JP2017042082A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機体前方の刈取装置4に刈り取った穀稈を脱穀装置3の脱穀室40に供給搬送するフィードチェン13を設け、エンジン15からの駆動力を前記フィードチェン13に伝動する伝動経路に、フィードチェン13の前側駆動スプロケット21を駆動させる駆動軸24を設け、該駆動軸24の回転を往復運動に変換する変換駆動機構54により脱穀装置3の脱穀室40の下方の揺動選別棚42のシーブ44の付着物を除去するスクレーパ45を作動させる構成としたコンバイン。
【選択図】図3
Description
また、揺動選別棚の周辺にモータを配置しているので、揺動選別棚の周辺にモータ設置スペースを要し、構造が複雑となるばかりでなく、脱穀選別作業空間を狭くして作業効率を低下させる課題がある。
本願は、フィードチェンへ伝達される回転をスクレーパに伝達して構成を簡素にして、製造コストを低くしたものである。
請求項2記載の発明は、前記駆動軸24と相対的回転不能に嵌め合う、フィードチェン13の前側駆動スプロケット21を設け、該前側駆動スプロケット21の外面側に、変換駆動機構54のピン56を備え、ピン56を駆動伝達手段53を介してスクレーパ45のリンク杆50の天秤アーム52と連繋したコンバインとしたものであり、エンジン15の駆動力が駆動軸24に伝達され、駆動軸24は前側駆動スプロケット21と共に回転体55を回転させ、回転体55の回転によりピン56が偏心回転し、ピン56に係止した一対の駆動伝達手段53が交互に牽引されてリンク杆50を作動させてスクレーパ45を左右往復移動させる。
請求項3記載の発明は、前記変換駆動機構54は、前側駆動スプロケット21と同心上に設けた回転体55の軸心に対して偏心位置した部位にピン56を設け、該ピン56に前記スクレーパ45を作動させるリンク杆50に駆動を伝達する一対の駆動伝達手段53を係止し、前記ピン56が回転して一方の駆動伝達手段53が牽引すると、他方の駆動伝達手段53は弛むように構成したコンバインとしたものであり、前側駆動スプロケット21を駆動軸24に相対的回転不能に嵌合させて装着し、前側駆動スプロケット21を駆動軸24と一体回転させ、この前側駆動スプロケット21の外面側のピン56が偏心回転して一対の駆動伝達手段53を交互に牽引し、駆動伝達手段53がリンク杆50を作動させてスクレーパ45を左右往復移動させる。
請求項4記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21にエンジン15の回転を無段階に変速した動力を伝達する構成としたコンバインとしたものであり、エンジン15の回転を無段階に変速して前側駆動スプロケット21に伝達し、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を変速する。
請求項5記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21はフィードチェン13の前部に設け、フィードチェン13の後部には脱穀装置3の一定回転の伝達を受ける後側脱穀スプロケット23を設けたコンバインとしたものであり、フィードチェン13の前部に設けた前側駆動スプロケット21に駆動回転が入力されると、前側駆動スプロケット21には無段階の変速回転が伝達されてフィードチェン13およびスクレーパ45を駆動し、フィードチェン13の後部に設けた後側脱穀スプロケット23に駆動回転が入力されると、脱穀装置3の一定回転が伝達されてフィードチェン13およびスクレーパ45を駆動する。
請求項6記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21からの動力により、フィードチェン13を機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力で駆動する刈取走行モードと、後側脱穀スプロケット23からの動力により一定速度でフィードチェン13を駆動する手扱ぎモードとを切り替える手扱ぎスイッチを設けたコンバインとしたものであり、手扱ぎスイッチをオフにすると、制御モードを刈取走行モードとし、前側駆動スプロケット21から機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力がフィードチェン13に伝達され、手扱ぎスイッチをオンにすると手扱ぎモードとし、後側脱穀スプロケット23からの動力により一定速度でフィードチェン13を駆動する。
請求項2記載の発明では、変換駆動機構54をピン56を有する回転体55と、スクレーパ45を作動させるリンク杆50と、リンク杆50に駆動を伝達する一対の駆動伝達手段53により構成しているので、安価に構成できる。
