JP2008068934A - インサータ及びこれを備えた画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】後処理装置4を移動させたりインサータ1を大型化したりすることなく容易に行うことができるインサータ1を提供する。
【解決手段】画像形成装置3と、画像形成装置3により画像が形成されたシートSをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置4との間に設けられ、画像形成装置3から後処理装置4へのシートの搬送路の途中で、別途シートSを挿入するためのインサータ1において、上方に向けて移動できるように昇降機構を有する。これによりインサータ1内でシートSのジャムが生じても、インサータ1を上方に移動させた状態で、シート除去作業が行えるから、容易にジャム処理を行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ機等の画像形成装置と、画像形成装置により画像が形成されたシートに対し、ステープル、パンチ等の所定の処理を行う後処理装置の間に設けられ、画像形成装置から後処理装置へのシート搬送路の途中でシートを挿入するインサータ及びこれを備えた画像形成システムに関する。
従来、画像形成装置と画像形成装置から排出されたシートにステープル、パンチ等の所定の処理を行う後処理装置の間にインサータを設けることが行われている。このインサータは、例えば、画像形成装置から後処理装置への画像形成済みのシート搬送路の途中で、シートを挿入する。この挿入するシートは、例えば、白紙、厚紙、色紙、別途印刷済みの用紙、写真等であり、表紙、裏表紙、仕切り、合紙、目印等として、シートは挿入される。そして、挿入されたシートと画像形成装置で画像が形成されたシートが組み合わされ、そのまま後処理装置のトレイに排出されるか、又は、後処理装置でパンチ、ステープル、製本等の所定の処理がなされる。
このような、インサータの一例として、特許文献1記載の発明が提案されている。特許文献1では、転写紙間に挿入する合紙を積載する合紙トレイと、合紙トレイに合紙残量検知手段と、合紙を排紙トレイ上流側の転写紙搬送経路に向けて給紙する合紙インサータを備えた画像形成装置が示されている。又、この画像形成装置は、転写紙の給紙開始の前に合紙の存在を確認する機能を有しており、一定の場合のみ転写紙の給紙を行うようにしている。これにより合紙の挿入されない未完成な部を作らないようにしている(特許文献1:請求項1、請求項2、段落0026・0027、図1参照)。
又、インサータを備えた画像形成装置において、シートのジャムが発生した場合に対応するものとして特許文献2記載の発明が提案されている。特許文献2では、転写紙給紙部と、合紙給紙部と、転写紙に画像を定着させる転写定着部と、排紙部と、転写紙搬送路と、前記転写定着部の下流の転写紙搬送路で合紙を合流させ、排紙部に搬送する合紙搬送路と、合紙と転写紙の合流点に達する前に転写紙に紙詰まりが生じた場合、合紙搬送路上の合紙を自動的に排紙する排紙制御手段を設けた画像形成装置が提案されている。これにより、ジャム処理作業を容易にしようとしている(特許文献2:請求項1、図1参照)。
特許第3718655号 特開2003−280304
ここで、シートのジャムが発生して、インサータ内でシートが止まってしまった場合、シートを取り除くために、従来、使用者が、後処理装置を移動させ(更に必要ならばインサータを取り外す。)、シートを取り除くことが行われている。これは、インサータ、後処理装置、画像形成装置の各装置間で跨った状態でシートのジャムや止まってしまう場合があるからである。しかし、後処理装置を移動したり、インサータを取り外したりすることは、その移動作業に大きな労力を要するという問題がある。更に、後処理装置を移動させておくため、シート除去作業の際には各装置の設置状態以上のスペースが必要になるという問題もある。又、画像形成装置及び後処理装置は、通常、前面カバーが開くようになっていて、移動させることなくジャム処理が可能であるにもかかわらず、これらの装置を移動させることが必要となる場合があり効率が悪いという問題もある。
又、従来、インサータの前面のカバーを開くことができるようにし、インサータに開口部を設け、インサータでシートのジャムやシートの滞留が発生した場合、この開口部からシートを取り除くという方法もとられている。
しかし、インサータの前面からシートの除去作業を行うようにした場合、シート搬送方向に対し垂直の方向にシートを取り出すから、除去作業が困難であるという問題がある。又、場合により、除去作業中にシートが破れてしまい、シートの一部がインサータ内に残ってしまう可能性があるという問題もある。そうすると、結局、後処理装置の移動、インサータの取り外しが必要となる場合が生じ得る。
又、シートの除去作業を容易なものとするため、インサータの前面開口部を広くとればインサータ自体の幅を大きくする必要がある。そうすると、インサータが大型化してしまい、画像形成装置、後処理装置、インサータを設けるために必要となる面積、空間が大きくなってしまうという問題がある。
このように、インサータでのシートのジャム処理においては様々な問題があるが、特許文献1記載の発明は、合紙の残量を確認し合紙が挿入されないことを防ぐのみで、インサータでのシートのジャムを考慮してなされたものではない。又、特許文献2記載の発明は合紙と転写紙の合流点に達する前に転写紙に紙詰まりが生じた場合、合紙搬送路上の合紙を自動的に排紙するのみである。即ち、インサータ自体でシートのジャムが発生した場合を考慮したものではない。更に言えば、誤って特許文献2記載の制御を行えば、インサータ内でのシートのジャムの状況を更に悪化させる可能性があるという問題まで存在する。従って、特許文献1又は2記載の発明では、上記問題に対応できない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置と後処理装置の間に設置されるインサータでのシートのジャム処理を、後処理装置を移動させたりインサータを大型化したりすることなく容易に行うことができるインサータを提供することを目的とする。又、容易にシートのジャム処理を行うことができる画像形成システムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成されたシートをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置との間に設けられ、前記画像形成装置から前記後処理装置へのシート搬送路の途中で、別途シートを挿入するためのインサータにおいて、上方に向けて移動できるように昇降機構を有することとした。
