72は、第2ブレード74および折り返し部材75を保持する。第2ベース部72の外側面には図8に示すように、上下方向(用紙束の厚み方向)に延びる第2ラック72aが形成されている。この第2ラック72aには、駆動入力ギア81に噛み合う中間ギア(厚み方向移動用ギア)82が噛み合っている。駆動入力ギア81が正逆回転することにより、第2ベース部72、第2ブレード74および折り返し部材75は、第1ベース部71および第1ブレード73とは反対方向に移動可能となっている。
なお、第1ラック71a、第2ラック72a、駆動入力ギア81および中間ギア82によって、第1ベース部71の移動に応じて第2ベース部72を移動させる厚み方向移動機構83が構成されている。
第2ブレード74は図7に示すように、挿入片90に対して用紙内側に、挿入片90を挿入する第2切り込み92を形成するものであり、用紙束の下方に配置されている。具体的には、第2ブレード74は、用紙束に差し込むことにより、挿入片90を折り返したときに挿入片90が挿入される第2切り込み92を第1切り込み91が形成される2辺の一方から他方に向かう方向に沿った矢印A方向(第1方向、図10の左右方向)に延びるように形成する刃(第2の刃)74aを有する。また、第2ブレード74の内側部分には、挿入片90が係合される係合穴74bが形成されている。なお、図6および図7では、形成前の第2切り込み92を2点鎖線で示している。
また、矢印A方向において、挿入片90の最大幅W90(図5参照)は第2ブレード74の係合穴74bの開口幅W74b(図7参照)よりも大きい。また、矢印A方向において、挿入片90の最大幅W90は、第2ブレード74の刃74aの幅W74a(第2切り込み92の幅)(図7参照)以下の大きさであってもよいし、第2ブレード74の刃74aの幅W74a(第2切り込み92の幅)よりも大きくてもよい。
折り返し部材75は、第2ベース部72の上昇に応じて、挿入片90を折り返して第2ブレード74の係合穴74bに挿入する部材であり、用紙束の上方に配置されている。折り返し部材75は図8および図9に示すように、第2ベース部72に形成されたシャフト78を回動支点として挿入片90を折り返す方向(図8の反時計回り方向)に回動可能に支持されている。折り返し部材75は、挿入片90に当接して折り返す折り返し部75aと、ステープラー40本体側の当接片84に当接して折り返し部材75を回動させる突起部75bと、を有している。突起部75bと第2ベース部72との間には、挿入片90を折り返す方向とは反対方向(図8の時計回り方向)に折り返し部材75を付勢する圧縮コイルバネ85が配置されている。
図4および図6に示すように、第1支持部材76は、用紙束の下方に配置され、第1ブレード73を用紙束に差し込む際に用紙束の下面を支持する。第2支持部材77は、用紙束の上方に配置され、第2ブレード74を用紙束に差し込む際に用紙束の上面を支持する。第1支持部材76と第2支持部材77との間には処理トレイ30(図2参照)で整合された用紙束の角部を挿入する用紙束挿入部70aが形成されている。
次に、ステープラー40による用紙束の綴じ処理手順について説明する。先ず、図4に示すように用紙束の角部を用紙束挿入部70aに挿入する。この状態で図示しない駆動モーター(駆動部)により駆動入力ギア81を図8の反時計回り方向に回転させることで、駆動入力ギア81の小径部81aに噛み合う第1ラック71aと共に第1ベース部71が下方に移動する。このとき、駆動入力ギア81の大径部に噛み合う中間ギア82は図8の時計回り方向に回転し、中間ギア82に噛み合う第2ラック72aと共に第2ベース部72が上方に移動する。
そして、第1ベース部71が所定の高さまで下降すると、第1ブレード73の刃73aが用紙束を貫通する。これにより、用紙束には2つの第1切り込み91が設けられ挿入片90が形成される。このとき、第2ベース部72は、第2ブレード74が用紙束に接触する手前の位置まで上昇している。
その後、図7の状態から駆動入力ギア81をさらに図8の反時計回り方向に回転させることで、第2ベース部72がさらに上方に移動すると、図8に示すように第2ブレード74の刃74aが用紙束を貫通する。これにより、用紙束には第2切り込み92が形成される。そして、第2ブレード74の係合穴74bが用紙束の上方に露出するとともに、挿入片90が折り返し部材75によって上方に折り曲げられる。