請求項3記載の発明では、ピン56が回転体55の外面側にあるので、駆動伝達手段53の係止作業およびメンテナンス作業を容易にできる。
請求項4記載の発明では、被処理物の量によってフィードチェン13とシーブ44(揺動選別棚42)およびスクレーパ45の速度を変化させることができ、適正な速度で被処理物の均分化が図り、選別効率を向上させることができる。
請求項5記載の発明では、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を脱穀装置3の一定速による回転で駆動させることができる。
請求項6記載の発明では、刈取走行作業と手扱ぎ作業で、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を適切にして、脱穀・選別効率を向上させることができる。
前記刈取装置4は、最先端位置に立毛する穀稈を左右に分草する分草装置8を左右に並設し、各分草装置8の後側に分草装置が分草した穀稈を引起す引起装置9を設け、引起装置9の後側には刈刃10を設け(図1)、刈刃10の上方の後側には刈刃10によって刈り取った刈取後の穀稈を後方の脱穀装置3のフィードチェン13に搬送する刈取穀稈搬送装置(図示省略)を設ける。
刈取装置4により刈取搬送された穀稈は、前記脱穀装置3のフィードチェン13に適正姿勢で受け継がれて供給搬送される。フィードチェン13は、扱胴14(図2)を軸装した脱穀室40一側に設ける(図1)。13Aは挾扼杆である。
前記フィードチェン13は、機体を走行停止状態においても、手作業で脱穀室40に穀稈を供給する手扱ぎ作業可能に構成する。
そのため、通常の刈取作業形態と手扱ぎ作業形態の何れでも、円滑に作業を行える。
前記変速回転伝動経路Dは、例えば、エンジン15からの回転動力を走行装置2を無段変速駆動する油圧式無段変速装置16を経由した走行ミッション装置17を介して刈取装置4に走行速度に同調した変速同調回転を伝達する構成としている。なお、刈取装置4の専用の無段変速装置を設け、この刈取専用無段変速装置によってフィードチェン13を駆動するようにしてもよい。
変速回転伝動経路Dと定速回転伝動経路Tとの切替は、変速回転伝動経路Dと定速回転伝動経路Tとの夫々に変速用クラッチ18と定速用クラッチ19とを設け、変速用クラッチ18と定速用クラッチ19との入切(係脱)を単独の切替用モータ20により行う構成としている。
そのため、通常作業では、変速回転伝動経路Dによりフィードチェン13を刈取装置4(車速)と同調させてフィードチェン13を駆動するので、穀稈搬送を円滑にし、詰まり発生を抑制する。また、手扱ぎ作業では、定速回転伝動経路Tによりエンジン15の回転を通常作業時に比し低速の定速回転をフィードチェン13に伝達して、手作業による少量の穀稈を供給する手扱ぎ作業であっても良好に脱穀され、扱ぎ残し発生を抑制する。
フィードチェン13の前側駆動スプロケット21の駆動軸24を前側ギヤボックス25に軸装し、前側ギヤボックス25に設けた入力プーリ26と刈取装置4への走行速度に同調した変速同調回転が伝達される中間プーリ27の間にベルト28を掛け回し、ベルト28に当接させたテンションプーリ29を前記変速用クラッチ18としている。
図2、図3に示したように、後側ギヤボックス30に後側脱穀スプロケット23を軸装し、後側ギヤボックス30で脱穀装置3の他の部分から入力された駆動一定回転を後側脱穀スプロケット23に伝達してフィードチェン13を一定回転させ、このエンジン15からフィードチェン13の後側脱穀スプロケット23に至る伝動経路を、定速回転伝動経路Tとして構成している。
切替用モータ20と変速用クラッチ18との間の切替機構31は、一例を示すと、テンションプーリ29のテンションアーム32にロッド33の一端を取付け、ロッド33の他端は切替用モータ20により正逆回転する回転体34に取付ける。
したがって、切替用モータ20の正逆回転によりロッド33を押し引きして、テンションプーリ29をベルト28に接離させて、変速用クラッチ18を入切させる。
一方、切替用モータ20と定速用クラッチ19との間の切替機構31は、定速用クラッチ19のシフタ19B(図3)に接続した操作伝達部材35の先端を取付け、操作伝達部材35の基部をロッド36の一端を取付け、ロッド36の他端は前記回転体34に取付ける。
脱穀室40の始端部下方には唐箕41を設け、脱穀室40の下方には唐箕41の送風により穀粒と異物とを風選し得る風選室を形成し、風選室内には唐箕41の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動選別棚42を設ける。
揺動選別棚42の始端部は唐箕41の上方に位置させて移送棚部43に形成し、移送棚部43の移送方向下手側にはシーブ(グレンシーブ)44を設ける。シーブ44のうち所定のシーブ44にはスクレーパ45を設ける。本例では始端側のシーブ44にスクレーパ45を設けているが、配置は任意である。