又、請求項2係る発明は、請求項1記載のインサータにおいて、前記昇降機構は、ガスダンパー又はモータを利用することとした。
又、請求項3に係る発明は、画像形成システムにおいて、画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成されたシートをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置と、前記画像形成装置と前記後処理装置の間に請求項1又は2記載のインサータとを備えることとした。
又、請求項4に係る発明は、請求項3記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置におけるシート排出部に設けられる排出用ローラ対のシート保持力よりも、前記インサータ内部に設けられる搬送用ローラ対のシート保持力の方が大きいこととした。
又は、請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置の排出用ローラ対に、ワンウェイクラッチを設けることとした。
更に、請求項6に係る発明は、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システムにおいて、前記後処理装置のシート導入口に設けられる導入用ローラ対のシート保持力よりも、前記インサータ内部に設けられた前記シート搬送用ローラ対のシート保持力の方が大きいこととした。
請求項1記載の発明によれば、インサータ内でシートのジャムやシートの滞留が生じても、インサータを上方に移動させた状態で、シート除去作業が行えるから、容易にジャム処理を行うことができる。即ち、従来のように、後処理装置を移動させる等の作業をする必要が無く、ジャム処理に要する時間、労力が少なくなり、生産性が向上する。更に、後処理装置を移動させておくスペースも必要がなくなる。しかも、インサータが上方に移動すると、画像形成装置のシート排出部及び後処理装置のシート導入口も露出する。従って、画像形成装置及び後処理装置で生じたシートのジャムの処理も容易にできる。
又、従来のように、インサータの前面カバーを開くことができるようにし、その開口部からジャム処理を行う場合に比べて、本発明ではシートの搬送方向に対し平行な方向にシートを取り出すことができる。即ち、従来のように、インサータ前面からシートの搬送方向と垂直な方向にシートを取り出さなくてもよく、又、シート除去作業中にシートが破れてしまい、シートの一部がインサータ内等に残ってしまうことも無くなる。更に、インサータ前面開口部からのジャム処理作業を容易にするためには、インサータを大型化して開口部を広くとることが必要であったが、本発明ではインサータを最小化することができ、インサータ、画像形成装置、後処理装置等の装置全体の設置空間、面積を最小にすることができる。
又、請求項2記載の発明によれば、インサータを上方に移動させるための昇降機構の調達が容易であり、昇降機構のメンテナンス性も高く、かつ、安価である。即ち、好ましい実施形態の1つとして挙げられる。
又、請求項3記載の発明によれば、画像形成装置と後処理装置とインサータを備えた画像形成システムにおいて、請求項1又は2記載のインサータを備えるから、ジャム処理作業が容易な画像形成システムを提供することができる。しかも、ジャム処理作業に費やす労力、時間が従来に比べ少なくてすむから、生産性の高い画像形成システムを提供することができる。
又、請求項4記載の発明によれば、インサータ内部に設けられた搬送用ローラ対のシート保持力の方が、画像形成装置のシート排出部に設けられた排出用ローラ対のシート保持力よりも大きいから、インサータと画像形成装置のシート排出部にシートが跨った状態でシートのジャムや滞留が生じても、インサータを上方に移動させるだけで、跨っている状態のシートは、画像形成装置から自動的に引っ張り出される。従って、使用者は、ジャム処理作業において、この引っ張り出されたシートを取り除く処理をするだけで良くなる。
又、請求項5記載の発明によれば、画像形成装置のシート排出部に設けられた排出用ローラ対にワンウェイクラッチを設けるから、シートのジャムが生じて用紙の搬送が止まっている状態において、排出用ローラ対は、シートを排出する方向にのみ回転する。従って、この状態で、インサータを上方に移動させれば、インサータと画像形成装置のシート排出部の間に跨っているシートを引っ張り出すことができる。
更に、請求項6記載の発明によれば、インサータ内部に設けられた搬送用ローラ対のシート保持力の方が、後処理装置のシート導入口に設けられた導入用ローラ対のシート保持力よりも大きいから、インサータと後処理装置のシート導入部にシートが跨った状態でシートのジャムやシートの搬送が止まっても、インサータを上方に移動させるだけで、跨っている状態のシートは、後処理装置から自動的に引っ張り出される。従って、使用者は、ジャム処理作業において、この引っ張り出されたシートを取り除く処理をするだけで良くなる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜4を参照しつつ説明する。まず、図1により本発明の第1の実施形態におけるインサータ1を備えた画像形成システム2の全体の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム2の全体の概略構成を示す斜視図である。尚、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置3を用いて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