その後、図8の状態から駆動入力ギア81をさらに反時計回り方向に回転させることで、第2ベース部72がさらに上方に移動する。このとき、図9に示すように、折り返し部材75の突起部75bがステープラー40本体側に形成された当接片84に当接して突起部75bに下向きの荷重が加えられ、折り返し部材75が圧縮コイルバネ85の付勢力に抗して図9の反時計回り方向に回動する。その結果、挿入片90が折り返し部材75によって折り返されて第2ブレード74の係合穴74bに挿入される。
図9の状態から駆動入力ギア81を図8の時計回り方向に回転させることで、駆動入力ギア81に噛み合う第1ラック71aと共に第1ベース部71が上方に移動するとともに、中間ギア82に噛み合う第2ラック72aと共に第2ベース部72が下方に移動する。第1ベース部71が上方へ移動することにより、第1ブレード73も上方に移動する。第2ベース部72が下方へ移動することによって、折り返し部材75は圧縮コイルバネ85の付勢力により図8の位置に戻るとともに、第2ブレード74は下方に移動して用紙束Pから引き抜かれる。このとき、第2ブレード74の係合穴74bに挿入された挿入片90が第2ブレード74と共に第2切り込み92を用紙束の厚み方向(上下方向)に貫通した後、挿入片90が係合穴74bから引き抜かれ、第2切り込み92に係合する。以上のようにして用紙束の綴じ処理が終了する。
図10及び図11は、それぞれ綴じ処理が行われた用紙束を裏面側及び表面側から見た平面図である。
2つの第1切り込み91は、用紙束の角部Pcからの距離が互いに等しくなる位置に形成されている。挿入片90は、第1ブレード73によって用紙束の角部Pcを含むように形成され、略五角形状に形成されている。そして、折り返し部材75の回動により挿入片90が折曲稜線93に沿って内側に向かって折り返され、第2ブレード74によって挿入片90が第2切り込み92に挿入されている。なお、折曲稜線93は、第2切り込み92と略平行に形成される。
本実施形態では、上記のように、用紙束の一部に形成された挿入片90と第2切り込み92との係合を用いて用紙束が綴じられるため、用紙Pを廃棄する際にステープル針を分離する必要がなく、廃棄作業を簡素化できる。
また、第1ブレード73は用紙束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込み91を設けて挿入片90を形成するので、挿入片90を用紙束の角領域に形成することができる。これにより、挿入片90や第2切り込み92が印字領域まで入り込んで形成されるのを抑制することができるので、印字領域の一部が読めなくなるのを抑制することができる。また、辺に第1切り込み91を設けて挿入片90を形成するので、挿入片90を用紙束の最端部に配置することができる。これにより、挿入片90が印字領域まで入り込んで形成されるのをより抑制することができる。
また、第2ブレード74は矢印A方向に延びるように第2切り込み92を形成するので、第2切り込み92の延びる方向を用紙Pをめくる方向に対して大きな角度(略直角、少なくとも45度以上)で交差するように配置することができる。これにより、用紙Pをめくる際に第2切り込み92が破断するのを抑制することができるので、綴じ強度を向上させることができる。
また、上記のように、挿入片90の最大幅W90は係合穴74bの開口幅W74bよりも大きい。これにより、折り返し部材75により挿入片90を折り返して係合穴74bに挿入した際に、挿入片90が係合穴74bから抜け出てしまうのを抑制することができる。
なお、挿入片90の最大幅W90を第2ブレード74の刃74aの幅W74a(第2切り込み92の幅)以下の大きさにすれば、挿入片90を第2切り込み92に挿入(貫通)しやすくなる。また、挿入片90の最大幅W90を第2ブレード74の刃74aの幅W74a(第2切り込み92の幅)よりも大きくすれば、挿入片90を第2切り込み92に挿入(貫通)させた後で、挿入片90が第2切り込み92から抜け出るのを抑制することができるので、綴じ強度をより向上させることができる。
また、上記のように、折り返し部材75は、第2ベース部72に対して、挿入片90を折り返す方向に回動可能に設けられている。これにより、容易に、第2ブレード74を用紙束に差し込む動作に応じて挿入片90を折り返して係合穴74bに挿入することができる。