スクレーパ45は、シーブ44に付着した付着物を除去するものであり、その構成は任意であるが、以下、一例を示す。
そのため、スクレーパ45は移動する際にフィン46の上下両面の付着物を除去する。
前記スクレーパ45は、揺動選別棚42の揺動方向に対する交差方向に往復移動する構成とする。
スクレーパ45の移動構成は任意であるが、各スクレーパ45は、図示は省略するが、下方に突出する取付部47を連結部材48により連結して、スクレーパ45の内の何れかを移動させると、各スクレーパ45は互いに所定間隔を保持したまま、左右方向に往復移動する構成とする。
前記天秤アーム52の左右両端にはワイヤー等の一対の駆動伝達手段53を夫々連結し、一対の駆動伝達手段53のうちの一方を牽引すると、他方の駆動伝達手段53は弛むように構成し、一対の駆動伝達手段53を交互に牽引し、これによりスクレーパ45を左右往復移動させる。
スクレーパ45は、フィードチェン13の駆動軸24の回転を左右往復運動に変換する変換駆動機構54により駆動する。
そのため、スクレーパ45を駆動するためのモータや、このモータの作動を制御するコントローラが不要になり、安価に構成できる。
変換駆動機構54は、駆動軸24に前側駆動スプロケット21と同軸上に回転体55を設け、回転体55の軸心に対して偏心位置にピン56を設け、ピン56に一対の前記駆動伝達手段53の係止部53Aを夫々連結する。
即ち、ピン56を挟んで前後両側に駆動伝達手段53を夫々連結し、一方の駆動伝達手段53が牽引されると、他方の駆動伝達手段53は弛むように取付ける。
前記前側駆動スプロケット21は機体側に設けた前記駆動軸24に所謂カップリング結合により着脱自在に構成し、前側駆動スプロケット21の外側に回転体55を設ける。
そのため、変換駆動機構54を回転体55とピン56と駆動伝達手段53により構成しているので、簡単に構成できる。
また、ピン56が回転体55の外面側にあるので、駆動伝達手段53の係止作業およびメンテナンス作業を容易にする。
しかして、前記したように、前側駆動スプロケット21の駆動軸24は変速回転伝動経路Dにより刈取装置4に伝達される走行速度に同調させた変速同調回転が伝達され、この前側駆動スプロケット21の駆動軸24の回転が変換駆動機構54によりスクレーパ45に伝達する構成としている。
即ち、前記前側駆動スプロケット21にエンジン15の回転を無段階に変速した動力を伝達する。
一方、フィードチェン13は、機体を走行停止状態においても、手作業で脱穀室に穀稈を供給する手扱ぎ作業可能に構成され、脱穀装置3に伝達される定速回転伝動経路Tにより一定回転であって通常作業時よりエンジン15の回転制限した駆動回転がフィードチェン13およびスクレーパ45に伝達する。
そのため、手扱ぎ作業の被処理物の量に最適な速度でフィードチェン13とシーブ44およびスクレーパ45を作動させることができる。
そのため、回動軸部58と回転体55との距離および回動軸部58と天秤アーム52との距離はフィードチェン13を外側オープンさせても変化しないので、フィードチェン13はいつでも外側オープンが可能であり、オープン時のメンテナンス作業する際に駆動伝達手段53が邪魔にならない。
なお、図9、図10では、理解を容易にするため、フィードチェン13の部分の正面図を図示しているが、フィードチェン13の外側オープン状態を示したものではない。
そのため、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を作業状態に応じて、無段階に変速した駆動と脱穀装置3の一定速の駆動とに切り替えられる。
前記前側駆動スプロケット21からの動力により、フィードチェン13を機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力で駆動する刈取走行モードと、後側脱穀スプロケット23からの動力により一定速度でフィードチェン13を駆動する手扱ぎモードとを切り替える手扱ぎスイッチ(図示省略)を設ける。
そのため、刈取走行作業と手扱ぎ作業で、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を適切にして、脱穀・選別効率を向上させられる。
また、スクレーパ45は、エンジン15が停止状態であっても、脱穀クラッチ61(図3)の入切操作する脱穀クラッチレバーを入り操作すると、作動するように構成することもできる。
本願では、エンジン15が停止状態であっても、脱穀クラッチレバー62を入り操作すると、スクレーパ45を作動させる。
具体的には、高価なコントローラに比し安価なスクレーパ45の作動用のモータ(図示省略)と、脱穀クラッチレバーの移動路に始動牽制スイッチとスクレーパ作動スイッチを設け、エンジン15の停止状態で脱穀クラッチレバーを入り操作すると、スクレーパ作動スイッチがオンになって、スクレーパ45のモータの給電回路を通電状態にしてスクレーパ45を作動させ、メンテナンスを行う。