図1に示すように、本実施形態における画像形成システム2は、全体をみるとインサータ1と画像形成装置3と後処理装置4を含み、更に大容量給紙装置5を付け加えることもできる。インサータ1は、画像形成装置3の左側面と後処理装置4の右側面の間に挟まれるようにして設けられる。又、画像形成装置3の右側面には大容量給紙装置5が接続されている。
前記インサータ1は、画像形成装置3により画像が形成されたシートSを後処理装置4に搬送する搬送路の途中で、シートSを挿入するため装置である。図1に示すインサータ1の全高は、後処理装置4の全高の半分程度である。従って、画像形成装置3と後処理装置4の間に接続された状態では、インサータ1の下方は中空となる。そこで、図1に示すように、本実施形態では、装飾的な意味も含め、インサータ1の下方には、カバー1aが設けられている。
前記画像形成装置3は、読み取ったデータや図略のコンピュータから送信されるデータに基づき、シートSに画像を形成するための装置である。又、装置前面上部には、操作表示部3aが設けられている。操作表示部3aは、画像形成装置3の状態や印刷部数等を表示し、又は、タッチパネル式で例えば両面印刷機能等の画像形成装置3の有する機能を使用することを指示するための液晶部3bと、印刷部数等を入力するためのテンキー部3c、その他スタートボタン3d等からなる。使用者は、この操作表示部3aを操作・入力して画像形成装置3を使用する。一方、前記後処理装置4は、画像形成装置3により画像が形成されたシートSに対し、パンチ処理を行ったり、複数のシートSを一束としてステープル処理を行う等、画像形成済みのシートSやインサートされたシートSに所定の後処理を行うものである。
これらの画像形成装置3及び後処理装置4は、それぞれ前面カバー6、7が開けられるようになっていて、装置内でシートSのジャムが発生した場合、これらの前面カバー6、7を開けて、シートSを除去する作業を行えるようになっている。そして、前記大容量給紙装置5は、画像形成装置3に対し給紙するためのものであり、その内部に数千枚程度のシートS(用紙)を収容することができるようになっている。
次に、図2に基づき、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム2の内部の構成について詳述する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成システム2の内部構成を示す模型的断面図である。尚、図2では、シートSの搬送方向を破線矢印で示す。
まず、画像形成装置3の構成について詳述する。
本実施形態にかかる画像形成装置3は、上部に原稿自動送り装置10が設けられており、その下部の画像形成装置3本体内部には、原稿読取部11、シート供給部12、シート搬送路13、画像形成部14、定着部15、シート排出部16を備えている。
前記原稿読取部11は、原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データを形成するものである。原稿読取部11内には、露光ランプ、反射板、ミラー、レンズ、CCDセンサ等が設けられていて光学的に原稿を走査し、画像データを生成する。又、原稿読取部11の上面にはコンタクトガラス17が設けられており、原稿読取部11は、載置読取用コンタクトガラス17a上に載置される原稿や原稿自動送り装置10により自動原稿送り用コンタクトガラス17bを接するようにして搬送される原稿を走査し画像データを生成する。
前記原稿自動送り装置10は、画像データを生成する原稿読取部11にむけて、自動かつ連続的に原稿を搬送するものである。原稿自動送り装置10は、原稿載置トレイ18、原稿ピックアップローラ19、複数の原稿搬送ローラ対20、原稿搬送路21、原稿排出トレイ22を備える。原稿載置トレイ18上の原稿は、1枚ずつ原稿ピックアップローラ19により、原稿搬送路21に送り出される。そして、複数の原稿搬送ローラ対20は原稿を自動原稿送り用コンタクトガラス17bに接するように搬送する。尚、原稿自動送り装置10は、紙面奥側において支点が設けられていて、上方に持ち上げることができるようになっており、例えば書籍等の原稿を載置読取用コンタクトガラス17aに載せて、1枚ずつ原稿を読み取りできるようになっている。
前記シート供給部12は、画像形成部14にシートSを供給するものである。シート供給部12は、各サイズの用紙等のシートSが収納される給紙カセット23、24、各給紙カセット23、24からシートSを1枚ずつシート搬送路13に送り出すためのピックアップローラ25、26を備えている。例えば、使用者が、操作表示部3aで使用するシートS(用紙)のサイズを選択し、スタートボタン3dを使用者が押すことで、所定の間隔でピックアップローラ25、26が回転駆動し、画像形成に必要となるシートSが1枚ずつシート搬送路13に供給される。
シート搬送路13は、シート供給部12から供給されたシートS、又は、大容量給紙装置5から供給されるシートS(用紙)を、給紙カセット23、24又は大容量給紙装置5から、画像形成部14、定着部15を経てシート排出部16まで搬送する。シート搬送路13には、複数の搬送ローラ対27及び搬送されてくるシートSを画像形成部14の手前で待機させるレジストローラ28が設けられている。給紙カセット23、24からのシート搬送路13は、レジストローラ28の上流側で大容量給紙装置5からのシート搬送路29と合流している。