また、上記のように、第1ブレード73と第2ブレード74および折り返し部材75とは用紙束を厚み方向に挟むように配置され、厚み方向移動機構83(第1ラック71a、第2ラック72a、駆動入力ギア81および中間ギア82)は、第1ベース部71と第2ベース部72とを互いに反対方向に移動させる。これにより、第1ブレード73による挿入片90の形成動作に連動して、容易に、第2ブレード74により第2切り込み92を形成し、折り返し部材75により挿入片90を折り返すことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態では、ステープラー40を、用紙後処理装置20ではなく、比較的小型の用紙綴じ処理装置に適用する場合について説明する。ステープラー40は図12に示すように、ステープルユニット70と、第1ベース部71を押圧する押圧部材110と、用紙束をニップして搬送する用紙搬送機構120と、第2ベース部72を用紙搬送方向に移動させる搬送方向移動機構130と、第2ベース部72を上下方向(用紙束の厚み方向)に移動させる移動部材140と、これらを収容する筐体150と、を備える。
ステープルユニット70は、第1ベース部71、第2ベース部72、第1ブレード73、第2ブレード74、折り返し部材75、第1支持部材76および第2支持部材77を備える。
第1ベース部71は、第1ブレード73を保持する。上記第1実施形態と異なり、第1ベース部71には、第1ラック71aは形成されていない。第1ベース部71の下方には、第1ベース部71を上方に付勢する圧縮コイルバネ151が設けられている。第1ベース部71の上方に配置された押圧部材110がユーザーにより押下されることによって、押圧部材110が第1ベース部71および第1ブレード73を下方向に移動させる。
第2ベース部72は、第2ブレード74および折り返し部材75を保持する。上記第1実施形態と異なり、第2ベース部72には、第2ラック72aは形成されていないが、移動部材140の後述する被係合部140aに係合する係合突起72b(図14参照)が形成されている。第2ベース部72、第2ブレード74および折り返し部材75は、搬送方向移動機構130によって用紙搬送方向(図12の左方向)に、移動部材140によって上下方向(用紙束の厚み方向)に移動可能となっている。なお、第2ベース部72は、搬送方向移動機構130によって、用紙搬送機構120の用紙搬送速度と同速度で、かつ用紙搬送機構120の用紙搬送方向と同方向に移動される。
第1支持部材76および第2支持部材77は、上下方向に互いに所定の間隔を隔てて、筐体150に固定されている。
第1ブレード73、第2ブレード74および折り返し部材75の構成については、上記第1実施形態と基本的に同様であるため説明を省略する。
押圧部材110は、用紙搬送方向に延びる細長形状に形成されており、長手方向の中央部に形成された軸部110aを中心として回動するように構成されている。押圧部材110の一方端(図12の右端)は、筐体150の上面から上方に突出するとともに、第1ベース部71の上方に配置されている。押圧部材110の他方端(図12の左端)には、係合凹部110bが形成されており、用紙搬送機構120のコロ保持部材121の一方端に係合している。
用紙搬送機構120は、コロ保持部材121と、コロ保持部材121に回転可能に保持されるゴム製のコロ122と、筐体150に回転可能に保持されるゴム製の搬送ローラー123と、を含んでいる。コロ122と搬送ローラー123とによって、用紙束をニップして搬送する搬送ローラー対が構成される。
コロ保持部材121は、用紙搬送方向に延びる細長形状に形成されており、長手方向の中央部に形成された軸部121aを中心として回動するように構成されている。コロ保持部材121の一方端(図12の右端)には、押圧部材110の係合凹部110bに係合する係合軸121bが形成されている。コロ122は、コロ保持部材121の他方端(図12の左端)に保持されている。
図13に示すように、押圧部材110の一方端(右端)をユーザーが押し下げると、押圧部材110の他方端(左端)が持ち上がり、コロ保持部材121の一方端(右端)が持ち上がる。これにより、コロ保持部材121の他方端(左端)が下がり、コロ122と搬送ローラー123とによって用紙束をニップすることが可能となる。