そのため、高価なコントローラを用いずに、スクレーパ45を作動させるので、安価である。
始動牽制スイッチとスクレーパ作動スイッチは所謂ノーマルクローズ型の2接点を用いたスイッチとし、脱穀クラッチレバーの切り側に配置する。
したがって、エンジン15の停止状態と始動状態の何れにおいても脱穀クラッチレバーを入り操作すると、スクレーパ作動スイッチがオンになって、スクレーパ45を作動させる。
本発明は上記構成であり、走行装置2により機体を走行させ、刈取装置4により圃場の穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈をフィードチェン13により脱穀装置3に供給して脱穀処理する。
フィードチェン13へのエンジン15からの回転伝達経路は、刈取装置4に伝達される走行速度に同調させた変速同調回転を伝達する変速回転伝動経路Dと、前記脱穀装置3に伝達される定速回転伝動経路Tとの二系統の伝動経路により駆動する構成とし、フィードチェン13は変速回転伝動経路Dと定速回転伝動経路Tとの何れかから伝達する構成としているので、通常の刈取作業形態と手扱ぎ作業形態の何れでも、円滑に作業を行える。
また、機体が走行停止状態においても、フィードチェン13を駆動させて、手作業で脱穀室に穀稈を供給する手扱ぎ作業を可能にしているが、手扱ぎ作業では、定速回転伝動経路Tにより、エンジン15からの一定の変速比の定速回転が伝達される脱穀装置3の定速回転をフィードチェン13に伝達するので、手扱ぎ供給穀稈を最適な速度で搬送して脱穀処理する。
揺動選別棚42における選別では、揺動選別棚42のシーブ44上で被処理物のうち穀粒はシーブ44間の隙間から下方に落下し、藁屑等は隙間から落下せずに後方へ移送されるが、シーブ44間に付着物が生じると、穀粒が落下せず、選別効率が低下する。
本願では、シーブ44と交差するようにスクレーパ45を設け、スクレーパ45を左右方向に往復移動させているので、シーブ44の付着物を除去して選別効率の低下を防止する。
スクレーパ45の移動構成は、各スクレーパ45を連結部材により連結して互いに往復移動する構成とし、何れかのスクレーパ45にリンク杆50の前後アーム51の先端を係合させ、リンク杆50の天秤アーム52の左右両端にワイヤー等の一対の駆動伝達手段53を夫々連結しているので、一対の駆動伝達手段53を交互に牽引して左右往復移動させる。
また、フィードチェン13が駆動されるときにスクレーパ45が作動するので、脱穀装置3に穀稈が供給されているときにはスクレーパ45によりシーブ44の詰まり発生を防止する。
変換駆動機構54は、前側駆動スプロケット21と同心上に回転体55を設け、回転体55の軸心に対する偏心位置にピン56を設け、ピン56に一対の駆動伝達手段53を連結しているので、回転体55の回転によりピン56が回転すると、ピン56は前後に往復移動することになって、一対の駆動伝達手段53を交互に牽引(一方が牽引されると、他方は弛む)されることになって、スクレーパ45を左右往復移動させる。
また、ピン56が回転体55の外面側にあるので、駆動伝達手段53の係止作業およびメンテナンス作業を容易にする。
前側駆動スプロケット21にエンジン15の回転を無段階に変速した動力を伝達するので、刈取装置4と同調して、被処理物の量に応じてフィードチェン13およびスクレーパ45の速度を変化させることができる。
前側駆動スプロケット21はフィードチェン13の前部に設け、フィードチェン13の後部に脱穀装置3からの動力を伝達する後側脱穀スプロケット23を設けているので、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を作業状態に応じて、無段階に変速した駆動と脱穀装置3の一定速の駆動とに切り替えられる。
請求項2記載の発明は、前記駆動軸24と相対的回転不能に嵌め合う、フィードチェン13の前側駆動スプロケット21を設け、該前側駆動スプロケット21の外面側に、変換駆動機構54のピン56を備え、ピン56を駆動伝達手段53を介してスクレーパ45のリンク杆50の天秤アーム52と連繋したコンバインとしたものであり、エンジン15の駆動力が駆動軸24に伝達され、駆動軸24は前側駆動スプロケット21と共に回転体55を回転させ、回転体55の回転によりピン56が偏心回転し、ピン56に係止した一対の駆動伝達手段53が交互に牽引されてリンク杆50を作動させてスクレーパ45を左右往復移動させる。