ここで、大容量給紙装置5について説明しておく。大容量給紙装置5は、数千枚単位の種々のサイズのシートS(用紙)を収容できるようになっていて、シートS(用紙)を画像形成装置3に供給する。大容量給紙装置5の内部には、積載されたシートS(用紙)の上端に接するようにピックアップローラ30が設けられ、1枚ずつ画像形成装置3内のシート搬送路29に向けてシートS(用紙)を供給する。大容量給紙装置5の最下部には、土台部31が設けられていて、その上部にリフト部32が設けられ、このリフト部32にシートS(用紙)が積載される。リフト部32は、収容されているシートS(用紙)が少なくなるに従って、次第に上昇し、積載されたシートS(用紙)の上端は、常にピックアップローラ30と接するようになっている。尚、以下では、説明の便宜のため、シートSに用紙が含まれるものとして、シートSとして統一して扱う。
画像形成部14は、シート搬送路13よって搬送されてきたシートSに対して所定の画像形成を行うものである。画像形成部14は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム33、感光体ドラム33の周囲に配設された帯電部34、現像部35、レーザ走査ユニット36、転写ローラ37、クリーニング部38を備える。
感光体ドラム33は、画像形成部14の中心に設けられており、所定の方向に回転駆動される。帯電部34は、感光体ドラム33の上方に設けられ、感光体ドラム33の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。レーザ走査ユニット36は、帯電部34の上方に設けられ、原稿読取部11で形成された画像データやネットワークにより接続されているコンピュータ(図略)からの画像データに基づき、レーザ光36aをレーザ出力部(不図示)から出力し、感光体ドラム33表面を走査露光することにより画像情報に応じた静電潜像を形成する。現像部35は、感光体ドラム33の右方に設けられ、感光体ドラム33上の静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム33の下方に設けられる転写ローラ37と感光体ドラム33との間ではニップが形成されており、このニップを通過する際、搬送されてきたシートSに感光体ドラム33上のトナー像が転写される。クリーニング部38は、転写の終了後、感光体ドラム33の表面に残留するトナーを清掃するものである。
定着部15は、シートSに転写されたトナー像を定着させるものである。本実施形態における定着部15は、主として加熱ローラ39aと加圧ローラ39bとで構成される。加熱ローラ39aと加圧ローラ39bは圧接されていて、ニップが形成されている。加熱ローラ39aには、発熱体Hが内蔵されており、トナー像が、加熱ローラ39aと加圧ローラ39bとのニップを通過することで加熱・加圧される。これにより、トナーが溶融・加熱され、トナー像がシートSに定着する。
シート排出部16は、画像形成装置3内のシート搬送路13の終端であって、シート搬送方向における下流側であるインサータ1及び後処理装置4に向けて画像形成済みのシートSを排出する。シート排出部16には、排出用ローラ対40が設けられていて、この排出用ローラ対40にはワンウェイクラッチ90(後述)が設けられている。
次に、後処理装置4の構成について詳述する。
後処理装置4は、画像形成装置3で画像が形成され排出されたシートS及びインサータ1から挿入されたシートSを、後処理装置4の右側面上部に設けられたシート導入口50から導入用ローラ対51により後処理装置4内に搬入する。そして、この搬入されたシートSに対してステープル処理等の所定の後処理を行う。後処理装置4は、後処理装置4内のシート搬送路41の最上流付近に設けられたパンチ部52、パンチ部52のシート搬送方向下流側には中間ローラ対53が設けられる。又、後処理装置4から排出されるシートS(シート束SB)を受け止めるために、後処理装置4の左側面部に設けられるメイン排出トレイ54、メイン排出トレイ54の上部に設けられるサブ排出トレイ55、中間ローラ対53から搬送されるシートSを一時退避しておくための退避ドラム56、後処理装置4に導入されたシートSをスタックしステープル処理を行うため装置内部中央に設けられるステープル処理部57、ステープル処理部57の下方に設けられる中折り処理部58等から構成される。
前記パンチ部52は、シートSに対して穿孔処理を行うものである。前記中間ローラ対53は、退避ドラム56、メイン排出トレイ54、サブ排出トレイ55、ステープル処理部57等に向けて、シートSを搬送するためのものである。
前記メイン排出トレイ54は、主としてステープル処理部57でステープル処理され、排出されるシート束SBを受け止めるためのものであり、排出されたシート束SBの部数の増加に従って最上位の位置から順次下降されるようになっており、複数のシート束SBを受けることができる。そして、シート束SBがメイン排出トレイ54から取り除かれると上昇し、基準位置に戻るようになっている。尚、後処理装置4で特に処理を施されることなく排出されるシートSや、パンチング処理だけが施されるシートSを受けるようにすることもできる。
一方、前記サブ排出トレイ55は、後処理装置4で特に処理を施されることなく排出されるシートSや、パンチング処理だけが施されるシートSを受けるためのものである。前記退避ドラム56は、複数部のシート束SBに連続してステープル処理を施す場合に、前のシート束SBがステープル処理部57でステープル処理されている間、次のシート束SBの1枚目をドラム表面に巻きつけて待機させる。この退避ドラム56の働きにより、ステープル処理が行われる間、画像形成装置3からのシートS排出を一時停止させる必要がなくなり、生産性が向上する。
尚、パンチ部52を通過したシートSをステープル処理部57、退避ドラム56、メイン排出トレイ54、サブ排出トレイ55等、いずれの部分に搬送するかの振り分けは、後処理装置4内に複数設けられ回動自在に保持されたガイド59によりなされる。