搬送方向移動機構130は、第1スライド部材131、第2スライド部材132および伝達ギア(搬送方向移動用ギア)133を含んでいる。
第1スライド部材131の上面には、用紙搬送方向に延びる第3ラック131aが形成されている。また、第1スライド部材131上に第2ベース部72が載置されており、第1スライド部材131は第2ベース部72と共に用紙搬送方向に沿った方向に往復移動可能である。
第2スライド部材132の下面および上面には、用紙搬送方向に延びる第4ラック132aおよび第5ラック132bがそれぞれ形成されている。第2スライド部材132は用紙搬送方向に沿った方向に往復移動可能である。
伝達ギア133は、第1スライド部材131の第3ラック131aと第2スライド部材132の第4ラック132aとに係合しており、第1スライド部材131と第2スライド部材132とを互いに反対方向に移動させる。
また、第2スライド部材132の第5ラック132bは、搬送ローラー123のギア部123aに係合している。これにより、第2スライド部材132が図12の右方向に移動すると、搬送ローラー123が反時計回り方向に回転し、用紙束を左方向に搬送(排出)する。なお、第2スライド部材132の図12の右側には、第2スライド部材132を左側に付勢する圧縮コイルバネ134が設けられている。
移動部材140は、筐体150の底面に固定されているとともに、第2ベース部72の係合突起72bに係合される側面視逆V字状の穴からなる被係合部140aを有する。これにより、第2ベース部72は、図12に示した状態から左方向に移動する際に、上方向に移動した後、下方向に移動する。
また、搬送方向移動機構130には、伝達ギア133を回転させる駆動モーター(駆動部)135が設けられている。この駆動モーター135は、第1ベース部71の下方向への移動を検知するスイッチ(図示せず)に電気的に接続されている。第1ベース部71が所定の高さまで押し下げられるとスイッチがオン状態となり、駆動モーター135が回転する。
次に、ステープラー40を用いた用紙束の綴じ処理手順について説明する。先ず、図12の状態で用紙束の角部がユーザーにより用紙束挿入部70aに挿入される。その後、押圧部材110の一方端がユーザーにより押下されることによって、図13に示すように押圧部材110が第1ベース部71および第1ブレード73を下方向に移動させる。これにより、第1ブレード73が用紙束を貫通し、用紙束には挿入片90が形成される。このとき、押圧部材110の一方端が押し下げられることによって、コロ122が下がり、コロ122と搬送ローラー123とによって用紙束がニップされる。
そして、第1ベース部71が押し下げられることによって、駆動モーター135が回転し、伝達ギア133が図13の時計回り方向に回転を開始する。これにより、図14に示すように、第2スライド部材132が右方向に移動し、搬送ローラー123が反時計回り方向に回転することによって、用紙束が左方向に搬送される。このとき、第1スライド部材131および第2ベース部72が図14の左方向に用紙束の搬送速度と同速度で移動する。第2ベース部72の係合突起72bが移動部材140の逆V字状の被係合部140aに沿って移動することによって、第2ベース部72は、左方向に移動しながら、図14に示すように上方向に移動した後、図15に示すように下方向に移動する。これにより、用紙束に第2切り込み92が形成され、挿入片90が折り返されて第2切り込み92に係合し、用紙束が閉じられるとともに、用紙束がステープラー40の左側に排出される。
その後、ユーザーが押圧部材110の押下を解除すると、圧縮コイルバネ151の付勢力により、第1ベース部71、押圧部材110およびコロ122が図12の位置に戻る。また、駆動モーター135の回転が停止するので、圧縮コイルバネ134の付勢力により、第2スライド部材132、第1スライド部材131および第2ベース部72が図12の位置に戻る。以上のようにして用紙束の綴じ処理が終了する。
第2実施形態のその他の構造および動作は、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、上記のように、用紙束をニップして搬送する搬送ローラー対(搬送ローラー123およびコロ122)と、搬送ローラー対の用紙搬送速度と同速度で、かつ搬送ローラー対の用紙搬送方向と同方向に、第2ベース部72を移動させる搬送方向移動機構130と、を備える。これにより、搬送ローラー対により用紙束を搬送させながら、第2ブレード74により第2切り込み92を形成し、折り返し部材75により挿入片90を折り返すことができる。