請求項3記載の発明は、前記変換駆動機構54は、前側駆動スプロケット21と同心上に設けた回転体55の軸心に対して偏心した部位にピン56を設け、該ピン56に前記スクレーパ45を作動させるリンク杆50に駆動を伝達する一対の駆動伝達手段53を係止し、前記ピン56が回転して一方の駆動伝達手段53が牽引すると、他方の駆動伝達手段53は弛むように構成したコンバインとしたものであり、前側駆動スプロケット21を駆動軸24に相対的回転不能に嵌合させて装着し、前側駆動スプロケット21を駆動軸24と一体回転させ、この前側駆動スプロケット21の外面側のピン56が偏心回転して一対の駆動伝達手段53を交互に牽引し、駆動伝達手段53がリンク杆50を作動させてスクレーパ45を左右往復移動させる。
請求項4記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21にエンジン15の回転を無段階に変速した動力を伝達する構成としたコンバインとしたものであり、エンジン15の回転を無段階に変速して前側駆動スプロケット21に伝達し、フィードチェン13とスクレーパ45の速度を変速する。
請求項5記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21はフィードチェン13の前部に設け、フィードチェン13の後部には脱穀装置3の一定回転の伝達を受ける後側脱穀スプロケット23を設けたコンバインとしたものであり、フィードチェン13の前部に設けた前側駆動スプロケット21に駆動回転が入力されると、前側駆動スプロケット21には無段階の変速回転が伝達されてフィードチェン13およびスクレーパ45を駆動し、フィードチェン13の後部に設けた後側脱穀スプロケット23に駆動回転が入力されると、脱穀装置3の一定回転が伝達されてフィードチェン13およびスクレーパ45を駆動する。
請求項6記載の発明は、前記前側駆動スプロケット21からの動力により、フィードチェン13を機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力で駆動する刈取走行モードと、後側脱穀スプロケット23からの動力により一定速度でフィードチェン13を駆動する手扱ぎモードとを切り替える手扱ぎスイッチを設けたコンバインとしたものであり、手扱ぎスイッチをオフにすると、制御モードを刈取走行モードとし、前側駆動スプロケット21から機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力がフィードチェン13に伝達され、手扱ぎスイッチをオンにすると手扱ぎモードとし、後側脱穀スプロケット23からの動力により一定速度でフィードチェン13を駆動する。
Claims (6)
- 機体前方の刈取装置(4)に刈り取った穀稈を脱穀装置(3)の脱穀室(40)に供給搬送するフィードチェン(13)を設け、エンジン(15)からの駆動力を前記フィードチェン(13)に伝動する伝動経路に、フィードチェン(13)の前側駆動スプロケット(21)を駆動させる駆動軸(24)を設け、該駆動軸(24)の回転を往復運動に変換する変換駆動機構(54)により脱穀装置(3)の脱穀室(40)の下方の揺動選別棚(42)のシーブ(44)の付着物を除去するスクレーパ(45)を作動させる構成としたコンバイン。
- 請求項1記載の発明において、前記駆動軸(24)と相対的回転不能に嵌め合う、フィードチェン(13)の前側駆動スプロケット(21)を設け、該前側駆動スプロケット(21)の外面側に、変換駆動機構(54)のピン(56)を備え、ピン(56)を駆動伝達手段(53)を介してスクレーパ(45)のリンク杆(50)の天秤アーム(52)と連繋したコンバイン。
- 請求項1または請求項2記載の発明において、前記変換駆動機構(54)は、前側駆動スプロケット(21)と同心上に設けた回転体(55)の軸心に対して偏心位置した部位にピン(56)を設け、該ピン(56)に前記スクレーパ(45)を作動させるリンク杆(50)に駆動を伝達する一対の駆動伝達手段(53)を係止し、前記ピン(56)が回転して一方の駆動伝達手段(53)が牽引すると、他方の駆動伝達手段(53)は弛むように構成したコンバイン。
- 請求項1または請求項2または請求項3記載の発明において、前記前側駆動スプロケット(21)にエンジン(15)の回転を無段階に変速した動力を伝達する構成としたコンバイン。
- 請求項4記載の発明において、前記前側駆動スプロケット(21)はフィードチェン(13)の前部に設け、フィードチェン(13)の後部には脱穀装置(3)の一定回転の伝達を受ける後側脱穀スプロケット(23)を設けたコンバイン。
- 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5記載の発明において、前記前側駆動スプロケット(21)からの動力により、フィードチェン(13)を機体の走行速度に応じて無段階に変速した動力で駆動する刈取走行モードと、後側脱穀スプロケット(23)からの動力により一定速度でフィードチェン(13)を駆動する手扱ぎモードとを切り替える手扱ぎスイッチを設けたコンバイン。
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