ステープル処理部57は、複数枚のシートSをスタックするスタック処理を行い、スタックされたシート束SBの先端をステープルで綴じる先端綴じ、シート束SBの長手方向の中央を短手方向に沿って2箇所ステープルで綴じる中央綴じなどの各種ステープル処理を行うことができる。例えば、先端綴じには、シート束SBの先端の中央近傍を長手方向に沿って2箇所綴じる先端中央綴じ、及びシート束SBの先端の一方の隅を斜め45°に1箇所綴じる先端斜め綴じなどが含まれる。スタック処理または先端綴じが行われたシート束SBは、上方へと搬送され、後処理装置4から排出される。
ステープル処理部57は、大きく分けて2つの部材から構成されており、図2の下方に設けられたスタックトレイ60と、上方に設けられたカバートレイ61からなる。スタックトレイ60には、シート載置面62が、スタックトレイ60とカバートレイ61の間に挟まれるように設けられていて、このシート載置面62にシート束SBがスタックされる。シート載置面62に向けて搬送されてくるシートSを受け止めるために、スタックトレイ60には、ストッパ63が設けられている。
このストッパ63は、スタックトレイ60の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)の略中央に配置され、スタックトレイ60の表面及び裏面に臨むように設けられた無端状ベルト64に取り付けられる。ストッパ63は、使用されるシートSのサイズに対応し、シートSの後端、つまりシートSの上端が一定位置でスタックされるように待機する。この無端状ベルト64は、駆動機構(図略)により正逆回転自在に回転制御されるようになっており、これにより、処理する内容に合わせて、ストッパ63がスタックトレイ60の上方から下方へ、下方から上方へと移動され、併せて、スタックされたシート束SBがメイン排出トレイ54方向、又は中折り処理部58方向へ搬送されるようになっている。
尚、スタックトレイ60には、無端状ベルト64に並列し、スタックトレイ60の表面及び裏面に臨むようにして第2の無端状ベルト(図略)が設けられている。この第2の無端状ベルトには、略T字型に形成された突起部65が設けられている。突起部65は、駆動機構(図略)により基準位置からスタックされたシートSを下方に搬送する方向への所定量の第2の無端状ベルトの回転により移動させられ、シートSの後端を軽く押圧し、シートSの後端を揃える整合処理を行う。これにより、スタックされた複数枚のシートSの後端が不揃いになるのを防ぐ。尚、この動作は、シートSが1枚スタックされる毎に行われ、これによりステープル処理を的確に行える。
又、カバートレイ61は、スタックされたシート束SBが確実にメイン排出トレイ54や中折り処理部58に向けて搬送されるようにガイドする役割を果たす。又、ステープル処理を施すシートSを一時的に貯めておくようにすることもできる。そして、スタックトレイ60で前のシート束SBのステープル処理が終わると、貯めておいたシート束SBをスタックトレイ60に搬送する。これにより、スタック、ステープル処理の速度を高めることができ、生産性が向上する。
上記のような機構により、所定枚のシートSのスタックが完了すると、ステープル処理部57に設けられたステープル手段66により、スタックされたシート束SBにステープル処理が施される。
ステープル処理部57の下方に、中央綴じされたシート束SBを中央でステープルに沿って折り曲げる折曲処理を行うための中折り処理部58が配置されている。折曲処理が選択されている場合、中央綴じが行われたシート束SBは、中折り処理部58へと搬送され、折り曲げられた冊子状のシート束SBは、後処理装置4の一側面の下部に設けられたブックレットトレイ58aに排出される。折曲処理が選択されていない場合、中央綴じが施されたシート束SBは、排出ローラ対へ搬送されて、メイン排出トレイ54に排出される。
次に、インサータ1について述べる。
図2に示すように、インサータ1は、画像形成装置3と後処理装置4の間に設けられている、又、画像形成装置3のシート排出部16と後処理装置4のシート導入口50をつなぐようにインサータ1内でシート搬送路70が設けられている。シート搬送路70には、画像形成装置3のシート排出部16と後処理装置4のシート導入口50に面するように搬送ローラ対71、72が設けられている。又、図2におけるインサータ1の左側面の中央から上部にかけて2つのインサータトレイ73及び反転トレイ74が設けられている。
インサータトレイ73は、画像形成装置3で連続的に形成されるシートSに対して別途挿入(インサート)するシートSを載置しておくためのものである。載置しておくシートSは、例えば、白紙、厚紙、色紙、別途印刷済みの用紙、写真等、シート状のものであればよい。この挿入するシートSは、例えば、表紙、裏表紙、合紙、仕切り、目印等として挿入される。このインサータ1により、画像形成装置3により形成されたシート束SBに対し、使用者が一枚ずつ手作業で表紙や写真等を挟むという作業が不要となる。又、本実施形態においては、例えば厚紙を挟むと、その厚さから手作業でのステープル作業が容易でない場合もあるが、シート搬送方向における下流に設けられた後処理装置4により、使用者の手作業によるステープル作業が不要となる。
一方、反転トレイ74は、インサータトレイ73からピックアップされたシートSを表裏反転させるため設けられている。これは、通常、挿入しようとするシートSは、表を上にしてインサータトレイ73に載置されるが、そのまま後処理装置4にむけて搬送されると、画像形成装置3で画像が形成されたシートSと表裏が逆になってしまうため、反転トレイ74で、シートSの表裏を反転させる。具体的には、インサータトレイ73からインサート用搬送路75に導入されたシートSは、一旦反転トレイ74に向けて排出される。この際、反転トレイ74に完全に排出するのではなく、シートSの後端部あたりで搬送用ローラ対74aが逆回転する。いわゆるスイッチバックである。このスイッチバックにより、シートSが再びインサート用搬送路75に搬送されると、シートSは、当初と表裏逆転され、後処理装置4方向に搬送される。