また、上記のように、搬送方向移動機構130は、第2ベース部72と共に往復移動可能な第1スライド部材131と、第2スライド部材132と、第1スライド部材131および第2スライド部材132に係合する伝達ギア133と、を含み、搬送ローラー123には、第2スライド部材132に係合するギア部123aが形成されている。これにより、搬送ローラー対(搬送ローラー123およびコロ122)による用紙束の搬送動作に連動して、容易に、搬送方向移動機構130により第2ベース部72を移動させることができる。
また、上記のように、第2ベース部72は、係合突起72bを有し、移動部材140は、係合突起72bに係合される逆V字状の被係合部140aを有する。これにより、第2ベース部72を用紙搬送方向に移動させるだけで、第2ベース部72を用紙束の厚み方向の一方向および他方向に往復移動させることができるので、第2ブレード74により第2切り込み92を形成し、折り返し部材75により挿入片90を折り返して係合穴74bに挿入した後、第2ブレード74を用紙束から引き抜いて用紙束を綴じることができる。
また、上記のように、駆動モーター135を設けることによって、搬送方向移動機構130および搬送ローラー123を駆動させることができるので、用紙束の排出(搬送)と用紙束の綴じ処理とを自動で行うことができる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、第1実施形態においては、画像形成装置100と用紙後処理装置20とを直接接続した構成を例に挙げて説明したが、画像形成装置100と用紙後処理装置20との間に合紙を挿入するインサート装置が搭載された構成においても本発明を適用することができる。
また、例えば第1実施形態のステープルユニット70に把持部を設け、把持部を把持することで用紙束に手動で綴じ処理を行うようにステープラー40を構成してもよい。このように構成すれば、駆動源が必要なく簡単な構成で、より小型のステープラー40を得ることができる。
また、第2実施形態では、伝達ギア133を回転させる駆動モーター135によって搬送方向移動機構130および搬送ローラー123を駆動させる例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、ソレノイド(駆動部)を用いて第1スライド部材131を用紙搬送方向に移動させることによって、搬送方向移動機構130および搬送ローラー123を駆動させてもよい。
また、上記実施形態では、第1ブレード73と第2ブレード74とが用紙束を厚み方向に挟むように配置した例について示したが、第1ブレード73と第2ブレード74とを用紙束の厚み方向の同じ側に配置してもよい。
20 用紙後処理装置(シート後処理装置)
40 ステープラー(シート綴じ処理装置)
71 第1ベース部
71a 第1ラック
72 第2ベース部
72a 第2ラック
72b 係合突起
73 第1ブレード
73a 刃(第1の刃)
74 第2ブレード
74a 刃(第2の刃)
74b 係合穴
75 折り返し部材
76 第1支持部材(支持部材)
77 第2支持部材(支持部材)
81 駆動入力ギア(厚み方向移動用ギア)
82 中間ギア(厚み方向移動用ギア)
83 厚み方向移動機構
90 挿入片
91 第1切り込み
92 第2切り込み
122 コロ
123 搬送ローラー(搬送ローラー対の一方のローラー)
123a ギア部
130 搬送方向移動機構
131 第1スライド部材
131a 第3ラック
132 第2スライド部材
132a 第4ラック
132b 第5ラック
133 伝達ギア(搬送方向移動用ギア)
135 駆動モーター(駆動部)
140 移動部材
140a 被係合部
P 用紙(シート)
Pc 角部
W74b 開口幅
W90 最大幅

Claims (9)

  1. シート束に差し込むことにより、シート束の1つの角部を挟む2辺のそれぞれに第1切り込みを設けて挿入片を形成する第1の刃を有する第1ブレードと、
    シート束に差し込むことにより、前記挿入片を折り返したときに前記挿入片が挿入される第2切り込みを前記第1切り込みが形成される2辺の一方から他方に向かう方向に沿った第1方向に延びるように形成する第2の刃を有し、前記第2の刃の内側部分に前記挿入片が係合される係合穴が形成される第2ブレードと、