そして、インサータトレイ73からシートSがピックアップされ、インサータ1内の縦方向を貫くようにして設けられるインサート用搬送路75に、シートSが送り出され、インサート用ローラ対によりインサートするシートSが搬送される。ここで、インサート用搬送路75は、画像形成装置3から後処理装置4へのシート搬送路70に合流している。
例えば、表紙をインサータ1から挿入する場合は、後処理装置4でスタックされるシート束SBの先頭に来るように挿入され、その後に続いて画像形成装置3で画像が形成されたシートSがスタックされるようにすることができ、又、裏表紙としてシートSを挿入する場合は、スタックされるシート束SBの最後にくるように挿入される。又、画像形成装置3で画像が形成されたシートSとシートSの間に、インサータ1からシートSを挿入する際は、所望の位置でシートSを挿入することができるようになっている。これらの設定は、画像形成装置3に設けられた操作表示部3aに対し使用者が入力することでなされる。その設定に基づき、インサータ1、画像形成装置3、後処理装置4が制御される。
尚、インサータ1の他の用途を挙げておく。画像形成装置3において、自動原稿送り装置により原稿を読み取るため、一度ステープルを取り外したシート束SBを、インサータトレイ73に載置し、インサータ1から後処理装置4にそのシートSを搬送する。そして、後処理装置4でステープル処理を行えば、再びシート束SBをステープルで止めた状態にできる。又、インサータ1自体にステープル手段(図略)を設けてもよい。
次に、図3及び図4に基づき、インサータ1の昇降機構について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係るインサータ1の昇降機構の一例を示す模型的断面図である。
図3に示すように、昇降機構としてガスダンパー80が、インサータ1の下部に接続されている。そして、適宜設けられるロックレバー(図略)を解除することにより、インサータ1は、画像形成装置3と後処理装置4の間に設けられた状態から、上方に向けて移動できるようになっている。又、インサータ1が上がりきった状態から、勝手に下降しないようなダンパーを用いれば(ロック機構付き等)、インサータ1が、不意に下降することもない。尚、ガスダンパー80には、公知のものを利用できる。
図3においては、ガスダンパー80は、後処理装置4に接続されているが、これを画像形成装置3側に接続しても良く、又、ガスダンパー80に別途土台を設けて、インサータ1が単独で起立するようにしてもよい。
そして、インサータ1内でシートSのジャムやシートSの搬送が止まった場合、インサータ1を上昇させれば、インサータ1のシート搬送路70の一部が露出する状態となるので、シートSの搬送方向に対し平行な方向でシートSの除去作業を行うことができる。従来、インサータ1の内部を露出させるため前面カバーを開けることができるように構成し、この前面カバーを開けてシートSの除去作業をするようなインサータ1では、シートSの搬送方向と垂直にシートSを取り除くことが必要であった。このような従来の方式に比べ、本実施形態では、シートSの搬送方向と平行にシートSを取り除くことができ、明らかに除去作業は容易になる。又、除去作業中にシートSが破れてしまい、シートSの一部がインサータ1内に残ってしまうことも無くなる。更に、ジャム処理容易化のため、インサータ1の前面開口部を広くして、インサータ1が大型化することも無くなる。従って、画像形成システム2全体の設置空間、面積を最小にできる。
又、ジャム処理のため、後処理装置4を移動させたり、インサータ1を取り外したりする作業も必要も無くなり、後処理装置4を移動させておくスペースも必要がなくなる。又、インサータ1が上方に移動すると、併せて画像形成装置3のシート排出部16及び後処理装置4のシート導入口50も露出するから、画像形成装置3と後処理装置4におけるジャム処理も容易となる。
又、図3に示すように、インサータ1の側面に設けられた、ガイド板81を開くことができるようにすれば、インサート用搬送路75でシートSのジャムやシートの搬送が止まっても、インサートするシートSの搬送方向と平行にシートSを除去でき、ジャム処理は容易となる。これにより、従来のようにインサータ1の前面カバーを開くことができるようにする必要はなくなる。従って、インサータ1の剛性を高めることができる。尚、従来と同様にインサータ1の前面カバーを開けられるようにしてもよく、更にインサータ1の天板部82や、後処理装置4側のインサータ1側面のガイド板83を開くことができるようにして、シート除去作業の容易性を高めてもよい。この点は、インサータ1の構成等との兼ね合いで、適宜選択可能である。
次に、シートSのジャムが発生し、画像形成装置3、インサータ1、後処理装置4と跨るように止まってしまった場合のジャム処理について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態におけるシートSのジャム処理の一例を示す模式図である。
例えば、図4(a)に示すように、シートSのジャムが発生し画像形成装置3とインサータ1と後処理装置4に跨るようにしてシートSが止まってしまうことがある。これは、インサータ1のシート搬送路70部分での異常でシートが詰まることもあるが、例えば、画像形成装置3内でシートSのジャムが発生すれば、画像形成システム2全体のシートSの搬送が止まることもあり、様々な要因から図4(a)に示すような状態となり得る。