    前記第2ブレードをシート束に差し込む動作に応じて前記挿入片を折り返して前記係合穴に挿入する折り返し部材と、
    前記第1ブレードおよび前記第2ブレードをシート束に差し込む際にシート束を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記第2ブレードをシート束から引き抜く動作に応じて、前記係合穴に挿入された前記挿入片が前記第2ブレードと共に前記第2切り込みをシート束の厚み方向に貫通し、前記挿入片が前記係合穴から引き抜かれてシート束を綴じることを特徴とするシート綴じ処理装置。
  2. 前記第1方向における前記挿入片の最大幅は前記係合穴の開口幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のシート綴じ処理装置。
  3. 前記第1ブレードをシート束の厚み方向に移動可能に保持する第1ベース部と、
    前記第2ブレードおよび前記折り返し部材をシート束の厚み方向に移動可能に保持する第2ベース部と、
    を備え、
    前記折り返し部材は、前記第2ベース部に対して、前記挿入片を折り返す方向に回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート綴じ処理装置。
  4. 前記第1ベース部の移動に応じて前記第2ベース部を移動させる厚み方向移動機構を備え、
    前記第1ブレードと前記第2ブレードおよび前記折り返し部材とはシート束を厚み方向に挟むように配置され、
    前記厚み方向移動機構は、
    前記第1ベース部に設けられ、シート束の厚み方向に延びる第1ラックと、
    前記第2ベース部に設けられ、シート束の厚み方向に延びる第2ラックと、
    前記第1ラックおよび前記第2ラックに係合し、前記第1ベース部と前記第2ベース部とを互いに反対方向に移動させる1つ以上の厚み方向移動用ギアと、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のシート綴じ処理装置。
  5. シート束をニップして搬送する搬送ローラー対と、
    前記搬送ローラー対のシート搬送速度と同速度で、かつ前記搬送ローラー対のシート搬送方向と同方向に、前記第2ベース部を移動させる搬送方向移動機構と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のシート綴じ処理装置。
  6. 前記搬送方向移動機構は、
    前記シート搬送方向に延びる第3ラックを有するとともに、前記第2ベース部と共に前記シート搬送方向に沿った方向に往復移動可能な第1スライド部材と、
    前記シート搬送方向に延びる第4ラックおよび第5ラックを有するとともに、前記シート搬送方向に沿った方向に往復移動可能な第2スライド部材と、
    前記第3ラックおよび前記第4ラックに係合し、第1スライド部材と前記第2スライド部材とを互いに反対方向に移動させる1つ以上の搬送方向移動用ギアと、
    を含み、
    前記搬送ローラー対の一方のローラーには、前記第5ラックに係合するギア部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のシート綴じ処理装置。
  7. 前記第2ベース部をシート束の厚み方向に移動させるための移動部材を備え、
    前記第2ベース部は、係合突起を有し、
    前記移動部材は、前記係合突起に係合される逆V字状の被係合部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のシート綴じ処理装置。
  8. 前記搬送方向移動機構および前記搬送ローラー対を駆動させる駆動部を備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のシート綴じ処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシート綴じ処理装置を備えることを特徴とするシート後処理装置。
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