ここで、従来のようにインサータ1の前面に扉を設け、その扉を開けてインサータ1内部を露出させてシートSの除去作業を行おうとすると、その除去作業は非常に手間のかかることになる。そもそも、シートSは物理的に各装置間の境目で引っかかってしまう。更に、インサータ1の前面からシートSを取り出すためには、そのシート搬送方向に対し垂直の方向にシートSを取り出すことが必要である。しかし、シート搬送路13、41、70上に設けられた複数の搬送用のローラは対となっていて、しかも、シートSを搬送するため、保持力を有している。従って、この保持力を解除する手段を設け、この手段により保持力を解除してから、シートSを除去する。しかし、それでもシートSの除去作業中、シートSが破れてしまう場合がある。
そうすると、後処理装置4を移動させたり、インサータ1を取り外したりして、シートSの除去作業を行う必要が生じる。後処理装置4は重量のあるものもあり、更にシートS除去後に元の設置状態に戻すことが必要であることを鑑みれば、その労力は多大である。
そこで本発明の実施形態では、画像形成装置3におけるシート排出部16に設けられる排出用ローラ対40のシート保持力よりも、インサータ1内部に設けられる搬送用ローラ対71のシート保持力の方を大きくする。又、同様に、後処理装置4のシート導入口50に設けられる導入用ローラ対51のシート保持力よりも、インサータ1内部に設けられた搬送用ローラ対72のシート保持力の方を大きくする。
そうすると、図4(b)に示すように、インサータ1が上方に移動した場合、各装置に跨った状態のシートSは、インサータ1の上昇に合わせ引っ張り出される。使用者はこの引っ張り出された状態のシートSを取り除き、インサータ1を元の設置状態に戻すだけでジャム処理作業が完了する。
更に言えば、必ずしも画像形成装置3、インサータ1、後処理装置4に跨るようにジャムが生じた場合だけでなく、画像形成装置3とインサータ1間のみでシートSが跨っている状態となった場合、インサータ1と後処理装置4の間でシートSが跨っている状態となった場合、インサータ1から後処理装置4にかけてインサート用のシートSが跨っている状態となった場合など、多くの場合に、画像形成装置3又は後処理装置4の内部に存在するシートSの一部を引っ張り出すことができる。
尚、画像形成装置3の排出用ローラ対40のシート保持力よりも、インサータ1内部に設けられる搬送用ローラ対71のシート保持力の方を大きくする手段の1つとして、画像形成装置3の排出用ローラ対40に、ワンウェイクラッチ90を設けてもよい。
ここで、例えば、ワンウェイクラッチ90としては、画像形成装置3からシートSが排出される方向に回転駆動する軸部と、軸部の駆動が止まった場合シートSの排出方向にのみ回転することが可能となっている外輪からなり、この外輪に軸部を挿通させるようなワンウェイクラッチ90が挙げられる。当然、公知のワンウェイクラッチ90を用いることが可能であり、画像形成装置3からシートSが排出される方向にのみ回転するものであればよい。尚、同様のワンウェイクラッチ90を後処理装置4の導入用ローラ対51に設けると、シートSが引っ張り出される方向への回転方向は、回転がロックされる方向となる。従って、後処理装置4側の導入用ローラ対51の保持力の解除、即ちニップ解除のため、例えばカム、ソレノイド、モータ等により導入用ローラ対51のローラ軸を移動できる構成にしてもよい。
このようにして、画像形成装置3と、画像形成装置3により画像が形成されたシートSをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置4との間に設けられ、画像形成装置3から後処理装置4へのシート搬送路の途中のシート搬送路70で、別途シートSを挿入するためのインサータ1は、上方に向けて移動できるように昇降機構を有するようにすれば、インサータ1を上方に移動させた状態でシート除去作業が行えるから、容易にジャム処理を行うことができる。即ち、従来のように、後処理装置4を移動させる等の作業をする必要が無く、ジャム処理に要する時間、労力が少なくなり、生産性が向上する。更に、後処理装置4を移動させておくスペースも必要がなくなる。しかも、インサータ1が上方に移動すると、画像形成装置3のシート排出部16及び後処理装置4のシート導入口50も露出する。従って、画像形成装置3及び後処理装置4で生じたシートSのジャムの処理も容易にできる。
又、従来のように、インサータ1の前面カバーを開くことができるようにし、その開口部からジャム処理を行う場合に比べて、本発明ではシートSの搬送方向に対し平行な方向にシートSを取り出すことができる。即ち、従来のように、インサータ1前面からシートSの搬送方向と垂直な方向にシートSを取り出さなくてもよく、又、シート除去作業中にシートSが破れてしまい、シートSの一部がインサータ1内等に残ってしまうことも無くなる。更に、インサータ1前面開口部からのジャム処理作業を容易にするためには、インサータ1を大型化して開口部を広くとることが必要であったが、本発明ではインサータ1を最小化することができ、インサータ1、画像形成装置3、後処理装置4等の装置全体の設置空間、面積を最小にすることができる。
又、昇降機構は、ガスダンパー80を利用するようにすれば、昇降機構の調達が容易であり、昇降機構のメンテナンス性も高く、かつ、安価である。即ち、好ましい実施形態の1つとして挙げられる。
又、画像形成システム2において、画像形成装置3と、後処理装置4と上述のインサータ1とを備えるようにすれば、ジャム処理作業が容易な画像形成システム2を提供することができる。しかも、ジャム処理作業に費やす労力、時間が従来に比べ少なくてすむから、生産性の高い画像形成システム2を提供することができる。
又、画像形成システム2において、画像形成装置3におけるシート排出部16に設けられる排出用ローラ対40のシート保持力よりも、インサータ1内部に設けられる搬送用ローラ対71のシート保持力の方が大きいようにすれば、シートのジャムが発生し、インサータ1と画像形成装置3のシート排出部16にシートSが跨るようにシートが止まっても、インサータ1を上方に移動させるだけで、跨っている状態のシートSは、画像形成装置3から自動的に引っ張り出される。従って、使用者は、ジャム処理作業において、この引っ張り出されたシートSを取り除く処理をするだけで良くなる。
又、画像形成装置3の排出用ローラ対40に、ワンウェイクラッチ90を設けるようにすれば、シートSのジャムが生じてシートSの搬送が止まっている状態において、排出用ローラ対40は、シートSを排出する方向にのみ回転する。従って、この状態で、インサータ1を上方に移動させれば、インサータ1と画像形成装置3のシート排出部16の間に跨っているシートSを引っ張り出すことができる。
更に、画像形成システム2において、後処理装置4のシート導入口50に設けられる導入用ローラ対51のシート保持力よりも、インサータ1内部に設けられた搬送用ローラ対72のシート保持力の方が大きいようにすれば、インサータ1と後処理装置4のシートS導入部にシートSが跨っている状態で止まっていても、インサータ1を上方に移動させるだけで、跨っている状態のシートSは、後処理装置4から自動的に引っ張り出される。従って、使用者は、ジャム処理作業において、この引っ張り出されたシートSを取り除く処理をするだけで良くなる。
次に本発明における第2の実施形態について、図5に基づいて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るインサータ1の昇降機構の一例を示す図であり、モータMを利用した場合を示す模型的断面図である。
尚、第2の実施形態は、第1の実施形態と昇降機構において、モータMを備えるようにして差異を設けたものである。従って、その他の基本的な構成は、図1〜4を用いて説明した上記の第1の実施形態と同じであるから、上記と共通する構成については、図面の記載及び説明を省略する。即ち、昇降機構以外の点については、図1〜4を用いて説明した第1の実施形態と同様にすればよい。
図5に基づき、昇降機構としてモータMを利用した場合について述べる。昇降機構としてはモータを利用することが可能であり、例えば、モータMをインサータ1内に設ける。このモータMに歯車84を接続し、この歯車84に噛み合い、しかも、インサータ1がその設置状態から上方に移動するように画像形成装置3側に歯面85を設ける。この構成によると、モータを駆動させる方向によりインサータ1は昇降する。尚、上記に示したモータMの配置やインサータ1の昇降機構は一例にすぎず、自由に定めることができる。
そして、昇降機構にモータMを利用するようにすれば、昇降機構の調達が容易であり、昇降機構のメンテナンス性も高く、かつ、安価である。即ち、好ましい実施形態の1つとして挙げられる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、インサータ及びこれを備えた画像形成システムにおいて利用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成システムの全体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの内部構成を示す模型的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るインサータの昇降機構の一例を示す模型的断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるシートのジャム処理の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るインサータの昇降機構の一例を示す模型的断面図である。
符号の説明
1 インサータ
2 画像形成システム
3 画像形成装置
4 後処理装置
16 シート排出部(画像形成装置3)
40 排出用ローラ対(画像形成装置3)
50 シート導入口(後処理装置4)
51 導入用ローラ対(後処理装置4)
71、72 搬送用ローラ対(インサータ1内部)
80 ガスダンパー
90 ワンウェイクラッチ
S シート
M モータ

Claims (6)

  1. 画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成されたシートをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置との間に設けられ、前記画像形成装置から前記後処理装置へのシート搬送路の途中で、別途シートを挿入するためのインサータにおいて、
    上方に向けて移動できるように昇降機構を有していることを特徴とするインサータ。
  2. 前記昇降機構は、ガスダンパー又はモータを利用していることを特徴とする請求項1記載のインサータ。
  3. 画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成されたシートをその装置内部に導入し、所定の処理を行う後処理装置と、前記画像形成装置と前記後処理装置の間に請求項1又は2記載のインサータとを備えた画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置におけるシート排出部に設けられる排出用ローラ対のシート保持力よりも、前記インサータ内部に設けられる搬送用ローラ対のシート保持力の方が大きいことを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成装置の排出用ローラ対に、ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成システム。
  6. 前記後処理装置のシート導入口に設けられる導入用ローラ対のシート保持力よりも、前記インサータ内部に設けられた前記シート搬送用ローラ対のシート保持力の方が大きいことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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